JP2013170289A - 電解エッチング治具及び電解エッチング方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電解液を吸収可能な吸水性ポリマー10と、該吸水性ポリマー10を覆い、前記電解液中のイオンが透過可能な膜部材20と、前記吸水性ポリマー10に電気的に接続される電極41と、を備えることを特徴としている。
【選択図】図1
Description
水中での構造部材の電解エッチング方法として、例えば特許文献1では、構造部材の観察対象箇所の周囲をシーリングして封水した後に、観察対象箇所に対して電解液を放出し、電解エッチングを行い、そしてレプリカを採取することを提案している。
また、電解液を吸収可能な吸水性ポリマーに、電極が電気的に接続されているので、膜部材と接触するように対極となる電極(観察対象物)を配置し、電圧を印加した場合に、電解エッチングを行うことが可能である。
また、膜部材及び吸水性ポリマーは柔軟であり、膜部材を観察対象物の観察対象箇所に押し付けることで、観察対象物の表面形状に対応して変形させることができる。そのため、複雑な表面形状の観察対象物に対しても膜部材を確実に接触させて、電解エッチングを行うことが可能である。
このような構成にすることによって、ハウジングを操作しながらエッチングの対象物に膜部材を押し付けることができるので、取扱い性が向上する。そして、このような構成の電解エッチング治具を用いて電解エッチングを行う場合には、観察対象物(エッチング対象物)の表面形状が複雑な場合でも、ハウジングを操作しながら、容易に電解エッチングを行うことができる。
この場合には、電極がハウジングの底面に固定されているので、膜部材と電極との距離を一定に保つことができる。そのため、電解エッチングの際には、ハウジングに配置された電極と、膜部材と接触して配置され対極とされる観察対象物との間に生じる電流を安定させてエッチングを行うことができる。
また、電解エッチング治具が備える電極を陰極とし、観察対象物(エッチング対象物)を陽極として電解エッチングをする構成とされているので、確実に観察対象物をエッチングすることができる。そして、観察対象物のエッチング箇所(観察対象箇所)におけるレプリカを採取したり、エッチング箇所をカメラ等で直接観察したりすることによって、観察対象物の割れや金属組織を把握することができる。この割れや金属組織の解析結果に基づいて、観察対象物の劣化の度合い等を知ることができる。
本実施形態は、水中において使用される観察対象物(構造部材等)を電解エッチングするための電解エッチング治具、この電解エッチング治具を用いた電解エッチング装置、及び電解エッチング方法に関するものである。
吸水性ポリマー10は半固化した状態となっており、柔軟性があるため外部からの力に応じて変形可能とされている。本実施形態においては、吸水性ポリマー10は、膜部材20、円筒部材30、及びキャップ40によって形状が保持されていて、膜部材20の外方から吸水性ポリマー10に力が作用すると、その外力に応じて変形できるようになっている。
この膜部材20は、電解エッチング時においては、観察対象物(構造部材等)と接触するように配置され、膜部材20を通して電解液のイオンが観察対象物に作用し、観察対象物がエッチングされることになる。
なお、円筒部材30は、電解液によって溶解しない、かつイオンを透過しない材料で構成されていることが好ましい。また、絶縁性が高く、膜部材と比較して硬質の材料で構成されていることが望ましい。
なお、キャップ40は、電解液によって溶解しない、かつイオンを透過しない材料で構成されていることが好ましい。さらには、絶縁性が高く、硬質の材料で構成されていることが望ましい。
電極41は、キャップ40の底面(天面)に配置され、電解エッチング時において陰極とされるものである。この電極は、具体的には、オーステナイト系ステンレス鋼、ニッケル合金等が用いられ、本実施形態においては、陰極は円板形状とされたオーステナイト系ステンレス鋼で構成されている。
さらに、この電極41からは、図2で示すように、底面に電極線42が設けられており、キャップ40の底面(天面)に形成された貫通孔から電極線42がキャップの外方に向けて延在している。電解エッチングの際には、この電極線42は、電源の負極(−極)に接続され、電極は陰極とされ、対極(陽極)のエッチングが行われることになる。
まず、図3(A)に示すように、円筒部材30の他方側(図3において上方側)の開口部に膜部材20を橋渡し、膜部材20の中央側が円筒部材30の一方側(図3において下方側)の開口部から突出するように配置する。
そして、図3(B)に示すように、吸水性ポリマー粉末50(ポリアクリル酸ナトリウム系高分子粉末)を膜部材20の内方に挿入する。
次に、図3(C)に示すように、底面(天面)に電極41と、この電極41と接続された電極線42とが配置されたキャップ40を、円筒部材30の側面を覆うように配置する(はめ込む)。この時に、円筒部材30とキャップ40とは隙間なく密閉となるように固定されている。また、膜部材20は、円筒部材30の外側の面と、キャップ40の内側の面とに挟まれて固定される。
こうして、本実施形態である電解エッチング治具1を製造することができる。
本実施形態の電解エッチング方法は、上述した電解エッチング治具1を用いて行われるものである。
まず、電解エッチングの際に電圧を印加する電源(直流電源)を準備し、電源の負極(−極)を電解エッチング治具1の電極線42につなぎ、電極41を電解エッチング時の陰極とする。そして、電源の正極(+極)を観察対象物に接続し、観察対象物を電解エッチング時の陽極とする。本実施形態においては、この観察対象物は、水中に配置されている。
上述のようにして水中に配置された観察対象物に対して電解エッチングを行うことができる。
電解エッチング装置100は、電解エッチング治具1と、電源(図示しない)と、駆動機構110と、を備えており、電解エッチング治具1は、駆動機構110に接続されている。
駆動軸111は、電解エッチング治具1を所定の位置まで移動させるためのものである。本実施形態においては、図示しない遠隔操作装置を作動させることによって、駆動軸111が所定の位置まで移動することができるようになっている。
電源は、直流電源であり、電源の負極は、電解エッチング治具の電極線(図4(a)、(b)においては、図示されていない。)と接続されている。そして、電源の正極は、構造部材120(観察対象物)に接続されている。
まず、電解エッチング装置100の膜部材20が、構造部材120の観察対象箇所に接触するように、駆動軸111と連結部112とを移動させる。この時の、膜部材20が観察対象箇所に接触する圧力は、遠隔操作装置によって制御できるようになっている。
さらに、キャップ40の底面(天面)に電極41が配置される構成とされているので、電解エッチング治具1の電極41と、膜部材20に接触される観察対象物との距離を一定に保つことができる。そのため、電解エッチングをする際に、電解エッチング治具1の電極41と観察対象物の間に生じる電流を安定させることができ、電解エッチングを行うことができる。
10 吸水性ポリマー
20 膜部材
30 円筒部材
40 キャップ
41 電極
Claims (4)
- 電解液を吸収可能な吸水性ポリマーと、
当該吸水性ポリマーを覆い、前記電解液中のイオンが透過可能な膜部材と、
前記吸水性ポリマーに電気的に接続される電極と、を備えることを特徴とする電解エッチング治具。 - 一方側に開口し、前記膜部材を覆うハウジングを備え、
該ハウジングから前記膜部材が一方側に突出していることを特徴とする請求項1に記載の電解エッチング治具。 - 前記ハウジングの他方側の底面に、前記電極が配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電解エッチング治具。
- 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電解エッチング治具を用いて、水中に配置された観察対象物をエッチングする電解エッチング方法であって、
前記電極を陰極とし、前記観察対象物を陽極として、前記膜部材を前記観察対象物に接触させながら電解エッチングすることを特徴とする電解エッチング方法。
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