JPH02193788A - 自動二輪車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、車体上部のタンク、前後輪間のエンジン、そ
の上部から後輪の上方へ延出する後方排気管、エンジン
の前方から側方を覆うフェアリング及びその前部に配置
するラジェータをそれぞれ備える自動二輪車に関し、特
にラジェータの配置と後方排気管への導風構造に関する
ものである。

［従来の技術］ エンジンの前方から側方な覆うフェアリングを備える自
動二輪車において、エンジンの上部から後輪の上方へ延
出する後方排気管を設け、フェアリングの前部両側方に
ラジェータを配設し、前方からフェアリング内に流入す
る走行風を左右のラジェータに分流させて両側方に排風
する誘導板を、エンジンの前部周りに位置させて設けた
ものが特開昭５６−１３２６７号公報により公知となっ
ている。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、前方からフェアリング内に流入する走行
風を誘導板により左右の分流して両側方のラジェータに
指向させるため、ラジェータの風抜は及び冷却効率の面
で最良とは言い難い。

そして誘導板はエンジンの前部周りに位置して設けられ
ているため、エンジン上部に排気管の熱がこもりやすく
、これによりその上方のタンクや気化器等の燃料供給手
段が熱影響を受ける問題がある。

そこで本発明の目的は、ラジェータ冷却後の排風を利用
した後方排気管へ導風路を確保するようにし、ラジェー
タの風抜けを良好にして冷却効率を向上するとともに、
エンジンとその上方のタンクとの間における熱気のこも
りを排除でき、走行時にタンクや燃料供給手段が熱影響
を受けないようにして安定したエンジン出力が得られる
ようにした自動二輪車を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 以上の課題を達成すべく本発明は、車体上部のタンクと
、前後輪間のエンジンと、該エンジン上部から後輪の上
方へ延出する後方排気管と、前記エンジンの前方から側
方な覆うフェアリングと、該フェアリング前部に配置す
るラジェータとを備える自動二輪車において、前記エン
ジンとその上方の前記タンクとの間に所定空間を形成し
、前記エンジン上方の前記フェアリング前面部分を開口
し、該開口に前記ラジェータを配設するとともに、前記
空間を前記ラジェータの後面に連通させたことを特徴と
する。

［作用］ 自動二輪車のエンジン上方のフェアリング前面部分の開
口にラジェータを配設して、このラジェータ後面にはエ
ンジンとその上方のタンクとの間に形成された所定空間
を連通しているので、ラジェータの風抜けが良好となっ
て冷却効率が向上する。

そしてエンジン上部にこもりやすい後方排気管からの熱
気をラジェータ冷却後の排風を利用して後方に排出でき
ることから、走行時に上方のタンクや燃料供給手段が熱
影響を受けなくなり、従ってエンジン出力か安定する。

［実施例］ 以下に添付図面を基に実施例を説明する。

第１図に示されるように自動二輪車ｌはフレーム２前端
のヘットチューブ３で、前輪５を支持するフロントフォ
ーク４を操向自在に支持し、フレーム２上には前から燃
料タンク６及びシート７を配設し、フレーム２下にエン
ジン８を搭載して、後輪１０を支持するリヤフォーク９
をフレーム２後部に枢支している。

実施例ではクランクシャフト横置の側面視Ｖ型水冷エン
ジン８であり、その後部気筒８ｂが左右二本で略直立し
、前部気筒８ａは前方に突出する一本とし、前後の気筒
８ａ、８ｂ間には各気筒に対応して燃料供給手段の一部
品を構成する気化器１１・・・が配設されている。そし
て後部気筒８ｂの後面に排気管８ｃが接続され、この排
気管８ｃは後輪ｌＯの上方へ延出してその後端にマフラ
８Ｃか設けられており、また前部気筒８ａの下面にも排
気管８ｅが接続されている。

一方、フレーム２のヘッドチューブ３下方に垂下された
ダウンチューブ２ａの上部と下部には、エンジン放熱器
を構成する上下分割タイプのラジェータ１２．１３を配
設し、これら上下の両ラジェータ１２．１３は接続され
ている。

第４図及び第５図にラジェータ構造の詳細な示し、図は
上部ラジェータ１２を示すが、下部ラジェータ１３も同
様の構造である。

ラジェータ１２は上下に離間して積層状に配設された水
通路部材１２１・・・を備え、水通路部材１２１・・・
は上下に離間して積層された各段Ａ・・・が前後に間隙
をもって配設された複数の扁平管体１２１ａ・・・から
なる。扁平管体１２１ａ−＝は両側の縦設せるチャンバ
部材１２２，１２２に連通接続し、後部の一側上部に偏
倚した取入口１２３からエンジン冷却後の温水をラジェ
ータ１２内に取り入れ、チャンバ部材１２２，１２２、
水通路部材１２１−・・内を流下して通し、放熱（冷却
）を行い、後部の他側下部に偏倚した取出口１２４から
放熱（冷却）後の水が取り出され５更に下部ラジェータ
１３内に送られて二次放熱（冷却）が行われる。

水通路部材１２１の上下は枠体１２５，１２６で覆われ
、枠体１２５，１２６はチャンバ部材１２２．１２２の
上下に接合され、これにより上下に多数端層した水通路
部材１２１・・・の囲枠が構成され、囲枠の前後面は開
放されている。またラジェータ１２の上部−側に新規冷
却水の注入口１２７が設けられ、ラジェータ１２は上部
中央に設けた一個のブラケット１２Ｂで左右のダウンチ
ューブ２ａ、２ａ間のクロスメンバに取付支持されると
ともに、下部左右の後方に突設したブラケット１２９．
１２９で各ダウンチューブ２ａ、２ａに取付支持されて
いる。

そして水通路部材１２１−・・間には左右方向に波状に
折曲した伝熱冷却部材１３０−・・を介設する。

伝熱冷却部材１３０は伝熱性の良い金属板のプレス成形
品で形成され、伝熱冷却部材１３０の前後方向は各段Ａ
・・・の前後方向に並んで管体１２１ａ・・・にかかる
長さとし、波状の山及び谷１３０ａ。

１３０ｂが上下の水通路部材１２１・・・に接合されて
いる。この伝熱冷却部材１３０の前端縁ａを水通路部材
１２１・・・前端縁すよりも後方に位置せしめ、水通路
部材１２１・・・の前端縁すはラジェータ１２の開口部
Ｃの前端よりも後方に位置させる。

以上の自動二輪車１には車体前部を覆うフェアリング１
４が設けられ、１５はリヤカウルであり、フェアリング
１４は上下のラジェータ１２゜１３の部分が開放され、
ここから走行風が取り入れられる。また上部ラジェータ
１２の後面下部には後方への取付ボス部１３１，１３１
が突設され、これに後方且つ若干上方に傾斜した導風板
１３２が取付支持され、導風板１３２は気化器１１・・
・の上方に配置されている。

以上のラジェータ構造によれば、前方からの走行風が開
口部Ｃよりラジェータ１２内に流入し、水通路部材１２
１・・・の前端縁すからその上下面にガイドされて後方
に流れ、その後方に位置する伝熱冷却部材１３０・・・
の前端縁ａで左右に振り分けられ、その波状部間の隙間
を通って後方に導出される。従って伝熱冷却部材１３０
・・・の上下に位置する水通路部材１２１・・・の上下
面に沿って走行風が流れ、放熱（冷却）が行われ、即ち
ラジェータ１２の前面から流入された冷却風は余す処な
く後方に送られ、ラジェータ１２の効率的な冷却が行わ
れる。また上部ラジェータ１２後面下部の導風板１３２
により、ラジェータ１２通過後の暖かい風に気化器１１
・・・及びエンジン８がさらされるのか防止される。

尚、水通路部材１２１・・・は左右に列設しても良い 以上の自動二輪車１において、特に第１図に示すように
エンジン８とその上方のタンク６との間に所定空間Ｓを
形成して、この空間Ｓをエンジン８上方のフェアリング
１４前面部分の開口に配設した上部ラジェータ１２後面
に連通させているので、上部ラジェータ１２の風抜けが
良好となり、冷却効率を向上できるものとなっている。

そしてエンジン８上部にこもりやすい後方排気管８Ｃか
らの熱気を上部ラジェータ１２冷却後の排風を利用して
後方に排出できることから、走行時に前記空間Ｓにおけ
る上方のタンク６や気化器１１が熱影響を受けることが
なく、従って安定したエンジン出力が得られるものとな
っている。

また実施例では、上部ラジェータ１２を気化器１１の上
方に配設しているので１例えば上部ラジェータ１２の側
方に気化器１１を配設するものに比べ、車幅を狭くして
前面投影面積を小さくでき、従って車体がコンパクトに
構成できて空力抵抗を小さくできるものとなっている。

更に気化器１１を上部ラジェータ１２の下方位置に臨ま
せているので、停車時に気化器１１が上部ラジェータ１
２からの揚熱を受けなくなり、従ってパーコレーション
等の熱影響がないものとなっている。

［発明の効果］ 以上のように本発明によれば、自動二輪車のエンジン上
方のフェアリング前面部分の開口にラジェータを配設し
て、このラジェータ後面にはエンジンとその上方のタン
クとの間に形成された所定空間を連通したため、ラジェ
ータの風抜けが良好となって冷却効率を向上することが
できるとともに、走行時にエンジン上部にこもりやすい
後方排気管からの熱気をラジェータ冷却後の排風を利用
して後方に排出できることから、上方のタンクや燃料供
給手段が熱影響を受けなくなり、従って安定したエンジ
ン出力を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を適用した自動二輪車の概略側面図、第
２図はラジェータ部分と燃料供給手段の一部を構成する
気化器部分の正面図、第３図は同平面図、第４図はラジ
ェータの縦断側面図、第５図は同背面図である。 尚、図面中、５は前輪、６はタンク、８はエンジン、８
ｂは上部の気筒、８ｃは後方排気管、ｌＯは後輪、１１
は燃料供給手段（気化器）、１２は上方配置のラジェー
タ、１４はフェアリング、Ｓは所定空間である。 特　許　出　願　人　　本田技研工業株式会社代理人　
　弁理士　　　下　　１）　容−即問　　　　弁理士　
　　　大　　橋　　邦　　店開　　　弁理士　　　小　
　山　　　　有第

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 車体上部のタンクと、前後輪間のエンジンと、該エンジ
   ン上部から後輪の上方へ延出する後方排気管と、前記エ
   ンジンの前方から側方を覆うフェアリングと、該フェア
   リング前部に配置するラジエータとを備える自動二輪車
   において、 前記エンジンとその上方の前記タンクとの間に所定空間
   を形成し、前記エンジン上方の前記フェアリング前面部
   分を開口し、該開口に前記ラジエータを配設するととも
   に、前記空間を前記ラジエータの後面に連通させたこと
   を特徴とする自動二輪車。