JPH02193159A - 電子写真方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子写真方法及び装置に関し、特に電子写真
プロセスにおける帯電電位の安定化にするものである。

〔従来技術〕

従来、電子写真方式において使用される感光体の光導電
性素材として用いられているものに、セレン、硫化カド
ミウム、酸化亜鉛などの無機物質がある。ここにいう「
電子写真方式」とは、一般に、光導電性の感光体をまず
暗所で、例えばコロナ放電によって帯電せしめ、次いで
像露光し、露光部のみの電荷を選択的に逸散せしめて静
電潜像を得、この潜像部を染料、顔料などの着色材と高
分子物質などの結合剤とから構成される検電微粒子（１
−ナー）で現像し可視化して画像を形成するようにした
画像形成法の−っである。

このような電子写真方式において感光体に要求される基
本的な特性としては、（１）暗所で適当な電位に帯電で
きること、（２）暗所において電荷の逸散が少ないこと
、（３）光照射によって速やかに電荷を逸散せしめうろ
ことなどがあげられる。

ところで、前記の無機物質はそれぞれが多くの長所をも
っていると同時に、さまざまな欠点をも有しているのが
実状である。例えば、現在広く用いられているセレンは
前記（１）〜（３）の条件は十分に満足するが、製造す
る条件がむずかしく、製造コス１〜が高くなり、可撓性
かなく、ベルＩ〜状に加工することがむずかしく、熱や
機械的な衝撃に鋭敏なため取扱いに注意を要するなどの
欠点もある。

硫化カドミウムや硫化亜鉛は、結合剤としての樹脂に分
散させて感光体として用いられているが、平滑性、硬度
、引張り強度、耐摩擦性などの機械的な欠点があるため
にそのままでは反復して使用することができない。

近年、これら無機物質の欠点を排除するために種々の有
機物質を用いた電子写真感光体が提案され、実用に供さ
れてきている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、有機物質を用いた電子写真感光体を利用
した従来の電子写真装置には以下に述べるような問題点
があった。

すなわち、有機系の感光体を用いた電子写真装置の場合
、他の無機系の感光体を用いた電子写真装置と異なり、
チャージジ光疲労により帯電の立ち上がりの遅れ（以下
Ｏ１と記す。）が発生し、その影響で実使用時に帯電電
位の低下が起こる。帯電電位の低下は、現像プロセスが
正規現像の場合は画像濃度の低下、反転現像の場合は地
汚れといった現象につながるため、画像の安定化のため
には帯電電位がなるべく変化しないことが要求される。

なお、特開昭６０−２０３９６４号公報には、無機系（
ａ−３ｉ）光導電体層を有する感光体を用いた電子写真
方式において、画像メモリーの防止を目的として主帯電
の前にＡＣ帯電を行なう技術が記載されているが、無機
系感光体には本発明で問題としているような上記Ｑｉの
発生はほとんどみられない。したがって、上述のような
利点を有する有機系感光体を用いた電子写真装置におい
て、チャージ・光疲労の発生にもかかわらず、帯電電位
の安定化を図ることができる装置の実現が望まれていた
。

本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、電子
写真プロセスにおける帯電電位の安定化を図り、高品質
の画像を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段及び作用〕上記目的を達成
するため、本発明によれば、有機系光導電層を４電性基
体上に有する電子写真感光体に、主帯電、画像露光、現
像、転写及びクリニングの工程を反復することによって
画像形成を行なう電子写真方法において、主帯電前に、
前記感光体表面に主帯電極性のＤＣ成分を含むＡＣ帯電
を行なうことを特徴とする電子写真方法が提供される。

また、本発明によれば、有機系光導電層を導電性基板上
に有する電子写真感光体の周囲に、主帯電器、画像露光
系、現像装置、転写装置及びクリニング装置を備えた電
子写真装置において、主帯電前に、前記感光体表面に主
帯電極性のＤＣ成分を含む届帯電を行なうためのＡＣ帯
電器を設けたことを特徴とする電子写真装置が提供され
る。

次に、本発明を添付図面に示す具体例に基づいて詳細に
説明する。

第１図は本発明による電子写真装置の構成例を模式的に
示す図であり、訃動回転される、金属ドラムの表面に有
機系光導電層を設けた感光Ｉくラムｌのまわりには、主
帯電用スコロトロンチャージャー３、画像露光機構（図
示せず）により画像露光を受ける露光部４、潜像を可視
化する現像部５、通紙機構（図示せず）によって搬送さ
れる転写紙に転写を行なう転写チャージャー６、転写紙
と感光ドラムの分離を行なう分離チャージャー７、感光
体上の未転写トナーを除去するクリーナー８、感光体上
の残存電荷を除去する除電ランプ９、主帯電前にＡＣ帯
電を行なうＡＣ帯電チャージャー２がそれぞれ設けられ
ている。

次に、本発明の電子写真装置に用いられる有機系光導電
体を用いた感光ドラムの帯電特性について説明する。

第２図及び第３図は有機系光導電体を用いた感光ドラム
を１１０００ｒｐ程度の回転速度で回転させ、暗所にて
コロナ帯電を与えたときの電荷Ｑ（＝　／　Ｉｄｔ、■
＝雷電流ｔ：時間）と表面電位Ｖの関係を示したちの（
以後Ｑ−Ｖカーブという、）で、第２図は初期のＱ−Ｖ
カーブ、第３図はチャージ・光疲労を与えた後のＱ−■
カーブである。これらの図から明らかなように、有機系
の感光体感光ドラムでは、チャージャーで電荷を与えて
もしばらく表面電位が上昇しない帯電の遅れが生ずる。

以後、この電位が上昇を示すまでに必要な電荷量を０１
と呼ぶことにする。Ｑｉの発生はセレン等の無機系感光
体ではほとんどみられず、有機系の感光体に多くみられ
るのが特徴である。Ｑｉの発生は光照射によって発生し
た過剰キャリアが感光層内にトラップされていたのが帯
電が始まると開放され、それが全部開放されるまでは電
位が上昇しないためであると考えられている。

有機系感光体を実際の電子写真プロセスで使用する際に
チャージ・光疲労により暗部電位低下が起こるのはこの
Ｑｌの発生により電位の上昇に必要とする以外に電荷が
必要となるからである。この対処法としては例えば二段
階に亘って主帯電を行なうことで主帯電時間を長くする
こと等が考えられるが、このような手法では帯電器にス
コロトロンを用いても帯電器の能力に限界があり、十分
な電位安定性を得ることができないのが現状である。

そこで、本発明者らは鋭意、研究を重ねた結果、第１図
に示すようにＡＣ帯電器２を設け、主帯電と同極性のＤ
Ｃ成分を含むＡＣ帯電を行なわせることを案出した。す
なわち、主帯電に入る前にＱｉ分の電荷をあらかじめ与
えてやるわけであるが、ＤＣ成分を含むＡＣ帯電を行な
う場合、ＤＣ帯電を行なった場合に比べて、ＡＣが除電
効果をあわせ持つ為、予備帯電後の電位（すなわち主帯
電前の電位）がＱｉの有無によって大きく変動せず、安
定化する。また、ＡＣ帯電のＤＣ成分量は、 Ｉ　Ｄｅ”　Ｑｉ　Ｘ　ＨＸ　■５ Ｉｏｃ（Ａ）：感光ドラムのかわりに金属ドラムを装着
してＡＣ帯電を行なったときにドラムに流れ込む電流の
ＤＣ成分値 Ｑ　ｉ　（ｃ／　ｃｉ　）　：感光体に疲労を与えたと
きのＱｉ値Ｈ（ｃｍ）：帯電器の長さ Ｖ　ｓ　（Ｃｍ／５ｅｅ）　：感光体の線速と設定した
とき、最も効果的となる。

〔実施例〕

以下、実施例により本発明を説明する。

実施例 電荷発生物質に 電荷輸送物質に を使用した負帯電型の感光体を用い、第１図に示した構
成及び下記の条件を有する電子写真装置を使用して５０
００枚のコピーを行ない、初期と５０００枚後の特性を
比較した。

条件　主帯電器　スコロトロン コロナ電圧−６，ＯＫＶ グリッド電圧−４００Ｖ 除電ランプ　５０１ｕｘ−ｓｅｃのタングステンランプ 感光体線速　２０ｃｍ／ｓｅｅ 帯電長さ　　３０ｃｍ ＡＣ帯電　　　５００Ｈｚ 感光体のかわりに金属ドラム を入れたときの流れ込み電流 量 ＡＣ成分　１００μＡ ＤＣ成分　−４０ｐ　Ａ　（＝Ｉｏｃ）比較結果を表−
１に示す。なお、Ｑｉ値は初期がＯＣ／ｆｆｌ、５００
０枚後が７　Ｘ　１Ｏ−ＩＩＣ／ｃｎ！テあった。

表−１ ｖｏ２：主帯電器通過後の電位 （比較例１〜３） ＡＣ帯電の条件を以下のとおりにした以外は上記実施例
と同様にしてランニングを行ない、比較を行なった。そ
の結果を表−１に併せて示す。

表−２ 用いたときの初期及びチャージ・光疲労を与えた後にお
ける電荷Ｑと表面電位Ｖの関係を示すグラフである。

１・・・感光ドラム　２・・ＡＣ帯電チャージャー３・
・・主帯電用スコロトロンチャージャー４・・・露光部
　　　　　　５・・・現像部６・・・転写チャージャー
　７・・・分離チャージャー８・・クリーナー　　　　
９・・・除電ランプ〔発明の効果〕 請求項１の方法及び請求項２の装置においては、主型前
に、主帯電極性のＤＣ成分を含むＡＣ帯電を行なうよう
しているので、主帯電前に帯電の遅れ（Ｑｉ）が取り除
かれ、繰り返し使用時にチャージ・光疲労が発生しても
安定した帯電電位を保証できるようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による電子写真装置の構成を模式的に示
す図、第２図及び第３図は有機系感光体を特許出願人　
株式会社　リ　　コ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）有機系光導電層を導電性基体上に有する電子写真
   感光体に、主帯電、画像露光、現像、転写及びクリーニ
   ングの工程を反復することによって画像形成を行なう電
   子写真方法において、主帯電前に、前記感光体表面に主
   帯電極性のＤＣ成分を含むＡＣ帯電を行なうことを特徴
   とする電子写真方法。
2. （２）有機系光導電層を導電性基板上に有する電子写真
   感光体の周囲に、主帯電器、画像露光系、現像装置、転
   写装置及びクリーニング装置を備えた電子写真装置にお
   いて、主帯電前に、前記感光体表面に主帯電極性のＤＣ
   成分を含むＡＣ帯電を行なうためのＡＣ帯電器を設けた
   ことを特徴とする電子写真装置。