JPH02191474A - ゴルフクラブヘッドの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、内部に空洞部を有するチタンまたはチタン
合金製ゴルフクラブヘッドの製造方法に関するものであ
り、特にメタルウッドと称されるチタンまたはチタン合
金製ゴルフクラブヘッドの製造方法に関するものである
。

〔従来の技術〕

従来、ゴルフクラブでドライバー等のヘッドは木製であ
り、上記木製ヘッドのソール面に金属板を取付け、さら
にフェース面に樹脂等のインサートを取付けて補強した
ものが一般に使用されていた。ところが、近年ではメタ
ルウッドと称される金属または合金製ヘッドを有するド
ライバー等のゴルフクラブ（以下、メタルウッドという
）も出現し、このメタルウッドは打球の飛距離を伸ばし
、方向性も正確で打ち易く、次第に木製ヘッドを有すド
ライバー等のゴルフクラブに代りつつある。

特に最近では、金属または合金のうちでも反撓力および
耐食性にすぐれ、かつ、軽いチタンまたはチタン合金製
ヘッドを有するメタルウッドが提案されている（特開昭
８３−１５４１８８号公報参照）。

このチタンまたはチタン合金製ヘッドは第５図に示され
るように、フェース面設片１１、上面設片１２およびソ
ール面設片１３をそれぞれチタンまたはチタン合金をプ
レスすることにより作製し、上記ソール面設片１３の内
面にバランスウェイト１４を取付けたのち、上記複数の
設片１１．１２．１３を溶接により一体化し、チタンま
たはチタン合金製ヘッドを作製していた。

〔発明が解決しようとする課題〕

このようにプレス成形された複数のチタンまたはチタン
合金製膜片をきれいに溶接するには熟練を要し、さらに
、溶接して得られた溶接ビードは研削および研摩して表
面をなめらかにするために溶接部分の長さが長くなるほ
ど製造コストがかかるという問題点があった。

また、鍛造組織を有するプレス成形された複数の設片を
溶接すると、設片の鍛造組織と溶接ビードの溶接組織と
は組織が異なるために、接合部に歪が残存し、その溶接
接合部分が長いほど残存歪量も多く、さらに、溶接接合
部分にはピンホール等の微小な溶接欠陥が存在すると、
その部分から亀裂が発生し、チタンまたはチタン合金の
もつ優れた反撓力を十分に活用することができない等の
問題点があった。

〔課題を解決するだめの手段〕

そこで、本発明者等は、製造コストがかからず、しかも
溶接欠陥および残存歪の少ないメタルウッドのヘッドを
作製すべく研究を行なった結果、小さな開口部を有しか
つ空洞部を有するチタンまたはチタン合金製ヘッドの大
部分を精密鋳造で作製し、ついで、上記開口部から空洞
内にバランスウェイトを固着したのち、上記開口部をチ
タンまたはチタン合金製蓋で密封することにより得られ
たヘッドは、上記小さな開口部を密封するための溶接ビ
ードの長さが極めて短くなるので、溶接欠陥および残存
歪も少なく、さらに上記溶接ビードを研削および研摩す
る溶接後処理も少なく、したがって製造コストを大幅に
低減することができ、またチタンまたはチタン合金のも
っ反撓力を十分に発揮することのできるメタルウッドを
製造することができるという知見を得たのである。

この発明は、かかる知見にもとづいてなされたものであ
って、 小さな開口部を有しかつ空洞部を有するチタンまたはチ
タン合金製ヘッドの大部分を精密鋳造で作製したのち、
上記開口部を蓋して溶接するゴルフクラブヘッドの製造
方法に特徴を有するものである。

上記開口部を封着する蓋は、チタンまたはチタン合金を
１６ｍ鋳造して作製するのが好ましいが、精密鍛造によ
っても作製可能である。

〔実　施　例〕

つぎに、この発明の実施例を図面にもとづいて具体的に
説明する。

第１図は、ロストワックス法により作製したアルミナ製
精密鋳造鋳型１の断面図であり、このアルミナ製精密鋳
造鋳型１の内部にはメタルウッドのヘッドの形状をした
中空２が形成されており、この中空２にチタンまたはチ
タン合金、例えばＴ１−６％ｌ！−４％Ｖ（以上重量％
）の組成を有するチタン合金の溶湯を注入し凝固せしめ
て、メタルウッドのヘッドの大部分を作製するのである
。

第２図は、上記精密鋳造鋳型１の中空２にチタン合金溶
湯を注入し作製したヘッドの大部分の鋳物用の側面図で
あり、この鋳物■はヘッドのフェース面３、上面４、シ
ャフト部５、開口部６および空洞部７を有している。

一方、上記開口部６に一致する形状および大きさを有し
、鋳造または鍛造等の任意の製造方法でソール！！９を
別に作製し、そのソール蓋９の片面にバランスウェイト
Ｉ４を取付けたのち、上記開口部６にソールＭ９を合せ
て溶接により一体化し、開口部６を密封するのである。

第２図の鋳物９１では、開口部６をソール而全面に設け
ているが、第４図に示されるようにソール面の一部１０
も精密鋳造により一体に作製し、開口部６をできるだけ
小さくし、溶接部の長さをできるだけ短くすることも可
能である。

また、この実施例では開口部６をソール面に設けたが、
開口部を設ける個所は必ずしもソール面ｌＯに限定する
ことなく、例えばヘッドの上面４に設けることもできる
。しかし、フェース面３に溶接部を設けることは強度お
よび残存歪の関係からいって好ましくない。

上記第２図または第４図に示される鋳物吋または−Ｕを
作製し、ソール蓋９を溶接したのち、溶接ビード８の外
面を研削し、ついで研摩してメタルウッドのヘッドを仕
上げるのである。

〔発明の効果〕

この発明のゴルフクラブヘッドの製造方法によると、チ
タンまたはチタン合金製ヘッドの大部分は精密鋳造によ
り作製されるために、 ω　従来の鍛造板の張り合せにより作製したゴルフクラ
ブヘッドに比べて完成形状での寸法精度を高く作ること
ができ、したがってチタンまたはチタン合金が本来有す
る反抗力を十分に発揮させることができる。

（ψ　溶接により封着すべき開口部を小さくすることが
できるために溶接ビードの長さが短かくなり、そのため
、溶接ビードによる重量誤差、残存歪および溶接欠陥を
少なくすることができ、さらに手間のかかる溶接後処理
作業を大幅に低減することができる。

などのすぐれた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、精密鋳造用鋳型の断面図、 第２図は、第１図の精密鋳造用鋳型を用いて精密鋳造し
て得られた鋳物の側面図、 第３図は、上記鋳物の開口部にソール蓋を溶接して作製
したゴルフクラブヘッドの側面図、第４図は、精密鋳造
して得られた鋳物の他の実施例の側面図、 精密鋳造鋳型、 フェース面、 シャフト部、 空洞部、 ソール蓋、 バランスウェイト、 ２：中　空、 ４：上　面、 ６：開口部、 ８：溶接ビード、 ｌＯ：ソール面、 財、０２：鋳　物。 出 願 人 二　三菱金属株式会社 代 理 人 品 田 和 夫 外１名 第２ 図 ネ ４図 夛 図 （方式） 平成 元年 ５月 事件の表示 特願平１−１１５３９ （１）明細書第８頁第２０行に 「流側の側面図」 とあるを。 ［流側の側面図。 第５図は、従来のチタンまたはチタン合金製ヘッドの！
ｌｌｌｌ法を示す説明図、」に補正する。 住所　東京都千代田区大手町−丁目５番２号氏名（名称
）　　（６２６）三菱金屈株式会社代表者　　　永　野
　　健 代　　理　　人 住所　東京都千代田区神田錦町−丁目２３番地宗保第二
ビル８階 補正指令の日付 明細書の「図面の簡単な説明」の欄 補正の内容　　別紙の通り

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）少なくともフェース面を有しかつ開口部と連通す
   る空洞部を有するチタンまたはチタン合金製ゴルフクラ
   ブヘッドの大部分を精密鋳造により作製し、ついで上記
   開口部を封着すること特徴とするゴルフクラブヘッドの
   製造方法。
2. （２）空洞部と連通する開口部をソール面に設けたチタ
   ンまたはチタン合金製ゴルフクラブヘッドの大部分を精
   密鋳造により作製し、 さらに、上記開口部に一致するチタンまたはチタン合金
   製ソール蓋を精密鋳造または精密鍛造により作製し、 上記開口部を上記チタンまたはチタン合金製ソール蓋に
   より封着することを特徴とするゴルフクラブヘッドの製
   造方法。
3. （３）上記開口部を封着する前に、バランスウェイトを
   取付けることを特徴とする請求項１または２記載のゴル
   フクラブヘッドの製造方法。