JPH0219122B2 - - Google Patents

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JPH0219122B2
JPH0219122B2 JP55109296A JP10929680A JPH0219122B2 JP H0219122 B2 JPH0219122 B2 JP H0219122B2 JP 55109296 A JP55109296 A JP 55109296A JP 10929680 A JP10929680 A JP 10929680A JP H0219122 B2 JPH0219122 B2 JP H0219122B2
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JP
Japan
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polymerization
water
monomer
aqueous solution
polymer
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JP55109296A
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JPS5734101A (en
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Tsuneo Tsubakimoto
Tadao Shimomura
Yoshio Irie
Yoshihiko Masuda
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Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0219122B2 publication Critical patent/JPH0219122B2/ja
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  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は吸水性架橋重合体の製造方法に関する
ものである。更に詳しくは、重合により架橋構造
を形成する単量体をラジカル水溶液重合して吸水
性架橋重合体を製造する方法に関するものであ
る。 従来、アクリルアミドやアクリル酸又はその塩
などを主成分とする架橋重合体は大量の水分を吸
収し保持する作用やイオン交換能やキレート能を
有する事が知られており、衛生用品、農園芸用土
壌改良剤、脱水剤、イオン交換樹脂、吸着剤など
の広い用途に応用されている。これらの架橋重合
体の製法としては、単量体水溶液を疎水性溶媒中
で逆相乳化又は懸濁させて重合する方法や、単量
体水溶液を注型重合する方法などが知られてい
る。しかしながら逆相乳化重合法や逆相懸濁重合
法では多量の有機溶剤を取り扱うために防災上危
険であり、また作業員に対する毒性の問題も生じ
る。一方、単量体水溶液を注型重合する方法では
有機溶剤を用いない点は前者よりも優れている
が、重合中の反応熱の除去のために重合装置が複
雑かつ高価になる。また生成した含水ゲル状重合
体から水分を除き乾燥された状態の架橋重合体を
得るためには、含水ゲル状重合体を機械的に細分
化して表面積を増大させて乾燥させる工程を必要
とする。この際含水ゲル状重合体を機械的に細分
化する方法としては切断、押出等の方法がある
が、いずれの場合も含水ゲル状重合体が強いゴム
状弾性を有するため多大のエネルギーを要する等
の問題がある。 本発明者らは防水性架橋重合体の製法に関して
生産性及び作業性に優れた方法を開発すべく鋭意
研究を重ねた結果、本発明に到達したものであ
る。 即ち第1の発明は、アクリル酸及びメタアクリ
ル酸並びにそれらのアルカリ金属塩又はアンモニ
ウム塩、アクリルアミド並びにメタアクリルアミ
ドからなる群より選ばれた1種又は2種以上の単
量体(A)と分子内に重合性二重結合を2個以上有す
る架橋性単量体(B)を主成分としてなり単量体(A)に
対して架橋性単量体(B)が0.001〜50モル%の比率
である、水溶液重合により架橋構造を形成し含水
ゲル状重合体となる単量体混合物を複数の回転撹
拌軸を有する容器内で、重合の進行に伴い生成す
る含水ゲル状重合体を該撹拌軸の回転により剪断
力により細分化しながらラジカル水溶液重合する
事を特徴とする吸水性架橋重合体の製造方法に関
するものである。 また第2の発明は、アクリル酸及びメタアクリ
ル酸並びにそれらのアルカリ金属塩又はアンモニ
ウム塩、アクリルアミド並びにメタアクリルアミ
ドからなる群より選ばれた1種又は2種以上の単
量体(A)と分子内に重合性二重結合を2個以上有す
る架橋性単量体(B)を主成分としてなり単量体(A)に
対して架橋性単量体(B)が0.001〜50モル%の比率
である、水溶液重合により架橋構造を形成し含水
ゲル状重合体となる単量体混合物を複数の回転撹
拌軸を有する容器内で、重合の進行に伴い生成す
る含水ゲル状重合体をノニオン系界面活性剤及
び/又はポリエチレングリコールの存在下で該撹
拌軸の回転による剪断力により細分化しながらラ
ジカル水溶液重合する事を特徴とする吸水性架橋
重合体の製造方法に関するものである。 本発明で用いられる単量体混合物は、水溶液重
合により架橋構造を形成し含水ゲル状重合体とな
るものである。架橋構造は、後記する単量体(A)と
分子内に重合性二重結合を2個以上有する架橋性
単量体(B)とを主成分としてなる単量体混合物の共
重合による架橋構造であり、さらにデンプン、セ
ルロース、ポリビニルアルコール等の親水性高分
子の存在下で前記単量体混合物を水溶液重合する
ことによつて重合と同時にグラフト結合やコンプ
レツクスを形成することによる架橋構造を併用し
てもよい。 本発明で用いられる単量体混合物の主成分であ
る単量体(A)としては、アクリル酸及びメタアクリ
ル酸並びにそれらのアルカリ金属塩又はアンモニ
ウム塩、アクリルアミド並びにメタアクリルアミ
ドからなる群より選ばれた1種又は2種以上を用
いることができる。また、この単量体(A)に加えて
アクリロニトリル、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、アクリル酸メチル、マレイン
酸等の水溶性単量体を必要に応じて単量体混合物
の副成分として併用してもよい。 本発明で用いられる単量体混合物のもう一つの
主成分である架橋性単量体(B)としては、たとえば
エチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、プロピレングリコール、
1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチル
グリコール、トリメチロールプロパン及びペンタ
エリスリトールのジアクリレート又はジメタアク
リレート、トリメチロールプロパン及びペンタエ
リスリトールのトリアクリレート又はトリメタア
クリレート、ペンタエリスリートのテトラアクリ
レート又はテトラメタアクリレート、N,N′−
メチレンビスアクリルアミド、N,N′−メチレ
ンビスメタアクリルアミド、イソシアヌル酸トリ
アリル等を挙げることができ、これらのうちの1
種又は2種以上を用いることができる。 このような単量体混合物の主成分を構成する単
量体(A)と架橋性単量体(B)との混合割合は、単量体
(A)に対して架橋性単量体(B)が0.001〜50モル%の
比率である。この際架橋性単量体(B)の使用量が単
量体(A)に対して0.001モル%未満であれば得られ
る含水ゲル状重合体が柔らかく粘着性を有するた
め、機械的な剪断力を受けても粘着しあつて塊状
となり細分化されにくい。また50モル%を超える
場合には得られる架橋重合体の吸水性やイオン交
換能が低くなる。 本発明に用いられる単量体混合物水溶液の初期
濃度は10〜50重量%であることが好ましい。この
範囲内の濃度であれば、重合の進行に伴い生成す
る含水ゲル状重合体が撹拌軸の回転による剪断力
により容易に細分化され、また重合温度の調節も
容易に行うことができる。 本発明で用いられる複数の回転撹拌軸を有する
容器は、単量体混合物を水溶液重合する時に重合
の進行に伴い生成する含水ゲル状重合体に回転撹
拌軸の回転により剪断力を与え得るものである事
が必要である。回転撹拌軸は複数個である事が必
要で、その様な容器としてたとえば双腕型ニーダ
ー(以下単にニーダーという。)の様な装置が挙
げられる。ニーダーを使用するに際しては、二本
の回転撹拌軸を互いに逆方向に等速又は不等速で
回転して使用する。等速の場合は二本の回転撹拌
軸の回転半径は互いに重なりあう部分を有する状
態で使用し、不等速の場合は二本の回転撹拌軸の
回転半径は互いに重ならない状態で使用する。回
転撹拌軸はシグマ型、S型、バンバリー型あるい
は魚尾型などのいずれも使用できる。 本発明で用いられる重合容器は、重合中ラジカ
ル重合反応に対して不活性な雰囲気に保つ様に上
部にフタを付け重合容器内を不活性気体で置換す
る事が好ましい。重合中、重合反応熱のために蒸
発する水分を凝縮するため還流冷却器を重合容器
上部に設けてもよく、あるいは不活性ガスを重合
容器内に導入して水分を系外に放出する様にして
もよい。また単量体混合物水溶液を加熱したり、
重合中の重合熱に一部を除去する目的で重合容器
にジヤケツトを設ける事が好ましい。 本発明で単量体混合物をラジカル水溶液重合す
るための水溶性ラジカル重合開始剤としては公知
のものを使用できる。例えば過硫酸塩、過酸化水
素、水溶性アゾ化合物等を挙げることができ、こ
れらを単独で用いてもよく、あるいはこれらと亜
硫酸塩、亜硫酸水素塩、チオ硫酸塩、L−アスコ
ルビン酸、第1鉄塩等とを組みあわせてドツクス
系開始剤として用いてもよい。 本発明の方法に従つて重合する手順の一例を示
すと、フタを有するニーダー中に単量体混合物の
水溶液を送入し、必要に応じて系を窒素等の不活
性気体で置換し、水溶性ラジカル重合開始剤を添
加して、常温であるいは30〜70℃に加熱して重合
を開始させ、重合の進行に伴い生成する含水ゲル
状重合体をニーダーの羽根の回転による剪断力で
細分化しながら重合を完結する方法を挙げること
ができる。勿論本発明の範囲がこの例により限定
されるものではない。 このようにして本発明の重合方法に基づいて水
溶液重合を行えば、反応器中には細分化されそし
てそれぞれの粒子内に架橋構造を有する含水ゲル
状重合体粒子が得られる。粒子径は反応条件によ
り異なるが、通常3cm以下のものを得ることがで
きる。得られた含水ゲル状重合体粒子は粒子相互
間の粘着性が少ないのみならず重合容器の内壁や
撹拌翼からの離型性も極めて良好で、しかも流動
性がよく、重合容器からの取出しや乾燥工程を必
要とする場合の取扱いが極めて容易である。従つ
て該ゲル状重合体粒子を重合容器から取り出すに
は、重合容器を傾斜あるいは転倒せしめて流し出
すか、または回転撹拌軸の他に重合容器底部にス
クリユーを設けて押出す等の方法により容易に行
うことができる。 本発明を実施するに当たつて、重合容器中にノ
ニオン系界面活性剤及び/又はポリエチレングリ
コールを共存させておくことにより重合時の作業
性が改良され、粒径の調整が容易になり、また得
られる含水ゲル状重合体粒子の取扱いも容易にな
る。 このようなノニオン系界面活性剤としては、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルフエノールエーテル、ソルビタ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアシルエ
ステル、オキシエチレンオキシプロピレンブロツ
ク共重合体、シヨ糖脂肪酸エステル等を挙げるこ
とができる。またポリエチレングリコールとして
は広い範囲の分子量のものを用いることができる
が、400〜1000000の範囲のものが好ましい。これ
らのノニオン系界面活性剤及びポリエチレングリ
コールの中から1種又は2種以上を用いることが
できる。 ノニオン系界面活性剤及び/又はポリエチレン
グリコールの添加量はこれらの種類および添加す
る時期により異なるが、単量体混合物に対して
0.01〜20重量%が好ましい。ノニオン系界面活性
及び/又はポリエチレングリコールの添加方法は
単量体混合物水溶液にあらかじめ添加しておいて
もよく、重合が開始したのち連続又は不連続に重
合容器中に添加してもよく、あるいはこれらの添
加方法を適宜組み合わせわてもよい。 ノニオン系界面活性剤及び/又はポリエチレン
グリコールの添加方法、時期及び量を適宜選択す
ることにより、得られる含水ゲル状重合体粒子の
粒径をほぼ均一に調整することができる。また、
このようにして得られた含水ゲル状重合体粒子は
重合後放置して冷却された状態になつても粒子同
士の粘着性が小さく、乾燥工程等で接触金属面に
対する付着もなく、また加圧された状態でも粒子
同士が粘着して大きな塊となりにくく、良好な作
業性を示す。 このような本発明に基づく重合に際して、有機
物や無機物の微粉末、粉末あるいは繊維等の物質
を重合に先だつて予じめ単量体混合物水溶液に添
加することができ、又重合の途中で添加すること
もできる。このようにして添加された物質は得ら
れた含水ゲル状重合体の粒子中又はその表面に均
一に分散しており、このような含水ゲル状重合体
の粒子や該重合体の乾燥物の性能を適宜調整する
こともできる。 本発明の方法によれば、重合の進行に伴い生成
する含水ゲル状重合体を細分化するため撹拌の所
要動力が非常に小さくて済み、かつ重合反応の終
了時に架橋構造を有する含水ゲル状重合体の粒子
が一挙に得られ、しかも該粒子の粒径がほぼ均一
であるという利点を有している。このことは、注
型重合等で得られた塊状の含水ゲル状重合体をニ
ーダー等を用いて機械的に混練して砕く方法では
多大の撹拌所要動力を必要とし、また均一な細粒
化物は得られないことに比べて驚くべきことであ
る。 また本発明の方法では重合の進行とともに生成
する含水ゲル状重合体が細分化されて表面積が大
きくなるので、重合に伴なう反応熱は含水ゲル状
重合体粒子表面からの水分の蒸発によつて有効に
除去され、反応の制御は極めて容易である。従つ
て重合速度を大きくして生産性を上げることも可
能である。これに対して従来の注型重合法では反
応器の伝熱面積を大きくすることが困難であるた
め、重合反応の速度が大きい場合には除熱が不充
分になり、得られる重合体の品質が低下するばか
りでなく重合反応中に突沸等の好ましくない現象
が起こることさえある。さらに、架橋剤量が多い
叙場合、注型重合法では強じんな含水ゲルが生成
して機械的に解砕する時に多大なエネルギーが必
要であるのに対し、本発明の方法では架橋剤量が
多い場合でも極めて容易に含水ゲル状重合体の粒
子が得られる。 また本発明の重合方法では、重合中に絶えず系
の撹拌が行なわれているため単量体混合物水溶液
の初期濃度が高い範囲にある場合でも、水分が蒸
発して単量体が析出しその部分が未反応になると
いう注型重合や膜状重合の際に見られる現象が見
られず、高い重合反応率が得られる。そして注型
重合法では含水ゲルの内部と表面部では重合温度
に差があり、そのため重合度や重合反応率が不均
一になりやすい傾向が見られたが、本発明の方法
は常に撹拌された条件下で重合反応を行うもので
あるため、均一な物性値を持つ架橋重合体が得ら
れ、例えば吸収剤として用いた場合には水可溶分
が少あく吸収能も高いという利点を有している。 本発明の重合方法によつて得られた含水ゲル状
重合体の粒子は、このままで吸収剤、保水剤、イ
オン交換軸脂、吸着剤などとして用いる事も充分
可能であるが、乾燥して水分を除いた方が取扱い
上好ましい。本発明の重合方法によつて得られた
含水ゲル状重合体の粒子は乾燥を非常に容易に行
なう事が出来る利点を有している。注型重合法等
によつて得られた含水ゲルをそのまま加熱乾燥し
ても表面積が小さいため内部の水分を除く事は困
難であるのに対し、本発明によつて得られた含水
ゲル状重合体の粒子は表面積が大きく、熱風乾燥
等により短時間で容易に乾燥される。 このようにして含水ゲル状重合体の粒子を乾燥
して得られた架橋重合体はそのまま粗粒状で、あ
るいは粉砕して粉体として、吸収剤、保水剤、イ
オン交換樹脂、吸着剤、乾燥剤等として用いら
れ、優れた吸水能、保水能、イオン交換能、吸着
能等を発揮する。 以上本発明の方法を実施例及び比較例により更
に詳しく説明する。 実施例 1 内容積2、開口部160mm×150mm、深さ135mm、
羽根の回転径70mmのシグマ型羽根を2本有するジ
ヤケツト付きステンレス製双腕型ねつか機(ニー
ダー)にふたを付け、このニーダー中に75モル%
が苛性ソーダにより中和された部分中和アクリル
酸が399g、N,N′−メチレンビスアクリルアミ
ド1g(部分中和アクリル酸に対して1.4モル%)
および水600gからなる単量体水溶液(水溶液濃
度40重量%)を送入し、窒素ガスを吹き込み反応
系内を窒素置換した。次いで2本のシグマ型羽根
をそれぞれ67および56r.p.m.の速度で回転させ、
ジヤケツトに35℃の温水を通して加熱しながら重
合開始剤として過流酸アンモン0.45gと亜硫酸水
素ナトリウム0.45gを添加した。重合開始剤を添
加して15分後に重合が開始した。単量体水溶液は
重合の進行に伴い柔らかい含水ゲルを生成し、撹
拌軸の回転により次第に細分化された。重合開始
剤を添加して35分後に反応系内の温度は53℃に達
し、含水ゲル状重合体は約5mmの径の細粒に細分
化されていた。さらに撹拌を続け、重合開始剤添
加100分後にフタをはずし、ニーダーを傾斜させ
ると含水ゲル状重合体の細粒化物は流動性が良好
で自然に流れ落ち、取り出しが容易であつた。ま
たニーダー内の壁面や羽根には付着物はほとんど
なかつた。 得られた含水ゲル状重合体の細粒化物の平均粒
径は約2mmであつた。この細粒化物を50メツシユ
金網上におき、200℃の温度で60分間熱風乾燥し
た。乾燥物の水分含有率は2重量%であつた。こ
の乾燥物を振動ミルを用いて粉砕し、得られた粉
体(以下、吸収剤(1)という。)この吸収能を次の
方法により測定した。吸収剤(1)0.2gを不織布製
のテイーバツグ式袋(40mm×150mm)に均一に入
れ、0.9重量%食塩水に浸漬し、3分後及び5分
後の重量をそれぞれ測定した。テイーバツグ式袋
のみを浸漬した場合の吸収重量をブランクとし、
次式に従つて吸収剤(1)の吸収倍率を求めた。この
結果を第1表に示した。 吸収倍率 =吸収後の重量(g)−ブランク(g)/吸収剤
の重量(g) 次に吸収剤(1)0.5gを1000mlの脱イオン水中に
分散し、30分間撹拌後No.6紙で過し、液の
固形分を測定して次式に従つて水可溶分を求め
た。 水可溶分(重量%) =液の重量×液の固形分(重量%)/0.5 比較例 1 内容積2、開口部100mm×100mm、深さ200mm
のジヤケツト付きステンレス製直方体容器に実施
例1と同一の組成の単量体水溶液1000gを入れ、
窒素ガスを吹き込み反応系内の窒素置換を行なつ
た。次にジヤケツトに35℃の温水を通して加熱
し、実施例1と同様の重合開始剤を添加し、静置
塊状重合を行つた。重合開始剤を添加して15分後
に重合が開始し、単量体水溶液は重合の進行に伴
い柔らかい含水ゲル状になつた。重合開始剤添加
後25分にゲル内部の温度は100℃を超え、突沸を
起こした。さらに60分間静置し、含水ゲル状重合
体を取り出した。得られた約100mm×100mm×80mm
の含水ゲル状重合体は柔らかく、容器内壁からの
雌型性が悪く、取り扱いが困難であつた。この含
水ゲル状重合体を水分5重量%以下に乾燥するた
めには、200℃の熱風で約5時間乾燥する必要が
あつた。 得られた乾燥物を実施例1と同様に粉砕して粉
体(以下、比較吸収剤(1)という。)とし、実施例
1と同様にして吸収倍率及び水可溶分を測定して
第1表に示した。第1表に示した如く、静置塊状
重合によつて得られた比較吸収剤(1)は水可溶分の
割合が多く、吸収倍率も低かつた。 比較例 2 N,N′−メチレンビスアクリルアミドを用い
ない他は実施例1と同様にして重合を行なつた。
重合開始剤を添加して15分後に重合が開始し、重
合の進行に伴い全体が柔らかい含水ゲル状になつ
た。しかし重合がさらに進行し、含水ゲル状重合
体が撹拌軸の回転によりはげしく混練されてもほ
とんど細分化されず、粘着性のある柔らかい大き
な塊状の含水ゲルのままであつた。開始剤添加後
33分には含水ゲルの温度は75℃になつた。さらに
撹拌を続け、重合開始剤を添加して100分後にフ
タをはずし、ニーダーを傾斜したが含水ゲルは塊
状で撹拌羽根に付着したままであり、取り出しが
困難であつた。この塊状の含水ゲル状重合体を取
り出して実施例1と同様の条件下で熱風乾燥した
ところ、乾燥物の水分を5%以下にするためには
200℃の熱風で約6時間乾燥する必要があつた。 得られた乾燥物を実施例1と同様に粉砕して粉
体(以下、比較吸収剤(2)という。)とし、実施例
1と同様にして吸収倍率及び水可溶分を測定して
第1表に示した。第1表に示した如く、架橋性単
量体を含まない単量体の水溶液をニーダー内で混
練しながら水溶液重合して得た重合体は水可溶性
で、吸収剤として不適であつた。
【表】 実施例 2 内容積10、開口部240mm×220mm、深さ260mm、
羽根の回転径110mmのシグマ型羽根を2本有する
ジヤケツト付きステンレス製双腕型ねつか機(ニ
ーダー)にふたを付け、このニーダー中にアクリ
ルアミド1250g、アクリル酸カリウム485g、N,
N′−メチレンビスアクリルアミド15g(アクリ
ルアミドとアクリル酸カリウムの合計に対して
0.44モル%)および水3250gからなる単量体水溶
液(水溶液濃度35重量%)を送入し、窒素ガスを
吹き込み反応系内を窒素置換した。 次に2本のシグマ型羽根をそれぞれ44および
24r.p.m.の速度で回転させ、ジヤケツトに40℃の
温水を通して加熱しながら重合開始剤として35%
過酸水素水溶液2.5gとL−アスコルビン酸0.03
gを添加した。重合開始剤添加後1分で重合が開
始し、単量体水溶液は重合の進行に伴い柔らかい
含水ゲルを形成し、撹拌軸の回転により次第に細
分化された。重合開始剤を添加して15分後に反応
系内の温度は64℃に達し、含水ゲル状重合体は約
3mmの径の細粒に細分化されていた。さらに撹拌
を続け、重合開始剤添加100分後にふたをはずし、
ニーダーを傾斜させると含水ゲル状重合体の細粒
化物は流動性が良好で自然に流れ出した。ニーダ
ー内の壁面や羽根には付着物はほとんどなかつ
た。得られた含水ゲル状重合体の細粒化物の平均
粒径は約1.5mmであつた。この細粒化物を50メツ
シユ金網上におき、200℃の温度で50分間熱風乾
燥した。得られた乾燥物(以下、保水剤(1)とい
う。)は粒状で、水分含有率は2重量%、水可溶
分は2重量%であつた。 保水剤(1)0.5gと硅砂7号100gを混合し、100
メツシユ金網上にのせ、この混合物が飽和するま
で水道水を注水し、20℃65%RHの条件下に放置
し、保水量の経日変化を調べた。この混合物の保
水量変化と、比較のため硅砂のみを用いた場合の
保水量変化を第2表に示した。
【表】 また、重合終了時に得られた平均粒径約1.5mm
の含水ゲル状重合体の細粒化物を保水剤(1)の代り
に用い、同様に硅砂と混合した混合物について保
水量の経日変化を調べたところ、保水剤(1)を用い
た場合と同様の傾向が得られた。 実施例 3 単量体としてアクリル酸ナトリウム340gを用
い、N,N′−メチレンビスアクリルアミド60g
(アクリル酸ナトリウムに対して10.8モル%)を
用いた以外は実施例1と同様にして重合を行なつ
た。単量体水溶液は、重合の進行に伴い撹拌軸の
回転により脆い解砕された粒状の寒天状ゲルを形
成した。重合開始剤添加100分後には細粒状にな
つており、フタをはずしてニーダーを傾斜させる
と該細粒化物は流動性が良好で自然に流れ落ち、
取り出しが容易であつた。またニーダー内の壁面
や羽根には付着物はほとんどなかつた。得られた
含水ゲル状重合体の細粒化物の平均粒径は約1mm
であつた。この細粒化物を実施例1と同様にして
乾燥、粉砕を行ない、架橋重合体の粉体を得た。 この粉体1.8gを1.5重量%CaCl2水溶液37mlに
添加して混合した後過し、液に3%シユウ酸
ソーダ0.2mlを添加した。液は白濁したり沈殿
を生じたりすることはなく、従つてカルシウムイ
オンを含まない事を示した。これにより得られた
架橋重合体がカルシウムイオン捕捉能を有する事
が明らかである。 実施例 4 実施例1において、重合開始剤添加20分後にポ
リオキシエチレンソルビタンモノステアレート
(HLB 14.9のノニオン系界面活性剤)4.0gを添
加した以外は実施例1と同様にして重合を行なつ
た。反応系内の温度は重合開始剤を添加して35分
後に54℃に達し、含水ゲル状重合体は約8mmの径
の粒子となつた。また重合開始剤添加100分後に
実施例1と同様にしてニーダーより取り出した
所、流動性は非常に良好であり、ニーダー内の付
着物は全くなかつた。得られた含水ゲル状重合体
の粒状物の平均粒径は約5mmであつた。またこの
粒状物1を1のメスシリンダーに入れ、ゴム
栓で栓をしたのち倒立させて24時間放置した。24
時間後に栓をとると粒状物は再び流動性を示し、
粒子どうしの粘着はほとんどなかつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アクリル酸及びメタアクリル酸並びにそれら
    のアルカリ金属塩又はアンモニウム塩、アクリル
    アミド並びにメタアクリルアミドからなる群より
    選ばれた1種又は2種以上の単量体(A)と分子内に
    重合性二重結合を2個以上有する架橋性単量体(B)
    を主成分としてなり単量体(A)に対して架橋性単量
    体(B)が0.001〜50モル%の比率である、水溶液重
    合により架橋構造を形成し含水ゲル状重合体とな
    る単量体混合物を複数の回転撹拌軸を有する容器
    内で、重合の進行に伴い生成する含水ゲル状重合
    体を該撹拌軸の回転による剪断力により細分化し
    ながらラジカル水溶液重合する事を特徴とする吸
    水性架橋重合体の製造方法。 2 複数の回転撹拌軸を有する容器が双腕型ニー
    ダーである特許請求の範囲第1項記載の吸水性架
    橋重合体の製造方法。 3 単量体混合物の初期水溶液濃度が10〜50重量
    %である特許請求の範囲第1項記載の吸水性架橋
    重合体の製造方法。 4 アクリル酸及びメタアクリル酸並びにそれら
    のアルカリ金属塩又はアンモニウム塩、アクリル
    アミド並びにメタアクリルアミドからなる群より
    選ばれた1種又は2種以上の単量体(A)と分子内に
    重合性二重結合を2個以上有する架橋性単量体(B)
    を主成分としてなり単量体(A)に対して架橋性単量
    体(B)が0.001〜50モル%の比率である、水溶液重
    合により架橋構造を形成し含水ゲル状重合体とな
    る単量体混合物を複数の回転撹拌軸を有する容器
    内で、重合の進行に伴い生成する含水ゲル状重合
    体をノニオン系界面活性剤及び/又はポリエチレ
    ングリコールの存在下で該撹拌軸の回転による剪
    断力により細分化しながらラジカル水溶液重合す
    る事を特徴とする吸水性架橋重合体の製造方法。 5 複数の回転撹拌軸を有する容器が双腕型ニー
    ダーである特許請求の範囲第4項記載の吸水性架
    橋重合体の製造方法。 6 単量体混合物の初期水溶液濃度が10〜50重量
    %である特許請求の範囲第4項記載の吸水性架橋
    重合体の製造方法。
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