JPH02190565A

JPH02190565A - 床構造

Info

Publication number: JPH02190565A
Application number: JP949489A
Authority: JP
Inventors: Toshio Ishihara; 石原　敏夫; Hiroshi Kawai; 洋川井
Original assignee: Daiken Trade and Industry Co Ltd
Current assignee: Daiken Trade and Industry Co Ltd
Priority date: 1989-01-18
Filing date: 1989-01-18
Publication date: 1990-07-26
Anticipated expiration: 2009-10-05
Also published as: JPH0678685B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は防音性に優れた床構造に関し、特に上階床での
床衝撃音が階下へ伝わるのを軽減させる床構造に関する
。

（従来の技術）前記の床構造としては種々知られており、その−例とし
て、コンクリート床スラブ等の床下地の上にグラスウー
ルマットや発泡プラスチックマット等の緩衝材を敷設し
、この緩衝材の上に合板やパーティクルボード等の床パ
ネル材を施工した床構造、或いは、コンクリート床スラ
ブ等の床下地の上に前記の緩衝材を敷設し、その上に根
太材を介して床仕上げ材を施工した床構造が知られてい
る。

これらの床構造は、床パネル材や床仕上げ材に加わった
床面撃力が床下地に伝わる際に緩衝材によって吸収し、
これにより階下への床衝撃音の伝播の軽減を図るもので
ある。

ところが、近時は、階下へ伝播される床衝撃音の一層の
軽減が望まれ、第８図に示されるように、コンクリート
床スラブよりなる床下地ａ上に、下面に比較的大きな凹
凸を有する発泡ポリスチレンや発泡ポリエチレン等の緩
衝材すを敷設し、この緩衝材すの上面に床パネル材Ｃを
介して床仕上げ材ｄを施工することで衝撃力を分散させ
た床構造が提案されている。

（発明が解決しようとする課題）この床構造は、下面に設けた凹凸により衝撃力の分散と
緩衝材すの変形を容易にし、これにより、床面撃力、ひ
いては階下へ伝播される床衝撃音の軽減を図るものであ
るが、次のような問題がある。

すなわち、床面撃力が加わって緩衝材すが変形するとき
に、緩衝材すの下面の凹部ｅが空気溜りとなって空気ば
ねの作用をし、緩衝材すと床下地ａとの間に反発力が発
生するので、床面撃力に対する吸収力が十分でない。

また、緩衝材すの裏面に凹凸を設けるためには通常成形
型が必要であるから、緩衝材すの製造コストが高くなる
。

さらに、緩衝材すの材料として繊維質のものを使用する
場合には、繊維質のものは形状が崩れ易く、緩衝材すの
裏面に凹凸を形成することが困難であると共に、内部に
多くの空気を含むために、空気ばねの反発力が緩衝材の
内部でも発生して、繊維自体が有する衝撃吸収効果が十
分発揮されない問題があった。

前記に鑑みて、本発明は、緩衝材と床下地との間に空気
溜りによる反発力が生じないようにして、床衝撃音を効
果的に軽減させることを目的とする。

（課題を解決するための手段）前記の目的を達成するため、本発明は、緩衝材の下方に
、孔同志が互いに連通ずる有孔板を配設するものである
。

具体的に本発明の講じた解決手段は、コンクリート床ス
ラブ等の床下地の上に緩衝材を介して床パネル材又は床
組が支持されてなる床構造であって、前記緩衝材の下方
に複数枚の有孔板が重ねて配設され、これらの有孔板の
孔は、最上方の有孔板の相隣る孔同志が下方に位置する
有孔板の孔を介して互いに連通ずるよう設けられている
構成とするものである。

（作用）前記の構成により、床パネル材又は床組の上面に床面撃
力が加わると、緩衝材のうち、最上方有孔板の孔の上方
に位置する部分がこの孔の内部に沈み込むように変形し
て衝撃力を吸収する。

また、最上方の有孔板の相隣る孔同志が下方に位置する
有孔板の孔を介して互いに連通しているので、床面撃力
が加わった箇所の下方に位置する最上方有孔板の孔の内
部の空気は、下方有孔板の孔及び最上方有孔板の孔を通
って水平方向に拡散するので、緩衝材は最上方有孔板か
らの反発力を受けることなく床面撃力を吸収する。

（実施例）以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は本発明に係る床構造の一実施例の断面構造を示
し、この床構造は、コンクリート床スラブ等よりなる床
下地１の上に、積層一体上された正方形状の下側有孔板
２と上側有孔板３とが敷設され、上側有孔板３の上に緩
衝材４を介して床パネル材５が敷設され、さらに床パネ
ル材５の上に床仕上げ材６が敷設されてなる。尚、この
実施例における床パネル材５に代えて根太組等からなる
床組を使用してもよい。

床仕上げ材６としては合板やフロア材等を適宜使用でき
、また、床パネル材５としては床仕上げ材６を安定して
支持し得るものを適宜使用でき、具体的にはパーティク
ルボード、合板或いは木質セメント板等を使用すること
ができる。

緩衝材４としては、グラスウールやロックウール等の無
機質繊維マット、ポリエステルやポリプロピレン等の合
成繊維マット或いは発泡プラスチック製のもの等を適宜
使用できる。

下側及び上側有孔板２．３としては、厚さ２゜７ｍｍ程
度の合板、パーティクルボード、繊維板、合成樹脂板或
いはゴム製の肉厚シート等を適宜使用できる。

第２図に示すように、下側有孔板２には横方向に長く延
びる複数のスリット状の横長孔２ａが縦方向に略平行に
設けられる一方、上側有孔板３には縦方向に長く延びる
複数のスリット状の縦長孔３ａが横方向に略平行に設け
られており、横長孔２ａと縦長孔３ａとは直交している
。

このようにすることにより、縦長孔３ａ同志は横長孔２
ａを介して、横長孔２ａ同志は縦長孔３ａを介して各々
互いに連通しており、いずれがの長孔２ａ、３ａ内部の
空気は他方の長孔３ａ、２ａを通って自由に流通するこ
とができる。この場合において、長孔の重なり率、つま
り、長孔２ａ。

３ａの孔面積に対する重なり部の合計面積の割合を２０
％以上にしておくと、長孔２ａ、３ａ同志の空気の流通
がスムーズになるので好ましい。

また、この実施例のように、下側有孔板２と上側有孔板
３とを積層一体化し、且つ、下側有孔板２の横長孔２ａ
と上側有孔板３の縦長孔３ａとを直交させると、これら
の有孔板２，３が吸湿して膨張しても、横長孔２ａ及び
縦長孔３ａが有孔板２．３の水平方向の膨張を吸収する
ので、有孔板２．３に反りが生じることがない。

以下、本実施例の床構造において、床仕上げ材６の上に
床面撃力が加わったときの作用を第３図に基づいて説明
する。

同図に矢印で示す床面撃力が加わると、緩衝材４のうち
、上側有孔板３の縦長孔３ａの上方に位置する部分４ａ
は縦長孔３ａ内に沈み込むように変形し、上側有孔板３
の他の箇所に支持されている部分４ｂのみが反発する。

このように本実施例の床構造は、床衝撃時に緩衝材４が
部分的に圧縮されて変形し易い構造であるので、床仕上
げ材６に床面撃力が加わると、緩衝材４が局部的な圧縮
作用で容易に変形して前記床面撃力を効果的に吸収する
ことができる。

また、前記の場合、床面撃力が加わった箇所の下方に位
置する縦長孔３ａ内の空気は横長孔２ａを通って他の縦
長孔３ａへと水平方向に拡散するため、縦長孔３ａの内
部は従来の構造のように空気溜りとならない。このため
、緩衝材４と床下地１との間に空気ばねによる反発力が
生じることがない。

さらに、緩衝材４として、グラスウールやロックウール
等のように空気を内包する繊維質のものを使用すると、
緩衝材４中の空気が縦長孔３ａ及び横長孔２ａを通って
水平方向に拡散するため、床衝撃時における緩衝材４の
内部空気圧力による反発力も小さくなる。このため、本
発明の床構造は繊維質の緩衝材４の緩衝効果が遺憾無く
発揮されるものである。

第４図及び第５図は、前記実施例に係る床構造の第１変
形例を示し、上側有孔板４には横方向に断続的に延びる
横長孔３ｂが縦方向に平行に設けられている。また、下
側有孔板２には、縦方向に断続的に延びる縦長孔２ｂが
、横方向に平行、且つ、横方向に相隣るもの同志が縦方
向に食い違うように設けられており、この縦長孔２ｂは
前記横長孔３ｂと直交している。

このようにすることにより、前記実施例と同様、横長孔
３ｂ同志は縦長孔２ｂを介して、縦長孔２ｂ同志は横長
孔３ｂを介して各々互いに連通しており、いずれかの長
孔３ｂ、２ｂ内部の空気は他方の長孔２ｂ、３ｂを通っ
て自由に流通することができる。

第６図及び第７図は、前記実施例に係る床構造の第２の
変形例を示し、上側有孔板３には円形孔３ｃが縦及び横
方向に等間隔に設けられている。

また、下側有孔板２には円形孔２Ｃが縦及び横方向に等
間隔、且つ、横方向の相隣るもの同志が縦方向に食い違
うように設けられており、上側有孔板３の円形孔３Ｃは
下側有孔板２の円形孔２Ｃと互いにラップしている。

このようにすることにより、前記実施例と同様、上側有
孔板３の円形孔３Ｃ同志は下側有孔板２の円形孔２Ｃを
介して、下側有孔板２の円形孔２０同志は上側有孔板３
の円形孔３Ｃを介して各々互いに連通しており、いずれ
かの円形孔２ｃ、３ａ内部の空気は他方の円形孔３ｃ、
２ｃを通って自由に流通することができる。

尚、前記実施例及び各変形例に代えて、緩衝材４、床パ
ネル材５及び床仕上げ材６を適宜組合わせて予め一体化
しておいてもよい。

（発明の効果）以上説明したように、本発明に係る床構造によると、緩
衝材の下方に、最上方の有孔板の相隣る孔同志が下方に
位置する有孔板の孔を介して互いに連通ずるよう設けら
れた複数枚の有孔板が配設されているため、床パネル材
又は床組の上面に床面撃力が加わった場合に、緩衝材は
最上方有孔板の孔の内部に沈み込むように変形するので
、衝撃力の吸収がスムーズである。また、この有孔板の
孔の内部の空気は上下で互いに連通して拡散されるため
、床下地との間に空気ばねの反発力が生じることがない
ので、空気ばねの弊害が除かれて階下に伝わる床衝撃音
を効果的に軽減させることができる。

また、緩衝材としてグラスウールマットやロックウール
マット等のように空気を内包する繊維質のものを使用す
ると、圧縮変形時には緩衝材内部の空気を有孔板の孔を
通って水平方向に拡散させることができるため、緩衝材
内部での空気ばねの反発力が小さくなり、繊維自体の衝
撃吸収力がそのまま発揮されるので、階下へ伝わる床面
撃力を汎用的な繊維マットを利用して効果的に軽減させ
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は本発明の一実施例である床構造を示し
、第１図は断面図、第２図は有孔板の斜視図、第３図は
作用を示す断面図、第４図及び第５図は前記床構造の第
１変形例に係る有孔板を示し、第４図は平面図、第５図
は第４図におけるＶ〜Ｖ断面図、第６図及び第７図は前
記床構造の第２変形例に係る有孔板を示し、第６図は平
面図、第７図は第６図における■Ｚ■平面図、第８図は
従来の床構造の断面図である。１・・・床下地２・・・下側有孔板２ａ・・・横長孔２ｂ・・・縦長孔２Ｃ・・・円形孔３・・・上側有孔板３ａ・・・縦長孔３ｂ・・・横長孔３Ｃ・・・円形孔４・・・緩衝材５・・・床パネル材６・・・床仕上げ材第３図第４図第５目第６目る７図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）コンクリート床スラブ等の床下地の上に緩衝材を
介して床パネル材又は床組が支持されてなる床構造であ
って、前記緩衝材の下方に複数枚の有孔板が重ねて配設
され、これらの有孔板の孔は、最上方の有孔板の相隣る
孔同志が下方に位置する有孔板の孔を介して互いに連通
するよう設けられていることを特徴とする床構造。