JPH10102752A - 防音用床材 - Google Patents
防音用床材Info
- Publication number
- JPH10102752A JPH10102752A JP28027196A JP28027196A JPH10102752A JP H10102752 A JPH10102752 A JP H10102752A JP 28027196 A JP28027196 A JP 28027196A JP 28027196 A JP28027196 A JP 28027196A JP H10102752 A JPH10102752 A JP H10102752A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cushioning material
- cylindrical body
- small cylindrical
- synthetic resin
- plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 多量の空隙部を形成することができて防音性
能に優れ、しかも床面からの荷重に対しても大きな歪み
が発生することがない防音用床材を提供する。 【解決手段】 基板11の下面に、十分な強度を有する
繊維を縦方向に並べ、上下を縫着した小筒体14を横方
向に連続させた立体網状の緩衝材12を配置した。
能に優れ、しかも床面からの荷重に対しても大きな歪み
が発生することがない防音用床材を提供する。 【解決手段】 基板11の下面に、十分な強度を有する
繊維を縦方向に並べ、上下を縫着した小筒体14を横方
向に連続させた立体網状の緩衝材12を配置した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の床等に使
用される防音用床材に関する。
用される防音用床材に関する。
【0002】
【従来の技術】建物の床板等に使用する防音用床材とし
ては、合板等からなる基板の下面に発泡ポリエチレンシ
ートやニードルパンチ等によって成形した不織布からな
る緩衝材を積層したものが提案されている。この防音用
床材においては、積層した緩衝材によって、床面からの
衝撃を吸収して緩和し、階下室や隣室に伝播する騒音を
遮断又は軽減している。
ては、合板等からなる基板の下面に発泡ポリエチレンシ
ートやニードルパンチ等によって成形した不織布からな
る緩衝材を積層したものが提案されている。この防音用
床材においては、積層した緩衝材によって、床面からの
衝撃を吸収して緩和し、階下室や隣室に伝播する騒音を
遮断又は軽減している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の防音用床材においては、防音性能を向上させよ
うとする場合には、緩衝材の厚みを単純に厚くしていた
ので、必要以上にクッション性も高まり、床面からの荷
重によって床が沈下する問題が生じていた。そこで、緩
衝材が発泡ポリエチレンシートの場合には、発泡倍率を
10倍以下に抑えて硬く成形する方法も提案されている
が、発泡ポリエチレンシートの空隙が減少して衝撃緩和
性を損ねると共に、樹脂を多く必要とするので、コスト
高を招くという問題があった。また、不織布の場合に
は、SBR等の弾性を示す樹脂を繊維間に絡ませること
も考えられるが、前記樹脂は単に繊維同士を結合させた
バラつかないような効果があるのみで、十分に沈下を抑
えるには至っていない。本発明はかかる事情に鑑みてな
されたもので、多量の空隙部を形成することができて防
音性能に優れ、しかも床面からの荷重に対しても大きな
歪みが発生することがない防音用床材を提供することを
目的とする。
た従来の防音用床材においては、防音性能を向上させよ
うとする場合には、緩衝材の厚みを単純に厚くしていた
ので、必要以上にクッション性も高まり、床面からの荷
重によって床が沈下する問題が生じていた。そこで、緩
衝材が発泡ポリエチレンシートの場合には、発泡倍率を
10倍以下に抑えて硬く成形する方法も提案されている
が、発泡ポリエチレンシートの空隙が減少して衝撃緩和
性を損ねると共に、樹脂を多く必要とするので、コスト
高を招くという問題があった。また、不織布の場合に
は、SBR等の弾性を示す樹脂を繊維間に絡ませること
も考えられるが、前記樹脂は単に繊維同士を結合させた
バラつかないような効果があるのみで、十分に沈下を抑
えるには至っていない。本発明はかかる事情に鑑みてな
されたもので、多量の空隙部を形成することができて防
音性能に優れ、しかも床面からの荷重に対しても大きな
歪みが発生することがない防音用床材を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の防音用床材は、基板の下面に、十分な強度を有す
る繊維を縦方向に並べ、上下を縫着した小筒体を横方向
に連続させた立体網状の緩衝材を配置している。また、
請求項2記載の防音用床材は、請求項1記載の防音用床
材において、前記緩衝材の高さは3〜10mmであっ
て、前記緩衝材を構成する小筒体の繊維は20〜100
デニールであって、しかも、横方向に連続させた前記小
筒体はハニカム状に形成されている。そして、請求項3
記載の防音用床材は、請求項1又は2記載の防音用床材
において、前記小筒体の内部には、30倍以上の発泡倍
率の合成樹脂発泡体が充填されている。
記載の防音用床材は、基板の下面に、十分な強度を有す
る繊維を縦方向に並べ、上下を縫着した小筒体を横方向
に連続させた立体網状の緩衝材を配置している。また、
請求項2記載の防音用床材は、請求項1記載の防音用床
材において、前記緩衝材の高さは3〜10mmであっ
て、前記緩衝材を構成する小筒体の繊維は20〜100
デニールであって、しかも、横方向に連続させた前記小
筒体はハニカム状に形成されている。そして、請求項3
記載の防音用床材は、請求項1又は2記載の防音用床材
において、前記小筒体の内部には、30倍以上の発泡倍
率の合成樹脂発泡体が充填されている。
【0005】請求項1〜3記載の防音用床材において
は、基板の下面に、十分な強度を有する繊維からなる小
筒体を横方向に連続させた立体網状の緩衝材を配置して
いるので、多量の空隙部が形成され、防音性能に優れ
る。そして、クッション性については、繊維が縦方向を
向いているので、床面からの荷重に対しても著しい沈み
が発生することがない。特に、請求項2記載の防音用床
材においては、前記緩衝材の高さは3〜10mmとなっ
ているので、適当な防音性能を有し、更には十分な強度
も有する。ここで、緩衝材の厚みを3mm未満とすると
十分な空隙部が形成できないので、防音性能が悪くな
り、10mmを超えると立設状態の繊維の強度が下がっ
て床面からの荷重によって沈みが発生し易い。また、緩
衝材を構成する小筒体の繊維は20〜100デニールと
なっているので、適当な立設強度を有する。そして、請
求項3記載の防音用床材においては、小筒体の内部に、
30倍以上の発泡倍率の合成樹脂発泡体を充填している
ので、繊維のばらけを補償すると共に、床面からのより
大きな荷重に対してもその沈下を防止できる。
は、基板の下面に、十分な強度を有する繊維からなる小
筒体を横方向に連続させた立体網状の緩衝材を配置して
いるので、多量の空隙部が形成され、防音性能に優れ
る。そして、クッション性については、繊維が縦方向を
向いているので、床面からの荷重に対しても著しい沈み
が発生することがない。特に、請求項2記載の防音用床
材においては、前記緩衝材の高さは3〜10mmとなっ
ているので、適当な防音性能を有し、更には十分な強度
も有する。ここで、緩衝材の厚みを3mm未満とすると
十分な空隙部が形成できないので、防音性能が悪くな
り、10mmを超えると立設状態の繊維の強度が下がっ
て床面からの荷重によって沈みが発生し易い。また、緩
衝材を構成する小筒体の繊維は20〜100デニールと
なっているので、適当な立設強度を有する。そして、請
求項3記載の防音用床材においては、小筒体の内部に、
30倍以上の発泡倍率の合成樹脂発泡体を充填している
ので、繊維のばらけを補償すると共に、床面からのより
大きな荷重に対してもその沈下を防止できる。
【0006】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の一実施の形
態に係る防音用床材の断面図、図2は緩衝材の斜視図で
ある。図1に示すように、本発明の一実施の形態に係る
防音用床材10は、基板11とその下面に貼着されてい
る緩衝材12からなっている。以下、これらについて詳
しく説明する。
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の一実施の形
態に係る防音用床材の断面図、図2は緩衝材の斜視図で
ある。図1に示すように、本発明の一実施の形態に係る
防音用床材10は、基板11とその下面に貼着されてい
る緩衝材12からなっている。以下、これらについて詳
しく説明する。
【0007】前記基板11は、合板、単板積層材(LV
L)、パーティクルボード、中質繊維板(MDF)、オ
リエンテッドストランドボート(OSB)等の木質板
や、石膏、セメント等の無機質板、合成樹脂板、金属板
等、フロア台板として使用に耐えうるものであれば、如
何なるものも使用可能である。その好ましい厚みは5〜
12mmで、表面には突板貼り、化粧紙貼り、塗装等の
公知の手段で化粧が施される。なお、基板を複数枚とし
て、その中間にアスファルトゴム又は樹脂を含浸させた
不織布等の制振材を挿入して、基板11自体で制振性を
向上させてもよい。更には、図1に示すように、基板1
1の下面から適当ピッチで複数本の切り溝13を形成し
て柔軟性を付与して、床下地への密着性を改善してもよ
い。
L)、パーティクルボード、中質繊維板(MDF)、オ
リエンテッドストランドボート(OSB)等の木質板
や、石膏、セメント等の無機質板、合成樹脂板、金属板
等、フロア台板として使用に耐えうるものであれば、如
何なるものも使用可能である。その好ましい厚みは5〜
12mmで、表面には突板貼り、化粧紙貼り、塗装等の
公知の手段で化粧が施される。なお、基板を複数枚とし
て、その中間にアスファルトゴム又は樹脂を含浸させた
不織布等の制振材を挿入して、基板11自体で制振性を
向上させてもよい。更には、図1に示すように、基板1
1の下面から適当ピッチで複数本の切り溝13を形成し
て柔軟性を付与して、床下地への密着性を改善してもよ
い。
【0008】前記緩衝材12は、図2に示すように、ナ
イロン等のように比較的硬い材質の合成繊維を多数本立
てて、その上下を縫着して六角筒からなる小筒体14を
形成し、この小筒体14を横方向に連接してハニカム状
とし、全体を立体網状としている。この緩衝材12の高
さは、前述した通り3〜10mm、縦方向の繊維の繊度
は20〜100デニールとなっている。また、小筒体の
対角辺の長さは5〜12mm程度となっている。なお、
前記繊維の縫着には、実際の繊維の上下を縫って固定す
る場合の他、接着剤又は熱溶着によって固定する場合も
含む。緩衝材12は、接着剤によって基板11の下面に
接合されている。
イロン等のように比較的硬い材質の合成繊維を多数本立
てて、その上下を縫着して六角筒からなる小筒体14を
形成し、この小筒体14を横方向に連接してハニカム状
とし、全体を立体網状としている。この緩衝材12の高
さは、前述した通り3〜10mm、縦方向の繊維の繊度
は20〜100デニールとなっている。また、小筒体の
対角辺の長さは5〜12mm程度となっている。なお、
前記繊維の縫着には、実際の繊維の上下を縫って固定す
る場合の他、接着剤又は熱溶着によって固定する場合も
含む。緩衝材12は、接着剤によって基板11の下面に
接合されている。
【0009】ここで、各小筒体14の内部、即ち空隙部
に30〜70倍程度の高い発泡倍率の合成樹脂発泡体を
充填することも可能であり、これによって、床面に荷重
がかかった場合の沈下を抑制することができる。この場
合、発泡倍率が更に小さい場合には、床面からの荷重が
かかった場合の沈下をより小さくすることができるが材
料費が嵩む。また、発泡倍率が高くなると沈下を抑制す
る効果が減少するが、繊維のばらけを防止できる。実験
によれば、前記実施の形態に係る防音用床材10には従
来の防音用床材に比較して遜色のない防音性能を有し、
しかも、床面を踏んだ場合の沈みも小さくなった。
に30〜70倍程度の高い発泡倍率の合成樹脂発泡体を
充填することも可能であり、これによって、床面に荷重
がかかった場合の沈下を抑制することができる。この場
合、発泡倍率が更に小さい場合には、床面からの荷重が
かかった場合の沈下をより小さくすることができるが材
料費が嵩む。また、発泡倍率が高くなると沈下を抑制す
る効果が減少するが、繊維のばらけを防止できる。実験
によれば、前記実施の形態に係る防音用床材10には従
来の防音用床材に比較して遜色のない防音性能を有し、
しかも、床面を踏んだ場合の沈みも小さくなった。
【0010】
【発明の効果】請求項1〜3記載の防音用床材は、多量
の空隙部が形成されているので、防音性能に優れると共
に、緩衝材の縦方向は硬質な繊維(例えば、ナイロン)
等が形成されているので、床面からの荷重に対しても沈
み等が発生することが極めて少ない。特に、請求項2記
載の防音用床材においては、比較的安価に防音用床材を
製造することができる。また、請求項3記載の防音用床
材においては、更に緩衝材の強度を向上させて、更に床
面に荷重がかかった場合の沈みを減少することができ
る。
の空隙部が形成されているので、防音性能に優れると共
に、緩衝材の縦方向は硬質な繊維(例えば、ナイロン)
等が形成されているので、床面からの荷重に対しても沈
み等が発生することが極めて少ない。特に、請求項2記
載の防音用床材においては、比較的安価に防音用床材を
製造することができる。また、請求項3記載の防音用床
材においては、更に緩衝材の強度を向上させて、更に床
面に荷重がかかった場合の沈みを減少することができ
る。
【図1】本発明の一実施の形態に係る防音用床材の断面
図である。
図である。
【図2】緩衝材の斜視図である。
10 防音用床材 11 基板 12 緩衝材 13 切り溝 14 小筒体
Claims (3)
- 【請求項1】 基板の下面に、十分な強度を有する繊維
を縦方向に並べ、上下を縫着した小筒体を横方向に連続
させた立体網状の緩衝材を配置したことを特徴とする防
音用床材。 - 【請求項2】 前記緩衝材の高さは3〜10mmであっ
て、前記緩衝材を構成する小筒体の繊維は20〜100
デニールであって、しかも、横方向に連続させた前記小
筒体はハニカム状に形成されている請求項1記載の防音
用床材。 - 【請求項3】 前記小筒体の内部には、30倍以上の発
泡倍率の合成樹脂発泡体が充填されている請求項1又は
2記載の防音用床材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28027196A JPH10102752A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 防音用床材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28027196A JPH10102752A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 防音用床材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10102752A true JPH10102752A (ja) | 1998-04-21 |
Family
ID=17622673
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28027196A Pending JPH10102752A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 防音用床材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10102752A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006009263A (ja) * | 2004-06-22 | 2006-01-12 | Shuji Endo | 床板材及び床構造 |
KR20150007553A (ko) * | 2013-07-11 | 2015-01-21 | 방윤배 | 층간소음방지용 바닥재 |
-
1996
- 1996-09-30 JP JP28027196A patent/JPH10102752A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006009263A (ja) * | 2004-06-22 | 2006-01-12 | Shuji Endo | 床板材及び床構造 |
KR20150007553A (ko) * | 2013-07-11 | 2015-01-21 | 방윤배 | 층간소음방지용 바닥재 |
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