JP2014234672A - 浮き床工法および浮き床構造 - Google Patents

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小田 康弘
Yasuhiro Oda
康弘 小田
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Abstract

【課題】浮き床部分や躯体立ち上がり部分のコンクリート打設の作業が容易で、スラブ打設時の支保工の設置が可能な浮き床工法、および浮き床構造を提供する。
【解決手段】この浮き床工法は、フルPCa板11からなる鉄筋コンクリートスラブ面から突き出るように浮き床端部用型枠22を設置し、フルPCa板同士の板板ジョイント部を含めてフルPCa板の上面までのコンクリート打設を行い、フルPCa板の上面に制振マット13を敷設し、制振マットの上面にコンクリート打設を行うことで浮き床スラブ12を形成し、このとき、その上階のコンクリート打設荷重を負担する支保工支柱部分に対する仮の支保工受け部41を、浮き床スラブを貫通してフルPCa板の上面に達するように埋設する。
【選択図】図6

Description

本発明は、集合住宅等における上下階の衝撃音を緩和する浮き床を施工する浮き床工法および浮き床構造に関する。
鉄筋コンクリート造の集合住宅等では、上下階の衝撃音や生活音を減じ、遮音性の高い住居が要求されている。特許文献1は、デッキプレートが防振効果のある複数個の支柱を介してフルPCa板の上方に配置された状態でデッキプレートの外縁部にコンクリート止め部を設置してから、デッキプレート上にコンクリートまたはモルタルを打設することで合成スラブによる浮き床層を形成するようにした浮き床工法を開示する。
特開2006−291547号公報
特許文献1では、躯体スラブを構成するフルPCa板のジョイント位置でのコンクリート打設と、合成スラブのデッキプレート上でのコンクリート打設とを連続的に行うことができる。しかし、デッキプレートを制振ゴム上に設置してからコンクリート打設を行うため、揺れの大きい状況で浮き床部分や躯体立ち上がり部分のコンクリートを打設するのは作業的に困難を伴うという問題があった。また、スラブ打設時の支保工部分の荷重伝達について開示がない。スラブの支保工存置期間は14日以上であることが多いため、荷重で沈降を生じる浮き床上に支保工を設置することはできなかった。
本発明は、上述のような従来技術の問題に鑑み、浮き床部分や躯体立ち上がり部分のコンクリート打設の作業が容易で、スラブ打設時の支保工の設置が可能な浮き床工法、および浮き床構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本実施形態による浮き床工法は、フルPCa板からなる鉄筋コンクリートスラブ面から突き出るように浮き床端部用型枠を設置し、前記フルPCa板同士の板板ジョイント部を含めて前記フルPCa板の上面までのコンクリート打設を行い、前記フルPCa板の上面に制振マットを敷設し、前記制振マットの上面にコンクリート打設を行うことで浮き床スラブを形成し、このとき、その上階のコンクリート打設荷重を負担する支保工支柱部分に対する仮の支保工受け部を、前記浮き床スラブを貫通して前記フルPCa板の上面に達するように埋設することを特徴とする。
この浮き床工法によれば、浮き床部分(浮き床スラブ)の打設を比較的安定している制振マット上で行うことで、揺れが小さい状態で打設でき、打設作業が容易となる。また、支保工の受け(仮の支保工受け部)を仮設で浮き床スラブを貫通させて配置することで、支保工の負担荷重を躯体スラブに伝達させることができる。
上記浮き床工法において前記仮の支保工受け部は、前記仮の支保工受け部は、上部が下部よりも広く、かつ、下部が荷重伝達に必要十分な広さを持つ円錐の頂部をカットしたコーン形状を有することが好ましい。
また、前記仮の支保工受け部を支保工撤去後に前記浮き床スラブから撤去し、次に、前記撤去により生じた穴部に緩衝材を詰めてから、駄目コンクリートを打設することで、仮の支保工受け部を設置しても、撤去してから、浮き床全体としての本来の姿を復元することができる。
また、前記浮き床端部用型枠を樹脂製とし、そのまま躯体部分の断熱層として存置することが好ましい。型枠の撤去が不要で、型枠を断熱層として利用することができるので、コスト的に有利である。
また、前記制振マットを発泡プラスチック材料製とし、前記制振マットにゴム製の制振ピースを部分的に配置することが好ましい。
本実施形態による浮き床構造は、上述の浮き床工法により構築されたことを特徴とする。この浮き床構造によれば、集合住宅等において遮音性の高い浮き床層を有する床を提供することができる。
本発明によれば、浮き床部分や躯体立ち上がり部分のコンクリート打設の作業が容易で、スラブ打設時の支保工の設置が可能な浮き床工法を提供することができる。
本実施形態の浮き床工法による浮き床構造を断面方向から見た概略図である。 図1の戸境壁近傍における浮き床構造および施工のための型枠等を示す断面図である。 図1の浮き床構造およびフルPCa板とフルPCa板との間の板板ジョイント部を示す断面図である。 図1の浮き床構造の制振マットの構成例(a)(b)を示す概略図である。 図1のフルPCa板を複数枚設置した区画の平面図(a)およびフルPCa板の上に浮き床層を配置した区画の平面図(b)である。 図5の戸境壁近傍における浮き床同士の施工のための型枠等を示す断面図である。 図5の戸境壁近傍における水廻り領域の施工のための型枠等を示す断面図である。 図5の外壁部と浮き床端部との施工のための型枠等を示す断面図(a)、および、その上階の打設のための型枠や支保工支柱等を示す断面図(b)である。 図6の上面図であって、フルPCa板を敷設した状態を概略的に示す。 図6の上面図であって、図9において浮き床外周部型枠兼用断熱パネルを配置した状態を概略的に示す。 図6の上面図であって、図10において梁部分および板板ジョイント部にコンクリートを打設した状態を概略的に示す。 図6の上面図であって、図10において制振マットを敷設し支保工受けコーンを配置した状態を概略的に示す。 図6の上面図であって、図12において制振マット上にコンクリートを打設した状態を概略的に示す。 本実施形態において、支保工受けコーンの設置状態を概略的に示す断面図(a)、撤去状態を概略的に示す断面図(b)および撤去後の後処理を概略的に示す断面図(c)である。 図6の型枠を設置したときの型枠周囲を詳細に示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。図1は本実施形態の浮き床工法による浮き床構造を断面方向から見た概略図である。図2は図1の戸境壁近傍における浮き床構造および施工のための型枠等を示す断面図である。図3は図1の浮き床構造およびフルPCa板とフルPCa板との間の板板ジョイント部を示す断面図である。図4は図1の浮き床構造の制振マットの構成例(a)(b)を示す概略図である。図5は図1のフルPCa板を複数枚設置した区画の平面図(a)およびフルPCa板の上に浮き床層を配置した区画の平面図(b)である。
図1に示す浮き床構造は、梁1と梁2との間に鉄筋コンクリートスラブ(躯体スラブ)として設置されるフルPCa板11と、フルPCa板11を覆うように配置された平板状の制振マット13と、制振マット13の上面に浮き床層として配置された浮き床スラブ12と、から構成される。戸境壁5を間にして梁2の図1の右側にも同様の浮き床構造が構築される。
制振マット13は、制振ゴム付き制振マットから構成され、その下方にピース状の制振ゴム13aを部分的に有する。たとえば、図4(a)のように、制振マット13は、下方に突き出た突出部13bを設け、その突出部13bに制振ゴム13aをはめ込むようにして取り付ける構成である。また、図4(b)のように、突き出し部13b,13b間に形成された凹部13cに制振ゴム13aを接着剤等により取り付ける構成としてもよい。
制振マット13は、たとえば、音、振動、衝撃を吸収する制振特性を有するEPS(Expanded Poly-Styrene)等の発泡スチレン等の発泡プラスチック材料からなるが、かかる材料に限定されない。また、制振ゴム13aは、音、振動、衝撃を吸収する制振特性を有するゴム材料からなる。
また、フルPCa板は、鉄筋コンクリートスラブの1枚全部をプレキャスト(PCa)により工場で製造されるものであり、施工現場において躯体スラブのためのコンクリート打設が、プレキャスト板同士のジョイント部を除いて、不要である。
図1の戸境壁5の近傍には、図2のように、戸境壁5と、戸境壁5の両側の浮き床構造の端部との間に、樹脂製の床外周部型枠兼用断熱パネル22とグラスウール等からなる断熱材28とが配置されている。なお、施工時のための構成として、後述のように、下階の戸境壁5の構築のための型枠23や梁2の構築のための型枠24等が配置される。
図5(a)のように、たとえば、集合住宅(マンション等)の一区画10において、複数枚のフルPCa板11を配置し、図3のように、フルPCa板11とフルPCa板11との間の板板ジョイント部30の凹部30aにコンクリートを打設し、板板ジョイント部30でフルPCa板11,11を接合する。これにより、躯体スラブが構築され、面内せん断力の伝達が確実になる。
次に、図5(b)のように、同じく一区画10’にキッチンやバスやトイレ等の水廻り領域15の周囲に型枠40を設置し、続いて、図3のように、フルPCa板11の上面に制振ゴム13a付き制振マット13を敷設してから、その上にコンクリートを打設して浮き床スラブ12を構築する。こうして、図1,図3の浮き床構造を形成することができる。なお、浮き床スラブ12の構築の際に、後述のように図5(b)に示す多数の位置に支保工受けコーン41を設置する。
次に、図5の戸境壁近傍の浮き床同士の施工および水廻りの施工について説明する。図6は、図5の戸境壁近傍における浮き床同士の施工のための型枠等を示す断面図である。図7は、図5の戸境壁近傍における水廻り領域の施工のための型枠等を示す断面図である。図15は、図6の型枠を設置したときの型枠周囲を詳細に示す断面図である。
図6のように、戸境壁5に対応する浮き床構造の端部には、上述のように樹脂製の浮き床外周部型枠兼用断熱パネル22とグラスウール等からなる断熱材28とが配置される。浮き床外周部型枠22は躯体スラブ(フルPCa板11)から突き出るようにして設置される。浮き床外周部型枠とフルPCa板11との間には板状の型枠保持部材29が設置されて浮き床外周部型枠22を保持する。
すなわち、図15に示すように、型枠保持部材29は、フルPCa板11の端部近傍にコンクリート釘29c等により固定され、型枠22の設置位置に一対の保持壁29aを有し、左右一対配置され、それらの間にスペーサ29bが配置されボルトナット等の留め具で固定されて型枠保持部材29の左右の間隔が一定に保たれている。型枠保持部材29の保持壁29aの間に形成された凹部に型枠22が差し込まれて保持される。また、型枠22の上端には上部型枠保持部材27が配置され、留め具27aにより型枠22に固定され、型枠22を上部において保持する。なお、型枠保持部材29および上部型枠保持部材27は、型枠22とともに、コンクリート打設後、撤去されずにそのまま残される。
また、浮き床外周部型枠兼用断熱パネル22の下方において、下階の戸境壁5の構築のための型枠23を型枠支保工26aで支持して配置し、梁2(図1)の構築のための型枠24を型枠支保工26bで支持して配置する。型枠24内に鉄筋25が配置される。また、下階から延びる支保工支柱42が受け具43を介してフルPCa板11を支持し、同じく支保工支柱44が受け具45を介して型枠24を支持する。
また、制振マット13を貫通して支保工受けコーン41を配置する。支保工受けコーン41は、その面積の小さい下面41b(図14)がフルPCa板11の上面に達し、面積の大きい上面41a(図14)が浮き床スラブ12の上面と一致するように設置される。支保工受けコーン41は、上面41a(図14)で、その上階の支保工支柱を受けてコンクリート打設荷重を負担する(図8(b)参照)。下面41b(図14)はその荷重伝達に必要十分な面積を有する。なお、支保工受けコーン41は、たとえば、木材、樹脂材料、コンクリート、鉄鋼やアルミニウム等の金属材料から構成することができる。
図6のように、矢印C方向にコンクリートを型枠22,24,23へと打設して、戸境壁5(型枠22内)、梁2、下階の戸境壁5が構築される。また、制振マット13上にコンクリートを打設し浮き床スラブ12を構築するが、このとき、コンクリートは、浮き床スラブ12の上面が破線aで示す高さ位置で型枠22の上端に一致するように打設される。
図7のように、戸境壁5に対応する水廻り領域15の端部には、在来の型枠40が配置され、型枠40の下方には、図6と同様にして、下階の戸境壁5の構築のための型枠23および梁2(図1)の構築のための型枠24が配置される。また、下階から延びる支保工支柱42が受け具43を介してフルPCa板11を支持し、同じく支保工支柱44が受け具45を介して型枠24を支持する。
図7のように、矢印C方向にコンクリートを型枠40,24,23へと打設して、戸境壁5(型枠40内)、梁2、下階の戸境壁5が構築される。
次に、図5の外壁部と浮き床端部との施工について説明する。図8は、図5の外壁部と浮き床端部との施工のための型枠等を示す断面図(a)、および、その上階の打設のための型枠や支保工支柱等を示す断面図(b)である。
図8(a)のように、外壁部6に対応する浮き床構造の端部には、樹脂製の浮き床外周部型枠兼用断熱パネル52とグラスウール等からなる断熱材51とが配置される。型枠52は躯体スラブ(フルPCa板11)から突き出るようにして設置される。型枠52は、図15の型枠保持部材29と同様の型枠保持部材52aにより保持される。
また、浮き床外周部型枠兼用断熱パネル52の下方において、下階の外壁部6の構築のための型枠54を型枠支保工54aで支持して配置し、梁1(図1)の構築のための型枠53を型枠支保工53aで支持して配置する。型枠53内に鉄筋59が配置される。また、下階から延びる支保工支柱55が受け具56を介してフルPCa板11を支持し、同じく支保工支柱57が受け具58を介して型枠53を支持する。また、図6と同様に、制振マット13を貫通して支保工受けコーン41を配置する。
図8(a)のように、矢印C方向にコンクリートを型枠52,53,54内へと打設して、外壁部6(型枠52内)、梁1、下階の外壁部6が構築される。また、制振マット13上にコンクリートを打設し浮き床スラブ12を構築するが、このとき、コンクリートは、浮き床スラブ12の上面が破線aで示す高さ位置で型枠52の上端に一致するように打設される。
上述のようにして、型枠52,53,54および浮き床スラブ12のコンクリート打設が完了すると、続いて、図8(b)のように、破線aの上の部分に外壁部6の構築のための型枠54を型枠支保工54aで支持して配置する。また、支保工支柱55は、その下端部55aが支保工受けコーン41の上面に当接した状態で上方に延び、その上階のフルPCa板11を支持するように配置される。なお、水廻り領域15では、支保工支柱55は、その下端部55aがフルPCa板11の上面に当接した状態で上方に延び、その上階のフルPCa板11を支持する。
なお、図8(b)のように、支保工支柱55は支保工受けコーン41に対しその中心線が支保工受けコーン41の縦方向の中心線と一致するように設置される。
次に、本実施形態による浮き床工法の各工程について図9〜図13を参照して説明する。
図9は、図6の上面図であって、フルPCa板を敷設した状態を概略的に示す。図10は、図6の上面図であって、図9において浮き床外周部型枠兼用断熱パネルを配置した状態を概略的に示す。図11は、図6の上面図であって、図10において梁部分および板板ジョイント部にコンクリートを打設した状態を概略的に示す。図12は、図6の上面図であって、図10において制振マットを敷設し支保工受けコーンを配置した状態を概略的に示す。図13は、図6の上面図であって、図12において制振マット上にコンクリートを打設した状態を概略的に示す。
たとえば、図5の区画10,10’に、図5(a)、図9のように複数枚のフルPCa板11を配置する。各フルPCa板11の長手方向端部に沿うジョイント部30には、図3,図9の凹部30aが形成される。また、凹部30aの長手方向には凹部30aの縦方向幅を増すように断続的に凹み30bが形成されている。各フルPCa板11の図9の縦方向端部間の下側に梁2(図1)の構築のために図6のように鉄筋25および型枠24が配置されている。
次に、図10のように、戸境壁5の構築のために樹脂製の浮き床外周部型枠兼用断熱パネル22を、フルPCa板11の縦方向端部間に図6のように躯体スラブ(フルPCa板11)の上面から突き出るようにして配置し、図15の型枠保持部材29により保持する。なお、型枠22の上部には図15のように上部型枠保持部材27が配置される。
次に、図11のように、各フルPCa板11の板板ジョイント部30および型枠22の内外へとコンクリートを打設する。このとき、コンクリートは、図11のハッチングで示す領域において、躯体スラブ(フルPCa板11)の上面と一致する高さ位置(図6の破線bで示す)まで打設される。なお、このとき、型枠22内では型枠22の天端までコンクリートを打設するようにしてもよい。
次に、板板ジョイント部30のコンクリート上面がほぼ乾いてきた段階で、図12のように、フルPCa板11の上に制振マット13を敷設し、樹脂製の型枠兼用断熱パネル22に沿ってグラスウール等の断熱材28を配置する。また、図5(b)に示す所定位置に支保工受けコーン41を、制振マット13を貫通して配置する。
次に、図13のように、図12の制振マット13上にコンクリートを打設することで、浮き床スラブ12を構築するが、このとき、支保工受けコーン41の上面41a(図14(a)参照)が浮き床スラブ12の上面に露出する。
次に、上述の支保工受けコーン41の設置、撤去、撤去後の後処理について図14を参照して説明する。図14は、支保工受けコーンの設置状態を概略的に示す断面図(a)、撤去状態を概略的に示す断面図(b)および撤去後の後処理を概略的に示す断面図(c)である。
図14(a)のように、支保工受けコーン41は、その上面41aが浮き床スラブ12の上面に露出し、その下面41bが躯体スラブ(フルPCa板11)の上面に当接した状態で埋設するようにして設置される。これにより、上階でのコンクリート打設の荷重を、支保工支柱55(図8)、支保工受けコーン41等を介して躯体スラブ(フルPCa板11)で担うことができる。
支保工受けコーン41は、上述のように、施工中に支保工支柱の受け部として用いられた後に支保工支柱等を撤去してから、図14(b)のように、引き抜かれて撤去される。この撤去により、浮き床スラブ12および制振マット13には、穴部60が形成される。なお、支保工受けコーン41は、下面41b側から上面41a側へと拡がるようなテーパ状になっているため、引き抜き可能である。
次に、穴部60の下部にグラスウール等からなる緩衝材61を詰めて絶縁してから、穴部60に駄目コンクリート62を打設して充填することで、浮き床全体としての本来の姿を復元できる。これにより、通常の室内仕上げ工程に移ることができる。
以上のように、本実施の形態の浮き床工法によれば、浮き床部分(浮き床スラブ12)のコンクリート打設を比較的安定している制振マット13上で行うことで揺れが小さい状態で打設でき、従来のような揺れの大きい状況で行う必要がなくなり、打設作業が容易となる。
また、支保工支柱の受け部(支保工受けコーン41)を仮設で浮き床スラブを貫通させて配置することで、支保工の負担荷重を躯体スラブ(フルPCa板11)に伝達させることができる。このように、支保工受け部(支保工受けコーン41)で荷重を確実に負担することができ、躯体スラブ(フルPCa板11)のコンクリート打設時に引き続いて浮き床部分(浮き床スラブ12)を打設することが可能になる。このようにして、集合住宅において、遮音性の高い床を提供でき、上下階の生活音トラブルの少ない住居を提供することができる。
また、躯体スラブ(フルPCa板11)の上面から突き出るようにして配置される浮き床外周部型枠22,52を樹脂製とし、コンクリート打設後にそのまま存置し断熱パネルとして用いることで、型枠の撤去が不要となり、型枠を断熱層として利用することができるので、コスト的に有利である。
以上のように本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。例えば、本実施形態では制振マット13を制振ゴム付き制振マットから構成したが、これに限定されず、たとえば、制振ゴムのない制振マットとしてもよい。
また、本実施形態の浮き床工法は、マンション等の集合住宅の施工に好適であるが、これに限定されず、例えば、病院・ホテル・学校等の施工にも適用してもよく、同様の効果を得ることができる。
1,2 梁
5 戸境壁
6 外壁部
10,10’ 一区画
11 フルPCa板
12 浮き床スラブ
13 制振マット
13a 制振ゴム
15 水廻り領域
22,52 浮き床外周部型枠兼用断熱パネル、浮き床外周部型枠、型枠
28 断熱材
27,29,52a 型枠保持部材
30 板板ジョイント部
41 支保工受けコーン(仮の支保工受け部)
41a 上面
41b 下面
42,55 支保工支柱
51 断熱材
60 穴部
61 緩衝材
62 駄目コンクリート

Claims (6)

  1. フルPCa板からなる鉄筋コンクリートスラブ面から突き出るように浮き床端部用型枠を設置し、
    前記フルPCa板同士の板板ジョイント部を含めて前記フルPCa板の上面までのコンクリート打設を行い、
    前記フルPCa板の上面に制振マットを敷設し、
    前記制振マットの上面にコンクリート打設を行うことで浮き床スラブを形成し、このとき、その上階のコンクリート打設荷重を負担する支保工支柱部分に対する仮の支保工受け部を、前記浮き床スラブを貫通して前記フルPCa板の上面に達するように埋設することを特徴とする浮き床工法。
  2. 前記仮の支保工受け部は、上部が下部よりも広く、かつ、下部が荷重伝達に必要十分な広さを持つ円錐の頂部をカットしたコーン形状を有することを特徴とする請求項1に記載の浮き床工法。
  3. 前記仮の支保工受け部を支保工撤去後に前記浮き床スラブから撤去し、次に、前記撤去により生じた穴部に緩衝材を詰めてから、駄目コンクリートを打設すること特徴とする請求項1または2に記載の浮き床工法。
  4. 前記浮き床端部用型枠を樹脂製とし、そのまま躯体部分の断熱層として存置することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の浮き床工法。
  5. 前記制振マットを発泡プラスチック材料製とし、前記制振マットにゴム製の制振ピースを部分的に配置することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の浮き床工法。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の浮き床工法により構築されたことを特徴とする浮き床構造。
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