JPH02188623A - 油冷エンジン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野〕 本発明は、エンジンに関するもので、詳しくは、エンジ
ンの冷却装置に関する。

〔従来の技術〕

エンジンの冷却方式には、走行風を媒体とする空冷方式
や、冷却水を媒体とする水冷方式の他にエンジンの潤滑
油を媒体とする油冷方式がある。

この油冷方式のエンジンでは、シリンダヘッドにおける
燃焼室の周縁近傍に凹部を形成し、この凹部ヘオイルバ
ンの潤滑油を供給することによって燃焼室で発生した熱
をこの潤滑油に吸収させるようにしている。

〔弁明が解決しようとする課題〕

ところで、上記のようなエンジンの冷却装置では、１Ｉ
ＩＷ４油が供給されるのはシリンダヘッドのみであるた
め、エンジン全体を一様に冷却することができず、シリ
ンダヘッドの冷却効果をも損なう虞れがある。

本発明の目的は、上記実情に鑑みて、冷却効果を向上す
ることのできるエンジンを提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明に係る油冷エンジンでは、シリンダヘッドに設け
られた凹部と、タンク内の冷却媒体を上記四部に直接供
給する第１の供給通路と、シリンダブロックにお番プる
シリンダの外周に設けられた空所と、上記タンク内の冷
却媒体を上記空所に直接供給する第２の供給通路とを備
えている。

〔作用〕

本発明に係るエンジンでは、それぞれ別個の供給通路を
介してシリンダヘッドとシリンダブロックとに冷却媒体
を供給するようにしている。

〔実施例〕

以下、実施例を示す図面に基づいて本発明の詳細な説明
する。

第１図は、本弁明に係るエンジンを概念的に示したもの
である。このエンジンは、自動二輪車に搭載されるもの
で、そのシリンダブロック１にボア２を有している。ボ
ア２は、第３図および第４図に示すように、シリンダブ
ロック１の上下両面１ａ、ｌｂに開口する孔２ａと、こ
の孔２ａの上端外周部に形成された環状の凹部２ｂとか
ら構成されている。

また、このシリンダブロック１は、上記ボア２の外方に
メインギヤラリ−３を有している。メインギヤラリ−３
は、シリンダブロック１の上下両面１ａ、１ｂに間口し
ており、その上部は連＃８通路４を介して上記ボア２内
に連通されている。連絡通路４は、ボア２の上端間口か
らドリル等によって孔加工されたもので、該ボア２の間
口に向けてａ斜している。

さらに、このシリンダブロック１は、その、下部に供給
孔５を有している。供給孔５は、一端がボア２に間口し
、そこから略水平にボア２の径外方向に延設されており
、他端はシリンダブロック１の側壁に開口している。

このシリンダブロック１には、第１図に示ずように、ボ
ア２にシリンダライナ６が嵌着されている。シリンダラ
イナ６は、第４図に示゛すように、上端にフランジ部６
ａを有する円筒状を成しており、この円筒状部６ｂの外
周面６Ｃには複数本の凹ｍ７．７・・・が形成されてい
る。これら凹７Ｎ１７゜７・・・略ま、環状を成してお
り、シリンダライナ６の軸方向に沿って刻設された縦溝
８，８・・・によって互いにＮ！Ｉ８されている。なお
、図からも明らかなように、シリンダライナ６の最下段
に位置する凹溝７は、それよりも上方に配置された凹溝
７，７・・・とは独立されており、その内部にはＯリン
グ９が嵌着されている。

このシリンダライナ６は、冷やしぼめによってシリンダ
ブロック１のボア２内に嵌め込まれ、円筒状部６ｂが孔
２ａに嵌合され、かつフランジ部６ａが凹所２ｂに嵌合
される。

この状態においては、第１図に示すように、シリンダラ
イナ６の凹溝７，７・・・および［溝８，８・・・とシ
リンダブロック１におけるボア２の孔２ａとによってシ
リンダブロック１におけるシリンダ１０の外周全域に空
所１１が画成されるとともに、連絡通路４によってこの
空所１１とメインギヤラリ−３とが連通され、さらに供
給孔５によって上記空所１１がシリンダブロック１の側
壁に間口される。

上記のように構成されたシリンダブロック１には、その
上面１ａにガスケット１２を介してシリンダヘッド１３
が取り付けられている。

シリンダヘッド１３は、図には明示していないが、中央
部上方に１本のカムシセフ１〜を備え、さらにこのカム
シャフトのカムによって作動されるインレットバルブ１
４およびエキゾーストバルブ１５をそれぞれ２本ずつ備
えている。

また、シリンダヘッド１３は、その上面に凹部１６を有
している。凹部１６は、燃焼室１７の上方におけるイン
レットボート１８．１８およびエキゾーストボート１９
．１９の間に位置する部位に配置されており、その間口
は蓋体２０によって閉塞されている。蓋体２０は、断面
が略Ｕ字状を成しており、凹部１６内に立設された柱状
部２１にボルト２２を締結することによってシリンダヘ
ッド１３に固定されている。

第２図に示すように、上記凹部１６は１対の連絡通路２
３．２３を介してスタッドボルト挿通孔２４．２４に連
通されている。連絡通路２３，２３は、それぞれの一端
が凹部１６における両端底部に開口し、第１図に示すよ
うに、他端部がそこから外方に向けて下方に傾斜してお
り、エキゾーストバルブ１５．１５の近傍およびエキゾ
ーストボート１９．１９の周囲を通過した後に上記挿通
孔２４．２４に開口している。

また、上記シリンダヘッド１３は、供給バイブ２５と、
接続排油路２６とを有している。

供給パイプ２５は、インレットボート１８．１８と上記
凹部１６との間に位置する部位に、図示せぬカムシャフ
トと平行を成すようにＭＹＱされており、一端がシリン
ダヘッド１３のｍ壁に開口し、かつ他端が閉塞され、さ
らに第２図に示すように、その中央０部は複数の噴射孔
２７．２７・・・を介して上記凹部１６と連通されてい
る。なお、この供給バイブ２５からは、図示していない
カムシャフトの軸受部２８．２９に間口する潤滑通路３
０，３１も分岐形成されている。

接続排油路２６は、第１図に示すように、エキゾースト
ボート１９．１９の下方に位置する部位に上記供給バイ
ブ２５と平行を成すように形成されている。この接続徘
通路２６は、上記連絡通路２３．２３が間口するスタッ
ドボルト挿通孔２４゜２４を互いに連通させており、さ
らに連略排通路３２を介してシリンダヘッド１３の底面
にお（プる上記シリンダブロック１のメインギヤラリ−
３の間口に対応する部位に開口している。

なお、このシリンダヘッド１３とシリンダブロック１と
の間に介装されるガスケット１２には、シリンダ１０に
対応する部位およびメインギヤラリ−３の開口に対応す
る部位に、それぞれ切欠１２ａ、１２ｂが形成されてい
る。

一方、上記シリンダブロック１には、その下面１ｂにガ
スケット３３を介してクランクケース（タンク）３４が
取り付けられている。

クランクケース３４は、内部に潤滑油（冷却媒体）０を
貯留する箱状を成しており、その上面におけるシリンダ
ブロック１のシリンダ１０およびメインギヤラリ−３の
開口に対応する部位にわたって開口３４ａが形成されて
いる。

また、このクランクケース３４は、その内部にオイルポ
ンプ３５を備えている。オイルポンプ３５は、その吸込
口３５ａがパイプ等の管路ａを介して上記潤滑油Ｏに浸
漬されたストレーナ３６に接続され、かつその吐出口３
５ｂがパイプ等の管路すを介してオイルクーラ３７に接
続されている。

このオイルクーラ３７は、クランクケース３４の外部に
配置されており、その排出口３７ａには、上記シリンダ
ヘッド１３の供給バイブ２５との間を連絡する管路Ｃと
、上記シリンダブロック１の供給孔５との間を連絡する
管路ｄとが合流して接続されている。

今、このエンジンを始動さゼると、上記オイルポンプ３
５が駆動され、クランクケース３４内に貯留された潤滑
油Ｏがストレーナ３６を介して吸引される。

オイルポンプ３５によって吸引された潤滑油Ｏは、オイ
ルクーラ３７で冷却された後、管路Ｃへ圧送されるもの
と管路ｄへ圧送されるものとに分岐される。

管路Ｃ内の潤滑油Ｏは、シリンダヘッド１３の供給バイ
ブ２５へ圧送され、そこでさらに潤滑油ｆｆ１３０．３
１を介して軸受部２８．２９へ供給されるものと、噴射
孔２７．２７・・・を介して凹部１６内へ噴射供給され
るものとに分岐される。

軸受部２８．２９へ供給された潤滑油Ｏは、図示してい
ないカムシャフトとの潤滑を図った後、そこから漏洩し
てシリンダヘッド１３の上面を案内され、該シリンダヘ
ッド１３のカムチエーン室３８およびシリンダブロック
１のカムチエーン室３９を介してクランクケース３４内
へ返却される。

一方、噴射孔２７．２７・・・から凹部１６内へ圧送さ
れた潤滑油Ｏは、この四部１６内においてシリンダヘッ
ド１３における燃焼室１７の周囲、インレットバルブ１
４．１４の周囲およびエキゾーストパルプ１５．１５の
周囲の熱を吸収し、これら各部の冷却を図った後に連絡
通路２３．２３、スタッドボルト挿通孔２４，２４およ
び接続排油Ｎ２６へ順次圧送される。この間、潤滑油Ｏ
は、シリンダヘッド１３におけるエキゾーストボート１
９、１９の周囲の冷却を図る。

接続排油路２６へ圧送された潤滑油Ｏは、連絡徘通路３
２に沿って下方へ導かれ、ガスケット１２の切欠１２ｂ
およびシリンダブロック１のメインギャラリー３を介し
てクランクケース３４内へ返却される。

他方、管路ｄ内の潤滑油Ｏは、シリンダブロック１の供
給孔５を介して、空所１１内へ圧送される。空所１１内
へ圧送されたａ！ｌ滑油Ｏは、凹１１１７゜７・・・お
よび！ＩＷ４８，８・・・に沿ってシリンダ１０の外周
全域に導かれ、シリンダブロック１におけるシリンダ１
０の周囲の熱を吸収してその冷却を図る。

空所１１内の潤滑油Ｏが、シリンダライナ６における上
方の凹溝７に圧送されると、このｆｆｌ滑油０は３ｍ絡
通路４へ案内され、さらにそこからメインギヤラリ−３
を介してクランクケース３４内へ返却される。

上記のようにこのエンジンでは、管路ａ、ｂ。

オイルクーラ３７、管路Ｃ１供給バイブ２５および噴射
孔２７．２７・・・によって、クランクケース３４内の
潤滑油Ｏを直接シリンダヘッド１３の凹部１６へ供給す
る第１の供給通路が構成され、これによってエンジンの
運転中においてはシリンダヘッド１３の冷却が常に図ら
れているとともに、管路ａ、ｂ、オイルクーラ３７、管
路ｄおよび供給孔５によって、クランクケース３４内の
潤滑油０を直接シリンダブロック１の空所１１へ供給す
る第２の供給通路が構成され、これによってエンジンの
運転中においてはシリンダブロック１の冷却が常に図ら
れている。

なお、上記実施例では、供給孔５をシリンダブロック１
の下部に設けるとともに、′ＮＮ油通路４シリンダブロ
ック１の上部に設け、潤滑油Ｏをシリンダ１０の下方か
ら上方へ圧送するようにしているが、本発明ではこれに
限定されない。たとえば、！’５５図の変形例に示すよ
うに、供給孔１０５をシリンダブロック１０１の上部に
設けるとともに、連絡通路１０４をシリンダブロック１
０１の下部に設け、潤滑油Ｏをシリンダ１０の上方から
下方へ圧送するようにすれば、より高温状態になるシリ
ンダ１０上方の冷却効果を向上することができる。なお
、この第５図の変形例においては、先の実施例で示した
エンジンと同一の構成要素には同一の符号を付している
。

また、上記実施例では、シリンダライナ６に溝７．８を
設け、この溝７，８とシリンダブロック１とによって空
所１１を画成しているが、本発明では、シリンダブロッ
ク１に潤を設けることによって空所を画成するようにし
てもよいし、また両者に溝を設けることによって空所を
画成するようにしても構わない。

さらに、上記溝は、複数本の環状を成す凹溝７゜７・・
・とこれら凹溝７，７・・・を互いに連絡させる縦溝８
，８・・・どによって構成しているが、本発明ではこれ
に限定されず、たとえばスパイラル状の溝であってもよ
い。

またさらに、上記実施例では、凹部１６に供給したｉｌ
！Ｉ滑油Ｏと、空所１１に供給した潤滑油Ｏとを、とも
にメインギヤラリ−３を介してクランクケースに返却さ
せるようにしているが、本発明では、それぞれ別個に返
却させるようにしてもよい。

（北明の効果〕 上記したように、本発明に係るエンジンによれば、シリ
ンダヘッドとシリンダブロックとに冷却媒体を供給して
いるため、エンジンを一様に冷却することができ、その
効果を向上することができる。

しかも、シリンダヘッドとシリンダブロックとには、そ
れぞれ別個の供給通路から直接冷２Ｊ］媒体を供給する
ようにしているため、それぞれの冷却媒体が他方の熱［
１９を受けることがなく、またそれぞれの冷却に最適０
の冷却媒体を供給することができる。

４、図面のｌ！１ｌｉｉな説明 第１図は、本発明に係るエンジンを概念的に示した断面
図、第２図は、本発明に係るエンジンに適用されるシリ
ンダヘッド部の上面図、第３図および第４図は、本発明
に係るエンジンに適用されるシリンダブロック部を示す
もので、第３図は上面図、第４図は分解側面断面図、第
５図は、本発明に係るエンジンの変形例を概念的に示し
た断面図である。

１．１０１・・・シリンダブロック、 ５．３７．ａ、ｂ、ｄ・・・第２の供給通路、１０・・
・シリンダ、１１・・・空所、１３・・・シリンダヘッ
ド、１６・・・凹部、２５．２７．３７．ａ、ｂ、ｃ・
・・第１の供給通路、３４・・・タンク、０・・・冷却
媒体。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　シリンダヘッドに設けられた凹部と、タンク内の冷却
   媒体を上記凹部に直接供給する第１の供給通路と、シリ
   ンダブロックにおけるシリンダの外周に設けられた空所
   と、上記タンク内の冷却媒体を上記空所に直接供給する
   第２の供給通路とを備えたことを特徴とするエンジン。