JPH0218693B2 - - Google Patents

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JPH0218693B2
JPH0218693B2 JP58063300A JP6330083A JPH0218693B2 JP H0218693 B2 JPH0218693 B2 JP H0218693B2 JP 58063300 A JP58063300 A JP 58063300A JP 6330083 A JP6330083 A JP 6330083A JP H0218693 B2 JPH0218693 B2 JP H0218693B2
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JP
Japan
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foam
foaming
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polyethylene
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JP58063300A
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JPS59189134A (ja
Inventor
Koriku Hoshi
Masaji Noro
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication of JPS59189134A publication Critical patent/JPS59189134A/ja
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は機械的特性及び耐熱性に優れ、外観良
好な新規な発泡体に関するものであり、さらに詳
しくいえば、均一で独立な気泡構造と平滑な外観
を有すると共に、従来得られなかつた機械的特性
と耐熱性を具備し、かつ長期間にわたつて高い信
頼性を有する、密度0.935g/cm3以上、融点117℃
以上の実質的に無架橋のポリエチレン(以後高密
度ポリエチレンと称す)から成る高性能発泡体に
関するものである。 これまで、市場に出ている発泡体としては、例
えば軟質ポリウレタンや硬質ポリウレタン発泡
体、架橋低密度ポリエチレンや無架橋低密度ポリ
エチレン樹脂発泡体、ポリプロピレン樹脂発泡
体、高密度ポリエチレン樹脂とアイオノマー樹脂
との混合樹脂発泡体などが提案されているが、こ
れらの発泡体はいずれも機械的特性と耐熱性を合
わせて具備するには至つておらず、必ずしも満足
しうるものではなかつた。 例えば、前記の軟質ポリウレタン発泡体及び硬
質ポリウレタン発泡体は耐熱性に優れるものの、
機械的特性に劣り、架橋低密度ポリエチレン樹脂
発泡体は機械的特性及び耐熱性の両特性に劣り、
無架橋低密度ポリエチレン樹脂発泡体は、架橋低
密度ポリエチレン樹脂発泡体よりさらに一段と耐
熱性に劣るという欠点がある。また、ポリプロピ
レン樹脂発泡体は耐熱性に優れるものの、機械的
特性の点で劣り、多方高密度ポリエチレン樹脂と
アイオノマー樹脂との混合樹脂発泡体は機械的特
性に優れるものの、耐熱性に劣るという欠点があ
る。 例えば、これまで高密度ポリエチレン発泡体に
対して、アイオノマー、ポリスチレン、低密度ポ
リエチレン、部分架橋ゴムなどをブレンドして改
質することが提案されているが(特公昭56−
16184号公報、特公昭56−40166号公報、特開昭54
−33569号公報、特開昭54−161671号公報)、所望
の効果を挙げるには多量の樹脂のブレンドが必要
となるため、耐熱性の低下を免れない。 また、加圧容器中に高圧で封入した活性化液に
溶かしたポリマーの過熱溶液を、特定の濃度、温
度条件下、10-2秒又はそれ以下という短時間で低
圧域に押出して、活性化液をフラツシユ蒸発さ
せ、多数のセルから成る発泡体を形成させると同
時に急冷してセル構造を固定させる、いわゆるフ
ラツシユ押出法により、良質な高密度ポリエチレ
ン発泡体を得る方法も知られている(米国特許第
3227784号明細書)。しかし、このように急激な発
泡と冷却で均質発泡体を形成させるには、押出速
度を著しく大きくしなければならないし、また、
非常に狭い許容条件下で発泡させるため、発泡体
表面にしわや凹凸を生じやすく、外観的に良好な
製品を得ることができない上に、厚さ3mm以上の
シート状発泡体の製造には不適当であるという欠
点がある。 さらに、このフラツシユ押出法の改良として、
引裂強度を向上させるためにセル径を500μ以上
にする方法も知られている(米国特許第3787543
号明細書)。 しかし、この方法においては大きなセルを形成
させるために、押出の際発生する気泡の数を制限
する必要がある。したがつて、通常添加されてい
る核剤はもちろん、偶発的に混入してくる塵埃、
ゲル粒子のような気泡の数を増加する原因となる
ものの存在はできるだけ避けなければならない
が、このように核剤を使用しないと、均一なセル
径、セル膜厚を得ることができないため、圧縮回
復率の低下、発泡体表面のしわや凹凸の発生を免
れない上に、厚さ3mm以上の発泡体を得ることが
できないという欠点がある。 さらに、溶融状態のポリエチレン中に、発泡剤
として1,2−ジクロロテトラフルオロエタンを
加圧下に加え、これを耐圧容器中に高圧に保持し
たまま収容し、大気中に急激に押出して膨張発泡
させる方法も提案されているが(米国特許第
3067147号明細書)、高密度ポリエチレンを用いる
場合、溶融粘弾性が低いものを無理に発泡させる
ために、機械的強度や表面状態の良好な発泡体を
得ることは困難である。 その他、高密度、高結晶性ポリエチレンを発泡
させる際に、溶融ポリエチレン中に発泡剤ととも
にヒートシンク例えば炭素数2〜5のアルカノー
ルを加えることにより発泡過程中にポリエチレン
の固化が膨張ガスの発生に追従せず、後者が逸散
するのを防ぎ、良好な発泡体を形成させる方法も
提案されているが(米国特許第3102865号明細
書)、この方法においては、急速発泡、急速冷却
が条件となるため、前記の方法と同様に機械的強
度が優れ、表面状態の良好な発泡体を得ることは
困難である。 他方、ポリエチレン発泡剤を溶解させた高温組
成物を、押出機のダイから押出す際に、未発泡組
成物の押出線速度以下の引取線速度で引き取り、
徐冷しながら全体の気泡の50%以上を気泡径5mm
以上に成長させることにより圧縮強度の高い硬い
発泡体を得る方法も提案されているが(特公昭57
−22741号公報)、このようにして得られる発泡体
は、クツシヨン性、圧縮回復性、断熱性などほと
んどの物性が不十分であり、実用上満足しうるも
のとはいえない。 このように、融点が高く結晶化度の大きい高密
度ポリエチレンは、低密度ポリエチレンに比べ、
発泡に適した融点付近での粘弾性変化が大きいた
め、適性発泡温度の範囲が著しく制限されている
上に、発泡時に生じる結晶化発熱その他の要因が
複雑に影響しあうため、適正な発泡条件の維持が
困難であり、発泡体表面の荒れや、気泡の破壊に
よる品質の低下を生じやすくなる。しかも、低密
度ポリエチレンは長鎖分岐を有していて溶融粘弾
性が高いのに対し、高密度ポリエチレンは、長鎖
分岐をもたず溶融粘弾性が低いため、発泡剤を加
えて、高温高圧域から低温低圧域に開放して発泡
成形する際、均一な気泡の膨張が起こりにくく、
気泡の破れによる物性の低下や、成形性不良等の
外観不良を起こしやすい。例えば押出発泡におい
ては、ダイから低温低圧域に押出して発泡させる
際、ダイ内での気泡の生成を抑制できず、ダイ内
ですでに生成された気泡が押出発泡される過程で
熱及びせん断力を受けて破壊され、発泡体の品質
劣化をもたらす。そして、これはダイ開口部の断
面積を大きくするほど、すなわち発泡体の厚みを
厚くする程著しい傾向がある。この点を解決する
には押出量を極端に増大させたり、発泡剤を含む
溶融樹脂を密閉容器中に入れ瞬時に開放すること
が考えられる。しかし、発泡速度が著しく速いた
め、押出に際して、ダイ内での気泡生成による悪
影響を完全に除くには大量の押出量を必要とする
し、大押出容量の極めて特殊な装置を用いなけれ
ばならない。また、押出量を極端に増加させる
と、メルトフラクチヤーなどの流れの乱れを生
じ、発泡体表面の凹凸や厚みむら等の外観不良を
引き起こす。一方、密閉容器中から瞬時に開放す
る方法においても、発泡速度に対応するだけの開
放速度を与えることが困難であるばかりでなく、
表面状態、成形性等の外観良好な発泡体を得るこ
とが困難である。 したがつて、これまで種々の提案がなされてい
るにもかかわらず、実際に実用化されているの
は、低密度ポリエチレンやポリプロピレンの発泡
体や巨大セルの発泡体のみで、均一で独立微細な
気泡構造を有し、優れた外観と機械的特性を合わ
せもつ高密度ポリエチレン発泡体は、全く実用化
されていないのが実状である。 本発明者らは、このような事情に鑑み、優れた
外観と機械的特性及び耐熱性を合わせて具備する
発泡体を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、特定
の発泡減速剤を用いることにより、その目的を達
成しうることを見出し本発明をなすに至つた。 すなわち、本発明は、密度0.935g/cm3以上、
融点117℃以上の実質的に無架橋のポリエチレン
100重量部に対し、ガラス管発泡試験法において
無添加の場合に比べ発泡時間を1秒以上延長しう
る能力をもち、該ポリエチレンに均一に混和しう
る発泡減速剤0.05〜10重量部と核剤0.001〜5重
量部を配合した組成物を発泡して得られる、平均
気泡径0.05〜3の独立気泡から成り、発泡体密度
が0.007〜0.10g/cm3、気泡膜の厚みのばらつき
が±30%以内、気泡径の変動係数が70%以内であ
ることを特徴とする発泡体を提供するものであ
る。 すなわち、発泡減速剤を含ませることにより、
無添加では極めて速い発泡速度を遅くし、発泡初
期の気泡生成を抑制して、気泡壁の破れが少なく
機械的特性及び耐熱性に優れ、かつ外観の良好な
発泡体を得ることができるのである。 ここで発泡減速剤は、ガラス管発泡試験法によ
り定義されるものであるが、このガラス管発泡試
験法は、発泡性組成物を高温高圧域から低温低圧
域に開放する発泡現象において、その挙動を代表
する指標となり、しかも観察容易な方法である。 そしてこのガラス管発泡試験法において、発泡
減速剤を添加しない場合に比べ、発泡時間を延長
する能力をもつ添加剤を加えることにより、優れ
た物性と外観を兼ね備えた発泡体が得られること
が分つた。 このガラス管試験法は、次のように行われる。 すなわち、第1図に示すような内容積16c.c.(内
径12mmφ、長さ140mm)の一端を閉じられた透明
な耐圧ガラス管1中に、実際の発泡体に使用する
樹脂又は樹脂混合物(所定量の添加剤をポリエチ
レン中に練込んだ後粉料又はペレタイズしたも
の)2を4.0g入れ、約10mmHgに減圧した後、ジ
クロロテトラフルオロエタン1.03gとトリクロロ
トリフルオロエタン0.97gの混合発泡剤を注入
し、ボールバルブ4を閉じて密閉する。次いでガ
ラス管1を第2図の如くガラス製の常温のオイル
バス5に浸せきし、油浴に入れて昇温し140℃に
する。140℃に約1時間保持して、発泡剤を樹脂
又は樹脂混合物中に含浸させ、均一で透明な溶融
混合物3を生じさせる。なお、樹脂中に既り他の
添加剤が含まれている溶融混合物が透明にならな
い場合は、添加剤を除いた樹脂を用いて試験を行
う。その後、0.75±0.1℃/分の降温速度で、油
温を降温しつつ透明な溶融混合物3の変化を観察
する。やがて透明な溶融混合物3内にうすもやが
見え始めるが、油温がその温度から0.5℃下つた
温度に達した時、急速にボールバルブ4を開放
し、ガラス管1内の圧力を大気圧まで低下させる
と同時なガラス管1内の溶融混合物3の状況を観
察する。観察しているとガラス管の溶融混合物3
内に微細な気泡が生じ、その後発泡を開始し、ガ
ラス管1の中に充満して発泡する。発泡終了まで
内容物はガラス管外にはでない。 バルブ開放から発泡が終了するまでの時間を測
定し、これを“発泡時間”とする。このようにし
て樹脂に対し種々の添加剤を組み合せて行つた実
験結果を第1表に示す。データは全て5回の測定
値の平均値である。この実験に使つた添加剤につ
いては第2〜4表に示す。第1表において実験No.
31,32は添加剤が入つていないもので、No.1〜30
が添加剤を入れたものである。添加剤によつて発
泡時間を短かくするものも長くするものもある。
発泡時間を同一樹脂の無添加の場合に比べ1秒以
上長くするような発泡減速剤が、本発明の発泡減
速剤として適している。 本発明の気泡のセル壁を構成する材料の組成の
大部分は密度0.935g/c.c.以上、融点117℃以上の
実質上無架橋のポリエチレンであつて、その一部
に発泡減速剤が混合されたものであり、また、あ
る場合にはさらに一部に核剤が混合されたもので
ある。 ポリエチレンは実質上無架橋であることが必要
で、架橋はゲル含量が10%以下、好ましくは5%
以下であることが必要である。このゲル含量は約
1gの精秤したポリエチレンを乾燥したキシレン
約300mlを用いて約20時間沸騰して抽出し、残留
不溶部を精秤して、その重量を初期試料の重量に
対する百分比で表わしたものである。セル壁を脆
化せしめてポリエチレンの特徴である柔軟性を失
わせると共に引張比強度などの物性を低下させる
ので好ましくない。 また、このポリエチレンは密度0.935g/c.c.以
上、融点117℃以上であることが必要であり、
0.935g/cm3未満のものは、十分な引張比強度を
与えないし、また融点が117℃未満のものは十分
低い加熱収縮率をもたらさない。 本発明は用いるポリエチレンは、密度0.935
g/cm3以上、融点117℃以上、好ましくは密度
0.945〜970g/cm3、融点122℃以上のエチレンを
主成分とする重合体であつて、エチレンの単独重
合体だけでなく、エチレンと、例えばプロピレ
ン、1−ブテン、1−ヘキセン、2−メチルペン
テン等の他の単量体との共重合体であつてもよ
い。また、その重量の30重量%を限度として、他
の樹脂やゴムを含んだものでもよいし、慣用の添
加剤を含んだものでもよいが、エチレン成分を全
重量に対して70重量%以上、好ましくは80重量%
以上含むことが必要である。 本発明で用いられるポリエチレンとしては、
190゜、荷重21.6Kgにおけるメルトインデツクス
(HLMI)が0.02〜40g/10分、スウエル値が20
〜50g/20cmであるものが特に好適である。この
メルトインデツクスが0.02g/10分より小さいと
成形状態(表面平滑性、形状安定性)が悪く、40
g/10分より大きいと物性不良となり好ましくな
い。さらに好適なのは、荷重21.6Kgにおけるメル
トインデツクスが0.5〜35g/10分、スウエル値
が30〜50g/20cmのものである。スウエル値が20
g/20cmより小さいと発泡状態が悪くなり、50
g/20cmより大きいと成形状態(表面平滑性、形
状安定性)が悪くなるので好ましくない。 膜壁を構成するもう一つの成分の発泡減速剤
は、先に記したような理由から該ポリエチレンに
混合されているものであつて、ガラス管発泡試験
法でこれを加えない場合に比べ発泡時間を1秒以
上、好ましくは2秒以上延長しうる能力をもち、
該ポリエチレンに均一に混和しうるものであるこ
とが必要である。 このような発泡減速剤の好適なものとしては、 一般式 (H)−xN〔〔――R1−O)−oA〕3-x ……() (式中のR1は炭素数1〜5のアルキレン基、
Aは水素原子又はアシル基、nは1〜10の整数、
xは0又は1〜2の整数である) 又は、一般式 HO(−R2−O)−nH ……() (式中の各R2はたがいに同一でも異なつてい
てもよい炭素数1〜6の二価炭化水素基、mは1
以上の整数である) 又は、一般式 〔式中R5は水素又は
【式】(ここ でR9,R10は水素又は炭素数1〜23の炭化水素
基、R11は炭素数1〜6の炭化水素基、lは0又
は1〜6の整数である)で示される置換基、R6
R7は水素又は炭素数1〜23の炭化水素基、R8
水素又は炭素数1〜6の炭化水素基である。〕 で示される化合物を挙げることができる。 本発明において、発泡減速剤として用いられる
一般式()で示される化合物の例としては、 2−ヒドロキシエチルアミン、ジー2−ヒドロ
キシエチルアミン、トリ−2−ヒドロキシエチル
アミン、2−ヒドロキシプロピルアミン、ジ−2
−ヒドロキシプロピルアミン、トリ−2−ヒドロ
キシプロピルアミン、3−ヒドロキシプロピルア
ミン、ジ−3−ヒドロキシプロピルアミン、トリ
−3−ヒドロキシプロピルアミン、トリ−ポリオ
キシエチレンアミン及びこれらと脂肪酸とのエス
テル化合物、例えばトリー2−ヒドロキシエチル
アミンモノステアレート、トリ−2−ヒドロキシ
エチルアミンジステアレート、トリ−2−ヒドロ
キシエチルアミントリステアレート、トリ−2−
ヒドロキシエチルアミンモノラウリレート、トリ
−2−ヒドロキシエチルアミンジラウリレート、
トリ−2−ヒドロキシエチルアミントリラウリレ
ートを挙げることができる。特に好ましいもの
は、2−ヒドロキシエチルアミン、ジ−2−ヒド
ロキシエチルアミン、トリ−2−ヒドロキシエチ
ルアミン、2−ヒドロキシプロピルアミン、ジ−
2−ヒドロキシプロピルアミン、トリ−2−ヒド
ロキシプロピルアミンなどである。これらアミン
類は1種で用いてもよいし、2種以上を組み合せ
て使用することもできる。 一般式()で示される化合物の例としては、
エチレングリコール、プロパンジオール、ブタン
ジオールや、ペンタンジオール、ヘキサンジオー
ルのようなジオール類や、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、ポリオキシテト
ラメチレングリコール、ポリオキシエチレンポリ
オキシプロピレンブロツクポリマーなどの中で溶
融樹脂に均一に混和し得るものを挙げることがで
きる。特に好ましいものは、一般式 HO(−R3O)−a(−R4O)−b(−R3O)−cH……(
) (式中のR3,R4は炭素数1〜6の炭化水素基
であり、R3とR4は異なる炭化水素である。a,
b,cは1以上の整数である) で示されるブロツクポリマーであり、より好まし
いものは、一般式()中のR3が−CH2−CH2
−、R4
【式】の、ポリオキシエチレ ンポリオキシプロピレンブロツクポリマーで、分
子量10000以下のものである。 一般式()で示される化合物の例としては、
ベタイン、ラウリルベタイン、ステアリルベタイ
ン、ラウリルグリシン、ステアリルグリシン、ラ
ウリルジ(アミノエチル)グリシン、ステアリル
ジ(アミノエチル)グリシン、グリシン、アラニ
ン、バリン、ロイシン等が挙げられる。特に好ま
しい化合物は、ラウリルベタリン、ステアリルベ
タイン、ラウリルジ(アミノエチル)グリシン、
ステアリルジ(アミノエチル)グリシンである。 これらの化合物は1種で用いてもよいし、2種
以上を組み合わせて使用することもできる。ま
た、他の添加剤と組み合わせて用いることもでき
る。 これらの発泡減速剤の混合割合としては、ポリ
エチレン100重量部に対し0.05〜10重量部、好ま
しくは0.1〜8重量部の範囲内で選択される。こ
の量が0.05重量部未満では、発泡速度を遅らせる
効果が十分でなく、得られた発泡体の外観が劣化
したり、機械的特性が低下したりする。また、10
重量部より多くなると配合量の割には大きな効果
は望まないし、しかもセル壁を構成するポリエチ
レンの強度を低下させるので好ましくない。 さらに発泡用混合物中に核剤0.001〜5重量部、
好ましくは0.002〜3重量部をポリエチレン100重
量部に対し加えるのが本発明の特徴であり、これ
によつて従来の技術(例えば米国特許第3787543
号明細書)で達成できなかつた微細セルで、セル
径の均一な独立気泡率の高い(すなわち圧縮回復
率の高い)発泡体が得られた。核剤としては従来
慣用されているものを使用し得る。このようなも
のとしては、例えば、クレー、タルク、シリカ等
の無機質の微粉末や、ステアリン酸亜鉛、ステア
リン酸カルシウム等の脂肪酸金属塩等がある。ま
た、発泡時に分解して発泡体中から検出され得な
いものであつてもよいし、微粉末の顔料等であつ
てもよい。 核剤の量が5重量部を超えると外観及び物性が
劣化するので好ましくない。 本発明の発泡体は、平均気泡径が0.05〜3mm、
好ましくは0.1〜2mmの独立気泡から成り、発泡
体密度が0.007〜0.10g/cm3、好ましくは0.01〜
0.05g/cm3、気泡膜の厚みのばらつきが±30%以
内、好ましくは±25%以内、気泡径の変動係数が
70%以内になるように発泡されていることが必要
であつて、この範囲をはずれると、引張比強度、
圧縮回復率、加熱収縮率及び外観において満足し
得るものにならない。 本発明でいう独立気泡とは、ASTMD−2856
に示されるエアピクノメーター法で測定される連
続気泡率が20%以下であることを意味し、連続気
泡率が20%を越えると圧縮回復率等の物性が低下
する。好ましい連続気泡率の値は10%以下であ
る。 本発明の発泡体は、前記のような発泡減速剤を
含む特定のポリエチレンから成り、独立でかつ気
泡膜の厚みのばらつき及び気泡径の変動係数の小
さい均一な気泡構造を有することによつて、引張
比強度150Kg/cm2以上、圧縮回復率80%以上、加
熱収縮率50%以下でかつ厚みむらが50%未満、コ
ルゲート値が100%未満、表面平滑度が2mm未満
という優れた物性を達成しえたのである。 本発明の発泡体の気泡膜は、偏光顕微鏡で直交
ニコル下で複屈折の観察を行うと、消光位におい
て、暗黒の中に径5μ以下の点をほぼ均一に散ら
したような像に見える。これは、本発明の発泡体
が、発泡減速剤を含み、気泡が形成される際ゆつ
くりと膨張され、均一に膨張しているためと考え
られる。これに対し、急激に発泡させられる市販
のポリプロピレン発泡体は、全面が暗黒に見え
る。 本発明の発泡体は公知の方法によつて製造でき
るが、好ましくは押出発泡法が用いられる。 本発明の方法に従えば、(イ)密度0.935g/cm3
上、融点117℃以上の実質的に無架橋のポリエチ
レン100重量部、(ロ)ガラス管発泡試験法において、
無添加に比べ発泡時間を1秒以上延長しうる能力
をもつ発泡減速剤0.05〜10重量部、(ハ)核剤0.001
〜5重量部及び(ニ)揮発性有機発泡剤10〜140重量
部とを、高圧下に該ポリエチレンの融点以上の温
度で加熱混練し、高温高圧域から低温低圧域に押
出して連続発泡させることにより所望の発泡体を
得ることができる。 この方法を好適に実施するには、特定のポリエ
チレン100重量部と特定な発泡減速剤0.05〜10重
量部と核剤0.001〜5重量部をあらかじめよく混
合し、この混合物を押出機に供給しポリエチレン
の融点以上の十分高い温度まで加熱して該ポリエ
チレンを溶融せしめ混合物をよく混練し、これに
十分な圧力を付与する。この溶融混合物中に押出
機先端に設けた注入口より揮発性有機発泡剤10〜
140重量部を押出機内圧力よりも十分高い圧力で
注入し、さらによく混練して揮発性有機発泡剤を
均一に分散させる。この混合物を押出機に連結し
た冷却装置を用いてポリエチレンの融点のわずか
に高い温度(高くても20℃)まで冷却し、ダイよ
り低温低圧機に押出す。この際、揮発性有機発泡
剤を含む混合組成物は発泡しようとするが、発泡
減速剤の作用によりダイ内での気泡の生成が抑制
され、ダイから出てわずか進んだところから発泡
を開始し、表面外観の良好なしかも機械的物性の
優れた発泡体を生成する。 ここで用いるポリエチレンは、密度0.935g/
c.c.以上、融点117℃、以上の実質的に無架橋のポ
リエチレンであり、発泡減速剤はガラス管発泡試
験法で無添加の場合に比べ、発泡時間を1秒以
上、好ましくは2秒以上に延長しうる能力をも
ち、かつ該ポリエチレンに均一に混和しうる化合
物で、さらに好ましくは前記一般式()ないし
()で示される化合物の少なくも1種から成る
ものである。 なお、本発明に用いる発泡剤は揮発性有機発泡
剤であつて、これを用いることによつて、無架橋
のポリエチレンから独立気泡性に優れ、しかも高
発泡倍率の発泡体を得るものであり、分解型発泡
剤を主り用いる方法では、無架橋ポリエチレンか
ら高倍率の発泡体を得ることはできない〔「プラ
スチツクフオームハンドブツク」、(牧、小坂田
編、日刊工業新聞社刊)、第119〜120ページ〕。 揮発性有機発泡剤としては、ハロゲン化炭化水
素が好ましく、異種のハロゲン化炭化水素との混
合系がより好ましい。この好ましい例としては、
例えばジクロロテトラフルオロエタンとそれ以外
のハロゲン化炭化水素から成る混合系発泡剤であ
り、該ハロゲン化炭化水素のうち特に好ましいも
のは、トリクロロモノフルオロメタン、ジクロロ
モノフルオロメタン、ジクロロフルオロメタン、
トリクロロトルフルオロエタン、塩化メチル、及
び二塩化メタンの中から選ばれた少なくとも1種
である。この混合系発泡剤におけるジクロロテト
ラフルオロエタンとそれ以外のハロゲン化炭化水
素との混合割合は、モル比で1:4ないし4:1
の範囲が望ましく、好ましくは3:7ないし7:
3の範囲である。 本発明における前記揮発性有機発泡剤の混合割
合は、ポリエチレン100重量部当り10〜140重量部
の範囲が好ましく、さらに好ましくは20〜70重量
部の範囲であつて、10重量部未満では高発泡体を
得ることが困難であり、また140重量部を超える
と混合量を増加させてもあまり発泡倍率が増大せ
ず不経済であり、その上発泡体の品質の劣化を招
くので好ましくない。 なお、本発明において押出機に供給するポリエ
チレン混合物中に通常用いられる程度の量の慣用
の添加剤例えばステアリング酸亜鉛などの滑剤、
紫外線吸収剤、帯電防止剤、安定剤、着色剤、難
然剤などを配合させることができる。 本発明の発泡体は、独立気泡体であつて、優れ
た断熱性を緩衝性を有しており、断熱性、包装材
などに非常に有用である。 次に実施例により本発明をさらに詳細に説明す
るが、各例中に示された物性値は、以下のように
して測定されたものである。 (1) ポリエチレンの密度 ポリエチレン(比較例の市販品については発泡
体より気泡を構成するセル壁を切り出したもの)
を温度20±2℃、相対湿度65±5%の温度状態に
12時間以上保つたのち、JISK6760に従つて作成
した23℃のノルマルブタノール−トリエチレング
リコール系の密度勾配管に投入して密度を測定し
た、試験片は3個とし、その平均値にて示す。 (2) ポリエチレンの融点 ポリエチレン(比較例の市販品については発泡
体より気泡を構成するセル壁を切り出したもの)
を示差走査熱量計(D.S.C.)による融解曲線のピ
ーク温度をもつて融点とする。測定条件は下記の
とおりである。 サンプル重量:7mg スキヤン速度:16℃/min 熱履歴: 150℃×3分 (保持)降温 ――――――→ (16℃/min) 50℃×5分 (保持)昇温 ――――――→ (16℃/min)測定 (3) ポリエチレンのスウエル値 ポリエチレン(比較例の市販品については、発
泡体を150℃のプレス板で圧縮した後、微粉砕し
たもの)を口径50mmφ(シリンダー長/シリンダ
ー口径=30)押出機に供給する。押出機の先端に
は下向きに内径10mmφ、外径16mmφの環状ダイを
あらかじめ装備しておき、スクリユー回転数
16rpm、温度180℃にてチユーブ状の成形体を押
出し、ダイ表面より下方20cmにて該チユーブを素
早く切り出し、押出直後の長さ20cmのチユーブの
重量を測定し、その値をスウエル値(単位:g/
20cm)とする。 (4) ポリエチレンのメルトインデツクス ポリエチレン(比較例の市販品については発泡
体より気泡を構成するセル壁を切り出したもの)
を、JISK6760に従つて測定した。 ただし測定温度は190℃であるが、測定荷重は
21.6Kgに変更して実施した。 (5) 発泡体の平均気泡径及び気泡径の変動係数 測定は必要に応じて拡大鏡を用いて次の要領で
行なう。発泡体の試料から1辺10mm以上の立方体
を任意に3個切り出す。ただし厚みが10mm未満の
場合には、直方体としてよい。切り出した立方体
の一つの面において、任意の一方向における個々
の気泡の最長の長さを測定する。測定は一つの方
向について少なくとも10個以上の気泡について行
うものとする。次にこの方向と直角の方向につい
て、同様の測定を行う。測定は立方体の直交する
3つの面について行う。3個の立方体についての
測定値の相加平均値を平均気泡径とする。 上記のようにして求めた気泡径の測定値から標
準偏差を求め、次いで次式に従つて求めた気泡径
の変動係数を、気泡径のばらつきの評価尺度とす
る。 (気泡径の変動係数) =(気泡径の標準偏差)/(平均気泡径)×100(
%) 気泡径の変動係数が70%を超えると、気泡径の
不均一さが目立ち、商品価値が著しく劣る。好ま
しくは、50%以下である。 (6) 発泡体の気泡膜の厚みのばらつき 気泡膜の厚みの測定は、下記の要領で、断面を
直接顕微鏡で観察するか、顕微鏡写真を撮影して
その写真から測定して求める。 まず発泡体の試料から1辺10mm以上の立方体を
カミソリの刃で切り出す。ただし厚みが10mm以下
の場合には直方体としてよい。切り出した立方体
の一つの断面に平行な面で、カミソリの刃を用い
て0.5〜1mmの厚みの切片を切り出す。この際前
記立方体は切片を切り出しやすい大きさに切断し
てもよい。切り出した切片を顕微鏡で観察して気
泡の膜厚を測定する。膜厚が薄い場合、例えば
20μ以下の場合は、真空蒸着装置で、金を試料表
面に蒸着させた後、走査型電子顕微鏡で観察して
測定する。測定は、一つの気泡膜に対して気泡膜
の交点間を6等分する5つの点で行い、平均膜膜
()、最大膜厚(X1)、最小膜厚(X2)を求め
る。測定の際、倍率は、有効数字2けた以上読み
取れる倍率とする。(例えば膜厚10〜20μの場合
300倍以上) 測定は一つの方向について、異なる気泡に属す
る任意の3つ以上の気泡膜について行い、直交す
る3つの方向について同様の測定を繰り返す。 個々の気泡壁について、(X1−)/×100
(%)及び(−X2)/×100(%)の値を計算
して膜厚のばらつきを評価する。測定した全ての
気泡膜の厚みばらつきが±30%以内であるとき、
気泡膜の厚みが均一であるとする。好ましくは±
25%以内である。 (7) 発泡体の気泡膜の複屈折試験 発泡体の試料から、気泡膜の厚みの測定と同様
にして、カミソリの刃で一枚の気泡膜を切り出
す。気泡径の大きな試料に対しては、厚み0.5mm
以下の切片を切り出し、切片中で気泡膜の一枚が
断面にほぼ平行になつている部分を観察すればよ
い。気泡径が小さい試料には、試料を界面活性剤
水溶液の中に浸せきし、凍結させて切断してもよ
い。 複屈折試験は、切り出した気泡膜を含む切片あ
るいは気泡膜を、直交ニコル下で偏光顕微鏡で観
察して行なう。直交ニコル下で試料を回転し、消
光位に達した時の像を観察する。 観察される像は大きく分けると、(イ)気泡膜全面
が暗黒に見える場合、(ロ)暗黒の中に5μ以下の寸
法の円あるいは長円状の無数の斑点(色の異なる
部分)が見える場合(ハ)5μを超える寸法の斑点が
見える場合、(ニ)気泡膜の一部が色が変わつて見え
る場合になる。 これらの偏光顕微鏡による観察は、倍率約700
倍で行うのが適当である。(ハ)と(ニ)のように見える
場合は、気泡が不均一に膨張させられており、物
性の低下をまねく。これに比べ、(イ)と(ロ)のような
場合は均一な膨張がなされていると考えられる。 (8) 発泡体の密度と比重 試験片として体積50cm3以上のものを用意し、ま
ず重量を±1%までの精度で秤量する。次いで約
半分の容量まで水を満たしたメスシリンダー中に
試験片を没し、その水面の上昇高さより試験片の
体積を±1%までの精度で量り、次式により試験
片の発泡体密度D(g/cm3)を算出する。 D=W/V ここにW:試験片の重量(g) V:試験片の体積(cm3) 試験片は試験開始前に温度20±2℃、相対湿度
65±5%の温湿状態に12時間以上保つたものを使
用し、試験片数は3個とし、その平均値を求め
る。 また、発泡体密度Dを4℃の水の密度(1g/
cm3)で除し、発泡体の比重とする。この値は発泡
体の引張比強度を求めるために用いる。 (9) 発泡体の引張比強度 試験片は長さ80mm、巾10mm、厚さ5mmの直方体
にて温度20℃、相対湿度65±5%の温湿状態に12
時間以上保つたものとする。試料に異方性がある
場合は縦及び横方向についてそれぞれ試験片を採
取するものとする。 発泡体試料の厚みが5mm未満の場合は、そのま
まの厚みで試験片を採取する。 引張試験機は最大荷重の指示装置をもち、試験
時の最大荷重がその容量の15〜85%の範囲になる
ものを使用する。試験片のつかみの相対移動速度
の許容差は±5%とし、荷重目盛の許容差は±2
%とする。試験片は試験中にゆがみ、その他の不
都合を生じないように正確につかみ具り取り付
け、つかみ具間の間隔は50mmとし、引張速度500
mm/minで試験片を引張り、その最大荷重を測定
する。そして次の式により引張強度(Kg/cm3)を
算出する。 引張強度(Kg/cm3)=F/Wt ここにF:切断に到るまでの最大荷重(Kg) W:試験片の巾(cm) t:試験片の厚さ(cm) 次に得られた引張強度を発泡体試料の比重で除
し、引張比強度を求める。試験片数は5個とし、
(試料に異方性がある場合は、試験片採取が可能
な限りにおいて、縦、横及び厚み方向についてそ
れぞれ5個)、結果はそれらすべての平均値で示
す。 (10) 発泡体の圧縮回復率 試験片は長さ100mm、巾40mm、厚さ50mmの直方
体で温度20±2℃、相対湿度65±5%の温湿状態
に12時間保つたものとする。 発泡体試料の厚みが50mm未満の場合には、重ね
合わせて50mmとする。圧縮試験機は定速圧縮ので
きるものを使用し、10mm/minの圧縮速度で試験
片の初期厚みの50%まで圧縮し、直ちに荷重を除
き、30秒間放置し、厚みの回復を待ち、回復後の
厚みに対しさらに2回目の50%圧縮試験を同様に
実施する。この操作を合計5回繰り返し、5回目
圧縮後の回復厚みを測定する。そして次の式によ
り圧縮回復率を算出する。 圧縮回復率(%)=t1/t2×100 ここにt1:初期厚み(cm) t2:5回圧縮後の回復厚み(cm) 試験片数は3個とし、その平均値で示す。 (11) 発泡体の加熱収縮率 試験片は長さ40mm、巾40mm、厚さ5mmの立方体
で、温度20±2℃、相対温度65±5%の湿温状態
に12時間以上保つたものとする。発泡体試料の厚
みが5mm未満の場合は、そのままの厚みで試験片
を採取する。温度調節の精度が130±2℃の熱風
循環式乾燥機を使用し、130℃に保つた熱風循環
式乾燥機の中に試験片を水平に置き、5時間加熱
を行つたのち取り出し、標準状態の試験場所に1
時間放置し、その後試験片の体積を求め加熱後の
体積とする。体積は水を約半分満たしたメスシリ
ンダー中の水中に試験片を没し、水面の上昇高さ
より求める。そして次の式により130℃の加熱収
縮率(%)を算出する。 加熱収縮率(%)=V0−V1/V0×100 ここにV0:初めの体積(cm3) V1:加熱後の体積(cm3) 試験片は3個とし、その平均値で示す。 (12) 発泡体の外観 (i) 発泡体の厚みむら 厚みむらはシート、又はボード状の場合発泡
体の押出方向に直角な面で切断し、その断面に
ついて、発泡体の端部から巾の10%に相当する
部分を除いた部分の厚みの最大値(t1)と最小
値(t2)を求める。厚みむらは次式により求め
る。 厚みむら=t1−t2/t2×100(%) 断面5か所について測定しその平均をとる。 円柱又は円筒状の場合は、発泡体の押出方向
に直角な面で切断し、その断面について、径又
は厚みの最大値(t1)と最小値(t2)を求め、
上式により求める。 (ii) 発泡体のコルゲート値 発泡体の比較的大きなシワ、ねじれ等を評価
するフアクターであり、次のようにして測定す
る。シート又はボード状の発泡体の場合には、
まず、発泡体を押出方向に直角な面で切断す
る。この際巾20cm以上の試料の場合には、巾20
cm以上の長さについて測定するものとし、巾20
cm未満の場合には原寸とする。この発泡体を平
面上におき、発泡体の波形の複数個の凸部が、
平面に最初に接するところまで、発泡体表面を
平均した力で押しつけ、切断面における、平面
から発泡体の上面までの距離を測り、最大距慮
(l1)と最小距離(l2)を求める。この際、発泡
体の端部から巾の10%に相当する部分は除く。
コルゲート値は次の式により求める。断面5個
所について測定し、その平均をとる。 コルゲート値=l1−l2/l2×100(%) 円柱又は円筒状の発泡体の場合には、発泡体
を押出方向に直角な面で切断し、切断面の外接
円の中心から発泡体の外表面までの最大距離l1
及び最小距離l2を求める。コルゲート値は上式
により同様に求める。 (iii) 発泡体の表面平滑度 発泡体表面の小さな凹凸の有無を評価するフ
アクターでありシート又はボード状の発泡体の
表面平滑度は、次のようにして評価する。 発泡体を、端部から巾の10%に相当する部分
を除き、長さ及び巾が30cm以上になるように切
り出す。もとの長さ及び巾が38cm未満の場合は
端部を除いて取り得る限りの最大の長さ及び巾
とする。 切り出した発泡体を、平面上におき、発泡体
表面の凹凸の凸部が押しつぶされることなく、
できるだけ多く、平面に接するように、発泡体
表面を均一に押しつけ、4つの切断面におい
て、平面から発泡体下面までの距離を測定し、
これを表裏2面について繰り返して、最大距離
(L)を求める。 円柱又は円筒状の発泡体の場合には、発泡体
を押出方向に直角な面で切断し、長さが30cm以
上になるように切り出す。長さが30cm未満の場
合には取り得る限りの最大の長さとする。 切り出した発泡体を、力を加えずに平面上に
おき、前記平面から発泡体下面までの最大距離
(L)を求める。 測定は発泡体を90゜ずつ回転した位置につい
て4点行う。全測定の最大距離(L)をもつ
て、表面平滑度とする。 次に以下に示す実施例の中に使用する発泡体の
外観評価のランク付けの定義を記す。 (1) 発泡体の厚さむら A:厚さむらが30%未満 B:厚さむらが30%以上、50%未満 C:厚さむらが50%以上 (2) 発泡体のコルゲート値 A:コルゲート値が50%未満 B:コルゲート値が50%以上100%未満 C:コルゲート値が100%以上 (3) 発泡体の表面平滑度 A:表面平滑度が1mm未満 B:表面平滑度が1mm以上2mm未満 C:表面平滑度が2mm以上 (4) 発泡体の外観の総合評価 発泡体外観の総合評価は以下の基準に従つて行
う。 A 厚みむら、コルゲート値及び表面平滑度のい
ずれの評価項目もAである発泡体。 外観良好で、商品価値の優れた発泡体であ
る。 B 厚みむら、コルゲート値及び表面平滑度のい
ずれかの評価項目において、Bの評価を含み、
Cの評価も含まない発泡体。 外観は若干劣るが、十分な商品価値を有する
発泡体。 C 厚みむら、コルゲート値及び表面平滑度のい
ずれかの評価項目において、Cの評価を含む発
泡体。 発泡体表面の凹凸、しわ等が目立ち、商品価値
の劣る発泡体である。 次に実施例によつて本発明を詳細に説明する。
実施例及び比較例中に用いた樹脂及び化合物につ
いては表2〜5に示した。 実施例 1 樹脂としてサンテツクB870 100重量部、発泡
減速剤としてプロノン201 0.5重量部及び核剤と
してタルク0.1重量部をヘンシユルミキサーでド
ライブレンドした後、混練押出機で十分均一に混
練して発泡成形用基材を調整した。 前記発泡成形用基材を最高220℃に加熱された
口径65mmφの押出機に40Kg/hrの速度で供給し押
出機先端に設けられた発泡剤注入口より圧入され
た発泡剤と加熱混練した。発泡剤としては、ジク
ロロテトラフルオロエタンとトリクロロトリフル
オロエタンとを1.5:1.3のモル比で混合したもの
を用い、高密度ポリエチレン100重量部に対し、
50重量部の割合で高圧ポンプで連続的に供給し
た。加熱混合物を押出機に続く冷却装置で126℃
に冷却し、開口部の寸法が巾35mm厚み2.2mmの矩
形ダイより大気中に連続押出発泡させ、厚み15
mm、巾125mmの板状発泡体を得た。 得られた発泡体の特性は第6表に示した。得ら
れた発泡体は、気泡膜の厚みのばらつきは最大±
22%で、独立で均一な気泡分布を有する発泡体で
あり、良好な外観、優れた機械的特性及び耐熱性
を兼ね備えたものであつた。また、気泡膜の偏光
顕微鏡による複屈折試験においては、微細な白点
が分散して見えるタイプであつた。 比較例 1〜7 市販されている各種発泡体の特性を第6表に示
した。 それぞれ発泡体の種類は下記のとおりである。 比較例1 無架橋低密度ポリエチレン発泡体 比較例2 無架橋高密度ポリエチレン発泡体 比較例3 無架橋ポリプロピレン発泡体 比較例4 高密度ポリエチレンとアイオノマーの
混合樹脂樹脂発泡体 比較例5 架橋低密度ポリエチレン発泡体 比較例6 架橋ポリプロピレン発泡体 比較例7 軟質ウレタン発泡体 実施例1に比べ比較例1〜7の発泡体は、外
観、機械的特性、耐熱性のいずれかにおいて劣る
ものであつた。 実施例 2 樹脂及び発泡減速剤の種類及び量が、第7表実
験番号1〜9に示した種類及び量である以外は、
実施例1と同様にして発泡体を得た。 得られた発泡体の特性は第7表実験番号1〜9
に示した。なお、樹脂及び発泡減速剤は押出発泡
と同じで、核剤を除いた組成のガラス管発泡試験
による発泡時間の結果も示した。 得られた発泡体は、連続気泡率が実験番号1〜
8では10%以下、実験番号9では18%と、いずれ
も独立で均一な気泡を有し、気泡膜の厚みのばら
つきは、いずれも±30%以下の発泡体であり、良
好な外観と、優れた機械的特性及び耐熱性を兼ね
備えたものであつた。また、気泡膜の偏光顕微鏡
による複屈折試験においては、いずれも微細な白
点が分散して見えるタイプであつた。 比較例 8 樹脂が第7表実験番号10〜13に示した樹脂であ
り、発泡減速剤をまつたく加えないか、発泡減速
剤の代わりに第7表実験番号12,13に示した添加
剤を加えた以外は、実施例1と同様にして発泡体
を得た。 得られた発泡体の特性は第7表実験番号10〜13
に示した。表中には樹脂及び添加剤は押出発泡と
同じで核剤を除いた組成のガラス管発泡試験によ
る発泡時間の結果も示した。無添加の場合及び、
ガラス管発泡試験において発泡速度を減速する効
果の認められない添加剤を加えた場合は、いずれ
の発泡体も、独立気泡性及び気泡径の均一性にお
いて劣り気泡膜の厚みのばらつきは±30%を超え
る気泡構造を有し、外観、機械的特性とも劣る発
泡体であつた。 実施例 3 樹脂としてサンテツクB880 100重量部に対し
発泡減速剤としてスタホームF3.0重量部、核剤と
してタルク0.05重量部及び発泡剤としてジクロロ
テトラフルオロエタンと二塩化メタンの等モル混
合物を80重量部とを用い、実施例1と同様にして
発泡体を得た。 得られた発泡体は、均一で独立な気泡構造を有
し、気泡膜の厚みのばらつきは±30%以内であ
り、発泡体密度0.0107g/cm3、平均気泡径0.52
mm、気泡径の変動係数48%、引張比強度185Kg/
cm2、圧縮回復率85%、加熱収縮率32%で外観良好
な発泡体であつた。 実施例 4 樹脂としてシヨーレツクス6002B 100重量部に
対し、発泡減速剤としてジ−2−ヒドロキシエチ
ルアミン0.5重量部、核剤としてシリカ0.05重量
部、及び発泡剤としてジクロロテトラフルオロエ
タンとトリクロロモノフルオロメタンとを1:2
のモル比で混合したものを25重量部用い、実施例
1と同様にして発泡体を得た。 得られた発泡体は、均一で独立な気泡構造を有
し、気泡膜の厚みのばらつきは±30%以内であ
り、発泡体密度0.0356g/cm2、平均気泡径2.52
mm、気泡径の変動係速23%、引張比強度155Kg/
cm2、圧縮回復率83%、加熱収縮率22%の優れた発
泡体であつた。 実施例 5 樹脂としてサンテツクF180 100重量部に対し、
発泡減速剤としてジ−2−ヒドロキシエチルアミ
ンを1.5重量部とプロノン204を1.5重量部、核剤
としてタルクを0.5重量部、発泡剤としてジクロ
ロテトラフルオロエタンと塩化メチルとを2:1
のモル比で混合したものを30重量部用い、実施例
1と同様にして発泡体を得た。得られた発泡体
は、独立な気泡構造を有し、気泡膜の厚みのばら
つきは±30%内であり、発泡体密度0.024g/cm3
平均気泡径0.09mm、気泡径の変動係数56%、引張
比強度185Kg/cm2、圧縮回復率85%、加熱収縮率
35%で、外観は若干しわがあるが評価はBで商品
価値のあるものであつた。 実施例 6 樹脂としてサンテツクM700E 100重量部に対
し、発泡減速剤としてプロノン208、2.0重量部、
核剤としてステアリン酸マグネシウム0.2重量部、
発泡剤としてジクロロテトラフルオロエタンとジ
クロロモノフルオロメタンとを等モル比で混合し
たものを40重量部用い、実施例1と同様にして発
泡体を得た。得られた発泡体は、独立で均一な気
泡構造を有し、発泡体密度0.0207g/cm3、平均気
泡径0.85mmで、外観、機械的特性共優れた発泡体
であつた。 比較例 9 核剤を用いない以外は、実施例1と同様にして
発泡体を得た。得られた発泡体は、独立な気泡を
有し、発泡体密度0.021g/cm3、平均気泡経2.5mm
であつたが、気泡膜の厚みのばらつきが±30%を
超え、気泡径の変動係数は77%と気泡の均一性に
欠ける発泡体であり、機械的特性に劣るものであ
つた。 比較例 10 発泡剤として、ジクロロテトラフルオロエタン
とトリクロロトリフルオロエタンの等モル混合物
を、樹脂100重量部に対し8重量部加えた以外は
実施例1と同様にして発泡体を得た。得られた発
泡体は、発泡体密度0.118g/cm3、と高く、圧縮
回復率は55%と低い柔軟性に欠けるものであつ
た。 比較例 11 発泡剤として、ジクロロテトラフルオロエタン
とトリクロロトリフルオロエタンの等モル混合物
を、樹脂100重量部に対し150重量部加えた以外
は、実施例1と同様にして発泡体を得た。得られ
た発泡体は、発泡体密度は0.0065g/cm3と高倍率
であつたが、独立気泡性に劣り、発泡体表面のし
わがひどく外観の評価はCであり、圧縮回復率は
62%と低いものであつた。 比較例 12 樹脂100重量部に対し、発泡減速剤の代わりに
ガラス管発泡試験において発泡時間を延ばす効果
が1秒未満であるステアリン酸(商品名
NAA110、日本油脂(株)製)を1.0重量部添加し、
発泡剤としてブタンを30重量部用いた以外は、実
施例1と同様にして発泡体を得た。得られた発泡
体は、発泡体密度0.064g/cm3、外観の評価はB
であつたが、平均気泡径は4.1mmと粗く、圧縮回
復率は40%と低いものであつた。 又、気泡膜の複回折試験においては不均一な像
を示し、発泡時に均一な膨張がなされていなかつ
た。 比較例 13 樹脂100重量部に対して、発泡剤としてジクロ
ロテトラフルオロエタン40重量部、核剤としてタ
ルク6重量部加えた以外は、実施例1と同様にし
て発泡体を得た。得られた発泡体の特性は、発泡
体密度は0.0282g/cm3であつたが、平均気泡径は
0.02mmと微細な独立気泡性が劣り外観は厚みむ
ら、コルゲート値とも100%以上であり、形状安
定性のまつたくない発泡体であつた。 比較例 14 樹脂としてサンテツクB870 100重量部に対し
て、発泡減速剤としてジ−2−ヒドロキシエチル
アミンを15重量部、核剤としてタルク0.05重量
部、発泡剤として、ジクロロテトラフルオロエタ
ンとトリクロロトリフルオロエタンとを7:3の
モル比で混合した混合発泡剤60重量部用い、実施
例1と同様にして発泡体を得た。得られた発泡体
の特性は、発泡体密度は0.0158g/cm3であつた
が、平均気泡径2.3mm、気泡径の変動係数71%と
気泡の均一性に欠け、また独立気泡性に劣り圧縮
回復率の低いものであつた。
【表】
【表】 する重量部
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 管発泡試験による結果を示した。
注2) 添加剤及び核剤の使用量は樹脂100重量部当り
の量である。
【図面の簡単な説明】
第1図はガラス管発泡試験法において、ガラス
管に樹脂混合物を入れた状態を示し、第2図は、
ガラス管をオイルバスに入れて加熱している状態
を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 密度0.935g/cm3以上、融点117℃以上の実質
    的に無架橋のポリエチレン100重量部に対し、ガ
    ラス管発泡試験法において無添加の場合に比べ発
    泡時間を1秒以上延長しうる能力をもち、該ポリ
    エチレンに均一に混和しうる発泡減速剤0.05〜10
    重量部と核剤0.001〜5重量部を配合した組成物
    を発泡して得られる、平均気泡径0.05〜3mmの独
    立気泡から成り、発泡体密度が0.007〜0.10g/
    cm3、気泡膜の厚みのばらつきが±30%以内、気泡
    径の変動係数が70%以内であることを特徴とする
    発泡体。 2 引張比強度150Kg/cm2以上、圧縮回復率80%
    以上、加熱収縮率50%以下の物性値を示す特許請
    求の範囲第1項記載の発泡体。 3 厚みむらが50%未満、コルゲート値が100%
    未満、表面平滑度が2mm未満である特許請求の範
    囲第1項記載の発泡体。 4 ポリエチレンが190℃、21.6Kgにおけるメル
    トインデツクス0.02〜40g/10分、スウエル値20
    〜50g/20cm以上のものである特許請求の範囲第
    1項記載の発泡体。 5 発泡減速剤が、一般式 (H)x−N〔〔――R1−0)−oA〕3-X (式中のR1は炭素数1〜5のアルキレン基、
    Aは水素原子又はアシル基、nは1〜10の整数、
    xは0又は1〜2の整数である) で示される化合物である特許請求の範囲第1項、
    第2項、第3項又は第4項記載の発泡体。 6 発泡減速剤が、一般式 HO(−R2O)−nH (式中のR2は炭素数1〜6の二価炭化水素基
    で各R2は同一でも異なつていてもよく、mは1
    以上の整数である) で示され、かつ分子量10000以下の化合物である
    特許請求の範囲第1項、第2項、第3項又は第4
    項記載の発泡体。 7 発泡減速剤が、一般式 HO(−R3O)−a(−R4O)−b(−R3O)−cH (式中のR3とR4はたがいに異なる炭素数1〜
    6の二価炭化水素基であり、a,b及びcは1以
    上の整数である) で示される化合物である特許請求の範囲第6項記
    載の発泡体。 8 一般式中のR3が−CH2CH2−基、R4
    【式】基である特許請求の範囲第7項 記載の発泡体。 9 (イ)密度0.935g/cm3以上、融点117℃以上の実
    質的に無架橋のポリエチレン100重量部に対し、
    (ロ)ガラス管発泡試験法において無添加の場合に比
    べ発泡時間を1秒以上延長しうる能力をもち、該
    ポリエチレンに均一に混和しうる発泡減速剤0.05
    〜10重量部と(ハ)核剤0.001〜5重量部を配合した
    組成物を、揮発性有機発泡剤とともに高圧下にポ
    リエチレンの融点以上の温度で加熱混練し、高温
    高圧域から低温低圧域に押出しながら連続発泡さ
    せることを特徴とする平均気泡径0.05〜3mmの独
    立気泡から成り、発泡体密度が0.007〜0.10g/
    cm3、気泡膜の厚みのばらつきが±30%以内、気泡
    径の変動係数が70%以内の発泡体の製造方法、 10 揮発性有機発泡剤をポリエチレン100重量
    部に対し10〜140重量部の割合で用いる特許請求
    の範囲第9項記載の製造方法。 11 ポリエチレンが190℃、21.6Kgにおけるメ
    ルトインデツクス0.02〜40g/10分、スウエル値
    20〜50g/20cm以上のものである特許請求の範囲
    第9項又は第10項記載の製造方法。 12 発泡減速剤が、一般式 (H)x−N〔〔――R1−O)−oA〕3-x (式中のR1は炭素数1〜5のアルキレン基、
    Aは水素原子又はアシル基、nは1〜10の整数、
    xは0又は1〜2の整数である) で示される化合物である特許請求の範囲第9項、
    第10項又は第11項記載の製造方法。 13 発泡減速剤が、一般式 HO(−R2O)−nH (式中のR2は炭素数1〜6の二価炭化水素基
    で各R2は同一でも異なつていてもよく、mは1
    以上の整数である) で示され、かつ分子量10000以下の化合物である
    特許請求の範囲第9項、第10項又は第11項記
    載の製造方法。 14 発泡減速剤が、一般式 HO(−R3O)−a(−R4O)−b(−R3O)−cH (式中のR3とR4はたがいに異なる炭素数1〜
    6の二価炭化水素基であり、a,b及びcは1以
    上の整数である) で示される化合物である特許請求の範囲第13項
    記載の製造方法。 15 一般式中のR3が−CH2CH2−基、R4
    【式】基である特許請求の範囲第14 項記載の製造方法。 16 揮発性有機発泡剤がハロゲン化炭化水素の
    少なくとも1種から成る特許請求の範囲第9項な
    いし第15項のいずれかに記載の製造方法。 17 ハロゲン化炭化水素がジクロロテトラフル
    オロエタンとそれ以外のハロゲン化炭化水素との
    混合物である特許請求の範囲第16項記載の製造
    方法。 18 ジクロロテトラフルオロエタンとそれ以外
    のハロゲン化炭化水素との混合割合がモル比で
    1:4ないし4:1である特許請求の範囲第17
    項記載の製造方法。 19 ジクロロテトラフルオロエタン以外のハロ
    ゲン化炭化水素が、トリクロロモノフルオロメタ
    ン、ジクロロモノフルオロメタン、ジクロロジフ
    ルオロメタン、トリクロロトリフルオロエタン、
    塩化メチル及び二塩化メタンの中から選ばれた少
    なくとも1種である、特許請求の範囲第17項又
    は第18項記載の製造方法。
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