JPH02186168A - メカニカルシール用摺動材料とその製造方法 - Google Patents

メカニカルシール用摺動材料とその製造方法

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JPH02186168A
JPH02186168A JP89384A JP38489A JPH02186168A JP H02186168 A JPH02186168 A JP H02186168A JP 89384 A JP89384 A JP 89384A JP 38489 A JP38489 A JP 38489A JP H02186168 A JPH02186168 A JP H02186168A
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carbon
carbon fiber
sliding
resin
fibers
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Masaki Shimada
政紀 島田
Masaaki Tadokoro
正昭 田所
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、メカニカルシール用の炭素系の摺動材料およ
びその製造方法に関するものである。
(従来の技術) 現在、メカニカルシールは、はとんどが一般に高密度炭
素と言われる炭素材と超高合金の組合せで使用されてい
る。しかしメカニカルシールに使用されている炭素材は
、潤滑性を上げるための高温処理をすると強度が弱くな
るという問題がある。
またシール性向上のための工夫の一つとして、シール部
摺動材料の摺動画に渦巻状または渦巻の一部である形状
の浅い溝を形成したりし、それにより生じる遠心力また
はポンプ作用によりシール面に流入して漏洩しようとす
る密封流体を逆流させる方法がある(実開昭56−21
653号公報、特開昭57−16138号公報等)。
しかしながら、溝を設ける方法は摺動面が摩耗するにつ
れて溝が浅くなるため、その効果が安定しないし摩耗の
影響を受けないほど大きな溝を設けることはシール性能
を悪くするばかりか、摺動面の寿命短縮と回転トルクの
上昇を招くという問題がある。
(発明が解決しようとする課題) 即ち、本発明は、メカニカルシール用摺動材料における
従来のシール材が上述のような欠点を持つものであった
ことに鑑み、高温、高圧等でも使用できる高強度かつ安
定したシール性能を示す炭素系のメカニカルシール用摺
動材料とその製造方法を提供しようとするものである。
(課題を解決するための手段) 即ち、本発明は、炭素繊維強化炭素材を用いるメカニカ
ルシール用摺動材料であって、補強材として炭素繊維を
含有し、黒鉛化度を示すd002が0 、34nm以下
の炭素材マトリックスから”なり、表層部に樹脂含浸層
を有することを特徴とするメカニカルシール用摺動材料
である。
また前記補強材の炭素繊維が、連続繊維でかつ円周方向
に配向されているメカニカルシール用摺動材料である。
加えて、補強材として炭素繊維を含有した炭素質成形体
を炭化処理し、得られた炭素材を非酸化性ガス雰囲気下
、2000〜3000℃で熱処理して黒鉛化度を示すd
002が0.34n…以下の炭素材マトリックスを形成
させ、その後樹脂含浸処理を施すことを特徴とするメカ
ニカルシール用摺動材料の製造方法である。
また前記補強材の炭素繊維が、連続繊維でかつ円周方向
に配向させるメカニカルシール用摺動材料の製造方法で
ある。
次に本発明の内容をさらに詳細に説明する。
本発明に用いられる補強用の炭素繊維は、ポリアクリロ
ニトリル(PへN)系、レーヨン系、ピッチ系のいずれ
であってもよく、また炭素質、黒鉛質のいずれであって
もよい。炭素繊維の形態は、長さ0.05〜5Qmm程
度の短繊維であっても連続繊維であっても使用できる。
またクロスやフェルト、マットなどシート状等の炭素繊
維構造物となった形態であってもよい。上記炭素繊維は
、マトリックス中にそのままの状態でまたは解繊された
状態で全くランダムな方向を向いてもよいし、任意の特
定の方向に向けて配向せしめられていてもよい。
第二の発明においては、フィラメントワインディング法
により、円周方向に連続繊維を配向させる。これは、シ
ール時の回転における摺動特性をよくするためである。
またマトリックスとなる炭素材の原料は、熱硬化性のフ
ェノール樹脂、フラン樹脂でも、熱可塑性のピッチ等で
もよい。
かかる原料をプレス成形等あるいは、第二の発明におい
ては連続状の炭素繊維を円周方向に配向させるためにフ
ィラメントワインディング法によって炭素質成形体とす
る。
前記成形体において、炭素繊維または炭素繊維構造物は
、20〜90重量%、好ましくは46〜80重1%含有
されることが望ましい。炭素繊維が20重量%未満では
、得られる炭素繊維強化炭素材の補強繊維が少なすぎる
為、強度が低くなる。一方90重量%を越えた場合には
、マ) IJフックス含有量が少なすぎる為、層間に右
けるせん断強度が低下し、炭素繊維の補強効果が充分に
発揮されない。
この成形体を、窒素、アルゴン等の非酸化性ガス雰囲気
中で炭化する。炭化処理の際の温度としては600℃以
上、1000℃以下が用いられる。この場合、炭化時の
昇温速度が早すぎるとマトリックス材料の熱分解による
収縮と、ガス発生が激しくなり大きな亀裂が発生しやす
くなる。そのため昇温速度は、通常100℃/hr以下
、好ましくは20℃/hr以下とすることが望ましい。
このようにして炭化処理されて得られた最初の中間体は
、いまだ気孔率が大きく、高密度、高強度の炭素繊維強
化炭素材を得るためにさらにこの中間体にピッチまたは
炭化可能な樹脂を含浸処理を施し、ふたたび窒素、アル
ゴン等の非酸化性ガス雰囲気中で炭化処理を施す。この
ときの温度は、1ooo℃以下が好ましい。含浸処理、
炭化処理は、炭素繊維強化炭素材の細孔がつまり、密度
がはぼ一定になるまで繰り返すことが望ましい。そして
、最終的に炭素の組織を均一にし物性を決定する熱処理
を窒素、アルゴン等の非酸化性ガス雰囲気中で2000
℃〜30(10℃で行い最終の炭素ia維強化炭素材き
する。熱処理時間は、特性を安定させるために所定温度
で30分以上好ましくは1時間以上とする。
上記熱処理によって得られた炭素繊維強化炭素材は、黒
鉛化度を示すd002が0.34nm以下となり、超硬
合金と組合せた対象材との摺動面に黒鉛層ができるため
に、潤滑性がでて摩耗量が減少し良好な摩擦特性を示す
ものとなる。熱処理温度が2000℃未満の場合には、
硬度が高く、相手材である超硬合金を削るため、耐シー
ル材としては不適当である。また、3000℃超の温度
は、現在工業的に実施することは困難であるし、炭素の
昇華が生ずるため好ましいものではない。最終熱処理の
際の、昇温速度は、多量のガス発生を伴わないため、通
常20℃/制n以下好ましくは5℃/+nin以下とす
ることで充分である。
その後メカニカルシールの形状に切削加工した後に、シ
ール時液体が漏洩しないように常法に従って樹脂含浸を
施してR終製品とする。
以下、実施例に従って、本発明を説明する。
(実施例、比較例) フェノール樹脂をマトリックスとしてフィラメントワイ
ンディング法により、PAN系炭素炭素繊維続繊維をマ
ンドレルに巻き付ける。このとき炭素繊維の割合が60
重量%になるようにマ) IJフックス調整した。得ら
れた成形体は、外径60mm。
内径49mmの円筒状をしている。硬化後この成形体を
窒素雰囲気中10℃/hrの昇温速度で1100℃まで
昇温し炭化処理した。さらに、この炭化した最初の中間
体に含浸用ピッチを真空下、200℃で含浸した後、こ
の含浸体を窒素雰囲気下にて10℃/hrの昇温速度で
1000℃まで昇温し含浸したピッチを完全に炭化させ
た。続いて、上記含浸、炭化工程をさらに3回繰り返し
て中間体を得た。
得られた中間体をアルゴン雰囲気中1100℃(比較例
1)、2000℃(実施例1)の各温度までlO℃/制
nの昇温速度で昇温して前記温度にて1時間保持する熱
処理を行い最終炭S繊維強化炭素材製品を得た。
市販のメカニカルシール焼結カーボン(比較例2)も比
較のために摺動試験をあわせて行った。
得られた摺動材料の物性値は、第1表のとおりであった
第1表 次いで上記摺動jA料に気密性保持のため合成樹脂含浸
を施したものについて、メカニカルシール試験機を用い
て下記条件による性能評価試験を行った。
(試験条件) シール流体:浄水     温度=60℃シール圧カニ
 13.5kg/cm2   回転数: 3000rp
m時間:100時間 PV値: 107kg/cm −m/secテストピー
スの寸法:内径41mmx外径5fimm X長さ26
mm 相手摺動材;超硬合金 試験結果を第2表に示す。
第2表 メカニカルシール試験結果 *測定方法:粉末X線により、回折角を測定し算出する
炭素繊維強化炭素材においては、熱処理温度が1100
℃(比較例1)は、2000℃(実施例1)にくらベト
ルク値は低いものの、相手材をけするためにシール材と
しては好ましくない。それにだいして2000℃(実施
例1)は、摺動材(自己)、相手材共摩耗が少ない。ま
た、市販のメカニカルシール焼結カーボン(比較例2)
に比べて炭素繊維強化炭素材は、曲げ強度、衝撃強度も
高く、トルク値が低いため安定した摺動材料特性を示す
(発明の効果) 本発明の慴動材は、炭素繊維強化炭素材を使用すること
により機械特性に優れ、低いトルクで優れたメカニカル
シール特性をしめす。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)炭素繊維強化炭素材を用いるメカニカルシール用
    摺動材料であって、補強材として炭素繊維を含有し、黒
    鉛化度を示すd002が0.34nm以下の炭素材マト
    リックスからなり、表層部に樹脂含浸層を有することを
    特徴とするメカニカルシール用摺動材料。
  2. (2)補強材の炭素繊維が、連続繊維でかつ円周方向に
    配向されている請求項1記載のメカニカルシール用摺動
    材料。
  3. (3)補強材として炭素繊維を含有した炭素質成形体を
    炭化処理し、得られた炭素材を非酸化性ガス雰囲気下、
    2000〜3000℃で熱処理して黒鉛化度を示すd0
    02が0.34nm以下の炭素材マトリックスを形成さ
    せ、さらに樹脂含浸処理を施すことを特徴とするメカニ
    カルシール用摺動材料の製造方法。
  4. (4)補強材の炭素繊維が、連続繊維でかつ円周方向に
    配向させる請求項3記載のメカニカルシール用慴動材料
    の製造方法。
JP64000384A 1989-01-06 1989-01-06 メカニカルシール用摺動材料とその製造方法 Expired - Lifetime JPH0759710B2 (ja)

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