JPH0218612Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （技術分野） この考案は車載無線機のプレストーク回路に関
するものである。

（従来技術とその問題点） 送信時に大電流を必要とするプレストーク方式
の車載用無線機は、車のエンジンが動作していな
い状態（発電機が動作していない状態）で送信を
続けると蓄電池が過放電を生じ、無線機が使用出
来なくなる欠点があつた。これを防止するため従
来の無線機では、無線機へ供給する電源に電力用
リレーを取り付け、車のイグニツシヨンスイツチ
と連動動作させていた。以下従来の方法を第１図
により説明する。無線機１は車の蓄電池２から電
力用リレー４を介して電源が供給されており、電
力用リレー４を車のイグニツシヨンスイツチ５と
連動させてイグニツシヨンスイツチを動作（車の
エンジンの動作により発電機が動作）させた場合
のみ、蓄電池２から無線機１に電力を供給して、
蓄電池２の過放電を防止していた。この方法は電
力用リレーを必要とするため無線機取付工事が複
雑で、かつ電源ラインにリレーを挿入するため電
圧の低下を生じ、また車のエンジンを動作させな
いと無線機に電源が供給されないため、無線機の
受信が出来ない等の欠点があつた。

（目的） 本考案はプレストークスイツチと直列にスイツ
チング回路を設けたことを特徴とし、その目的は
車のエンジンが動作していない状態では送信のみ
を不可能にして受信を可能にし、かつリレーを簡
略化して電源電圧の低下を防止することにある。

（実施例） 以下、本考案の実施例を第２図により説明す
る。無線機１に蓄電池２から電源ライン３を介し
て電源を供給し、プレストークスイツチ６と直列
にスイツチング回路１４を接続し、スイツチング
回路１４の制御端子にイグニツシヨンスイツチ５
の負荷端子を接続している。以下この動作につい
て説明する。イグニツシヨンスイツチ５が接とな
つてエンジンが動作した状態（発電機が動作した
状態）では、スイツチング回路１４が接となつて
プレストークスイツチ６による送信が可能にな
る。逆にイグニツシヨンスイツチ５が断となつて
エンジンが停止した状態（発電機が停止した状
態）では、スイツチング回路１４は断となり、プ
レストークスイツチ６を接にしても送信部１２は
動作しない。またイグニツシヨンスイツチ５の状
態にかかわらず無線機１には電源が供給されるの
で受信は可能である。なお、本実施例では発電機
の動作状態を検出する素子にイグニツシヨンスイ
ツチを利用しているが、別に検出素子を設けても
良い。

（効果） 以上述べたように本考案によれば、発電機が動
作していない状態では、大電流を必要とする送信
が不可能になるため、蓄電池の過放電を防止で
き、また、発電機の動作状態にかかわりなく受信
することが可能である。さらに電力用リレーを使
用しないので工事が簡略化され、電源電圧の低下
も防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の無線機の取付状態を示すブロツ
ク図、第２図は本考案の実施例の無線機の取付状
態を示すブロツク図である。 １：無線機、１１：受信部、１２：送信部、１
３：アンテナスイツチ、１４：スイツチング回
路、２：蓄電池、３：電源ライン、４：電力用リ
レー、５：イグニツシヨンスイツチ、６：プレス
トークスイツチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. プレストーク方式の車載無線機において、プレ
   ストークスイツチと直列にスイツチング回路を設
   け、当該スイツチング回路の制御端子と車のエン
   ジン動作確認素子とを接続し、エンジン非動作時
   に送信を非動作にしたことを特徴とする車載無線
   機。