JPH02185815A - 車両の制御装置 - Google Patents

車両の制御装置

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JPH02185815A
JPH02185815A JP277189A JP277189A JPH02185815A JP H02185815 A JPH02185815 A JP H02185815A JP 277189 A JP277189 A JP 277189A JP 277189 A JP277189 A JP 277189A JP H02185815 A JPH02185815 A JP H02185815A
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JP
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control
steering
vehicle
valve
passage
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JP277189A
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Inventor
Shin Takehara
伸 竹原
Toshiki Morita
俊樹 森田
Shigefumi Hirabayashi
繁文 平林
Toshio Nakajima
敏夫 中島
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は車両の制御装置に関するものである。
(従来技術〕 車両のサスペンションは、一般にパッシブサスペンショ
ンと呼ばれるように、油圧緩衝器とばね(一般にはコイ
ルばね)とからなるダンパユニットを有して、あらかじ
め設定されたダンパユニットの特性によってサスペンシ
ョン特性が一律に設定されてしまう、勿論、油圧緩衝器
の減衰力を可変にすることも行なわれているが、これに
よってサスペンション特性が大きく変更されるものでは
ない。
一方、最近では、アクティブサスペンションと呼ばれる
ように、サスペンション特性を任意に変更し得るように
したものが提案されている、このアクティブサスペンシ
ョンにあっては、基本的に、ばね上重量とばね下重量と
の間にシリンダ装置が架設されて、該シリンダ装置に対
する作動液の供給と排出とを制御することによりサスペ
ンション特性が制御される(特公昭59−14365号
公報参照)。
このアクティブサスペンションにおいては、外部からの
作動液の給排ということにより、車高制御、ロール制御
、ピッチ制御等種々の制御のためにサスペンション特性
が大きく変更され得る。
また、最近では、前輪の他に後輪をも転舵させるいわゆ
る4輪操舵車というものが増加する傾向にある。そして
、この4輪操舵車のなかには、後輪の転舵角があらかじ
め設定した転舵比特性に従うように、後輪転舵を電子制
御するものがある。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、前述したアクティブサスペンションにおいて
、車体のロール角が目標ロール角となるように制御する
場合、この目標ロール角というものを変更することが要
求される。
しかしながら、この目標ロール角を変更したとき、旋回
外輪に作用する荷重がこの変更前後で変化し、ステアリ
ング特性が変化してしまう、という問題を生じることが
判明した。この点を詳述すると、いま目標ロール角を、
ロールが増える方向(正ロール方向)に変化させる場合
を考える。このときは、旋回外輪側のシリンダ装置から
作動液が排出される一方、旋回内輪側のシリンダ装置に
対しては作動液が供給されることになる。このようなこ
とは、ステアリング特性を決定づける旋回外輪側の荷重
減少によりステアリング特性がどのように変更されるか
、すなわちアンダステアリング傾向となるかオーバステ
アリング傾向となるかは車両によって異なるが、車体前
部への重量配分が大きい車両においては一般にアンダス
テアリング傾向を増加させるように変化する。
また、一方、目標ロール角というものが、例えばハンド
ル舵角や車速さらにはこの両者が共に関係する横G等を
パラメータとして設定して、旋回中にこれ等のパラメー
タが徐々に変化することが多分に生じる。この場合、例
えば旋回の初期と中期と後期とでそれぞれステアリング
特性が異なってくるということになりかねない。
したがって、本発明の目的は、アクティブサスペンショ
ン装置を備えて、車体のロール角が目標ロール角となる
ように制御する場合に、この目標ロール角の変化に起因
するステアリング特性の変化を極力低減あるいは防止し
得るようにした車体の制御装置を提供することにある。
(問題点を解決するための手段、作用)前述の目的を達
成するため、本発明にあっては、後輪操舵をも行うよう
にして、この後輪操舵によって目標ロール角変更に起因
するステアリング特性の変化を打消すようにしである。
より具体的には、次のような構成としである。すなわち
、 ばね上重量とばね下重量との間に架設されたシリンダ装
置を備えて、少なくとも車体のロール角が目標ロール角
となるように該シリンダ装置に対する作動液の給排が制
御されるアクティブ式のサスペンション装置と、 所定の転舵比特性に基づいて後輪を転舵させる後輪転舵
装置と、 前記目標ロール角の変更時に、ステアリング特性が変化
されるのを抑制するように前記転舵比特性を補正する転
舵比特性補正手段と、 を備えた構成としである。
(実施例) 以下本発明の実施例を添付した図面に基づいて説明する
。なお、以下の説明で数字と共に用いる符号「F」は前
輪用、rRJは後輪用であり、またrFRJは右前輪用
、rFLJは左前輪用、rRRJは右後輪用、rRLJ
は左後輪用を意味し、したがって、これ等を特に区別す
る必要のないときはこれ等の識別符号を用いないで説明
することとする。
作動液回路 第1図において、1(IFRlIFL、lRR,IRL
)はそれぞれ前後左右の各車輪毎に設けられたシリンダ
装置で、これ等は、ばね下mlに連結されたシリンダ2
と、該シリンダ2内より延びてばね上重量に連結された
ピストンロッド3とを有する。シリンダ2内は、ピスト
ンロッド3と一体のピストン4によってその上方に液室
5が画成されているが、この液室5と下方の室とは連通
されている。これにより、液室5に作動液が供給される
とピストンロッド3が伸長して車高が高くなり、また液
室5から作動液が排出されると車高が低くなる。
各シリンダ装置lの液室5に対しては、ガスばね6 (
6FR18FL、6RR16RL)が接続されている。
この各ガスばね6は、小径とされた4本のシリンダ状ば
ね7により構成され、各シリンダ状ばね7は互いに並列
にかつオリフィス8を介して液室5と接続されている。
そして、これ等4本のシリンダ状ばね7のうち、1本を
除いて、残る3本は、切換弁9を介して液室5と接続さ
れている。これにより、切換弁9を図示のような切換位
置としたときは、4本のシリンダ状ばね7がそのオリフ
ィス8を介してのみ連通され、このときの減衰力が小さ
いものとなる。また、切換弁9が図示の位置から切換わ
ると、3本のシリンダ状ばね7は切換弁9内に組込まれ
たオリフィスlOをも介して液室5と連通されることと
なり、減衰力が大きいものとなる。勿論、切換弁9の切
換位置の変更により、ガスばね6によるばね特性も変更
される。そして、このサスペンション特性は、シリンダ
装!!t1の液室5に対する作動液の供給量を変更する
ことによっても変更される。
図中11はエンジンにより駆動されるポンプで、リザー
バタンク12よりポンプ11が汲上げた高圧の作動液が
、共通通路13に吐出される。
共通通路13は、前側通路14Fと後側通路14Rとに
分岐されて、前側通路14Fはさらに右前側通路14F
Rと、左前側通路14FLとに分岐されている―この右
前側通路14FRは、右前輪用シリンダ装置IFHの液
室5に接続され、また左前側通路14FLは、左前輪用
シリンダ装FafFLの液室5に接続されている。この
右前側通路14FHには、その上流側より、供給用流量
制御弁15FR1遅延弁としてのパイロット弁16FR
が接続されている。同様に、左前側通路14FLにも、
その上流側より、供給用流量制御弁15FL、パイロッ
ト弁18FLが接続されている。
右前側通路14 F Hには、両弁15FRと16FR
との間より右前側通路用の第1リリーフ通路17FRが
連なり、この第1リリーフ通路17FRは最終的に、前
輪用リリーフ通路18Fを経てリザーバタンク12に連
なっている。そして、第1リリーフ通路17FHには、
排出用流量制御弁19FRが接続されている。また、パ
イロット弁16FR下流の通路14FRは、第2リリー
フ通路20FRを介して第1リリーフ通路17FHに連
なり、これにはリリーフ弁21FRが接続されている。
さらに、シリンダ装置IFR直近の通路14FHには、
フィルタ29FRが介設されている。このフィルタ29
FRは、シリンダ装置11FRとこの最も近くに位置す
る弁16FR121FRとの間にあって、シリンダ装置
IFRの摺動等によってここから発生する摩耗粉が当該
弁16F1.21FR側へ流れるのを防止する。
なお、左前輪用の通路構成も右前輪用通路構成と同様に
構成されているので、その重複した説明は省略する。
前記共通通路13にはメインのアキュムレータ22が接
続され、また前輪用リリーフ通路18Fにもアキュムレ
ータ23Fが接続されている。このメインの7キユムレ
ータ22は、後述するサブのアキュムレータ24と共に
作動液の蓄圧源となるものであり、シリンダ装置1に対
する作動液供給量に不足が生じないようにするためのも
のである。また、アキュムレータ23Fは、前輪用のシ
リンダ装置l内の高圧の作動液が低圧のリザーバタンク
12へ急激に排出されるのを防止、すなわちウォータハ
ンマ現象を防止するためのものである。
後輪用シリンダ装置IRR1IRLに対する作動液給排
通路も前輪用と同様に構成されているので、その重複し
た説明は省略する。ただし、後輪用通路にあっては、パ
イロット弁21FR121FLに相当するものがなく、
また後輪通路14Hには、メインの7キユムレータ22
からの通路長さが前輪用のものよりも長くなることを考
慮して、サブの7キユムレータ24が設けられている。
前記共通通路13、すなわち前後輪用の各通路14F、
14Rは、リリーフ通路25を介して、前輪用のリリー
フ通路18Fに接続され、該リリーフ通路25には、電
磁開閉弁からなる制御弁26が接続されている。
なお、第1図中27はフィルタ、28はポンプ11から
の吐出圧が所定の範囲内となるように調整するための調
圧弁であり、この調圧弁28は、実施例ではポンプ11
を可変容量型斜板ピストン式として構成して、該ポンプ
11に一体に組込まれたものとなっている(吐出圧12
0〜160kg/cm2)。
前記パイロット弁16は、前後用の通路14Fあるいは
14R1したがって共通通路13の圧力とシリンダ装置
1例の圧力との差圧に応じて開閉される。このため、前
輪用のパイロット弁16FR116FLに対しては、通
路14Fより分岐された共通パイロット通路31Fが導
出され、該共通パイロット通路31Fより分岐された2
木の分岐パイロット通路のうち一方の通路31FRがパ
イロット4′t16FHに連なり、また他方の通路3I
FLがパイロット弁16FLに連なっている。
そして、上記共通パイロット通路31Fには、オリフィ
ス32Fが介設されている。なお、後輪用のパイロット
通路も同様に構成されている。
上記各パイロット弁16は、例えば第2図のように構成
されており、図示のものは右前輪用のものを示しである
。このパイロット弁16は、そのケーシング33内に、
通路14FHの一部を構成する主流路34が形成され、
該主流路34に対して、通路14FRが接続される。上
記主流路34の途中には弁座35が形成され、ケーシン
グ33内に摺動自在に嵌挿された開閉ピストン36がこ
の弁座35に離着座されることにより、パイロット弁1
6FRが開閉される。
一ヒ記開閉ピストン36は、弁軸37を介して制御ピス
トン38と一体化されている。この制御ピストン38は
、ケーシング33内に摺動自在に嵌挿されて該ケーシン
グ33内に液室39を画成しており、該液室39は、制
御用流路40を介して分岐パイロット通路31FRと接
続されている。
そして、制御ピストン36は、リターンスプリング41
により、開閉ピストン36が弁座35に着座する方向、
すなわちパイロット弁16FRが閉じる方向に付勢され
ている。さらに、制御ピストン38には、連通口42を
介して、液室39とは反対側において、主流路34の圧
力が作用される。これにより、液室39内(共通通路1
3側)の圧力が、主流路34内(シリンダ装置IFR側
)の圧力のl/4以下となると、開閉ピストン36が弁
座35に着座してパイロット弁16FRが閉じられる。
ここで、パイロット弁16FRが開いている状態から、
共通通路13側の圧力が大きく低下すると、オリフィス
32Fの作用によりこの圧力低下は遅延されて液室39
に伝達され、したがって当該パイロット弁16FRは上
記圧力低下から遅延して閉じられることになる(実施例
ではこの遅延時間を約1秒として設定しである)。
次に、前述した容置の作用について説明する。
■切換弁9 切換弁9は、実施例では、旋回中においてのみ減衰力が
大きくなるように切換作動される。
■リリーフ弁21 リリーフ弁21は、常時は閉じており、シリンダ装置1
側の圧力が所定値以上(実施例では160〜200kg
/cm2)になると、開かれる。
すなわちシリンダ装置1側の圧力が異常上昇するのを防
止する安全弁となっている。
勿論、リリーフ弁21は、後輪用のシリンダ装置1RR
1IRLに対しても設けることができるが、実施例では
、重量配分が前側の方が後側よりもかなり大きく設定さ
れた車両であることを前提としていて、後輪側の圧力が
前輪側の圧力よりも大きくならないという点を勘案して
、後輪側にはリリーフ弁21を設けていない。
(少流量制御弁15.19 供給用Vよび排出用の各流量制御弁15.19共に、電
磁式のスプール弁とされて、開状態と閉状態とに適宜切
換えられる。ただし、開状態のときは、その上流側と下
流側との差圧がほぼ一定となるような差圧調整機能を有
するものとなっている(流量制御の関係上、この差圧を
一定にすることが要求される)、さらに詳しくは、流量
制御弁15.19は、供給される電流に比例してそのス
プールの変位位置すなわち開度が変化され、この供給電
流は、あらかじめ作成、記憶された流量−電流の対応マ
ツプに基づいて決定される。すなわち、供給電流が、そ
のときの要求流量に対応している。
この流量制御弁15.19の制御によってシリンダ装置
lへの作動液供給と排出とが制御されて、サスペンショ
ン特性が制御されることになる。
これに加えて、イグニッションOFFのときは、このO
FFのときから所定時間(実施例では2分間)、車高を
低下させる方向の制御だけがなされる。すなわち、降車
等に起因する積載荷重の変化を勘案してして車高が部分
的に高くなってしまうのを防止する(基準車高の維持)
■制御弁26 制御弁26は、常時は励磁されることによって閉じられ
、フェイル時に開かれる。このフェイル時としては1例
えば流量制御弁15.19の一部が固着してしまった場
合、後述するセンサ類が故障した場合、作動液の液圧が
失陥した場合、ポンプ11が失陥した場合等がある。
これに加えて実施例では、制御弁26は、イグニッショ
ンOFFのときから所定時間(例えば2分)経過した後
に開かれる。
なお、この制御弁26が開いたときは、パイロット弁1
6が遅れて閉じられることは前述の通りである。
■パイロット弁16 既に述べた通り、オリフィス32F、32R(7)作用
により、共通通路13の圧力が低下してから遅延して開
かれる。このことは1例えば流量制御弁15の一部が開
きっばなしとなったフェイル時に、制御弁26の開作動
に起因するパイロット圧低下によって通路14FR〜1
4RLを閉じて、シリンダ装置IFR−IRL内の作動
液を閉じこめ、車高維持が行なわれる。勿論、このとき
は、サスペンション特性はいわゆるパッシブなものに固
定される。
制御系 第3図は、第1図に示す作動液回路の制御系統を示すも
のである。この第3図において、WFRは右前輪、WF
Lは左前輪、WRRは右後輪、WRLは左後輪であり、
Uはマイクロコンピュータを利用して構成された制御ユ
ニットである。この制御ユニットUには各センサ51 
FR〜51RL、52FR〜52RL、53FR153
FL、53Rおよび61〜63からの信号が入力され、
また制御ユニッ)Uからは、切換弁9、前記流量制御弁
15 (15FR−15RL)、19 (19FR−1
9RL)、制御弁26に対して出力される。
上記センサ51FR〜51RLは、各シリンダ装置IF
R−IRLに設けられてその伸び鷲、すなわち各重輪位
置での車高を検出するものである。センサ52FR〜5
2RLは、各シリンダ装置IFR〜IRLの液室5の圧
力を検出するものである(第1図をも参照)。センサ5
3FR153FL、53Rは、上下方向の加速度を検出
するGセンサである。ただし、車両Bの前側については
前車軸上でほぼ左対称位置に2つのGセンサ53FR1
53FLが設けられているが、車両Bの後部については
、後車軸、Eにおいて左右中間位置において1つのGセ
ンサ53Rのみが設けられている。このようにして、3
つのGセンサによって、車体Bを代表する1つの仮想平
面が規定されているが、この仮想平面は略水平面となる
ように設定されている。上記センサ61は車速を検出す
るものである。上記センサ62はハンドルの操作速度す
なわち舵角速度を検出するものである(実際には舵角を
検出して、この検出された舵角より演算によって舵角速
度が算出される)、上記センサ63は、車体に作用する
横Gを検出するものである(実施例では車体のZ軸上に
1つのみ設けである)。
制御ユニー/ )Uは、基本的には、第4図に概念的に
示すアクティブ制御、すなわち実施例では、車両の姿勢
制御(車高信号制御)と、乗心地制御(上下加速度信号
制御)と、車両のねじり制御(圧力信号制御)とを行な
う、そして、これ等各制御の結果は、最終的に、流量調
整手段としての流量制御弁15.19を流れる作動液の
流量として表われる。
アクテ ブ制御 さて次に、各センサの出力に基づいてサスペンション特
性をどのように制御するかの一例について、第4図、第
5図を参照しつつ説明する。
この制御の内容は、大別して、もっとも基本となる車高
センサの出力に基づく車体Bの姿勢制御と、Gセンサの
出力に基づく乗心地制御と、圧力センサの出力に基づく
車体Bのねじれ抑制制御とからなり、以下に分脱する。
■姿勢制御(車高センサ信号制御) この制御は、バウンスと、ピッチ(ピッチング)と、ロ
ールとを抑制する3つの姿勢制御からなり、各制御は、
FD量制御比例−微分制御)によるフィードバック制御
とされる。
この3つの各姿勢制御については、各車高センサからの
出力をどのように取扱うかを、バウンスとピッチとロー
ルとの各制御部の図中左側に示した「+」と「−」の符
号により示しである。また、この各制御部の図中右側に
示した「+」、「−」の符号は、各制御部が姿勢変化の
抑制を行なう制御であるということを示すもので、該各
制御部の図中左側に示した符号とは反対の符号が附され
ている。
すなわちバウンス制御では、左右前側の各車高の加算値
と、左右後側の各車高の加算値とが、それぞれ基準車高
値と一致する方向にFD量制御れ、このときに用いる制
御式を次式(1)に示しである。
KB1+ (Ta2・S/(1+TB2・S))  ・
KH2・ ・ ・ (1) KBI、 KH2,Ta2:制御ゲイン(定数)S:演
算子 また、ピッチ制御では、左右前側の各車高の加算値に対
して、左右後側の車高の加算値を減算したものが零とな
る方向にFD量制御れる。さらに、ロール制御では、左
側前後の各車高の加算値と、右側前後の各車高の加算値
とが一致する方向に(目標ロール角となるように)FD
量制御れる。
上述した3つのFD量制御より得られた各制御値は、そ
れぞれ4つのシリンダ装置1用として求められて、各シ
リンダ装Nl用の制御値毎に互いに加算され、最終的に
4つの姿勢制御用の流量信号QXFR−QXRL トL
テ決定される。
勿論、上記ピッチ制御、ロール制御共に、そのFD量制
御ための制御式は、前記(1)  式の形とされる(た
だし制御ゲインは、ピッチ制御用、ロール制御用のもの
が設定される)。
00乗心地制御(Gセンサ信号制御) この乗心地制御は、上記■での姿勢制御に起因する乗心
地の悪化を防止することにある。したがって、上記■で
の3つの姿勢制御に対応してバウンス、ピッチ、ロール
の3つについて、上下方向の加速度を抑制するようにそ
れぞれ、IPD制御(積分−比例一徹分制御)によるフ
ィードバック制御が行なわれ、このIPD制御による制
御式を次の(2)式に示す。
(TB3/ (1+ TBG・S)) −KB3+KB
4+(TBG・S/(1+TB3・S))・KH2・ 
・ ・ (2) KH2,KH2,TBG:制御ゲイン(定数)S:演算
子 ただし、上記(2)式においては、各制御ゲインは、バ
ウンス制御用、ピッチ制御用、ロール制御用としてそれ
ぞれ専用のものが用いられる。
なお、この乗心地制御用のGセンサは3つしかないので
、ピッチ制御については、前側の上下方向加速度として
、前側左右の各上下方向加速度の相加平均を用いるよう
にしである。また、ロール制御に際しては、前側左右の
上下方向加速度のみを利用して、後側の上下方向加速度
は利用されない。
この乗心地制御においても、上述した3つのIPD制御
により得られた各制御値は、それぞれ4つのシリンダ装
置l毎に求められて、各シリンダ1用の制御値毎に互い
に加算され、最終的に4つの乗心地制御用の流量信号Q
GFR−QGRLとして決定される。
■ウォープ制御(圧力信号制御) ウォープ制御は車体Bのねじり抑制を行なう制御である
。すなわち、各シリンダ装置lに作用している圧力は各
車輪への荷重に相当するので、この荷重に起因する車体
Bのねじりが大きくならないように制御する。
具体的には、車体前側と後側との各々について、左右の
圧力の差と和との比が1となる方向にフィードバック制
御される。そして、重み付は係数ωFによって車体前前
側と後側との各ねじれ量の重み付けを与え、また重み付
は係数ωAによって前記■と■の各制御に対する重み付
けを与えるようになっている。勿論、このねじり抑制制
御においても、その制御値は、最終的に、4つのシリン
ダ装置1毎の流量信号QPFR−QPRL  (%)と
して決定される。
前述のようにして4つのシリンダ装置l毎に決定された
姿勢制御用と、乗心地制御用と、ねじり抑制制御用との
各流量信号は、最終的に加算されて、最終流量信号QF
R−QRLとして決定される。
(以下余白) 眞)上述した第4図の説明で用いた制御式の制御ゲイン
は、第5図に示すような制御系によって切換制御される
先ず、ステアリングの舵角速度θNと車速Vとを乗算し
、その結果θに・Vから基準値G1を演算した値Stを
旋回判定部に入力する。また、車両の現在の横加速度G
sから基準値G2を減算した値S2を旋回判定部に入力
する。そして、旋回判定部にて、入力S!又はS2≧O
の場合には、車両の旋回時と判断して、サスペンション
特性のハード化信号Saを出力して、各液圧シリンダ3
に対する流量制御の追随性を向上すべく、減衰力切換パ
ルプ10を絞り位置に切換えると共に、上記各比例定数
Ki(i=81〜B4)を各々大値KHardに設定し
、また目標ロール各TR0LLを予め記憶するマツプか
ら、その時の横加速度Gsに対応する値に設定する。こ
のマツプの一例を、第61!4に示しである。ちなみに
、パッシブサスペンション車の場合は、第7図に示すよ
うに、横Gの増大と共に、ロール角(正ロール)が太き
くなる。
一方、旋回判定部で入力Si及びくOの場合には、直進
時と判断して、サスペンション特性のソフト化信号sb
を出力して、減衰力切換バルブ10を同位置に切換える
と共に、比例定数Kiを各々通常値Ksoftに設定し
、また目標ロール角TR0LL=0に設定する。
フローチャート 前述したサスペンシラン制御用の制御ユニットUの制御
内容を、第8図に示すフローチャートを参照しつつ説明
するが、以下の説明でPはステップを示す、なお、切換
弁9の制御については省略しである。
先ず、第8図において、イグニッションスイッチのON
によりスタートされて、Piにおいてシステム全体のイ
ニシャライズが行なわれ、このとき制御弁26は閉とさ
れる0次いで、P2において、各センサからの信号が入
力される。
P2の後、P3において、現在フェイル時であるか否か
が判別される。このP3の判別でNoのときは、P4に
おいて、各流量制御弁15.19の開閉制御によって、
第4図、第5図についての前述したアクティブ制御がな
される。
P4の後、P5において、イグニッションスイッチがO
FFされたか否かが判別され、この判別でNoのときは
、P2へ戻る。
上記P5の判別でYESのときは、P6で車高信号が読
込まれた後P7において、排出用の流量制御弁15のみ
を制御することにより、降車等に起因して車高が部分的
に高くなってしまうのが防止される。そして、P8にお
いて所定時間(実施例では2分)経過するのを待って、
P9において制御弁26が開かれる。この制御弁26の
開作動から遅延してパイロット弁16が閉じられるため
、流量制御弁15.19等からの漏れに起因するその後
の車高変化が確実に防止される。
前記P3の判別でYESのときは、P9へ移行して制御
弁26が開かれる。なお、フェイル時に車高を低くした
状態で車高維持を行なうには、P9において制御弁26
を開いてからパイロット弁16が閉じるまでの遅延時間
の間に、全ての流量制御弁15.16を開く処理(最大
流量となるように開く)を行なえばよい。
後輪転舵装置 第9図において、後輪転舵機構Bは、それぞれ左右一対
のナックルアーム110R1IIOLおよびタイロッド
IIIR1IIILと、該タイロッドIIIR,III
L同志を連結するリレーロッド112とを有し、このリ
レーロッド112には中立保持手段113が付設されて
いる。中立保持手段113は、第11図に示すように、
車体に固定されたケーシング115を有し、ケーシング
115内には一対のばね受け116a、116bが遊嵌
されて、これらばね受け116a、116bの間に圧縮
ばね117が配設されている。上記リレーロッド112
はケーシング115を貫通して延び、このリレーロッド
12には一対の鍔部112a、112bが間隔をおいて
形成され、該鍔部112a、112bにより上記ばね受
け116a、116bを受止する構成とされて、リレー
ロッド112は圧縮ばね117によって常時中立方向に
付勢されている。勿論圧縮ばね117はコーナリング時
のサイドフォースに打ち勝つだけのばね力を備えるもの
とされている。
L記後輪転舵機構Bは、後輪WRL、WRRを転舵させ
る駆動源としてのサーボモータ120に連係されている
。より具体的には、リレーロッド112とサーボモータ
120との連係機構中に、リレーロッド112側から順
に、歯車列121a及びポールねじ121 bを含む減
速機構121と、クラッチ122と、ブレーキ機構12
3が介在されている。これにより、クラッチ122によ
って適宜サーボモータ120と後輪転舵機構Bとの連係
を機械的に切断し得る構成とされ、また上記ブレーキ機
構123によりサーボモータ120の出力軸を把持して
該出力軸の回転をロックさせ得るようにされている。
以上の構成により、クラッチ122が接続状態にあると
きには、サーボモータ120の正回転あるいは逆回転に
より、リレーロッド112が第9図中左方あるいは右方
へ変位して、ナックルアームllOR,ll0Lがその
回動中心110R′、ll0L’を中心にして上記サー
ボモータ120の回転量に応じた分だけ同図時計方向あ
るいは反時計方向に転舵されることとなる。他方、上記
クラッチ122が切断された状態にあるときには、上記
中立保持手段113によって後輪WRL、WRRは強制
的に中立位置に復帰され゛、この中立位置で保持される
こととなる。つまり、クラッチ122が断たれたときに
は、前輪WRL。
WRRのみが転舵される。いわゆる2WSの車両という
ことになる。
後輪操舵の制御は、ここでは車速感応とされて、車速に
応じた基本の転舵比の一例を第12図に示しである。こ
の第12図に示す制御特性を付与したときには、ハンド
ル舵角に対する後輪転舵角は、車速が大きくなるに従っ
て同位相方向へ変化することとなる。この様子を第13
図に示しである。このような制御をなすべく、コントロ
ール二二ッ)Uには、基本的には、ハンドル舵角センサ
130、車速センサ131、並びに上記サーボモータ1
20の回転位置を検出するエンコーダ132からの信号
が入力され、コントロールユニットUではハンドル舵角
と車速とに基づいて目標後輪舵角を演算し、必要とする
後輪操舵量に対応する制御信号がサーボモータ120に
出力される。
そして、サーボモータ120の作動が適正になされてい
るか否かをエンコーダ132によって常時監視しつつ、
つまりフィードバック制御の下で後輪のWRL、WRR
の転舵がなされるようになっている。
以上に加えて、制御二二ッ)USは、目標ロール角の変
更に応じて、第12図(第13図)に示す転舵比特性を
変更(補正)する、そして、実施例では、目標ロール角
が第6図に示すように横Gをパラメータとして変更され
るため、制御ユニットUにこの横G検出用の前述したセ
ンサ63からの信号を入力させて、横Gの変化によって
転舵比特性を変更するようにしである。
ここで、転舵比特性と横G(目標ロール角)との関係に
ついて説明する。
先ず、実施例では、第12図に示す基本の転舵比特性を
、横Gが0.2〜0.4の範囲のもの(目標ロール角=
0)に対応したものとして設定しである。そして、横G
が小さいとき、すなわち逆ロールさせるときは、基本の
転舵比特性のままではオーバステアリング傾向へと変化
するので、これを抑制すべく、転舵比特性をアンダステ
アリング特性となる方向へ変化させである。より具体的
には、第12図に示す転舵比特性を、同位相方向へオフ
セットさせるようにしである。なお、このオフセット量
は、ある−律のものに設定(例えば0.1Gに対応した
もの)にすることもできるが、横Gの大きさに対応した
オフセット量を連続可変式に変更してもよい、逆に、基
本の転舵比特性のままではアンダステアリング方向へと
ステアリング特性が変化するので、これを抑制すべく、
第12図の転舵比特性を、逆位相方向へとオフセットさ
せるように変更する。勿論、このオフセット量をどのよ
うにするかは、逆ロールの場合と同じようにすることが
できる。
第14図は、前述した後輪転舵の制御を示すフローチャ
ートであり、以下これについて説明する。なお、以下の
説明でSはステップを示す。
先ず、51においてシステムのイニシャライズが行われ
た後、S2において、舵角と車速と横Gとの各データが
入力される。この後S3において、舵角と車速とに基づ
いて、第12図に示す基本の転舵比特性より、基本の目
標転舵角θBが決定される。
S3の後、S4において、横Gの大きさが、0.2から
0.4の範囲にあるか否かが判別される。このP4の判
別でYESのときは、S5において、S3での基本の目
標転舵角θBがそのまま最終目標転舵角θRとされた後
、S6においてこの最終目標転舵角θRとなるように、
モータ120が駆動される。
前記P4の判別でNOのときは、S7において、横Gが
0.2よりも小さいか否かが判別される。このS7の判
別でYESのときは、S8において、S3での基本の目
標転舵角θBに対して所定の補正量ΔO1を加算した値
(同位相方向への補正)を、最終目標転舵角ORとして
設定した後、S6へ移行する。また、前記S7の判別で
NOのときは、横Gが0.4よりも大きいときであり、
このときはS9において、基本の目標転舵角OBより補
正量Δθ2を差し引いた値(逆位相方向への補正)を、
最終目標転舵角ORとして設定した後、56へ移行する
(発明の効果) 本発明は以上述べたことから明らかなように、目標ロー
ル角となるようにサスペンション制御を行うことにより
車体の好ましい姿勢制御を得つつ、目標ロール角の変更
に起因するステアリング特性の変化というものを低減あ
るいは防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すもので1作動液回路を
示す図。 第2図は第1図中のパイロット弁の一例を示す断面図。 第3図は第1図に示す回路の制御系統を示す図。 第4図、第5図はアクティブ制御を行なうための一例を
示す全体系統図。 第6図はアクティブサスペンション車におけるロール特
性の一例を示す図。 第7図はパッシブサスペンション車におけるロール特性
の一例を示す図。 b’T、 8図はアクティブ制御の一例を示すフローチ
ャート。 第9図は後輪転舵装置の一例を示す系統図。 第1θ図は第9図のスケルトン図。 第11図は第10図の部分詳細図。 第12図は基本の転舵比特性の一例を示す図。 第13図は第12図の転舵比特性を後輪の転舵角として
示した図。 第14図は後輪転舵の制御例を示すフローチャート。 U:lNIユニット(サスペンション用)USS副制御
ユニット後輪操舵用) IFR−IRLニジリンダ装置 5:液室 15.19:流縫調整弁 B:後輪転舵機構 63:センサ(横G−目標ロール角)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ばね上重量とばね下重量との間に架設されたシリ
    ンダ装置を備えて、少なくとも車体のロール角が目標ロ
    ール角となるように該シリンダ装置に対する作動液の給
    排が制御されるアクティブ式のサスペンション装置と、 所定の転舵比特性に基づいて後輪を転舵させる後輪転舵
    装置と、 前記目標ロール角の変更時に、ステアリング特性が変化
    されるのを抑制するように前記転舵比特性を補正する転
    舵比特性補正手段と、 を備えていることを特徴とする車両の制御装置。
JP277189A 1989-01-11 1989-01-11 車両の制御装置 Pending JPH02185815A (ja)

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