JPH02182833A - 磁気特性の優れた一方向性珪素鋼板の製造方法 - Google Patents

磁気特性の優れた一方向性珪素鋼板の製造方法

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JPH02182833A
JPH02182833A JP1001936A JP193689A JPH02182833A JP H02182833 A JPH02182833 A JP H02182833A JP 1001936 A JP1001936 A JP 1001936A JP 193689 A JP193689 A JP 193689A JP H02182833 A JPH02182833 A JP H02182833A
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silicon steel
secondary recrystallization
temperature
recrystallization
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JP1001936A
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Mitsumasa Kurosawa
黒沢 光正
Michiro Komatsubara
道郎 小松原
Yoshiaki Iida
飯田 嘉明
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Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 く産業上の利用分野〉 本発明は、磁気特性の優れた一方向性珪素鋼板の製造方
法に関するものである。
〈従来の技術〉 一方向性珪素鋼板は、主として変圧器その他の電気機器
の鉄心として使用されるもので、磁気特性として磁化特
性と鉄損特性の優れていることが要求される.近年、珪
素鋼板の製造技術の進歩により、例えば板厚0.23a
mの一方向性珪素鋼板で磁化特性B,.1.90T,鉄
tNV/+,sec 0.90w/kgの如き優れた成
品も工程生産可能となっている。
かかる優れた磁気特性を有する材料は鉄の磁化容易軸で
ある<ooi>方向が鋼板の圧延方向に高度に揃った結
晶粒から構成されたものであり、一方向性珪素鋼板の製
造工程において最終仕上焼鈍の際に所謂ゴス粒と称され
る(1101 <001>方位の結晶粒が2次再結晶粒
として十分に成長発達することにより達成される。
この(liol <ool>方位の2次再結晶粒を十分
に成長させるための基本的な要件として、2次再結晶過
程で(110) <001>方位以外の好ましくない結
晶方位を有する結晶粒の成長を強く抑制するインヒビタ
ーの存在と、(1101<001>方位の2次再結晶粒
が十分に発達するのに好適な1次再結晶集合組゛織の形
成が必要であることは周知の通りである。
インヒビターとしては一般に””+ MnSe等の微細
析出物が用いられ、さらにこれらに加えて特公昭51−
13469号公報および特公昭54−32412号公報
に記載された如く、Sb、 Snなどの粒界偏析型の元
素を複合添加してインヒビターの効果を補強することも
行われている。
適切な再結晶集合組織の形成に関しては、従来から熱延
、冷延の各工程条件を適切に組み合せる方法を採ってお
り、特公昭56−38652号公報では最終板厚に仕上
げた冷延板に脱炭と1次再結晶を兼ねて800℃程度の
温度で施す脱炭焼鈍の前に600〜650℃の温度範囲
内で30秒以上10分未満にわたり保持する焼鈍を付加
する方法がすでに開示されている。
しかしながら、特公昭56−38652号公報に従って
1次再結晶集合組織を改善する方法を工業的規模で実施
した場合、確かに磁化特性の優れた成品も得られるが、
しばしば磁化特性の劣化が生じ安定生産が困難であった
〈発明が解決しようとする課題〉 本発明の目的は、従来技術における磁化特性のバラツキ
の原因を探り、磁化特性の優れた一方向性珪素鋼板のよ
り安定した製造方法を堤供することである。
く課題を解決するための手段〉 本発明は、重量%で、C:0.02〜0.10%、Si
:2.5〜4.0%、 Mn : 0.05〜0.10
%、 Se : 0.01〜0.03%を含み、さらに
Sb+ Sn、 Cu、 Mo、 !1+およびBから
選ばれる少なくとも1種以上を0.01〜0.05%含
存し、残部Feおよび不可避的不純物よりなる珪素鋼ス
ラブを1300℃以上の高温加熱を含む熱間圧延後、中
間焼鈍を挾む2回の冷間圧延を施して最終板厚とした後
、600〜700℃で20〜100sec間の1次均熱
と引き続く2次均熱より成る脱炭・1次再結晶焼鈍を経
て、2次再結晶焼鈍と引き続<11□雰囲気中での高温
純化焼鈍よりなる最終仕上焼鈍を施す一連の工程よりな
る一方向性珪素鋼板の製造方法において、該2次再結晶
焼鈍を2次再結晶率が70〜90%進行する温度での5
0hr以上の均熱保定とし、その後900℃までを上限
とし多くとも20%までの6を含むN!雰囲気中で0.
5〜5℃/hrの昇温速度で除熱し2次再結晶を完了さ
せることを特徴とする特許 造方法である。
〈作 用〉 本発明者らは、磁化特性のバラツキを解決にあたり種々
検討したところ、成品の2次粒が大きく成長しているに
もかかわらず良好な磁気特性が得られなかったり、ある
いは(1101 <001>方位からはずれた微細粒を
含んだ混粒組織となっていることが判った。これは従来
の脱炭焼鈍方法では観察されなかった異常組織であり、
さらに詳細を調査した。
先ず脱炭量および脱炭焼鈍中に形成されるSi02を主
成分とした内部酸化層を較べてみたが、とくに異常な結
果は得られなかった.そこで、最終仕上焼鈍における2
次再結晶挙動について鋭意研究を重ねたところ、2次再
結晶焼鈍方法を変更することにより、より安定して磁気
特性の優れた成品を工業的規模で生産することが可能に
なった。
すなわち本発明では、前記2次再結晶焼鈍において50
hr以上の長時間均熱保定しその保定温度を2次再結晶
が70〜90%進行する温度とし、その後900’Cま
で0.5〜b も20%までのN2と残りN2の混合雰囲気中で2次再
結晶を完了させ、その後N1中の高温純化焼鈍を施すこ
とにより、上記目的を達成したものである。
次に本発明を達成する各条件について、以下実験結果に
基づき説明する。
C :  0.039%,Si : 3.38%,FI
n:  0.072%,  Se: 0.023%、 
Sb:  0.026%、 Mo: 0.012%を含
み残部Feおよび不可避的不純物からなる一方向性珪素
鋼素材に、従来公知の熱間圧延、中間焼鈍を挟む2回の
冷間圧延を施した0、23mmの最終冷延板を供試剤と
し、以下実験室において脱炭焼鈍、仕上焼鈍条件の変更
実験および2次再結晶挙動の調査を行った。
先ず焼鈍雰囲気として11□:55%(残りNz) 、
 8点60℃の脱炭条件下で第1図に示すヒートサイク
ルにより通常の脱炭焼鈍囚および2段焼鈍(8)を行い
、2次再結晶挙動を調べた。脱炭後のC含有量は共に8
−で良好であった0次に囚、■)の試料をMgOを主成
分とする焼鈍分離剤塗布後、温度勾配を存する炉にてN
2雰囲気中で25〜150 hrにわたり25hr間隔
で保持した後、2次再結晶粒の成長挙動を観察した。■
)試料は囚試料に較べ2次粒径は大きくその発現もやや
遅れる傾向にある。このように温度勾配下での焼鈍によ
り、各保持時間ごとの2次再結晶発現温度を知ることが
可能であり、第2図に囚、■)試料の2次再結晶発現の
最低温度と保持時間の関係を示した。
第2図よりω)試料では50hr以上の保持をしても2
次再結晶温度は低下せず、従来材(6)に較べ2次再結
晶挙動に違いがあることが判った。これは脱炭焼鈍後の
集合組織の違いに起因すると考えられる。2段焼鈍サイ
クルは集合組織の改善を目的としており、従来材に較ベ
マトリックスの(111)<112>成分の増加、(1
10) <001>成分の減少が顕著である。よってω
)試料の場合、(110) <001〉成分の減少によ
り2次再結晶粒の核生成頻度が囚試料に較べ減少するた
め50hr以上の保持では粒成長律速のため2次再結晶
に至らない、一方従来材(6)では核生成と成長が同時
多発的に起こり時間とともに低温でも2次再結晶が進行
するため第2図のような結果になったと推察される。
次にX線回折を用いて種々の温度で発現した2次再結晶
粒の方位分布を調査した。第3図は各2次再結晶粒の<
100>軸の圧延方向からの角度のずれ(1θ1)を平
均したときの2次再結晶保定温度との関係を示したもの
である。(B)試料はに)試料に1臂低温域でより配向
性の高い2次粒が発現するが、一方温度とともに方位の
ずれが顕著になる。従って、2段と一トサイクルで脱炭
焼鈍した場合には2次再結晶発現温度ぎりぎりの温度で
長時間、すなわち50hr以上保定することにより高配
向性の2次再結晶組織が得られることが判った。
そこで(B)試料について、保定時間を75時間とし保
定温度を変えて2次再結晶焼鈍とそれに引き続く純化焼
鈍を1200’CX S hr IIs中で行い、磁化
特性を調べた。第4図にその結果を示す、850℃保持
を中心に高温、低温側とも温度に伴い著しく劣化する。
850°cmでは完全な2次再結晶&IIteになって
いるものの第3図の結果からも予想されるように配向性
の悪い2次粒が発現することによる劣化と考えられる。
一方、低温側では細粒との混粒組織であり、これは2次
再結晶焼鈍中には一部しか2次再結晶せず、引き続く純
化焼鈍への昇熱中に生成した細粒の配向性が劣るためと
考えられる。
実際混粒組繊中の大きな2次粒の方位は1θ1〈3°で
あり優れた配向性を有していた。
そこで本発明者らはこのような2次粒のみを効果的に成
長させることについて更に研究を重ねた。
2段焼鈍すイクル材■の粒成長が遅いのは2次粒の核生
成頻度が低いだけでなく (111) <112>方位
の集積炭が高いことが粒成長の抑制効果を強めているこ
とも考えられる。そこで配向性の悪い2次粒の核生成を
生じさせずに配向性の良い低温部で核生成した2次粒の
粒成長を促進させる方法について検討した結果、2次再
結晶焼鈍において70〜90%2次再結晶させた後、純
化焼鈍に至る昇温過程を除熱にすること、その再焼鈍雰
囲気を多くとも20%以下の+1露と残りN8の混合雰
囲気にすることにより、効果的に粒成長を促進させるこ
とができることを見出した。
均熱保定後の純化焼鈍は通常lO℃/hr程度で昇温し
ていくので、lO℃/hr以下の昇温速度にした場合の
磁化特性の変化を調べた。第5図に磁化特性および細粒
の面積率を示す、なお雰囲気はSiである。この図より
昇温速度を遅くすることにより細粒が減少し、かつ磁化
特性の向上が得られた。
しかしながら生産性の観点から工業的に可能な範囲での
昇温速度では完全に粒成長を完了させることは困難であ
った。そこで昇温過程の雰囲気に1!2を混入させイン
ヒビ−ターの抑制m能を調整することによる粒成長の促
進を検討した。第6図に11.の混合量を変えた雰囲気
で900℃まで2℃/hrで昇温したときの磁化特性お
よび細粒の面積率を示す。
■!の混合により顕著に細粒は減少し、磁化特性も向上
する。しかし25%を超えると細粒は無くなるものの磁
化特性は極端に劣化する。これは多量の■2はインヒビ
ター機能を弱くしすぎるため配向性の悪い2次粒が核生
成、成長したためと考えられる。
従来は2次再結晶完了までは118ガスの混入は全く行
われていなかった。これは従来材囚は、11□の混入に
より著しくインヒビター機能が低下したからである。一
方2段脱炭焼鈍材■では、脱炭後の集合組織で(111
) <112>成分が強く集積しているため集合組織的
な抑制効果が働くためI+、使用が可能と考えられる。
次に昇温前の保定で、どの程度2次再結晶していれば良
いか検討した。保定温度を変更したときの2次再結晶率
を第7図に示す、昇温前の2次再結晶率が少なすぎると
粒成長前に新たな配向性の悪い2次粒が核生成すること
による劣化が予想されるので、限界の2次再結晶率を検
討した。
保定後昇温時のIf t ”IFを10%、900℃ま
での昇温速度2℃/hrとし、保定温度を変更して2時
再結晶率を変えた2段脱炭焼鈍材CB)の磁化特性を第
8図に示す、これより昇温前の2時再結晶率は70〜9
0%で良好な磁化特性が得られることが判った。
以下、本発明の組成の限定理由を述べる。
先ず素材成分のうち、Cは熱延および冷延工程において
鋼板の結晶組織の均一化と集合組織の適正化を図るうえ
で不可欠の元素であり、この目的を達成するためには0
.02%以上が必要であり、他方0.10%を超えると
脱炭性が悪くなること、あるいはノルマ焼鈍、中間焼鈍
時にα〜γ変態量の増加による上記効果が相殺されるこ
とから、Cは0.02〜0.10%とする。
Siは2.5%未満だと鉄損特性を十分低くできず、ま
た4、0%を超すと脆くなり冷間圧延が困難になるため
、2.5〜4.0%とする。
Mn、 Seはいずれもインヒビクーとして添加され、
最終仕上焼鈍において1時再結晶粒の成長を抑制し、(
1101<001>方位の2次再結晶粒を先鋭に発達さ
せる元素である。しかしMnは0.05〜0,10%。
Seは0.01〜0.03%の範囲を逸脱して過不足に
なると十分な2次再結晶粒の成長が望めなくなるため、
上記範囲とする。
Sb、 Sn、 Cu、 Ni、  B、 Moは粒界
偏析によりインヒビター同様に1次再結晶粒の抑制効果
を持ちインヒビターの補強元素として添加する。これは
少なくとも1種以上で、0.01%未満だとその効果は
無<、O,OS%を超えると酸化を抑制しやすく成品の
絶縁被膜に欠陥が生じるため、0.01〜0.05%と
する。
次に上記鋼を連続鋳造あるいは分塊工程によりスラブと
し、熱延前に高温で再加熱する際、上記成分範囲のMn
、 Seの溶体化のために1300℃以上、好ましくは
1400℃以上の加熱が必要である。
熱延板は必要に応じて1000℃で30〜60secの
ノルマ焼鈍を施すことができる。ノルマ焼鈍は900’
C以上の高温でCの溶体化後急冷により、微細カーバイ
トを析出させることで結晶組織、集合&I1mの適正化
が図られる。引き続き中間焼鈍を挟んで2回の冷延によ
り最終板厚に仕上げる。
脱炭焼鈍条件は集合組織の改善を目的に脱炭にも先だつ
回復・1次再結晶領域において1次均熱処理を施すが、
生産性を考慮して20〜100 secとする。ここで
600’C以下では長時間の均熱でないと効果が得られ
ず700℃超では完全に1次再結晶が終了してしまうの
で集合組織の改善にならないため600〜700℃で2
0〜100 secの均熱とする。引き続く脱炭条件は
公知の方法とし、750〜900℃で1〜5分が好適で
ある。
本発明の特徴である最終仕上焼鈍では、高温水素焼鈍に
よる純化に先だつ2次再結晶焼鈍の保定時間は50hr
以上とする。 50hrに満たないと配向性の高い2次
粒が核生成しないためである。その保定温度は均熱終了
後の2次再結晶率が70〜90%の範囲とする。これは
70%未満では引き続く純化焼鈍時の昇温過程で2次粒
成長を完了させるにあたり、成長に長時間必要なため昇
温過程で新たに配向性の悪い2次粒が生じるためである
。また90%超えると出現する2次粒の配向性が悪いも
のを含むため格段の改善効果が不十分なので70〜90
%とする。なお、かような2次再結晶率となる保定温度
は素材成分によるが、概ね830〜81110℃程度の
範囲内にある。
次に保定後の昇温速度は0.5℃/hr未満では効果の
割に生産性を阻害し、5℃/hr超では十分粒成長する
前に細粒が生じてしまうため0.5〜5℃/hrとする
。またこのときの雰囲気中11zltは20%を超える
とインヒビターの分解、ffl大化が急激に起こり、正
常粒成長が促進され、逆効果になるため20%以下とす
る。更に、このような除熱時の雰囲気がN、のみである
と、被膜の密着性が劣化する。
118の混合により酸化性が低下し密着性も同時に改善
されることも判った。また除熱する範囲は保定温度から
900℃までとするが、これは上記工程による製造では
50hr以上の保定で2次再結晶が100%終了するの
が900℃を超えることがないため生産性から900℃
を上限とする。
〈実施例〉 実施例I C: 0.042%、 Si ? 3.40%、 Mn
 : 0.73%、Ss;0.022%、 Sb:  
0.024%、 Mo:  0.012%を含み残部F
eおよび不可避的不純物からなる一方向性珪素鋼素材を
溶製、連続鋳造し、1400℃で10分のスラブ再加熱
後、板厚2.0mの熱延板とした。 1050℃130
secのノルマ焼鈍後酸洗を経て、1000℃、1分の
中間焼鈍を挟む2回の冷延にて0.23mmの最終板厚
とした。650℃,1分、820℃,2分の2段均熱法
による脱炭を兼ねた1次再結晶焼鈍後MgOを主成分と
する焼鈍分離剤を塗布したコイルからサンプルを採取し
、温度勾配下で75hr保定し2次再結晶挙動を調べた
ところ、860℃で100%、850℃で80%、84
0℃で60%の2次再結晶率であった。
そこで同一チャージのコイルを表1のような条件下で最
終仕上焼鈍し、磁気特性を調べたところ同表の如き結果
を得た。
実施例2 C: 0.045%、 Si : 3.42%、 Mn
 : 0.70%、Se:0.021%、 Sb: 0
.026%、 Cu : 0.05%を含み残部Feお
よび不可避的不純物からなる一方向性珪素鋼素材を溶製
、連続鋳造し、1420℃で5分のスラブ再加熱後、板
厚2.0mmの熱延板とした。以下実施例1と同様な工
程により2段均熱法による脱炭1次再結晶後コイルから
採取したサンプルを用いて2次再結晶率と保定温度の関
係を求めた後、表2に示す条件下で最終仕上焼鈍し、磁
気特性及び被膜特性を調べたところ表2のような結果に
なった。
被膜特性は屈曲剥離試験法により限界剥離径で比べる0
通常30φ以下が合格である。
〈発明の効果〉 上述したように、本発明によると安定して配向性の優れ
た2次再結晶集合組織が得られるので、磁気特性の優れ
た一方向性珪素鋼板の安定した工業的生産が可能になっ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)及び(b)はそれぞれ標準脱炭ヒートサイ
クル及び2段脱炭ヒートサイクルを示す説明図、第2図
は2次再結晶に及ぼす保持時間の影響を示すグラフ、第
3図は2次再結晶粒の方位分布に及ぼす保定温度の影響
を示すグラフ、第4図は保定温度が磁化特性に及ぼす影
響を示すグラフ、第5図は均熱保定後の昇温速度が磁化
特性に及ぼす影響を示すグラフ、第6図は磁化特性に及
ぼす11.1の影響を示すグラフ、第7図は2次再結晶
率に及ぼす保定温度の影響を示すグラフ、及び第8図は
磁化特性に及ぼす保定時の2次再結晶率の影響を示すグ
ラフである。 特許出願人   川崎製鉄株式会社 Ca) (b) 保持時間(hr) 第 図 第 図 1200℃X5hr 2次再結晶保定温度TCC) 第 図 H2混合量(%) 第 図 2次再結晶後の昇温速度(’C/hr)第 図 保定温度TCC) 第 図 2次再結晶率C%)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 重量%で、C:0.02〜0.10%、Si:2.5〜
    4.0%、Mn:0.05〜0.10%、Se:0.0
    1〜0.03%を含み、さらにSb、Sn、Cu、Mo
    、NiおよびBから選ばれる少なくとも1種以上を0.
    01〜0.05%含有し、残部Feおよび不可避的不純
    物よりなる珪素鋼スラブを1300℃以上の高温加熱を
    含む熱間圧延後、中間焼鈍を挟む2回の冷間圧延を施し
    て最終板厚とした後、600〜700℃で20〜100
    sec間の1次均熱と引き続く2次均熱より成る脱炭・
    1次再結晶焼鈍を経て、2次再結晶焼鈍と引き続くH_
    2雰囲気中での高温純化焼鈍よりなる最終仕上焼鈍を施
    す一連の工程よりなる一方向性珪素鋼板の製造方法にお
    いて、該2次再結晶焼鈍を2次再結晶率が70〜90%
    進行する温度での50hr以上の均熱保定とし、その後
    900℃までを上限とし多くとも20%までのH_2を
    含むN_2雰囲気中で0.5〜5℃/hrの昇温速度で
    徐熱し2次再結晶を完了させることを特徴とする磁気特
    性の優れた一方向性珪素鋼板の製造方法。
JP1001936A 1989-01-10 1989-01-10 磁気特性の優れた一方向性珪素鋼板の製造方法 Pending JPH02182833A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016047959A (ja) * 2015-07-17 2016-04-07 ポスコ 低鉄損高磁束密度方向性電気鋼板及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016047959A (ja) * 2015-07-17 2016-04-07 ポスコ 低鉄損高磁束密度方向性電気鋼板及びその製造方法

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