JPH02181091A - ロータリコンプレッサ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はロータリコンプレッサに係り、特に自動車用
空調装置に使用されるロータリコンプレッサの体積効率
を向上させるロータリコンプレッサに関する。

〔従来の技術〕

従来のロータリコンプレッサは、円柱状の中心に対し略
放射方向に形成された溝内にベーンを摺動自在に嵌装し
たロータシャフトを有し、このロタシャフトをシリンダ
の楕円形状のシリンダ室内周面に少なくとも１箇所以上
で接触させるとともに前記ベーンを内周面に接触させつ
つ回転させることにより、シリンダ室内のロータシャフ
ト回転方向に拡縮しつつ移動する吸入室と圧縮室とを形
成し、これら吸入室と圧縮室とにより流体を圧縮送給す
るものであり、例えば自動車用空調装置の冷媒ガス等の
圧縮送給に使用されている。

また、このロータリコンプレッサへの流体の吸入方法と
しては、自然吸入を行うものや、吸入通路内の吸入抵抗
を小とすべく大なる通路断面積を確保したものがあった
。

更に、その他のコンプレッサとしては、特開昭６２−２
１８６８０号公報に開示される如く、流体を所定量まで
高圧に圧縮するとともに、ローリングピストンの駆動に
要するトルクの変動を極めて小とすべく複数のシリンダ
室を直列的に配設し、このシリンダ室の夫々の吸入工程
、圧縮工程の位相をずらしたものがあった。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところで、従来のロータリコンプレッサにおいては、吸
入工程時に流体の吸入圧力によりこの流体を自然に前記
ロータリコンプレッサの吸入室内に吸入していた。

この結果、吸入圧力が２ｋｇ／ｃＪ・Ｇであった場合で
もベーンの回転によって前記吸入圧力が１　ｋｇ／　Ｃ
ａ・Ｇ前後に低下し、吸入抵抗の増加を招き、流体の体
積効率を低下させてしまい、実用上不利であるという不
都合があった。

〔発明の目的〕

そこでこの発明の目的は、上述不都合を除去するために
、ロータリコンプレッサにロータシャフトを設け、流体
の吸入通路途中にはロータシャフトと共に回転する吸引
ファンを設けたことにより、流体の吸入圧力を増加させ
るとともに、吸入抵抗の低下を未然に防止して流体の体
積効率の向上を図るロータリコンプレッサを実現するに
ある。

〔問題点を解決するための手段〕 この目的を達成するためにこの発明は、流体を吸入し圧
送する作動室を内部に有するロータリコンプレッサにお
いて、このロータリコンプレッサにロータシャフトを設
け、前記流体の吸入通路途中には前記ロータシャフトと
共に回転する吸引ファンを設けたことを特徴とする。

〔作用〕

上述の如く構成したことにより、ロータリコンプレッサ
が駆動した際には、ロータシャフトに設けられた吸引フ
ァンがロータシャフトと共に回転して吸入圧力を増加さ
せ、大なる流体を前記ロータリコンプレッサ内に吸引し
、流体の体積効率を向上させている。

〔実施例〕

以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細に説明する
。

第１〜４図はこの発明の実施例を示すものである。第１
〜４図において、２はロータリコンプレッサ、４はシリ
ンダ、６はロータシャフトである。

前記シリンダ４は内部に後述する楕円形状のシリンダ室
２０を有するとともに、このシリンダ室２０の内周面に
少なくとも１箇所以上、例えば２箇所において接触し且
つ同一中心を有すべく前記ロータシャフト６が回転自在
に設けられている。

また、前記シリンダ室２０の内周面とロータシャフト６
との２箇所の接触部位よりもロータシャフト６の回転方
向部位に流体例えば冷媒ガスの吸入用開口部８ａ、８ｂ
を夫々設けるとともに、前記接触部位より回転後方部位
に逆止弁１０ａ、１０ｂを有する吐出通路１２ａ、１２
ｂを開口させて設ける。

前記ロータシャフト６の外周部位には、中心に対して略
放射方向且つ円周等間隔に例えば３個の溝部１４を形成
し、これら溝部１４に外周方向からベーン１６を夫々出
没可能に係合させてベーン室１８を形成する。このとき
、ベーン室１８は圧力オイルが伝達されない構造、例え
ば図示しない油だまりを有しない構造とする。

また、前記シリンダ室２０は、前記ベーン１６により２
分割され、前記吸入用開口部８側を吸入室２０ａとする
とともに、前記吐出通路１２側を圧縮室２０ｂとする。

更に、前記コンプレッサ２のシリンダ４は、吸入側第１
被包体であるカバープレート２２と吐出側第２被包体２
４により包囲されている。この吐出側第２被包体２４は
フロントプレート２６とシェル２８とりャプレート３０
とにより構成されている。このフロントプレート２６と
リヤプレート３０とは、前記シリンダ４の軸方向両側面
に夫々設けられている。

更にまた、このシリンダ４に形成された開口部８を介し
てシリンダ室２０と吸入口３２とを連通ずる吸入通路３
４を形成する。

この吸入通路３４は、フロントプレート２６に設けた吸
入穴部３６とカバープレート１０とフロントプレート２
６とにより形成される吸入空間部３８とにより形成され
ている。

また、前記吸入通路３４途中には、前記ロータシャフト
６と共に回転する吸引ファン４０が設けられている。つ
まり、吸入空間部３８を貫通するロータシャフト６に、
このロータシャフト６の回転力によって回転する吸引フ
ァン４０を軸着するものである。

このとき、吸引ファン４０は、第１．２図に示す如く、
環状部４２と流体である冷媒ガスをシリンダ４内に吸入
する羽根部４４とにより形成され、環状部４２の一端部
位に吸引ファン４０の位置決めを果すべく位置決め部材
４６を設けるとともに、環状部４２の外周には、円周等
間隔に例えば６枚の羽根部４６−１〜４６−６を設けて
いる。

なお符号４８は電磁クラッチである。

次に作用について説明する。

ロータリコンプレッサ２のロータシャフト６を駆動させ
ることにより、ロータシャフトＧ内の溝部１４に係合さ
れるベーン１６を出没させて遠心力でシリンダ４の内周
面にベーン１６の先端を接触させ、シリンダ４内に吸入
室２０ａと圧縮室２０ｂとを区画形成して圧縮作業を行
っている。

このとき、環状部４２が前記ロータシャフト６に軸着さ
れているので、吸引ファン４０も回転し、吸入空間部３
８内の冷媒ガスを吸入室２０ａ内に吸引している。

これにより、第４図に示す如く、ロータリコンプレッサ
２の駆動時に前記吸引ファン４０を回転させて冷媒ガス
を強制的に吸引でき、吸入圧力の低下を防止することが
できる。

また、吸入圧力の低下を防止したことにより、吸入抵抗
を減少でき、流体の体積効率を向上させ得て、実用上有
利である。

更に、ロータリコンプレッサ２のロータシャフト６に吸
引ファン４０を軸着したので、前記ロータリコンプレッ
サ２の部品点数を小とするとともに、製造コストを低度
できる。

更にまた、前記吸引ファン４０を吸入空間部３８に設け
たので、前記ロータリコンプレッサ２の大型化を防止し
ている。

なお、この発明は上述実施例に限定されるものではなく
、種々の応用改変が可能である。

例えば、この発明の実施例においては、吸引ファンの羽
根部を６枚に形成したが、羽根部の面積や形状に応じて
その他の枚数に形成することもできる。

〔発明の効果〕

以上詳細に説明した如くこの発明によれば、ロータリコ
ンプレッサにロータシャフトを設け、流体の吸入通路途
中には前記ロータシャフトと共に回転する吸引ファンを
設けたので、前記ロータリコンプレッサの駆動時に前記
吸引ファンが回転して流体の吸入圧力を増加できるとと
もに、吸入抵抗の低下を未然に防止でき、流体の体積効
率を向上させ得て、実用上有利である。

【図面の簡単な説明】

第１〜４図はこの発明の実施例を示し、第１図は吸引フ
ァンの概略斜視図、第２図はロータリコンプレッサの概
略断面図、第３図はシリンダの概略断面図である。第４
図はベーン角度とベーン後側の部屋圧力との関係を示す
図である。 図において、２はロータリコンプレッサ、４はシリンダ
、６はロータシャフト、８は吸入用開口部、１０は逆止
弁、１２は吐出通路、１４は溝部、１６はベーン、１８
はベーン室、２０はシリンダ室、２２はカバープレート
、２４は出側第２被包体、２６はフロントプレート、２
８はシェル、３０はリヤプレート、３２は吸入口、３４
は吸入通路、３６は吸入穴部、３８は吸入空間部、４０
は吸引ファン、　４２は環状部、４４は羽根部、４６は
位置決め部材、４８は電磁クラッチである。 特　許　出願人 代　　理　　人 鈴木自動車工業株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １．流体を吸入し圧送する作動室を内部に有するロータ
   リコンプレッサにおいて、このロータリコンプレッサに
   ロータシャフトを設け、前記流体の吸入通路途中には前
   記ロータシャフトと共に回転する吸引ファンを設けたこ
   とを特徴とするロータリコンプレッサ。