JPH02178415A - 連続地中壁用鉄筋カゴ建込方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、連続地中壁用鉄筋カゴ建込方法及び装置に関
するものである。

〔従来の技術〕

一般にコンクリート製連続地中壁を建造する場合、補強
構造物として鉄筋が必要となる。そしてこの鉄筋は作業
性等の観点から地上で複数のパネル（“単位鉄筋カゴと
称する）として製作され、この複数の単位鉄筋カゴを竪
穴内の建込直前に接合しながら順次下降させることが行
なわれている。

従来、この鉄筋カゴの建込方法としては、小規模な鉄筋
カゴの場合には、単位鉄筋カゴを現地の地上で接合して
クレーンで竪穴内へ建込む方法が採用される。

大規模な鉄筋カゴの場合には、第１の単位鉄筋カゴをク
レーンで竪穴内に降下させ、ストッパーを用いて鉄筋カ
ゴを支え、次いで第２の単位鉄筋カゴをクレーンで第１
の単位鉄筋カゴ上に配置して接続し、前記ストッパーを
外した後クレーンにより降下させる。この工程を繰り返
すことにより所定の深さの鉄筋カゴを建込む方法が採用
されている。

（発明が解決しようとする課題〕 ところで、近来この地中連続壁も大規模なものが出現し
て来た。この地中連続壁の大規模化により必然的に鉄筋
カゴも大型化かつ大重量となり、その重量が３００Ｔを
超えるような場合がある。そしてこのような場合、クレ
ーンの吊上能力は６００Ｔ程度必要となるが、かかる巨
大なりレーンは特殊であり、その調達が困難で建込作業
に支障を来すこととなる。一方、各単位鉄筋カゴの位置
決めや据付精度を確保するのが困難である等の問題があ
った。

〔課題を解決するための手段］ 本発明は、前記したような従来の問題点を解決するため
になされたものであって、次の工程より構成されている
。

（ａ）　　第１の単位鉄筋カゴを上下動可能な第１の支
持手段によって支持する第一の工程と、（ｂ）　　第１
の支持手段を降下させた後、第１の単位鉄筋カゴを第２
の支持手段で支持する第二の工程と、 （Ｃ）　　第１の支持手段を開放して所定距離を上昇さ
せ第１の単位鉄筋カゴを支持した後、第２の支持手段を
開放する第三の工程と、 （ｄ）　　第１の支持手段を下降させて第１の単位鉄筋
カゴを竪穴内の所定位置に降下させた後、第１の単位鉄
筋カゴ上に第２の単位鉄筋カゴを配置して接続する第四
の工程、 とよりなる連続地中壁用鉄筋カゴ建込方法である。

そして必要に応じ第２の単位鉄筋カゴを所定の位置に降
下させて次の単位鉄筋カゴを接続する。以後、順次この
工程を繰返して鉄筋カゴを建込むのである。

そしてこの建込方法を実施するため、合板上に第２の支
持装置と支柱を配置するとともに、この支柱に沿って上
下動可能な第１の支持装置を有する連続地中壁用鉄筋カ
ゴ建込装置が用いられる。

０作　用〕 本発明は前記のように単位鉄筋カゴを、第１の支持手段
と第２の支持手段を利用して交互に支持場所を変更しな
がら支持し、あたかも尺取虫のように単位鉄筋カゴを竪
穴内に下降させるので、従来のように巨大なりレーンを
必要とせず、しかも、この単位鉄筋カゴの据付精度を向
上することができるのである。

Ｃ実　施　例〕 以下、第１図乃至第５図に基づき本発明による連続地中
壁用鉄筋カゴ建込方法及び装置の一実施例を説明する。

第１図は連続地中壁用鉄筋カゴ建込装置の概略側面図、
第２図は第１図のＡ部拡大図、第３図は第２図のＢ−Ｂ
矢視図である。

これらの図において１は合板であって、この台板１に第
２の支持装置２と支柱３とが取付けられて、第１の支持
装置４が前記支柱３に沿って上下動可能なように配置さ
れている。５は台板ｌに取付けられた接続作業台であっ
て、これら第２の支持装置２、支柱３、第１の支持装置
４及び接続作業台５を配置した台板ｌは、ローラー６に
より走行可能なように構成されている。

第２の支持装置２は第２図に示されるように、台板１上
に設けた枠体７にロックピン８を水平方向に移動可能な
如く支持し、このロックピン８は油圧シリンダー９を駆
動することによりリンク機構１０を介して横方向に出没
することができるようになっている。

そして第１の支持装置４は、台板Ｉ上に植立した支柱３
に案内されるガイド１６に支持された枠体１１と、この
枠体１１内に水平方向に出没するロックピン１２と、こ
れを駆動する油圧シリンダー１３とリンク機構１４より
構成されており、油圧シリンダー１３を馬区動すること
によってロックピン１２を出没させることができる。

この第１の支持装置４は、メインシリンダー１５により
第２の支持装置と連結され、ガイド１６により支柱３に
移動可能に支持されている。そしてこのメインシリンダ
ー１５を駆動することによって、第１の支持装置４は支
柱３に沿って上下動することができる。

一方、単位鉄筋カゴ１７（１７ａ、　１７ｂ）の一部を
構成する鋼材１８には、第５図に示すように適当な間隔
を置いてビン孔１９が設けられており、このビン孔１９
に第２の支持装置２のロックピン８あるいは第１の支持
装置４のロックピン１２が嵌入可能なように構成されて
いる。

次に、前記構成の連続地中壁用鉄筋カゴ建込装置の動作
を説明する。

第１図に実線で示すように第１の単位鉄筋カゴ１７ａを
図示しないクレーンで吊り、接続作業台５内に位置させ
る。このとき、第１の支持手段である第１の支持装置４
は、上昇位置にある。

そして第２図に示す油圧シリンダーＩ３を駆動してロッ
クピン１２を第１の単位鉄筋カゴ１７ａの鋼材１８に明
けたビン孔１９（第５図）に嵌入してこの第１の単位鉄
筋カゴ１７ａを第１の支持装置４で支持する。この状態
は第４図（ａ）で示しており、この工程が第一工程であ
る。

次いでメインシリンダー１５を作動させて第１の支持装
置４を、第１の単位鉄筋カゴ１７ａを支持しながら所定
の距離だけ降下させた後、第２の支持手段である第２の
支持装置２の油圧シリンダー９を駆動してロックピン８
を第１の単位鉄筋カゴ１７ａの下方のビン孔１９に嵌入
させる。

この状態になると第２の支持装置２により第１の単位鉄
筋カゴ１７ａが支持されることになる。

この状態は第４ら）に示しており、この工程が第二工程
である。

次に第１の支持装置４の油圧シリンダー１３を駆動して
ロックピン１２をビン孔１９から抜き出して支持を開放
し、再びメインシリンダー１５を駆動してこの第１の支
持装置４を上昇させ、ロックピン１２を上部のビン孔１
９に嵌入させる。このようにして第１の支持装置４によ
り第１の単位鉄筋カゴ１７ａを支持した後、第２の支持
装置２のロックピン８をビン孔１９から抜き出す。

この状態は第４図（Ｃ）に示しており、この工程が第三
の工程である。

然る後、メインシリンダー１５を駆動して第１の支持装
置４を所定の距離内で下降させる。この手順を繰返すこ
とにより第１の単位鉄筋カゴ１７ａは竪孔２０内に降下
し、所定の位置、具体的には第１の単位鉄筋カゴ１７ａ
の上端が接続作業台５の僅か上方の位置に達するまで下
降させる。

そして第２の単位鉄筋カゴ１７ｂを、図示しないクレー
ンにより第１の単位鉄筋カゴ１７ａの上に位置させる。

このとき第２の単位鉄筋カゴ１７ｂの下端には、第５図
に示すように適当数のガイドシュー２１が取付けられ、
これにより第１の単位鉄筋カゴ１７ａと第２の単位鉄筋
カゴ１７ｂの位置合わせが容易に行なえるようになって
いる。

なお、第２の支持装置２は台板１上に固定されているの
で、これの役目は単位鉄筋カゴ１７を第１の支持装置４
が支持するまでの間、あるいは第１の支持装置４が運動
中に支持することにある。

前記した手順により第１の単位鉄筋カゴ１７ａと第２の
単位鉄筋カゴ１７ｂとの位置合わせが完了すると、溶接
等により接合される（第四の工程）、このようにして第
１の単位鉄筋カゴ１７ａと第２の単位鉄筋カゴ１７ｂと
が一体化された後、第１の支持装置４及び第２の支持装
置２を順次作動させてこれを降下させる。そして必要に
応じて第３の単位鉄筋カゴ、第４の単位鉄筋カゴを順次
接続降下して接合しながら建込むのである。

勿論、本発明による第１の支持手段としての第１の支持
装置、第２の支持手段としての第２の支持装置は前記し
たピン８．１２による支持に限定されるものではなく、
必要に応じて単位鉄筋カゴ１７の一部を喫を使用した把
持装置等によって把持する方式を使用することもできる
。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかように、本発明による連続地中壁
用鉄筋カゴ建込方法及び装置によれば、第１の支持手段
である第１の支持装置と第２の支持手段である第２の支
持装置とにより、交互に単位鉄筋カゴを、あたかも尺取
り虫の動きのように作動して支持して降下させるように
したため、超重量の鉄筋カゴを簡単かつ容易に建込み可
能であり、その結果、作業の迅速性と工期の短縮を計る
ことができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

図は本発明による連続地中壁用鉄筋カゴ建込方法及び装
置の一実施例を示すものであって、第１図は装置の概略
側面図、第２図は第１図のＡ部拡大図、第３図は第２図
の１３−Ｂ矢視図である。 第４図は建込方法の説明図、第５図は単位鉄筋カゴの一
部を示す斜視図である。 １・・・台板、２・・・第２の支持装置、３・・・支柱
、４・・・第１の支持装置、５・・・接続作業台、６・
・・ローラー、７．１１・・・枠体、８，１２・・・ロ
ックビン、９．１３・・・油圧シリンダー、１０．１４
・・・リンク機構、１５・・・メインシリンダー、１６
・・・ガイド、１７・・・単位鉄筋カゴ、１８・・・鋼
材、１９・・・ピン孔、２０・・・竪孔、２１・・・ガ
イドシュー 代理人　弁理士　　小　川　信　−

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、第１の単位鉄筋カゴを、上下動可能な第１の支持手
   段によって支持する第一の工程と、第１の支持手段を所
   定距離降下させた後、第１の単位鉄筋カゴを第２の支持
   手段で支持する第二の工程と、第１の支持手段を開放し
   て上昇させ第１の単位鉄筋カゴを支持した後、第２の支
   持手段を開放する第三の工程と、第１の支持手段を下降
   させ、第１の単位鉄筋カゴを竪穴内の所定位置に降下さ
   せた後、該第１の単位鉄筋カゴ上に第２の単位鉄筋カゴ
   を配置して接続する第四の工程とよりなることを特徴と
   する連続地中壁用鉄筋カゴ建込方法。 ２、台板上に第２の支持装置と支柱を配置するとともに
   、該支柱に沿って上下動可能な第１の支持装置を設けた
   ことを特徴とする連続地中壁用鉄筋カゴ建込装置。 ３、枠体に取付けられ、かつ油圧シリンダーにより水平
   方向に移動可能なロックピンを設けた請求項第１項及び
   第２項記載の支持装置。