JPH02175706A - カチオン性アクリルアミド系重合体の製造方法およびその用途 - Google Patents

カチオン性アクリルアミド系重合体の製造方法およびその用途

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JPH02175706A
JPH02175706A JP63328902A JP32890288A JPH02175706A JP H02175706 A JPH02175706 A JP H02175706A JP 63328902 A JP63328902 A JP 63328902A JP 32890288 A JP32890288 A JP 32890288A JP H02175706 A JPH02175706 A JP H02175706A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 本発明は、主として紙力増強剤、凝集剤としての用途が
あるカチオン性アクリルアミド重合体の製造方法に関す
るものであり、さらに具体的にはアクリルアミド系重合
体を高温、短時間でホフマン分解反応を行うことによる
、カチオン性アクリルアミド系重合体の製造方法に関す
る。
〔従来技術とその課題〕
従来、カチオン性アクリルアミド系重合体(以下アクリ
ルアミド系重合体を単にポリアクリルアミドと略称する
)としてホフマン分解ポリアクリルアミド、マンニッヒ
化ポリアクリルアミド、及びカチオン性モノマーとアク
リルアミドとの共重合体等があり、紙力増強剤、高分子
凝集剤等各種の用途に(受用され、あるいはその使用が
検討されている。
上記の中でもホフマン分解ポリアクリルアミドはマンニ
ッヒ化ポリアクリルアミド及びカチオン性モノマーとの
共重合体にはない優れた特徴を有しているにもかかわら
ず、水溶液中でそのカチオン性が経時的に消失するとい
う経時劣化の問題があり、幅広く実用されるには至って
いない。
従来その点を改善するため種々検討がなされている。こ
れらの1つとしてポリアクリルアミドのホフマン分解反
応を低温で行うことにより、副反応を抑制して経時劣化
を抑制しようという試みがある。すなわち高分子給文集
第33巻、No6,309〜316ページ、1976年
にポリアクリルアミドのホフマン分解反応は陳接基の反
応促進効果により低温でもアミノ基への変換は容易に起
こることが指摘されており、副反応(加水分解、ラクク
ム環形成等)、解重合などを抑えるため、概ね25℃以
下の低温で反応を行うことが、高性能のアミノ化PAM
を得る上で望ましいということが開示されている。
同様にポリアクリルアミドのホフマン分解反応を低温で
行うことの優位性については特開昭61−200103
、特開昭58−152004、特開昭58〜10820
6、特開昭57−165404、特開昭55−6556
、特開昭52−152493、特開昭51−12218
8等にも記載されている。
しかしながら、本発明者らが検討したところによると、
ただ単にホフマン分解反応を低温で行っただけでは経時
変化は実用に耐えうる程度には改善されないのである。
また別の方法としてホフマン分解反応時に第4アンモニ
ウム塩等のカチオン性基の導入された水酸基置換化合物
、あるいはN。
N−ジアルキル置換ジアミン、グアニジン、ポリアミン
等を共存させておき、ホフマン分解反応の中間体である
イソシアネート基と該物質を反応させて、該物質を重合
体中に取り込むことにより経時変化を防止しようとする
思想が特開昭62−59602、特開昭61−1208
07、特開昭57−192408、特開昭56−144
295、特開昭54−145790、特開昭53−10
9594等に開示されている。しかしながら、本発明者
らによると、このような方法をとってしても、満足のい
く結果が得られていないのが実状である。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは上記した点に鑑み、ポリアクリルアミドの
ホフマン分解反応を詳細に検討した結果、意外なことに
、従来全く顧みられなかったホフマン分解を高温で行い
、かつ反応時間を極めて短時間とすることにより、低温
反応で製造されるホフマン分解ポリアクリルアミドと同
等以上の性質を存するカチオン性ポリアクリルアミドを
製造できることを見い出し、本発明に至った。
すなわち、本発明は基本的には、アルカリ性領域下でア
クリルアミド系重合体と次亜ハロゲン酸塩とを、50〜
110℃の温度範囲で、短時間に反応を行うことを特徴
とする、カチオン性アクリルアミド系重合体の製造方法
、である。
そして、本発明により、従来とは異なる全く新しいカチ
オン性ポリアクリルアミドの製造システムが可能となり
、その製造システムを活用することによりホフマン分解
ポリアクリルアミドの経時劣化問題を回避でき、多方面
に応用展開することが可能になったのである。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明で使用されるアクリルアミド系重合体(ポリアク
リルアミド)とは、アクリルアミド(またはメタクリル
アミド)のホモポリマー、あるいはアクリルアミド(ま
たはメタクリルアミド)と共重合可能な一種以上の不飽
和単量体との共重合体、更にはでんぷん等の水溶性重合
体へのグラフト共重合体をいう。
共重合可能な単量体としては、親水性単量体、イオン性
単量体、親油性単量体などがあげられ、それらの一種以
上の単量体が適用できる。具体的には親水性単量体とし
て、例えばジアセトンアクリルアミド、N、N−ジエチ
ルアクリルアミド、N−エチルメタクリルアミド、N−
エチルアクリルアミド、N、N−ジエチルアクリルアミ
ド、N−プロピルアクリルアミド、N−アクリロイルピ
ロリジン、N−アクリロイルピペリジン、N−アクリロ
イルモルホリン、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒ
ドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタ
クリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、各種の
メトキンポリエチレングリコール(メタ)アクリレート
、N−ビニル−2−ピロリドン等をあげることができる
また、イオン性単量体としては、例えばアクリル酸、メ
タクリル酸、ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、メ
タリルスルホン酸、スチレンスルホン酸、2−アクリル
アミド−2−フェニルプロパンスルホン酸、2−アクリ
ルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等の酸及びそ
れらの塩、NN−ジメチルアミノエチルメタクリレート
、N、N−ジエチルアミノエチルメタクリレート、N、
N−ジメチルアハノエチルアクリレート、N、N−ジメ
チルアミノプロピルメタクリルアミド、N、N−ジメチ
ルアミンプロピルアクリルアミド等のアミン及びそれら
の塩等をあげることができる。
また、親油性単量体としては、例えば11.N−ジ−n
−プロピルアクリルアミド、Nn−ブチルアクリルアミ
ド、N−n−ヘキシルアクリルアミド、N−n−ヘキシ
ルメタクリルアミド、N−nオクチルアクリルアミド、
N−n−オクチルメタクリルアミド、N −tert−
オクチルアクリルアミド、N−ドデシルアクリルアミド
、N−n−ドデシルメタクリルアミド等のN−アルキル
(メタ)アクリルアミド誘導体、N、N−ジグリシジル
アクリルアミド、N、N−ジグリシジルメタクリルアミ
ド、N−(4−グリシドキシブチル)アクリルアミド、
N−(4−グリシドキシブチル)メタクリルアミド、N
−(5−グリシドキシペンチル)アクリルアミド、N−
(6−ゲリシドキシヘキシル)アクリルアミド等のN−
(ω−グリシドキシアルキル)(メタ)アクリルアミド
誘導体、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)
アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ラウリル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、グリシジル(メタ)アクリレート等の(メ
タ)アクリレート誘導体、メタクリロニトリル、酢酸ビ
ニル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、エチレン、プロピ
レン、ブテン等のオレフィン類、スチレン、ジビニルヘ
ンゼン、α−メチルスチレン、ブタジェン、イソプレン
等をあげることができる。共重合に供せられる不飽和単
量体の使用量は、不飽和単量体の種類、及びそれらの組
合せにより異なりうるが、概ね0〜50重iχの範囲に
ある。
また、上記した単量体をグラフト共重合する水溶性重合
体として、天然系及び合成系いづれのものも使用できる
。天然系として各種由来のでんぷん及び酸化でんぷん、
カルボキシルでんぷん、ジアルデヒドでんぷん、カチオ
ン化でんぷん等の変性Lメチルセルロース、エチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース等のセルロース誘導体、アルギン酸、寒天
、ペクチン、カラギーナン、デキストラン、プルラン、
コンニャク、アラビヤゴム、カゼイン、ゼラチン等があ
げられる。合成系としてはポリビニルアルコール、ポリ
ビニルエーテル、ポリビニルピロリドン、ポリエチレン
イミン、ポリエチレンイミン、ポリエチレングリコール
、ポリプロピレングリコール、ポリマレイン酸共重合体
、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド等があげられる
、上記した水溶性重合体への前記した単量体の添加量は
水溶性重合体基準で0.1〜10.0倍の範囲である。
次に上記した単量体を重合して、ポリアクリルアミドを
製造するのであるが、重合法としてはラジカル重合が好
ましい。重合溶媒としては水、アルコーノペジメチルホ
ルムアミド等の極性溶媒が適用可能であるが、ホフマン
分解反応を水溶液中で行うので、水溶液重合が好ましい
。その時の単量体濃度は2〜30重量%好ましくは5〜
30重量%である0重合開始剤としては水溶性のもので
あれば特に制限はな(、通常単量体水溶液に溶解して使
用される。具体的には過酸化物系では、たとえば過硫酸
アンモニウム、過硫酸カリ、過酸化水素、tert−ブ
チルパーオキサイド等があげられる。
この場合、単独でも使用できるが、還元剤と組合せてレ
ドックス系重合剤としても使える。還元剤としては、例
えば亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、鉄、銅、コバルトなどの
低次のイオン化の塩、N、N、NN1−テトラメチルエ
チレンジアミン等の有機アミン、更にはアルドース、ケ
トース等の還元糖などをあげることができる。
また、アゾ化合物としては、2.2゛−アゾビス−2−
アミジノプロパン塩酸塩、2.2゛−アゾビス−2,4
−ジメチルバレロニトリル、4.4°−アゾビス−4−
シアツバレイン酸及びその塩等を使用することができる
。更に、上記した重合開始剤を2種以上併用することも
可能である。また、水溶性重合体にグラフト重合する場
合には重合開始剤として上記した重合開始剤以外に、第
2セリウムイオン、第2鉄イオン等の遷移金属イオンを
使用することも可能であり、前記した重合開始剤と併用
してもよい。開始剤の添加量は、単量体に対して01〜
10重景%、重量しくは0.2〜8重世%である。また
、レドックス系の場合には、開始剤に対して還元剤の添
加量はモル基準で0.1〜10.0%、好ましくは 0
.2〜8.0%である。
重合温度は単一重合開始剤の場合には、より低(概ね3
0〜90℃であり、レドックス系重合開始剤の場合には
より低(概ね5〜50℃である。また、重合中間−温度
に保つ必要はなく、重合の進行に伴い適宜変えてよい。
一般に重合の進行に伴い発生する重合熱により昇温する
。その時の重合器内の雰囲気は特に限定はないが、重合
を速やかに行わせるには窒素ガスのような不活性ガスで
置換したほうがよい。重合時間は特に限定はないが、概
ね1〜20時間程度である。
次に、上記した方法で製造したポリアクリルアミドのホ
フマン分解反応を行う。その際、原料となるポリアクリ
ルアミドはその製造を水溶液で行った場合には、そのま
まもしくは必要に応じ希釈して反応に供することができ
る。また、グラフト共重合体の場合、グラフトしないポ
リアクリルアミドも副生ずるが、通常それは分離しない
でそのまま反応に供する。
ホフマン分解反応はアルカリ性領域下で、つまりアルカ
リ性物質の共存下にポリアクリルアミドのアミド基に次
亜ハロゲン酸塩を作用させて行うものであり、次亜ハロ
ゲン酸としては次亜塩素酸、次亜臭素酸、次亜ヨウ素酸
があげられる。次亜塩素酸塩としては、かかる次亜塩素
酸のアルカリ金属またはアルカリ土類金属塩があげられ
、具体的には次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウ
ム、次亜塩素酸リチウム、次亜塩素酸カルシウム、次亜
塩素酸マグネシウム、次亜塩素酸バリウム等がある。同
様にして、次亜臭素酸塩及び次亜ヨウ素酸塩としても次
亜臭素酸及び次亜ヨウ素酸のアルカリ金属またはアルカ
リ土類金属塩があげられる。また、アルカリ)容?Fl
中にハロゲンガスを吹き込んで次亜ハロゲン酸塩を生成
させることも可能である。
一方、アルカリ性物質としてはアルカリ金属水酸化物、
アルカリ土類金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩等があ
げられ、それらの中でもアルカリ金属水酸化物が好まし
く、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウ
ム等があげられる。
上記した物質のポリアクリルアミドに対する添加量は次
亜ハロゲン酸では、アミド基に対して0.05〜2.0
モル、好ましくは0.1〜1.5モルであり、アルカリ
性物質ではアミド基に対して0.05〜4.0モル、好
ましくは0.1〜3.0モルである。アルカリ性碩域の
範囲すなわちpH範囲は、概ね11〜14の範囲にある
以上の条件下で、ポリアクリルアミドの濃度は概ね0.
1〜17.5重量%程度であるが、反応濃度が高くなる
と撹拌が困難になることやゲル化を起こし易くなる点か
ら、通常は0.1〜10重量%の範囲であることが好ま
しい。また、反応濃度が1χ未満の場合反応速度が遅く
なる等の問題があるため、1〜10重量%であることが
さらに好ましい。
一方反応温度は50〜110℃の範囲であり、好ましく
は60〜100 ℃の範囲である。
本発明においては、次に上記した温度範囲内でホフマン
分解反応を短時間に行うのであるが、反応時間は反応温
度、及び反応溶液中のポリマー濃度に依存して変わりう
るが、例えばポリマー濃度が1〜10重量%重量%基合
、50℃では士数分以内、65℃では数分以内、so’
cでは数十秒以内で十分である。更にポリマー濃度が高
くなれば反応時間はより短くて済む。なお1、上記濃度
範囲では、反応時間と反応温度との関係は概略下記2つ
の関係式で算出されるLに挟まれるしの範囲内にあれば
よく、その範囲内で反応を行えば好適な結果が得られる
一工江■立− 273+  T t  (sec)  ≦ e ×10 +30 −よしj隻− 273+  T t  (sec)  ≧ e x2. 5X10−” T:反応温度(℃) 50 ≦ T ≦ 110 上記した条件で製造されるカチオン性ポリアクリルアミ
ドはpH2でのコロイド滴定より測定されるカチオン当
量が概ね0〜10.0meq/gの範囲にあり、次亜ハ
ロゲン酸塩の添加量により該カチオン当量を制御するこ
とができる。また、反応をアルカリ性領域で行うのでア
ミド基が加水分解されてカルボキシル基が副生ずる。そ
の副生量はpH10でのコロイド滴定により測定される
アニオン当量で示され、概ね、0〜10.Omeq/g
の範囲にある。その副生量は添加するアルカリ性物質の
量により制御可能となる。
次に上記した条件で反応を行った後、本発明においては
、副反応の進行を抑制するために反応を停止することが
好ましい。ただし、後述するような用途に反応後直ちに
使用する場合には必ずしも反応停止を行わなくともよい
反応停止の方法としては、(1)還元剤を添加する、(
2)冷却し低温にする、(3)溶液のpトIを酸添加に
より低下させる、等の方法を単独あるいは組み合わせて
用いることができる。(1)は残存する次亜ハロゲン酸
塩などを還元剤との反応により失活させる方法である。
使用する還元剤としては、亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸
ナトリウム、マロン酸エチル、チオグリセロール、トリ
エチルアミンなどが挙げられる。還元剤の使用量は通常
反応に使用された次亜ハロゲン酸に対して0゜005〜
0.15倍モル、好ましくは0.01〜0.10倍モル
である。一般にホフマン分解反応の反応終了時には未反
応の次亜ハロゲン酸塩等の活性塩素を有する化合物が残
存している。かかる反応溶液を紙力剤として用いると抄
紙機の錆を引き起こす要因ともなるため、通常は還元剤
を用いて活性塩素を失活させる。しかしながら、次亜ハ
ロゲン酸塩はポリマーのアクリルアミド単位モル数に対
して当モル以下で反応を行い、かつ高温度で反応を行う
と反応終了時には未反応の次亜ハロゲン酸塩はほとんど
残存していない。従って、このような条件を採用すれば
、還元剤を用いて活性塩素を失活させることなく紙力剤
として使用することも可能である。(2)は冷却により
反応進行を抑える方法であり、その方法としては、熱交
換器を用いて冷却したり、冷水で希釈する等の方法があ
る。冷却時の温度は通常50′C以下好ましくは45℃
以下、更に好ましくは40゛C以下である。下は制限は
ないが、凍結する温度以上が好ましい。(3)で、通常
PH12〜13のアルカリ性を示す反応終了時の溶液を
、酸を用いてpHを下げることによりホフマン分解反応
を停止させ、同時に加水分解反応の進行を抑制する。そ
の時のpHは中性以下であればよく、好ましくはpH4
〜6の範囲である。pH調整で使用する酸としては、塩
酸、硫酸、りん酸、硝酸等の鉱酸、あるいはぎ酸、酢酸
、(えん酸などの有機酸が挙げられる。反応停止法は(
1)〜(3)の中から反応の条件により適宜選ぶことが
でき、またそれらの方法を組み合わせてもよい。
本発明においては、上記した方法で停止した反応液はそ
のままカチオン性ポリアクリルアミドの水溶液として使
用できるし、該水溶液をメタノール等のカチオン性ポリ
アクリルアミドを溶解しない溶媒中に投入して、ポリマ
ーを析出させてその後乾燥して粉末状にすることもでき
る。また、以上の方法で得られた該カチオン性ポリアク
リルアミド水溶液をタンク中に保存しておき、必要に応
じ使用することもできる。その時保存しておく温度は水
溶液の凍結しない程度の低温であればよく、好ましくは
10〜15℃である。しかし比較的短期間のうちに使用
する場合には常温でも保存でき、1力月程度の保存は可
能である。
本発明のカチオン性ポリアクリルアミドは、上記したご
とく、極めて短時間で製造できるため、使用する場所(
プラント)の近くに製造袋rを設置するような、オンサ
イト化が可能になる。この点が本発明の大きな特徴であ
る。このとき、次亜ハロゲン酸塩の使用量がポリアクリ
ルアミドのアミド基に対して下回る条件で反応を行わし
めれば、溶液中に遊離の次亜ハロゲン酸イオンが残存し
ていないようにすることが出来る。この場合には反応を
停止することなく、バルブスラリーなどに添加すること
ができる。
本発明により製造されるカチオン性ポリアクリルアミド
は通常の水溶性カチオン性ポリマーの使用されている分
野に通用でき、それらの中でも主な用途として紙を抄造
する時使用する薬品及び高分子凝集剤の分野などがあげ
られる。紙薬品の分野では祇の製造工程の種々の分野で
カチオン性重合体は使用されるのであるが、本発明の方
法により製造されるカチオン性ポリアクリルアミドはパ
ルプを抄紙する工程において使用され、抄紙時の水切れ
をよくするための濾水性向上及び祇の機械的強度を増強
する紙力増強などにその添加により大きな効力がもたら
される。これらは水溶性のアニオン性樹脂を併用すると
更に効果が増す場合がある。このとき使用される水溶性
アニオン性樹脂は、カルボキシル基、スルホン酸基、リ
ン酸基等のアニオン性の置換基あるいはそれらの塩を含
有する水溶性の樹脂であり、例えばアニオン性アクリル
アミド系樹脂、アニオン性ポリビニルアルコール系樹脂
、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチル化で
んぷん、アルギン酸ナトリウム等を挙げることができる
本発明のカチオン性ポリアクリルアミドを濾水向上剤の
目的で使用する方法は、従来公知の方法に従って行えば
よい。ただし本発明の方法の特徴は上記のようにしてポ
リアクリルアミドと次亜ハロゲン酸塩とを高温・短時間
に反応を行った後、直ちにパルプスラリーに添加すると
ころにある。
ここで言う「直ちに」とは反応後の水溶液を配管内より
取り出し、外部に移液することなく同一配管内を輸送し
てバルブスラリーに添加することを云う。より具体的に
は反応後の水溶液を配管内を通して直接パルプスラリー
に添加しても良いし、その間にストックタンクを設けて
そこで一時滞留させた後、添加量を調節して添加しても
よい。配管内での反応液の滞留時間は、反応後の水溶液
が劣化しない範囲であればよい。しかしながら、余り長
くすると液を滞留しておく装置・配管等が大きくなって
しまい、本発明の特徴が生かされない。従って本発明を
好適に実施するには、反応後5時間以内に添加すること
が好ましく、より好ましくは1時間以内であり、更によ
り好ましくは10分以内である。
また、その際反応後のカチオン性ポリアクリルアミドの
濃度に応じて水で希釈して添加してもよい。希釈度は、
パルプの種類、抄紙のスピード等により変化しうるが、
添加するときのカチオン性ポリアクリルアミドの濃度は
概ね0.1〜10重量%であり、好ましくは0.5〜5
重景重量あり、より好ましくは0,8〜2重量%である
。このとき、本発明のカチオン性ポリアクリルアミドを
単独で使用することもできるが、必要に応じて硫酸バン
ド、アニオン性樹脂等と併用して抄造を行うことも好ま
しい。これらの薬剤の添加順序は任意の順序、あるいは
同時に添加することができる。また、カチオン性ポリア
クリルアミドと水溶性アニオン性樹脂とをpH9以上で
混合した後に添加することもできる。カチオン性ポリア
クリルアミドと水溶性アニオン性樹脂の添加比率は任意
に選ぶことができ、固形分重量の比で100:O〜10
:90の範囲にある。その添加量はパルプの乾燥固形分
重量に対してそれぞれ0.005〜3重世%、好ましく
は0.01〜1重量%の範囲である。添加場所は湿潤シ
ートが形成される以前であればどこでもよく、通常は抄
紙ワイヤ一部に近い場所で添加する方がよい0以上のご
とく、本発明においてはホフマン分解反応直後の溶液を
反応停止を行う、あるいは反応停止を行うことなくバル
ブスラリーに添加することができる。いずれの場合にも
、溶液を希釈することなく添加できるが、必要に応じて
ポリマー固形分0.1〜10%に水で希釈した後に添加
する方が好ましい。
本発明のカチオン性ポリアクリルアミドを紙力増強剤の
目的で使用する方法は、従来公知の方法に従って行えば
よい。このとき、本発明のカチオン性ポリアクリルアミ
ドを単独で使用することもできるが、必要に応じて硫酸
バンド、アニオン性樹脂等と併用して抄造を行う。これ
らのallの添加順序は任意の順序、あるいは同時に添
加することができる。また、カチオン性ポリアクリルア
ミドとアニオン性樹脂とをpl(9以上で混合した後に
添加することもできる。カチオン性ポリアクリルアミド
とアニオン性樹脂の添加比率は任意に選ぶことができ、
固形分重量の比で100:0〜10:90の範囲にある
。その添加量はパルプの乾燥固形分重量に対してそれぞ
れ0.01〜5重量%、好ましくは0.05〜2重量%
である。添加場所はfifA潤シートが形成される以前
に添加することもできるが、湿潤シートが形成された後
でも、特に抄き合わせ紙を製造する場合には、スプレー
塗布やロールコータ−塗布により添加することも可能で
ある。また、本発明ではポリアクリルアミドを高温、短
時間でホフマン分解反応を行ってカチオン性ポリアクリ
ルアミドを製造するのであるが、驚くべきことに、同様
の反応を低温、長時間で行って得られるカチオン性ポリ
アクリルアミドよりも温かに優れた祇力能を示すことを
本発明者らは見出した。この理由は必ずしも明かとはな
っていないが、反応停止操作を行うことなく、パルプス
ラリーなどに添加した場合に、特に効果が顕著であった
点などから、反応中間体であるN−クロ0基や、その他
の、高温度ゆえに生じる官能基が直接、あるいは間接的
に紙力発現に寄与しているものと考えられる。従って、
反応停止操作を行うことなく添加することが更に望まし
いが、反応停止を行わないと経時的に劣化を生じるため
、その場合は、反応後直ちに添加することが好ましい。
ここで言う「直ちに」とは反応後の水溶液を配管内より
取り出し、外部に移液することなく同一配管内を輸送し
てパルプスラリーに添加することを云う。より具体的に
は反応後の水溶液を配管内を通して直接パルプスラリー
に添加しても良いし、その間にストックタンクを設けて
そこで一時滞留させた後、添加量を調節して添加しても
よい。配管内での反応液の滞留時間は、反応後の水溶液
が劣化しない範囲であればよい。しかしながら、余り長
くすると液を滞留しておく装置・配管等が大きくなって
しまい、本発明の特徴が生かされない。従って本発明を
好適に実施するには、反応後5時間以内に添加すること
が好ましく、より好ましくは1時間以内であり、更によ
り好ましくは10分以内である。
また、その際反応後のカチオン性ポリアクリルアミドの
濃度に応して水で希釈して添加してもよい、パルプの種
類、抄紙のスピード等により変化し一概には述べられな
いが、添加するときのカチオン性ポリアクリルアミドの
濃度は概ね0.1〜10重量%であり、好ましくは0.
5〜5重景重量あり、より好ましくは 0.8〜2重景
重量ある。
上記のような方法で製造した祇は、紙力強度、具体的に
は破裂強度、Z軸強度、圧縮強度等に優れている。従っ
て、本発明の方法を適用すれば、段ボールや新聞紙等の
ような原料に古紙の占める割合の高いものに使用すると
非常に効果が大きく、紙力強度の高い紙の製造が可能に
なる。また、段ポール祇や新聞紙に限らず、強度が求め
られる紙に本発明を適用することにより、優れた紙力強
度をもつ紙を製造することが可能になる。
一方、高分子凝集剤の分野では本発明の方法により製造
されるカチオン性ポリアクリルアミドは各種廃水の中で
も特に生活廃水として排出されるし尿・汚水、活性汚泥
等生物的処理より排出される余剰汚泥などの有機性懸濁
物の凝集・脱水に存効となる0本発明の高分子凝集剤の
使用方法としては、排水などの凝集用に使用する場合に
は、添加量は、排水に対し固形分で0.01〜L OO
Oppm、好ましくは0.1〜1100ppであり、凝
集沈降方法または加圧浮上方法のいずれにも適用できる
。また凝集沈澱物、汚泥などの脱水剤として使用する場
合の添加量は汚泥などの乾燥固形分に対して固形分で0
.01〜50重量%好ましくは0.2〜10重量%であ
り、添加方法は通常凝集槽中の沈澱物、汚泥等に高分子
凝集剤水溶液を添加撹拌し、または配管中で両者を直接
混合し、凝集フロックを形成させ、濾過脱水を行う。脱
水方法としては真空脱水、デカンタ−等を用いる遠心脱
水、毛細管脱水、およびスクリュープレス脱水機、フィ
ルタープレス脱水機、ベルトプレス脱水機などを用いる
加圧脱水などが適用できる。
さらに上記した用途以外にも水性塗料、水性フィルム、
マイクロカプセル、石油採掘及び回収用薬剤、接着剤、
繊維処理剤、染色加工助剤、顔料分散剤など多方面に応
用できる。
(発明の効果) 本発明の方法により得られたカチオン性ポリアクリルア
ミドは単に短時間で得られたと云うだけでなく、種々の
に産業上の利用分野において適用する場合、それ自体価
れた作用効果を奏するのは、上記したところであるし、
また後記する実施例より明らかである。
なお、蛇足であるが、本発明の方法により高温で短時間
反応で品質的にも極めて優れたカチオン性ポリアクリル
アミドを製造できるので、下記の効果をも有することは
云うまでも無い。
(1)反応時間が極めて短いので反応装置を軽量小型化
できる。
(2)反応装置を小型化できるので、カチオン性ポリア
クリルアミドを使用する現場に反応装置を設置でき、反
応のオンサイト化が可能となる。
(3)反応液組成を変えるだけで、短時間のうちにカチ
オン性の程度を変えたカチオン性ポリアクリルアミドを
製造できる。
(4)さらに、紙力強度の優れた紙白体を製造すること
もできる。
〔実施例〕
以下に実施例で本発明を説明する。なお以下において%
は特に断わらない限り重量%を意味するものとする。
製造例1 撹拌機、還流冷却器、温度計及び窒素ガス導入管を備え
付けた11の4ツロフラスコに、40%のアクリルアミ
ド水溶液69.3g、 N留水221.9g及びイソプ
ロピルアルコール6.5gを入れ、撹拌下に窒素ガスで
内部を置換しなから45゛Cまで加熱した。
次いで10%過硫酸アンモニウム水溶液0.34g、1
0%亜硫酸水素ナトリウl、水溶液0.062gを加え
ると直ちに重合反応が始まり、液温は65℃まで上昇し
た。その後65℃で2時間保温して、重合体成分10χ
、25℃におけるブルックフィールド粘度がり、500
(psのポリアクリルアミド(PAM)水?9 ?71
を得た。
た。
製造例2 40%アクリルアミド水溶液63.9g、 N−ビニル
ピロリドン4.44g、蒸留水229.5g及びイソプ
ロピルアルコール2.16gを仕込んだ以外は製造例1
と同様の方法で、重合体成分10χ、25℃におけるブ
ルックフィールド粘度が4.800cpsのN−ビニル
ピロリドン共重合PAM水溶液を得た。
製造例3 40%アクリルアミド水溶液62.7g−N−アクリロ
イルピロリジン4.91g、 N留水231.2g及び
イソプロピルアルコール11.8gを仕込んだ以外は製
造例1と同様の方法で、重合体成分10X、25℃にお
けるブルックフィールド粘度が3,050cpsのN−
アクリロイルピロリジン共重合PAM水溶液を得た。
製造例4 40%アクリルアミド水?容?ffl 70.6g、メ
タクリルアミド1.78g、蒸留水225.2g及びイ
ソプロピルアルコール2.51gを仕込んだ以外は製造
例1と同様の方法で、重合体成分102.25℃におけ
るブルックフィールド粘度が7,000cpsのメタク
リルアミド共重合PAM水溶液を得た。
製造例5 撹拌機、還流冷却器、温度計及び窒素ガス導入管を備え
付けた500m1の4ツロフラスコに、アクリルアミド
10.2g、スチレン1.67gをジオキサン200m
1に溶解後、撹拌下に窒素ガスで内部を置換しながら7
0℃まで加熱した。次いでアゾビスイソブチロニトリ)
岬のベンゼン溶液を加え、70℃で4時間撹拌を続ける
と?8液は次第に白濁し、沈澱物を生じた。沈澱物を濾
別後蒸留水に溶解し、次いでメタノールに注いで再沈殿
を行った。この重合体成分10χ水溶液の25℃におけ
るブルックフィールド粘度は、1.200cpsであっ
た。
製造例6 撹!’!’機、還流冷却器、温度計及び窒素ガス導入管
を備え付けた21の4ツロフラスコに、酸化でんぷん1
00gを蒸留水900g中に分散させ、70〜90℃に
加熱して十分に溶解した後、20℃に冷却した。これに
アクリルアミド50g、蒸留水445g、イソプロピロ
アルコール5.0gを加え、撹拌下に窒素ガスを30分
間反応溶液に吹き込んで十分に系内を置換した後、硝酸
セリウムアンモニウム4.58のIN−硝酸水−溶液を
加え、20℃にて1時間反応を行った。
反応終了後、溶液をNaOHでP H6,5〜7.0に
調整した。この重合体成分10χ水溶液の25℃におけ
るブルックフィールド粘度は、7,800cpsであっ
た。
実施例1 製造例1〜6で製造したポリアクリルアミド系重合体水
溶液を10倍容量のメタノールを用いて再沈殿を行い、
乾燥処理を行った粉末状ポリアクリルアミド系重合体1
.0gを蒸留水14gに溶解させた。この溶液を80℃
に加熱し、撹拌下12.5χ次亜塩素酸ナトリウム溶液
L77g、30χ水酸化ナトリウム溶液 0.75g、
及び蒸留水2.48gの混合溶液を一度に加えた。添加
後、5秒後に反応混合物から0.1〜0.2gを過剰の
亜硫酸ナトリウムを含んだ水溶液中にとって反応を停止
した後、指示薬としてトルイジンブルーを用いて1/4
00 N−ポリビニルスルホン酸カリウム水溶液により
コロイド滴定を行い、カチオン化度を求めた。結果は表
Iに示す。
実施例2〜4 製造例1〜6で製造したポリアクリルアミド系重合体に
ついて、実施例1と同様の操作を80℃/60秒、65
℃/60秒、50℃/180秒の反応条件にて行い、各
反応条件下でのカチオン化度を求めた。
比較例1〜2 製造例1〜6で製造したポリアクリルアミド系重合体に
ついて、実施例1と同様の操作を20℃/180秒、2
0℃/7200秒の反応条件にて行い、各反応条件下で
のカチオン化度を求めた。
実施例5〜7 製造例1で製造したポリアクリルアミド系重合体水溶液
を10倍容量のメタノールを用いて再沈殿を行い、乾燥
処理を行った粉末状ポリアクリルアミド系重合体1.0
gを蒸留水14gに溶解させた。
この溶液を80℃に保ち、撹拌下12.5%次亜塩素酸
ナトリウム溶液1.77g、30χ水酸化ナトリウム溶
液0.75g、及び蒸留水2.48gの混合溶液を一度
に加えた。添加後5.10.60秒後に実施例1〜4と
同様の方法でカチオン化度を求めた。結果を表Hに掲げ
た。
比較例3〜6 製造例1で製造したポリアクリルアミド系重合体水溶液
を10倍容量のメタノールを用いて再沈殿を行い、乾燥
処理を行った粉末状ポリアクリルアミド系重合体1.0
gを蒸留水14gに溶解させた。
この溶液を20℃に保ち、撹拌下12.5χ次亜塩素酸
ナトリウム溶液1.77g、30χ水酸化ナトリウム溶
液0.75g、及び蒸留水2.48gの混合溶液を一度
に加えた。添加後5.10.60.1,800秒後に実
施例1〜4と同様の方法でカチオン化度を求めた。
比較例7 製造例1で製造したポリアクリルアミド系重合体水溶液
を10倍容量のメタノールを用いて再沈殿を行い、乾燥
処理を行った粉末状ポリアクリルアミド系重合体1.0
gを蒸留水14gに溶解させた。
この溶液を80℃に保ち、撹拌下12.5χ次亜塩素酸
ナトリウム溶液1.77g、30χ水酸化ナトリウム溶
fFj、 0.75g、及び蒸留水2.48gの混合溶
液を一度に加えた。添加後1,800秒後に実施段り1
〜4と同様の方法でカチオン化度を求めた。
実施例日 製造例1で製造したポリアクリルアミド系重合体水溶液
を10倍容量のメタノールを用いて再沈殿を行い、乾燥
処理を行った粉末状ポリアクリルアミド系重合体1.0
gを蒸留水34gに溶解させた。
この溶液を80℃に保ち、撹拌下、表■に示す量の12
.5χ次亜塩素酸ナトリウム溶液と30w tX水酸化
ナトリウム溶液との混合物(モル比は1:2、トータル
で5gとなるように蒸留水を加えている)を−度に加え
た。添加10秒後に実施例1〜4と同様の方法でカチオ
ン化度を求めた。また、アニオン化度は1/20ON−
メチルグリコールキトサンを所定量加え、PHIOにお
いて指示薬としてトルイジンブルーを用いた1/40O
N−ポリビニルスルホン酸カリウム水溶液による逆滴定
により求めた。
実施例9 製造例1で製造したポリアクリルアミド系重合体水溶液
を10倍容量のメタノールを用いて再沈殿を行い、乾燥
処理を行った粉末状ポリアクリルアミド系重合体1.0
gを蒸留水34gに溶解させた。
この溶液を80℃に保ち、撹拌下12.5χ次亜塩素酸
ナトリウム溶液1.77g、及び表■に示すようなモル
比で30−l水酸化ナトリウム溶液を加えた混合液(ト
ータルで5gとなるように蒸留水を加えている)を−度
に加えた。添加10秒後に実施例1〜4と同様の方法で
カチオン化度を、及び実施例8と同様の方法でアニオン
化度を求めた。
抄紙例1〜4 表■に示した反応条件で、反応時のポリマー濃度が2.
5wtχであることを除いては実施例1〜4と同様の方
法でホフマン分解反応を行った溶液をpH4,5に調整
後、約10倍容量のメタノール中に投じて沈澱物を得た
。ガラスフィルターで沈澱物を濾過した後真空乾燥機に
より、40℃15時間で乾燥を行い、白色の粉末を得た
。この粉末を蒸留水に溶解して1%水溶液としたものを
カチオン性ポリアクリルアミド溶液Aとする。段ボール
古紙を叩解して得られた、カナデイアンスタンダードフ
リーネス(以下C,S、F、と呼ぶ) 480m1の、
濃11.0Xのパルプスラリーに硫酸バンドを対パルプ
で0.5! (乾燥重量基準、以下同じ)となるように
添加して、1分間撹拌させた。ついで市販アニオン性ポ
リアクリルアミド(ホープロン3150B、三井東圧化
学社製)を対パルプで0.24χ添加して1分間撹拌し
た。次いでカチオン性ポリアクリルアミド溶液Aをパル
プスラリー中に対パルプで016χ添加した。添加後更
に1分間撹拌を続けた。
このパルプスラリーの一部をとり、JIS  P812
1に準じて、C,S、F、を測定し、残りはTAPPI
角型シートマシンで抄紙した。次いで110℃の送風型
乾燥機で2時間乾燥し、坪量が125±3g/m2の手
抄き祇を得た。手抄き祇の評価に関しては、JIS P
8112に準じてC比破裂強度]を、[Z軸強度]は熊
谷理機製インターナルボンドテスターにて測定を行った
。結果を表■に示した。
抄紙比較例1 反応を20℃1180秒で行うことを除いては抄紙例1
〜4と同様の方法で抄紙実験を行い、坪量が125±3
g/m20手抄き祇を得た。C3F、比破裂強魔、Z軸
強度なども抄紙例1〜4と同様の方法で測定を行った。
抄紙比較例2 反応を20℃、7200秒で行うことを除いては抄紙例
1〜4と同様の方法で抄紙実験を行い、坪量が125±
3g/m2の手抄き祇を得た。C5F。
比破裂強度、Z軸強度なども抄紙例1〜4と同様の方法
で測定を行った。
これらを表■にまとめて示した。
凝集実験例1 製造例1で製造したポリアクリルアミド系重合体水溶液
(固形分濃度10−tχ)10g、蒸留水20gを80
℃に加熱し、撹拌下12.5′を次亜塩素酸ナトリウム
溶液5.31g、301水酸化ナトリウム溶液2゜25
g、及び蒸留水2.44gの混合溶液を一度に加えた。
添加後10秒後に212mgの亜硫酸ナトリウム水溶液
 10n+1を添加後、濃塩酸を用いてpHを4゜5に
調整後、約10倍容量のメタノール中に投じて沈澱物を
得た。ガラスフィルターで沈澱物を濾過した後真空乾燥
機により、40℃16時間で乾燥を行い、カチオン化度
7.98meq/gの白色の粉末表■ 1 ) NaOCIM幼環はポリアクリルアミドのアク
リルアミド基をqこして、そのモル%で表示した。
辰漬≦、dン;3γC,反五」寺代号;1鼾少を得た。
この粉末を蒸留水に溶解して1%水溶液としたものをカ
チオン性ポリアクリルアミド溶ン夜Bとする。し尿混合
汚泥(消化汚泥/余剰汚泥−1/3、固形分1.45%
) 150m1を300m lのビーカーにとり、カチ
オン性ポリアクリルアミド溶液820m1を添加し1分
間撹拌して凝集フロックをブフナーロートで自然濾過(
濾過面積100cm2、濾布60メツシユテトロン)し
、重力脱水濾液量を測定したところ、10秒後で106
m1.20秒後で108m1.30秒後で110m1.
60秒後で112m1であった。 更にこの重力脱水後
の凝集フロックを回転数3000rρmで5分間遠心脱
水して得られた脱水ケーキの含水率を測定したところ8
8χであった。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アルカリ性領域下でアクリルアミド系重合体と次
    亜ハロゲン酸塩とを、50〜110℃の温度範囲で、短
    時間に反応を行うことを特徴とする、カチオン性アクリ
    ルアミド系重合体の製造方法。
  2. (2)アルカリ性領域下でアクリルアミド系重合体と次
    亜ハロゲン酸塩とを、50〜110℃の温度範囲で、短
    時間に反応を行って得られるカチオン性アクリルアミド
    系重合体。
  3. (3)アルカリ性領域下でアクリルアミド系重合体と次
    亜ハロゲン酸塩とを、50〜110℃の温度範囲で、短
    時間に反応を行った後、還元剤を添加することを特徴と
    するカチオン性アクリルアミド系重合体の製造方法。
  4. (4)アルカリ性領域下でアクリルアミド系重合体と次
    亜ハロゲン酸塩とを、50〜110℃の温度範囲で、短
    時間に反応を行った後、短時間内に低温にすることを特
    徴とするカチオン性アクリルアミド系重合体の製造方法
  5. (5)アルカリ性領域下でアクリルアミド系重合体と次
    亜ハロゲン酸塩とを、50〜110℃の温度範囲で、短
    時間に反応を行った後、pHを5以下に調整することを
    特徴とするカチオン性アクリルアミド系重合体の製造方
    法。
  6. (6)アルカリ性領域下でアクリルアミド系重合体と次
    亜ハロゲン酸塩とを、50〜110℃の温度範囲で、短
    時間に反応を行った後、アルコール中に添加して重合体
    を析出させることを特徴とするカチオン性アクリルアミ
    ド系重合体の製造方法。
  7. (7)アルカリ性領域下でアクリルアミド系重合体と次
    亜ハロゲン酸塩とを、50〜110℃の温度範囲で、短
    時間に反応を行って得られるカチオン性アクリルアミド
    系重合体を主成分とする濾水向上剤。
  8. (8)アルカリ性領域下でアクリルアミド系重合体と次
    亜ハロゲン酸塩とを、50〜110℃の温度範囲で、短
    時間に反応を行って得られるカチオン性アクリルアミド
    系重合体を主成分とする紙力増強剤。
  9. (9)アルカリ性領域下でアクリルアミド系重合体と次
    亜ハロゲン酸塩とを、50〜110℃の温度範囲で、短
    時間に反応を行って得られるカチオン性アクリルアミド
    系重合体を主成分とする高分子凝集剤。
  10. (10)アルカリ性領域下でアクリルアミド系重合体と
    次亜ハロゲン酸塩とを、50〜110℃の温度範囲で、
    短時間に反応を行った後、得られるカチオン性アクリル
    アミド系重合体を直ちにパルプスラリーに添加すること
    を特徴とする紙力増強方法。
  11. (11)アルカリ性領域下でアクリルアミド系重合体と
    次亜ハロゲン酸塩とを、50〜110℃の温度範囲で、
    短時間に反応を行った後、得られるカチオン性アクリル
    アミド系重合体を直ちに紙に塗布することを特徴とする
    紙力増強方法。
  12. (12)アルカリ性領域下でアクリルアミド系重合体と
    次亜ハロゲン酸塩とを、50〜110℃の温度範囲で、
    短時間に反応を行った後、得られるカチオン性アクリル
    アミド系重合体をアニオン性樹脂と併用して使用するこ
    とを特徴とする濾水性向上方法。
  13. (13)アルカリ性領域下でアクリルアミド系重合体と
    次亜ハロゲン酸塩とを、50〜110℃の温度範囲で、
    短時間に反応を行った後、得られるカチオン性アクリル
    アミド系重合体をアニオン性樹脂と併用して使用するこ
    とを特徴とする紙力増強方法。
  14. (14)アルカリ性領域下でアクリルアミド系重合体と
    次亜ハロゲン酸塩とを、50〜110℃の温度範囲で、
    短時間に反応を行った後、得られるカチオン性アクリル
    アミド系重合体をアニオン性樹脂と併用して使用するこ
    とを特徴とする凝集方法。
  15. (15)アルカリ性領域下でアクリルアミド系重合体と
    次亜ハロゲン酸塩とを、50〜110℃の温度範囲で、
    短時間に反応を行って得られるカチオン性アクリルアミ
    ド系重合体を使用して抄造される紙。
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