JPH02171145A - 海藻入り焼き又は揚げ菓子の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、オゴノリ、ヒジキ、キリンサイ等の加熱によ
り著しく膨張する海藻の特性を利用し、焼き又は揚げ菓
子の加熱段階において海藻を膨張させ、その膨張性によ
り食感が良くなり、かつ、海藻の風味１色彩、栄養分を
加味した焼き又は揚げ菓子の製造法に関する。

〔従来の技術〕

海藻類は独特の香り、風味を有し、更に蛋白質。

ビタミン類、ミネラル特にヨード、カリ等の栄養素を含
んでいる。そのため、古くから食品として広く用いられ
ている。アマノリ、コンブ、ヒジキ。

ワカメ、アラメ、モズク、ヒトエグサ等を生鮮のまま、
又はつくだ煮、砂糖漬け、味噌漬は等として米飯の副食
、酒肴又は生鮮魚のつま等として食卓に供せられている
。特にアマノリはアサクサノリと称して巻き寿司を始め
、おにぎり、ちらし寿司等に用いられている。

近時、食事形態の変化に伴って、カラッとじパリッとす
る歯ごたえがあり、ビール、ジュース等の飲料に適合す
る、つまみ的に食べられる所謂スナック風の加工食品が
愛用されるようになってきた。

そこで、風味と栄養素を持つ海藻類をこのようなスナッ
ク風の加工食品とする試みが種々行われている。例えば
、ノリ、ワカメ等の海藻を細切し、水を加えてペースト
状とし、これに適宜の粘着剤。

調味料、カルシウム、ビタミン等の栄養剤、粉末野菜、
肉類、豆類等を加えて一定の形状に成形し乾燥して製造
する方法等が特開昭５２−２１３５４号、特開昭５６−
７８５７９号、特開昭５８−３１９４６号、特開昭５８
−８６０６９　号、特開昭５９−２０３４７７号の各公
報に開示されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

上述のように海藻類の風味と蛋白質、ビタミン頚、ミネ
ラル特にヨード、カリ等を食品に強化する目的で海藻類
を食品に用いる種々の発明がなされているが、一般に海
藻は加熱により収縮又は燃焼するために、海藻を生で調
理するか、ペースト状として他の食品と混合して乾燥し
た形態の加工食品しか得ることができなかった。

本発明は特定の海藻が加熱により著しく膨張する性質を
利用し、歯ざわりの良い海藻独特の風味と栄養素を持つ
海藻入り焼き又は揚げ菓子の製造法を提供することを目
的とするものである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明者は多くの海藻の性状を調べ、その利用法につい
て鋭意研究を重ねたところ、ヒノキ１キリンサイ、オゴ
ノリ等の海藻が加熱により著しく膨張することを見出し
本発明を完成した。

本発明は加熱により著しく膨張する海藻を菓子材料に入
れ、成形し焼くか又は油揚げすることにより、食感が良
くしかも、海藻の色彩、風味、栄養素を加味した焼き又
は揚げ菓子の製造方法である。

本発明に使用する加熱により著しく膨張する海藻として
は、ヒジキ、キリンサイ、オゴノリ、コットニー、、ハ
リサンゴ、オーオゴノリ等が挙げられる。

この海藻を洗浄、脱水、乾燥、粉砕等の通常の処理を施
して、焼き菓子例えばせんべい、ビスケット、クツキー
、バウンドケーキ等及び揚げ菓子の材料、小麦粉、米粉
１砂糖、ブドウ糖、バター卵等に加える。

以上のようにして、菓子材料に本海藻を加えたものを通
常の焼き菓子又は揚げ菓子を製造する方法に従って種々
の形状に成形し、これを加熱して焼き菓子を得るか、又
は油揚げして揚げ菓子を得る。

加熱温度９時間も一般の焼き菓子又は揚げ菓子の場合と
同様である。例えば、せんべいの場合は約１８０　℃で
１５分程度、クツキーの場合は約１７０　℃で２０分程
度、ビスケットの場合は約１７０　℃で１５分程度で焼
き上げて製品とする。また、揚げ菓子の場合は食用油温
度１８０　℃前後で１０秒程度油揚げして製品とする。

以上の如くして得られた本発明の焼き菓子又は揚げ菓子
は、菓子材料内部にある海藻の加熱時の膨張によって、
菓子全体がふっくらとした焼き菓子又は揚げ菓子となる
。これを食した場合は、張りのある歯ごたえによる快い
感触を与え、併せて海藻の有する風味と栄養素が付加さ
れている極めて好適な食品を製造することができる。

〔作用〕

ヒジキ、キリンサイ、オゴノリ等の海藻が、焼き菓子又
は揚げ菓子材料中で加熱により著しく膨張し、焼き又は
揚げ上がった菓子をふっくらとした張りのある形状にす
る。それと同時に海藻の組織内に気泡を保持して食感を
良好にする。

〔実施例〕

例　１　ビスケット 小麦粉１５０ｇ、卵１８０ｇ、　　砂糖１００ｇ、　　
バター５０ｇのビスケット材料に、乾燥粉末のオゴノリ
５ｇ及びキリンサイ１０ｇ及びベーキングパラター２ｇ
を加えて充分に練合してビスケット生地をつくる。これ
を適宜の形状に成形し、オーブンに入れ約１７０℃で１
５分間加熱すると、ビスケットの内部に膨張した海藻が
配置され、海藻独特の風味を有するビスケットが得られ
る。

例　２　クツキー バター１００ｇを練り、これに砂ｔｌ！ｉ８０　ｇを加
え充分に混ぜ合わせ、これに卵黄２０ｇをよく混ぜ合わ
せ、更に薄力粉２００ｇ、　　キリンサイの乾燥粉末１
０ｇ及び塩２ｇを混ぜ合わせ、適宜の形状に成形してオ
ーブンに入れ１７０℃で２０分間加熱すると、内部に膨
張した海藻が配置されたクツキーが得られる。

例　３　揚げ菓子 小麦粉８０ｇ及び砂糖１０ｇを少量の水に溶いて、これ
にキリンサイ　１００ｇを添加し、充分に練合して適宜
の形状に成形する。これを１８０℃に加温された食用油
中に１０秒程度漬けて油揚げし製品とする。

〔発明の効果〕

本発明で得られた海藻入り焼き菓子又は揚げ菓子は軽く
パリッとした食感を有し、その内部に配置された海藻の
風味１色彩、栄養素を有するもので加工食品として好適
のものである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、加熱により著しく膨張する海藻を菓子材料に入れ、
   成形して焼くか又は油揚げすることを特徴とする海藻入
   り焼き又は揚げ菓子の製造方法。 ２、加熱により著しく膨張する海藻がオゴノリ、ヒジキ
   、キリンサイ、ハリサンゴ、コットニー、オーオゴノリ
   から選ばれる１種又は２種以上である請求項１記載の海
   藻入り焼き又は揚げ菓子の製造方法。