JPH02170857A - ポリイミド膜形成溶液 - Google Patents

ポリイミド膜形成溶液

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JPH02170857A
JPH02170857A JP32724388A JP32724388A JPH02170857A JP H02170857 A JPH02170857 A JP H02170857A JP 32724388 A JP32724388 A JP 32724388A JP 32724388 A JP32724388 A JP 32724388A JP H02170857 A JPH02170857 A JP H02170857A
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JP
Japan
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polyimide film
forming solution
film forming
solution
acid
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Pending
Application number
JP32724388A
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English (en)
Inventor
Munekazu Tanaka
田中 宗和
Takanori Miyoshi
孝典 三好
Kazumasa Igarashi
一雅 五十嵐
Masayuki Kaneto
正行 金戸
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はポリイミド膜を形成するための樹脂溶液に関し
、詳しくは厚膜形成が可能なポリイミド膜形成溶液に関
するものである。
〈従来の技術〉 従来、耐熱性、電気絶縁性、強靭性、耐薬品性など多く
の優れた特性を有する縮合型ポリイミドは、芳香族テト
ラカルボン酸二無水物またはその誘導体と、芳香族ジア
ミンとをN−メチル−2ピロリドン等の不活性溶媒中に
おいて、通常80℃以下の温度で付加重合させ、ポリイ
ミド前駆体であるポリアミド酸もしくはその誘導体とし
、これを180〜350℃の温度で加熱もしくは無水酢
酸−ピリジン系における化学的縮合閉環等の方法により
ポリイミドに変換して得られている。
このようにして得られるポリイミドは、可撓性銅張印刷
配線基盤のベースフィルムとして、0種エナメル電線皮
膜として、また半導体素子表面保護膜、ソフトエラー防
止シールド膜、半導体素子層間絶縁膜等の半導体用とし
て、さらに、液晶セル有機配向膜等としてその優れた特
性を発揮している。
しかし、いずれの場合もポリイミド膜形成溶液はポリア
ミド酸もしくはその誘導体を使用しており、これらの重
合体は高分子量のために、溶解性の点から重合体濃度を
約5〜30重量%の低濃度にしなければ使用できないも
のである。従って、得られるポリイミド膜も塗布溶液の
厚みの5〜30%の厚さのものしか得られない。しかも
、従来のポリアミド酸もしくはその誘導体の溶液から透
明強靭なポリイミド膜を形成できる厚みは、通常110
0j1が限度であり、これ以上の厚み出しをしようとし
た場合は、透明強靭なポリイミド膜が得られず、粉状を
呈するだけであった。
このため、ポリイミドの厚膜が必要な用途に対しては、
複数回塗布による厚み出しを行なっていたが、作業が煩
雑となり、また作業時間も長くなるものであった。
〈発明が解決しようとする課題〉 本発明は上記従来のポリイミド膜形成溶液では作業性に
問題があった厚膜形成を、至極簡単に行なうことができ
るポリイミド膜形成溶液を提供することを目的とする。
く課題を解決するための手段〉 即ち、本発明のポリイミド膜形成溶液は、脂肪族テトラ
カルボン酸および/またはその誘導体からなる酸成分と
、芳香族ジアミンおよび/またはその変成物からなるジ
アミン成分とを反応させて得られ溶液であり、対数粘度
が0.2以下であることを特徴とするものである。つま
り、この溶液は有機溶剤に対して極めて優れた溶解性を
示すポリイミド系のオリゴマーを固形分として含有する
ため、溶液の塗工粘度において従来のものと比してかな
り高濃度化が可能であり、厚膜形成も容易となるのであ
る。
本発明における酸成分としての脂肪族テトラカルボン酸
および/またはその誘導体(以下、脂肪族テトラカルボ
ン酸類という)としては、例えばブタンテトラカルボン
酸、エチレンテトラカルボン酸、プロパンテトラカルボ
ン酸、シクロブタンテトラカルボン酸、シクロベンクン
テトラカルボン酸、シクロヘキサンテトラカルボン酸、
5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフリル)−3−メ
チル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸など
や、これらと低級アルコールとの部分エステル化物、無
水物などが挙げられる。好ましくはブタンテトラカルボ
ン酸が好適である。なお、これらは2種類以上併用する
こともできる。
一方、上記酸成分と反応させるための芳香族ジアミンお
よび/またはその変成物からなるジアミン成分としては
、例えばメタフェニレンジアミン、バラフェニレンジア
ミン等の1核体芳香族ジアミン、4.4’−ジアミノジ
フェニルメタン、4゜4°−ジアミノジフェニルエーテ
ル、2.2″ビス(4−アミノフェニル)プロパン、3
.3’−ジアミノジフェニルスルホン、4.4゛ −ジ
アミノジフェニルスルホン、4,4″ −ジアミノジフ
ェニルスルフィド、ベンジジン、ベンジジン3.3゛−
ジスルホン酸、ベンジジン−3,−モノスルホン酸、ベ
ンジジン−3,−モノカルボン酸、3,3° −ジメト
キシベンジジン等の2核体芳香族ジアミン、4,4”−
ジアミノ−p−ターフェニル、1.4−ビス(m−アミ
ノフェノキシ)ベンゼン、1.4−ビス(p−アミノフ
ェノキシ)ベンゼン、l、4−ビス(m−アミノスルホ
ニル)ベンゼン、l、4−ビス(p−アミノスルホニル
)ベンゼン、1,4−ビス(m−アミノフェニルチオエ
ーテル)ベンゼン、1.4−ビス(p−アミノフェニル
チオエーテル)ベンゼン等の3核体芳香族ジアミン、2
.2−ビス(4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕
プロパン、2,2−ビス〔3−メチル−4−(4−アミ
ノフェノキシ)フェニル〕プロパン、2,2−ビス〔3
−クロロ−4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プ
ロパン、1.1−ビス(4−(4−アミノフェノキシ)
フェニル〕エタン、1.l−ビス〔3−メチル−4−(
4−アミノフェノキシ)フェニルコメタン、1.1−ビ
ス〔3−クロロ−4−(4〜アミノフエノキシ)フェニ
ル〕エタン、1.1−ビス〔3゜5−ジメチル−4−(
4−アミノフェノキシ)フェニル〕エタン、ビス(4−
(4−アミノフェノキシ)フェニル)メタン、ビス〔3
−メチル−4(4−アミノフェノキシ)フェニルコメタ
ン、ビス〔3−クロロ−4−(4−アミノフェノキシ)
フェニル〕エタン、ビス〔3,5−ジメチル−4−(4
−アミノフェノキシ)フェニルコメタン、4.4゛ −
ジアミノジフェニルエーテル−3−カルポンアミド、3
.3’  −ジアミノジフェニルエーテル−4−カルボ
ンアミド、3,4“ −ジアミノジフェニルエーテル−
3゛ −カルボンアミド、3.3゛ −ジアミノジフェ
ニルエーテル−4−カルボンアミド等のジアミノカルボ
ンアミド化合物、4.4’  −(4−アミノフェノキ
シ)ジフェニルスルホン、4.4’ −(3−アミノフ
ェノキシ)ジフェニルスルホン、4.4’  −(4−
アミノフェノキシ)ジフェニルスルフィド、4.4’ 
 −(4−アミノフェノキシ)ビフェニル等の4核体芳
香族ジアミンなどや、これらの変成物(アミン変成物)
としての芳香族ジイソシアネートが挙げられ、これらは
2種類以上併用することができる。
好ましくは芳香族ジアミンを使用する。
また、フッ素原子を分子内に含有する芳香族ジアミンも
使用することができ、例えば2,2−ビス(4−アミノ
フェニル)へキサフルオロプロパン、1.3−ビス(ア
ニリノ)へキサフルオロプロパン、1.4−ビス(アニ
リノ)オクタフルオロブタン、1.5− (アニリノ)
デカフルオロペンタン、1.7−ビス(アニリノ)テト
ラデカフルオロへブタン、2.2−ビス(4−(3−ア
ミノフェノキシ)フェニル〕へキサフルオロプロパン、
2,2−ビス(4−(2−アミノフェノキシ)フェニル
〕へキサフルオロプロパン、2,2−ビス(4−(4−
アミノフェノキシ)−3,5−ジメチルフェニル〕へキ
サフルオロプロパン、pビス(4−アミノ−2−トリフ
ルオロメチルフェノキシ)ベンゼン、4. 4’−ビス
(4−アミノ−2−トリフルオロメチルフェノキシ)ビ
フェニル、4,4′−ビス(4−アミノ−3−トリフル
オロメチルフェノキシ)ビフェニル、4.4゛ビス(4
−アミノ−2−トリフルオロメチルフェノキシ)ジフェ
ニルスルホン、4.4’−ビス(3−アミノ−5−トリ
フルオロメチルフェノキシ)ジフェニルスルホン、2,
2−ビス(4−(4アミノ−3−トリフルオロメチルフ
ェノキシ)フェニル〕へキサフルオロプロパンなどが挙
げられ、これらは2種類以上併用することもできる。
さらに、本発明においてはジアミン成分とじて上記芳香
族ジアミンおよび/またはその変成物にシリコーン系ジ
アミンを混合して用いることもできる。本発明のポリイ
ミド膜形成溶液から単にフィルムを形成する場合は必要
としないが、例えば半導体素子表面保護膜等に用いる場
合、形成するポリイミド膜と塗布基板との密着性が要求
されるため、密着性の向上手段としてこのシリコーン系
ジアミンを配合することが好ましい。ただし、多量に使
用するとポリイミド膜の耐熱性が損なわれるので、その
使用量は芳香族ジアミン量の50モル%まで、好ましく
は20モル%以下の置換に止める。
このようなシリコーン系ジアミンとしては、例えば下記
一般式、 機を示し、nは1〜1000の整数である。〕で表わさ
れるものであり、具体的には、などが挙げられ、これら
は2種類以上併用することができる。
本発明において、上記酸成分およびジアミン成分を反応
させてポリイミド膜形成溶液を調製する。
通常、反応は酸成分とジアミン成分の略等モルを有機溶
媒中に仕込み、約60〜100℃で3〜16時間反応さ
せる。
このようにして得られるポリイミド膜形成溶液は対数粘
度0.2以下の状態であり、重量平均分子量(GPC,
?8媒テトラヒドロフラン、ポリスチレン換算)が50
0−1200である低分子量の反応物が生成している。
上記反応に用いる有機溶媒としては、酸成分およびジア
ミン成分を溶解し、生成するポリアミド酸オリゴマーも
溶解しうるちのであり、例えばN−メチル−2〜ピロリ
ドン、N、N’  −ジメチルホルムアミド、N、N’
  −ジメチルアセトアミド、N、N’−ジメチルスル
ホキシド、ヘキサメチルホスホルアミドなどの高極性の
有機溶剤が用いられる。勿論、これら以外の溶剤、例え
ばテトラヒドロフラン、アセトフェノン、シクロヘキサ
ノン、トリエチレングリコールジメチルエーテル、ジオ
キサンなどの溶媒を用いることもできる。また、これら
の溶剤とトルエン、キシレン、ベンゾニトリル、ベンゼ
ン、フェノールのような汎用溶剤を生成するポリアミド
酸やポリイミドの溶解性を低下させない範囲で併用する
ことも可能である。
以上のようにして得られるポリイミド系溶液は、ポリイ
ミドの前駆体であるポリアミド酸を主として含有するも
のであって、比較的低分子量のオリゴマー状態のもので
ある。これは酸成分として脂肪族テトラカルボン酸類を
用いているので、ジアミン成分との重合反応が抑制され
たものと考えられる。その結果として、本発明のポリイ
ミド膜形成溶液の特徴である高濃度化が達成されるので
ある。
従って、本発明のポリイミド膜形成溶液を用いると、−
回の塗布で厚肉の塗布層を形成でき、これを250℃〜
350℃に加熱することにより低分子量重合体が重合し
てポリイミド化され、厚膜のポリイミド膜が形成される
。なお、上記膜形成溶液中のポリイミド形成成分の濃度
(固形分濃度)は、使用する用途により種々設定できる
が、目安としては塗布溶液の溶液粘度を100センチボ
イズ(25℃±0.1℃)に調整した際の固形分濃度が
、20重量%以上となるようにすることが好ましい。
本発明のポリイミド膜形成溶液を用いて被着体上に形成
されるポリイミド膜は、ポリイミド本来の良好な耐熱性
、耐薬品性、機械的特性、および卓越した電気絶縁性を
有するものである。従って、従来公知の各種の用途にフ
ィルムとして、また塗膜として用いることができる。特
に、200〜300μm厚というフィルムおよび塗膜を
得ることも可能であることから、100μm以上の段差
を有する接合部等への塗膜形成に有効である。より詳し
くは、半導体素子表面のパンシベーション膜、保護膜、
ダイオード、サイクリスタ、トランジスタ等のPN接合
部のジャンクション保護膜、VLSlのα線シールド膜
、層間絶縁膜、さらには透明電極を含むガラス基板から
なる液晶セルの液晶配向膜、積層板、各種絶縁皮膜など
広範囲の用途に使用できるものである。
一方、厚膜形成性に優れていると共に成形性にも優れて
いるので、各種充填剤を配合したペーストのバインダー
としても有用であり、金粉、銀粉、パラジウム粉等の導
電性充填剤を分散した耐熱性導電性ペーストのバインダ
ーとして、チップボンディング用、電子部品の電極用等
にも使用できる。
また、ウランやトリウムの含量が5ppb以下の有機質
または無機質フィラーを分散してソフトエラー防止スク
リーン印刷用ペーストとしても使用できるものである。
本発明のポリイミド膜形成溶液の使用例を、以下に図面
を用いて示す。
第1図はハイブリッドICの平面図であり、第2図はそ
のI−1断面図である。これらの図において、1は金属
外囲器、2a、2b;  2c、2d2eはリードビン
である。3はアルミニウム、アルミナまたはガラスエポ
キシ等からなる基板であり、この基板3上に導体IW4
a、4b、4c、4d、  4e、  4f、  4g
、  4h、  4i、  4j、  4k。
41が設けられている。これらの温体層は銀、金、銀−
パラジウム等を導電性フィラーとし、有機ポリマーおよ
び低融点ガラスをバインダーとするペースト状物を基板
上に塗工し、溶媒を除去したのち700〜1200℃程
度で焼成することにより設けられる。上記導体4Cには
、半導体素子5が本発明の膜形成溶液からなるペースト
組成物を用いて形成されたペースト硬化体層6によって
強固に固定されtいる。この接着は導体層4C上に、前
記導電性ペースト組成物を所定量設け、さらに半導体素
子5をその上に載置し前記組成物を加熱硬化させること
によって行なわれるa 7 a、  ? bは他の導体
層4b、4dと電気的に接続するためのボンディングワ
イヤ、8a、8b、8cは抵抗、コンデンサー、ダイオ
ード等のチップ部品である。
9は基板lを載せた放熱板であり、この放熱板9上に導
体層4aとワイヤ11によって電気的に接続されたアー
ス用の導体層10が設けられている。
11゛ はエポキシ樹脂等からなる封止樹脂、12はリ
ードビン2a〜2C外部突出部を封止するためのエポキ
シ樹脂製の樹脂封止部である。
第3図は封止樹脂層を省略したモノリシックICの平面
図であり、第4図はそのト]断面図である。これらの図
において13はリードフレームであり、このリードフレ
ーム13上に半導体素子14が、本発明のポリイミド膜
形成溶液からなる導電性ペースト組成物を用いて形成さ
れたペースト硬化体15によって強固に接着固定されて
いる。
この接着は前記ハイブリッドICにおける導電層と半導
体素子との接着と同様の方法で行なわれる。
16a、16bは他のリードフレーム14a、14bに
ボンディングワイヤ17a、17bによって電気的に接
着された電極、18はトランスファー成形等により上記
各部品を一体に封止したエポキシ樹脂製の封止樹脂層で
ある。
第5図はチップコンデンサーの断面図である。
図において19はBaTiO3、TiO2等を主成分と
するセラミックス誘導体、20は内部電極であり有機ポ
リマーおよび低融点ガラスをバインダーとする導電性ペ
ースト組成物の焼結により形成された無機系銀、金、銀
−パラジウム等のペースト硬化体で構成されている。2
1a、21bはこれらの内部電極を並列接続するように
設けられた外部電極であり、本発明のポリイミド膜形成
溶液からなる導電性ペーストU酸物硬化体によって構成
されている。このチップコンデンサーはBaTi0:+
、TiO□等を主成分とするセラミックス材料を薄膜シ
ート状としたものに、前記無機系銀、金、恨−パラジウ
ム等の導電性ペースト組成物を印刷し、この薄膜シート
を数層から数十層に重ねて700〜1200℃程度の温
度で焼結し、次いで本発明の膜形成溶液を用いたペース
ト組成物を硬化させ外部電極21a、21bにすること
により作製される。なお、外部電極21a、21bには
チップコンデンサーのハンダ付けの際に、導電性充填剤
としての銀がハンダへ溶出することを防止するため、N
i等のメツキ層を設ける場合もある。
第6図はチップ抵抗器の断面図である。アルミナ基板2
2上に酸化ルテニウム、カーボン等の厚膜からある抵抗
素子23が設けられている。24は本発明の膜形成溶液
からなる導電性ペースト組成物の加熱硬化(イミド化)
により形成されたペースト硬化体であり、ハンダ付は性
を良好にするために錫を主体として設けられたハンダメ
ツキ層26およびニッケル層24゛ と共に外部電極2
5を構成している。このニッケル層24゛ は外部電極
25をハンダ付けする際に、ペーストa酸物24から導
電性充填剤としての銀が溶出するのを防止するために設
けられたものである。27はガラスからなる保護膜であ
る。
第7図は水晶発振子の切欠側面図である。水晶板28の
両面に銀−金薄膜29a、29bが設けられている。第
8図はこの薄膜29a、29bが設けられた水晶板28
の平面図である。29° a。
29゛ bは本発明の膜形成溶液からなる導電性ペース
ト組成物の加熱硬化(イミド化)により形成されたペー
スト硬化体であり、水晶板28とリードフレーム31a
、31bとを接着する機能を有すると共に、前記の銀−
金薄膜29a、29bと共に電極30a、30bを構成
している。32は金属製ケースである。
〈発明の効果〉 以上のように、本発明のポリイミド膜形成溶液は酸成分
としての脂肪族テトラカルボン酸および/またはその誘
導体と、ジアミン成分としての芳香族ジアミンおよび/
またはその変成物を反応させて得られる極めて溶液粘度
の低いものであるので、塗工粘度に調整した場合の固形
分濃度を高めることができる。
従って、−回の塗布作業および加熱硬化作業によって従
来の膜形成溶液では不可能であった厚膜形成が可能とな
るものである。特に、100μm以上の厚膜形成が可能
となるので、100μm以上の段差を有する接合部等へ
の塗膜形成に有効であり、半導体素子表面のパッシベー
ション膜、保護膜、ダイオード、サイクリメタ。トラン
ジスタ等のPN接合部のジャンクション保護膜、VLS
■のα線シールド膜、層間絶縁膜、さらには透明電極を
含むガラス基板からなる液晶セルの液晶配向膜、積層板
、各種絶縁皮膜など広範囲の用途に使用できる。さらに
、各種充填剤を配合したペーストのバインダーとしても
有用であり、金粉、銀粉、パラジウム粉等の導電性充填
剤を分散した耐熱性導電性ペーストのバインダーとして
、チップボンディング用、電子部品の電極用等にも使用
できる。
〈実施例〉 以下に本発明の実施例を示し、さらに具体的に説明する
なお、以下の実施例および比較例における溶液粘度、固
形分濃度、対数粘度は次のようにして測定した。
(1)溶液粘度 E型回転粘度計で25±0.1 ℃で測定した。
(2)溶液固形分濃度 但し、Wl:シャーレの重量(g) −□:試料とシャーレの重! (g) Ws:150℃で60分間、さらに200℃で60分間
乾燥した後の試料とシャーレ の重量(g) (3)対数粘度 ポリイミド系溶液の重合時に用いた有機溶剤で希釈して
0.5重量%とし、30±0.01℃の恒温槽中、ウベ
ローデ型粘度計を用いて測定し、次式により算出した。
対数粘度=Iln (t/10)/C 但し、t:ウベローデ型粘度計で測定されるポリマー溶
液の落下時間 to:上記と同様に測定される使用した溶媒のみの落下
時間 C:樹脂の固形分濃度(0,5重量%)実施例1 撹拌装置、冷却管、温度計を具備したフラスコ中に、4
,4° −ジアミノジフェニルエーテル20、Olg(
0,1モル)およびN−メチル−2−ピロリドン35.
67 gを仕込み、さらにブタンテトラカルボン酸23
.41g(0,1モル)を加え、65℃で3時間反応さ
せて透明粘稠なポリイミド膜形成溶液を得た。この溶液
は固形分濃度55.1重量%、溶液粘度29ボイズ、対
数粘度0.062であった。
得られた膜形成溶液をドクターナイフにて塗布厚600
μmでガラス板上に塗布し、150℃で60分間、20
0℃で60分、さらに250℃で120分間加熱乾燥し
てガラス板から剥離し、厚さ296μmの透明で可撓性
を有する強靭なポリイミドフィルムを得た。
得られたフィルムの抗張力は955 kg/−”i’ア
った。
実施例2 4.4’  −(3−アミノフェノキシ)ジフェニルス
ルホン43.24g(0,1モル)、ジメチルアセトア
ミド80.68 g、ブタンテトラカルボン酸23.4
1g(0,1モル)を加えて80℃で2時間反応させた
以外は、実施例1と同様にしてポリイミド膜形成溶液を
得た。この溶液は固形分濃度46.0重量%、溶液粘度
14ポイズ、対数粘度0.058であった。
得られた膜形成溶液を実施例1と同様にして塗布、加熱
乾燥して、厚さ269μmの透明で可撓性を有する強靭
なポリイミドフィルムを得た。
得られたフィル基の抗張力は930kg/c+aであっ
た。
実施例3 2.2−ビス(4−(4−アミノフェノキシ)フェニル
〕プロパン41.0g(0,1モル)、N−メチル−2
−ピロリドン90.38 g、ブタンテトラカルボン酸
二無水物19.81g(0,1モル)を加えて70℃で
2時間反応させた以外は、実施例1と同様にしてポリイ
ミド膜形成溶液を得た。この溶液は固形分濃度40.5
重量%、溶液粘度23ボイズ、対数粘度0.163であ
った。
得られた膜形成溶液をドクターナイフにて塗布厚500
μmでガラス板上に塗布し、150℃で30分間、17
5℃で60分間、200℃で60分間、さらに250℃
で60分間加熱乾燥してガラス板から剥離し、厚さ20
0μmの透明で可撓性を有する強靭なポリイミドフィル
ムを得た。
得られたフィルムの抗張力は970kg/cdであった
実施例4 4.4゛ −ジアミノジフェニルエーテル19,31g
(0,0965モル)、ビス(3−アミノプロピル)テ
トラメチルジシロキサン0.87g(0,0035モル
)、N−メチル−2−ピロリドン35゜67g、ブタン
テトラカルボン酸23.41g(0゜1モル)を用いた
以外は、実施例1と同様にしてポリイミド膜形成溶液を
得た。この溶液は固形分濃度55.4重量%、溶液粘度
28ボイズ、対数粘度0.063であった。
得られた膜形成溶液をドクターナイフにて塗布厚600
μmでガラス板上に塗布し、150℃で60分間、20
0℃で60分間、さらに250℃で60分間加熱乾燥し
て、厚さ291μmの透明で可撓性を有する強靭なポリ
イミドフィルムを得た。なお、このフィルムはガラス板
に対する接着性が掻めて高く、ガラス板から剥離できな
かった。
上記膜形成溶液を銅箔上に上記と同様にして皮膜化し、
銅箔をエツチング除去してポリイミドフィルムを得た。
得られたフィルムの抗張力は880kg/crAであり
、強靭なものであった。
比較例1 実施例1と同様の容器に、3,3°、4.4’−ビフエ
ニルテトラカルボン酸二無水物29.4 g(0,1モ
ル)、2,2.ビス[4−4(アミノフェノキシ)フェ
ニル]プロパン41.Og(0,1モル)、N−メチル
−2−ピロリドン281.6gを仕込み、30℃以下(
特に室温付近)の温度に維持しながら反応を行ない、ポ
リイミド膜形成溶液を得た。この溶液は固形分濃度20
.0重量%、溶液粘度20000ボイズ以上であり、塗
工不能であるので、これを60℃に維持しながら加熱、
塾成を行ない溶液粘度を30ボイズまで低下させた。
なお、対数粘度は1.8であった。
得られた膜形成溶液を実施例1と同様にして塗布厚を6
00μmとしてガラス板上に塗布し、150℃で60分
間、175℃で30分間、200℃で30分間、さらに
300℃で60分間加熱乾燥したところ、ガラス板上に
は透明で強靭なフィルムは形成されなかった。
次に膜形成溶液の塗布厚を500μmに下げ、上記と同
様にして塗布、乾燥したところ、厚さ93μmの透明で
強靭なポリイミドフィルムを得た。
しかし、実施例1と同程度の膜厚のフィルムとするには
3回塗布を重ねることが必要であった。
比較例2 ピロメリット酸二無水物218g(0,1モルフ、4.
4′ −ジアミノジフェニルエーテル20.0 g(0
,1モル)、N−メチル−2−ピロリドン236.9g
を用いた以外は比較例1と同様にして反応を行ない、ポ
リイミド膜形成溶液を得た。この溶液は固形分濃度14
.8重量%、溶液粘度3ボイズ、対数粘度は1,5であ
った。
得られた膜形成溶液を実施例1と同様にして塗布厚を6
00μmとしてガラス板上に塗布し、150℃で60分
間、200℃で60分間、300℃で60分間加熱乾燥
し、ガラス板からポリイミドフィルムを剥離した。この
フィルムは厚さ88μmの透明で強靭なポリイミドフィ
ルムであった。
しかし、実施例1と同程度の膜厚のフィルムとするには
3回塗布を重ねることが必要であった。
比較例3 実施例1と同様のフラスコ内に、窒素ガス導入管および
反応生成水抜き取り口を準備し、4,4゛−ジアミノジ
フエニルエーテル20.Qlg(0,1モル)およびN
−メチル−2−ピロリドン35.67gを仕込み、さら
にブタンテトラカルボン酸23.41g(0,1モル)
を加え、脱水共沸溶剤としてキシレン5gを加えたのち
、窒素気流下で175〜195℃に加熱し、キシレン共
沸によって反応水を抜き取り、約35時間イミド化反応
を行なった。
反応終了後、共沸溶剤のキシレンを系外に留去し、ポリ
イミド膜形成溶液を得た。この溶液は固形分濃度25重
量%、溶液年度180ポイズであり、塗工困難であるの
で、N−メチル−2−ピロリドンにて溶液粘度30ボイ
ズ、固形分濃度17゜5重量%まで希釈を行なった。な
お、対数粘度は0.76であった。
希釈された膜形成溶液を実施例1と同様にして塗布厚を
600μmとしてガラス板上に塗布し、150℃で60
分間、200℃で60分間、25℃で120分間加熱乾
燥し、ガラス板からポリイミドフィルムをl!Il離し
た。このフィルムは厚さ103μmの透明で強靭なポリ
イミドフィルムであった。しかし、実施例1と同程度の
膜厚のフィルムとするには3回塗布を重ねることが必要
であった。
なお、上記実施例1〜4および比較例1〜3によって得
られたポリイミド膜形成溶液を、その溶液中の溶媒で順
次希釈し、所定濃度における溶液粘度(25±1℃)を
測定してグラフ化し、その結果を第9図に示した。直線
aは実施例1.bは実施例2、Cは実施例3、dは実施
例4の値を示し、直線eは比較例1、fは比較例2、g
は比較例3の値を示す。
第9図から明らかなように、各実施例の溶液はいずれも
比較例と比べて、固形分濃度が極めて高いことが判る。
【図面の簡単な説明】
第1〜8図は本発明のポリイミド膜形成溶液の使用状態
を示すものであり、第1図はハイブリッドICの平面図
、第2図はそのl−1断面図、第3図はモノリシックI
Cの封止樹脂層を省略した状態の平面図、第4図はその
n−n断面図、第5図はチップコンデンサーの断面図、
第6図はチップ抵抗器の断面図、第7図は水晶発振子の
切欠側面図、第8図はその水晶発振子部品の平面図を示
す。第9図はポリイミド膜形成溶液の固形分濃度−溶液
粘度の相関線図である。 第1図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)脂肪族テトラカルボン酸および/またはその誘導
    体からなる酸成分と、芳香族ジアミンおよび/またはそ
    の変成物からなるジアミン成分とを反応させて得られ溶
    液であり、対数粘度が0.2以下であることを特徴とす
    るポリイミド膜形成溶液。
  2. (2)ジアミン成分として、さらにシリコーン系ジアミ
    ンを含有してなる請求項(1)記載のポリイミド膜形成
    溶液。
JP32724388A 1988-12-23 1988-12-23 ポリイミド膜形成溶液 Pending JPH02170857A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006348086A (ja) * 2005-06-14 2006-12-28 Kaneka Corp 熱硬化性樹脂組成物およびその利用
JP2014078416A (ja) * 2012-10-11 2014-05-01 Ube Ind Ltd 電極用バインダー樹脂組成物、電極合剤ペースト、及び電極

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