JPH02169547A - コバルト錯体および該錯体を用いた水酸基含有化合物の製造方法 - Google Patents

コバルト錯体および該錯体を用いた水酸基含有化合物の製造方法

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JPH02169547A
JPH02169547A JP63324582A JP32458288A JPH02169547A JP H02169547 A JPH02169547 A JP H02169547A JP 63324582 A JP63324582 A JP 63324582A JP 32458288 A JP32458288 A JP 32458288A JP H02169547 A JPH02169547 A JP H02169547A
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JP
Japan
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cobalt complex
cobalt
lower alkyl
reaction
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JP63324582A
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English (en)
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Mitsuaki Mukoyama
向山 光昭
Shigeru Isayama
諌山 滋
Kouji Katou
加藤 穂慈
Satoru Inoki
猪木 哲
Toru Yamada
徹 山田
Toshihiro Takai
敏浩 高井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 次に本発明について具体的に説明する。
まず、本発明に係るコバルト錯体について説明する。
本発明に係るコバルト錯体は、β−ジカルボニル化合物
のコバルト錯体であり、このコバルト錯体は次式[1]
で表わすことができる。
−R6 ・・・ [!] 上記式[11において、R1およびR4は、それぞれ独
立に、低級アルキル基および/またはアリール基を表わ
す。
上記の低級アルキル基は、通常は、炭素数1〜10、好
ましくは1〜7のアルキル基であり、この低級アルキル
基は、直鎖状であっても分岐を有していてもよい。この
ような低級アルキル基の具体的な例としては、メチル基
、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブ
チル基、58e−ブチル基、t−ブチル基、イソブチル
基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基およびn−へブチ
ル基を挙げることができる。
また、上記のアリール基は、芳香族環上の水素原子が、
ハロゲン原子のような水素原子以外の原子、あるいは置
換基等で置換されていてもよく、このようなアリール基
の具体的な例としては、フェニル基、p−メトキシフェ
ニル基、p−ブロモフェニル基、トルイル基、キシリル
基およびナフチル基を挙げることができる。
本発明において、コバルト錯体の触媒活性を考慮すると
、上記のアルキル基として最も好ましい基は、メチル基
、エチル基、n−プロピル基、t−ブチル基、n−ブチ
ル基等であり、アリール基として−であっても異なって
いてもよい。
また、上記式[11において、R2およびR5は、それ
ぞれ独立に、水素原子、低級アルキル基およびアリール
基よりなる群から選ばれる一種類の原子若しくは基を表
わす。
上記の低級アルキル基は、通常は、炭素数1〜10、好
ましくは1〜6のアルキル基であり、この低級アルキル
基は、直鎖状であっても分岐を有していてもよい。この
ような低級アルキル基の具体的な例としては、Rおよび
R4の説明の際に例示した基を挙げることができる。
また、上記のアリール基は、芳香族環上の水素原子が、
ハロゲン原子のような水素原子以外の原子、あるいは置
換基等で置換されていてもよく、このようなアリール基
の具体的な例としては、上記と同様に、RおよびR4の
説明の際に例示しま た基を挙げることができる。
これらの中でも、コバルト錯体の触媒活性を考慮すると
、RおよびR5は、水素原子であることが最も好ましい
。さらに、R及びR5が低級アルキル基若しくはアリー
ル基である場合には、触媒活性を考慮すると、低級アル
キル基としては、メチル、エチル、n−プロピル、n−
ブチル基が特に好ましく、アリール基としては、フェニ
ル基、p−ブロモフェニル基、p−メトキシフェニル基
が特に好ましい。
なお、式[1]において、R2およびR5は、同一であ
っても異なっていてもよい。
式[I]において、RおよびR6は、それぞれ独立に、
低級アルキル基および/またはシクロアルキル基を表わ
す。
上記の低級アルキル基は、通常は、炭素数1〜10、好
ましくは1〜7のアルキル基であり、この低級アルキル
基は、直鎖状であっても分岐を有していてもよい。この
ような低級アルキル基の具体内な例としては、Rおよび
R4の説明の際に例示した基を挙げることができる。
また、シクロアルキル基としては、通常は、炭素数が3
〜10、好ましくは炭素数5〜8の比較的炭素数の少な
いシクロアルキル基が望ましい。
このようなシクロアルキル基の具体的な例としては、シ
クロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロへブチル基
、およびシクロオクチル基等を挙げることができる。
さらにこのコバルト錯体の触媒活性を考慮すると、これ
らのうちでもRおよびR6としては、低級アルキル基が
特に好ましい。
なお、式[1]において、RおよびR6は、同一であっ
ても異なっていてもよい。
上記のような化合物のうち、特に優れた触媒活性を有す
る化合物は、式[1]におけるR2およびR5が共に水
素原子である次式[1]で表される化合物である。
RおよびRは、上記式[1]においてR3およびR6と
して表わした低級アルキル基および/またはシクロアル
キル基を表わし、さらに、触媒として使用する場合には
、炭素数1〜6の低級アルキル基であることが好ましい
上記のような本発明に係るコバルト錯体として、好適な
化合物の例としては、次式(1)〜(ア)で表される化
合物を挙げることができる。
(1)   ビス(l−エトキシカルボニル−1,3−
ブタンジオナト)コバルト(n) R8−吉 ・・・ [R1 なお、上記式[■]において、R7およびR9はそれぞ
れ独立に、式[13においてR1およびR4として示し
た低級アルキル基および/またはアリール基を表わし、
さらに、触媒として使用する場合には炭素数1〜6の低
級アルキル基であることが好ましい。また、上記式[I
I]において、・・・(1) (2)   ビス(1−n−ブトキシカルボニル−4,
4ジメチル−1,3−ペンタンジオナト)コバルト(I
I)(4)   ビス(1−メトキシカルボニル−4,
4−ジメチル−1,3−ペンタンジオナト)コバルト(
■)(3)   ビス(1−メトキシカルボニル−1,
3−ブタンジオナト)コバルト(n) (5)   ビス(l−エトキシカルボニル−4,4−
ジメチル−1,3−ペンタンジオナト)コバルト(n)
・・・(5) (6)   ビス(1−n−プロポキシカルボニル−4
,4−ジメチル−1,8−ペンタンジオナト)コバルト
(n)(7)   (L−エトキシカルボニル−1,3
−ブタンジオナト)  (1−メトキシカルボニル−4
,4−ジメチル−1,3−ペンタンジオナト)コバルト
(II)バルト錯体は、水和物あるいは塩であってもよ
い。
本発明におけるβ−ジカルボニル化合物のコバルト錯体
との表現は、β−ジカルボニル化合物のコバルト錯体の
水和物および塩をも包含するものとする。
上記のようなβ−ジカルボニル化合物のコバルト錯体は
、例えば以下に示すように、得ようとする錯体の配位子
に対応するジカルボニル化合物が分散もしくは溶解され
ているアルコール溶液に、撹拌しながら水酸化ナトリウ
ム水溶液を滴下し、次いでこの溶液に塩化コバルトのよ
うなコバルト化合物を添加することにより得ることがで
きる。
なお、このようなβ−ジカルボニル化合物のコβ−ジカ
ルボニル化合物とコバルト化合物との反応は、通常は反
応液のpH値を8〜12の範囲内のアルカリ性に調整し
て行なわれる。この反応は、通常0〜50℃の反応温度
で、0.1.〜2時間で終了する。
上記のようにして製造されたコバルト錯体は、前述の式
[1]において、通常は、コバルト原子を対称点として
、RとRRとRおよ びRとR6とが同一の基である化合物である。
本発明のコバルト錯体は、上記のように対称性を有する
化合物であってもよいが、対称性を有していなくともよ
い。このような対象性を有しない化合物は、上記のよう
にして対象性を有するコバルト錯体を2種類以上用意し
、この2種類以上のコバルト錯体を混合し、例えばトル
エン等の反応溶媒の存在下に加熱することにより製造す
ることができる。以下に上記のような反応の例を示す。
上記のようにしてコバルト錯体を製造する際に使用され
るβ−ジカルボニル化合物としては、上記のようなコバ
ルト錯体を形成しうる化合物であれば特に制限なく使用
することができる。このようなβ−ジカルボニル化合物
の具体的な例としては、 誹1−エトキシカルボニル−1,3−ブタンジオン、1
−n−ブトキシカルボニル−4,4ジメチル−1,3−
ペンタンジオン、 ■−メトキシカルボニルー1.3−ブタンジオン、■−
メトキシカルボニルー4.4−ジメチル−1,3−ペン
タンジオン、 ■−エトキシカルボニルー4.4−ジメチル−1,3−
ペンタンジオン、 1−n−プロポキシカルボニル−4,4−ジメチル−1
,3−ペンタンジオン、 1−n−ブトキシカルボニル−4,4−ジメチル−■、
3−ペンタンジオン、 および 1−n−ブトキシカルボニル−1,3−ブタンジオンを
挙げることができる。これらのβ−ジカルボニル化合物
は単独で、あるいは組み合わせて使用することができる
上記のようなβ−ジカルボキシ化合物と共に本発明のコ
バルト錯体を製造する為に使用されるコバルト化合物に
特に制限はなく種々のコバルト化合物を使用することが
できる。このようなコバルト化合物の例としては、Co
 C12等のような無機コバルト化合物及びCo  (
CH3COO) 2等のような有機コバルト化合物を挙
げることができ、これらのコバルト化合物は、単独であ
るいは組み合わせて使用することができる。
このβ−ジカルボン酸とコバルト化合物との反応は、水
中で行なうこともできるし、また水とアルコールとの混
合溶媒中で行なうこともできるし、さらにアルコール中
で行なうことも可能である。
本発明において、特に好ましい反応溶媒は、水とアルコ
ールとの重量比率が、通常10:90〜100 : O
の範囲内にある溶媒である。
本発明に係る水酸基含有化合物の製造方法は、触媒とし
て上記のようなβ−カルボニル化合物のコバルト錯体を
用い、さらに二級アルコールが共存する系において、オ
レフィン系炭化水素化合物と酸素含有ガスとを接触させ
ることを特徴としている。
本発明において使用されるオレフィン系炭化水素化合物
は、通常、炭素数2〜30、好ましくは4〜20のオレ
フィン系炭化水素化合物であり、例えば次式[m]で表
わすことができる。
ただし、上記式[m]において、R11は、アルキル基
、アリール基、シクロアルキル基およびアリールアルキ
ル基のうちから選ばれる一皿類の基であり、RRおよび
R14は、それぞれ独立に水素原子、アルキル基、アリ
ール基、アルキルアリール基の内から選ばれる原子若し
くは基である。なお、これらRRRおよびR14は、同
一であってもよいし、また異なっていてもよい。
このような上記式[II[]で表わされるオレフィン系
炭化水素化合物には、芳香族オレフィン系炭化水素化合
物、脂環族オレフィン系炭化水素化合物、芳香族オレフ
ィン系炭化水”素化合物がある。
さらに、これらの化合物が置換基を有していてもよい。
また本発明の方法において、反応に寄与する二重結合は
、主鎖の末端に位置していても、あるいは末端以外の部
分、例えば主鎖の中心近傍に位置していてもよく、さら
に側鎖の末端(exo−末端)に位置していても、ある
いは側鎖の末端以外の部分、例えば・側鎖の中心近傍に
位置していてもよい。
なお、本発明で使用されるオレフィン系炭化水素化合物
は、通常上記式[III]で示されるように、本発明の
反応における活性を有する二重結合を1つ有している化
合物であるが、このような二重結合を2個以上有する化
合物も使用することができる。さらに2個以上の二重結
合を有する場合、これらの二重結合は、本発明の反応に
おいて同一の活性を示す必要はない。
本発明において使用されるオレフィン系炭化水素化合物
の具体的な例としては、エチレン、プロピレン、■−ブ
テン、2−ブテン、イソブチン、l−ペンテン、2−ペ
ンテン、2−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ブ
テン、2−メチル−2−ブテン、l−ヘキセン、2.3
−ジメチル−2−ブテン、■−ヘプテン、l−オクチン
、l−ノネン、■−デセン、5−デセンおよび2−メチ
ル−2−デセン等の脂肪族オレフィン系炭化水素化合物
; シクロペンテン、°シクロオクテン、シクロヘキセンお
よびシクロヘプテン等の脂環族オレフィン系炭化水素化
合物; 4−フェニル−1−ブテン、4−フェニル−2−ブテン
2−メチル−4−フェニル−1−ブテン、スチルベン、
スチレンおよび5−フェニル−3−メチル−2−ペンテ
ン等の芳香族オレフィン系炭化水素化合物を挙げること
ができる。さらに、本発明の方法においては、上記のよ
うなオレフィン系炭化水素化合物の他に、官能基を有す
るオレフィン系炭化水素化合物をも使用することができ
る。本発明で使用することができる上記のようなオレフ
ィン系炭化水素化合物の例としては、アクリル酸ジメチ
ルアミド、クロトン酸ジメチルアミド、イソクロトン酸
ジメチルアミド、ケイ皮酸ジメチルアミド、ケイ皮酸ジ
エチルアミド、ウンデシル酸ジメチルアミド、オレイン
酸ジメチルアミド、エライジン酸ジメチルアミド、ブラ
シジン酸ジメチルアミド、β、β−ジメチルアクリル酸
ジメチルアミドおよびβ。
β−ジメチルアクリル酸ジエチルアミド等のオレフィン
カルボン酸アミド; メチルビニルケトンジエチルアセタール、メシチルオキ
サイドジメチルアセクール、アリルメチルケトンジエチ
ルアセタール、アリルアセトンジエチルアセクール、メ
チルへブテンジエチルアセタールおよびベンジリデンア
セトンジメチルアセタール、ベンジリデンアセトンジエ
チルアセタールなどのオレフィンアセタール、 並びに 安息香酸クロチル、アリルベンジルエーテル、安息香酸
アリール、酢酸アリール、アリールアルコールメチルエ
ステル、アリールアミン安息香酸アミド、桂皮酸エチル
エステル、桂皮酸メチルエステル、5−ヘキセン−1−
オール安息香酸エステル、6−メチル−5−へブテン−
2−オール安息香酸エステル、ベンザルアセトフェノン
、ベンザルアセトンおよびブニルアルコールp−メトキ
シ安息香酸エスチル等の置換芳香族オレフィン系炭化水
素化合物を挙げることができる。
このような官能基を有するオレフィン系炭化水素化合物
を使用しても、本発明の製造方法によれば、官能基が影
響を受けることなく、水酸基含有化合物を製造すること
ができる。
本発明の水酸基含有化合物の製造方法では、上記のよう
なオレフィン系炭化水素化合物を、二級アルコールの存
在下に酸素含有ガスと接触させる。
ここで使用することができる二級アルコールの例として
は、イソプロピルアルコール、3138−ブタノール、
3−ペンタノールおよび2−ペンタノール等の脂肪族二
級アルコール; ベンズヒドロールおよびα−フェニルエチルアルコール
等の芳香族二級アルコール; 並びに シクロヘキサノール、シクロペンタノールおよびシクロ
ヘプタツール等の脂環族二級アルコールを挙げることが
できる。このような二級アルコールは、単独であるいは
組み合わせて使用することができる。
上記のような二級アルコールのうち、本発明ではイソプ
ロピルアルコール、シクロペンタノール、α−フェニル
エチルアルコールあるいは5ee−ブタノールを使用す
ることが特に好ましい。
本発明において使用される酸素含有ガスとしては、酸素
自体を使用することができることはもちろん、空気等の
ように酸素以外の成分を含むガスを使用することもでき
る。酸素以外の成分を含むガスを使用する場合、反応の
経済性を考慮すると、このガス中における酸素の濃度が
5容量%以上のガスが好ましく使用される。
本発明に係る水酸基含有化合物の製造方法において、β
−カルボニル化合物のコバルト錯体は、用いるオレフィ
ン系炭化水素化合物1モルに対して、通常は0.1〜2
0モル%、好ましくは1〜10モル%の範囲内の割り合
いで使用される。
また、二級アルコールは、使用するオレフィン系炭化水
素化合物1モルに対して、通常は1g以上、好ましくは
21以上の量で使用される。
なお、このような二級アルコールは、反応溶媒としても
作用するが、反応溶媒としては、この二級アルコールの
他に、不活性な溶媒を使用することもできる また、反応系に導入される酸素含有ガスは、使用するオ
レフィン系炭化水素化合物よりも通常過剰に導入される
。そして、この反応は減圧〜加圧のいずれの状態でも行
なうことができ、特に常圧〜加圧状態で行なうことが好
ましいが、酸素を通常は081〜20kg/c−・G1
好ましくは0.1〜10kg/cd−Gの圧力で導入し
て反応を行なうことが望ましい。
上記のような反応は、反応温度を0〜150℃、好まし
くは20〜100℃の範囲内に設定して行なうことが望
ましい。このような温度で反応させることにより、通常
は0.5〜30時間、好ましくは1〜20時間で反応が
終了する。
上記の反応は、通常液相法で、連続的に、または、回分
的に行なわれる。
このように反応させることにより、オレフィン系炭化水
素化合物は、使用したオレフィン系炭化水素化合物に対
応する水酸基含有化合物になる。
例えば上記式[Iff]で表わされるオレフィン系炭化
水素化合物を使用した場合には、以下に示す大水酸基含
有化合物を得ることができる。
ただし、上記式[IV]において、R8R9RおよびR
11は、前記[I[[]と同様の意味であす、R12お
よびR13のうちのいずれか一方は水酸基であり、かつ
他方は水素原子を表わす。
すなわち、例えばオレフィン系炭化水素化合物として1
−デセンを使用した場合には、2−デカノールを得るこ
とができる。
なお、この反応に伴なって、通常は対応するケトンが副
生する。例えば上記の例で示すと2−デカノンである。
本発明の製造方法において、水酸基含有化合物の生成比
率の制御は、使用する二級アルコールおよびβ−カルボ
ニル化合物のコバルト錯体の種類、あるいは反応温度、
反応時間などを変えることにより行なうことができる。
発明の効果 本発明によれば、触媒として上記のような新規なコバル
ト錯体を使用しているので、オレフィン系炭化水素化合
物から効率良く水酸基含有化合物を製造することができ
る。
すなわち、本発明の方法によれば、反応が平衡反応では
ないので、反応系から反応生成物を除去するような煩雑
な操作を行なうことなく、高い転化率で水酸基含有化合
物を製造することができる。
しかも、オレフィン系炭化水素化合物が官能基を有する
場合であっても、官能基が分解されることがなく、従っ
て官能基を有するオレフィン系炭化水素化合物から、こ
のような官能基を有する水酸基含有化合物を製造するこ
とができる。
次に本発明の実施例を示して本発明を説明するが、本発
明は、これら実施例によって限定されるものではない。
実施例1 ビス(1−エトキシカルボニル−1,3−ブタンジオナ
ト)コバルト錯体(II)の調製 ■−エトキシカルボニル−1,8−ブタンジオン3.1
6g (20,0ミリモル)を、エタノール5 mlに
溶解し、この溶液に1規定の水酸化ナトリウム水溶液を
20m1加えた。
この溶液を20℃で30分間撹拌してから、この溶液に
、塩化コバルト6水和物2.6g(11,0ミリモル)
を20m1の水に溶解した溶液を少しづつ滴下した。
滴下後、20℃で30分間撹拌し、生成した沈澱を濾過
した。
濾取した固形物を1 mm Hgの減圧下に50’Cで
7時間乾燥して、5.9gの肌色の固体を得た。
得られた化合物を分析した結果、この化合物はビス(l
−エトキシカルボニル−1,8−ブタンジオナト)コバ
ルト(II)錯体であった。収率78%このコバルト錯
体の性状および物性は次の通りである。
性状二肌色の粉末 融点2300℃以上 赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法、am−’)17
92.1675.1607.1362、マススペクトル m/e  373(M”) 構造式 上記式(1) なお、得られたコバルト錯体の赤外線吸収スペクトルの
チャートを第1図に示す。
実施例2 ビス(1−n−ブトキシカルボニル−4,4ジメチル−
1,3−ペンタンジオナト)コバルト錯体(U)の調製 実施例1において、■−エトキシカルボニルー1,3−
ブタンジオンの代わりに、■−n−ブトキシカルボニル
ー4.4ジメチル−1,3−ペンタンジオンを4.6t
r (20,0ミリモル)使用した以外は同様に反応さ
せた。
得られた反応生成物を分析したところ、この反応生成物
はビス(1−n−ブトキシカルボニル−4,4ジメチル
−1,3−ペンタンジオナト)コバルト錯体(II)で
あった。収率70% このコバルト錯体の性状および物性は次の通りである。
性状:茶色の粉末 融点二300℃以上 赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法、cab−’)2
960、1725、1614、1390マススペクトル m/e   513(M”) 構造式 上記式(2) なお、得られたコバルト錯体の赤外線吸収スペクトルの
チャートを第2図に示す。
実施例3 ビス(1−メトキシカルボニル−1,3−ブタンジオナ
ト)コバルト錯体(If)の調製 実施例1において、■−エトキシカルボニルー1,3−
ブタンジオンの代わりに、■−メトキシカルボニルー1
.3−ブタンジオンを2.86g (20,0ミリモル
)使用した以外は同様に反応させた。
得られた反応生成物を分析したところ、この反応生成物
はビス(1−メトキシカルボニル−1,3−ブタンジオ
ナト)コバルト錯体(II)であった。収率48% このコバルト錯体の性状および物性は次の通りである。
性状:肌色の粉末 融点=300℃以上 赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法、Cm−’)29
22、1734、1665、1606.1424、12
75 マススペクトル m/e  346(M  ) 構造式 上記式(3) なお、得られたコバルト錯体の赤外線吸収スペクトルの
チャートを第3図に示す。
実施例4 ビス(l−メトキシカルボニル−4,4−ジメチル−1
,3−ペンタンジオナト)コバルト錯体(II)の調製 実施例1において、■−エトキシカルボニルー1.3−
ブタンジオンの代わりに、■−メトキシカルボニルー4
.4−ジメチル−1,3−ペンタンジオンを3.7g 
(20,0ミリモル)使用した以外は同様に反応させた
得られた反応生成物を分析したところ、この反応生成物
はビス(1−メトキシカルボニル−4,4−ジメチル−
1,3−ペンタンジオナト)コバルト錯体(■)であっ
た。収率66% このコバルト錯体の性状および物性は次の通りである。
性状:黄土色の粉末 融点=300℃以上 赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法、cm−1)29
60、1732、1615、1507.マススペクトル m/e  429(M”) 構造式 上記式(4) なお、得られたコバルト錯体の赤外線吸収スペクトルの
チャートを第4図に示す。
実施例5 ビス(l−エトキシカルボニル−4,4−ジメチル−1
,3−ペンタンジオナト)コバルト錯体(II)の調製 実施例1において、■−エトキシカルボニルー1.3−
ブタンジオンの代わりに、l−エトキシカルボニル−4
,4−ジメチル−1,3−ペンタンジオンを4.0g 
(20,0ミリモル)使用した以外は同様に反応させた
得られた反応生成物を分析したところ、この反応生成物
はビス(l−エトキシカルボニル−4,4−ジメチル−
1,3−ペンタンジオナト)コバルト錯体(n)であっ
た。収率92% このコバルト錯体の性状および物性は次の通りである。
性状:黄土色(やまぶき色)の粉末 融点=300℃以上 赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法、Cm−1)29
60、1725、1619、1505、マススペクトル m/e  457(M”) 構造式 上記式(5) なお、得られたコバルト錯体の赤外線吸収スペクトルの
チャートを第5図に示す。
実施例6 ビス(1−n−プロポキシカルボニル−4,4−ジメチ
ル−1,3−ペンタンジオナト)コバルト錯体(■)の
調製 実施例1において、l−エトキシカルボニル−1,3−
ブタンジオンの代わりに、1−n−プロポキシカルボニ
ル−4,4−ジメチル−1,3−ペンタンジオンを4.
3g (20,0ミリモル)使用した以外は同様に反応
させた。
得られた反応生成物を分析したところ、この反応生成物
はビス(1−n−プロポキシカルボニル−4,4−ジメ
チル−L、S−ペンタンジオナト)コバルト錯体(II
)であった。収率80% このコバルト錯体の性状および物性は次の通りである。
性状:茶色の粉末 融点二300℃以上 赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法、cab−’)2
964.1725.1614.1390゜マススペクト
ル m/e  485(M  ) 構造式 上記式(6) なお、得られたコバルト錯体の赤外線吸収スペクトルの
チャートを第6図に示す。
実施例7 (1−エトキシカルボニル−1,3−ブタンジオナト)
(l−メトキシカルボニル−4,4−ジメチル−1,3
−ペンタンジオナト)コバルト錯体(n)の調製実施例
1で調製したビス(1−エトキシカルボニル−1,3−
ブタンジオナト)コバルト(n)373mg(1,0ミ
リモル)と、実施例4で調製したビス(l−メトキシカ
ルボニル−4,4−ジメチル−1,3ペンタンジオナト
)コバルト(II)429sg(1,0ミリモル)を5
0m1のトルエン中に加え、120℃で加熱撹拌した。
30分間加熱撹拌することにより、この反応液は均一に
なった。さらに30分間熱撹拌を続けた後、充分に放冷
し、減圧下に溶媒を留去して赤褐色固体802 mgを
得た。
得られた固体を分析したところ、この固体は(l−エト
キシカルボニル−1,3−ブタンジオメト)(l−メト
キシカルボニル−4,4−ジメチル−1,8−ペンタン
ジオナト)コバルト錯体(■)であった。
収率100% このコバルト錯体の性状および物性は次の通りである。
性状:赤褐色の固体 融点:121.9〜124.0℃ 赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法、cm−’)34
28、2964、1731、1607.1509、14
59、1365、1255.1152、782 マススペクトル m/e   401(M  ) 構造式 上記式(ア) なお、得られたコバルト錯体の赤外線吸収スペクトルの
チャートを第7図に示す。
実施例8 2−デカノールの製造 反応容器に、1ミリモル(140蒙g)の1−デセンと
、実施例1で得られたビス(I−エトキシカルボニル−
1,3−ブタンジオナト)コバルト錯体(n)を0.0
5ミリモル(18,7mg)と、イソプロパツール5 
mlとをいれ、反応容器内に酸素ガスを1気圧の圧力で
充填し、75℃で6時間反応させた。
得られた反応液をガスクロマトグラフィで分析したとこ
ろ、2−デカノールの収率は37.2%であり、3.3
%の2−デカノンが副生した。
実施例9〜13 実施例8において、触媒の種類、触媒使用量および反応
時間を表1に記載したようにかえた以外は同様に操作し
た。
この反応により得られた2−デカノールの収率および2
−デカノンの副生率を表1に記載する。
なお、表1に実施例8における反応条件および結果も併
せて記載する。
表1 実施例14 2−デカノールの製造 実施例9において、■−デカンの使用量を140ag(
1,0ミリモル)とし、ビス(2−エトキシカルボニル
ー1.3−ブタンジオナト)コバルト錯体(n)の代わ
りに、実施例7で製造した(l−エトキシカルボニル−
1,3−ブタンジオメト)  (1−メトキシカルボニ
ル−4,4−ジメチル−1,3−ペンタンジオナト)コ
バルト(II)を140mg(35,0ミリモル)使用
し、イソプロパツールの使用量を10m1とし、さらに
反応時間を8時間とした以外は同様に反応を行なった。
得られた反応液をガスクロマトグラフィで分析したとこ
ろ、2−デカノールの収率は72.0%であり、12.
7%の2−デカノンおよび1.5%のデカンが副生して
いた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、ビス(l−エトキシカルボニル−1,8−ブ
タンジオナト)コバルト錯体(Il)のIRスペクトル
のチャートである。 第2図は、ビス(1−n−ブトキシカルボニル−4,4
ジメチル−1,3−ペンタンジオナト)コバルト錯体(
n)のIRスペクトルのチャートである。 第3図は、ビス(1−メトキシカルボニル−■、8−ブ
タンジオナト)コバルト錯体(n)のIRスペクトルの
チャートである。 第4図は、ビス(l−メトキシカルボニル−4,4−ジ
メチル−L、S−ペンタンジオナト)コバルト錯体(I
りの!Rスペクトルのチャートである。 第5図は、ビス(1−エトキシカルボニル−4,4−ジ
メチル−1,3−ペンタンジオナト)コバルト錯体(I
I)のIRスペクトルのチャートである。 第6図は、ビス(1−n−プロポキシカルボニル−4,
4−ジメチル−1,3−ペンタンジオナト)コバルト錯
体(■)のIRスペクトルのチャートである。 第7図は、(l−エトキシカルボニル−1,3−ブタン
ジオナト)  (1−メトキシカルボニル−4,4−ジ
メチル−1,3−ペンタンジオナト)コバルト錯体(n
)のIRスペクトルのチャートである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)次式[ I ]で表わされるβ−ジカルボニル化合
    物のコバルト錯体; ▲数式、化学式、表等があります▼・・・[ I ] [上記式[ I ]において、R^1およびR^4は、そ
    れぞれ独立に、低級アルキル基および/またはアリール
    基を表わし、R^2およびR^5は、それぞれ独立に、
    水素原子、低級アルキル基およびアリール基よりなる群
    から選ばれる一種類の原子若しくは基を表わし、そして
    R^3およびR^6は、それぞれ独立に、低級アルキル
    基および/またはシクロアルキル基を表わす]。
  2. (2)次式[ I ]で表わされるβ−ジカルボニル化合
    物のコバルト錯体の存在下、かつ二級アルコールの共存
    下に、オレフィン系炭化水素化合物と酸素含有ガスとを
    接触させることを特徴とする水酸基含有化合物の製造方
    法; ▲数式、化学式、表等があります▼・・・[ I ] [上記式[ I ]において、R^1およびR^4は、そ
    れぞれ独立に、低級アルキル基および/またはアリール
    基を表わし、R^2およびR^5は、それぞれ独立に、
    水素原子、低級アルキル基およびアリール基よりなる群
    から選ばれる一種類の原子若しくは基を表わし、そして
    R^3およびR^6は、それぞれ独立に、低級アルキル
    基および/またはシクロアルキル基を表わす]。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020100765A1 (ja) * 2018-11-12 2020-05-22 東ソー株式会社 コバルト錯体、その製造方法、及びコバルト含有薄膜の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020100765A1 (ja) * 2018-11-12 2020-05-22 東ソー株式会社 コバルト錯体、その製造方法、及びコバルト含有薄膜の製造方法
US11753429B2 (en) 2018-11-12 2023-09-12 Tosoh Corporation Cobalt complex, method for manufacturing same, and method for manufacturing cobalt-containing thin film

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