JPH02145536A - β‐ジカルボニル化合物のコバルト錯体 - Google Patents

β‐ジカルボニル化合物のコバルト錯体

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JPH02145536A
JPH02145536A JP30035588A JP30035588A JPH02145536A JP H02145536 A JPH02145536 A JP H02145536A JP 30035588 A JP30035588 A JP 30035588A JP 30035588 A JP30035588 A JP 30035588A JP H02145536 A JPH02145536 A JP H02145536A
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JP
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cobalt
compound
bis
groups
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JP30035588A
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English (en)
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Mitsuaki Mukoyama
向山 光昭
Shigeru Isayama
諌山 滋
Kouji Katou
加藤 穂慈
Satoru Inoki
猪木 哲
Toru Yamada
徹 山田
Toshihiro Takai
敏浩 高井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 次に本発明について具体的に説明する。
本発明に係るβ−ジカルボニル化合物のコバルト錯体は
、次式[1]で表わされることを特徴としている。
・・・ [1] 上記式[I]において、RR3R’およびR6はそれぞ
れ独立に、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基およ
び次式[n]で表わされる特定のアリール基のうちから
選択される原子もしくは基を表わす。
■ 上記式[11において、RR3R4およびR6が炭素数
1〜10のアルキル基である場合、アルキル基の具体的
な例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、
n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−
へブチル基、n−オクチル基、n−ノニル基およびn−
デシル基のような直鎖状アルキル基: I−プロピル基、I−ブチル基、5(3e−ブチル基、
t−ブチル基、2−ペンチル基、3−ペンチル基、ne
o−べブチル基、t−ペンチル基、2−ヘキシル基およ
び3−ヘキシル基等の側鎖を有するアルキル基;並びに
置換もしくは無置換のシクロペンチル基、置換もしくは
無置換のシクロヘキシル基、置換もしくは無置換のシク
ロペンチル基、置換もしくは無置換のシクロオクチル基
および置換もしくは無置換のアダマンチル基等の脂環族
基を挙げることができる。また、上記RI R3Rおよ
びR6がアルキル基である場合、これらのアルキル基は
相互に連結して環を形成していてもよい。
また、上記R’  R”  R及びR6がアリ−ル基で
ある場合、このアリール基は、次式[II]で表わすこ
とができる。
ただし、上記式[1]において、R7は低級アルキル基
、低級アルコキシ基、ハロゲン原子および一〇F3より
なる群から選ばれる基もしくは原子を表わし、nは0〜
5の整数を表わす。
R7が低級アルキル基である場合、好ましいアルキル基
は炭素数1〜5のアルキル基であり、このアルキル基は
直鎖状であっても分岐を有していてもよい。このような
アルキル基の具体的な例としては、メチル基、エチル基
、ロープロピル基、1−プロピル基、n−ブチル基、1
−ブチル基、5ea−ブチル基およびt−ブチル基を挙
げることができる。
また、R7が低級アルコジキシ基である場合、好ましい
アルコキシ基は、このアルコキシ基を構成するアルキル
基の炭素数が1〜5であるアルコキシ基であり、このア
ルキル基は直鎖状であっても分岐を有していてもよい。
このようなアルコキシ基の具体的な例としては、メトキ
シ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、■−プロポキシ
基、n−ブトキシ基、I−ブトキシ基、5ea−ブトキ
シ基およびt−ブトキシ基を挙げることができる。
さらに、R7がハロゲン原子である場合、ハロゲン原子
の具体的な例としては、F、Cf、、Brおよびlを挙
げることができる。
なお、R7は通常単独の原子もしくは基を表わすが、n
が2以上である場合において、すべてのR7が同一であ
る必要はなく、本発明の範囲内において、式[11]で
表わされるアリール基が異なる複数のR7を有していて
もよい。
このようなアリール基の好ましい例としては、ペンタフ
ルオロフェニル基、フェニル基、4−ブロモフェニル基
、4−フルオロフェニル基、4−トリフロオロメチルフ
ェニル基、2.4−ジメトキシフェニル基、4−メチル
フェニル基および2,4.6−1リメチルフエニル基等
を挙げることができる。
上記式[I]において、RおよびR5はそれぞれ独立に
水素原子、低級アルキル基、アリール基およびハロゲン
原子よりなる群から選択される原子もしくは基である。
RおよびR5が低級アルキル基である場合、好ましいア
ルキル基は炭素数1〜5のアルキル基である。このよう
なアルキル基の具体的な例としでは、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、l−プロピル基、n−ブチル基、
i−ブチル基、5oc−ブチル基およびt−ブチル基を
挙げることができる。
また、RおよびR5がアリール基である場合、好ましい
アリール基としては、フェニル基、■−ナフチル基およ
び2−ナフチル基を挙げることができる。なお、このア
リール基は、置換基を有していでもよい。
また、R2およびR5がハロゲン原子である場合、ハロ
ゲン原子の具体的な例としては、F、Cl3.Brおよ
び■を挙げることができる。
本発明に係るβ−ジカルボニル化合物のコバルト錯体は
、上記のように式[1]で表わされる。
ただし、上記式[1]において、R2及びR5が共に水
素原子である場合に、RR3R4およびR6が同一の基
であるときには、この基は■ メチル基以外の基を表わす。従ってRR3RおよびR6
が同時にメチル基を表わすことはない。また同様にR’
  R3RおよびR6が同一の基を表わすときには、こ
の基はエチル基、n−プロピル基、I−プロピル基、t
−ブチル基およびフェニル基の中から選択される一種類
の基以外の基を表わす。従ってこの場合において、この
基が上記のエチル基、n−プロピル基、1−プロピル基
、t−ブチル基およびフェニル基の中から選択される一
種類の基になることはない。
従って、本発明に係るβ−ジカルボニル化合物のコバル
ト錯体には、以下に示す化合物は含まれRI R3R4
およびR6が共にエチル基である次式で表わされる化合
物; ない。
R’  R3RおよびR6が共にメチル基である次式で
表わされる化合物; RI R3R4およびR6が共に1−プロピル基である
次式で表わされる化合物; RI R3R4およびR6が共にt−ブチル基である次
式で表わされる化合物; RI R3R4およびR6が共にフェニル基である次式
で表わされる化合物; RI R3R’およびR6が共にn−プロピル基である
次式で表わされる化合物; また、上記式[1]において、R2およびR5が共に水
素原子である場合に、R1およびR4が同一の基である
ときはフェニル基以外の基であり、かつR3およびR6
が同一の基であるときはメチル基以外の基である。従っ
てこの場合に、R1およびR4が共にフェニル基であり
、かつR3およびR6がメチル基であることはない。
すなわち、本発明に係るβ−ジカルボニル化合物のコバ
ルト錯体には、R1およびR4が共にフェニル基であり
、かつR3およびR6が共にメチル基である次式で表わ
される化合物は含まれない。
さらに上記式[1]において、R2およびR5が共に水
素原子である場合に、R」およびR4同一の基であると
きはこの基はt−ブチル基以外の基を表わし、かつR3
およびR8が同一の基であるときはこの基はメチル基以
外の基を表わす。従ってこの場合においてR1およびR
4が同時にt−ブチル基であり、かつR3およびRBが
同時にメチル基になることはない。
すなわち、本発明に係るβ〜ジカルボニル化合物のコバ
ルト錯体には、R1およびR4が共にt−ブチル基であ
り、かつR3およびR8が共にメチル基である次式で表
わされる化合物は含まれない。
さらにまた、上記式[I]において、R2およびR5が
共に塩素原子または臭素原子である場合に、R’  R
3RおよびR6が同一の基であるときは、この基はメチ
ル基以外の基である。
従って、本発明に係るβ−ジカルボニル化合物のコバル
ト錯体には、RおよびR5が共に塩素原子または臭素原
子であり、しかもRR3RおよびR6共にメチル基であ
る次式で表わされる化合物は含まれない。
のコバルト錯体には、RおよびR5が共にメチルであり
、かっRR3RおよびR6が同時にメチル基である次式
で表わされる化合物;また、上記式[1]において、R
およびR5が共にメチル基またはエチル基である場合に
、RI R3RおよびR6はメチル基以外の基である。
すなわち、この場合にRR3R’およびR6が同時にメ
チル基になることはない。
従って、本発明に係るβ−ジカルボニル化合物および RおよびR5が共にエチルであり、かつRIR8Rおよ
びRが同時にメチル基である次式で表わされる化合物は
含まれない。
ジメチル−1,3−ペンタンジオナト)コバルト そして、 本発明に係るβ− ジカルボニル化合物 のコバルト錯体の具体的な例としては、以下に紀 載する式(1) 〜(20)の化合物を挙げることができビス (l−フェニル−4,4− ジメチル−1,3− る。
ペンタンジオナト) コバルト ビス (I−ペンタフロオロフェニルー1,3−ブタンジオナ
ト) コバルト ビス (l−ペンタフルオロフェニル−4,4−ビス[1−(
4−ブロモフェニル) −4,4− ジメ ビス[1−(1−アダマンチル) −1,3− ブタン チルー■、3−ペンタンジオナト) コバルト ジオナト] コバルト ビス(2,4− ノナンジオナト) コバルト ビス(3,7− シメチルー4.6− ツナンジオナ ト) コバルト ビス(1,3− ジシクロへキシル−1,3− プロ (lO) ビス(2,2,8,8− テトラメチル−4,6− ソ パンジオナト) コバルト ナンジオナト) コバル ト り#dづし=ト ビス[1,3− ジ(L− アダマンチ ビス[3− フルオロ−2,4−ペンタンジオ ル) −1,3− プロパンジオナト] コ ノく ル ト ナト] コバルト ビス(1,1− ブタンジオナト) コバルト ビス[1,3− ン (4−ト リフルオロメチル フェニル) −1、3− プロパンジオナト] コバルト ビス[1,3− ン (4−フルオロフェニル) −1,3− プロパンジオナト] コバルト ビス[1,3− ン (4−メ トキシフェニル) (1B)   ビス[1−フェニル−3−(4−)リフ
ルオロ   (18)   ビス[1−(4−)リフル
オロメチルフェニメチルフェユル)−1,3−プロパン
ジオナト]コバル  ル)−3〜(2,4,8−トリメ
チルフェニル)−1,3−プロバト         
                ンジオナト]コバル
ト(17)   ビス[1−(4−メチルフェニル)−
3−(4−ト   (■9)   ビス[1−(2,4
−ジメトキシフェニル)−3−リフ /lzオロメチル
フェニル)−1,3−ブロバンジオナ  (4−トリフ
ルオロメチルフェニル)−1,3−プロバント]コバル
ト                   ジオナト]
コバルトH3 (20)   ビス(1,2,3−)ジフェニル−1,
3−プロパンジオナト]コバルト 上記のようなβ−ジカルボニル化合物のコバルト錯体は
、例えば以下に示すように、得ようとする錯体の配位子
に対応するジカルボニル化合物が分散もしくは溶解され
ているアルコール溶液に、撹拌しながら水酸化ナトリウ
ム水溶液を滴下し、次いでこの溶液に塩化コバルトのよ
うなコバルト化合物を添加することにより得ることがで
きる。
なお、β−ジカルボニル化合物とコバルト化合物との反
応は、通常は反応液のpH値を8〜12の範囲内のアル
カリ性に調整して行われる。この反応は、通常0〜50
℃の反応温度で、0.1〜20時間で終了する。
上記のようにして製造されたコバルト錯体は、前述の式
[1]において、通常は、コバルト原子l  6 2 
5 を対称点として、RとRRとR1およ びRとR4とが同一の基である化合物である。
本発明のコバルト錯体は、上記のように対称性を有する
化合物であってもよいが、対称性を有していなくともよ
く、このような対象性を有しない化合物は、上記のよう
にして対象性を有するコバルト錯体を2種類以上用意し
、この2種類以上のコバルト錯体を混合し、例えばトル
エン等の反応溶媒の存在下に還流することにより製造す
ることができる。以下に上記のような反応の例を示す。
上記のようにしてコバルト錯体を製造する際に使用され
るβ−ジカルボニル化合物としては、上記のようなコバ
ルト錯体を形成しつる化合物であれば特に制限なく使用
することができる。このようなβ−ジカルボニル化合物
の具体的な例としては、l−ペンタフロオロフェニルー
1.3−ジカルボニルブタン、 l−ペンタフルオロフェニル−4,4−ジメチル−1,
3−ジカルボニルペンクン、 ■−フェニルー4.4−ジメチルー1.3−ジカルボニ
ルペンクン、 1−(4−ブロモフェニル)−4,4−ジメチル−■、
3−ジカルボニルペンタン、 2.4−ジカルボニルノナン、 2.2−ジメチル−3,5−ジカルボニルヘキサン、1
−(1−アダマンチル)−1,3−ジカルボニルブタン
、 4.6−ジカルボニルノナン、 3.7−シメチルー4,6−ジカルボニルノナン、1.
3−ジシクロへキシル−1,3−ジカルボニルプロパン
、 t、a−ジ(1−アダマンチル)−1,3−ジカルボニ
ルプロパン、 2.2,8.8−テトラメチル−4,6−ジカルボニル
ノナン、 3−フルオロ−2,4−ジカルボニルペンクン、1.3
−ジカルボニルブタン、 1.3−ジ(4−フルオロフェニル)−1,3−ジカル
ボニルプロパン、 1.3−ジ(4−トリフルオロメチルフェニル) −1
,3−ジカルボニルプロパン、 1.3−ジ(4−メトキシフェニル)−1,3−ジカル
ボニルプロパン、 l−フェニル−3−(4−トリフルオロメチルフェニル
)−1,3−ジカルボニルプロパン、■−(4−メチル
フェニル)−3−(4−)リフルオロメチルフェニル)
−1,3−ジカルボニルプロパン、1−(4−)リフル
オロメチルフェニル)−3−(2,4,eトリメチルフ
ェニル)−1,3−ジカルボニルプロパン、 1−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−(4−)リ
フルオロメチルフェニル)−1,3−ジカルボニルプロ
パン、および 1.2.3−)ジフェニル−1,3−ジカルボニルプロ
パンを挙げることができる。これらのβ−ジカルボニル
化合物は単独で、あるいは組み合わせて使用することが
できる。
上記のようなβ−ジカルボニル化合物と共に本発明に係
るコバルト錯体を製造するために使用されるコバルト化
合物としては、例えばCo C,112などの無機コバ
ルト化合物および Co (CHC00)2等の有機コバルト化合物を挙げ
ることができ、これらのコバルト化合物は、単独である
いは組み合わせて使用することができる。
このβ−ジカルボン酸とコバルト化合物との反応は、水
中で行なうこともできるが、水とアルコールとの混合溶
媒系で反応を行なうことが好ましい。この場合、使用す
る混合溶媒中における水とアルコールとの重量比率は、
通常10 : 90〜100:0の範囲内にある。
このようにして得られた本発明のコバルト錯体を触媒と
して使用することにより、例えばオレフィンあるいは芳
香族化合物等を酸素を用いて酸化させてアルコールのよ
うな水酸基を有する化合物および過酸化物を製造するこ
とができる。また、この反応系にアルコールを存在させ
ることにより、使用した原料に対応する水酸基を有する
化合物およびケトン基を有する化合物を製造することが
できる。さらにオレフィンとシラン化合物とを本発明の
コバルト触媒の存在下で反応させることにより、シリル
パーオキシドを製造することができる。
なお、本発明のβ−ジカルボニル化合物のコバルト錯体
は、上記のような触媒として使用することができるほか
、例えばアルコールの酸化触媒等として使用することも
できる。
発明の効果 本発明によって、上記のような新規なコバルト錯体が提
供される。
このコバルト錯体は、例えばオレフィンの酸化触媒、芳
香族化合物の酸化触媒、あるいはシラン化合物の酸化触
媒などとして使用することができる。
しかも、このコバルト錯体は、非常に高収率で製造する
ことができる。
次に本発明の実施例を示して本発明を説明するが、本発
明は、これら実施例によって限定されるものではない。
実施例1 ビス(l−ペンタフルオロフェニル−1,3−ブタンジ
オナト)コバルト(II)の製造 1−ペンタフルオロフェニル−1,3−ブタンジオン0
.945g (3,75ミリモル)、水20m1および
メタノール10m1からなる混合物に、室温。
で撹拌しながら2M−水酸化ナトリウム水溶液1.87
5m1を5分間で滴下した。
この混合液を室温で30分間撹拌した後、塩化コバルト
6水和物0.45gを水5mlに溶解した溶液を加え、
さらに30分間撹拌した。
30分間経過後、析出した結晶を濾取し、水10m1で
洗浄した後、減圧下70℃で乾燥することにより、0.
96gのビス(1−ペンタフルオロフェニル−1,3−
ブタンジオナト)コバルト(II)を得た。(収率91
%) このコバルト錯体の性状および物性は次の通りである。
性状:ピンク色結晶 融点163〜166℃ 赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法、CrR−1)2
968、1646、1498、1428.1382、1
123、1085、982マススペクトル m/e   561(M”) なお、得られたコバルト錯体の赤外線吸収スペクトルの
チャートを第1図に示す。
実施例2〜20 実施例1において、l−ペンタフルオロフェニル−■、
3−ブタンジオンの代わりに表1に記載するジカルボニ
ル化合物を使用した以外は同様にして前記式(2)〜(
20)で示すコバルト錯体を製造した。
得られたコバルト錯体の結晶の状態、融点、m / e
 、収率を表1に併せて記載する。また、得られたコバ
ルト錯体のIRスペクトルのチャートを第2図〜第20
図に示す。
実施例21 (■−ペンタフルオロフェニルー1.3−ブタンジオナ
ト)  (1−フェニル−1,3−ブタンジオナト)コ
バルト(II)の製造 実施例1において、■−ペンタフルオロフェニルー1,
3−ブタンジオンの代わりに、■−フェニルー1.3−
ブタンジオンを使用した以外は同様にしてビス(l−フ
ェニル−1,3−ブタンジオナト)コバルト(n)を調
製した。
得られたビス(l−フェニル−1,3−ブタンジオナト
)コバルト(n)150mgと、実施例1で得られたビ
ス(l−ペンタフルオロフェニル−1,3−ブタンジオ
ナト)コバルト(II)220mgとを、30m1のト
ルエン中にいれ、3時間還流した。
還流後、トルエンを除去することにより379mgの(
1−ペンタフルオロフェニル−1,3−ブタンジオナト
)  (1−フェニル−1,3−ブタンジオナト)コバ
ルト(II)を得た(収率;100%)。
得られたコバルト錯体の融点は75〜78℃であり、マ
ススペクトルで測定したm/eの値は、471(M)で
あった。
得られたコバルト錯体のKBr錠剤法により測定したI
Rのチャートを第21図に示す。
第21図から明らかなように、1652cm−1159
5ca+   1561 cm   1510 cIl
l−’1401ca   1316cI11 1274
cm−’l−1 1235CI11 1096CI!1 991Cm−1
および774 cm’−’に特定な吸収が見られる。
参考例I ■−デセン140+ng(1,0ミリモル)と、イソプ
ロパツール5 mlとを混合し、この混合物に実施例1
で製造したビス(l−ペンタフルオロフェニル−1,3
−ブタンジオナト)コバルト(If)94mg(0,2
ミリモル)を加えた。この混合物中におけるコバルト錯
体の含有率は、1−デセンに対して20モル%である。
この混合物を、圧力1気圧の酸素と接触させ、75℃で
2.5時間反応させた。
得られた反応液をガスクロマトグラフィで分析したとこ
ろ、2−デカノンの収率は13%、2−デカノールの収
率は77%であり、n−デカンは生成しなかった。また
、■−デセンの転化率は100%であった。
上記と同様にして実施例2〜21で製造したコバル]・
錯体を用いてl−デセンの酸化反応を行なったところ、
これらのコバルト錯体は良好な触媒活性を示した。殊に
実施例1、実施例13、実施例14および実施例15で
製造したコバルト錯体は、■−ブテン転化率が100%
であり、非常に良好な触媒活性を示した。
【図面の簡単な説明】
第1図は、ビス(l−ペンタフロオロフェニルー1.3
−ブタンジオナト)コバルトのIRスペクトルのチャー
トである。 第2図は、ビス(1−ペンタフルオロフェニル−4,4
−ジメチル−1,3−ペンタンジオナト)コバルトのI
Rスペクトルのチャートである。 第3図は、ビス(■−フェニルー4,4−ジメチルー1
.3−ペンタンジオナト)コバルトのIRスペクトルの
チャートである。 第4図は、ビス[1−(4−ブロモフェニル) −4,
4−ジメチル−1,3−ペンタンジオナト)コバルトの
IRスペクトルのチャートである。 第5図は、ビス(2,4−ノナンジオナト)コバルトの
IRスペクトルのチャートである。 第6図は、ビス[1−(1−アダマンチル) −1,3
−ブタンジオナト]コバルトのIRスペクトルのチャー
トである。 第7図は、ビス(3,7−シメチルー4.6−ノナンジ
オナト)コバルトの!Rスペクトルのチャートである。 第8図は、ビス(l、3−ジシクロへキシル−1,3−
プロパンジオナト)コバルトのIRスペクトルのチャー
トである。 第9図は、ビス[l、3−ジ(1−アダマンチル)−1
,3−プロパンジオナト]コバルトのIRスペクトルの
チャートである。 第10図は、ビス(2,2,8,8−テトラメチル−4
,6−ノナンジオナト)コバルトのIRスペクトルのチ
ャーートである。 第11図は、ビス[3−フルオロ−2,4−ペンタンジ
オナト]コバルトのIRスペクトルのチャートである。 第12図は、ビス〈I、3−ブタンジオナト)コバルト
のIRスペクトルのチャートである。 第13図は、ビス[1,3−ジ(4−フルオロフェニル
)−1,3−プロパンジオナト]コバルトのIRスペク
トルのチャートである。 第14図は、ビス[l、3−ジ(4−トリフルオロメチ
ルフェニル)−1,8−プロパンジオナト]コバルトの
IRスペクトルのチャートである。 第15図は、ビス[1,3−ジ(4−メトキシフェニル
) −1,3−プロパンジオナト]コバルトのIRスペ
クトルのチャートである。 第16図は、ビス[1−フェニル−3−(4−トリフル
オロメチルフェニル)−1,3−プロパンジオナト]コ
バルトのIRスペクトルのチャートである。 第17図は、ビス[1−(4−メチルフェニル)−3−
(4トリフルオロメチルフエニル)−1,3−プロパン
ジオナト]コバルトのIRスペクトルのチャートである
。 第18図は、ビス[1−(4−トリフルオロメチルフェ
ニル)−3−(2,4,6−1−リメチルフェニル)−
1,3−プロパンジオナトココバルトのIRスペクトル
のチャートである。 第19図は、ビス[1−(2,4−ジメトキシフェニル
)−3−(4−トリフルオロメチルフェニル)−1,3
−プロパンジオナト]コバルトのIRスペクトルのチャ
ートである。 第20図は、ビス(1,2,3−トリフェニル−1,3
−プロパンジオナト]コバルトのIRスペクトルのチャ
ートである。 第21図は、(l−ペンタフルオロフェニル−1,3−
ブタンジオナト)  (1−フェニル1.3−ブタンジ
オナト)コバルトのIRスペクトルのチャートである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)次式[ I ]で表わされることを特徴とするβ−
    ジカルボニル化合物のコバルト錯体; ▲数式、化学式、表等があります▼・・・[ I ] [上記式[ I ]において、R^1、R^3、R^4お
    よびR^6はそれぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜1
    0のアルキル基(ただし、これらのアルキル基は相互に
    連結して環を形成していてもよい。)および次式[II]
    で表わされるアリール基;▲数式、化学式、表等があり
    ます▼・・・[II] (ただし、上記式[II]において、R^7は低級アルキ
    ル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子および−CF_
    3よりなる群から選ばれる基もしくは原子を表わし、n
    は0〜5の整数を表わす)よりなる群から選ばれる原子
    もしくは基を表わし、 また、R^2およびR^5はそれぞれ独立に水素原子、
    低級アルキル基、アリール基、ハロゲン原子よりなる群
    から選ばれる原子もしくは基を表わす;(ただし、前記
    式[ I ]において、R^2およびR^5が共に水素原
    子である場合に、R^1、R^3、R^4およびR^6
    が同一の基を表わすとき、該基は、メチル基、エチル基
    、n−プロピル基、i−プロピル基、t−ブチル基また
    はフェニル基以外の基であり、また、R^2およびR^
    5が共に水素原子である場合に、R^1とR^4とが同
    一の基であり、かつR^3とR^6とが同一の基である
    ときには、R^1およびR^4はフェニル基以外の基で
    あり、かつR^3およびR^6はメチル基以外の基であ
    り、 さらに、R^2およびR^5が共に水素原子である場合
    に、R^1とR^4とが同一の基であり、かつR^3と
    R^6とが同一であるときには、R^1およびR^4は
    t−ブチル基以外の基であり、かつR^3およびR^6
    はメチル基以外の基であり、 さらにまた、R^2およびR^5が同時に塩素原子また
    は臭素原子のいずれか一方である場合に、R^1、R^
    3、R^4およびR^6が同一の基であるときには、該
    基はメチル基以外の基であり、 しかも、R^2およびR^5が共にメチル基またはエチ
    ル基のいずれか一方である場合に、R^1、R^3、R
    ^4およびR^6が同一の基であるときには、該基はメ
    チル基以外の基である)]。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012056949A (ja) * 2010-08-10 2012-03-22 Ube Industries Ltd イットリウム化合物およびそれを用いた共役ジエン重合触媒
JP2015010093A (ja) * 2013-07-01 2015-01-19 ユニバーサル ディスプレイ コーポレイション 有機金属錯体のための補助配位子
JP2020045340A (ja) * 2018-09-20 2020-03-26 北京夏禾科技有限公司 新規な補助配位子を含有する有機発光材料

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JP2022116030A (ja) * 2013-07-01 2022-08-09 ユニバーサル ディスプレイ コーポレイション 有機金属錯体のための補助配位子
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JP2022017297A (ja) * 2018-09-20 2022-01-25 北京夏禾科技有限公司 新規な補助配位子を含有する有機発光材料

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