JPH02169512A - 水性化粧料 - Google Patents

水性化粧料

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JPH02169512A
JPH02169512A JP32438488A JP32438488A JPH02169512A JP H02169512 A JPH02169512 A JP H02169512A JP 32438488 A JP32438488 A JP 32438488A JP 32438488 A JP32438488 A JP 32438488A JP H02169512 A JPH02169512 A JP H02169512A
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Yoshio Sugaya
菅谷 良夫
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、生体由来脂質であるリン脂質を配合し、経時
的に安定で、しかもしっとりとした感触とさっばりとし
た感触のある水性化粧料に関する。
[従来の技術および発明が解決しようとする課題] リン脂質は生体由来脂質であり、生体適合性、皮膚O保
湿性、皮膚を保護する性質を有することから化粧品原料
として使われてきた。さらに近年、リン脂質の界面活性
能が注目され、乳化剤、可溶化剤などの様々な用途に応
用されている。特に、リン脂質を含有した水性化粧料は
、しっとりとした感触とさっばりとした感触を併せもっ
ており、感触的に非常に優れている。
ところが、卵黄、大豆等に由来の天然リン脂質の水分散
液は経時的に不安定であることが知られている。例えば
、リン脂質の水分散液を調製した場合、製造直後は透明
であるが、高温になると経時的に水分散液の透過度が低
下し、リン脂質の分離が生じ、さらには赤色化、変臭を
生じることがあった。
かかるリン脂質水分散液の経時変化は、一般にリン脂質
の脂肪酸銀の不飽和部位が熱、光、金属、pHなどの影
響をうけ自動酸化され、重合、分解を起こし変質するた
めに生じるものと考えられている。このような経時変化
を防止するため、ひとつにはリン脂質を水素添加するこ
とで安定性を向上させる試みがなされてきた。
しかし、水素添加リン脂質を用いた場合にも、水分散液
のpHが経時的に低下し、分散粒子の凝集、結晶化、増
粘などの現象が認められ、未だ問題が残されていた。こ
れはリン脂質中に含まれるpH低下物質がひとつの原因
とも推定されている。
かくして、リン脂質は化粧料にとって有用性が高いもの
の、前記した劣化の問題があり、また水素添加リン脂質
を油剤や界面活性剤などの成分が比較的多量に混在する
乳化物に配合した場合には凝集、結晶析出が見られない
が、リン脂質もしくは水素添加リン脂質の特性を活用し
てしっとりとしながらさっばりした感触のある水性化粧
料を調製した場合には、劣化現象が顕著に観察されると
ころであった。
そこで、前記した原因の中でリン脂質水分散液のpH低
下に着目して、水分散液に無機および/または有機の電
解質を配合することでpHを調整して、水性化粧料にお
ける経時安定性を図った技術が知られている(特開昭6
2−263109号公報)。しかし、無機および/また
は有機の電解質の添加は、配合量によっては分散安定化
しているリン脂質粒子の凝集を促進してしまうことが認
められ、配合量を充分検討する必要があり、また安定化
した分散液をさらに他の成分と混合する場合には電解質
による悪影響をもたらす場合があり、十分満足し得なか
った。
[課題を解決するための手段] 本発明者は前記実情に鑑み、水性化粧料においてリン脂
質の劣化を防止し、経時安定性を向上させるべく、種々
検討を行った結果、微量金属イオンの存在に着目し、リ
ン脂質と共に金属キレート効果を有するエデト酸および
/またはその塩を添加したならば、経時的に安定で、使
用感触の良い水性化粧料が得られることを見出し本発明
を完成した。
すなわち、本発明はリン脂質を0.1−10重量%含有
し、エデト酸および/またはその塩を前記リン脂質lに
対して0.001〜0.1の割合で配合してなることを
特徴とする水性化粧料を提供するものである。
本発明に用いられるリン脂質としてはフォスファチジル
コリン、フォスファチジルイノシトール、フォスファチ
ジルエタノールアミン、フォスファチジルセリン、スフ
ィンゴミエリンなどの卵黄、大豆、トウモロコシなどが
ら抽出される物質およびこれらの精製物、水素添加物な
どがあり、また合成リン脂質としてはジステアロイルフ
ォスファチジルコリン、ジパルミトイルフォスファチジ
ルコリンなどがある。これらリン脂質は、本発明水性化
粧料中に0.1〜1O80重量%配合される。0.1重
量%未満の配合量では、リン脂質による水性化粧料のし
っとりした感触は得られない。10重量%を超えると、
水性化粧料としてのざフばりとした感触が損なわれ、べ
たつき感が生じる。
また本発明に用いられるエデト酸および/またはエデト
酸塩としてはエデト酸およびエデト酸のリチウム、カリ
ウム、ナトリウム、アンモニウムなどの無機塩および有
機塩、アルギニン、リジンなどの塩基性アミノ酸塩、モ
ノエタノールアミン、ジェタノールアミン、トリエタノ
ールアミンなどの塩基性アミン塩などが挙げられる。
エデト酸および/またはエデト酸塩は、本発明水性化粧
料中のリン脂質1に対して0.001〜0.1の割合で
配合される。これは水性化粧料中における配合量として
は 0.0001〜1重量%の範囲内である。リン脂質
1に対する割合が0.001未満の配合量ではリン脂質
の経時的なpH低下による凝集、結晶化、増粘を抑えら
れず、またリン脂質1に対する割合が0.1を超えると
増粘が生じ、好ましくない。
本発明の水性化粧料は、上記必須成分以外に通常この種
化粧料に使用される成分、例えば低級脂肪族アルコール
、多価アルコール、油剤、水溶性高分子等を本発明の目
的を妨げない範囲で適宜選択し、配合して調製すること
ができる。
低級脂肪族アルコールとしては、例えばエタノール、プ
ロピルアルコール、イソプロピルアルコールが、多価ア
ルコールとしては、例えばプロピレングリコール、1.
3−ブチレンゲリコール、ジプロピレングリコール、ポ
リエチレングリコール、グリセリンが、油剤としては、
例えば流動パラフィン、スクワランなどの炭化水素類、
オリーブ油、とマシ油、ホホバ油、マカデミアンナッツ
油、ミンク油、ラノリンなどの動植物油、ミリスチン酸
イソプロピル、イソオクタン酸セチル、シカプリン酸ネ
オペンチルグリコール、脂肪酸ペンタエリスリトール、
トリイソオクタン酸グリセリンなどのエステル油、メチ
ルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサンなど
のシリコン油、ステアリン酸、オレイン酸などの高級脂
肪酸、セチルアルコール、ステアリルアルコールなどの
高級アルコールが挙げられる。水溶性高分子としては例
えば、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース
、ヒアルロン酸、アルギン酸、カルボキシビニルポリマ
ー ポリアクリル酸、ポリビニルアルコールなどが挙げ
られる。
尚、前記油剤の配合量は、リン脂質の同重量%以下が望
ましく、油剤の配合量が多すぎるとべたつきが感じられ
、本発明にとって好ましくない。
さらに本発明の水性化粧料には必要に応じて香料、美容
剤、防腐剤、紫外線吸収剤、保湿剤、界面活性剤、色素
、酸、塩基、塩などを任意に添加することができる。
本発明の水性化粧料を得るにあたっては、常法によって
調製することができる。例えば、リン脂質と低級脂肪族
アルコールまたは多価アルコールとを溶解し、これにエ
デト酸若しくはその塩を溶解した水溶液を添加すること
により調製される。
かくして得られる本発明水性化粧料は透明〜半透明〜白
濁の外観を有し、柔軟化粧水、収斂化粧水、洗浄用化粧
水、美溶液、ヘアローション、ボディーローションなど
に応用することができる。
[実施例] 以下、本発明について実施例を挙げて更に説明する。な
お、本発明はこれにより限定されるものではない。
実施例[1] 表1に示す組成の水性化粧料を調製し、経時安定性及び
使用感の面について確認し、総合評価した。その結果も
、併せて表1に示す。
(以下余白) 調製法 水素添加リン脂質を1,3−ブチレンゲリコールに溶解
する。これを予め一部の精製水に溶解したエデト酸2ナ
トリウム液中に添加する。次いでこれに水酸化ナトリウ
ムを加えてpHを一定範囲に調製した後、残りの精製水
を添加する。その後、70℃にて超音波ホモジナイザー
で3分間分散させ、冷却し試料とした。
使用感 女子21名からなるパネルによる使用テストを実施し、
各項目に関して表2に示す評価基準で行なった。
(以丁余白) 表  2 表1の結果から明らかな如く、本発明品である試料■〜
■の水性化粧料は、経時的にpH変化が少なく、また調
製物の状態に変化がなく安定性が非常に良好で、またし
っとり感をもちながらさっばりとして、使用感触が良く
、優れたものであった。これに対してエデト酸2ナトリ
ウムの配合量がリン脂質に対して少なすぎる場合(試料
■、■)には結晶が析出し、また逆に多すぎる場合(試
料■)には増粘が生じるといった経時での状態変化が認
められた。
また、リン脂質1に対するエデト酸2ナトリウムの割合
を一定(0,01)にしてリン脂質の配合量を変えてみ
た場合(試料■〜@)、本発明品である試料[相]〜@
の水性化粧料は、経時での状態変化がなく、また使用感
触も良好であるのに対し、リン脂質の配合量が少なすぎ
る場合(試料■)にはしっとり感に欠け、また多すぎる
場合(試料@)にはさっばり感に欠け、総合的に満足す
べきものではなかった。
実施例[2] (処方)             (重量%)(1,
)  精製大豆リン脂質        2.0(2J
  ビタミンEアセテート0.05(311,3−ブチ
レングリコール      6.0(4)グリセリン 
          5.0(5)  パラオキシ安息
香酸メチル    0.2((へ)エデト酸2ナトリウ
ム       0.01(71特製水       
      残量(調製法) I  (1)〜(5)を50℃にて加熱溶解する。
II  (8)〜(7′)を50℃にて加熱溶解する。
m ■に工を加えた後、冷却する。
実施例[3] (処方)             (重量%)(11
水素添加卵黄リン脂質       1.0(匂 PO
E (20) ソルビタンモノオ     1.0レー
ト 流動パラフィン          1.0ビタミンD
 2           0.001エタノール  
          l000プロピレングリコール 
      4.0ヒアルロン酸          
 0.05メチルセルロース液        3.0
(1%水溶液) エデト酸2ナトリウム       0.05バラオキ
シ安息香酸エチル    0.15(1リ 特製水  
           残量(調製法) I  (11〜(5)を50℃にて加熱溶解する。
■(6)〜(II)を50℃にて加熱溶解する。
I[[1に!■を加えた後、冷却する。
[発明の効果] 以上の如く、本発明により、リン脂質水分散液における
経時的な凝集、結晶析出、増粘等の変化を防市でき、経
時安定性が非常に良好で、しかもしっとり感とさっばり
感のある。使用感触に優わた水性化粧料の提供が可能と
なったのである。
以  −ト 出願人 株式会社 小林コーセー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. リン脂質を0.1〜10.0重量%含有し、エデト酸お
    よび/またはその塩を前記リン脂質1に対して0.00
    1〜0.1の割合で配合してなることを特徴とする水性
    化粧料。
JP32438488A 1988-12-22 1988-12-22 水性化粧料 Expired - Lifetime JP2622602B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0619074A1 (en) * 1993-03-30 1994-10-12 Kimberly-Clark Corporation Antimicrobially effective aqueous solution and preserved wet wipes using same
WO1998016233A1 (en) * 1996-10-11 1998-04-23 Scotia Holdings Plc Formulations containing phosphatidylethanolamine

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0619074A1 (en) * 1993-03-30 1994-10-12 Kimberly-Clark Corporation Antimicrobially effective aqueous solution and preserved wet wipes using same
WO1998016233A1 (en) * 1996-10-11 1998-04-23 Scotia Holdings Plc Formulations containing phosphatidylethanolamine

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