JPH02169064A

JPH02169064A - 塗布方法及び装置

Info

Publication number: JPH02169064A
Application number: JP32054688A
Authority: JP
Inventors: Tokuo Shibata; 徳夫柴田; Tsunehiko Sato; 佐藤　恒彦
Original assignee: Fuji Photo Film Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Holdings Corp
Priority date: 1988-12-21
Filing date: 1988-12-21
Publication date: 1990-06-29
Anticipated expiration: 2010-06-28
Also published as: JPH0759311B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明はプラスチックフィルム、紙、金属箔等を形成し
てなる可撓性支持体（以下、ウェブという）に、写真感
光液、磁性液、表面保護液等の塗布液を塗布する塗布方
法及び装置に関するものである。

（従来技術）従来、ウェブに塗布液を塗布する塗布装置としては、ロ
ール型塗布装置、ビード型塗布装置、スライドコート型
塗布装置、エクストルージョン型塗布装置等があるが、
何れの塗布装置も前記ウェブの巾より広い巾方向寸法を
持ち、且つ塗布液が塗布される塗布部分の巾は前記ウェ
ブの巾より狭く、前記ウェブの塗布面両端部には数叩乃
至十数化の塗布液が塗布されない部分が生じる。

従って、なかでも特開昭５７−８４７７１号、同５９−
９４６５７号公報等に開示されているエクストルージョ
ン型塗布装置の様に、塗布ヘッドを走行している前記ウ
ェブに押しつけながら塗布液を塗布する場合には、前記
ウェブと前記塗布ヘッドとの間隙が極めて狭いので、前
記ウェブ両端の塗布液未塗布部と前記塗布ヘットとが接
触してしまう。

そこで、前記塗布ヘッドは前記未塗布部のウェブ表面を
削り取り、削り取られた該削りカスは前記塗布ヘッドの
塗布部エツジ両端に付着する。また、前記ウェブ表面に
付着していた異物も前記塗布ヘッドの塗布部エツジに捕
捉される。

そして、この様に前記塗布部両端に堆積した付着物は前
記ウェブの両端を押上げるので、前記ウェブに塗布され
る塗布液の巾方向の塗布厚みが均一にならず、前記ウェ
ブの両端近傍の塗布層が三本りになってしまうという問
題があった。

そこで、上記問題点を解消するため特開昭６１−２５７
２６８号公報に開示されている様に、可゛撓性帯状支持
体に塗布液を塗布する直前に該支持体面の塗布液が施さ
れるべき部分の両側端外側の塗布液が傷されない部分に
予め溶剤を塗布する塗布方法や、特開昭６に−２５７２
６３号公報に開示されている様に、塗布装置の塗布中規
制板の位置に対応するドクターエツジ頂角部分を面取り
した塗布装置等が提案されている。

しかしながら、前記特開昭６１−２５７２６８　号公報
に開示された様に溶媒等をプレコートする塗布方法では
、ウェブの走行に伴うバタツキ、蛇行等の外乱により、
前記溶媒が前記ウェブ表面の塗布部に侵入したり、或い
は前記ウェブ裏面に裏回りしたりし易く、塗布ムラの一
因となり易い。又、前記プレコート層はバックェツジ、
ドクターエツジ部（何れもヘッド先端部）で幅が広がる
が、未塗布品の幅が狭くなったり、前記ドクターエツジ
の掻き落とし力が強くなると、前記溶媒の濡れ幅を適切
に制御しにくい等の問題があった。

そこで、この様な滲み出しが、例えば磁気記録媒体の製
造工程において発生すると、非磁性支持体を走行させて
いる搬送ロールに磁性塗布液が付着し、前記支持体を汚
すと共に、その後の表面処理工程におけるカレンダーロ
ールをも汚すことになる。その結果、表面処理工程後の
前記支持体表面に異物による傷跡が付き、磁気記録特性
を低下させるといった問題が生じる。

また、前記特開昭６１−２５７２６３　号公報に開示さ
れている様に塗布装置の塗布中規制板の位置に対応する
ドクターエツジ頂角部分を面取りした塗布装置では、前
記未塗布部とバックェツジとの接触を避けることができ
ず、前記バックェツジによる支持体の削れや異物の捕捉
といった問題が生じた。

そこで更に、上記塗布方法や塗布装置の欠点を補うため
、特願昭６３−２０１９９６　号明細書に記載されてい
る様Ｃご、可撓性支持体の未塗布部に対応する塗布ヘッ
ド先端部両端面に、前記塗布ヘッドの先端中央部から両
端方向ｊご前記支持体より離れる方向に形成された傾斜
部又は段差部を設け、前記可撓性支持体の未塗布部表面
と塗布ヘッド先端部両端面との間に間隙を形成した塗布
装置が一提案された。従って、前記可撓性支持体の未塗
布部が前記塗布へラド先端によって削り取られたり、前
記可撓性支持体表面に付着していた異物が前記塗布ヘッ
ドの両端に捕捉されたりするのを防ぐことができた。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、前記ウェブが薄手（ＩＪさ：１５〜４０
μｍ）の可撓性支持体の場合、該ウェブの腰が弱くその
両端部は前記塗布ヘッド先端方向に大きく撓んでしまう
。このため、前記ウェブの両端部が前記塗布ヘッド先端
部両端面に形成された傾斜部又は段差部のエツジに接触
して前記ウェブの削れが生じるといった問題が発生した
。

特に近年、ＶＴＲ用磁気記録媒体のウェブであるポリエ
チレンテレフタレートベース（以下、ＰＥＴベースとい
う）には、球形Ｓ１０．かる成るフィラーを添加したＰ
ＥＴベースが用いられることがある。これは、前記磁気
記録媒体を磁気記録再生装置にかけて走行させた際に、
該磁気記録媒体と前記磁気記録再生装置のガイドポール
等の接触部上の接触抵抗を軽減し、テープ走行を安定化
させるためである。ところが、この様なフィラーを添加
されたＰＥＴベースはそれ自身の剛性が低いので、前記
塗布装置等により塗布液を塗布しようとした場合、前記
ＰＥＴベースの両端部は前記塗布ヘッド先端方向に大き
く撓み易い。そして、該ＰＥＴベースが前記塗布ヘッド
先端部に接触した場合に前記フィラーが剥脱し易く、前
記塗布へラド先端部への削れ粉の堆積が著しいといった
問題があった。

そこで本発明の目的は、上記塗布装置における課題を解
消し、撓み易い薄手のウェブに対しても塗布厚みが均一
で表面性の良い塗布層を形成すると尖に塗布液の滲み出
しが起こり難い塗布方法及び装置を提供すること１ごあ
る。

（Ｊ題を解決するだめの手段）本発明に係る上記目的は、連続的に走行する可撓性支持
体表面に塗布ヘッドのスロット先端部を押し付；すなが
ら塗布液を塗布する塗布方法において、前記可撓性支持
体の両端未塗布部が少なくともその塗布部側近傍で前記
塗布ヘッド先端部両端面と摺動することのな“、１よう
に、前記可撓性支持体の端縁を支持しながろ塗布液を塗
布することを特徴とする塗布方法により達成される。

即ち、前記可撓性支持体の両端未塗布部に対応する前記
塗布ヘッド先端部両端面に、前記可撓性支持体の走行方
向に沿って延びる凹部を形成すると共に、該凹部を構成
する塗布ヘッド両側端側の肩部が前記可撓性支持体の両
端縁を支持するように構成した塗布装置によって前記可
撓性支持体表面に塗布液を塗布する。

以下、添付図面に基づいて本発明の一実施態様を詳細に
説明する。

（実施態様）第１図は、本発明の一実施態様に基づく塗布装置におけ
るエクストルージョン型塗布ヘッド１の斜視図である。

前記塗布ヘッド１は、可撓性支持体（ウェブ）２の巾よ
りも広い巾方向寸法を有しており、該巾方向に亘って塗
布液１５を吐出するスロット３を構成するバックェツジ
４とドクターエツジ５が形成されている。前記スロット
３は、前記塗布へラド１の内部に形成された液溜まり１
３に連通しており、該液溜まり１３側方の側板１１に設
けられた塗布液供給口９より供給された塗布液１５は、
前記スロット３の巾方向に亘って均一な圧力で吐出され
る。

また、該スロット３の巾方向両＃部には、塗布中を設定
して塗布液が吐出されないようにする規制板６が嵌めら
れている。従って、前記ウェブ２の塗布面両側端には、
それぞれ未塗布部が形成される。

そして、前記未塗布部に対応する前記バックェツジ４及
びドクターエツジ５の先端部両端面には、それぞれ前記
ウェブ２の走行方向Ａに沿って連続して延びる断面矩形
状の凹部１２が設けられている。

更に、該凹部１２を構成する塗布ヘッド両側端側の肩部
８は前記ウェブ２の両端縁を支持するように構成されて
いる。

そこで、上記本発明に基づく塗布装置を用いて、厚さ１
５μ、巾５００１１ｍのポリエチレンテレフタレート支
持体上に、塗布量：　ｉ　７　ｃｃ　／　ｒｎ’　、塗
布速度＝２５０ｍ／分、塗布部張力＋２０ｋｇ／ｍ、塗
布中：　４８５　ｕとなるように磁性塗布液を塗布した
。該磁性塗布液は、下記第１表に示す組成成分の磁性塗
布液をボールミルに入れて１０．５時間混合分散して塗
布液を調製した。こうして得られた磁性塗布液の粘度を
リングコーン型粘度計により測定したところ剪断速度が
７００５ｅｃ−’においては１９ρｏｉｓｅを示した。

そして、上記塗布条件により長さ８０００　ｍの磁気記
録媒体を作成し、前記支持体両端の塗布層近傍未塗布部
における削れ発生状況の観察及び塗布層の平均厚みに対
する塗布層側端部の圧塗り度を測定した。その結果を実
施例１として第２表に示す。

但し、前記エクストルージョン型ヘッド両端部の断面矩
形状凹部は、塗布幅方向長さ２．Ｏ＋＋ｏ＋＋　、深さ
０、０５ｍｍに加工し、前記肩部８の支持長は５ｎ＋ｍ
とした。

第　　１　　表組成・γ−ＦｅＪｉ（長径方向の平均粉径０．６μ。

Ｈｃ　３２００ｅ　）・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体（共重合比８７；１３．　　重合度４５０）３００重量
部４０重量部・導電性カーボン　　　　　　　　　　２０重量部・ス
テアリン酸　　　　　　　　　　　７重量部・シリコン
オイル　　　　　　　　　　３重量部・溶媒キジロール　　　　　　　　　　３００重量部メチルイ
ソブチルケトン　　　　４００重量部更に、特開昭６１
−２５７２６３号公報に記載されているドクターエツジ
頂角部分を面取りしたエクストルージョン型ヘッドから
成る塗布装置及び特願昭６３−２０１９９６号明細書に
記載されているエクストルージョン型ヘッド両端部に角
度５°の傾斜面を形成した塗布装置それぞれについて、
前記実施例１と同様の塗布条件により長さ８０００　ｍ
の磁気記録媒体を作成し、前記支持体両端の未塗布部に
おける削れ発生状況の観察及び塗布層の平均厚みに対す
る塗布層側＊Ｂの圧塗り度を測定した。その結果をそれ
ぞれ比較例１．２として第２表に示す。

第　　２表注）０１表面にすり傷、削れが生じず良好。

６１表面にすり傷が生じてやや不良。

Ｘ：表面に削れによる削り粉が生じて不良。

即ち本発明によれば、走行する前記ウェブ２表面に前記
塗布ヘッド１のスロット先端部を押し付けながら塗布液
１５を塗布して塗布層１０を形成する際、前記塗布１ｉ
ｉ１０近傍の前記未塗布部は、前記塗布ヘッド１のバッ
クェツジ４及びドクターエツジ５に接触することがない
。従って、前記ウェブ２の前記塗布層１０近傍の未塗布
部が前記バックェツジ４及びドクターエツジ５によって
削り取られたり、前記ウェブ２表面に付着していた異物
が前記塗布へラドｌのバックェツジ４及びドクターエツ
ジ５の前記塗布層ｌＯ近傍両端に捕捉されたりするのを
防ぐことができるので、前記塗布へラド１の前記塗布層
１０近傍両端に堆積した付着物が前記ウェブ２の前記塗
布層１０近傍両端を押上げて前記ウェブ２に塗布される
塗布液の巾方向の塗布厚みを不均一にするのを防止する
ことが出来た。

また、第２図に示すように、前記ウェブ２は、その両端
縁が前記凹部１２を形成するため前記塗布ヘッド１０両
端縁部に設けられた肩部８に支持された状態で走行する
。そこで、前記ウェブ２が薄手で腰が弱くてもその両端
縁が支持されているので、該ウェブ２の両端部が前記塗
布ヘッド先端方向に大きく尭み、その前記塗布層１０近
傍両端部が前記塗布ヘッド先端面に接触して前記ウーエ
ブの削れが生じるといったことを防ぐことができた。

但し、前記肩部８では前記ウェブ端縁との接触が生じ、
前記ウェブ端縁の削れが生じるので、前記塗布層１０へ
の影響を防ぐため、前記凹部の塗布幅方向の開口長さを
十分に大きくとったり、前記肩部８のウェブ支持長を大
きくして前記ウェブの折れ曲がりを防止することが望ま
しい。また、第２図に示した様に、前記肩Ｂ８のウェブ
支持面に予め酢酸ブチルやメチルエチルケトン等の溶剤
１４を塗布して、該溶剤Ｖの潤滑作用により前記ウェブ
の削れを防止するように構成することが好ましい。

次に、本発明の他の実施態様に基づく塗布装置における
エクストルージョン型塗布ヘッド１６を第３図に示す。

該エクストルージョン型塗布ヘッド１６は、上記実施態
様におけるエクストルージョン型塗布へラド１とほぼ同
様のバックェツジ４、ドクターエツジ５及び規制板６等
により構成されている。

そして、ウェブ２の塗布液未塗布部に対応する前記バッ
クェツジ４及びドクターエツジ５の先端部両端面には、
それぞれ前記断面矩形状０凹部１２の代わりに、前記ウ
ェブ２の走行方向に沿って連続して延びる断面Ｖ字形状
の凹部１７が設：すられている。更に、該凹部Ｉ７を構
成する塗布ヘッド両側端側の肩部８は前記ウェブ２の両
端縁を支持するように構成されている。

そこで、上記実施標識におけるエクストルージョン型塗
布へラド１と同様に、前記塗布層１０近傍の前記未塗布
部は、前記塗布ヘッドｌのバックェツジ４及びドクター
エツジ５に接触することがないので、前記ウェブ２に塗
布される塗布液の巾方向の塗布厚みを不均一にするのを
防止することが出来る。

尚、上記実施銀様において形成された断面矩形状の凹部
１２及び断面Ｖ字形状の凹部Ｉ７の形状は、本発明の趣
旨に基づき種々の形状を採りうろことはいうまでもない
。

また、塗布装置も上記エクストレージ３ン型塗布へラド
に限らず、連続的に走行する可撓性支持体表面に塗布ヘ
ッドのスロット先端部を押し付けながら塗布液を塗布す
る塗布装置であれば、他の塗布装置を用いることもでき
る。

（発明の効果）以上述べたように、本発明では、可撓性支持体の両端未
塗布部が少なくともその塗布部側近傍で塗布ヘッド先端
部両端面と接動することのないように、前記可撓性支持
体の端縁を支持しながら塗布液を塗布する。

そこで、薄手の可撓性支持体においても、その塗布部側
近傍未塗布部が前記塗布ヘッド先端によって削り取られ
たり、前記可撓性支持体表面に付着していた異物が前記
塗布ヘッドの両端に捕捉されたりするのを防ぐことがで
きるので、前記塗布ヘッドの両端に堆積した付着物が前
記可撓性支持体の両端を押上げて前記可撓性支持体に塗
布される塗布液の巾方向の塗布厚みを不均一にするのを
防止することが出来る。

従って、塗布厚みが均一で表面性の良い塗布層を形成す
ると共に塗布液の滲み出しの無い良好な塗布方法及び装
置を提供することが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施態様に基づく塗布装置における
エクストルージョン型塗布ヘッドの斜視図、第２図は第
１図に示すエクストルージョン型塗布ヘッドの部分断面
図、第３図は本発明の他の実施態様に基づく塗布装置に
おけるエクストルージョン型塗布へラドの斜視図である
。（図中の符号）１．１６・・・エクストルージョン型塗布ヘッド２・・
・可撓性支持体　　　３・・・スロット４・・・バック
ェツジ　　　５・・・ドクターエツジ６・・・規制板　
　　　　　８・・・肩部９・・・給液口　　　　　　１
０・・・塗布層１１・・・側板　　　　　　　１２・・
・断面Ｖ形状凹Ｂ１３・・・液溜まり　　　　　１４・
・・溶剤１５・・・塗布液　　　　　　１７・・・断面
字形状凹部Ｘ１図第　　２　　図代理人　弁理士（８１０７）　　佐々木　清雀手続補正書平成１年１１月１６日

Claims

【特許請求の範囲】

（１）連続的に走行する可撓性支持体表面に塗布ヘッド
のスロット先端部を押し付けながら塗布液を塗布する塗
布方法において、前記可撓性支持体の両端未塗布部が少
なくともその塗布部側近傍で前記塗布ヘッド先端部両端
面と摺動することのないように、前記可撓性支持体の端
縁を支持しながら塗布液を塗布することを特徴とする塗
布方法。
（２）連続的に走行する可撓性支持体表面に塗布ヘッド
のスロット先端部を押し付けながら塗布液を塗布する塗
布装置において、前記可撓性支持体の両端未塗布部に対
応する前記塗布ヘッド先端部両端面に、前記可撓性支持
体の走行方向に沿って延びる凹部を形成すると共に、該
凹部を構成する塗布ヘッド両側端側の肩部が前記可撓性
支持体の両端縁を支持するように構成されたことを特徴
とする塗布装置。