JPH02167Y2 - - Google Patents

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JPH02167Y2
JPH02167Y2 JP1984146854U JP14685484U JPH02167Y2 JP H02167 Y2 JPH02167 Y2 JP H02167Y2 JP 1984146854 U JP1984146854 U JP 1984146854U JP 14685484 U JP14685484 U JP 14685484U JP H02167 Y2 JPH02167 Y2 JP H02167Y2
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JP
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syringe
blood
adsorbent
chemotherapeutic agent
syringe barrel
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JP1984146854U
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  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は血液培養用の採血サンプル中から該サ
ンプル中に含まれる化学療法剤を効率よく除去す
るための化学療法剤除去用器具に関するものであ
る。
(従来の技術) 従来より敗血症やエンドトキシンシヨツク等の
重症感染症の確定診断は血液培養法により行われ
ている。しかしながら、重症感染症の患者には多
種類の化学療法剤、特に最近は半減期の長いもの
が大量に投与されているため採血サンプル中にも
かなりの化学療法剤が含まれている。そのため採
血サンプル中の化学療法剤の影響により培養検査
での陽性率が極めて低く正確な診断結果が得られ
ないことがある。したがつて、使用中の化学療法
剤の影響を除くことは正確な重症感染症の診断を
行うために極めて重要である。かかる採血サンプ
リング中の化学療法剤の影響を除くため従来より
次の方法が採用されている。
(1) 化学療法剤の血中濃度が最低の時に採血す
る。
(2) 培養ボトル中に化学療法剤の不活化剤を含有
させる。
(3) 培養ボトルに採血サンプルを注入する前にイ
オン交換樹脂(商品名:アンバーライト)で採
血サンプル中の化学療法剤を吸着除去する。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら上記(1)の方法は化学療法剤の血中
濃度を低くするために患者への化学療法剤の投与
が長時間停止されると患者を危険な状態に陥れる
という問題がある。また、(2)の方法は化学療法剤
不活性剤が検出すべき菌まで不活性化あるいは殺
菌している可能性があり精度の点で問題がある。
一方、(3)の方法はイオン交換樹脂が瓶に入れられ
ているため注射器で採取したサンプルを瓶に注入
して血液とイオン交換樹脂を接触させた後、別の
注射器で瓶の中の血液を採取して、このサンプル
を培養ボトルに注入する結果、注射器が2本必要
でコストと手間がかかり本邦では未だ採用されて
いない。
(問題点を解決するための手段) 本考案者らは上記3つの方法の欠点を解消した
化学療法剤のみを選択的に吸着する吸着剤を用い
て採血サンプル中の化学療法剤を効率よく除去す
る技術を提供するために鋭意検討した結果、本考
案に到達したものである。すなわち、本考案はピ
ストンが挿入された注射筒内に、抗凝固剤を含有
する水または生理食塩水で表面が湿潤された状態
の、血液中の化学療法剤を選択的に吸着する吸着
剤を収容するとともに、該注射筒の先端部に吸着
剤の流出を防止する材を設けたことを特徴とす
る高圧蒸気滅菌処理された化学療法剤除去用器具
である。
(作用) 本考案の化学療法剤除去用器具は注射筒内に化
学療法剤を選択的に吸着する吸着剤を収容してい
るため患者からのサンプルの採血、サンプル中の
化学療法剤の除去および培養ボトルへのサンプル
の注入の一連の操作を一つの注射器で行うことが
できるという作用を有している。
(実施例) 第1図に本考案の化学療法剤除去用器具の断面
図を示す。この化学療法剤除去用器具は注射針3
の後端と嵌合する射出口4を有する注射筒1と、
該注射筒に挿入されるピストン2からなり、上記
射出口に材5が設けられ、また注射筒内の該射
出口とピストンで形成される空間には吸着剤6が
収容されている。
上記注射筒は樹脂、硝子などで作られた市販の
注射筒を使用することができる。
注射筒の射出口に設けられた材は注射筒に収
容した吸着剤の流出を防止するもので注射筒の先
端射出口に嵌入した綿あるいは不織布などが用い
られる。また材として樹脂あるいは金属製のメ
ツシユなどを用い、これを注射筒の先端内部に装
着してもよい。
注射筒に収容する吸着剤は化学療法剤を選択的
に除去できるものである。例えば活性炭、多孔性
ガラス、アルミナ、イオン交換樹脂などが用いら
れる。中でも活性炭は化学療法剤の選択吸着性が
高く好ましく用いられる。この活性炭は破砕状、
球状の活性炭を用いることができる。中でも球状
の活性炭に親水性樹脂を被覆してマイクロカプセ
ル化した活性炭は血液を変性させることがないた
め好ましく使用できる。上記吸着剤はヘパリン、
クエン酸ソーダなどの抗血液凝固剤を含有した生
理食塩水に浸漬した後、生理食塩液から取り出
し、乾燥させることなく湿潤状態で注射筒に収容
する。吸着除去すべき化学療法剤が蛋白と結合し
ている場合には上記抗血液凝固剤に、さらに蛋白
キレート剤(例えばエチレン−ジアミン−4酢酸
など)を含有させることが好ましい。かかる蛋白
キレート剤により蛋白から化学療法剤を切り離し
て化学療法剤を効率よく除去することができる。
上記注射筒は使用前に110〜140℃の水蒸気で高圧
蒸気滅菌処理されるため、抗血液凝固剤としては
熱安定性の高いクエン酸ソーダを用いることが好
ましい。クエン酸ソーダの場合、生理食塩液10ml
に対し25mg含有させることが好ましい。注射筒に
収容される吸着剤は患者から採血される血液中の
化学療法剤を短時間、通常5分以内で吸着除去す
ることが好ましい。そのため採血量に対し注射筒
内に最適量の活性炭を収容する必要がある。通
常、採血量と等容量の吸着剤が注射筒内に収容さ
れる。活性炭への化学療法剤の吸着除去時間は活
性炭と採血サンプル1mlに対し約1分間である。
採血量は一般に3〜5mlであるため注射筒内には
3〜5mlの吸着剤が収容される。例えば、採血サ
ンプル3ml、吸着剤3mlの場合、約3分で採血サ
ンプル中の化学療法剤を吸着除去することができ
る。
上記注射筒は使用前に滅菌処理する必要があ
る。吸着剤の滅菌法としては従来より用いられて
いる110〜140℃の高圧蒸気滅菌法が適用できる。
この場合、上述の表面が漏れた状態の吸着剤を収
容した注射筒の先端射出口を開口した状態で滅菌
袋に収容し、しかる後、高圧蒸気滅菌することが
できる。高圧蒸気滅菌時、注射筒の射出口が開口
されているため注射筒内の空気はこの射出口より
滅菌袋の外部へ排出される。そのため注射筒内に
含まれる空気の熱膨張によりピストンが注射筒か
ら抜けたり、注射筒が破損することはない。上記
滅菌袋内の注射筒の射出口に注射針またはキヤツ
プを被嵌した注射針を嵌合させた状態で後高圧蒸
気滅菌すると滅菌袋から取り出して直ちに使用で
きるため便利である。その際注射針と注射筒を気
密に接着固定すると採血時に上記注射針と注射筒
の嵌合部の隙間からの空気の侵入を防止すること
ができる。
第2図は本考案の化学療法剤除去用器具を滅菌
袋10に収容した状態を示しており、この図では
注射筒1の先端射出口4に注射針11が嵌合さ
れ、該注射針に更に保護キヤツプ12が被嵌され
ている。
第3図は本考案器具の他の実施態様であり、吸
着剤6が注射筒1内の先端部に所定の間隔で固定
された2つのフイルター、例えば金属またはプラ
スチツクのメツシユ20,21間に収容された例
であり、採血時に直ちに血液を吸着剤と接触させ
ることができる。第4図は注射筒内の先端部に固
定したフイルター22と注射筒1の先端部との間
に採血した血液が溜る程度の空隙ができるように
2つのフイルター22,23を注射筒内に収容し
た例であり、上記空隙内に血液を溜めた後、注射
筒を逆にして血液と吸着剤を接触させる。
次に本考案の化学療法剤除去用器具の使用方法
について説明する。まず、例えば活性炭を3ml収
容した第2図に示す滅菌袋から取り出した器具
(注射器)から保護キヤツプを取り外した後、こ
の注射器を用いて患者から約3mlの血液を採取す
る。血液を採取した注射器は注射針を上方に向け
た状態で約3分間軽く振つて注射筒内の活性炭と
採血した血液とを十分に接触させて血液中に含ま
れる化学療法剤を活性炭に吸着させる。そして、
化学療法剤が吸着除去された血液を注射筒からそ
のまま培養ボトルへ注入する。
(考案の効果) 以上のように本考案の化学療法剤除去器具は吸
着剤により採血サンプル中の化学療法剤を選択的
に吸着除去することができるため、高精度で重症
感染症の確定診断ができるとともに、患者からの
サンプルの採取、化学療法剤の吸着除去および培
養ボトルへの注入の各操作を一本の注射器で行う
ことができ作業が容易である。さらに充填液を含
まない湿潤状態の活性炭を収容した注射筒を滅菌
袋内で高圧蒸気滅菌処理しているため運搬時の注
射器の重量を半減でき、冬期における充填液の凍
結の恐れをなくして保管、運搬においても効果は
大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の化学療法剤除去用器具の断面
図であり、第2図は本考案の器具を滅菌袋に収容
した状態を示す図であり、第3図〜第4図は本考
案の他の実施態様を示す断面図である。 1……注射筒、2……ピストン、3……注射
針、4……射出口、5……材、6……吸着剤。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ピストンが挿入された注射筒内に、抗凝固剤を
    含有する水または生理食塩水で表面が湿潤された
    状態の、血液中の化学療法剤を選択的に吸着する
    吸着剤を収容するとともに、該注射筒の基端部に
    吸着剤の流出を防止する材を設けたことを特徴
    とする高圧蒸気滅菌処理された化学療法剤除去用
    器具。
JP1984146854U 1984-09-27 1984-09-27 Expired JPH02167Y2 (ja)

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JPS6160910U JPS6160910U (ja) 1986-04-24
JPH02167Y2 true JPH02167Y2 (ja) 1990-01-05

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ID=30705091

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54238U (ja) * 1977-06-02 1979-01-05
JPS5538489U (ja) * 1978-09-05 1980-03-12

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54238U (ja) * 1977-06-02 1979-01-05
JPS5538489U (ja) * 1978-09-05 1980-03-12

Also Published As

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JPS6160910U (ja) 1986-04-24

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