JPH02167501A - 反射防止層を有する光学材料およびその製造方法 - Google Patents

反射防止層を有する光学材料およびその製造方法

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JPH02167501A
JPH02167501A JP1227461A JP22746189A JPH02167501A JP H02167501 A JPH02167501 A JP H02167501A JP 1227461 A JP1227461 A JP 1227461A JP 22746189 A JP22746189 A JP 22746189A JP H02167501 A JPH02167501 A JP H02167501A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、反射防止層を有する光学材料およびその製造
方法に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、眼鏡用レンズ、カメラ用レンズなどの光学レン
ズ、その他のプラスチック製光学材料においては反射防
止性を有することが要求され、特に眼鏡用レンズなどに
おいては、キズの発生を防止するためのハードコート層
の他に、ゴーストやフレアと呼ばれる反射像の形成を防
止するため、単層または多層からなる反射防止層を形成
することが行われている。
従来、反射防止層を形成する方法としては、真空蒸着法
、スパッタリング法、イオンプレーティフグ法、CVD
法などの蒸着法により、ガラスまたはプラスチックより
なる基体の表面に直接、あるいは基体の表面に有機物質
よりなるハードコート層やプライマーコート層を形成し
た上で、シリカその他の無機材料を被着させる方法が知
られている。
しかしながら、このような蒸着法によって反射防止層を
形成する方法においては、概して生産性が低くて高価と
なるという欠点に加え、基体の特性が発現されなくなっ
たり、あるいは損なわれるという問題点がある。例えば
、基体がプラスチック基体である場合には、基体それ自
体は染色可能性を有するが蒸着法による反射防止層の形
成によって染色可能性が失われ、また蒸着のための苛酷
な条件によって当該プラスチック基体の耐衝撃性が格段
に低下するようになる。また、蒸着法においては基体を
例えば300℃以上に加熱することが必要とされるが、
プラスチック基体はそのような高温に加熱することはで
きない。しかし、低い加熱温度で蒸着を行うと、形成さ
れる蒸着膜は基体に対する密着性が不十分なものとなる
また、基体の表面に有機物質よりなるハードコート層や
プライマーコート層を形成した場合には、それらの耐久
性および耐熱性が低いため、更にその上に蒸着法によっ
て反射防止層を形成すると、クランクや当該反射防止層
の剥離が比較的早い時期に発生するという問題点がある
一方、以上のような蒸着法によらずに、有機物質または
無機物質よりなる材料を、ディッピング法、スピンコー
ド法、スプレィコート法などによって基体の表面に塗布
し、これによって単層または多層の反射防止層を形成す
る方法も多く提案されており、例えば特開昭59−49
501号公報、特開昭59−49502号公報、特開昭
60−68319号公報、特開昭60−213901号
公報などにおいては、ケイ素含有化合物による被膜また
はシリカ微粉末を分散してなる被膜よりなる反射防止層
を形成することが記載されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記の反射防止層は酸化ケイ素の低屈折性を利用するも
のであるが、酸化ケイ素の屈折率は1.46であって十
分に低いものではなく、このため、必ずしも優れた反射
防止効果を得ることができない、という問題点がある。
〔発明の目的〕
本発明は、屈折率が十分に低く、これによって優れた反
射防止効果が発揮される反射防止層を有する光学材料を
提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、上記のような反射防止層を有する
光学材料を有利に製造することのできる方法を提供する
にある。
〔発明の概要〕
本発明の反射防止層を有する光学材料は、屈折率が1.
48以上の透明なプラスチック基体と、このプラスチッ
ク基体の表面を覆うよう形成した、平均粒子径が0.3
〜200nmのフッ化マグネシウムよりなる無機微粉末
がバインダー中に分散されてなり、前記プラスチック基
体よりも0.02以上低い屈折率を有する厚さ50〜5
000nmの反射防止層とを有してなることを特徴とす
る。
本発明の製造方法は、屈折率が1.48以上の透明なプ
ラスチック基体の表面に、平均粒子径が0.3〜200
nmのフッ化マグネシウムよりなる無機微粉末とバイン
ダーの材料とを含有する反射防止層形成用塗布液を塗布
し、前記無機微粉末がバインダー中に分散されてなり、
前記プラスチック基体よりも0,02以上低い屈折率を
有する厚さ50〜5000nmの反射防止層を形成する
ことを特徴とする。
〔発明の詳細な説明〕
以下、本発明について具体的に説明する。
本発明においては、反射防止層が形成される基体として
、その屈折率が1.48以上の透明なプラスチック基体
が用いられる。このようなプラスチック基体であれば、
その材質が限定されるものではなく、例えばポリメチル
メタクリレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、ジ
エチレングリコールビスアリルカーボネート、酢酸セル
ロース、その他の樹脂よりなるものを用いることができ
、更に近年、高屈折率材料として提案されている各種の
アクリレート共重合体、メククリレート共重合体、芳香
族ブロム化合物を含有するポリマー、ポリウレタンなど
を使用することもできる。
本発明において用いられるプラスチック基体はその屈折
率が1.48以上のものであることが必要であり、屈折
率が1.48未満のプラスチック基体を用いると、実質
的に反射防止効果が発現されない場合がある。そして、
屈折率が1.54以上のプラスチック基体を用いると、
十分に優れた反射防止効果を得ることができる。
このように、プラスチック基体の屈折率は1.48以上
であることが必要であるが、本発明においては、屈折率
が比較的低くて例えば屈折率が1.53以下のプラスチ
ック材料に反射防止層を形成する場合に、当該プラスチ
ック材料の表面に、屈折率が1.48以上、好ましくは
1.53以上の透明な有機物質よりなる表面層を形成し
、これによって表面部分の屈折率を調節したものをプラ
スチック基体として用いることができる。この表面層は
、その屈折率がプラスチック材料の屈折率と近似したも
のであることが好ましい。この表面層は、ハードコート
層としての性質を有するものとして形成することも可能
である。
本発明において用いられるプラスチック基体は、最終的
に使用目的に応じた形態とされ得るものであればよく、
例えば各種のレンズなどの光学材料としての形態を有す
るものであってもよいし、平板、その他の形態を有し、
後に光学材料の形態に加工されるものであってもよい。
このようなプラスチック基体は、射出成型法や注型重合
法などによって製造することができる。
本発明においては、プラスチック基体の表面を覆うよう
反射防止層が形成される。この反射防止層は、フッ化マ
グネシウム微粉末を主体とする無機微粉末がバインダー
中に分散されてなるものである。この無機微粉末は、フ
ッ化マグネシウム微粉末のみよりなるものであってもよ
いし、あるいはフッ化マグネシウム微粉末を主体と腰仙
の無機物質の微粉末を含有するものであってもよい。
ここにフッ化マグネシウム微粉末としては、平均粒子径
が0.3〜200nmのものが用いられるが、特に0.
5〜1100nの微粉末が好ましい。平均粒子径が0.
3r++n未満のフッ化マグネシウム微粉末は製造が困
難であるためにコストが高くなって実用的ではなく、一
方、平均粒子径が200nmより大きいものを使用する
と、形成される反射防止層の透明性が低下する。
フッ化マグネシウム微粉末と共に用いられる無機物質の
微粉末としては、例えばシリカ(SiO2、屈折率1.
46) 、フッ化アルミニウム(AlF2、屈折率1.
33〜1.39)、フッ化カルシウム(Ca F 2、
屈折率1.44)、フッ化リチウム(LiF 、屈折率
1、36〜1.37)、フッ化ナトリウム(NaF、屈
折率1.32〜1.34)およびフッ化トリウム(Th
F<、屈折率1.45〜1.5)などを挙げることがで
きる。これらの微粉末は、平均粒子径が0.3〜200
nmのものが好ましく、またその1種または2種以上を
用いることができる。
以上の無機物質の微粉末が併用される場合においては、
無機微粉末全体の50重量%以上の割合の部分が前記フ
ッ化マグネシウム微粉末であること一 が好ましい。
以上のフッ化マグネシウムを主体とする無機微粉末が、
後述するバインダー中に分散されて反射防止層が形成さ
れる。この反射防止層の屈折率はプラスチック基体に対
して0.02以上低いことが必要であり、この屈折率の
差が0.02以上でない場合には優れた反射防止効果を
得ることができない。
また、反射防止層におけるフッ化マグネシウムを主体と
する無機微粉末の割合は、耐擦傷性の点から、反射防止
層全体の3重量%以上、特に5重量%以上であることが
好ましい。
本発明において、反射防止層は次のようにして形成され
る。すなわち、上述のフッ化マグネシウムを主体とする
無機微粉末をバインダーの材料および必要な分散媒と共
に混合して反射防止層形成用塗布液を調製し、これをプ
ラスチック基体の表面に塗布し、更に加熱などの硬化処
理により硬化させて反射防止層を形成する。
上記バインダーとしては、膜形成性を有する樹脂を用い
ることができる。そのような樹脂とじては、例えばアク
リル樹脂、ポリウレタン樹脂、メラミン樹脂、エポキシ
樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、アルキド樹
脂、塩化ビニル樹脂、フッ素樹脂、シリコン樹脂などの
熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂が用いられる。熱硬化
性樹脂がバインダーとされる場合においては、その材料
として当該樹脂の前駆体が用いられ、これによって反射
防止層形成用塗布液が調製される。
以上の樹脂の他、本発明においては、加熱により硬化す
る被膜を形成する金属アルコキシドをバインダーとして
用いることができ、特に低い屈折率の反射防止層が形成
されることから、シランのアルコキシドを用いることが
好ましい。モしてシランのアルコキシドとしては、アル
コキシシランまたはカーボンファンクショナルポリオル
ガノシロキサンが用いられる。
アルコキシシランの具体例としては、例えばテトラメト
キシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキン
シラン、テトラブトキシシラン、メチルトリメトキンシ
ラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリプロポキ
ンシラン、メチルトリプトキンシラン、エチルトリット
キンシラン、エチルトリットキンシラン、エチルトリプ
ロポキシンラン、エチルトリブトキシシラン、プロビル
トリメトキンンラン、プロピルトリエトキシシラン、プ
ロピルトリプロポキンシラン、プロビルトリブトキンン
ラン、ジメチルジェトキシシン、ジメチルジェトキシシ
ラン、ジメチルジプロポキンンラン、ジエチルジブトキ
シシラン、ジエチルジメトキンンラン、シエチルジエト
キンンラン、ジエチルジブトキシシラン、ジエチルジブ
トキシシラン、メチルエチルジメトキシシラン、メチル
プロピルジェトキシシランなどがある。
カーボンファンクショナルポリオルガノシロキサンとし
ては、例えば3.4−エポキシシクロへキシルアルキル
トリアルコキシンラン、メククリロキンアルキルトリア
ルコキンシラン、ビニルトリアルコキンンラン、T−グ
リシドキンアルキルトリアルコキシシラン、アミノアル
キルトリアルコキンンランなどがある。
以上のバインダーの材料は、反射防止層形成用塗布液に
おいて、フッ化マグネウンムを主体とする無機微粉末が
分散された分散媒中に分散もしくは溶解される。特にバ
インダーがシランのアルコキシドであるときには、フッ
化マグネシウムを主体とする無機微粉末と有機溶剤より
なる分散媒中で混合することにより、あるいは更にその
一部をオリゴマー状に加水分解して熟成させることによ
り、好適な反射防止層形成用塗布液を得ることができる
反射防止層形成用塗布液の調製を容易にするために、必
要に応じて、フッ化マグネシウムを主体とする無機系微
粒子について、親水化処理または疎水化処理を行うこと
ができる。
反射防止層形成用塗布液は、上述の無機微粉末とバイン
ダーとが水または有機溶剤よりなる分散媒中に、プラス
チック基体に対して容易に塗布することができるよう、
適当な濃度で均一に分散されたものとされる。特に均一
な塗布を遠戚するためには、分散媒として有機溶剤を用
いることが好ましい。
分散媒として用いられる有機溶剤としては、例えばアル
コール、ケトン、エステル、ハロゲン化炭化水素、エー
テルなどがあり、特にメチルアルコール、エチルアルコ
ール、ブチルアルコール、n−プロピルアルコール、イ
ソプロピルアルコールなどのアルコール類が好ましく用
いられる。
反射防止層形成用塗布液には、更に塗膜の表面の平滑性
を向上させるためのフローコントロール剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤などを添加することも可能である。
このような反射防止層形成用塗布液は、プラスチック基
体の表面に、通常のディッピング法やスピンコード法を
利用して塗布され、形成された塗膜を硬化させることに
より、反射防止膜が形成される。
反射防止層形成用塗布液の塗布に際しては、プラスチッ
ク基体の表面に前処理を施すことが好ましく、これによ
り、反射防止層のプラスチック基体に対する密着性を向
上させることができる。
このような前処理としては、薬品処理または活性化ガス
処理などがなされる。薬品処理は、酸またはアルカリに
よる処理が一般的である。また、活性化ガス処理として
は、コロナ放電処理、低温プラズマ処理などがあり、そ
の他、紫外線とオゾンを利用した処理も有効である。こ
れらの前処理は、複数の処理を連続的にまたは段階的に
あるいは並行して実施することも可能である。
一般に透明な基体の表面に単層の反射防止層を形成する
場合において、当該基体の屈折率をn。、反射防止層の
屈折率をnl、その層厚をdl、設計波長をλとすると
、nl・d、=A/4  あるいはその奇数倍であると
きに、垂直に入射する光に対する位相差が180度とな
って干渉による反射光の強度は最小となる。これを位相
の条件という。ここで(nl・dt)は光学膜厚といい
、物質の屈折率と設計波長λが定まれば、反射防止層の
具体的な厚さが設計される。ここで設計波長λは、一般
に可視域の300〜800r+mの波長の範囲から目的
に応じて選ばれる。
また、反射防止層の屈折率が基体の屈折率の平方根に等
しい場合すなわちnl−ffiの場合に反射率が最小と
なる。これを振幅の条件という。
従って、反射防止層の形成に用いる材料を適当に選択し
て反射防止層の屈折率と膜厚を制御することにより、こ
れら2つの条件をできるだけ満足させることが好ましい
反射防止層は、その厚さが小さいほど、位相の条件を容
易に実現することができるので反射防止効果の発現のた
めに望ましい。一方、反射防止層は実際上光学材料の最
外表面を形成するものとなるのである程度の硬度を有す
ることが実用上必須であり、これを達成するためには、
反射防止層は厚さが大きいものであることが望ましい。
このような観点から、本発明においては、反射防止層の
厚さは50〜5000nm 、好ましくは100〜30
00nmの範囲内とされる。
なお、反射防止層の形成に用いる材料を適当に選択する
ことにより、反射防止層の諸性能、例えばプラスチック
基体に対する密着性、耐擦傷性などを良好なものとする
ことが可能である。
〔効果〕
本発明の反射防止層を有する光学材料は、プラスチック
基体を覆うよう形成された、バインダー中にフッ化マグ
ネシウム微粉末を主体とする無機微粉末が分散された反
射防止層を有し、しかもこのフッ化マグネシウムの屈折
率が1.38ときわめて低いために優れた反射防止効果
が得られる。また、フッ化マグネシウム微粉末が平均粒
子径が0.3〜20On+++の非常に粒子径の小さい
ものであるため、形成される反射防止層に十分な透明性
が得られる。
更にこの反射防止層は、有機物質よりなるバインダーに
よって形成されているため染色可能性を有し、優れた耐
擦傷性および耐久性を得ることができ、プラスチック基
体に対して高い密着性を得ることができる。
また、反射防止層を形成するためには、反射防止層形成
用塗布液をプラスチック基体の表面に塗布して硬化させ
ればよいので、製造がきわめて容易で生産の効率が高く
、しかもプラスチック基体の有する特性が阻害されるこ
とがなく、耐衝撃性が低下するようなこともない。
本発明の光学材料は、眼鏡用レンズを始め、サングラス
、ファッショングラス、スキー用またはバイク用ゴーグ
ル、安全メガネ、双眼鏡レンズ、カメラレンズ、その他
の用途に好ましく使用することができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明がこ
れらに限定されるものではない。
実施例1 プラスチック基体 ジエチレングリコールビスアリルカーボネート35重量
部とジアリルフクレート65重量部とを、イソプロペニ
ルパーオキシジカーボネートを重合開始剤として共重合
させ、厚さ2+nmの板状に成型されたプラスチック基
体を製造した。このプラスチック基体の屈折率は1.5
4であった。
反射防止層形成用塗布液 平均粒子径が約20nmのフフ化マグネシウム微粉末6
0重量部と、エポキシ樹脂(旭電化工業社製のr E 
P4100Jと「ED503」とrEH261」とを重
量で46:31:23の割合で混合したもの)40重量
部とを、エチルアルコール中に混合し分散させて固形分
濃度5.5重量%の反射防止層形成用塗布液Aを調製し
た。
反射防止層 上記プラスチック基体を濃度5%の水酸化ナトリウム水
溶液中に50℃で10分間浸漬させてその表面に前処理
を施し、このプラスチック基体の表面に、上記反射防止
層形成用塗布液Aをディッピング法により塗布し、その
後60℃で30分間、80℃で16時間加熱して硬化さ
せ、平均厚さ300nm、屈折率1.40の反射防止層
を形成して光学材料を製造した。
評価 以上のようにして得られた光学材料は、赤紫色の反射光
色を有し、その全光線透過率は96.4%であった。そ
して、反射防止層を形成する前のプラスチック基体の全
光線透過率は91.8%であり、従って、反射防止層に
より優れた反射防止効果が得られることが明らかである
また、この光学材料を、赤、青、黄の3色混合した分散
染料液中に90℃で25分間浸漬して染色処理を行った
ところ、全光線透過率が60%に低下するまでに染色さ
れた。この染色後の光学材料において、反射防止層の剥
離は認められず、反射防止効果の低下も認められなかっ
た。
また、反射防止層に縦横に1mm間隔の切り込みを入れ
て合計100個の反射防止層片を形成し、その上に粘着
テープを貼付した後剥離させてこのときに粘着テープと
共に剥離される反射防止層片の有無を調べることにより
、反射防止層の密着性テストを行った。その結果、剥離
された反射防止層片の数は0であった。
また、反射防止層の表面に500gの荷重でスチールウ
ールを対接させた状態で10回往復動させて擦過し、こ
れによって反射防止層に生ずる傷の状態をΔ、Δ’、 
B、 B”、C,C”の6段階で評価する耐擦傷性テス
トを行ったところ、結果はBであった。
ここに、評価がA、 A’、 B、またはB′ であれ
ば、実用上問題のない耐擦傷性を有するものと認められ
る。
更に、上記光学材料に「サンシャイン ウェザ−メータ
ー」よりの光を400時間照射する加速処理を行い、そ
の後に、クラックの発生の有無を調べ、また上記と同様
の密着性テストおよび耐擦傷性テストを行った。その結
果、クラックの発生はなく、密着性テストおよび耐擦傷
性テストの結果は加速処理前と同様であり、異常は全く
認められなかった。
実施例2 プラスチック基体 市販のジエチレングリコールビスアリルカーボネート製
眼鏡用レンズ(外径70mm、中心厚1.8mm、度数
−0,25ジオプトリー、屈折率1.49)をプラスチ
ック材料として用意した。
一方、T−グリシドキシプロビルトリメトキシシラン3
5重量部と、メチルアルコールシリカゾル50重量部と
、0.01Nの塩酸10重量部と、無水マレイン酸5重
量部との混合物100重量部に、テトライソプロピルビ
ス(ジオクチルフォスファイト)チタネート「プレンア
ク)41BJ(味の素■製)20重量部を添加して表面
層形戒用塗布液へを調製した。そして上記プラスチック
材料の表面に実施例1と同様にして前処理を施した上、
上記表面層形成用塗布液Aをディッピング法により塗布
し、その後60℃で20分間、120℃で3時間加熱し
て硬化させ、平均厚さ2500nm、屈折率1.57の
ハードコート層としての性質を有する表面層を形成し、
プラスチック基体を得た。
反射防止層 上記表面層を形成したプラスチック基体に、実施例1に
おいて調製した反射防止層形成用塗布液Aを、実施例1
におけると同様ではあるがディッピング速度を調整した
条件で塗布し硬化処理して、平均厚さが100n[Il
、屈折率140の反射防止層を形成して光学材料を製造
した。
評価 以上のようにして得られた光学材料の全光線透過半は9
6.8%であった。そして、反射防止層を形成する前の
表面層を有するプラスチック基体の全光線透過率は90
.3%であり、従って、反射防止層により優れた反射防
止効果が得られることが明らかである。
また、この光学材料を、実施例1と同様にして赤、青、
黄の3色混合した分散染料液により染色処理を行ったと
ころ、全光線透過率が74%に低下するまでに染色され
た。この染色後の光学材料において、反射防止層の剥離
は認められず、反射防止効果の低下も認められなかった
また、実施例1と同様にして行った密着性テストによる
剥離された反射防止層片の数は01耐擦傷性テストの評
価はAo であった。
更に実施例1におけると同様にして行った加速処理後の
光学材料においても、クラックの発生はなく、密着性テ
ストおよび耐擦傷性テストの結果は加速処理前と同様で
あり、異常は全く認められなかった。
またこの反射防止層を有する光学材料に対して落球法に
よる耐衝撃性テストを行った。すなわち温度20℃にお
いて高さ127mの位置より重さ16.3gの鋼球を光
学材料上に自由落下させて光学材料の破損の有無を調べ
た。その結果、光学材料に全く破損は認められなかった
なお、上記表面層を有するプラスチック基体に通常のス
パッタリング法によってフッ化マグネシウムを被着させ
て反射防止層を形成して比較用の光学材料を製造した。
しかし、この光学材料は、落球法による耐衝撃性テスト
において、完全に破砕した。
以上のことから、本発明の光学材料においてはプラスチ
ック基体の耐衝撃性が反射防止層の形成によって損なわ
れないことが明らかである。
実施例3 プラスチック基体 実施例1で用いたものと同じ屈折率1.54のプラスチ
ック基体を用意した。
反射防止層形成用塗布液 平均粒子径約20nmのフッ化マグネシウム微粉末を5
重量%含有するエチルアルコール100!Ifl’Bと
、T−グリノドキシプロピルトリメトキシ99フ3重量
部と、メチルトリメトキシシラン15重量部と、0.0
1 Nの塩酸10重量部と、無水マレイン酸0.5重量
部との混合物に、n−プロピルアルコール50重量部と
、エチルセロソルブ3.7重量部とを添加し、撹拌して
反射防止層形成用塗布液Bを調製した。
反射防止層 上記プラスチック基体の表面に実施例1と同様にして前
処理を施した上、上記反射防止層形成用塗布液Bをディ
ッピング法により塗布し、その後60℃で1時間、12
0℃で3時間加熱して硬化させ、平均厚さ250nm、
屈折率1.41の反射防止層を形成して光学材料を製造
した。
評価 以上のようにして得られた光学材料の全光線透過率は9
6,4%であった。そして反射防止層を形成する前のプ
ラスチック基体の全光線透過率は91.8%であり、従
って、反射防止層により優れた反射防止効果が得られる
ことが明らかである。
また、この光学材料を、実施例1と同様にして赤、青、
黄の3色混合した分散染料液により染色処理を行ったと
ころ、全光線透過率が42%に低下するまでに染色され
た。この染色後の光学材料において、反射防止層の剥離
は認められず、反射防止効果の低下も認められなかった
また、実施例1と同様にして行った密着性テストによる
剥離された反射防止層片の数は0、耐擦傷性テストの評
価はBであった。
更に実施例1におけると同様にして行った加速処理後の
光学材料においても、クラックの発生はなく、密着性テ
ストおよび耐擦傷性テストの結果は加速処理前と同様で
あり、異常は全く認められなかった。
実施例4 プラスチック基体 市販のジエチレングリコールビスアリルカーボネート製
眼鏡用レンズ(外径70mm、中心厚2.Omm。
度数−0,25ジオプトリー、屈折率149)をプラス
チック材料として用意した。
一方、市販のシリコン系ハードコート剤「スミ−7−/
l/ G−35J (住友化学■製) 100ccに、
平均粒子径5Qnmのコロイド状五酸化アンチモンゾル
rATM−130SJ (日産化学社製)15gと、イ
ソプロピルアルコール10gと、エチルセロソルフ5g
とを添加して、表面層形成用塗布液Bを調製した。
上記プラスチック材料の表面に実施例1と同様にして前
処理を施した上、上記表面層形成用塗布液Bをディッピ
ング法により塗布し、加熱硬化させて平均厚さ3600
n…、屈折率1.57のハードコート層としての性質を
有する表面層を形成してプラスチック基体を得た。
反射防止層 上記表面層を形成したプラスチック基体に、実施例3に
おいて調製した反射防止層形成用塗布液Bを用い、実施
例3におけると同様に塗布および硬化処理して、平均厚
さが270nm、屈折率1.41の反射防止層を形成し
て光学材料を製造した。
評価 以上のようにして得られた光学材料の全光線透過率は9
6.4%であった。そして、反射防止層を形成する前の
表面層を有するプラスチック基体の全光線透過率は90
.3%であり、従って、反射防止層により優れた反射防
止効果が得られることが明らかである。
また、この光学材料を、実施例1と同様にして赤、青、
黄の3色混合した分散染料液により染色処理を行ったと
ころ、全光線透過率が48%に低下するまでに染色され
た。この染色後の光学材料において、反射防止層の剥離
は認められず、反射防止効果の低下も認められなかった
また、実施例1と同様にして行った密着性テストによる
剥離された反射防止層片の数は0、耐擦傷性テストの評
価はA゛ であった。
更に実施例1におけると同様にして行った加速処理後の
光学材料においても、クラックの発生はなく、密着性テ
ストおよび耐擦傷性テストの結果は加速処理前と同様で
あり、異常は全く認められなかった。
またこの反射防止層を有する光学材料に対して、実施例
2と同様にして落球法による耐擦傷性テストを行ったと
ころ、光学材料に全く破損は認められなかった。
なお、上記表面層を有するプラスチック基体に通常のス
パッタリング法によってフッ化マグネシウムを被着させ
て反射防止層を形成して比較用の光学材料を製造した。
しかし、この光学材料は、落球法による耐衝撃性テスト
において、完全に破砕した。
以上のことから、本発明の光学材料においてはプラスチ
ック基体の耐衝撃性が反射防止層の形成によって損なわ
れないことが明らかである。
実施例5 プラスチック基体 実施例1で用いたものと同じ屈折率1.54のプラスチ
ック材料を用意し、その表面に実施例1と同様にして前
処理を施し、これに実施例2で調製したものと同じ表面
層形成用塗布液Aをディッピング法により塗布し、更に
加熱して硬化させ、平均厚さ2500nm 、屈折率1
57のハードコート層としての性質を有する表面層を形
成し、プラスチック基体を得た。
反射防止層形成用塗布液 平均粒子径が約4Qnmのフン化マグネシウム微粉末を
用いたほかは実施例3と同様にして反射防止層形成用塗
布液Cを調製した。
反射防止層 上記プラスチック基体の表面に、プラズマリアクター装
置r P R−501AJ (ヤマト科学社製)を用い
て酸素ガス流量150d/分、出力500Wで1分間プ
ラズマによる前処理を施した上、上記反射防止層形成用
塗布液Cを回転数3000rpmで1分間スピンコード
法により塗布し、その後60℃で1時間、120℃で3
時間加熱して硬化させ、平均厚さ98nm、屈折率1.
41の反射防止層を形成して光学材料を製造した。
評価 以上のようにして得られた光学材料の全光線透通事は9
6.8%であった。そして反射防止層を形成する前のプ
ラスチック基体の全光線透過率は90.3%であり、従
って、反射防止層により優れた反射防止効果が得られる
ことが明らかである。
また、実施例1と同様にして行った密着性テストによる
剥離された反射防止層片の数は0、耐擦傷性テストの評
価はA′ であった。
更に実施例1におけると同様にして行った加速処理後の
光学材料においても、クラックの発生はなく、密着性テ
ストおよび耐擦傷性テストの結果は加速処理前と同様で
あり、異常は全く認められなかった。
実施例6 プラスチック基体 実施例1で用いたものと同じ屈折率1.54のプラスチ
ック材料を用意した。
一方、多官能性アクリル樹脂であるジペンタエリスリト
ールへキサアクリレート15重量部と、芳香族アクリル
樹脂である2−ヒドロキシ−3〜フ工ノキシプロピルア
クリレート15重量部と、エチルアルコール70重量部
とに、光重合開始剤「イルガキュア184」0.6重量
部を添加して表面層形成用塗布液Cを調製した。そして
上記プラスチック材料の表面に実施例1と同様にして前
処理を施した上、上記表面層形成用塗布液Cをディッピ
ング法により塗布し、その後60℃で10分間予備乾燥
させ、その後、出力500Wの高圧水銀ランプを具えて
なる紫外線照射装置よりの光を下方に15cm離間した
位置において10秒間照射して硬化させ、平均厚さ30
00nm、屈折率1.56のハードコート層としての性
質を有する表面層を形威し、プラスチック基体を得た。
反射防止層 上記表面層を形成したプラスチック基体に、実施例5に
おいて調製した反射防止層形成用塗布液Cを用い、実施
例5におけると同様に塗布および硬化処理して、平均厚
さが98nm、屈折率1.41の反射防止層を形成して
光学材料を製造した。
評価 以上のようにして得られた光学材料の全光繰送通事は9
6.8%であった。そして、反射防止層を形成する前の
表面層を有するプラスチック基体の全光線透過率は90
.7%であり、従って、反射防止層により優れた反射防
止効果が得られることが明らかである。
また、実施例1と同様にして行った密着性テストによる
剥離された反射防止層片の数は0、耐擦傷性テストの評
価は八゛ であった。
更に実施例1におけると同様にして行った加速処理後の
光学材料においても、クラックの発生はなく、密着性テ
ストおよび耐擦傷性テストの結果は加速処理前と同様で
あり、異常は全く認められなかった。
またこの反射防止層を有する光学材料に対して、実施例
2と同様にして落球法による耐衝撃性テストを行ったと
ころ、光学材料に全く破損は認められなかった。
なお、上記表面層を有するプラスチック基体に通常のス
パッタリング法によってフッ化マグネシウムを被着させ
て反射防止層を形成して比較用の光学材料を製造した。
しかし、この光学材料は、落球法による耐衝撃性テスト
において、完全に破砕した。
以上のことから、本発明の光学材料においてはプラスチ
ック基体の耐衝撃性が反射防止層の形成によって損なわ
れないことが明らかである。
実施例7 プラスチック基体 実施例1で用いたものと同じ屈折率1.54のプラスチ
ック基体を用意した。
反射防止層形成用塗布液 実施例3における反射防止層形成用塗布液Bにおいて、
n−プロピルアルコール50重量部の代わりにジアセト
ンアルコール7重量部を用いたほかは同様にして、反射
防止層形成用塗布液りを調製した。
反射防止層 上記プラスチック基体の表面に、プラズマリアククー装
置rPR−501AJ (ヤマト科学社製)を用いて酸
素ガス流i 150d/分、出力500Wて1分間プラ
ズマによる前処理を施した上、上記反射防止層形成用塗
布液りをディッピング法により塗布し、その後60℃で
30分間、120℃で3時間加熱して硬化させ、平均厚
さ500nm、屈折率1.41の反射防止層を形成して
光学材料を製造した。
評価 以上のようにして得られた光学材料の全光線透過率は9
6.0%であった。そして反射防止層を形成する前のプ
ラスチック基体の全光線透過率は91.5%であり、従
って、反射防止層により優れた反射防止効果が得られる
ことが明らかである。
また、この光学材料を、実施例1と同様にして赤、青、
黄の3色混合した分散染料液により染色処理を行ったと
ころ、全光線透過率が47%に低下するまでに染色され
た。この染色後の光学材料において、反射防止層の剥離
は認められず、反射防止効果の低下も認められなかった
また、実施例1と同様にして行った密着性テストによる
剥離された反射防止層片の数は0、耐擦傷性テストの評
価はBであった。
更に実施例1におけると同様にして行った加速処理後の
光学材料においても、クラックの発生はなく、密着性テ
ストおよび耐擦傷性テストの結果は加速処理前と同様で
あり、異常は全く認められなかった。
またこの反射防止層を有する光学材料に対して、実施例
2と同様にして落球法による耐衝撃性テストを行ったと
ころ、光学材料に全く破損は認められなかった。
以上のことから、本発明の光学材料においてはプラスチ
ック基体の耐衝撃性が反射防止層の形成によって損なわ
れないことが明らかである。
実施例8 プラスチック基体 1−アクリロキシ−2,4,6−ドリブロモベンゼン2
5重i部と、2,2−ビス(4−メタクリロキシエトキ
シ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン50重量部と
、スチレン15重量部とを共重合させ、厚さ2mmの板
状に成型されたプラスチック基体を製造した。このプラ
スチック基体の屈折率は1.60であ=35 った。
反射防止層形成用塗布液 実施例3における反射防止層形成用塗布液Bにおいて、
フッ化マグネシウム微粉末の含有割合を15重量%に変
更すると共に、n−プロピルアルコールとエチルセロソ
ルブの添加量を調整して全体の固型分濃度を25重量%
としたほかは実施例3と同様にして、反射防止層形成用
塗布液Eを調製した。
反射防止層 上記プラスチック基体を濃度20%の水酸化ナトリウム
水溶液中に80℃で30分間浸漬させて表面に前処理を
施し、このプラスチック基体の表面に上記反射防止層形
成用塗布液Eをディッピング法により塗布し、その後6
0℃で30分間120℃で3時間加熱して硬化させ、平
均厚さ2800nm、屈折率1.40の反射防止層を形
成して光学材料を製造した。
評価 以上のようにして得られた光学材料の全光線透過率は9
6.0%であった。そして反射防止層を形成する前のプ
ラスチック基体の全光線透過率は88.6%であり、従
って、反射防止層により優れた反射防止効果が得られる
ことが明らかである。
また、この光学材料を、実施例1と同様にして赤、青、
黄の3色混合した分散染料液により染色処理を行ったと
ころ、全光線透過率が72%に低下するまでに染色され
た。この染色後の光学材料において、反射防止層の剥離
は認められず、反射防止効果の低下も認められなかった
また、実施例1と同様にして行った密着性テストによる
剥離された反射防止層片の数は01耐擦傷性テストの評
価は八° であった。
更に実施例1におけると同様にして行った加速処理後の
光学材料においても、クラックの発生はなく、密着性テ
ストおよび耐擦傷性テストの結果は加速処理前と同様で
あり、異常は全く認められなかった。
またこの反射防止層を有する光学材料に対して、実施例
2と同様にして落球法による耐衝撃性テストを行ったと
ころ、光学材料に全く破損は認められなかった。
以上のことから、本発明の光学材料においてはプラスチ
ック基体の耐衝撃性が反射防止層の形成によって損なわ
れないことが明らかである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)屈折率が1.48以上の透明なプラスチック基体と
    、このプラスチック基体の表面を覆うよう形成した、平
    均粒子径が0.3〜200nmのフッ化マグネシウムよ
    りなる無機微粉末がバインダー中に分散されてなり、前
    記プラスチック基体よりも0.02以上低い屈折率を有
    する厚さ50〜5000nmの反射防止層とを有してな
    ることを特徴とする反射防止層を有する光学材料。 2)プラスチック基体は、その表面に、屈折率が1.4
    8以上の表面層を有する請求項1に記載の反射防止層を
    有する光学材料。 3)屈折率が1.48以上の透明なプラスチック基体の
    表面に、平均粒子径が0.3〜200nmのフッ化マグ
    ネシウムよりなる無機微粉末とバインダーの材料とを含
    有する反射防止層形成用塗布液を塗布し、前記無機微粉
    末がバインダー中に分散されてなり、前記プラスチック
    基体よりも0.02以上低い屈折率を有する厚さ50〜
    5000nmの反射防止層を形成することを特徴とする
    反射防止層を有する光学材料の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07159602A (ja) * 1993-12-02 1995-06-23 Dainippon Printing Co Ltd 反射防止フィルム及びその製造方法

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