JPH02164899A - 21―アシルオキシ‐9β,11β‐エポキシステロイドの製造法 - Google Patents

21―アシルオキシ‐9β,11β‐エポキシステロイドの製造法

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JPH02164899A
JPH02164899A JP32019488A JP32019488A JPH02164899A JP H02164899 A JPH02164899 A JP H02164899A JP 32019488 A JP32019488 A JP 32019488A JP 32019488 A JP32019488 A JP 32019488A JP H02164899 A JPH02164899 A JP H02164899A
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JP
Japan
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acyloxy
11beta
alkali metal
raw material
halo
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Pending
Application number
JP32019488A
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English (en)
Inventor
Kenichi Miyazaki
健一 宮崎
Kiyoshi Watanabe
澄 渡辺
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Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は21−アシルオキシ−9β・11β−エポキシ
ステロイドの製造法に関する。
(従来の技術) 従来、9β・11β−エポキシステロイドはトリアムシ
ノロンやベクメタゾンなどの医薬品として重要なコルチ
コイドを製造する為の中間体として知られている。
かかる9β・11β−エポキシステロイドは9α−ハロ
−11β−ヒドロキシステロイドの脱ハロゲン化水素反
応によって製造される〔シージェラシ(C,Djera
ssi)、ステロイドリアクションズ(Steroid
 Reactions)、1963年606〜611頁
参照〕。脱ハロゲン化水素反応は、例えば水酸化ナトリ
ウムや水酸化カリウムなどの如き無機の強塩基によりな
しとげられるが、この方法ではアシルオキシ基のような
エステル基を有するステロイドの場合は脱アシル化反応
が起きてしまい、目的物を得る為には再度アシル化を行
なわなければならなかった。
上記のような問題点、すなわち脱アシル化反応を避けて
相当する9α−ハロ−11β−ヒドロキシ体から9β・
11β−エポキシ体を得る方法として、例えばpkaが
8以上の有機塩基を用いる方法(特公昭53−5295
号公報)や酢酸カリウムのような有機酸のアルカリ金属
塩を用いる方法(特開昭58−74700号公報)など
が提起されている。しかしながら、前者の方法では目的
物を収率良く得られるものの高価な有機塩基を原料の9
α−ハロ−11β−ヒドロキシ体に対して多量使用せね
ばならず経済的な方法とは云えなかった。一方、後者の
方法でも高価な酢酸カリウムを多量使用せねばならず、
又、目的物以外に11βヒドロキシ−Δ8−誘導体のよ
うな副生成物が得られてしまうという問題点を有してい
た。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明者らは前記問題点を解決すべく鋭意研究の結果、
炭酸アルカリ金属塩を用いれば、脱アシル化が起こらず
、9α−ハロ−11β−ヒドロキシ体から9β・11β
−エポキシ体を収率良く、また安価に得ることができる
ことを見い出し、この知見に基づいて本発明を完成する
に到った。
(問題点を解決するための手段) かくして本発明によれば、21位にアシルオキシ基を有
する9α−ハロ−11β−ヒドロキシステロイドを不活
性溶媒の存在下に炭酸アルカリ金属塩と反応せしめるこ
とを特徴とする21−アシルオキシ−9β・11β−エ
ポキシステロイドの製造法が提供される。
本発明で原料物質として用いられるステロイドは21位
にアシルオキシ基を有する9α−ハロ11β−ヒドロキ
システロイドであり、例えば以下のような構造式で示さ
れる。
2’C0CR 21位の炭素原子に結合するアシルオキシ部分を形成す
るRは炭化水素残基であれば特に限定されない。その具
体例としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ヘキシ
ル基、オクチル基、デシル基などのアルキル基、アリル
基、プレニル基などのごときアルケニル基、フェニル基
、ベンジル基などのごときアリール基などが例示され、
なかでも炭素数が5以下のアルキル基が好ましい。
9α位のハロゲン原子としては塩素原子、臭素原子など
が例示される。
本発明における原料ステロイドは前述の構造式を基本骨
格として有するものであるが、更に反応に影響を及ぼさ
ないような範囲で修飾されていても良い。例えば、A環
がメストラールのように芳香核であるもの、1位、4位
、16位に不飽和結合をもつもの、3位や20位にカル
ボニル基をもつもの、それらカルボニル基がアセクール
の型で保護されているもの、1位、3位、6位、17位
にヒドロキシ基をもつもの、1位、6位、16位に低級
アルキル基をもつもの、更には19−ノルエチステロン
のように19位のメチル基がないものなどが挙げられる
本発明では原料ステロイドを不活性溶媒の存在下に炭酸
アルカリ金属塩と反応させる。用いられる不活性溶媒と
しては、例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン、ジイソブチルケトンなどのケトン類
、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類、
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチ
ルイミダゾリジノンなどのアミド類などが挙げられ、な
かでもケトン類が好ましい。不活性溶媒の使用量は原料
ステロイドに対して2〜50倍(重量基準)、好ましく
は5〜20倍である。
原料ステロイドと反応させる炭酸アルカリ金属塩は、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウムなどが挙げ
られるが、反応性の点で炭酸カリウムが賞用される。
これら炭酸アルカリ金属塩は従来アシルオキシ基のよう
なエステル基の加水分解反応に用いられていたが、本発
明においては意外にも該加水分解反応による脱アシル化
が起らず、目的の脱ハロゲン化水素反応が進行し、エポ
キシ体が得られるのである。
炭酸のアルカリ金属塩の使用量は原料ステロイド1モル
に対して0.5〜5モル、好ましくは1〜3モルである
前述の従来技術で用いられていた有機塩基や酢酸カリウ
ムなどの場合は原料ステロイド1モルに対して10モル
程度必要であったのに対し、本発明では上述のように少
ない量でも反応が進行しろるので経済的に優れている。
反応温度は通常O′C以上、好ましくは20〜100°
Cであり、反応時間は通常5分〜15時間である。
反応は大気圧下で実施することができる。また、大気下
、不活性ガス雰囲気下の何れでも構わないが、窒素のよ
うな不活性ガス雰囲気下で実施することが好ましい。
反応器中への原料ステロイド、不活性溶媒、炭酸アルカ
リ金属塩の添加順序は特に限定されない。
本発明の反応ではハロゲン化アルカリが無機物として沈
殿するので、反応終了後はそれを濾過により除去し、次
いで炉液がら溶剤抽出や晶析などを行なうことによって
高純度の目的物を得ることができる。
(発明の効果) かくして本発明によれば、従来技術に比較して収率良く
、かつ安価に9β・11β−エポキシステロイドを得る
ことができる。
(実施例) 以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する
。なお、実施例及び比較例中の部及び%はとくに断りの
ないかぎり重量基準である。
実施例1 反応器中に第1表に示す原料化合物54ミリモル、炭酸
カリウム108 ミリモル、アセトン150mI!。
を仕込み、窒素ガス雰囲気下、アセトン還流温度で所定
の時間反応させた。反応終了後、反応液を冷却し固形分
を決別した。次いで炉液を減圧下に濃縮して得られた残
留物をトルエンに溶解し、飽和塩化アンモニア水溶液と
水で洗浄後、硫酸マグネシウムで脱水した。この溶液を
減圧下で濃縮したところ目的物が第1表に示す収率(%
)で得られた。
又、目的物及び副生成物の含有率(%)を高速液体クロ
マトグラフィーにより求めた。第1表に示す。
比較例1 炭酸カリウムにかえて酢酸カリウム540ミリモルを用
い、実施例1と同条件下13hr反応させた。原料消失
後、飽和塩化アンモニウム水溶液で反応を停止させ、減
圧下アセトンを留去した。残分にトルエンを加え、ステ
ロイドを抽出し有機層を飽和塩化アンモニア水溶液と水
で洗浄した。次いで硫酸マグネシウムで乾燥後減圧下ト
ルエンを留去したところ、21−アセトキシ−9β・1
1βエポキシ−プレグナ−1,4,16−)ジエン−3
,20ジオンmが収率82.6%で得られた。このもの
の高速液体クロマトグラフィーによる含有率は89.1
%であり、副生成物の含有率は脱アセチル体が1.5%
、11β−ヒドロキシ−66体が6.0%であった。
特許出願人  日本ゼオン株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、21位にアシルオキシ基を有する9α−ハロ−11
    β−ヒドロキシステロイドを不活性溶媒の存在下に炭酸
    アルカリ金属塩と反応せしめることを特徴とする21−
    アシルオキシ−9β・11β−エポキシステロイドの製
    造法。
JP32019488A 1988-12-19 1988-12-19 21―アシルオキシ‐9β,11β‐エポキシステロイドの製造法 Pending JPH02164899A (ja)

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JP32019488A JPH02164899A (ja) 1988-12-19 1988-12-19 21―アシルオキシ‐9β,11β‐エポキシステロイドの製造法

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JPH02164899A true JPH02164899A (ja) 1990-06-25

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