JPH02164835A - 包接化合物、その製造方法及びオルトジクロロベンゼンの分離方法 - Google Patents

包接化合物、その製造方法及びオルトジクロロベンゼンの分離方法

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JPH02164835A
JPH02164835A JP31851488A JP31851488A JPH02164835A JP H02164835 A JPH02164835 A JP H02164835A JP 31851488 A JP31851488 A JP 31851488A JP 31851488 A JP31851488 A JP 31851488A JP H02164835 A JPH02164835 A JP H02164835A
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JP
Japan
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0dcb
dichlorobenzene
clathrate compound
clathrate
bianthryl
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JP31851488A
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Inventor
Fumio Toda
芙三夫 戸田
Masatoshi Kato
正俊 加藤
Teruo Yoshida
吉田 照雄
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Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イ)発明の目的 〔産業上の利用分野〕 本発明はオノ1N・ジクロロヘンゼン(以下OI) C
10と略記する)をり゛スト分子とし−て包接した、安
定でかつOD C+3を容易に放出することが出来る、
新規なオルトシフ0[1ヘンゼン−9,9’−ビアント
リル包接化合物に関するものである。
〔従来の技術] 有機化合物の包接化合物は既にいくつか知られており、
例えばグリシジル化合物をゲスト分子とした1、1.6
.6−チトラフエニルヘキ勺−24ジイン−16ジオー
ルとグリシジル化合物との包接化合物(特開昭62−8
9674月公報)、ピコリンをゲス1−分子とした1、
1.22−テトラフェニル−1,2−エタンジオールと
ピコリンの包接化合物(I−1本化学会誌、1986ユ
ー、927〜931)等が挙げられる。
又本発明者は先にパラジクl−J L:]−\ンゼン(
以下PDCBと略記する)をゲスト分子としたヘンゾピ
ナコールおよびsym−テトラフェニルエタンとの包接
化合物を見いだし出願した(特願昭63−144674
.63−144675)。
しかしながら0DCBをゲスト分子とした包接化合物、
あるいは該包接化合物を利用した0DCBの分離方法に
ついてはこれまで知られていない。
0DCBは防虫剤としであるいは農薬合成用中間体とし
て幅広く使用されている有用な化合物であり、例えばベ
ンゼンまたはモノクロロベンゼンの塩素化反応により得
られる。
ベンゼンまたはモノクロロベンゼンの塩素化反応生成物
の組成は、反応条件、触媒等により異なるが、概略、P
DCB60〜90重量%、Or) C85〜40重量%
であり、他に微量のメタジクロロベンゼン(以下MDC
Bと略記する)、トリクロロベンゼン(以下TCBと略
記する)が生成する(特公昭57−77631、特開昭
59−163329号公報)。
上記反応において0DCBよりも高収率で得ら(特開昭
61−268637号公報)等が挙げられる。
しかしながらこれらの方法は効率的とは言い難く、実用
には不向きである。
例えばベンゼンまたはモノクロロベンゼンの塩素化反応
により得られた反応液を、lO〜−20°Cに冷却して
PDCBを分離取得する方法は、塩素化反応が通常60
〜300°Cで行われることから、PDCBの結晶取得
量を増加させる、換言すれば高純度の0DCBを得るた
めには、10°C以下まで冷却する必要があり、多大の
冷却エネルギが必要となり、経済的に不利である。
又蒸留により分離する方法は、主成分のPDCBと0D
CBの沸点差が5.1°C1更に0DCBと反応時に1
1生するMDCBとの沸点差が7°Cしかなく、精留分
離のためには高い効率を有する精留装置が必要となり、
設備費が高価となり、かつ消費熱量も多くなる欠点を有
する。
この欠点を補うべく PDCBの抽出蒸留法が提案され
ているが、あまり抽出効率が良好でなく、れるPDCB
は、0DCBと同様に防虫剤としであるいはエンジニア
リングプラスチックスの一つであるポリフェニレンサル
ファイド樹脂用原料として、0DCBに増して有用な化
合物である。
しかしながら、ベンゼンまたはモノクロロベンゼンの塩
素化反応により得られる反応液より、0DCBあるいは
PDCBをそれぞれ単離取得することは非常に困難であ
った。
すなわち、上記反応液より0DCBあるいはPDCBを
分離する方法としては、例えば反応液を10〜−20°
Cに冷却し、PDCBを析出分離しる方法(特公昭47
−40621、特公昭5420467号公報)、あるい
は反応液をジメチルスルホキシド、スルホラン、クレゾ
ール等の抽出剤を用いて抽出蒸留する方法(特公昭52
−2893、特開昭54−160322.5B−1’1
4333号公報)、ゼオライト、シリカ等の吸着剤を用
いる方法(特開昭58−131924、特開昭58−1
50524号公報)、更には1−ブロモ−4−クロロベ
ンゼン等の共晶剤を用いる方法かつ抽出剤の安全性、安
定性等が問題となる。
更にゼオライト等の吸着剤を用いる方法は、吸着と脱着
を交互に行う必要があり、その結果、装置が二倍以上に
大きくなり、かつ吸着剤の物理的・化学的損失を考慮に
入れると経済的な方法であるとは言い雛い。
共晶剤を用いる方法は、上記冷却晶析を更により効率的
に行おうとするものであり、その温度は一10°C以下
と多大の冷却エネルギーが必要となり、冷却晶析法の本
質的な問題点、即ちエネルギコストの問題を解決するに
は到らない。
〔発明が解決しようとする課題〕 本発明者等は、ジクロロベンゼン核異性体混合物、例え
ばベンゼンあるいはモノクロロベンゼンの塩素化反応に
より得られた0DCBとPDCB混合物、または0DC
B、PDCBとMDCBの混合物等から、0DCBのみ
を選択的に高収率で分離取得でき、さらには0DCBを
除去することにより高収率かつ高純度のPDCBを取得
できる方法につき鋭意研究した結果、本発明を完成した
ロ)発明の構成 〔課題を解決するための手段〕 本発明は、0DCBをゲスト分子とし、9.9′ビアン
トリル(以下BAと略記する)をホスト分子とする0D
CB−BA包接化合物およびその製造方法、並びに該包
接化合物を利用した0DCB含有混合物からのOD C
+3の分離方法に関するものである。
本発明におけるゲスl−分子である0DCBは、通常の
方法により製造された物、例えばベンゼンまたはモノク
ロロベンゼンの塩素化反応により製造されたものを用い
ればよい。
また本発明において0DCB含有混合物とは、0DCB
を含有しているものであれば良く、例えば0DCBを製
造する際に生成するPDCI3.、MDCB、あるいは
少量の副生物であるT CBを含有していてもよく、ま
た0DCBの包接化を阻害したり、生成した包接化合物
から0DCBを容易に脱着させたりしないものであれば
、含有していても差支えない。
ましくは10〜60゛cである。又溶媒の存在下、反応
を行う場合には、生成包接化合物が溶媒に部溶解する場
合があることから、できるだけ冷却するほうが包接化合
物の取得量を増加させるために好ましく、例えば0〜3
0°Cに冷却して行うのが好ましい。
反応生成物からの包接化合物の分離方法は通常の分離方
法、例えば濾過、遠心分離等により行えばよい。
得られた0DCB−BA包接化合物は0DCB/BAの
モル比が1/2の電比である固体結晶であり、再結晶等
により精製することが可能である。
本発明の包接化合物は、例えば、蒸留等により容易に0
DCBとBAに分別し得る。
蒸留によりOD CBを分離する際には、BAの融点が
315゛Cと高く、蒸留時には包接化合物結晶から0D
CBが藤発するような形態となるが、何れの化合物の分
解も防止し得るよう、減圧蒸留することが望ましく、好
ましい蒸留温度は20〜170°C1更に好ましくは4
0〜140′cがよい。
DCB含有混合物中の0DCBの濃度は特に制限される
ものではない。
本発明の0DCB−BAの包接化合物は0DCBとBA
を接触させることにより製造する。
接触させる方法としては種々の方法が挙げられるが、例
えば0DCBまたば0DCB含有混合物にBAを直接、
または四塩化炭素、クロロホルム等の溶媒の存在下、混
合または添加ずればよい。
0DCBとBAを接触させる場合の配合割合は、0DC
B含有混合物中の0DCBの濃度、溶媒を用いた場合の
生成した包接化合物の溶媒への溶解度、所望とする0D
CBの分離精製度等により適宜法めればよいが、+3A
がOD C+3に対して0.5〜4.0倍モルが好まし
く、更に好ましくは0.9〜3.0倍モルである。0.
5倍モルより少ないと目的とする包接化合物の取得量が
少なくなる恐れがあり、4.0倍モルを越えるとBAの
利用率が低下し、経済的であるとは言えなくなる。
OD CBとBAの反応温度は特に制限されるわけでは
ないが、0〜100°Cが好ましく、更に好20°Cよ
り低いと0DCBの融点が一17°Cであることから、
蒸発した0DCBの冷却ゾーンでの固化が起こる可能性
があり、+ 70 ’Cを越えると加熱に要する熱エネ
ルギーが多大になり、経済的に好ましくないことによる
蒸留により分離されたO D C+3は99%以」二の
高純度なものであり、以後同等精製を行うこともなく、
各種目的に共することが可能である。
又0DCBを留去させた蒸留残渣は本質的にBAからな
り、そのまま再度包接化合物形成に使用可能である。
〔作用〕
ジクロロベンゼン含有混合物中で何故0DCBのみがB
 Aと包接化合物を形成するかは詳細は不明であるが、
BAの結晶中に0DCBのみが安定的に取り込まれて、
BAの結晶構造を維持しながら、その空間部分にOD 
CBが取り込まれた新たな結晶が形成されることによる
とtt+定される。
この時PDCB、MDCBと01) CBの結晶構造の
違いが、HAとの包接化合物形成に大きく関与している
ことが考えられる。PDCBの融点は53°C,MDC
Bの融点は−24,8’Cであるのに対し、0DCBの
融点は一17°Cであり、0DCBは核異性体で中間の
融点を有し、またPDCBの対称的な構造に対して、0
DCBの非対称的な構造がBAに容易に取り込まれる由
縁であると推定される。
更に得られた包接化合物における0DCBとBAの結合
力は蒸留等の操作により容易に解離して、元の0DCB
とBAに戻ることから、非常に弱い結合と考えらる。
〔実施例〕
以下実施例にて本発明を具体的に説明する。なお、部は
重量部を表す。
実施例1 0DCBとPDCBの等景況合物16.6部、BA20
部をアセトン50部に添加後、室温下、3時間放置し、
結晶を濾過して、結晶27部を得た。この結晶を示差熱
分析した結果、0DCBとBAのモル比1/2の包接化
合物であることが判たジクロロベンゼン核異性体混合物
等の0DCB含有混合物からの0DCBの分離を効率良
く、容易に、経済的に行うことを可能とするものであり
、それにより0DCBを経済的に有利に得ることが出来
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1において得られた結晶の示差熱分析曲
線図であり、第2図は同結晶の赤外線吸収スペクトル図
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、オルトジクロロベンゼンをゲスト分子とし、9,9
    ′−ビアントリルをホスト分子とするオルトジクロロベ
    ンゼン−9,9′−ビアントリル包接化合物。 2、オルトジクロロベンゼンと9,9′−ビアントリル
    を接触させることを特徴とする請求項1記載のオルトジ
    クロロベンゼン−9,9′−ビアントリル包接化合物の
    製造方法 3、オルトジクロロベンゼン含有混合物と9,9′−ビ
    アントリルを接触させ、請求項1記載のオルトジクロロ
    ベンゼン−9,9′−ビアントリル包接化合物を形成せ
    しめ、該包接化合物を分離し、該包接化合物からオルト
    ジクロロベンゼンを分離することを特徴とするオルトジ
    クロロベンゼン含有混合物からのオルトジクロロベンゼ
    ンの分離方法。
JP31851488A 1988-12-19 1988-12-19 包接化合物、その製造方法及びオルトジクロロベンゼンの分離方法 Pending JPH02164835A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5382725A (en) * 1994-02-18 1995-01-17 Standard Chlorine Of Delaware Inc. Process for the purification of 1,3-dihalobenzene from an isomeric mixture of dihalobenzenes

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5382725A (en) * 1994-02-18 1995-01-17 Standard Chlorine Of Delaware Inc. Process for the purification of 1,3-dihalobenzene from an isomeric mixture of dihalobenzenes

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