JPS6016942A - プソイドクメン含有混合物からのプソイドクメンの分離法 - Google Patents

プソイドクメン含有混合物からのプソイドクメンの分離法

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JPS6016942A
JPS6016942A JP12730784A JP12730784A JPS6016942A JP S6016942 A JPS6016942 A JP S6016942A JP 12730784 A JP12730784 A JP 12730784A JP 12730784 A JP12730784 A JP 12730784A JP S6016942 A JPS6016942 A JP S6016942A
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憲一 加藤
Hideki Tsuruta
英樹 鶴田
Yataro Ichikawa
市川 弥太郎
Aoi Yamamoto
葵 山本
Yoshiyuki Yamanaka
山中 義之
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、下記式 で表わされるメタシクロファンを利用したプソイドクメ
ン含有混合物からのプソイドクメンの分離法に関する。
プソイドクメンは、トリメチルベンゼンの核異性体の1
つである。トリメチルベンゼンには、プソイドクメンの
他K、メシチレン、ヘミメリテンなる核異性体が存在す
るが、それらの物性値は、いずれも類似しているため、
相互分離が困難とされていた。トリメチルベンゼンの核
異性体混合物を分離する方法としては、α−シクロテキ
ストリンを利用する方法(特開昭50−151827号
公報)等がみられるだけである。
しかし、α−シクロチャストリンを用いる方法について
は、α−シクロチャストリンが高価であること、分離の
選択性が低い等の欠点があった。
本発明者らは、経済的t「プロセスにより容易に合成し
得る前記メタシクロファンがプソイドクメンと包接化合
物を形成し、)・リメチルベンゼンの核異性体混合物か
ら、プソイドクメンを選択的に包接することを見い出し
、鋭意検討した結果本発明に到達した。
すなわち、本発明は下記式(I) で表わされるメタシクロファンとプソイドクメン含有混
合物とを接触せしめて、前記メタシクロファンにプソイ
ドクメンを包接せしめた包接化合物を形成せしめ、該包
接化合物を分離し、該包接化合物からプソイドクメンを
分離回収することを特徴とするプソイドクメン含有混合
物からのプソイドクメンの分離法である。
かかる本発明において、前記メタシクロファンにプソイ
ドクメンが包接し、包接化合物を形成することは、従来
全く知られてなく、またこの現象に基づいて、プソイド
クメン含有混合物からプソイドクメンを高選択率、高回
収率で分離し得ることができる。
以下本発明について詳述する。
本発明のメタシクロファンは前記式(1)で表わされろ
環状化合物であればよく、それは種々の製造法によって
得ることができる。例えばその製造法としては、 (a)−、ルペチヵ・キミ力・アクタ(Helveti
caChimlca Actn ) 50巻 F、 5
ciculus 7 (1967)腐204 (bl シンセシス(Symthesis ) 424
 (1974)等に記載されている。
本発明において、前記一般式(I)のメタシクロファン
とプソイドクメンとの包接化合物を得るには種々の方法
が適用される。
例えば、プソイドクメン含有混合物中に前記メタシクロ
ファンを添加してもよいし、また包接化を完全に行なわ
しめるために上記の如(メタシクロファンを添加して得
られる混合物を加温し完全に溶解した溶液と(−1これ
を冷却して生じた結晶を分離することによっても得られ
る。
いずれの方法によっても容易にメタシクロファンにプソ
イドクメンが包接した包接化合物を得ることができる。
前記式(■)のメタシクロファンの使用量は、プソイド
クメン含有混合物中のノンイド2フフ1 0、1〜10モル、就中0.2〜2モルの割合が有利で
ある。
前述の如くしてメタシクロファンにプソイドクメンを包
接させる場合、一般に一50℃〜350℃、好ましくは
0〜200℃、特に20℃〜1 5 0 ’Cの範囲の
温度で行なわれる。かくして形成された包接化合物をそ
れを含有する混合物から分離するには、通常固液分離(
例えばデ過,遠心分離,沈降等)によるか或は溶媒成分
を蒸留により蒸発除去する方法が好ましく利用出来る。
いずれの方法であってもその操作温度は一50°C〜1
50℃、好ましくは0〜120℃の範囲が望まl−い。
 5 一 本発明において、プソイドクメンを分離する1プソイド
クメン含有混合物′としては、プソイドクメンを含有し
ているものであればよく、プソイドクメン以外の成分と
して包接化を阻害したり、生成した包接化合物から、プ
ソイドクメンを容易に脱着したりしないものであればよ
く、殊に包接化合物を容易に溶解したりしないものが好
適である。プソイドクメンの含有混合物中のプソイドク
メンの含有前は、プソイドクメンの含有量が極めて低い
場合であっても包接化合物を得ることができるので、広
い範囲でよい。例えば、プソイドクメン含有混合物とし
てトリメチルベンゼンの核異性体混合物を用いた場合、
これにメタシクロファンを添加し包接化せしめることに
より容易にトリメチルベンゼン核異性体混合物からプソ
イドクメン包接化合物 3を分離することが出来る。ま
たメタシクロファンとプソイドクメンとの包接化合物は
、楕々の方法により容易Vこプソイドクメンを脱着させ
ろことが出来、純粋なプソイドクメンを得ること 6 
− が出来る。
本発明においてメタシクロファンとプソイドクメンとの
包接化合物からプソイドクメンを分離する場合には、種
々の方法が採用されるが、例えば(a)包接化合物を適
当な溶媒の存在下或いは非存在下90〜350℃、好ま
しくは120〜280°Cの範囲の温度に加熱しプソイ
ドクメンを分離する方法、(b)包接化合物K、例えば
n−ヘキサン。ベンゼン、シクロヘキサン、アセトン、
p−キシレン等の溶媒を接触させて該包接化合物から、
主として、プソイドクメンを溶出せしめる、いわゆる固
体抽出の如き方法及び該溶媒とメタシクロファンとの包
接化合物を形成せしめることによりプソイドクメンなメ
タシクロファンから解離せしめる方法等によりプソイド
クメンを分離・取得する方法等が有利に適用される。
以下、本発明の包接化合物について説明すると、メタシ
クロファンとトリメチルベンゼン異性体類とを接触せし
め、生成したメタシクロファンとプソイドクメンとの包
接組成物(結晶)とを分離し、分離した結晶を真空乾燥
し、付着物を除いた後分析した結果は次の通りであった
(117部外分析; メタシクロファン、3050〜2850.16tO+1
590.1490,1455゜ 1080.890+790+ 700.460cm’ プソイドクメン 、3200〜2850,1610゜1
5+11.1450.1380゜ 800.540.440σ伺 包接化合物 、 3050〜2850.16]0゜+5
90.1490.1455゜ 1080.890,800゜ 790.700,460crn−’ 従ってメタシクロファン及びプソイドクメンによる吸収
(800)以外の吸収は認められなかった。
(2) ガスクロ分析: 結晶(包接化合物)をガスクロ分析したところ結晶中に
包接されているプソイドクメンの他の成分に対する濃度
は約93係以上であり、大部分がプソイドクメンである
ことが認められた。
(3) 示差熱分析; 結晶(包接化合物)を示差熱分析したところ、100〜
170℃において重量減少が認められ、その減少量から
包接率〔プソイドクメン/メタシクロファン−0,89
(モル比)〕であることがわかった。この結果プソイド
クメン:メタシクロファン中1:l(モル比)で包接し
ていることが推定される。
以上の結果は、実施例に示される如く、プソイドクメン
混合物としてプソイドクメン以外の他の成分が1種又は
それ以上任意の割合で含有されていても、本発明の包接
化合物が得られ、このことは、メタシクロファンの使用
によりプソイドクメン含有混合物からプソイドクメンを
選択的に包接させることが出来、分離させることが出来
ることを示している。
 9− 以下実施例を掲げて本発明を詳述する。なお実施例中m
eとあるのはメタシクロファン(11、PCとあるのは
プソイドクメン、MSとあるのはメシチレン、HMとあ
るのはへミメリテンを示す。
また実施例中選択度(β+)は下記式に基づいて算出さ
れた値である。
実施例1 me O,05部を0.5部ずつのPC,MS、HMに
各々室温で添加する。この時PCだけが白濁するがMS
、HMは完全に溶解する。この液を各々80℃まで昇温
し約2分間保持し各溶液を完全に溶解せしめてから室温
までさげるとPC溶液のみから針状結晶が多量生成する
。他のMS、HM浴溶液溶解状態であり長時間放置し1
0− ても結晶は生成しなかった。
実施例2 mco、2部を、PC,MS、HM各々1部の混合溶液
3部に添加し、100℃まで昇温し、完全に溶解してか
ら室温までさげると針状結晶が生成する。この混合物を
一過12、得られた結晶を室温101111■9 ab
sで1時間乾燥し、付着したトリメチルベンゼン類を除
去して、0.19部の白色針状結晶を得た。この結晶の
一部をガスクロで分析したところ、選択度はβPC/M
S=150、βPC/HM=22であり、結晶中のpc
濃度は、PC/(PC+MS+HM)=0.95なので
、結晶中にはMS、HMがほとんど含まれていないこと
がわかった。さらにこの結晶の赤外分析のデータは、 3050〜2850,1610,1590,1490゜
1455.1080.890+800,790,700
゜460cm−1 であり、meによる吸収及びPCによる吸収(8(lo
cm )以外(MS、HM)の吸収は認められなかった
これらの結果から、この結晶には、トリメチルベンゼン
類の付着物はほとんどな(、純粋なpc包接体と考えら
れる。
次にこの白色針状結晶0.010部を示差熱大瓶により
分析したところ、100〜170℃において0.001
5部の重量減少が認められ、その減少量から包接率PC
/mc(モル比)=0.89の値が得られた。
実施例3 mco、2部をP CO,3部、MS、HM各々1.0
部からなる混合液2.3部に添加し、実施例2と同様な
操作を行い0.18部の白色結晶を得た。
この結晶をガスクロマトグラフィーで分析したところ、
βPC/MS = 7.7 、βPC/HM=5.1の
値が得られた。
実施例4 mcO,2部をメタ/−ル1.0部、P C1,0部の
混合溶液に添加し、130℃に加熱溶解した後、室温ま
で除冷し結晶を生成させる。その結晶を室温で一過し、
溶液と分離した後室温0.3mH9の減圧下で約30分
間真空乾燥する。
かくして得られた白色結晶をガスクロマトグラフィーに
より分析したところ、βPC/メタノールー93なる値
を得た。
実施例5 実施例2と同様にして得られた白色針状結晶(結晶中の
組成:(PC+MS+HM)/mc=0.89(mol
/mol )、PC/(PC+MS+HM)= 0.9
5(mol/mol ) ) 0.2部にベンゼン1.
0部を加え、封管内に仕込み、130℃まで加熱し、結
晶を完全に溶解した後、室温まで冷却した。再度生成し
た針状結晶な濾過により母液から分離し、更にケークを
0.5部のベンゼンで洗浄し、f液1.1部を得た。こ
のf液をガスクロで分析13− した所、(PC+MS+HM)/ベアゼア=2.(1(
wt% )、PC/(PC+MS+HM)= 0.’9
5(mol / mol )であった。f液からベンゼ
ンを蒸発させることによりトリメチルベンゼンを76%
の回収率で得ることができた。
14−

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 下記式 で表わされるメタシクロファンとプソイドクメン含有混
    合物とを接触せ12めて、前記メタシクロファンにプソ
    イドクメンを包接せしめた包接化合物を形成せしめ、該
    包接化合物を分離し、該包接化合物からプソイドクメン
    を分離回収することを特徴とするプソイドクメン含有混
    合物からのプソイドクメンの分離法。
JP12730784A 1984-06-22 1984-06-22 プソイドクメン含有混合物からのプソイドクメンの分離法 Granted JPS6016942A (ja)

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