JPH02164578A - 新規なサリチル酸誘導体、それらの製造法及びそれらの感圧複写材料における使用 - Google Patents
新規なサリチル酸誘導体、それらの製造法及びそれらの感圧複写材料における使用Info
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- JPH02164578A JPH02164578A JP63319373A JP31937388A JPH02164578A JP H02164578 A JPH02164578 A JP H02164578A JP 63319373 A JP63319373 A JP 63319373A JP 31937388 A JP31937388 A JP 31937388A JP H02164578 A JPH02164578 A JP H02164578A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、新規なサリチル酸樹脂の金属化合物。
それらの製造法および感圧複写紙における顕色剤として
の使用に関する。
の使用に関する。
[従来の技術]
感圧複写紙は、ノーカーボン紙としてよく知られ、筆記
、タイプライタ−等、機械的または衛%的圧力によって
発色し、同時に複数枚の複写を取ることのできるもので
ある。その発色機構は、電子供与性の無色色素と電子受
容性の顕色剤とによる発色反応に基づくものである。感
圧複写紙は、上用紙、複数枚の中用紙、およびF用紙か
らなり、上用紙および中用紙の裏面には発色性色素を不
揮発性オイルに溶解し、マイクロカプセル化したものが
塗布されている。一方、中用紙および下用紙の表面には
、上記の色素と接触すると反応し発色させる性質を有す
る顕色剤を含んだ塗料が塗布されている。複写は。
、タイプライタ−等、機械的または衛%的圧力によって
発色し、同時に複数枚の複写を取ることのできるもので
ある。その発色機構は、電子供与性の無色色素と電子受
容性の顕色剤とによる発色反応に基づくものである。感
圧複写紙は、上用紙、複数枚の中用紙、およびF用紙か
らなり、上用紙および中用紙の裏面には発色性色素を不
揮発性オイルに溶解し、マイクロカプセル化したものが
塗布されている。一方、中用紙および下用紙の表面には
、上記の色素と接触すると反応し発色させる性質を有す
る顕色剤を含んだ塗料が塗布されている。複写は。
−F、中、F用紙を順に重ねて、マイクロカプセルと顕
色剤を含んだ塗布面が対向するようにし、上から筆圧等
の局部圧力を加え、その部分のカプセルを破り、無色色
素と顕色剤を接触せしめ発色させて得る。
色剤を含んだ塗布面が対向するようにし、上から筆圧等
の局部圧力を加え、その部分のカプセルを破り、無色色
素と顕色剤を接触せしめ発色させて得る。
電子受容顕色剤として、無機固体酸類、P−置換フェノ
ール・ホルムアルデヒド縮合体、芳香族カルボン酸金属
塩等が提案され、実用化されている。顕色剤として必要
な条件としては、複写紙として使用される時、長期保存
後にも変わらない優れた発色性は勿論のこと、保存時に
日光や暖房器等から排出される窒素酸化物等に暴露され
ても黄変の少ないこと、また発色画像は日光や可塑剤等
により容易に消失または退色しないこと等があげら第1
る。
ール・ホルムアルデヒド縮合体、芳香族カルボン酸金属
塩等が提案され、実用化されている。顕色剤として必要
な条件としては、複写紙として使用される時、長期保存
後にも変わらない優れた発色性は勿論のこと、保存時に
日光や暖房器等から排出される窒素酸化物等に暴露され
ても黄変の少ないこと、また発色画像は日光や可塑剤等
により容易に消失または退色しないこと等があげら第1
る。
従来提案されている顕色剤は、性能的に一長一短がある
。例えば、無機固体酸は安価であるが、保存中大気中の
ガスや水分を吸着して発色性能の低下を生じ、P−置換
フェノール・ホルムアルデヒド縮合体は保存中日光ある
いは大気中のガス等により政変する。また芳香族カルボ
ン酸金属塩は発色性、黄変性は良好であるが、日光や可
塑剤に対する耐性は未だ充分とは言い難い。
。例えば、無機固体酸は安価であるが、保存中大気中の
ガスや水分を吸着して発色性能の低下を生じ、P−置換
フェノール・ホルムアルデヒド縮合体は保存中日光ある
いは大気中のガス等により政変する。また芳香族カルボ
ン酸金属塩は発色性、黄変性は良好であるが、日光や可
塑剤に対する耐性は未だ充分とは言い難い。
[発明が解決しようとする課、W]
本発明の目的は従来の感圧複写紙における上記の欠点を
改良した新規な顕色剤を提供することにある。
改良した新規な顕色剤を提供することにある。
[課題を解決するための手段]
本発明者らは航記目的を達成するために鋭意検討した結
果、本発明を完成するに至りだものである。
果、本発明を完成するに至りだものである。
すなわち、サリチル酸および一般式(1)%式%(1)
(式中、R1およびR2は水酸基又は炭素数4以下のア
ルコキシ基又は塩素を示し、これらは同しであっても異
なってもよい。また、Arは2個以上の芳香環を含有す
る連結基を示す。)で表される化合物からなる共縮合樹
脂の金属化合物が顕色剤として優れた性能を有するもの
であることを見出したのである。
ルコキシ基又は塩素を示し、これらは同しであっても異
なってもよい。また、Arは2個以上の芳香環を含有す
る連結基を示す。)で表される化合物からなる共縮合樹
脂の金属化合物が顕色剤として優れた性能を有するもの
であることを見出したのである。
本発明の新規な顕色剤を用いた塗工紙は、無機固体酸、
P−置換フェノール・ホルムアルデヒド縮合体または芳
香族カルボン酸金属塩を用いたものと比較して、同等ま
たはそれ以上の発色性を有し、保存中日光等によフて黄
変せず、かつ発色画像は、可塑剤等により容易に退色し
ない耐性を有するものである。特に、空気中の窒素酸化
物に対する耐黄変性は大幅に向上し、取扱いおよび保存
に極めて有利な塗工紙を安価に提供できる利点を有して
いる。
P−置換フェノール・ホルムアルデヒド縮合体または芳
香族カルボン酸金属塩を用いたものと比較して、同等ま
たはそれ以上の発色性を有し、保存中日光等によフて黄
変せず、かつ発色画像は、可塑剤等により容易に退色し
ない耐性を有するものである。特に、空気中の窒素酸化
物に対する耐黄変性は大幅に向上し、取扱いおよび保存
に極めて有利な塗工紙を安価に提供できる利点を有して
いる。
本発明において用いられるサリチル酸と一般式(1)の
化合物との共縮合樹脂は、今までの文献に記載のない新
規な樹脂であり、またその多価金属化合物も新規な化合
物である。
化合物との共縮合樹脂は、今までの文献に記載のない新
規な樹脂であり、またその多価金属化合物も新規な化合
物である。
本発明で用いられる一般式(1)の化合物中の基Arに
該当する芳香族化合物としては、ビフェニル、ターフェ
ニル、3.3゛−ジメチルビフェニル、ナフタレン、ア
ントラセン、フルオレン、フェナンスレン、ジベンゾフ
ラン、スチルベン、ジベンジル、ジフェニールメタン、
ジフェニールエーテル、ジフェニルサルファイド等が挙
げられるが、これらに限定されるものではない。
該当する芳香族化合物としては、ビフェニル、ターフェ
ニル、3.3゛−ジメチルビフェニル、ナフタレン、ア
ントラセン、フルオレン、フェナンスレン、ジベンゾフ
ラン、スチルベン、ジベンジル、ジフェニールメタン、
ジフェニールエーテル、ジフェニルサルファイド等が挙
げられるが、これらに限定されるものではない。
一般式(1)の化合物は、基Arに該当する芳香族化合
物を、クロロメチル化反応(例えば、オーガニック シ
ン−1?シス(ORG、 5YNT1(、、I[155
7(+955))およびこれらに引用されている文献参
照)を行なったり、その後、エーテル化反応(例えば、
新実験化学講座14 有機化合物の合成と反応(I)5
67(+977)丸善およびこわらに引用される文献参
照)あるいは加水分解をすわば容易に合成が可能である
。
物を、クロロメチル化反応(例えば、オーガニック シ
ン−1?シス(ORG、 5YNT1(、、I[155
7(+955))およびこれらに引用されている文献参
照)を行なったり、その後、エーテル化反応(例えば、
新実験化学講座14 有機化合物の合成と反応(I)5
67(+977)丸善およびこわらに引用される文献参
照)あるいは加水分解をすわば容易に合成が可能である
。
本発明における共縮合樹脂は、サリチル酸と一般式(1
)の化合物を酸触媒の存在下で加熱して反応させること
により得られる。この時、)jl、R2がアルコキシ基
又は水酸基の場合には脱アルコール反応又は脱水反応に
よりアルコール又は水が生成するか、反応系内へ不活性
ガス等を供給することにより反応系外へ当該アルコール
又は水を留去することかできる。R1,R2か塩素の場
合には、塩化水素が発生するが、この場合にも反応系内
へ不活性ガス等を供給することにより反応系外へ塩化水
素を留去することかできる。
)の化合物を酸触媒の存在下で加熱して反応させること
により得られる。この時、)jl、R2がアルコキシ基
又は水酸基の場合には脱アルコール反応又は脱水反応に
よりアルコール又は水が生成するか、反応系内へ不活性
ガス等を供給することにより反応系外へ当該アルコール
又は水を留去することかできる。R1,R2か塩素の場
合には、塩化水素が発生するが、この場合にも反応系内
へ不活性ガス等を供給することにより反応系外へ塩化水
素を留去することかできる。
これらの共縮合樹脂を合成する時の各成分の使用量は、
サリチル酸1モルに対して、−数式(1)の化合物を0
.1〜10.0モルの割合で、好ましくは0,5〜5モ
ルである。この場合、反応温度は110℃以上の温度で
あることが必要であり、110℃より低いと反応は極端
に遅くなる。したがって、140〜230℃の温度範囲
か望ましい。反応時間は1〜30時間を要するが、この
反応時間は触媒の選択によ−つて短縮することができる
。触媒としては酸触媒が適当であり、無機または有機の
酸、特に塩酸、硫酸、リン酸、ギ酸、p−トルエンスル
ホン酸等のブレンステッド酸、あるいは塩化亜鉛、塩化
アルミニウム、三フッ化硼素、塩化スズ、四塩化チタン
、塩化第二鉄、塩化ニッケル、酢酸亜鉛、ステアリン酸
亜鉛等の様なルイス酸を単独または併用して使用してよ
い。触媒の使用量は、サリチル酸と一般式(1)の化合
物との総計に対して0.01〜3重量%であればよ本発
明で用いる樹脂を製造する一般的な方法としては、まず
所定量のサリチル酸および一般式(1)の化合物、必要
に応じでは、クロルベンゼン、ジクロルベンゼン等の溶
媒を仕込み、温度が100℃になればさらに触媒を加え
、所定の温度まで昇温して反応させる。反応が進行する
につれて生成するアルコール、水あるいは塩化水素は窒
素等の不活性ガスを反応系内に送ることにより系外に留
去する。
サリチル酸1モルに対して、−数式(1)の化合物を0
.1〜10.0モルの割合で、好ましくは0,5〜5モ
ルである。この場合、反応温度は110℃以上の温度で
あることが必要であり、110℃より低いと反応は極端
に遅くなる。したがって、140〜230℃の温度範囲
か望ましい。反応時間は1〜30時間を要するが、この
反応時間は触媒の選択によ−つて短縮することができる
。触媒としては酸触媒が適当であり、無機または有機の
酸、特に塩酸、硫酸、リン酸、ギ酸、p−トルエンスル
ホン酸等のブレンステッド酸、あるいは塩化亜鉛、塩化
アルミニウム、三フッ化硼素、塩化スズ、四塩化チタン
、塩化第二鉄、塩化ニッケル、酢酸亜鉛、ステアリン酸
亜鉛等の様なルイス酸を単独または併用して使用してよ
い。触媒の使用量は、サリチル酸と一般式(1)の化合
物との総計に対して0.01〜3重量%であればよ本発
明で用いる樹脂を製造する一般的な方法としては、まず
所定量のサリチル酸および一般式(1)の化合物、必要
に応じでは、クロルベンゼン、ジクロルベンゼン等の溶
媒を仕込み、温度が100℃になればさらに触媒を加え
、所定の温度まで昇温して反応させる。反応が進行する
につれて生成するアルコール、水あるいは塩化水素は窒
素等の不活性ガスを反応系内に送ることにより系外に留
去する。
縮合反応路′7′後、溶媒を使用した場合は、溶媒な留
去後、内容物を排出して冷却後粉砕等により目的物を得
る。また、樹脂中の未反応サリチル酸を除去するための
樹脂の湯洗を行なったり、副反応で生成するエステル類
を除去するため、エステル類のアルカリ分解湯洗を行な
うことは差しつかえない。
去後、内容物を排出して冷却後粉砕等により目的物を得
る。また、樹脂中の未反応サリチル酸を除去するための
樹脂の湯洗を行なったり、副反応で生成するエステル類
を除去するため、エステル類のアルカリ分解湯洗を行な
うことは差しつかえない。
かくして製造された共縮合樹脂からいくつかの公知の方
法により金属化合物か製造される。例えば、本樹脂の水
溶性アルカリ金属塩と水溶性多価金属塩とを水中で反応
させて製造できる。すなわち、樹脂に対してアルカリ金
属の水酸化物、炭酸塩等を反応させて、樹脂のアルカリ
金属塩の水溶液を得た後、水溶性多価金属塩を反応せし
めて生成する方法である。この場合樹脂中のサリチル酸
1グラム当量に対して0゜3〜1グラム当通の水溶性多
価金属塩を反応させることが望ましい。
法により金属化合物か製造される。例えば、本樹脂の水
溶性アルカリ金属塩と水溶性多価金属塩とを水中で反応
させて製造できる。すなわち、樹脂に対してアルカリ金
属の水酸化物、炭酸塩等を反応させて、樹脂のアルカリ
金属塩の水溶液を得た後、水溶性多価金属塩を反応せし
めて生成する方法である。この場合樹脂中のサリチル酸
1グラム当量に対して0゜3〜1グラム当通の水溶性多
価金属塩を反応させることが望ましい。
加熱溶融して樹脂の金属化合物を製造する場合は、反応
温度は通常140〜200℃で行ない、2〜10時間反
応させる。多価金属塩の使用量については、樹脂中のカ
ルボン酸1グラム当量に対し金属か0.3〜1グラム当
量存在するように使用することが望ましい。この場合多
価金属塩のかわりに酸化物、水酸化物、有機カルボン酸
塩を使用lノても何ら差しつかえない。本発明で用いる
共縮合樹脂の金属化合物の金属としては、ナトリウム、
カリウム等のアルカリ金属類を除く金属であり、好まし
くは、マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、亜鉛
、スズ、バリウム、およびニッケル等が挙げられ、特に
亜鉛が好ましい。
温度は通常140〜200℃で行ない、2〜10時間反
応させる。多価金属塩の使用量については、樹脂中のカ
ルボン酸1グラム当量に対し金属か0.3〜1グラム当
量存在するように使用することが望ましい。この場合多
価金属塩のかわりに酸化物、水酸化物、有機カルボン酸
塩を使用lノても何ら差しつかえない。本発明で用いる
共縮合樹脂の金属化合物の金属としては、ナトリウム、
カリウム等のアルカリ金属類を除く金属であり、好まし
くは、マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、亜鉛
、スズ、バリウム、およびニッケル等が挙げられ、特に
亜鉛が好ましい。
本発明の多価金属塩は、感圧複写紙用の顕色剤どして、
単独で使用して充分優れた能力を示すが、その他に既知
の顕色剤即ち酸性白土、無機固体酸、p−置換フェノー
ル・ホルムアルデヒド縮合体、芳香族カルボン酸金属塩
等と併用することは、何ら差しつかえない。
単独で使用して充分優れた能力を示すが、その他に既知
の顕色剤即ち酸性白土、無機固体酸、p−置換フェノー
ル・ホルムアルデヒド縮合体、芳香族カルボン酸金属塩
等と併用することは、何ら差しつかえない。
本発明の顕色剤を含有する顕色シートを調製する方法と
し”Cは、(イ)顕色剤の水懸濁液を用いた水性塗料を
紙等の支持体に塗布する方法、(ロ)抄紙時に顕色剤を
抄き込む方法、(ハ)顕色剤を有機溶剤に溶解又は懸濁
したものを支持体表面に塗布乾燥する等の公知のすべて
の方法を用いることができる。
し”Cは、(イ)顕色剤の水懸濁液を用いた水性塗料を
紙等の支持体に塗布する方法、(ロ)抄紙時に顕色剤を
抄き込む方法、(ハ)顕色剤を有機溶剤に溶解又は懸濁
したものを支持体表面に塗布乾燥する等の公知のすべて
の方法を用いることができる。
塗料を作成するに際しては、カオリン粘土類、炭酸カル
シウム、ポリビニールアルコール、酸化デンプン、ラテ
ックス等を混合して適当な粘度を有した塗料とする。本
願に於いて用いられる水性塗料中の顕色剤であるサリチ
ル酸共重合樹脂の金属化合物は、固形分中の5〜70%
が望ましく、顕色剤成分の割合が5%未満では充分な発
色性能を発揮し得す、70%を超えると顕色シートの表
面特性が低下する。
シウム、ポリビニールアルコール、酸化デンプン、ラテ
ックス等を混合して適当な粘度を有した塗料とする。本
願に於いて用いられる水性塗料中の顕色剤であるサリチ
ル酸共重合樹脂の金属化合物は、固形分中の5〜70%
が望ましく、顕色剤成分の割合が5%未満では充分な発
色性能を発揮し得す、70%を超えると顕色シートの表
面特性が低下する。
水性塗料の支持体への塗布量は、乾燥重量で1g/ m
2以上、好ましくは2〜10g/m2である。
2以上、好ましくは2〜10g/m2である。
[作用〕
本発明は、サリチル酸と多環式芳香族話導体とを反応さ
せて得られる縮合物の多価金属化合物を提供し、顕色剤
として用いた場合性能の著しく優れた新規な感圧複写紙
顕色シートを提供する。
せて得られる縮合物の多価金属化合物を提供し、顕色剤
として用いた場合性能の著しく優れた新規な感圧複写紙
顕色シートを提供する。
[実施例]
以下に本発明の効果を実施例をもって説明するが本発明
は、これらの実施例に限定させるのではない。
は、これらの実施例に限定させるのではない。
なお、例中の部および%は、特に断らない限りそれぞれ
重量部および重量%を示す。
重量部および重量%を示す。
実施例1
〈サリチル酸共縮合樹脂の合成〉
サリチル酸138g、 4.4′−ビスクロロメチルビ
フェニル251g 、塩化亜鉛6.3g 、クロルベン
ゼン300gを1にの四ツ目フラスコに仕込み攪拌機、
窒素ガス導入管、温度計、冷却管を取付け、温度を90
℃に昇温後、攪拌を開始した。その後、昇温し120℃
で3時間反応を続けた。塩化水素の発生は、100℃よ
り始まり、窒素ガスを導入することにより反応系外へ留
去した。反応終了後、冷却し、620g のクロルベ
ンゼン溶液を得た。得られた溶液は90℃にて500m
1の湯で3回洗浄する。次に、過剰の水酸化ナトリウム
水溶液にて、アルカリ可溶成分のみを抽出し、その水層
を還酸後、再びクロルベンゼンで抽出し、油層を90℃
の湯でさらに洗浄し分液した。溶剤を完全に留去した後
、得られた樹脂は280gであった。
フェニル251g 、塩化亜鉛6.3g 、クロルベン
ゼン300gを1にの四ツ目フラスコに仕込み攪拌機、
窒素ガス導入管、温度計、冷却管を取付け、温度を90
℃に昇温後、攪拌を開始した。その後、昇温し120℃
で3時間反応を続けた。塩化水素の発生は、100℃よ
り始まり、窒素ガスを導入することにより反応系外へ留
去した。反応終了後、冷却し、620g のクロルベ
ンゼン溶液を得た。得られた溶液は90℃にて500m
1の湯で3回洗浄する。次に、過剰の水酸化ナトリウム
水溶液にて、アルカリ可溶成分のみを抽出し、その水層
を還酸後、再びクロルベンゼンで抽出し、油層を90℃
の湯でさらに洗浄し分液した。溶剤を完全に留去した後
、得られた樹脂は280gであった。
くサリチル酸共縮合樹脂の金属化合物の合成〉サリチル
酸共縮合樹脂125gおよび当量の水酸化ナトリウム1
4.8gを含む水1500mlを2LLの四ツ目フラス
コに仕込み、攪拌機、温度計、冷却管を取付け、70℃
で攪拌しながら3時間を要して樹脂を溶解せしめる。次
に、温度を60℃とし、サルチル酸樹脂と当量の塩化亜
鉛60gを水60gに溶解したものを激しく攪拌しなが
ら1時間を要して滴下する。さらに、70℃で3時間熟
成した後、四則し、乾燥後、140 gのサリチル酸共
縮合樹脂の亜鉛化物を得た。
酸共縮合樹脂125gおよび当量の水酸化ナトリウム1
4.8gを含む水1500mlを2LLの四ツ目フラス
コに仕込み、攪拌機、温度計、冷却管を取付け、70℃
で攪拌しながら3時間を要して樹脂を溶解せしめる。次
に、温度を60℃とし、サルチル酸樹脂と当量の塩化亜
鉛60gを水60gに溶解したものを激しく攪拌しなが
ら1時間を要して滴下する。さらに、70℃で3時間熟
成した後、四則し、乾燥後、140 gのサリチル酸共
縮合樹脂の亜鉛化物を得た。
実施例2
〈4.4゛−ビスメトキシメチルビフェニルの合成〉4
.4−ビスクロロメチルビフェニルを50g、トルエン
100g、水酸化ナトリウム24gを500m1四ツ目
フラスコに仕込み、60℃にてメタノール18gを徐々
に滴下し、同温度にて7時間反応させる。その後、40
℃にて水を100cc添加し、油層を分液、水洗する。
.4−ビスクロロメチルビフェニルを50g、トルエン
100g、水酸化ナトリウム24gを500m1四ツ目
フラスコに仕込み、60℃にてメタノール18gを徐々
に滴下し、同温度にて7時間反応させる。その後、40
℃にて水を100cc添加し、油層を分液、水洗する。
エバポレーターにてトルエンを留去し融点69〜72℃
の白色結晶物を47g得た。
の白色結晶物を47g得た。
〈サリチル酸共縮合樹脂の合成〉
サリチル酸138g、4.4゛−ビスメトキシメチルビ
フェニール242gを四ツ目フラスコに仕込み攪拌機、
アルコールトラップ管、窒素ガス導入管、温度計、冷却
管を取付け、温度を100℃に保った後、攪拌を開始し
、P−トルエンスホルン酸0.5gを添加した。その後
、昇温し170〜180℃で3時間反応を続けた。メタ
ノールの留出は、140℃より始まり、43に得られた
。反応終了後、冷却し、320gの樹脂を得た。得られ
た樹脂はメチルイソブチルケトン500m1に溶解し、
90℃にて500o+1の湯で3回洗浄する。次に、過
剰の水酸化ナトリウム水溶液にて、アルカリ可溶成分の
みを抽出し、その水層を逼酸後、再びメチルイソブチル
ケトンで抽出し、油層を90℃の湯でさらに洗浄し分液
した。溶剤を完全に留去した後、得られた樹脂は280
gでった。
フェニール242gを四ツ目フラスコに仕込み攪拌機、
アルコールトラップ管、窒素ガス導入管、温度計、冷却
管を取付け、温度を100℃に保った後、攪拌を開始し
、P−トルエンスホルン酸0.5gを添加した。その後
、昇温し170〜180℃で3時間反応を続けた。メタ
ノールの留出は、140℃より始まり、43に得られた
。反応終了後、冷却し、320gの樹脂を得た。得られ
た樹脂はメチルイソブチルケトン500m1に溶解し、
90℃にて500o+1の湯で3回洗浄する。次に、過
剰の水酸化ナトリウム水溶液にて、アルカリ可溶成分の
みを抽出し、その水層を逼酸後、再びメチルイソブチル
ケトンで抽出し、油層を90℃の湯でさらに洗浄し分液
した。溶剤を完全に留去した後、得られた樹脂は280
gでった。
〈サリチル酸共縮合樹脂の亜鉛化物の合成〉実施例1と
同様の方法にて合成した。
同様の方法にて合成した。
実施例3
〈顕色シートの作成〉
実B’h例1の化合物を下記組成でサンドグラインディ
ングで分散させ下記組成の顕色剤懸濁液を作成した。
ングで分散させ下記組成の顕色剤懸濁液を作成した。
実施例1の亜鉛化物 10部
ポリアクリル酸ナトリウム 3部
水 25 部次
に該懸濁液を用いて下記組成の塗料を調製した。
に該懸濁液を用いて下記組成の塗料を調製した。
懸濁液
炭酸カルシウム
合成ゴムラテックス
酸化デンプン
ダステインク防止刑
30部
100部
10部
10部
0.5部
該塗料を上質紙に塗布して、乾燥時塗布量が6g/ m
2の顕色シートを得た。
2の顕色シートを得た。
実施例4
実施例3中で用いた実施例1の亜鉛化物を、実施例2で
合成した亜鉛化物に替えて、顕色シートを作成した。
合成した亜鉛化物に替えて、顕色シートを作成した。
実施例5
実施例1で用いたビスタロロメヂルビフエニールの替わ
りにビスタロロメチルナフタレン227gを用いて、実
施例2と同様の方法でジメトキシメチルナフタレンを合
成し、こわから、サリチル酸共縮合物の亜鉛化物を合成
し、実施例3にならって本例の顕色シートを作成した。
りにビスタロロメチルナフタレン227gを用いて、実
施例2と同様の方法でジメトキシメチルナフタレンを合
成し、こわから、サリチル酸共縮合物の亜鉛化物を合成
し、実施例3にならって本例の顕色シートを作成した。
実施例6
実施例5で用いたビスタロロメチルナフタレンの替わり
にビスタロロメチルフエナンスレン277gを用い゛C
以下同様の方法で顕色シートを作成した。
にビスタロロメチルフエナンスレン277gを用い゛C
以下同様の方法で顕色シートを作成した。
比較例1
実施例3で顕色シートを作成する際、サリチル酸共縮合
樹脂の金属塩を顕色剤として用いる替わりにカオリンを
用いて顕色シートを作成した。
樹脂の金属塩を顕色剤として用いる替わりにカオリンを
用いて顕色シートを作成した。
比較例2
実施例3で顕色シートを作成する際、サリチル酸共縮合
樹脂の金属塩を顕色剤として用いる替わりにP−フェニ
ールフェノール・ホルムアルデヒド・ノボラック樹脂を
用いて顕色シートを作成した。
樹脂の金属塩を顕色剤として用いる替わりにP−フェニ
ールフェノール・ホルムアルデヒド・ノボラック樹脂を
用いて顕色シートを作成した。
比較例3
実施例3で顕色シートを作成する際、サリチル酸共縮合
樹脂の金属塩を顕色剤として用いる替わりにサリチル酸
の亜鉛塩を用いて顕色シートを作成した。
樹脂の金属塩を顕色剤として用いる替わりにサリチル酸
の亜鉛塩を用いて顕色シートを作成した。
このようにして得られた実施例及び比較例の顕色シート
の感圧複写紙としての性能評価方法及び結果を表にまと
めて示す。
の感圧複写紙としての性能評価方法及び結果を表にまと
めて示す。
〈顕色シートの性能評価方法〉
顕色シートの性能は、クリスタルバイオレットラクトン
(CVL)を主たる感圧色素とする市販の青発色用上用
紙(十條製紙製N W −407)を用い、実施例また
は比較例で得られた顕色シートの面塗布面を対向させて
重ね合わせ、発色速度、到達濃度、耐光堅牢度及びNO
xによる黄変性について以下の方法に従って測定を行な
い、その結果を表に示した。
(CVL)を主たる感圧色素とする市販の青発色用上用
紙(十條製紙製N W −407)を用い、実施例また
は比較例で得られた顕色シートの面塗布面を対向させて
重ね合わせ、発色速度、到達濃度、耐光堅牢度及びNO
xによる黄変性について以下の方法に従って測定を行な
い、その結果を表に示した。
(1)発色速度及び到達濃度
上記のごとく重ね合わせたシートを、電子タイプライタ
−で打刻発色させる。打刻後110秒後及び24時間後
の反射率をTSS型ハンター比色計で測色し、Y値で表
示する。Y値の小さい程発色濃度が高いことを示す。
−で打刻発色させる。打刻後110秒後及び24時間後
の反射率をTSS型ハンター比色計で測色し、Y値で表
示する。Y値の小さい程発色濃度が高いことを示す。
(2)発色像の対光堅牢度
(1)の方法て発色させた発色紙の24時間後の発色面
を、フェードメーターで6時間光照射しく1)と同様に
反射率を測色して表示した。試験前後のY値の差か小さ
い程発色像の光に対する堅牢度が高く好ましい。
を、フェードメーターで6時間光照射しく1)と同様に
反射率を測色して表示した。試験前後のY値の差か小さ
い程発色像の光に対する堅牢度が高く好ましい。
(3)顕色シートの黄変
J I S L −1055に基づき、顕色シートを
亜硝酸ナトリウムとリン酸との反応によって発生するN
Oxガス雰囲気の密閉容器中に1時間保存して、黄変の
程度を調べる。
亜硝酸ナトリウムとリン酸との反応によって発生するN
Oxガス雰囲気の密閉容器中に1時間保存して、黄変の
程度を調べる。
試験終了後、(1)と同様に反射率を測色して表示した
。試験前後のY値の差が小さい程No、雰囲気下での黄
変性が少ないことを意味する。
。試験前後のY値の差が小さい程No、雰囲気下での黄
変性が少ないことを意味する。
[発明の効果]
表よりも明らかなように、本発明のサリチル酸共縮合樹
脂の金属塩が顕色剤として存在する感圧複写紙は、感圧
複写紙に要求される物性、すなわち顕色シートのNOx
に対する黄変性、発色濃度及び発色画像の耐光堅牢度、
可塑剤に対する耐性を同時にバランスよく改善したもの
である。
脂の金属塩が顕色剤として存在する感圧複写紙は、感圧
複写紙に要求される物性、すなわち顕色シートのNOx
に対する黄変性、発色濃度及び発色画像の耐光堅牢度、
可塑剤に対する耐性を同時にバランスよく改善したもの
である。
特許出願人 播磨化成工業株式会社
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1)サリチル酸と一般式(1) R^1CH_2ArCH_2R^2(1) (式中、R^1およびR^2は水酸基又は炭素数4以下
のアルコキシ基又は塩素を示し、これらは同じであつて
も異なってもよい。また、Arは2個以上の芳香環を含
有する連結基を示す。)で表される化合物との縮合反応
により得られるサリチル酸誘導体の多価金属化合物。 2)サリチル酸と請求項1に記載の一般式(1)で表さ
れる化合物を縮合させて得られる樹脂を多価金属により
金属化することを特徴とするサリチル酸誘導体の多価金
属化合物の製造法。 3)請求項1記載の化合物が顕色剤として存在すること
を特徴とする感圧複写紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63319373A JPH02164578A (ja) | 1988-12-20 | 1988-12-20 | 新規なサリチル酸誘導体、それらの製造法及びそれらの感圧複写材料における使用 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63319373A JPH02164578A (ja) | 1988-12-20 | 1988-12-20 | 新規なサリチル酸誘導体、それらの製造法及びそれらの感圧複写材料における使用 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02164578A true JPH02164578A (ja) | 1990-06-25 |
Family
ID=18109429
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63319373A Pending JPH02164578A (ja) | 1988-12-20 | 1988-12-20 | 新規なサリチル酸誘導体、それらの製造法及びそれらの感圧複写材料における使用 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02164578A (ja) |
-
1988
- 1988-12-20 JP JP63319373A patent/JPH02164578A/ja active Pending
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