JPH0216420A - Aeによる機械摺動部の異常診断装置 - Google Patents

Aeによる機械摺動部の異常診断装置

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JPH0216420A
JPH0216420A JP16502988A JP16502988A JPH0216420A JP H0216420 A JPH0216420 A JP H0216420A JP 16502988 A JP16502988 A JP 16502988A JP 16502988 A JP16502988 A JP 16502988A JP H0216420 A JPH0216420 A JP H0216420A
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弌也 佐藤
Takao Yoneyama
米山 隆雄
Koichi Sato
耕一 佐藤
Sosuke Tanaka
田中 聡介
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は機械摺動部の異常診断に係り、特に回転機械や
揺動装置のように規則的に動く摺動部の異常をAEすな
わちアコースティックエミッションにより診断する方法
及び装置に関する。
〔従来の技術〕
摺動部に有する機械として空気調和装置や冷蔵庫に使用
される圧縮機があるが、この圧縮機の摺動部の状態を検
査するためには解体して調べるのが常套手段とされてい
た。また熟練した検査者によって、動いている摺動部の
音を聞いて異常を診断する方法もしばしば用いられてき
た。しかし解体して検査する方法は費用2時間がかかつ
て不経済であり、聴音検査は正確さを欠くため解体せず
に正確な検査をする方法が望まれていた。
これに対して、振動検知器を用いてその出力信号の時間
及び周波数分析の結果より異常を判定する方法として、
例えば特開昭58−176545号公報がある。
この方法は、1周期内の運動の振動信号を検出し、時間
特性パターンと周波数特性パターンを用いて基準となる
パターンに対して限界を定めて、それを超えると異常と
診断する方法である。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来の診断方法は、1周期内の振動信号特性のパタ
ーンから判断しているため、機械の運転条件や計測条件
の影響を受けやすいことについて配慮がされておらず、
また振動が認められるのは異常が相当に進んだ状態であ
り、この振動検出方法は1作業工程の脱落や異物混入の
ような欠陥検出には有効であるとされているが、摺動部
の異常や損傷状態を早期に検出するのには問題があった
本発明の目的は1回転機械や揺動装置の摺動部の異常さ
らには損傷状態を運転中に外部から診断する方法及びそ
の方法を実施するに好適な装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、周期的な摺動運動をする機械の摺動部から
のAE倍信号包絡線検波し、その検波信号と前記摺動部
の摺動周期を表わす同期信号とを用いて少なくとも2周
期以上の周波数分析を行い、該周波数分析のスペクトラ
ム歪率を演算し、該スペクトラム歪率を基準値と比較し
前記摺動部の異常を判定するAEによる機械摺動部の異
常診断方法及び周期的な摺動運動をする機械の摺動部か
らのAEを検出してAE倍信号出力するAE検出手段と
、該AE倍信号入力して包絡線検波し検波信号を出力す
る包絡線検波手段と、前記機械の摺動部の摺動周期を検
出して同期信号を出力する摺動周期検出手段と、前記検
波信号と前記同期信号を入力して周波数分析を行いスペ
クトラムを出力する周波数分析手段と、前記スペクトラ
ムを入力してスペクトラム歪率を演算する演算手段と、
前記スペクトラム歪率を入力して基準値と比較し前記摺
動部の異常を判定する判定手段と、を有するAEによる
機械摺動部の異常診断装置を提供することにより達成さ
れる。
〔作用〕
機械摺動部が正常の場合、摺動の周期を表わす同期信号
と同期したAE倍信号みが検出される。
AE倍信号包絡線検波信号のスペクトラムは、−定の式
で表現できる減衰曲線となる。
機械摺動部が異常の場合、正常な場合に検出される同期
信号と同期したAE倍信号間に異常なAE倍信号現れる
。その場合のAE倍信号包絡線検波信号のスペクトラム
は、正常な場合のスペクトラムに比較すると乱れた減衰
曲線となり、その乱れをスペクトラム歪率で表わし、そ
のスペクトラム歪率を予め各損傷によって定められる状
態の基準値と比較することによって摺動部の異常を診断
できる。
〔実施例〕
以下、本発明を図示する実施例を用いて詳述する。尚、
実施例においては、摺動運動装置とじて回転式圧縮機を
例に挙げ、この場合の摺動同期信号を回転検出器で検出
する場合について説明する。
第1図は、本発明の一実施例に係る回転式圧縮機の診断
装置の全体ブロック図である。同図において、圧縮機1
にAEセンサ2を設置し、該AEセンサ2の出力は増幅
器3で増幅後に包絡線検波部4で検波して、周波数解析
部5に入力する。また回転検出器6で回転信号を得て周
波数解析部5に入力する。該周波数解析部5の出力を用
いて異常判定部7により異常の判定を行い、その結果を
表示装置8に出力する。
次に、回転式圧縮機の構造と摺動損傷部について第2図
を用いて説明する。第2a図及び第2b図は回転式圧縮
機の構造を示す。同図において、クランクシャフト9は
上軸受10と下軸受11によって支持され、モータの駆
動により矢印12の方向へ回転されることによりシリン
ダ13の圧縮室14にて冷媒が断熱圧縮され高圧ガスと
なる。
このような構造における圧縮機の摺動部として、主とし
て次のような個所が挙げられる。
(1)クランクシャフト9と上軸受10との摺動部(2
)クランクシャフト9と下軸受11との摺動部(3)ベ
ーン15とローラ16との摺動部(4)ローラ16とク
ランクシャフト9との摺動部これらの摺動部に損傷が発
生すると圧縮機の効率が低下することになり、損傷が進
行すると回転不能に至ることになる。
第3a図〜第3c図は、回転式圧縮機のAE発生特性(
検波信号)例を示す。第3a図は正常晶のAE特性例を
示し、第3b図及び第3c図は摺動部損傷量のAE特性
例である。第3a図より、正常晶では回転信号に同期し
た大振幅の突発型AE波17のみが発生するのが特徴で
ある。この突発型AEは、定常的に発生するため定常A
E波とも呼ぶことにする。この定常AE波17の発生要
因は、場合によって種々考えられるが、例えばベーン1
5の上死点において発生する衝突音などである。第3b
図は軸受部にすり傷がある場合の波形を示し、定常AE
波のレベルが下がって、その代わりに別の突発AE波(
異常AE波)18が発生する。また、第3c図はベーン
部先端の摩耗性損傷時のAE波を示す。
第4a図〜第4c図は第3図のようなAE波の周波数分
析結果についての説明図である。第4a図は第3a図の
正常晶の数周期分についての周波数スペクトラムを示す
。定常AE波のスペクトラムは回転周波数をfr、その
整数倍高調波をそれぞれfz、fs、f4・・・とした
場合、各周波数におけるピーク値AX、A2.A3・・
・・・・を結ぶ関数は、次式のように指数関数的減衰特
性を示す。
y=Aoe””’           ・・・(1)
ここで、βは定数であって実験的に求めることができる
。また、Aoはf=oとしたときの初期値を示す。これ
に対し、第4b図、第4c図は第3b図、第3c図に示
した損傷量のスペクトラムを示す。同図に示すように、
これらの減衰特性は乱れたものとなる。そこで、fL+
f2H・・・・・・の振幅値A1.A2・・・・・・を
用いて、(1)式より導いたAo値の最大値をAo(m
)、最小値をAo(S)とすると、スペクトラムの歪率
δは次式のように表わすことができる。
第5図は、第1図の動作を説明するためのフローチャー
トである。
ステップ21 AE検波信号19は、周波数解析部5によって周波数解
析がなされる。
ステップ22 (2)式によりスペクトラム歪率δが演算される。
ステップ23 異常判定部7でこれを歪率の基準値に4と比較し δ≦に、                  ・・・
(3)(3)式が成立すれば正常、成立しなければ異常
と判定する。
次に他の実施例について、第6図及び第7図を用いて説
明する。第6図及び第7図は前述までの診断装置及び診
断方法において異常と判定された場合に、摺動部の負担
を軽減させて運転することによって、損傷等の異常の回
復を期待することを目的としている。第6図ではAE診
断装置26の診断結果を制御信号27として取り出し、
駆動装置29の回転制御部28に入力する方法を示す。
この場合、AE診断装置26の結果が異常と出力された
とすると、制御信号27により回転数の制御を行う。ま
た、第7図では、AE診断装置26の制御信号27を負
荷31の調整部32に加える。
例えば、異常診断結果が出力された場合は、負荷の制御
を行う。したがって、この第6図及び第7図によれば、
運動装置30及び負荷31の摺動を軽減させ、損傷の回
復を期待することができる。
本実施例によれば、圧縮機のように周期的運動を繰り返
す装置の摺動部における異常さらには損傷状態の診断を
、無解体でもって、精度良く短時間に行うことができる
。したがって、その工業的。
経済的効果は大きく、機器の安全運転を図る上でも顕著
な効果がある。
さらには、本診断装置によれば、簡単に構成でき、摺動
部の損傷拡大を抑制することができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、機械摺動部が異常の場合のAE倍信号
包絡線検波信号のスペクトラムは、正常な場合のスペク
トラムに比較すると乱れた減衰曲線となり、その乱れを
スペクトラム歪率で表わし、そのスペクトラム歪率を予
め各損傷によって定められる状態の基準値と比較して摺
動部の異常を解体せずに診断できるので、診断のための
費用節減及び機械の稼働率低下を最小限にする効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係る装置のブロック図、第2
a図は本発明の実施対象となる回転式圧縮機の縦断面図
、第2b図は本発明の実施対象となる回転式圧縮機の横
断面図、第3a図は本発明の実施対象となる回転式圧縮
機の正常な場合のAE波形図、第3b図は本発明の実施
対象となる回転式圧縮機の異常な場合のAE波形図、第
3c図は本発明の実施対象となる回転式圧縮機の他の異
常な場合のAE波形図、第4a図は第3a図に示される
AE濾波形周波数分析図、第4b図は第3b図に示され
るAE濾波形周波数分析図、第4c図は第3c図に示さ
れるAE濾波形周波数分析図、第5図は第1図の動作を
説明するフローチャート、第6図は本発明の診断結果を
用いて機械を制御する実施例のブロック図、第7図は本
発明の診断結果を用いて機械を制御する他の実施例のブ
ロック図である。 1・・・圧縮機、2・・・AEセンサ、3・・・増幅部
、4・・・包絡線検波部、5・・・周波数分析部、6・
・・回転検出器、7・・・異常判定部、8・・・表示部
、9・・・クランクシャフト、10・・・上軸受、11
・・・下軸受、13・・・シリンダ、13・・・ベーン

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、周期的な摺動運動をする機械の摺動部からのAE信
    号を包絡線検波し、その検波信号と前記摺動部の摺動周
    期を表わす同期信号とを用いて少なくとも2周期以上の
    周波数分析を行い、該周波数分析のスペクトラム歪率を
    演算し、該スペクトラム歪率を基準値と比較し前記摺動
    部の異常を判定するAEによる機械摺動部の異常診断方
    法。 2、周期的な摺動運動をする機械の摺動部からのAEを
    検出してAE信号を出力するAE検出手段と、該AE信
    号を入力して包絡線検波し検波信号を出力する包絡線検
    波手段と、前記機械の摺動部の摺動周期を検出して同期
    信号を出力する摺動周期検出手段と、前記検波信号と前
    記同期信号を入力して周波数分析を行いスペクトラムを
    出力する周波数分析手段と、前記スペクトラムを入力し
    てスペクトラム歪率を演算する演算手段と、前記スペク
    トラム歪率を入力して基準値と比較し前記摺動部の異常
    を判定する判定手段と、を有するAEによる機械摺動部
    の異常診断装置。
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