JPH02161104A - 蒸気タービンロータシヤフトの製造法 - Google Patents

蒸気タービンロータシヤフトの製造法

Info

Publication number
JPH02161104A
JPH02161104A JP30311889A JP30311889A JPH02161104A JP H02161104 A JPH02161104 A JP H02161104A JP 30311889 A JP30311889 A JP 30311889A JP 30311889 A JP30311889 A JP 30311889A JP H02161104 A JPH02161104 A JP H02161104A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor shaft
welding
layer
steam turbine
steel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP30311889A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0627481B2 (ja
Inventor
Takatoshi Yoshioka
吉岡 孝利
Seishin Kirihara
桐原 誠信
Masao Shiga
志賀 正男
Takehiko Yoshida
武彦 吉田
Katsukuni Kuno
久野 勝邦
Toshimi Tan
丹 敏美
Masahiro Kobayashi
正宏 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP1303118A priority Critical patent/JPH0627481B2/ja
Publication of JPH02161104A publication Critical patent/JPH02161104A/ja
Publication of JPH0627481B2 publication Critical patent/JPH0627481B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な蒸気タービンロータシャフトの製造法に
係り、特に耐き装態受性の優れた肉盛溶接層からなるジ
ャーナル部を有するマルテンサイト系高Cr1lロータ
シャフトの製造法に関する。
近年蒸気タービンのロータには強度及び靭性の優れた1
2%クロム鋼が使用されている。従来のロータシャフト
は、そのロータの端部には発電側シャフトと接続するた
めにカップリングが焼ばめによって施されている。しか
しながら、カップリング部をロータシャフト本体と一体
構造とすることが最良であると考えられる。
しかし、かかるロータシャフトに使用されている12%
クロム鋼は軸受特性が悪く、12%クロム鋼ジャーナル
部分で軸受を損傷し易い欠点がある。
このロータシャフトの軸受特性を改善するために、ジャ
ーナル部を0.1層程度のクロム含有量の溶接棒を用い
て、溶接肉盛によって盛り上げる構造が、特開昭55−
16744号公報で知られている。
しかし、0.1層程度のCr量では高温での耐摩耗性が
低く、また高温強度、耐酸化性が劣り、十分でないこと
を発明者らは究明したのである。さらに、高Cr鋼に低
クロム溶接棒を用いて肉盛溶接することは溶接1〜2層
において、溶接金属の延性が極端に減少し、稼動中のそ
の部分からき裂が発生し、ロータの破壊事故にまで発展
する可能性を有している。
本発明の目的は、軸受特性の優れたジャーナル部を有す
る蒸気タービンロータシャフトの製造法を提供するにあ
る。
本発明は、マルテンサイト系高Cr鋼からなる蒸気ター
ビンロータシャフトのジャーナル部表面に肉盛溶接層を
形成する方法において、前記肉盛溶接層の最外表面の少
なくとも3層をCr0.5〜3重量%を有する溶接材に
よって形成した後。
応力除去焼鈍を施すことを特徴とする蒸気タービンロー
タシャフトの製造法にある。
本発明法によって得られる肉盛溶接層は主に焼戻マルテ
ンサイト組織を有し、炭化物が析出していることが好ま
しく、溶接材の組成として重量で。
C0,01〜0.1%、Si0.3〜1%、Mn0.3
〜1.5%、Cr0.5〜3%2M00.1〜1.5%
を含み残部Feからなるものが好ましい。
さら゛に1本発明に係る高Cr鋼は、重量でC0.1〜
0.3%、Mn0.4〜1.2%、S i 0.6%以
下、Ni 1.2%以下、Cr8〜13%。
M o 0 、5〜1 、5%、 Nb 0.03〜0
.15層%。
Vo、1〜0.3%及びN0.04〜0.2%を含有し
、残部Feからなる合金が好ましく、主に基地が焼戻し
マルテンサイト組織で、炭化物が析出している。
また、肉盛溶接層は内部より外側に向って徐々にCr量
が減少しているのが好ましく、特に肉盛溶接にあたって
層毎に徐々にCr含有量を低めた溶接棒を用いて溶接す
れば、初層溶接部のクロム含有量の大幅な違いによる初
層溶接部の延性低下の問題が生ぜず、溶接割れを生じる
ことなく所望の組成の肉盛溶接層を形成することができ
る。これにより、本発明は母材と初層部付近のクロム含
有量が極端に差を示すことなく、しかも最終層に上述の
軸受特性の高い肉盛溶接層を形成することができる。
初層溶接に適用する溶接棒としてはクロム含有量が母材
のクロム量より2%低く、2.24%以上のクロムを含
有するもの、好ましくは母材よりも2〜5%程度少ない
ものを選択し適用する。それを溶接に適用した場合、初
層溶接部のクロム含有量は母材と混合するため、母材よ
りも約1〜3%低くなる程度にとどまる。、2層目以降
は順次クロム量の低い溶接棒を適用する。かつ、最終仕
上面のクロム含有量は従来のスリーブと同程になるよう
に溶接棒を選択する。
ジャーナル部は摩擦によってかなり高温に加熱される。
そのため耐酸化性、高温強度及び高温での耐摩耗性の高
いものが要求される。Cr量が0.5%未満では、要求
される特性が満たされない。逆に、3%を越えると炭化
物が形成され、その炭化物が非常に硬いため軸受けを損
う。特に、1〜2%が好ましい。
肉盛溶接にあたって、予熱することが好ましい。
溶接後は応力除去焼鈍(S R)処理を施すが、SR開
始温度を高Cr鋼のMs点付近の250〜350℃で行
うのが好ましい。層間温度は250〜350℃が好まし
い。
実施例1゜ 第1図は、本発明の蒸気タービンロータシャフトの一例
を示す構成図である。1はロータシャフト本体、2は発
電側シャフト、3はカップリング、4は軸受、5は肉盛
溶接層である。使用したロータシャフト本体として、そ
の母材の化学組成(重量%)を第1表に示す。
第   1   表 母材の形状は板厚72n+m、幅135mm、長さ20
0mである。
供試溶接棒として被覆アーク溶接棒(直径4.0φ)を
用いた。その溶接棒を用いて溶接したものの溶着金属の
化学組成(重量%)を第2表に示す。
この溶着金属の組成は溶接材の組成とほぼ同じである。
第  2  表 溶接条件は溶接電流170A、電圧24V、速度261
/鳳inである。
肉盛溶接を上述の供試母材表面に第3表に示すごとく、
各層ごとに使用溶接棒を組合せて、5層の溶接を行なづ
た。各層の厚さは3〜4asであり。
全厚さは約18nmであり、表面を数■研削した。
第  3  表 (ローマ字は用いた溶接棒のNoを示す)溶接施工条件
は予熱、パス間、応力除去焼(S R)開始温度が25
0〜350℃及びSR処理条件は630℃X36時間保
持である。
Nα1,2及び3のいずれも5層目の組成は第2表に示
すNαDの組成であった。
溶接部の性能を確認するために160°の側曲げ試験を
行ない割れ発生の有無を顕微鏡により調査した。
初層から最終層までD棒(1,3%クロム)を使用した
試料魔1ではNα2及び&3と同じ条件で溶接した結果
、初層及び2M目にき裂が発生した。
それに対して、初層から順次クロム量を低下させるよう
した試料Nα2及び&3において、割れは発生していな
かった。
各溶接の層ごとに溶接棒のクロム量を加減することによ
って、良好な溶接部が得られることが明らかである。そ
こで、上記実施例で使用した他に、12クロムロータ材
の規格値内でクロム含有量の異なる母材及び各種溶接棒
を適用し、更にクロム含有量と割れ発生との関係を詳細
に求めた。その結果、各層毎のクロム含有量として、1
層目8〜11%、2層目5〜8%、3層目3〜5%、4
層目以降0.5〜3%の範囲になるように溶接棒の組成
を選べば割れの発生がなく、良好な溶接部すなわち、ロ
ータのジャーナル部が得られることが明らかとなった。
試料Nα1,2.3のいずれも少なくとも3層の各層の
Cr量は0.5〜3重量%を有していた。
以上のようにして形成したものについて、摩耗試験を行
った結果、マルテンサイト組織を有する高Cr鋼のロー
タシャフト本体のものより軸受特性が著しく改善された
。なお、肉盛溶接層は主にマルテンサイト組織であり、
これに若干のベーナイトを含み、炭化物が析出していた
また、本発明の製造法によって肉盛溶接したものは、高
温耐酸化性がすぐれ、耐摩耗性及び高温強度もすぐれて
いた。
実施例2 ジャーナル部にCr量が異なる肉盛溶接層を有する溶接
試験片を作成し1回転摺動試験を実施した。
第4表には、実験で用いた溶着金属の化学組成(重量%
)を示す。残部はFeである。石4及び8は比較のもの
である。母材の組成は第1表のものである。
回転試験材は、直径150m、長さ630mの母材に第
4表に示すCr量が異なる溶接棒にてそれぞれ5層肉盛
溶接(肉盛幅=200m)を実施し、その後肉盛溶接部
を機械加工により直径177.8閣9幅163園に加工
した。肉感溶接施工条件は、実施例1と同じである。な
お、本発明のロータ材料の最終焼戻し温度は、655℃
で実施されている。溶接後のSR温度を610〜630
℃とした。
第  4  表 回転試験の条件は、回転数400Orpm、軸受面圧1
9 kg/ m2.使用油タービン油#90.試験時間
42時間、軸受にはバビットメタルを用いたものである
なお、回転中は、油と一緒に鉄粉(225〜400μm
)を投入し、石材は試験を実施した。
第2図は、回転試験結果を示す線図である0図に示すよ
うに表面アラサは、Cr量が0.5%未満及び3%を越
えると急激に上昇する。それに対して、本発明のCr 
0.5〜3%の範囲においては、表面アラサが約4μm
以下で前2者の1/2以下と良好な結果を示した。
なお、Cr量が0.5%未満で表面アラサが大きいのは
、Cr量が低く過ぎるために表面硬さが低く、耐摩耗性
が低下したためである。一方、Cr3%を越えると硬さ
が著しく高いCr炭化物の形成量が多くなり、それが回
転中に剥離して肉盛部表面に疵を付は表面アラサを大き
くするものと考えられる。
前述と同様に側曲げ試験を行った結果、Nα4〜Nα6
は割れが認められたが、初層をCr量2.24%以上で
溶接したNα7,8には割れは認められなかった。
以上、本発明によれば、軸受特性が優れ、特に溶接棒の
Cr量を変えて肉盛溶接しているので溶接割れも同時に
防止できるため、より一層信頼性の高いロータシャフト
が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は蒸気タービンロータシャフトのジャーナル部近
辺の構成図及び第2図は肉盛if[E層のCr量と表面
アラサとの関係を示す線図である。 1・・・ロータシャフト本体、2・・・発電側シャフト
。 第1図 第2図 cr<%)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、マルテンサイト系高Cr鋼からなる蒸気タービンロ
    ータシャフトのジャーナル部に肉盛溶接層を形成する方
    法において、該肉盛溶接層の最外表面の少なくとも3層
    をCr0.5〜3重量%を含有する鋼からなる溶接棒に
    よつて形成した後、応力除去焼鈍を施すことを特徴とす
    る蒸気タービンロータシャフトの製造法。
JP1303118A 1989-11-24 1989-11-24 蒸気タービンロータシヤフトの製造法 Expired - Lifetime JPH0627481B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1303118A JPH0627481B2 (ja) 1989-11-24 1989-11-24 蒸気タービンロータシヤフトの製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1303118A JPH0627481B2 (ja) 1989-11-24 1989-11-24 蒸気タービンロータシヤフトの製造法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP56050832A Division JPS57165603A (en) 1981-04-03 1981-04-03 Rotor shaft for steam turbine

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02161104A true JPH02161104A (ja) 1990-06-21
JPH0627481B2 JPH0627481B2 (ja) 1994-04-13

Family

ID=17917099

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1303118A Expired - Lifetime JPH0627481B2 (ja) 1989-11-24 1989-11-24 蒸気タービンロータシヤフトの製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0627481B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113275704A (zh) * 2021-05-07 2021-08-20 徐州徐工矿业机械有限公司 一种铸钢转子体横梁表面堆焊耐磨层的工艺方法
WO2023198468A1 (de) * 2022-04-13 2023-10-19 Siemens Energy Global GmbH & Co. KG BAINITISCHES SCHWEIßEN UND KOMPONENTE

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54102220A (en) * 1978-01-31 1979-08-11 Toshiba Corp Tarbine rotor material
JPS5516744A (en) * 1978-07-21 1980-02-05 Fuji Electric Co Ltd 12% chrome steel turbine rotor
JPS5621623U (ja) * 1979-07-27 1981-02-26

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54102220A (en) * 1978-01-31 1979-08-11 Toshiba Corp Tarbine rotor material
JPS5516744A (en) * 1978-07-21 1980-02-05 Fuji Electric Co Ltd 12% chrome steel turbine rotor
JPS5621623U (ja) * 1979-07-27 1981-02-26

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113275704A (zh) * 2021-05-07 2021-08-20 徐州徐工矿业机械有限公司 一种铸钢转子体横梁表面堆焊耐磨层的工艺方法
WO2023198468A1 (de) * 2022-04-13 2023-10-19 Siemens Energy Global GmbH & Co. KG BAINITISCHES SCHWEIßEN UND KOMPONENTE

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0627481B2 (ja) 1994-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6345483B2 (ja)
US4110514A (en) Weld metal deposit coated tool steel
JPS6247626B2 (ja)
US4566810A (en) Steam turbine rotor shaft
WO2015151468A1 (ja) 耐歪時効特性及び耐hic特性に優れた高変形能ラインパイプ用鋼材およびその製造方法ならびに溶接鋼管
JPS58138209A (ja) 蒸気タ−ビン用ロ−タシヤフト
WO2015174088A1 (ja) 非調質クランクシャフト用鋼及び非調質クランクシャフト
JPH03122253A (ja) 金属圧延用ロールの製造法
JP6772769B2 (ja) 転がり摺動部材、その製造方法、浸炭用鋼材及び転がり軸受
JPH02161104A (ja) 蒸気タービンロータシヤフトの製造法
JP4392376B2 (ja) 熱間圧延用複合ロールの製造方法
JP2002521204A (ja) 低合金鋼
JPH03204106A (ja) 熱間継目無管製造用プラグ
JP2023548771A (ja) レーザークラッディングによる熱間圧延ロールの製造方法
JP2006297427A (ja) H型鋼圧延用鍛造スリーブロールの製造方法
JPS63297510A (ja) 耐摩耗性・耐焼付性・耐肌荒性にすぐれた複合部材およびその製造方法
JPH01252704A (ja) 複合部材およびその製造方法
JPH04221044A (ja) 高速度鋼系焼結合金
JPH11210767A (ja) 転がり軸受
SU749917A1 (ru) Способ обработки оси прокатного валка
JPH04221041A (ja) 高速度鋼系焼結合金
JP2990847B2 (ja) 熱間圧延用リングロールおよびその製造方法
JP4221696B2 (ja) 超硬合金製複合ロール
JP3252651B2 (ja) 溶接部の耐選択腐食性に優れた鋼管の製造方法
JPH0483853A (ja) 圧延機用ロール