JPH02160814A - 吸水性樹脂の改質方法 - Google Patents

吸水性樹脂の改質方法

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JPH02160814A
JPH02160814A JP31395788A JP31395788A JPH02160814A JP H02160814 A JPH02160814 A JP H02160814A JP 31395788 A JP31395788 A JP 31395788A JP 31395788 A JP31395788 A JP 31395788A JP H02160814 A JPH02160814 A JP H02160814A
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water
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monomer
powder
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JP31395788A
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Kazuo Saotome
早乙女 和雄
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、吸水性樹脂の吸水速度、ダル強度、加圧保水
性などの性質を改善する方法に関する。
吸水性樹脂は自重の数百倍の水を吸収し、尿や血液に対
しても高度の吸収能を有するので、吸おむつ、生理ナプ
キンなどの吸収剤として用いらnる。
〔従来の技術〕
吸水性樹脂として種々のタイプが知られるが、ポリアク
リル酸系樹脂が主流を占める。ポリアクリル酸系吸水性
樹脂とは、アクリル酸単量体単位を主要構成成分として
含み、水に実質的に不溶であるが高度の膨潤性を有する
重合体で、ポリアクリル酸架橋(共)重合体、デンプン
−アクリル酸グラフト重合体、酢酸ビニル−アクリル酸
エステル共重合体ケン化物などがあげらnる。こnら重
合体に含tanるカルボキシル基は通常60〜90%が
アルカリ金属塩として中和さnている。
吸水性樹脂は、通常粉末あるいは被膜の形で実用に供さ
nる。性能は、吸水倍率、吸水速度、ダル強度、保水性
などの性質によって評価さnる。
こnらの性質は並立せず、たとえば吸水倍率の高い軟質
ダルは吸水速度、ゲル強度に劣る。
吸水性樹脂粉末の実用上の問題として、ままこの生成が
ある。こnは、水に接した部分が膨潤して塊状のダルと
なシ、水の内部への浸透を妨げる。
軟質ダルは水の浸透性が低く、ままこが生成しやすい。
ままこの生成を防止し、吸水倍率を維持して吸水速度、
グル強度、加圧保水性などの性質を改善するため、樹脂
の表面処理法が知らnる。樹脂粉末粒子の表面部に2次
的に架橋を形成させ、表面近傍部を浸透性の硬質ダル化
する方法がある(特公昭59−6696、特公昭60−
18690、特公昭61−48521など)。
他の方法として、樹脂粉末にカチオン性ポリマーあるい
はカチオン性界面活性剤を加え、カル−キシル基とイオ
ン錯体を表面部に形成させる方法がみらjる(特開昭6
0−135432、特開昭6l−293246)。
また樹脂に不活性無機質微粉末を混合してままこの生成
を低下させる方法(特開昭56−133028、特開昭
59−80459)が知らn、さらに前記の表面処理法
と組合せることも提案さnている(特開昭6O−163
956)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
吸水性樹脂は、吸水時のままこの生成、また吸水倍率、
吸水速度、ダル強度、加圧保水性などの性質が並立しな
いことなどの問題がおシ、前述のような表面処理を必要
とする。
表面架橋による方法は、ままこ防止、吸水速度、ダル強
度の改善に有効である反面、吸水倍率の低下を伴なう。
一方、カチオン性物質で表面処理する方法は、吸水倍率
の低下が小さく、加圧保水性の改善に有効であるが、ま
まこ防止、吸水速度、グル強度の点で表面架橋法に及ば
ない。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者は、前記の問題点を解消し、それぞnの性質が
調和さnfc実用的性能のすぐれた吸水性樹脂の改質方
法を見出した。
不活性無機微粉末を含む吸水性樹脂の表面部に、第3級
アミノ基又は第4級アンモニウム基を有する重合性不飽
和単量体および水溶性過酸化物ラジカル開始剤を樹脂に
対してそnぞれ0.1〜1重量部および0.01〜1重
量部含む水性溶液を含浸させ、樹脂の表面近傍部に不飽
和単量体をグラフト重合することによシ目的とする改質
が達成される。
本発明の著しい効果はグラフト重合によって達成さnる
。単量体のグラフト率が高く、さらにグラフト分枝が短
かく、従りて分枝数が多くなる条件が選ばれる。このこ
とは、単量体に含まするカチオン性基が表面部の蹟すマ
ー分子鎖上にむらなく分布して導入さn1ポリマ一分子
鎖間にイオン錯体が形成さnることを意味する。その結
果、従来公知のポリグリシジル化合物などの架橋による
共有結合架橋、あるいはカチオン性化合物とポリマー分
子鎖との間のイオン鎖体の形成と異なり、新規な著しい
作用効果が発現する。
好ましい条件として、不飽和単量体およびラジカル開始
剤が樹脂に対してそれぞれ0.1〜1重量うおよび0.
01〜1重量%、水が企〜10重量%含tnろ水性溶液
を樹脂表面部に均一に含浸させることかあげらnる。
水性溶液の溶媒は水単独あるいは水と揮発性不活性有機
溶剤との混合溶媒である。有機溶剤として、アセトン、
メチルエチルケトン、メタノール、エタノールなどがあ
げられ、アセトンが好適に用いられる。有機溶剤は、水
性溶液の樹脂への吸収性を低減させ、比較的少量の液を
樹脂の表面部に均一に含浸させるための補助的手段であ
シ、重合反応以前に実質的に蒸発除去されるので、量は
特に制限さnないが、通常水に対してIA〜2倍容量の
割合で混合さnる。
水性溶液に含まnる水は樹脂を膨潤させ、化学反応に必
要なポリマーの分子運動を可能にする点でも不可欠な成
分である。水の量が樹脂に対して2重量%よシ少いと反
応が阻害され、また20重量%よシ多いと水溶液が樹脂
粒子の内部に浸透し、表面処理効果を減するので好まし
くない。また樹脂の含水率は、粉体としての流動性が妨
げらnない限度内であわば特に規定さnない。
無機質微粉末の存在は、水性溶液の含浸に際して、樹脂
粒子のブロックキングを防止し、均一な混合含浸を助け
るばかセでなく、製品の吸水時にも、水の浸透性を高め
るなどの効果を発揮する。
無機質微粉末として、前記引用例と同様なものが用いら
n、シリカ、アルミナ、酸化チタン廓の微粉末があげら
れる。微粉末とは樹脂に比べて遥かに微粒状を意味し、
また共存する化合物と化学的に不活性である。添加量は
樹脂に対して0.1〜5重量%であシ、それよシ少量で
あると好ましい効果が得られず、また過剰であると品質
を損なう。
第3級アミノ基又は第4級アンモニウム基を有する重合
性不飽和単鼠体として、ジメチルアミノエチル(メタ)
アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート、2−(メタ)アクリルオキシエチルトリメチルア
ンモニウムクロライド、2−ヒドロキシ−3(メタ)ア
クリルオキシゾロピルトリメチルアンモニウムクロライ
ドなどが用いられる。
水溶性過酸化物ラジカル開始剤には、過硫醗アンモン、
過硫酸ナトリウム、過硫酸カリあるいは過酸化酢酸、過
酸化こはく酸などがあげられる。
不飽和単量体が0.1重量%よシ少い場合は、本発明の
効果が不充分であシ、また1重量%を越えると、吸水倍
率の低下を伴なう。単量体のグラフト率が高く、多くの
グラフト分枝を生ぜしめるのに適するラジカル開始剤の
量は0.01〜1重量%であり、それよシ過剰であると
吸水倍率の著しい低下を伴なう。
無機質微粉末を含む樹脂粉末をかきまぜながら、水性溶
液を噴して樹脂表面部に均一に含浸させる。
含浸物から有機溶剤を蒸発除去し、60〜130℃の温
度に加熱して単量体成分を重合する。
グラフト重合は、100℃以上の温度で行うと反応が短
時間で終了し、単量体のグラフト率が高く、またグラフ
ト分枚数が多い好ましい結果が得られる。一方、100
℃以上の温度では、樹脂表面部に含浸された水性溶液か
ら水の蒸発が著しく、反応が阻害される。重合反応を温
度100℃以上の水蒸気雰囲気中で行なうと乾燥が防が
れるので好ましい。樹脂は水との親和性が大であるので
、加圧する必要はなく、温度110″〜130’Cの過
熱水蒸気を反応器に通ずる方法が好ましい。
〔作用〕
単量体の吸水性樹脂表面部へのグラフト重合を通じて、
第3級アミノ基又は第4級アンモニウム基がポリマー分
子鎖に導入される。これらのカチオン性基は吸水時にポ
リマーのカルボキシル基とイオン錯体を形成する。樹脂
表面近傍部のポリマー分子鎖間に形成されるイオン錯体
によって、カチオン性界面活性剤などの外部添加の場合
と異なる表面処理効果が発揮される。即ち、ままこ防止
、吸水速度、rル強度などが改善されるばかりでなく、
吸水倍率の低下が小さく、カロ圧保水性の著しい向上が
達成される。
実施例1 ポリアクリル酸系吸水性樹脂は、本発明者による特願昭
63−2631実施例1の方法に従って調製し、次の性
質を有する。生理食塩水の吸水倍″454倍(80メッ
シ金網戸適法)、粒度32〜145メツシ(分篩による
)、含水率4%。
ジメチルアミノエチルメタクリレート0.3部、過硫酸
アンモ70.2部を水4部とアセトン4部の混合溶媒に
溶解して水性溶液を調製した。
吸水性樹脂50部にシリカ微粉末(アエロジル200、
粒径約12mμ)0.5部を混合した粉末をかきまぜな
がら、水性溶液を噴霧して含浸させた。
アセトンを蒸発除去し、壁温125℃のかきまぜ式反応
器中で加熱し、反応器に120℃の過熱水蒸気を通して
20分間反応したのち、過熱蒸気の流通を止めて乾燥し
た。
実施例2 2−メタクリルオキシエチルトリメチルアンモニウムク
ロライド0.4部、過硫酸アンモン0.2部を水4部と
アセトン4部の混合溶媒に溶解して水性溶液を調製した
。以下実施例1と同様にして試料を作製した。
比較例1 トリメチルラウリルアンモニウムクロライド0.3部を
水4部とアセトン4部の混合溶媒に溶解し、実施例と同
様にして樹脂に含浸させ、80℃の温度で乾燥して試料
を作製した。
比較例2 実施例1にて吸水性樹脂にシリカ微粉末を混合せず、そ
れ以外は同様にして試料を作製した。
実施例3 実施例1−2.比較例1−2およびシリカ微粉末を含む
未処理試料の性質を次の方法で比較した。
ままこの生成 試10.5.9を時計皿に盛シ、水を1d/2秒の速度
で中央部に注入し、ままこの生成の程度を次の3段階で
表示する。
O全熱生成しない Δ やや生成する × 明らかに生成する 加圧保水性 シャーレ(内径60)に試料0.5 、Fを散布し、生
理食塩水15ゴを加えて10分間膨潤させる。
次に直径6個のテ紙10枚を膨潤ダル上に置き、1ゆの
荷重を10分間かけたのち、最下層のF紙を除いた残シ
9枚のF紙に吸収された液の重量を求めた。これが小さ
い程加圧保水性が良好である。
結果は表1に示される。
表  1 rル強度は、生理食塩水で飽和膨潤したダルを指先でつ
ぶして比較し、実施例1ユ実施例2〉比較例2〉比較例
1〉未処理の順であった。
また実用的な吸水速度はままこの生成と相関することが
知られ、O〉Δ〉×の関係にある。
〔発明の効果〕
実施例に示される如く、本発明の方法によって改質され
た吸水性樹脂は、ままこの防止、吸水速度、rル強度お
よび加圧保水性などの性質がバランスよく改善され、し
かも吸水倍率の低下が軽微である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリアクリル酸系吸水性樹脂100重量部に不活
    性無機質微粉末0.1〜5重量部を添加した混合物に、
    第3級アミノ基又は第4級アンモニウム基を有する重合
    性不飽和単量体0.1〜1重量部、水溶性過酸化物ラジ
    カル開始剤0.01〜1重量部および水2〜20重量部
    を含む水性溶液を含浸させ、含浸物を加熱して吸水性樹
    脂粒子の表面近傍部に該単量体をグラフト重合すること
    を特徴とする吸水性樹脂の改質方法。
  2. (2)水性溶液の溶媒が水と揮発性の不活性有機溶剤と
    の混合溶媒である特許請求の範囲第1項記載の方法。
  3. (3)含浸物を温度100℃以上の水蒸気雰囲気中で加
    熱する特許請求の範囲第1項記載の方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007327008A (ja) * 2006-06-09 2007-12-20 Nippon Shokubai Co Ltd 抗菌性吸水性樹脂の製造方法
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