JPH0216015Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0216015Y2
JPH0216015Y2 JP1983011131U JP1113183U JPH0216015Y2 JP H0216015 Y2 JPH0216015 Y2 JP H0216015Y2 JP 1983011131 U JP1983011131 U JP 1983011131U JP 1113183 U JP1113183 U JP 1113183U JP H0216015 Y2 JPH0216015 Y2 JP H0216015Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust gas
turbocharger
exhaust manifold
exhaust
internal combustion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1983011131U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59117830U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1983011131U priority Critical patent/JPS59117830U/ja
Publication of JPS59117830U publication Critical patent/JPS59117830U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0216015Y2 publication Critical patent/JPH0216015Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、舶用内燃機関の改良に関するもので
ある。
従来の技術 一般に、舶用内燃機関、即ち、漁船用内燃機関
等においては、機関表面温度を約100℃以下に抑
えるように規制されており、このため排気マニホ
ルドに水冷ジヤケツト等の冷却装置を設けるのが
普通である。
舶用内燃機関は、漁獲時に例えば10時間程度の
長時間の連続アイドル運転や軽負荷運転を余儀な
くされることがあり、この際、機関の燃焼効率が
落ち、かつ、排気マニホルドが冷却装置によつて
冷却されているため、排気マニホルドに入つた未
燃焼燃料や排気ガス中の水蒸気等が排気マニホル
ド内で露結して液化する。
この未燃焼燃料や水蒸気等が露結した液体は排
気ガスと共に排気マニホルドの外部に排出される
こととなるが、排気マニホルドからの排気ガスを
利用したターボチヤージヤを有する舶用内燃機関
においては、これらの液体が排気ガスと共にター
ボチヤージヤの駆動部に侵入してターボチヤージ
ヤに悪影響を及ぼしたり、ガスケツト部から漏洩
して機関周辺を汚染することが少なくない。
従来、このような問題に対処するためには、ア
イドル運転や軽負荷運転を2〜3時間行つた後に
負荷をかけて排気温度を上昇させ、排気マニホル
ド内で露結した液体を気化排出することが勧めら
れているが、漁獲作業が忙しく、実際には実行さ
れていないのが実情である。
また、低速運転時の排ガス中に多く含まれる未
燃焼燃料油を排ガスから分離除去すると共に、未
燃焼燃料油の油滴を貯溜する液体溜部を設け、液
体溜部に貯溜された未燃焼燃料油を排出するため
のドレン装置を設けた過給機付きデイーゼル機関
の排気系における未燃焼燃料油除去装置が実開昭
54−178819号公報として提案されている。
また、排気管に排気ガス中に含まれる水分を貯
溜する排水溜部を設け、排水溜部に貯溜された水
を排出するドレン装置を設けたエンジンの直立マ
フラーの排水装置が実開昭54−56021号公報とし
て提案されている。
さらに、排ガス中に含まれる水分の結露による
ドレン水を集溜する水抜き管を設け、水抜き管に
集溜されたドレン水を排出するドレン装置を設け
たパルス燃焼装置が実開昭58−112号公報として
提案されている。
考案が解決しようとする課題 ところが、実開昭54−178819号公報記載のもの
は、過給機の排ガス出口と排ガス排出管との間に
邪魔板を有する排ガス膨張室を介在させ、過給機
から流入する排ガス中に含まれる未燃焼燃料油を
排ガス膨張室内において除去するようにしたにす
ぎないものであつた。
さらに、実開昭54−56021号公報及び実開昭58
−112号公報記載のものは、排気ガスと共に排出
される液体がターボチヤージヤに及ぼす悪影響に
関しては何ら考慮されていなかつた。
本考案の目的は、上述する問題点に対処して、
機関の長時間のアイドル運転や軽負荷運転が行わ
れた場合であつても、排気マニホルド内で露結し
た未燃焼燃料や排気ガス中の水蒸気等の液体をタ
ーボチヤージヤへの排気ガスの入口側の液体溜部
に捕集し、これらの液体が排気ガスと共にターボ
チヤージヤに侵入してターボチヤージヤに悪影響
を及ぼしたり、ガスケツト部から漏洩して機関周
辺を汚染したりすることのない舶用内燃機関を提
供することにある。
課題を解決するための手段 本考案の舶用内燃機関は、冷却装置を備えた排
気マニホルドをターボチヤージヤに連絡した舶用
内燃機関において、前記ターボチヤージヤへの排
気ガスの入口側に未燃焼燃料が排気ガス中の水蒸
気等の露結した液体を捕集する液体溜部を設け、
前記液体溜部に捕集された液体を排出するドレン
装置を設けたことを特徴とする構成を有するもの
である。
作 用 ターボチヤージヤに連絡した冷却装置を備えた
排気マニホルドに未燃焼燃料や排気ガス中の水蒸
気等が入ると、未燃焼燃料や排気ガス中の水蒸気
等の排気マニホルド内で冷却されて露結する。
ターボチヤージヤへの排気ガスの入口側に設け
た液体溜部に未燃焼燃料や排気ガス中の水蒸気等
の露結した液体を捕集し、液体溜部に設けたドレ
ン装置から液体溜部に捕集された液体を排出す
る。
実施例 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。
第1図は本考案の舶用内燃機関を示し、燃焼室
1に接続された排気マニホルド2には排気マニホ
ルド2及び機関表面温度を約100℃以下に抑える
冷却装置としての水冷ジヤケツト3が設けられ、
排気マニホルド2の最下流側には排気マニホルド
2からの排気ガスによつて駆動されるターボチヤ
ージヤ12が備えられている。
本実施例の冷却系統は、外部から摂取した海水
を非循環的に流通させる第1の冷却系統と、内燃
機関各部に循環的に冷却水を流通させる第2の冷
却系統とからなる。
第1の冷却系統は、海水入口7へ海水を送り込
むポンプ17と、海水入口7から供給された海水
によつて冷却されるターボインタークーラ5と、
ターボインタークーラ5を通過した海水10を海
水出口8へ導くパイプ体とによつて構成され、パ
イプ体のうち水冷ジヤケツト3に収められた部分
には熱交換器6が装着されている。
一方、第2の冷却系統に封入された冷却水9は
冷却水ポンプ18によつて流動されて燃焼室1の
周辺を通り、水冷ジヤケツト3内で排気マニホル
ド2、熱交換器6に沿つて流れ、冷却水の出口1
1より排出される。
冷却水の出口11より排出された冷却水は、再
度、冷却水ポンプ18により流動され、第2の冷
却系統を循環的に流動するようになつている。
ターボチヤージヤ12への排気ガスの入口側に
は、第3図に示すように、未燃焼燃料や排気ガス
中の水蒸気等の露結した液体を捕集する凹状の液
体溜部15が形成され、液体溜部15には液体溜
部15に捕集された液体を排出するドレン装置と
してのドレンコツク16が設けられ、液体溜部1
5はターボチヤージヤ12に排気ガスを供給する
排気マニホルド2の下流側に配置されている。
第1図中、符号4は吸気マニホルド、13は排
気ガスの排気出口、14は吸気入口である。
舶用内燃機関の駆動時において、冷却水9は第
2の冷却系統を循環的に流動するが、水冷ジヤケ
ツト3内を通過する際、第1の冷却系統の一部を
構成するパイプ体に装着された熱交換器6により
熱交換器6内を流通する海水10との間で熱交換
が行われ(第2図参照)、ほぼ海水10の温度
(例えば、30℃)にまで冷却されるので、水冷ジ
ヤケツト3内の冷却水9によつて冷却される排気
マニホルド2の温度が低温度(例えば、50℃〜80
℃)に保たれる。
一方、排気マニホルド4は吸気入口14から吸
入され、ターボインタークーラ5で冷却された吸
気が吸気マニホルド4に常時供給されるため、そ
の表面温度が100℃以上になることはない。
舶用内燃機関のアイドル運転時や軽負荷運転時
には、冷却水9の温度、油温、吸気温度及び燃焼
室1の温度が低くなり、機関の燃焼効率が落ちる
ため、未燃焼燃料が液滴のまま、または、熱分解
してHCとなつて、排気マニホルド2中に排出さ
れる。
また、排気マニホルド2が冷却されて低温度と
なつているため、排気ガス中の水蒸気等もこの中
で露結して液化する。
このような傾向は長時間に亘るアイドル運転や
軽負荷運転により益々助長されることとなるが、
本実施例によれば、排気マニホルド2中で液化し
た未燃焼燃料や排気ガス中の水蒸気等は、排気マ
ニホルド2の下流側に形成された凹状の液体溜部
15に捕集されるため、これらの液体が排気マニ
ホルド2の最下流側に備えられたターボチヤージ
ヤ12に侵入して悪影響を及ぼしたり、排気マニ
ホルド2とターボチヤージヤ12との結合部ある
いはターボチヤージヤ12と排気出口13との結
合部におけるガスケツト部等から漏洩して機関周
辺を汚染したりすることはない。
また、液体溜部15に補集された未燃焼燃料や
水等の液体は、アイドル運転や軽負荷運転の終了
時、即ち、漁獲終了時にドレンコツク16を開放
して排出する。
なお、ドレン装置としては、液体溜部15と外
部とをドレンパイプで結ぶようにしたものを用い
ても良い。
考案の効果 以上に述べたように、本考案の舶用内燃機関に
よれば、機関の長時間のアイドル運転や軽負荷運
転を行つた場合であつても、排気マニホルド内で
露結した未燃焼燃料や排気ガス中の水蒸気等の液
体をターボチヤージヤへの排気ガスの入口側の液
体溜部に捕集することができ、これらの液体が排
気ガスと共にターボチヤージヤに侵入してターボ
チヤージヤに悪影響を及ぼしたり、ガスケツト部
から漏洩して機関周辺を汚染したりすることがな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の実施例の舶用内燃機関の概
略上面図、第2図は、第1図の要部切断側面図、
第3図は、第2図の要部縦断面図である。 1……燃焼室、2……排気マニホルド、3……
水冷ジヤケツト、4……吸気マニホルド、5……
ターボインタークーラ、6……熱交換器、7……
海水入口、8……海水出口、9……冷却水、10
……海水、11……冷却水の出口、12……ター
ボチヤージヤ、13……排気出口、14……吸気
入口、15……液体溜部、16……ドレンコツ
ク、17……ポンプ、18……冷却水ポンプ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 冷却装置を備えた排気マニホルドをターボチヤ
    ージヤに連絡した舶用内燃機関において、前記タ
    ーボチヤージヤへの排気ガスの入口側に未燃焼燃
    料や排気ガス中の水蒸気等の露結した液体を捕集
    する液体溜部を設け、前記液体溜部に捕集された
    液体を排出するドレン装置を設けたことを特徴と
    する舶用内燃機関。
JP1983011131U 1983-01-31 1983-01-31 舶用内燃機関 Granted JPS59117830U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1983011131U JPS59117830U (ja) 1983-01-31 1983-01-31 舶用内燃機関

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1983011131U JPS59117830U (ja) 1983-01-31 1983-01-31 舶用内燃機関

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59117830U JPS59117830U (ja) 1984-08-09
JPH0216015Y2 true JPH0216015Y2 (ja) 1990-05-01

Family

ID=30142554

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1983011131U Granted JPS59117830U (ja) 1983-01-31 1983-01-31 舶用内燃機関

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS59117830U (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58112B2 (ja) * 1976-12-22 1983-01-05 インタ−ナショナル ビジネス マシ−ンズ コ−ポレ−ション デ−タ記憶装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5456021U (ja) * 1977-09-28 1979-04-18
JPS54178819U (ja) * 1978-06-08 1979-12-18
JPS5692519U (ja) * 1979-12-17 1981-07-23
JPS58112U (ja) * 1981-06-23 1983-01-05 株式会社東芝 パルス燃焼装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58112B2 (ja) * 1976-12-22 1983-01-05 インタ−ナショナル ビジネス マシ−ンズ コ−ポレ−ション デ−タ記憶装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59117830U (ja) 1984-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6337452Y2 (ja)
US4459966A (en) Apparatus for the return of crankcase vapors into a combustion chamber of an internal combustion engine
GB2377971A (en) Engine positive crankcase ventilation (PCV) system with a thermal management system including a heat pipe
JPH11247665A (ja) 2サイクルディーゼル機関の窒素酸化物低減構造
JPH0216015Y2 (ja)
JP3282072B2 (ja) エンジンのブリーザ装置
JPH0459321U (ja)
JP3109364B2 (ja) 内燃機関の吸気装置
JPS6329150Y2 (ja)
JP2511758Y2 (ja) 内燃機関のブロ―バイガス還流装置
JPS59203860A (ja) 車輛用内燃機関の与圧吸気導入装置
WO2015163052A1 (ja) 内燃機関の冷却装置
JPH0417768Y2 (ja)
JP3608668B2 (ja) インタークーラー付きディーゼルエンジン
JP2510205Y2 (ja) ブロ―バイフィルタ―
JPS6211306Y2 (ja)
JPH0543233Y2 (ja)
JPH0139862Y2 (ja)
JP3024381B2 (ja) V型エンジンの補機取付装置
JP2002180912A (ja) エンジンのegr配管構造
JPS6095122U (ja) 内燃機関の沸騰冷却装置
JPS6129931Y2 (ja)
JPH0777116A (ja) 4行程内燃機関
JP2585452Y2 (ja) 車両用内燃機関におけるブローバイガス処理装置
JPS6214344Y2 (ja)