JPH0216005B2 - - Google Patents

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JPH0216005B2
JPH0216005B2 JP58200394A JP20039483A JPH0216005B2 JP H0216005 B2 JPH0216005 B2 JP H0216005B2 JP 58200394 A JP58200394 A JP 58200394A JP 20039483 A JP20039483 A JP 20039483A JP H0216005 B2 JPH0216005 B2 JP H0216005B2
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JP
Japan
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ceramic
glass
resistor
capacitor
sheet
Prior art date
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JP58200394A
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JPS6092697A (ja
Inventor
Takeshi Nishizawa
Tetsuo Shirasu
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NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
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Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
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Publication of JPS6092697A publication Critical patent/JPS6092697A/ja
Publication of JPH0216005B2 publication Critical patent/JPH0216005B2/ja
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【発明の詳細な説明】 (1) 発明の属する分野の説明 本発明はコンデンサ、抵抗及び導体配線を有す
る複合セラミツク部品、特に誘電体、金属酸化物
抵抗体、絶縁体、導体を同時に焼成して複合化し
た積層セラミツク部品に関する。
(2) 従来の技術の説明 従来、電子回路における抵抗、コンデンサ、イ
ンダクタンス等の受動部品およびトランジスタ、
ダイオード等の能動部品はセラミツク等の基板に
プリント配線層を設け、半田付けして回路を作
り、それをユニツトとして用いることが行なわれ
ていた。この場合円板形またはチツプ型のコンデ
ンサやチツプ抵抗等を1個づつ取付けられねばな
らなかつた。
一方、第1図に示すようなアルミナ・グリーン
シートを用いたコンデンサ、抵抗を有する多層セ
ラミツク基板においては、コンデンサ部分を基体
材料の焼成と同時に形成し、その後抵抗体を焼付
けして形成するものである。しかし、この場合、
基体材料としてアルミナ・グリーンシート1を用
いているため焼成温度は1500℃以上と高温にしな
ければならず導体材料としてMo,W,Mn等の
電気伝導率の低い導体層2を用いて還元雰囲気中
で行なわなければならなかつた。またコンデンサ
形成部分3の誘電体層としてアルミナを用いてい
るため誘電率εも9程度と非常に低く、せいぜい
3pF/mm2程度の静電容量しか得ることが出来なか
つた。さらに抵抗部分を形成する工程において
は、焼成した基体上にスクリーン印刷等により抵
抗体4を印刷し、焼付けして形成するため、製造
工程が多くなることと、抵抗部分の数を増すに従
つて基体面積が大きくなり製品の小型化、高密度
化が困難になること等の欠点があつた。
また第2図〜第4図に示す構成のRC複合部品
も考えられている。各図には複合部品の模式的斜
視図aと等価回路図bを示した。
第2図、第3図においては積層チツプコンデン
サ12の外部電極11,11間に抵抗体4を接続
させて形成した構造をもつているが、複数個のコ
ンデンサおよび抵抗体の素子を1個の部品中に構
成することは困難であり、工程的にも多くの工程
が必要となり、熱サイクルも加わるためコストの
面でも、信頼性の面でも問題がある。第4図構成
のものは、積層構造中にコンデンサ形成部品3お
よび抵抗体4を有しているが、コンデンサ形成部
分3、絶縁体13のセラミツクシートは同一物質
であり、ステアタイト、フオルステライト、チタ
ン酸バリウム等を用いているため焼結後のセラミ
ツクの機械的強度は低い。従つてチツプ部品とし
て利用するには十分な機械的強度はあるが種々の
チツプ部品を搭載し、実装に利用する基板部品に
は機械的強度が不十分で適用出来ない欠点があ
る。また焼成後に、外部電極11を焼付けて完成
部品とするため製造工程を多く採らねばならず、
形状の大きな部品で、しかも多数個の抵抗体およ
びコンデンサの素子を構成することは困難であ
り、高密度化に対しても問題がある。
(3) 発明の目的 本発明の目的はこのような従来の欠点を除去
し、酸化性雰囲気中、低温で同時焼成して複数個
の抵抗体とコンデンサを構成するとともに、高誘
電率の誘電体を用いることにより大容量のコンデ
ンサを形成させた複合積層セラミツク部品を提供
することにある。
本発明によれば表面に電極パターンを有し、か
つ電極パターンと接続するバイアホールとを有す
る比誘電率か11以上の高誘電率誘電体層と、表面
に電極パターンを有し、かつ電極パターンと接続
するバイアホールとを設けた上記高誘電率誘電体
層と同一組成の高誘電率誘電体とアルミナ、ガラ
スとからなる混合層とが接して積層された構造を
含むことを特徴とする複合積層セラミツク部品が
得られる。
(4) 発明の構成および作用の説明 以下、本発明を実施例によつて詳細に説明す
る。
〔実施例〕
まず本発明で用いるガラス・セラミツクからな
る低誘電率誘電体生シート(以後ガラス・セラミ
ツク生シートと称す。)は酸化アルミニウム40〜
60重量%、結晶化ガラス60〜40重量%の組成範囲
で総量100%となるように選んだ混合粉末をバイ
ンダー、有機溶媒、可塑剤と共に泥漿化しドクタ
ーブレードを用いたスリツプキヤステイング製膜
により厚さ20μm〜300μmの生シートをポリエス
テルフイルム上に成形し、剥離したのち、所望の
外形寸法にパンチングしてシートを得る。ここで
用いた結晶化ガラス粉末の組成は、酸化物換算表
記に従つたとき酸化鉛、酸化ホウ素、二酸化ケイ
素、族元素酸化物、族元素(但し炭素、ケイ
素、鉛は除く)酸化物をそれぞれ重量比3〜66
%、2〜50%、4〜65%、0.1〜50%、0.02〜20
%の組成範囲で総量100%となるように選んだ組
成物で構成されている。
比誘電率が50以上の高誘電率誘電体(以降高誘
電体と称す。)生シートの出発原料粉末としては、
Fe2O3,PbO,Nb2O5,WO3粉末を所定量秤量
し、ボールミル混合して過乾燥後700〜800℃で
予焼を行なう。次にボールミル粉砕を行い、続い
てバインダー、有機溶媒、可塑剤と共に混合し泥
漿化する。次にこの泥漿をドクターブレードを用
いたスリツプキヤステイング製膜により厚さ10μ
m〜200μmの高誘電体生シートを得た。高誘電
体と結晶化ガラスの混合生シートの出発原料粉と
しては結晶化ガラスはガラス・セラミツク生シー
トに用いたものを使用した。また高誘電体粉末は
高誘電体生シートを作製する時に作られたものを
使用した。
結晶化ガラス粉末と高誘電体粉末を重量比で
5:95の割合で秤量し、ボールミル混合した混合
粉末にバインダー、有機溶媒及び可塑剤を混合し
泥漿化した。製膜はスリツプキヤステイング方法
により行い、厚み10μm〜50μmの混合生シート
を得た。
また抵抗体ペーストは二酸化ルテニウム粉末と
絶縁体生シートに用いた結晶化ガラス粉末とをそ
れぞれ重量比10:90〜50:50の範囲で所望の抵抗
値が得られるように混合した。それにエチルセル
ローズ、α−テルピネオール、ケロシン、芳香族
炭化水素系溶剤を含んだ有機ビヒクルと共に三本
ロールを用いて混練し、ペーストを作製した。
電極層および信号線に用いる導体は、Au,
Ag,Pd,Pt等の金属の単体もしくは1つ以上含
んだ合金粉末をエチルセルローズ、α−テルピネ
オール、ケロシン、芳香族炭化水素系溶剤等の有
機ビヒクルと共に混練しペースト状にしたものを
使用した。
第5図〜第11図は本発明の一実施例による複
合積層セラミツク部品を示したものである。これ
らの図でaは平面図、bは断面図である。製膜し
たガラス・セラミツク生シートを所望の外形寸法
にパンチングして第5図に示すガラス・セラミツ
ク生シート20に上下面の導通をもたらすための
バイアホール21を形成した。ここで形成するバ
イアホール21径は最小100μmまでが可能であ
つた。
次に、第6図に示すようにバイアホール21を
設けたガラス・セラミツク生シート20上に信号
線、シールド線に用いる導体層2をスクリーン印
刷法等により形成した。このとき同時にバイアホ
ール21の部分に導体が埋め込まれた。導体とし
てはAu,Ag,Pd,Pt等の金属の単体もしくは
これらを1以上含んだ合金からなるペーストを使
用した。ガラス・セラミツク生シート20のバイ
アホール21の部分及びその近傍にのみ導体層2
を形成したものも作製した。
次にバイアホール21部分とその近傍のみに導
体層2を形成したガラス・セラミツク生シート2
0に対して第7図に示す通り抵抗体ペースト23
を印刷した。また図示しないが場合によつてはバ
イアホールを形成しないガラス・セラミツク生シ
ートにも同様に抵抗体ペーストを印刷する。
次にコンデンサ側の構造について説明する。
本実施例で用いた高誘電体のPb(Fe1/2Nb1/2)
O3−Pb(Fe2/3 W1/3)O3二元系複合ペロブス
カイト化合物(以降PNWと称す)は誘電率が約
15000と大きいが、ガラス・セラミツク生シート
と積層して焼成すると高誘電体とガラス・セラミ
ツクとの間に収縮率の差から生ずる大きな応力が
加わり、悪くすると剥離が発生する。
PNWとガラス・セラミツクとを別個に焼成し
た時の収縮率はほぼ等しいが、積層した境界に於
ける収縮率は小さくなつてしまう。
発明者の研究によりPNWの焼結を進める液相
成分がガラス・セラミツク層へ拡散するため、
PNWの表面層が焼結できず収縮率が小さいこと
が判つた。そこでガラス・セラミツク層にPNW
の成分の一部を混合させることにより、PNWの
ガラス・セラミツク層への拡散を防止できること
が判明した。
そこでコンデンサを形成するためにまずPNW
生シート24を第8図に示すようにパンチングす
る。次にこのPNW生シート24のバイアホール
21部分とその近傍にのみ導体層2を形成したも
のに対しても第6図と同様な導体層2を形成す
る。次に混合生シート25上に電極層となる導体
層2を第9図に示すように形成する。
次に第11図に示すように第6図〜第9図のそ
れぞれのシートと、積層体の厚みを調整するため
の第10図のガラス・セラミツク生シート20
と、バイアホール21とその近傍のみに導体層2
を形成したガラス・セラミツク生シート20とを
温度100〜130℃、圧力200〜300Kg/cm2でプレス機
を用いて積層した。第11図において誘電体シー
トとその上、下面に形成された導体層2は、焼結
後のコンデンサ形成部分3となり、バイアホール
21と導体層2を経由して外部端子用の導体層2
6に接続している。
またRuO2系の抵抗体ペースト23も積層し、
焼成することにより抵抗体4が形成でき、バイア
ホール21および配線用の導体層2により、外部
へ導かれている。
このように積層、熱圧着した積層体を所定の外
形寸法に切断し、そしてバインダーを分解し気化
するための脱バインダー工程と、焼成工程とを経
過して焼成体を製作した。
このように製作された複合積層セラミツク部品
に内蔵されたコンデンサは、誘電体単独で製作さ
れたコンデンサに比べて60%位の静電容量を得
た。本発明で内蔵されたコンデンサは、従来方法
に比べてみると、15倍もの静電容量が得られた。
(5) 効果の説明 以上、本発明には次の効果がある。
複合積層セラミツク部品に組込まれる誘電体の
液相成分がガラス・セラミツク内へ拡散すること
が防止されることにより所定の誘電率を有する誘
電体が得られ、その結果大容量のコンデンサとセ
ラミツク配線基板が一体形成される。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は従来部品を示し、第1図、第
4図aは断面図、第2図a、第3図aは斜視図、
第2図b、第3図b、第4図bは等価回路図を示
す。第5図〜第10図は本発明の実施例の複合積
層セラミツク部品の各製造工程を示し、各図のa
は平面図、bは断面図を示す。第11図は本実施
例の完成部品の模式的内部断面図である。 1……アルミナシート、2……導体層、3……
コンデンサ形成部分、4……抵抗体、11……外
部電極、12……積層チツプコンデンサ、13…
…絶縁体、20……ガラス・セラミツク生シー
ト、21……バイアホール、23……抵抗ペース
ト、24……PNW生シート、25……混合生シ
ート、26……外部端子用の導体層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 表面にコンデンサ用電極と、一端が前記コン
    デンサ用電極に接続された配線用電極を有し、か
    つ前記配線用電極と接続するバイアホール内に充
    填された上下接続電極とを有する比誘電率が11以
    上の高誘電率誘電体層と、表面に抵抗体と、一端
    が前記抵抗体に接続された配線用電極を有し、か
    つ配線用電極と接続するバイアホール内に充填さ
    れた上下接続電極とを設けた前記高誘電率誘電体
    層と同一組成の高誘電率誘電体、アルミナ、ガラ
    スとからなる混合層とが接して積層された構造を
    含むことを特徴とする複合積層セラミツク部品。
JP58200394A 1983-10-26 1983-10-26 複合積層セラミツク部品 Granted JPS6092697A (ja)

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JP58200394A JPS6092697A (ja) 1983-10-26 1983-10-26 複合積層セラミツク部品

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JPS6092697A JPS6092697A (ja) 1985-05-24
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH051366U (ja) * 1991-06-26 1993-01-14 三菱自動車工業株式会社 形状可変シート

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JPS62139393A (ja) * 1985-12-13 1987-06-23 日本電気株式会社 複合積層セラミツク部品
JPH0691322B2 (ja) * 1987-04-01 1994-11-14 松下電器産業株式会社 セラミツク多層配線基板
JP4750921B2 (ja) * 2000-04-21 2011-08-17 富士通株式会社 荷電粒子線装置用電極及びその製造方法

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