JPH0215987Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、ブラインドのヘツドボツクスを取付
けるためのブラケツトの改良に関するものであ
る。

［従来の技術］ 従来、この種のブラケツトとして、頂板と後側
板とを一体に形成し、頂板前端に前側板上端を軸
着し、後側板下端に底板後端を軸着し、前側板下
端と底板前端との間に係脱部を設け、更に頂板の
前端より若干後方にＪ字状垂下部を設けたものが
提案されている（実開昭57−62298）。

上記従来のブラケツトにはブラインドのヘツド
ボツクスを取付けるには、前側板と底板との係脱
部を外して前側板及び底板を開き、ヘツドボツク
スの前部折曲縁をひとまずＪ字状垂下部に引掛け
た後に、ヘツドボツクスの底部を押しつつ底板を
引上げ、引続いて前側板を閉じ、係脱部を係合さ
せている。

［考案が解決しようとする問題点］ しかし、上記ブラケツトは、Ｊ字状垂下部にヘ
ツドボツクスの折曲縁を引掛ける際には前側板を
一方の手で押し上げてから、他方の手でヘツドボ
ツクスを持つて、その折曲縁とＪ字状垂下部との
掛り具合を確認しなければならず、この種のブラ
ケツトが高所にあることを考えると、ヘツドボツ
クスの取付けが容易でない問題点があつた。また
上記ブラケツトは前側板を最低１cm以上開かない
と、ヘツドボツクスを取付けることができないた
め、二重サツシの間のような狭い場所では使用で
きない問題点があつた。

本考案は、ヘツドボツクスの取付けが極めて簡
単で、しかも二重サツシの間のような狭い場所に
もヘツドボツクスを取付けることができるブライ
ンド用ブラケツトを提供することを目的とする。

［問題点を解決するための手段］ 本考案は、頂板と前側板と後側板とをコ字状に
一体に形成し、後側板下端に底板後端を軸着部が
後側板より前方に位置するように軸着し、前側板
下端と底板前端との間に係脱部を設け、頂板の前
端より若干後方にＪ字状垂下部を設けたブライン
ド用ブラケツトであつて、底板後端の軸着部と前
側板下端との間隔をブラインドのヘツドボツクス
の前後幅にほぼ等しく形成し、前側板とＪ字状垂
下部との間隔をヘツドボツクスの折曲縁の折曲幅
にほぼ等しく形成したものである。

［実施例］ 次に本考案の一実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。

第１図〜第５図において、ブラケツト１０は、
頂板１１と前側板１２と後側板１３と底板１４と
Ｊ字状垂下部１５とにより構成される。頂板１１
と前側板１２と後側板１３とをコ字状に一体に形
成する。後側板１３の下端には底板１４の後端を
軸着する。この軸着部１６は後側板１３より前方
に位置するように形成する。前側板１２の下端と
底板１４と前端との間には係脱部１７を設ける。
この例では係脱部１７は、前側板１２の下端をＬ
字状片１２ａに形成し（第３図）、底板１４の前
端にこのＬ字状片１２ａが挿通する細孔１４ａを
穿設し、Ｌ字状片１２ａが細孔１４ａに挿脱自在
に構成する。また頂板１１の前端及び前側板１２
の中央部分に切込みを入れ、折曲して垂下させ、
その先端を上方に湾曲させて、Ｊ字状垂下部１５
を形成する。１８はブラケツト１０の図示しない
天板への取付穴、１９は底板１４の上面に突設し
た突出部である。

本考案の特徴ある構成は、第１図及び第４図に
示すように、底板１４の軸着部１６と前側板１２
の下端との間隔Ｔをブラインドのヘツドボツクス
２０の前後幅Ｄにほぼ等しく形成し、前側板１２
とＪ字状垂下部１５との間隔ｔをヘツドボツクス
２０の折曲縁２１の折曲幅ｄにほぼ等しく形成し
たものである。

［作用］ このような構成のブラケツト１０にヘツドボツ
クス２０を取付けるには、予め取付穴１８を介し
てブラケツト１０を図示しない天板に取付けた
後、第１図に示すように、前側板１２と底板１４
との係脱部１７を外して底板１４の前端を下方に
垂下させ、軸着部１６と前側板１２との間を開口
させる。次にヘツドボツクス２０を、その底部を
押しつつこの開口部の真下から矢印に示す上方に
持ち上げると、間隔Ｔは前後幅Ｄにほぼ等しいた
め、ヘツドボツクス２０の前部及び後部が前側板
１２と軸着部１６とに接触しながらブラケツト１
０内に挿入される。挿入したヘツドボツクス２０
を更に押し上げると、この前部折曲縁２１が、今
度は前側板１２とＪ字状垂下部１５との間を通つ
て頂板１１に突当る。前部折曲縁２１が頂板１１
に突当つたところで、ヘツドボツクス２０の底部
後端を後方に押上げると、ブラケツト１０内の軸
着部１６の上にヘツドボツクス２０の底部後端が
着座し、前部折曲縁２１は頂板１１から離れてＪ
字状垂下部１５に引掛かる。本考案のブラケツト
１０は間隔Ｔ、ｔをヘツドボツクス２０の寸法に
合わせてあるため、この状態でブラケツト１０か
ら外れて落下する危険性はない。

これにより、従来のように前側板１２を前もつ
て開けなくても、また折曲縁２１とＪ字状垂下部
１５との掛り具合を確認するまでもなく、簡便に
ヘツドボツクス２０をブラケツト１０に仮止めす
ることができる。仮止め後にヘツドボツクス２０
の左右の位置調整が済めば、底板１４を閉じて前
側板１２のＬ字状片１２ａにその細孔１４ａを嵌
合した後、Ｌ字状片１２ａを第４図の破線で示す
ように折曲げて底板１４を固定し、取付作業を完
了する。

［考案の効果］ 以上述べたように、本考案のブラケツトによれ
ば、前側板を固定式にし、かつヘツドボツクスの
前後幅に合わせて前側板と軸着部との間隔を設定
し、更にヘツドボツクスの折曲縁の折曲幅に合わ
せて前側板とＪ字状垂下部との間隔を設定するこ
とにより、ヘツドボツクスをブラケツト内に挿入
するだけで、ほぼ自動的にヘツドボツクスを仮止
めすることができ、従来、上方のＪ字状垂下部と
折曲縁との掛り具合を見ながらヘツドボツクスを
取付けていたのに比較して著しく作業性が向上す
る。

また従来のブラインドと異なつて、ヘツドボツ
クスの前後幅にブラケツトと前側板と後側板との
間隔を狭めているため、二重サツシの間のような
狭い場所にもブラインドを取付けられる優れた効
果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例ブラインド用ブラケツト
に対するヘツドボツクスの取付け状態を示す側面
図、第２図は本考案実施例ブラインド用ブラケツ
トの平面図、第３図はその正面図、第４図はその
側面図、第５図はその底面図である。 １０……ブラケツト、１１……頂板、１２……
前側板、１３……後側板、１４……底板、１５…
…Ｊ字状垂下部、１６……軸着部、１７……係脱
部、２０……ヘツドボツクス、２１……折曲縁。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 頂板と前側板と後側板とをコ字状に一体に形成
   し、後側板下端に底板後端を軸着部が後側板より
   前方に位置するように軸着し、前側板下端と底板
   前端との間に係脱部を設け、頂板の前端より若干
   後方にＪ字状垂下部を設けたブラインド用ブラケ
   ツトであつて、 底板後端の軸着部と前側板下端との間隔をブラ
   インドのヘツドボツクスの前後幅にほぼ等しく形
   成し、前側板とＪ字状垂下部との間隔をヘツドボ
   ツクスの折曲縁の折曲幅にほぼ等しく形成したこ
   とを特徴とするブラインド用ブラケツト。