JPH02158107A - 樹脂フェライト - Google Patents
樹脂フェライトInfo
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- JPH02158107A JPH02158107A JP63313428A JP31342888A JPH02158107A JP H02158107 A JPH02158107 A JP H02158107A JP 63313428 A JP63313428 A JP 63313428A JP 31342888 A JP31342888 A JP 31342888A JP H02158107 A JPH02158107 A JP H02158107A
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- 229920005989 resin Polymers 0.000 title claims abstract description 27
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- 230000007423 decrease Effects 0.000 abstract description 4
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Landscapes
- Soft Magnetic Materials (AREA)
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、各種電子機器に利用されるインダクタンス素
子等に用いられる樹脂フェライトに関するものである。
子等に用いられる樹脂フェライトに関するものである。
従来の技術
軟磁性フェライトの粉体を樹脂と混合し、成形硬化させ
る軟磁性の樹脂フェライトにおいて、その高透磁率化を
達成するために、樹脂フェライトに用いるフェライト粉
体について、従来から様々な検討が行われている。
る軟磁性の樹脂フェライトにおいて、その高透磁率化を
達成するために、樹脂フェライトに用いるフェライト粉
体について、従来から様々な検討が行われている。
樹脂フェライトに用いられるフェライト粉体は、主にフ
ェライトの仮焼ベレットを粉砕したものを用いる。その
ようにして得られたフェライト粉体は、広範囲にわたり
連続した粒度分布を持つ。この粉体に対し、分級機、ふ
るい等を用いてサイズ分けを行い、樹脂フェライトの透
磁率と、それに用いるフェライト粉体の粒径の関係を調
べた結果、粒径が大きくなるほど、樹脂フェライトの透
磁率は大きくなることがわかった。そして、成形性につ
いても考慮した上で、フェライト粉体には、45μm以
上150μm未満の粒径のものが最適であることがわか
った。
ェライトの仮焼ベレットを粉砕したものを用いる。その
ようにして得られたフェライト粉体は、広範囲にわたり
連続した粒度分布を持つ。この粉体に対し、分級機、ふ
るい等を用いてサイズ分けを行い、樹脂フェライトの透
磁率と、それに用いるフェライト粉体の粒径の関係を調
べた結果、粒径が大きくなるほど、樹脂フェライトの透
磁率は大きくなることがわかった。そして、成形性につ
いても考慮した上で、フェライト粉体には、45μm以
上150μm未満の粒径のものが最適であることがわか
った。
また、軟磁性フェライトを代表する2つのフェライト、
すなわち、Ni−Zn系フェライトを粉体に用いた場合
と、Mn−Zn系フェライトを粉体に用いた場合、後者
のほうが透磁率が高くなることがわかった。
すなわち、Ni−Zn系フェライトを粉体に用いた場合
と、Mn−Zn系フェライトを粉体に用いた場合、後者
のほうが透磁率が高くなることがわかった。
さらに透磁率を高くする方法として、フェライト粉体の
樹脂中への充填率を増加させることが考えられる。
樹脂中への充填率を増加させることが考えられる。
一般に、大粒径の粒子のすき間に小粒径の粒子が入シ込
むような構造を採ることによって、その成形体の充填率
が増加することが明らかになっている。したがって、4
5μm以上150μm未満の大粒径のフェライト粉体に
0..5μm以上10μm未満の小粒径のフェライト粉
体を混合した粉体を用いることによって、充填率は増し
、透磁率が高くなる。
むような構造を採ることによって、その成形体の充填率
が増加することが明らかになっている。したがって、4
5μm以上150μm未満の大粒径のフェライト粉体に
0..5μm以上10μm未満の小粒径のフェライト粉
体を混合した粉体を用いることによって、充填率は増し
、透磁率が高くなる。
尚、フェライト粉体の粒径がO,Sμm未満になると保
磁力が急増し、軟磁性材料として適さないことと、フェ
ライト仮焼ベレット粉砕後、最も大量に得られるフェラ
イト粉体が粒径05μm以上10μm未満であることか
ら小粒径フェライトの粒径を上のように定めた。
磁力が急増し、軟磁性材料として適さないことと、フェ
ライト仮焼ベレット粉砕後、最も大量に得られるフェラ
イト粉体が粒径05μm以上10μm未満であることか
ら小粒径フェライトの粒径を上のように定めた。
発明が解決しようとする課題
上記のように、樹脂フェライトの高透磁化がなされてき
てはいるが、他の軟磁性材料に比べてその透磁率はまだ
かなシ低く、インダクタンス素子等に用いる軟磁性材料
としては、さらに透磁率を高めていく必要がある。
てはいるが、他の軟磁性材料に比べてその透磁率はまだ
かなシ低く、インダクタンス素子等に用いる軟磁性材料
としては、さらに透磁率を高めていく必要がある。
本発明は以上のような従来の欠点を除去し、高透磁率な
樹脂フェライトを提供することを目的とするものである
。
樹脂フェライトを提供することを目的とするものである
。
課題を解決するための手段
上記課題を解決するため、本発明では、大粒径のフェラ
イト粉体と小粒径のフェライト粉体を混合した粉体を用
いるにあたって、大粒径のフェライト粉体KMn −Z
n系フェライトを用い、小粒径のフェライト粉体にNi
−Zn系フェライトを用い、Mn−Zn系およびNi−
Zn系フェライトの樹脂フェライトとしたものである。
イト粉体と小粒径のフェライト粉体を混合した粉体を用
いるにあたって、大粒径のフェライト粉体KMn −Z
n系フェライトを用い、小粒径のフェライト粉体にNi
−Zn系フェライトを用い、Mn−Zn系およびNi−
Zn系フェライトの樹脂フェライトとしたものである。
作用
大粒径のフェライトにMn−Zn系フェライトを用い、
小粒径のフェライトにNi−Zn系フェライトを用いた
場合、小粒径のフェライトにMn−Zn系フェライトを
用いた場合よりも、その樹脂フェライトの密度が高くな
っており、フェライト粉体の充填率の増加が透磁率を高
くしていると考えられる。
小粒径のフェライトにNi−Zn系フェライトを用いた
場合、小粒径のフェライトにMn−Zn系フェライトを
用いた場合よりも、その樹脂フェライトの密度が高くな
っており、フェライト粉体の充填率の増加が透磁率を高
くしていると考えられる。
まだ、Mn−Zn系7xライトとNi−Zn系フェライ
トを複合させることによって、損失が小さくなるという
結果も得られた。これは、比抵抗の高いNi−Zn系フ
ェライト粉体が、高抵抗層のような役割を果たし、うず
電流損失が低下したためと考えられる。
トを複合させることによって、損失が小さくなるという
結果も得られた。これは、比抵抗の高いNi−Zn系フ
ェライト粉体が、高抵抗層のような役割を果たし、うず
電流損失が低下したためと考えられる。
実施例
以下、本発明の実施例について説明する。
(実施例1)
Ni−Zn系およびMn−Zn系フェライト仮焼ベレッ
トを、それぞれ粉砕し、05μm以上10μm未満の小
粒径の粉体と45μm以上160μm未満の大粒径の粉
体を得た。この粉体を用いて、45μn以上150.c
zm未溝の大粒径Mn−Zn系フェライトに0.5μm
以上10μm未満のNi−Zn系フェライト粉体を33
wt%混合したフェライト粉体を準備し、エポキシ樹脂
を7wt%混合し混練した後、0,5 t/cInlの
圧力で圧縮成形し、一定時間加熱し熱硬化させ、内径7
mm、外径12mm、厚さ3mmのリングコアを作成し
た。
トを、それぞれ粉砕し、05μm以上10μm未満の小
粒径の粉体と45μm以上160μm未満の大粒径の粉
体を得た。この粉体を用いて、45μn以上150.c
zm未溝の大粒径Mn−Zn系フェライトに0.5μm
以上10μm未満のNi−Zn系フェライト粉体を33
wt%混合したフェライト粉体を準備し、エポキシ樹脂
を7wt%混合し混練した後、0,5 t/cInlの
圧力で圧縮成形し、一定時間加熱し熱硬化させ、内径7
mm、外径12mm、厚さ3mmのリングコアを作成し
た。
そのリングコアに対し、密度と比抵抗を測定し、さらに
、0.2111111φの被覆銅線で40回コイルを巻
き、インピーダンスアナライザを用いて1MHzでのL
とQを測定し、そのデータから交流初透磁率μiacと
損失係数tanδを算出した。
、0.2111111φの被覆銅線で40回コイルを巻
き、インピーダンスアナライザを用いて1MHzでのL
とQを測定し、そのデータから交流初透磁率μiacと
損失係数tanδを算出した。
比較のため、樹脂フェライト中の粉体に45μm以上1
60μm未満の大粒径のMn−Zn系フェライトのみを
用いた樹脂フェライト(比較品1)と、45μlo以上
150μm未満の大粒径のMn−Zn系フェライト粉体
に、0.5μm以上10μm未満の小粒径のMn−Zn
系フェライト粉体を33Wt4混合した粉体を用いた樹
脂フェライト(比較品2)についても同様な測定を行っ
た。その結果を表1に示す。
60μm未満の大粒径のMn−Zn系フェライトのみを
用いた樹脂フェライト(比較品1)と、45μlo以上
150μm未満の大粒径のMn−Zn系フェライト粉体
に、0.5μm以上10μm未満の小粒径のMn−Zn
系フェライト粉体を33Wt4混合した粉体を用いた樹
脂フェライト(比較品2)についても同様な測定を行っ
た。その結果を表1に示す。
表
この結果から、交流初透磁率μiacについて、比較品
2は比較品1よシも約16チ向上しており、さらに本発
明品は比較品2よりも約27チ向上している。樹脂フェ
ライトの密度が増加するに従って、交流初透磁率μia
cが増加していることがわかる。損失係数tanδにつ
いては、比較品2は比較品1よりも損失が増大しており
、大粒径のフェライト粉体に、それと同種類の小粒径を
混合すると、損失が増大してしまう。しかし、本発明品
のように、小粒径のフェライト粉体に異種類のフェライ
トを用いることによって、損失を小さくすることができ
る。樹脂フェライトの比抵抗が大きいほど損失が減少し
ており、これは、うず電流損失の減少によるものと考え
られる。
2は比較品1よシも約16チ向上しており、さらに本発
明品は比較品2よりも約27チ向上している。樹脂フェ
ライトの密度が増加するに従って、交流初透磁率μia
cが増加していることがわかる。損失係数tanδにつ
いては、比較品2は比較品1よりも損失が増大しており
、大粒径のフェライト粉体に、それと同種類の小粒径を
混合すると、損失が増大してしまう。しかし、本発明品
のように、小粒径のフェライト粉体に異種類のフェライ
トを用いることによって、損失を小さくすることができ
る。樹脂フェライトの比抵抗が大きいほど損失が減少し
ており、これは、うず電流損失の減少によるものと考え
られる。
このように、本発明は、高透磁率化と低損失化を同時に
なし得るものである。
なし得るものである。
なお、フェライト粉体には若干の添加物が含まれていて
もかまわない。また、本発明で用いられる樹脂は、主に
エポキシ樹脂であるが、フェノール樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂などの熱硬化性樹脂あるいはボリイばド、p
ps、液晶ポリマーなどの熱可塑性樹脂でも有効である
ことはいうまでもない。
もかまわない。また、本発明で用いられる樹脂は、主に
エポキシ樹脂であるが、フェノール樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂などの熱硬化性樹脂あるいはボリイばド、p
ps、液晶ポリマーなどの熱可塑性樹脂でも有効である
ことはいうまでもない。
(実施例2)
粒径が45μm以上150μm未満の大粒径のMn−Z
n系フェライト粉体に、05μm以上10.cz!1未
満の小粒径のMn−Zn系フェライト粉体を混合した粉
体を用いた樹脂フェライト(比較品)と小粒径粉体をN
i−Zn系フェライトに置き換えた粉体を用いた樹脂フ
ェライト(本発明品)について、混合の際の小粒径粉体
の含有量を変化させ、実施例1と同様にして交流初透磁
率μiaoを測定した。
n系フェライト粉体に、05μm以上10.cz!1未
満の小粒径のMn−Zn系フェライト粉体を混合した粉
体を用いた樹脂フェライト(比較品)と小粒径粉体をN
i−Zn系フェライトに置き換えた粉体を用いた樹脂フ
ェライト(本発明品)について、混合の際の小粒径粉体
の含有量を変化させ、実施例1と同様にして交流初透磁
率μiaoを測定した。
その結果を第1図に示す。
比較品の最高値は、小粒径のフェライト粉体の含有率が
33wt%のとき、交流初透磁率μ1ac=23である
。本発明品の交流初透磁率μiaaが、比較品の最高値
よシも大きくなるのは、小粒径フェライト粉体の含有率
が10%以上70%以下であることがわかる。
33wt%のとき、交流初透磁率μ1ac=23である
。本発明品の交流初透磁率μiaaが、比較品の最高値
よシも大きくなるのは、小粒径フェライト粉体の含有率
が10%以上70%以下であることがわかる。
発明の効果
以上のように、45μm以上160μm未満の大粒径の
Mn−Zn系フェライト粉体のつくるすき間K、0..
5μm以上10μm未満の小粒径のNi−Zn系フェラ
イト粉体が入り込んだ構造を持つ樹脂フェライトの透磁
率は、小粒径の7エライト粉体がMn−Zn系フェライ
トである場合よシも最高で約27%向上し、損失も約6
6チ減少している。本発明は、透磁率の向上と、損失の
減少を同時になし得るという優れた効果を奏するもので
ある。
Mn−Zn系フェライト粉体のつくるすき間K、0..
5μm以上10μm未満の小粒径のNi−Zn系フェラ
イト粉体が入り込んだ構造を持つ樹脂フェライトの透磁
率は、小粒径の7エライト粉体がMn−Zn系フェライ
トである場合よシも最高で約27%向上し、損失も約6
6チ減少している。本発明は、透磁率の向上と、損失の
減少を同時になし得るという優れた効果を奏するもので
ある。
第1図は、大粒径のフェライト粉体と小粒径のフェライ
ト粉体を混合した際の、小粒径7エライト粉体の含有率
とその粉体を用いた樹脂フェライトの交流初透磁率μi
aaの関係を示す特性図である。
ト粉体を混合した際の、小粒径7エライト粉体の含有率
とその粉体を用いた樹脂フェライトの交流初透磁率μi
aaの関係を示す特性図である。
Claims (2)
- (1)フェライト粉体が、45μm以上150μm未満
の大粒径の粉体に、0.5μm以上10μm未満の小粒
径の粉体が混合された粉体で構成され、大粒径の粉体に
Mn−Zn系フェライトを用い、小粒径の粉体にNi−
Zn系フェライトを用いることを特徴とする樹脂フェラ
イト。 - (2)大粒径のフェライト粉体に対する小粒径のフェラ
イト粉体の混合の割り合いが、10wt%以上70wt
%以下であることを特徴とする請求項1記載の樹脂フェ
ライト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63313428A JPH02158107A (ja) | 1988-12-12 | 1988-12-12 | 樹脂フェライト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63313428A JPH02158107A (ja) | 1988-12-12 | 1988-12-12 | 樹脂フェライト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02158107A true JPH02158107A (ja) | 1990-06-18 |
Family
ID=18041180
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63313428A Pending JPH02158107A (ja) | 1988-12-12 | 1988-12-12 | 樹脂フェライト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02158107A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2284102A (en) * | 1993-11-18 | 1995-05-24 | Anthony James Doyle | Inductors |
JP2002080725A (ja) * | 2000-09-04 | 2002-03-19 | Hattori Sangyo Kk | 磁性体粒子含有成形物 |
CN113168955A (zh) * | 2018-11-16 | 2021-07-23 | Lg伊诺特有限公司 | 使用复合材料的磁芯 |
CN114479435A (zh) * | 2021-12-30 | 2022-05-13 | 昆山科运新型工程材料科技有限公司 | 一种电磁屏蔽导磁高分子合金的制备方法及其产品 |
-
1988
- 1988-12-12 JP JP63313428A patent/JPH02158107A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2284102A (en) * | 1993-11-18 | 1995-05-24 | Anthony James Doyle | Inductors |
JP2002080725A (ja) * | 2000-09-04 | 2002-03-19 | Hattori Sangyo Kk | 磁性体粒子含有成形物 |
CN113168955A (zh) * | 2018-11-16 | 2021-07-23 | Lg伊诺特有限公司 | 使用复合材料的磁芯 |
CN114479435A (zh) * | 2021-12-30 | 2022-05-13 | 昆山科运新型工程材料科技有限公司 | 一种电磁屏蔽导磁高分子合金的制备方法及其产品 |
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