JPH0215655Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は計数帯封機に関し、特に、紙葉類束の
帯封紙に正確かつ確実に捺印をするための新規な
改良に関するものである。

従来、計数帯封機における捺印装置としては
種々の形式のものが提案されていたが、いずれの
形式においても、帯封紙によつて結束された紙葉
類束を一定距離搬送した後、受台上の紙葉類束の
帯封紙に上方から捺印する構成であつた。

しかしながら、以上のような従来構成において
は、紙葉類束自体が捺印される時にフリーとなる
ため、印字ズレが発生したり、帯封紙によつて結
束後の紙葉類束は弓形状であるため、帯封紙と紙
葉類束との間に空間が出来、そのために印字のカ
スレ等が発生していた。

また、捺印時のスタンプ体の駆動源がACソレ
ノイドであつた為、騒音が大きく問題となつてい
た。

本考案は以上のような種々の欠点をすみやかに
除去するための極めて効果的な手段を提供するこ
とを目的とするもので、特に、紙葉類束をクラン
プするクランププレートに隣接してスタンプ体を
設け、紙葉類束を前記クランププレートと共に帯
封紙により帯封した状態で、スタンプ体により日
付等の印字をクランププレートの平らな面に支持
された帯封紙に行なうようにした構成に特徴を有
するものである。また、好適な実施例において
は、前記スタンプ体の駆動部を板カムと駆動モー
タとで構成し、騒音問題を解決している。

以下、図面と共に本考案による計数帯封機、特
にその捺印装置の好適な実施例について詳細に説
明する。

第１図において符号１で示されるものは、図示
しない機構により作動可能のクランププレート２
に保持された紙葉類束である。図示しない公知の
帯封部により紙葉類束１に巻回された帯封紙３は
クランププレート２にも巻回されている。クラン
ププレート２は平らな外面２ａと弓状に湾曲した
内面２ｂとを有し、内面に紙葉類束１が接触して
その帯封が確実に行なわれ、外面２ａには帯封紙
３が接触する。

クランププレート２に隣接する位置には、本体
（図示せず）に軸支部４を介して回動自在に軸支
されたスタンプアーム５が設けられており、スタ
ンプアーム５の一端５ａにはスタンプ体６を一体
に有する断面Ｕ字形のホルダ７がねじ８により固
定されていると共に、スタンプ体６の一端には、
スタンプ活字組９が装着されている。復帰ばね１
０は、スタンプアーム５の他端５ｂにその一端１
０ａが設けられ、他端１０ｂが本体（図示せず）
に固定されており、スタンプアーム５は常に矢印
Ａの方向に付勢されている。

スタンプアーム５の他端５ｂの側部にはローラ
１１が設けられており、ローラ１１は、前記本体
に装着された駆動モータ１２の回転軸１３に固定
された板カム１４の外周面１４ａに常時係合して
いる。板カム１４はその偏心位置に回転軸１３が
固定されていることにより、偏心板カムとなつて
おり、板カム１４の回転によりスタンプアーム５
は復帰ばね１０の力に抗して矢印Ｂの方向に移動
される。

板カム１４の側面には回転検出ドツグ１５が突
設されており、板カム１４の回転時に、回転検出
ドツグ１５は本体（図示せず）に装着された回転
検出器１６の一対の検出部１６ａ，１６ａ間を通
過可能であり、検出部１６ａ，１６ａ間に回転検
出ドツグ１５の先端部が位置した時に、各検出部
１６ａ，１６ａが磁気的又は光学的作用によつて
板カム１４の一回転を検出することができる。

尚、スタンプアーム５、板カム１４および駆動
モータ１２がスタンプ体６のスタンプ駆動部１７
を構成している。

以上のような構成において、本考案による帯封
紙の捺印装置を作動させる場合について説明する
と、まず、スタンプ体６に所定のスタンプ活字組
９を組み込んだ後、第２図のタイミングチヤート
で示すように、スタート信号により駆動モータ１
２をONとすると、カム板１４の回転に伴つて回
転検出器１６の出力はOFF状態となると共に、
第１図の待機位置、即ち不作動位置にいたスタン
プ体６は、徐々に復帰ばね１０の作用に抗して矢
印Ｃの方向に移動し、回転検出器１６のOFF信
号のほぼ中間時点でスタンプ活字組９が帯封紙３
を押圧するスタンプ位置、即ち作動位置にきて帯
封紙３への印字が行なわれる。さらに、板カム１
４が回転すると、スタンプアーム５は矢印Ａの方
向に回動するため、スタンプ活字組９は帯封紙３
から徐々に離れ、帯封紙３への印字が完了される
と同時に、板カム１４が一回転したことが回転検
出器１６により検出されて停止信号が出され、次
の印字工程に備えて待機する。

本考案による帯封紙の捺印装置は以上のような
構成と作用とを備えているため、クランププレー
トの平らな外面上に支持された帯封紙に印字が行
なわれるので、印字のズレ、カスレ等のない安定
した捺印面を確実且つ正確に得ることができる。
又、スタンプ体を駆動するためのスタンプ駆動部
が駆動モータによる回転形の伝達手段であるた
め、印字時の騒音を大巾に低くすることが出来る
等の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による捺印装置を備えた計数帯
封機の要部斜視図、第２図はタイミングチヤート
図である。 １は紙葉類束、２はクランププレート、２ａは
外面、２ｂは内面、３は帯封紙、４は軸支部、５
はスタンプアーム、６はスタンプ体、７はホル
ダ、８はねじ、９はスタンプ活字組、１０は復帰
ばね、１１はローラ、１２は駆動モータ、１３は
回転軸、１４は板カム、１４ａは外周面、１５は
回転検出ドツグ、１６は回転検出器、１７はスタ
ンプ駆動部である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 弓状に湾曲した内面２ｂと平らな外面２ａを有
   するクランププレート２の前記内面２ｂ側に紙葉
   類束１を湾曲させて接合させ、前記紙葉類束１と
   クランププレート２の外周に巻回した帯封紙３に
   対して、スタンプ活字組９によつて捺印するよう
   にした計数帯封機の捺印装置において、 前記外面２ａに対峙して設けられ、前記クラン
   ププレート外面上の平ら状の帯封紙３に捺印しう
   る作動位置及び帯封紙３から離れる不作動位置を
   取るスタンプ活字組９を有するスタンプ体６と、 前記スタンプ体６をその一端５ａに有し、復帰
   ばね１０、板カム１４及び駆動モータ１２からな
   るスタンプ駆動部１７によつて回動自在に軸支さ
   れたスタンプアーム５とを備え、 前記外面２ａに巻回された平ら状の帯封紙３に
   対して捺印をするように構成したことを特徴とす
   る計数帯封機の捺印装置。