JPH0215617Y2 - - Google Patents

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JPH0215617Y2
JPH0215617Y2 JP16148884U JP16148884U JPH0215617Y2 JP H0215617 Y2 JPH0215617 Y2 JP H0215617Y2 JP 16148884 U JP16148884 U JP 16148884U JP 16148884 U JP16148884 U JP 16148884U JP H0215617 Y2 JPH0215617 Y2 JP H0215617Y2
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mold
cement
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molding
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案はセメント硬化物、特に厚肉部を有す
るセメント硬化物の成形装置に関するものであ
る。 (従来の技術) 従来のこの種の成形装置としては、実公昭58−
45848号公報記載のように、例えば上型と下型を
備え、該下型に水抜き孔が設けられてなり、上記
上下型からなるキヤビテイ内に入れたセメント配
合物(未硬化物)を上面または側面から圧力を加
える一方、上記下型の水抜き孔からセメント配合
物中の水分を脱水して圧縮成形するようにされた
ものがある。 (考案が解決しようとする問題点) しかしながら、この装置では、下型の片面側か
らのみ脱水するため、厚肉部を有するセメント硬
化物を圧縮成形する場合、この厚肉部中の水分の
脱水が困難で完全でなく、脱型までの時間が長く
て製造効率が悪く、この部分の密度が低くなり強
度が不足するという問題があつた。 (問題点を解決するための手段) 本考案装置は厚肉部を有するセメント硬化物を
圧縮成形するものであつて、下型と上型を備え、
下型の型面全域に水抜き孔が多数開口して設けら
れ、上型の型面の上記厚肉部を成形する部位に水
抜き孔が多数開口して設けられているものであ
る。 (作用) セメント硬化物の脱水に際し、厚肉部について
は上下型の両面側から脱水する一方、その他の部
分については下型の片面側からのみ脱水し、全体
として均一で完全な脱水を行う。 (実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。 本考案に係る成形装置1は部分的に厚肉部2a
を有するセメント硬化物2を成形するためのもの
で、下型3と上型4を備えたものである。 下型3は固定基台5上に設けられた下型本体6
と、該下型本体6に設けられた下型部材7から構
成された固定型である。下型部材7はセメント硬
化物2の内側面全体を成形するもので、上面7a
が成形用の型面とされるとともに、該型面7aの
全域にわたつて水抜き孔8…が多数開口して設け
られている。一方、下型部材7の下面7bの周縁
部には空間形成枠9が全周にわたつて設けられ、
下型部材7を下型本体の取付部6aに取り付けた
状態において、該取付部6aと下型部材7の間に
水抜き空間10が形成される。また、下型部材7
の型面7aには濾材11が張設されており、該濾
材11はセメント硬化物2の原材料たるセメント
配合物が上記水抜き孔8に浸入するのを防止する
ためのもので、濾布、金網等からなり、例えば濾
布としてはナイロン、綿、サラン、ウレタン、ポ
リエステル、アクリル、毛、ポリプロピレン、ポ
リエチレン製のもの、もしくはこれらの合織布が
好適である。濾材11は周縁部11aが下型部材
7の周縁部を包み込むように覆い、上記空間形成
枠9に固定部材12…により固定されている。 下型本体6は固定基台5上に固設されて、減圧
室13が形成され、該減圧室13は上記取付部6
aに設けられた吸引孔14…を介して水抜き孔空
間10に連通される一方、吸引管15を介して吸
引ポンプ16に連結されている。また、減圧室1
3の適宜個所には排水孔(図示省略)が設けられ
ている。 上型4は可動垂直型17と可動傾斜型18から
構成された分割構造の可動型である。可動垂直型
17はセメント硬化物2の薄肉部2bの外側面を
成形するもので、下面17aが成形用の型面とさ
れている。該可動垂直型17は駆動手段(図示省
略)に連結された可動基台19に取り付けられ、
鉛直上下方向へ昇降可能とされている。 可動傾斜型18はセメント硬化物2の厚肉部2
aの外側面を成形するもので、駆動手段(図示省
略)に連結された可動基台20に取り付けられ、
斜め上下方向へ昇降可能とされている。該可動傾
斜型18は傾斜型本体21と型部材22からな
り、該型部材22の下面22aが成形用の型面と
されるとともに、該型面22aの全域にわたつて
水抜き孔23…が多数開口して設けられている。
また、上記型面22aには前述の下型部材7と同
様、濾材24が張設されており、該濾材24は濾
材11と同一材料からなる。濾材24は周縁部2
4aが型部材22の下面22aの周縁部に固定部
材25…により固定されている。 また、傾斜型本体21は上側部21aが可動基
台20に固設される一方、下側部21bに上記型
部材22が取り付けられて、減圧室26が形成さ
れている。該減圧室26は吸引管27を介して吸
引ポンプ16に連結されるとともに、底部に排水
孔(図示省略)が設けられている。 しかして、上記下型3と上型4との閉合状態に
おいて、型面7a,17a,22aにより成形用
キヤビテイ29が形成される。 なお、上記セメント硬化物2の原料であるセメ
ント配合物としては、例えば次のような組成のも
のが使用される。 セメント配合物の組成 普通ポルトランドセメント 120重量部 アスベスト繊維 40重量部 フライアツシユ 40重量部 添加剤 0.5重量部 水 100重量部 次に、上記成形装置1によるセメント硬化物の
成形方法を説明する。 (i) 予備成形型(図示省略)に原料を充填して、
成形装置1の成形用キヤビテイ29に対応した
形状に賦型して、予備成形品とする。 (ii) 成形装置1の上型4、つまり可動垂直型17
および可動傾斜型18を上昇させた状態で、上
記予備成形品を下型3の型面7aにセツトす
る。 (iii) 上記上型4を下降させて、予備成形品を圧縮
しながら下型3に閉合させ、成形用キヤビテイ
29を形成する。 (iv) 吸引ポンプ16を作動させ、減圧室13,2
6内の圧力を減圧させる。すると、この減圧状
態により成形用キヤビテイ29内の予備成形品
は水抜き孔8,23…を介して内部の水分が脱
水され、水硬反応に必要な程度の水分を含有す
るセメント硬化物2となる。すなわち、セメン
ト硬化物2の薄肉部2bにおいては、下型3の
水抜き孔8…を介して内側面側から脱水される
一方、厚肉部2aにおいては、下型3の水抜き
孔8…と上型4の水抜き孔23…の両者を介し
て内外両側面側から脱水される。そして、この
脱水された水分は、減圧室13,26に集めら
れ、排水孔(図示省略)等から排水される。 (v) 吸引ポンプ16を停止させた後、上型4を上
昇させて、上記セメント硬化物2を取り出し、
該セメント硬化物を常温下でもしくは養生室内
に入れて養生、硬化させて完成品となす。 なお、上述の実施例は一部にのみ厚肉部2bを
有するセメント硬化物2を成形するためのもので
あるが、全体が厚肉のセメント硬化物の場合に
は、上型4の型面全体つまり可動垂直型17の型
面17aにも水抜き孔が設けられる。また、上型
4の構造も図示例のものに限定されず、成形すべ
きセメント硬化物2の形状に対応した構造とされ
る。 (考案の効果) セメント硬化物の厚肉部においては成形品の両
面側から脱水成形されるから、密度の均一な成
形品が得られ、塗装後の塗膜密着性が良好とな
り、表面の凹凸がなく、外観が向上し、脱水
成形が容易になり、生産性が向上する等の効果が
得られる。なお、参考資料として、本考案に係る
成形装置により成形したセメント硬化物(以下
「本考案品」と略記する)と、従来の成形装置に
より成形したセメント硬化物(以下「従来品」と
略記する)の物性についての実験結果を下表に示
す。ただし、セメント硬化物の原料としては、本
考案品および従来品とも前述の実施例に例示した
組成のセメント配合物を使用した。 【表】
(b)濾布はナイロン布を使用。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係るセメント硬化物の成形装置
の一例を示す縦断面図である。 2……セメント硬化物、2a……厚肉部、3…
…下型、4……上型、7a……型面(下型)、8,
23……水抜き孔、17a,22a……型面(上
型)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 厚肉部を有するセメント硬化物を圧縮成形する
    ものであつて、下型と上型を備え、下型の型面全
    域に水抜き孔が多数開口して設けられ、上型の型
    面の前記厚肉部を成形する部位に水抜き孔が多数
    開口して設けられていることを特徴とするセメン
    ト硬化物の成形装置。
JP16148884U 1984-10-25 1984-10-25 Expired JPH0215617Y2 (ja)

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JP16148884U JPH0215617Y2 (ja) 1984-10-25 1984-10-25

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JPS6177206U JPS6177206U (ja) 1986-05-23
JPH0215617Y2 true JPH0215617Y2 (ja) 1990-04-26

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KR100363541B1 (ko) * 1997-12-10 2003-01-24 만도공조 주식회사 압축기 사판의 예비성형체 제조방법 및 제조장치

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Publication number Publication date
JPS6177206U (ja) 1986-05-23

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