JPH02155738A

JPH02155738A - カードシート

Info

Publication number: JPH02155738A
Application number: JP63311259A
Authority: JP
Inventors: Sadakazu Morio; 森尾　定和
Original assignee: Shikoku Paper Manufacturing Co
Current assignee: Shikoku Paper Manufacturing Co
Priority date: 1988-12-09
Filing date: 1988-12-09
Publication date: 1990-06-14

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、低コストでかつ高品質で製造することのでき
るプリペイドカードシートなどのカードシートに関する
。

（従来の技術及びその解決すべき課題）従来から、プリ
ペイド（代金前払い）カードシートなどのカードシート
に使用される材料として、種々のものが知られており、
例えば、紙や、不織布、合成紙、更には、ポリエチレン
テレフタレートフィルム等の基材の表面に磁性体などの
記録保持層を設けたものが知られている。

しかしながら、紙や合成紙は安価である点では優れてい
るが、紙では寸法安定性が悪かったり、湿度で歪んだり
、更には耐水性や強度等で劣るなど問題があり、一方、
合成紙の場合には耐熱性が劣り、ＵＶインキ等での印刷
時に波打ちを生じたり、更には曲げに対する反発性が劣
るなど問題となっていた。

これに対して、従来より１８８μｍ又は２５０μｍの厚
さで使用されているポリエチレンテレフタレートフィル
ムを使用したものは耐水性や、耐熱性、寸法安定性、強
度などの点で浸れてはいるが、ポリエチレンテレフタレ
ート自体が高価であり、カードシートの大量生産にとっ
て大きな問題となっていた。また、ポリエチレンテレフ
タレートフィルムは剛直で反発性が強いので、厚手のポ
リエチレンテレフタレート自体用すると、フィルムの巻
き取り等の作業に支障を来たしたり、巻きぐせカールの
解消が難しいため、印刷作業性が劣るなど問題となって
いた。

（発明の目的）従って、本発明は、低価格でかつ高品質であり、大量生
産に適したカードシートを提供することを目的とする。

本発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討した結
果、カードシートにおいて、記録保持層を設けるべき基
体として、ポリエチレンテレフタレート（以下、ＰＥＴ
という）を単独で使用するのではなく、両面に厚みが１
２〜３８μｍの薄いポリエチレンテレフタレートフィル
ムを設けた基材を使用することにより、上記目的が容易
に達成できることを見出し、本発明に至ったものである
。

（課題を解決するための手段）即ち、本発明は、両面に１２〜３８μの厚さのポリエチレンテレフタレー
トフィルムを設けた基材の前記ポリエチレンテレフタレ
ートフィルムの一方に記録保持層を設けたことを特徴と
するカードシート、に関するものである。

（実施例）以下、図面を参照しながら、本発明の実施例について説
明する。

第１図は、本発明の典型的なプリペイドカードシートの
断面図が示されていて、基材１の両面に厚さ２５μｍの
ＰＥＴフィルム２．３が設けられており、ＰＥＴフィル
ム２には、更にＰＥＴフィルム２側から、それぞれ記録
保持層としての磁気層４及びその磁気層４を保護する保
護層５が設けられている。

上記基材としては、耐熱性、耐水性及び反発性の良好な
ものとして、１００〜２００ｇ／ｍ’の強サイズ上質紙
が使用されるが、これにのみ限定されることはなく、耐
水性、耐熱性及び反発性を有する限り、種々の紙や、ポ
リプロピレンなどの合成繊維からなる不織布、更にはラ
テックスや合成ポリマー等のエマルジョンで含浸した紙
、合成紙、布等も使用することができる。

この基材の厚みは、カードシートの読取り機などに依存
して種々変動するが、通常１５０〜２５０μｍの範囲で
採用される。

ＰＥＴフィルムは特に限定されず、透明タイプや不透明
タイプなど何れのタイプのＰＥＴフィルムも使用するこ
とができる。

ＰＥＴフィルムの厚みは、１２〜３８μｍであり、この
ＰＥＴフィルムの厚みは従来の１８８〜２５０μｍのも
のに比べて、かなり薄く、二層併せた厚みでもかなり薄
いものとなり、それだけ従来のものよりも使用量は少な
くてすむ。更に、以下で述べるように、このような薄層
のＰＥＴフィルムを使用しても、従来より使用されてい
るカードシートに要求される強度、耐水性、耐熱性等の
物性を有する。

上記基紙１とＰＥＴフィルム２との結合は例えば、ドラ
イラミネート法やヒートシール法によって形成すること
ができる。例えば、ドライラミネート法としては、例え
ば、ポリエステル系、ポリエーテル系、ポリウレタン系
などの材料をトルエンや酢酸エチル、メチルエチルケト
ンなどの溶媒に溶解した接着剤又はこれらの無溶剤タイ
プの接着剤を上記基材ｌとＰＥＴフィルム２及び３の間
に介在させ、この積層体を例えば５０〜８０℃に加熱し
たニップロール間に通し、エージングを行って接着剤の
硬化を行うことにより、両者を結合する。

磁気層は、従来よりこの分野で採用されているものを好
適に使用することができ、通常保磁力が２７０〜３００
０エルステツド（Ｏｅ）の磁性材が使用される。例えば
、磁性材料としては、２７０〜４０００ｅの７−Ｆｅ、
０．．６００〜７０００ｅのＣＯ被覆型γ−Ｆｅ２０．
、更には１５００〜３００００ｅのＢａＯ：Ｆｅ２Ｏ３
が一般に採用される。この磁性材料は通常、例えば塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体などのビニル系ポリマー、
ニトロセルロースなどの繊維素樹脂、ウレタン樹脂、エ
ポキシ樹脂などの単独又は混合物のバインダーに混合さ
れ、例えば、グラビア法、リバースロール法、ドクター
ブレード法などの塗装方法により、上記のＰＥＴフィル
ム上に塗工される。

磁気層の厚みとしては、通常１０〜２０μｍの範囲が好
ましい。

保護層は、通常、アルミニウム粉末を、ウレタン系樹脂
、ポリウレタン系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体などのバインダーに配合し、この混合物を上記磁気層
の形成に使用したのと同様の塗工方法により、塗工する
ことにより形成することができる。

保護層の厚みは、通常、１〜３μｍで使用される。

なお、保護層の上に更に印刷層や感熱記録層を設けても
よい。

第２図は、第１図のカードシートに更に感熱記録層を設
けたものの部分断面図であり、第１図の下層７０代わり
に下側のＰＥＴフィルム層１２に、図面で見て下側に感
熱記録層１１が設けられている下層１７が使用されてい
る。この感熱記録層により、カードシートにパンチで穴
をあける代わりに、使用度数を記録できるようにしたの
で、パンチにより生ずる塵等の発生を防止できる。

感熱記録層に使用される材料は、従来より種々のものが
知られており、通常、ラクトン系や、フルオラン系の染
料のようなロイコ染料などの発色剤と、それを加熱によ
り発色させるフェノール系などの顕色剤と、ゴムやアク
リル系などのポリマーなどのバインダーとを主体とする
組成物からなり、これをバーコーターやグラビア法など
の塗工方法で塗布することにより感熱記録層を形成する
ことができる。

通常、感熱記録層の厚みは、通常５〜１０ｇ／ゴである
。

第３図は、第１図の下層７の代わりに使用される下層２
７が示されていて、この下層２７は、ＰＥＴフィルム２
２の、図面で見て下側にオフセット印刷適性を賦与する
層２１を設けたものである。

このような層２１を設けたことにより、ＵＶインクなど
の特殊なインクを使用することなく、通常の紙と同様に
カードシートに対して容易に種々７の印刷を施すことが
できる。

オフセット印刷適性賦与層は、通常、チタンや炭酸カル
シウム、シリカなどの種々の充填剤をアクリル系樹脂や
ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂などのバインダー
に配合したものを、グラビア法、ドクターブレード法、
リバースロール法などの塗工方法により塗布することに
より、形成することができる。

なお、ＰＥＴフィルムとの密着性の観点から、トルエン
や酢酸エチル、メチルエチルケトンなどの溶剤を使用す
ることが好ましい。

オフセット印刷適性賦与層の厚みは、通常１０〜３０　
ｇ／ｒｎ″である。

以下、本発明におけるＰＥＴフィルムの厚みの重要性に
ついて試験したので、その結果について説明する。

（試験例）以下の表−１に示される秤量の原紙の両側に、それ・ぞ
れ厚みが１２μｍ、２５μｍ及び３８μｍのＰＥＴフィ
ルムをＥＰＳ−６０５（大日本インキ製のポリウレタン
系樹脂からなる接着剤）によりドライラミネート法で結
合したにツブローラー温度ニア０℃）。

このようにして得られた積層体の柔軟性及び反発性につ
いて試験した。その結果を以下の表−１に示す。

４・・・磁気層　　　５・・・保護層７．１７．２７・・・下層１１・・・感熱記録層２１・・・オフセット印刷適性賦与層上記表より、実用的観点から、ＰＥＴフィルムの厚みが
１２〜３８μｍの範囲で柔軟性、カール性及び反発性が
良好であることが分かる。また、このように、従来のＰ
ＥＴフィルムの厚みに比べて、かなり薄いので、ＰＥＴ
フィルムに掛かる費用はかなり軽減することができる。

なお、ＰＥＴフィルムが１２μｍより薄い場合には、加
工適性が劣り、二方３８μｍより厚い場合にはカードに
占めるＰＥＴフィルムの費用の割合が５０％以上になり
、カードが高価格化する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例であるプリペイドカードシ
ートの断面を示す図であり、第２図は、第１図のカードシートに使用される下層とは
別の態様の下層の断面を示す図であり、そして、第３図は、第２図の下層とは更に別の態様の下層の断面
を示す図である。１・・・基材２．３．１２．２２・・・ＰＥＴフィルム第図第図第図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）両面に厚さ１２〜３８μｍのポリエチレンテレフ
タレートフィルムを積層した基材の前記ポリエチレンテ
レフタレートフィルムの一方に記録保持層を設けたこと
を特徴とするカードシート。
（２）前記記録保持層の上に更にその保護層を設けた請
求項１記載のカードシート。
（３）前記他方のポリエチレンテレフタレートに感熱記
録層を設けた請求項２記載のカードシート。
（４）前記他方のポリエチレンテレフタレートにオフセ
ット印刷適性を付与する層を設けた請求項２記載のカー
ドシート。