JPH0215490Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［考案の目的］ （産業上の利用分野） この考案は手指にて把握し、或いは床に載置し
た状態で使用する携帯用マツサージ器に関する。

（従来の技術） 従来、把持し易い箱体内に数個並列群のローラ
ーを収納し、箱体の下面開口部からローラーの側
面を突出させ、この箱体を把持して突出したロー
ラーの側面を患部に当ててマツサージを行なうマ
ツサージ器が実公昭38−23883号公報により知ら
れている。

一方、土踏まずを刺激して脚部の疲れを癒す健
康器具として、縦割りした竹など、半円筒状の筒
体を踏みつけるようにした、所謂、足踏み式の健
康器具が知られている。また、同様の目的で、基
台上に多数の球形圧子を軸架し、この球形圧子の
上に患部を当てて体重でマツサージを行なう圧療
器が実公昭37−6093号公報に開示されている。

（考案が解決しようとする問題点） 〈従来の技術の問題点〉 ところが、把持して扱うマツサージ器では、腕
を動かして患部をマツサージする為に、少なから
ずの体力を消耗する欠点があつた。しかも、刺激
を与える為に力を要する足の裏や、手が届き難い
背中等をマツサージするには極めて都合の悪いも
のである。

一方、体重を利用してマツサージを行う圧療器
等は、体重を掛け易い足の裏や背中等のマツサー
ジには効果的であつても、肩や腕などの一部分を
マツサージするには不便なものである。

〈技術的課題〉 そこでこの考案は上述の問題点を解消すべく案
出されたもので、背や腕等の一部分から足の裏や
背中等に至るまで身体の全ての箇所に効果的なマ
ツサージを行うことが可能で、しかも、マツサー
ジを行うに際して、体力を消耗せずに済む携帯用
マツサージ器の提供を目的とする。

［考案の構成］ （問題点を解決するための手段） 上述の目的を達成すべくこの考案は、減速機構
を介してモーターから連動される従動軸に略ドラ
ム状のマツサージ体を設けて箱体内に支持し、こ
のマツサージ体は、従動軸に固着した相対向する
円板状の固定板相互間に複数本の固定杆を固定板
の円周に沿つて架設し、各固定杆に適数個の押圧
球を配設して成り、一方、箱体のマツサージ体軸
支部の両端近傍から延長されて相対向する支持脚
を形成し、この支持脚相互間に手指にて把持せし
める略棒体状のハンドルを架設し、支持脚により
水平に支持された箱体の上面に、回転するマツサ
ージ体の押圧球を順次突出せしめる開口部を設け
たことを問題解決のための手段とする。

（作用） すなわち、この考案によれば、モーターの駆動
力が減速機構を介して従動軸を回転させ、従動軸
に設けたマツサージ体の押圧球を箱体の開口部か
ら順次突出させる。そして、支持脚が箱体を介し
てマツサージ体を水平に支え、更に、支持脚がツ
サージ体とハンドルとを連結し、突出した押圧球
を患部に当ててマツサージする。

（実施例） 以下、図面を参照してこの考案の実施例を詳細
に説明する。

図に示される符号１は箱体であり、この内部に
患部を刺激マツサージする略ドラム状のマツサー
ジ体５を従動軸４により軸着してあり、更に、こ
の箱体１内には、マツサージ体５を軸着した従動
軸４を連動させるモーター２が減速機構３を介し
て収納される。

マツサージ体５は、従動軸４に固着して相対向
する円板状の固定板６を設け、この固定板６相互
間に複数本の固定杆７を固定板６の円周に沿つて
架設する。そして、固定杆７には適数個の押圧球
８を配設して成る。図示例では、従動軸４に一対
のマツサージ体５を直列に配し、各マツサージ体
５の固定板６間には夫々６本づつの固定杆７を架
設してある。また、固定杆７に配する押圧球８
は、略碁石状に形成してあり、固定杆７に緩挿し
た間隙保持管９によつて、１本の固定杆７に配し
た１個乃至２個の押圧球８の間隙と、隣接する他
の固定杆７に配した押圧球８との間隙を適当に保
持している。尤も、マツサージ体５の数や固定杆
７の数、或いは押圧球８の数や形状等は図示例の
ものに限られるものではない。

一方、箱体は、マツサージ体５軸支部の両端近
傍から延長されて相対向する支持脚１０を形成し
てある。この支持脚１０は、前記箱体１内のマツ
サージ体５を水平に支持するものであり、支持脚
１０によつて水平に支持された箱体１の上面に
は、回転するマツサージ体５の押圧球８を順次突
出せしめる開口部１２を設けてある。

各支持脚１０の載置面には安定した支持状態が
得られるように弾性材の座板１５を設けてある。
図示例では、一方の支持脚１０内にモーター２及
び減速機構３を収納し、他方の支持脚１０内に電
源スイツチ１３を収納する。そして、モーター２
等を収納した支持脚１０の載置面を広く形成し、
この載置面の２箇所に座板１５を設け、一方、電
源スイツチ１３を収納した支持脚１０の載置面を
狭く形成し、この載置面の１か所に座板１５を設
けてあり、この３箇所の座板１５で箱体１を三点
支持せしめてある（第３図参照）。この他、図示
例に限らず、両方の支持脚１０を同じ形状に形成
しても差し支えない。

ハンドル１１は、支持脚１０相互間に架設する
もので、手指にて把持可能な大きさとする。図示
例では、ハンドル１１内に所定の乾電池１６を収
納してあるが、電源は乾電池１６に限らず、他の
交流電源や自動車用のバツテリー電源等を適宜に
選択できるものとする。また、支持脚１０相互間
に架設されたハンドル１１は、支持脚１０を利用
してマツサージ体５を水平に支持した際に、この
ハンドル１１側面が床面に当接しないように図示
してあるが、マツサージ体５を支持した際にハン
ドル１１の側面が載置面となるように形成するこ
とも可能である（第２図参照）。

モーター２に連動される減速機構３は、２枚の
中間歯車３Ａを介して最終歯車３Ｂに伝え、この
最終歯車３Ｂが従動軸４により軸着されるもの
で、これらの中間歯車３Ａ及び最終歯車３Ｂは箱
体１内に収納した枠体３Ｃ内に軸支してある。

符号１４は箱体１の開口部１２を施蓋し、開口
部１２から突出した押圧球８を被覆せしめる防護
カバーである（第１図参照）。この防護カバー１
４は、シート材１４Ａを枠体１４Ｂにて開口部１
２の周囲縁に固定したもので、シート材１４Ａは
伸縮性に富んだ布材の使用を予定している。

而して、この考案の使用方法は、肩や腕等をマ
ツサージする際に、ハンドル１１を手指にて把持
し、回転するマツサージ体５の押圧球８を患部に
押し当てて行う。一方、支持脚１０にてマツサー
ジ体５を水平に支持した状態にすることで、足の
裏の特に土踏まず部分や、背、腰等の手が届き難
い部分をマツサージするものである。

［考案の効果］ 如上のようにこの考案は、減速機構３を介して
モーター２から連動される従動軸４に略ドラム状
のマツサージ体５を設けて箱体内に支持し、この
マツサージ体５は、従動軸４に固着した相対向す
る円板状の固定板６相互間に複数本の固定杆７を
固定板６の円周に沿つて架設し、各固定杆７に適
数個の押圧球８を配設したことで、回転するマツ
サージ体５の押圧球８を患部に当てるのみで、優
れたマツサージ効果を奏する。

しかも、押圧球８はモーター２によつて回転す
るものであるから、マツサージを行うに際して、
従来のマツサージ器の如く体力を消耗せずに済
む。

更に、マツサージ体５を軸支した箱体１の両端
近傍から延長されて相対向する支持脚１０を形成
し、この支持脚１０相互間に手指にて把持せしめ
る略棒状のハンドル１１を架設し、支持脚１０に
より水平に支持された箱体１の上面に、回転する
マツサージ体５の押圧球８を順次突出せしめる開
口部１２を設けたことで、ハンドル１１を把持し
てマツサージを行えるばかりでなく、マツサージ
体５を支持脚１０にて水平に支持載置した状態で
も利用できる。したがつて、ハンドル１１を把持
して肩や腕などを手軽にマツサージし、載置状態
にすることで、刺激を与える為に力を要する足の
裏や、手の届き難い背、腰等のマツサージもでき
るなど、患部の位置に応じた扱いが可能となり、
全身を隈無く、しかも、効果的にマツサージする
ことができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すもので、第１図
は一部切欠斜視図、第２図は床面に載置してマツ
サージ体を水平に支持した状態を示す断面図、第
３図は背面図である。 １……箱体、２……モーター、３……減速機
構、３Ａ……中間歯車、３Ｂ……最終歯車、３Ｃ
……枠体、４……従動軸、５……マツサージ体、
６……固定板、７……固定杆、８……押圧球、９
……間隙保持管、１０……支持脚、１１……ハン
ドル、１２……開口部、１３……電源スイツチ、
１４……防護カバー、１４Ａ……シート材、１４
Ｂ……枠体、１５……座板、１６……乾電池。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 減速機構を介してモーターから連動される従動
   軸に略ドラム状のマツサージ体を設けて箱体内に
   支持し、このマツサージ体は、従動軸に固着した
   相対向する円板状の固定板相互間に複数本の固定
   杆を固定板の円周に沿つて架設し、各固定杆に適
   数個の押圧球を配設して成り、一方、マツサージ
   体を軸支した箱体の両端近傍から延長されて相対
   向する支持脚を形成し、この支持脚相互間に手指
   にて把持せしめる略棒体状のハンドルを架設し、
   支持脚により水平に支持された箱体の上面に、回
   転するマツサージ体の押圧球を順次突出せしめる
   開口部を設けたこと特徴とする携帯用マツサージ
   器。