JPH0215491Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［考案の目的］ （産業上の利用分野） この考案は、主に床面上に載置し、この上に足
を載せて土踏まずを押圧刺激し、必要時には手指
にて把持操作して、肩や首など身体各部の疲労回
復を図るマツサージ器に関する。

（従来の技術） 従来、マツサージ器を床面上に載置し、マツサ
ージ器の回転する押圧球でマツサージ器上に載せ
た足の裏の土踏まず部分を押圧刺激するタイプの
ものが当出願人により先に提案されている（実願
昭61−33081号）。更にまた、当出願人は、携帯用
マツサージ器（実願昭61−33082号）にて、手指
にて把持操作して肩や首など任意の患部をマツサ
ージできるようにしたハンデイタイプのマツサー
ジ器を提案している。

（考案が解決しようとする問題点） ところが、先に提案したこれらのマツサージ器
には、互いに相反する次にような問題点があつ
た。

すなわち、実願昭61−33081号公報における載
置タイプのマツサージ器では、モーターの駆動力
で回転させる押圧球や、モーター等の駆動機構自
体を大きくしてあるので強力なマツサージ効果を
発揮し得るが、マツサージ器全体の重量が嵩むも
のとなり、このマツサージ器を手指で把持して肩
や首筋等の任意な患部に押し当てるには極めて不
都合なものであつた。

一方、実願昭61−33082号公報におけるハンデ
イタイプのマツサージ器は、首筋や肩など、体重
を利用してマツサージし得ない患部にマツサージ
器を当てることができるように、マツサージ器全
体を小型・軽量に形成して手指での操作を容易に
してある。ところが、小型・軽量であるが故に、
患部を押圧マツサージする押圧球や、モーター等
を小型・軽量にしなければならず、前記の載置タ
イプのマツサージ器に比べてマツサージ力が小さ
くならざるを得なかつた。

そこでこの考案は、上述の問題点を解消し、強
力なマツサージ効果と手指での良好な操作性能と
を有する前記２つのマツージ器の利点を兼ね備え
たマツサージ器の提供を目的とする。

［考案の構成］ （問題点を解決するための手段） 上述の目的を達成すべくこの考案は、相対向す
る固定円板相互間の円周に沿つて架設された複数
本の固定杆夫々に、複数個の押圧球を配設したマ
ツサージ体と、マツサージ体を貫通する軸心の両
端に設けられ、減速機構を介してマツサージ体を
回転せしめるモーターを収納し、マツサージ体を
回転自在に挟持する一対の挟持体と、挟持体を着
脱自在に固定して水平状態のマツサージ体を回転
自在に支持する脚体とから成ることを問題解決の
ための手段とする。

（作用） すなわち、この考案によれば、支持体内のモー
ターの駆動力が減速機構を介してマツサージ体を
回転させ、マツサージ体を回転自在に挟持する支
持体により、マツサージ体を脚体上に支持固定せ
しめ、或いはまた、脚体からはずした支持体は手
指にて把持され、マツサージ体が操作されるもの
となる。

（実施例） 以下、図面を参照してこの考案の実施例を詳細
に説明する。

図に示される符号１は、所定モーター１０の駆
動力によつて回転されるマツサージ体であり、こ
のマツサージ体１は、相対向する固定円板２相互
間の円周に沿つて架設された複数本の固定杆３
夫々に、複数個の押圧球４を配設して成る。図示
例のマツサージ体１は、軸筒１Ａの両端に固定円
板２を固定し、この固定円板２の円周に沿つた固
定円板２相互間に固定杆３を架設してある（第３
図参照）。また、押圧球４は、各固定杆３に回転
自在に貫通され、固定杆３のほぼ全体を覆うよう
に多数配設されている。更に、隣接する固定杆３
の各押圧球４同士は、できるだけ間隔を空けない
ように密に配することで、マツサージ時におい
て、押圧球４間に手指や衣服等が巻き込まれずに
済む（第２図参照）。

符号５は、マツサージ体１を回転自在に挟持す
る一対の支持体を示す。この挟持体５は、マツサ
ージ体１を貫通する軸心７の両端に設けられ、マ
ツサージ体１の固定円板２を回転自在に挟持する
一対の挟持盤６と、各挟持盤６にボルト等で固定
され、手指にて把持せしめる一対の把持筒８とか
ら成る。図示例では、軸心７に固着した挟持盤６
のマツサージ体１がわ中央部分をマツサージ体１
方向に突出させて支持突起６Ａを形成し、固定円
板２の軸心７を貫通させた貫通孔２Ａの端部周囲
面に支持突起６Ａを当接させてマツサージ体１を
挟持している。この際、図示していないが、支持
突起６Ａと固定円板２との当接部分にベアリング
等を介することも可能である。

更に、挟持体５の一方にモーター１０を装着
し、所定の減速機構９を介してマツサージ体１を
回転せしめる。モーター１０自体は把持筒８内に
装着し、これに連動する減速機構９は、把持筒８
の挟持盤６がわ端部に膨出形成した収納部８Ａ内
から挟持盤６を介して固定円板２がわに至る３枚
の中間歯車９Ａを配設し、固定歯車９Ｂを固定円
板２に固定して成る。

モーター１０の電源は、図示例では電池１２を
使用しているが、この例に限られるものではな
く、交流電源や他のバツテリーを使用することも
可能である。また、電池１２を使用した際には、
後述する脚体１１内に電池ケース１３を収納させ
ることで、コンパクトな収納が可能になる。（第
２図参照）。更に、複数個の電池１２を使用した
場合には、これらを直列に繋ぎ、所定の切り替え
スイツチ１４を介して電源とする電池１２の数を
選択できるようにすることで、マツサージ体１の
回転力を任意に変更できるものとなる（第４図参
照）。

符号１１は、両方の挟持体５を着脱自在に固定
し、マツサージ体１を水平状態にして回転自在に
支持する脚体である。図示の脚体１１は、前述し
た電池ケース１３を自身の上面に収納する収納凹
部１１Ａを形成した短冊状板体から成り、この板
体の長手両端部に支持腕１１Ｂを上方に向けて突
設し、支持腕１１Ｂの上端部には把持筒８を嵌入
固定する嵌合凹部１１Ｃを形成してある。

而して、この考案を使用するには、第２図に示
す如く、脚体１１の嵌合凹部１１Ｃに挟持体５の
把持筒８を固定してマツサージ体１を水平に支持
する。そして、回転させたマツサージ体１上に足
や腕などの患部を載せて足等の自重で患部を押圧
球４に押圧し、マツサージする。また、患部が特
に、首筋や肩など、体重を利用し得ない部分をマ
ツサージするには、脚体１１から挟持体５を取り
はずし、挟持体５の把持筒８等を手指で把持して
マツサージ体１を操作しながら患部をマツサージ
するものである。

［考案の効果］ この考案は上述の如く構成したことにより、前
記問題点を解消し、当初の目的を達成するに至つ
た。

すなわち、相対向する固定円板２相互間の円周
に沿つて架設された複数本の固定杆３夫々に、複
数個の押圧球４を配設したマツサージ体１と、マ
ツサージ体１を貫通する軸心７の両端に設けら
れ、減速機構９を介してマツサージ体１を回転せ
しめるモーター１０を収納し、マツサージ体１を
回転自在に挟持する一対の挟持体５とを設けたこ
とにより、マツサージ体１の把持操作が片手は元
より、両手でも扱えるものとなり、手指で把持し
ての操作性能が極めて良好になつた。しかも、挟
持体５はマツサージ体１の両端部に設けてあるか
ら、この挟持体５を把持してマツサージ体１を肩
や首筋に載せることができる。こうすることで、
マツサージ体１の自動が適度な押圧力となつて、
マツサージに都合の良いものとなる。更にこのこ
とから、マツサージ体１やモーター１０をあえて
軽量にする必要がなくなり、マツサージ効果が高
い大型のマツサージ体１を駆動力が強力なモータ
ー１０で充分に回転させることが可能となり、強
力なマツサージ効果が得られる。

また、挟持体５を着脱自在に固定して水平状態
のマツサージ体１を回転自在に支持する脚体１１
を設けてあるから、この挟持体５を脚体１１に固
定してマツサージ体１を水平に支持することで、
通常は、載置タイプのマツサージ器として利用で
きる。したがつて、足の裏や背中など、手指での
操作ではマツサージし難い部分を体重利用によつ
て効果的にマツサージできる。

このようにこの考案によれば、強力なマツサー
ジ効果と手指での良好な操作性能を共に有すると
いつた実用上有益な種々の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すもので、第１図
は分解斜視図、第２図は使用状態を示す正面図、
第３図は要部断面図、第４図は回路図である。 １……マツサージ体、１Ａ……軸筒、２……固
定円板、２Ａ……貫通孔、３……固定杆、４……
押圧球、５……挟持体、６……挟持盤、６Ａ……
支持突起、７……軸心、……固定環、７Ｂ……係
止環、８……把持筒、８Ａ……収納部、９……減
速機構、９Ａ……中間歯車、９Ｂ……固定歯車９
Ｂ、１０……モーター、１１……脚体、１１Ａ…
…収納凹部、１１Ｂ……支持腕、１１Ｃ……嵌合
凹部、１２……電池、１３……電池ケース、１４
……切り替えスイツチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 相対向する固定円板相互間の円周に沿つて架設
   された複数本の固定杆夫々に、複数個の押圧球を
   配設したマツサージ体と、マツサージ体を貫通す
   る軸心の両端に設けられ、減速機構を介してマツ
   サージ体を回転せしめるモーターを収納し、マツ
   サージ体を回転自在に挟持する一対の挟持体と、
   挟持体を着脱自在に固定して水平状態のマツサー
   ジ体を回転自在に支持する脚体とから成ることを
   特徴とするマツサージ器。