JPH02151493A - 感圧接着シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、感圧接着シートに関し、更に詳しくは接着剤
の塗布面同士を対向させ、特に強圧で加圧したときにの
み良好な接着性を示す感圧接着シートに関するものであ
る。

〔従来の技術〕

近年、シート上に感圧接着剤を塗布又は印刷したものを
、接着剤の塗布又は印刷面同士を対向させ、加圧接合さ
せることによって、葉書、封筒、伝票等に加工するビジ
ネスフォーム様感圧接着シートの需要が増加している。

こうしたタイプの感圧接着シートは、通常、接合の前工
程で印刷、裁断、折り曲げ等の加工が施されるが、この
印刷方式に電子写真方式のプリンターを使用する場合は
、感圧接着シートは潜像を顕像化するトナーの定着段階
で発熱体による加熱を受けることになり、このとき接着
剤層が可塑化され給紙ロール等に接着してミスフィード
、紙詰り等のトラブル発生原因となるという難点がある
。

また、該ビジネスフォーム様の感圧接着シートを接合加
工する前にＺ折りして重ねる場合に接着剤の塗布面同士
が不測の接合を生じ易いと言う難点がある。又接着剤の
塗布面と支持体シート面が接触する状態で保存した場合
にもブロッキングが生じ易く、取扱作業上問題となると
言う難点がある。これらの問題点に対し、特開昭６１−
３４５５２号、特開昭６１−３４５５３号、特開昭６１
−３４５５０号等において、接着剤に無機又は有機の顔
料、滑剤、離型剤等の所謂ブロッキング防止剤を添加す
る方法も提案されているが必ずしも充分なものではなく
、〔イ〕強圧接着性、〔口〕耐熱性、〔ハ〕耐ブロッキ
ング性を同時に満足させるものは未だ得られていないの
が現状である。

〔発明が解決しようとする課Ｂ］ 本発明は、強圧下においてのみ優れた接着性を示し、し
かも■接着剤の塗布面同士は接触しているか弱圧で加圧
された場合は接着しない。■接着剤の塗布面と接着剤が
塗布されていない支持体シートとは加圧しても接着しな
い。■接着剤の塗布面が高温の物体に接触した場合にも
接着性、ブロッキング性を生じない感圧接着シートを提
供することを目的とする。

〔課題を解決する為の手段〕

本発明は、接着剤の塗布面同士を対向させ加圧すること
により接合し得る感圧接着シートにおいて、該接着剤の
基本的な組成が、ガラス転移点−３０°Ｃ〜２０°Ｃの
接着剤と、この接着剤に対して顔料を３０〜５００重量
％含有させて成ることを特徴とする感圧接着シートであ
る。

「作用」 本発明者等は、基本的な組成が接着剤と顔料からなる感
圧接着剤において、その接着性能とガラス転移点に相関
があり、ガラス転移点が一３０〜２０°Ｃの接着剤を使
用し、これに顔料を配合することにより強圧接着性、耐
熱性、耐ブロッキング性の全てに優れた感圧接着シート
が得られる事を見出した。因みにガラス転移点が−３０
”Ｃ以下の接着剤に顔料を含有させた場合は強圧接着性
は満足なものが得られるも、耐熱性、耐ブロッキング性
に関しては充分なものは得られない。また、ガラス転移
点が２０℃以上の接着剤に顔料を含有させた場合は、耐
熱性、耐ブロッキング性は満足なものが得られるも、強
圧接着性に関しては充分なものが得られない。即ち、ガ
ラス転移点が一３０〜２０°Ｃの範囲内にある接着剤の
みが、顔料との関連において強圧接着性、耐熱性、耐ブ
ロッキング性についてバランスのとれたものが得られる
のである。

本発明で用いられる接着剤としては、ガラス転移点が一
３０〜２０°Ｃのものであれば特に限定されるものでは
ないが、中でも好ましく用いられるのはガラス転移点が
一２０〜１ｏ″Ｃのものである。

種類としては、例えばエチレン−酢酸ビニル系樹脂、ア
クリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹
脂、合成ゴム系樹脂、天然ゴム系樹脂を例示出来、これ
らの中ではとりわけエチレン−酢酸ビニル系共重合体が
好ましく用いられる。

即ち、エチレン−酢酸ビニル系共重合体は性質として一
般に接着性に劣るとされ、天然ゴム系接着剤のような自
着性も有していない性質が本発明では逆に顔料との関連
で有効に活用することが出来、耐熱性、耐ブロッキング
性に優れたものになし得るものと思われる。

本発明の構成で顔料は、接着剤の耐熱性、耐ブロッキン
グ性をより向上させるものであり、無機顔料、有機顔料
が挙げられ、具体的には、シリカ、カオリン、クレー、
炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、酸化チタン、酸
化亜鉛、メラミン樹脂粒子、ベンゾグアナミン樹脂粒子
、澱粉粒子等が例示出来る。

顔料の配合比は、接着剤に対し３０〜５００重量％範囲
で使用し得、好ましくは５０〜３００重量％である。因
みに３０重量％より少ないと接着性が強くなりブロッキ
ングが起こり易くなり、−方、５００重量％以上になる
と耐ブロッキング性、耐熱性は向上するものの接着性が
低下してしまう。

又、本発明にあっては、粘着付与剤を併用することも可
能である。そのような粘着付与剤としては例えば、ロジ
ン系樹脂及びその誘導体、テルペン系樹脂、クマロンイ
ンデン樹脂、キシレン樹脂、アルキルフェノール樹脂、
Ｃ３及びＣ７系石油樹脂等を挙げられ、接着性、耐ブロ
ッキング性、耐熱性を損なわない範囲で添加する事が出
来る。

更に、離型剤を使用することも可能であり、例えば各種
パラフィン、ワックス、脂肪酸及びその誘導体、高級ア
ルカリ土類金属石鹸類、シリコーン類等が例示でき、接
着性を損なわない範囲で添加可能である。

更に、本発明の感圧接着剤中には必要により、帯電防止
剤、増粘剤、分散剤、防腐剤、酸化防止剤、消泡剤等の
助剤を添加してもよい。

本発明における感圧接着シートの支持体としては、特に
限定されるものではないが従来から使用されている上質
紙、各種合成紙、各種フィルム等が使用出来る。

接着剤組成物の塗布量は、４〜２０ｇ／ｍ”であり、好
ましくは６〜１７ｇ／ｍ２である。因みに４　ｇ／ｒｒ
ｒ以下の場合は接着性が低下し、２０ｇ／ｎ（以上にな
るとトナーの熱定着を行うときに熱ロールへの粕付きが
悪くなる恐れがある。

感圧接着剤の塗布、印刷方法としては、エアーナイフコ
ーター、ブレードコーター、バーコータ、スクリーン印
刷、フレキソ印刷等従来公知の方法によることが出来る
。

かくして得られる感圧接着シートを葉書、封筒、伝票等
に加工する場合に４０　ｋｇ／ｃｍ以上の強圧で加圧し
た場合に、接着剤の塗布面同士が接合し得ることになる
。

以下、本発明の実施例を記載するが、本発明がこれらの
実施例のみに限定されないことは勿論である。なお実施
例のなかで特に断らない限り部とあるのは重量部、％と
あるのは重量％を意味する。

実施例−１ 接着剤としてエチレン／酢酸ビニル系共重合体エマルジ
ョン（住人化学工業■製「商品名：スミカフレックス７
５３」ガラス転移点ニー１５°Ｃ）を１００部（乾燥重
量）に、顔料として合成シリカ（水沢化学工業■製「商
品名：ミズカシルＰ　−８３２」平均粒子径３μｍ）を
１５０部を加え固形分濃度を４５％に調製し感圧接着剤
組成物を得た。この組成物を８０ｇ／ｍ”の上質紙に乾
燥塗布量が８ｇ／ｍ”になるように塗布し、感圧接着シ
ートを得た。

実施例−２ 接着剤としてエチレン／酢酸ビニル系共重合体エマルジ
ョン（住人化学工業■製「スミ力フレツス８４０」ガラ
ス転移点：３°Ｃ）を１００部に、顔料として合成シリ
カ（水沢化学工業■製「商品名：ミズカシルＰ−８３２
Ｊ平均粒子径３μｍ）を７５部加え、実施例−１と同様
にして接着剤組成物を得た。塗布量が６ｇ／ｍ”になる
ように同様に塗布し感圧接着シートを得た。

実施例−３ 接着剤としてアクリル酸エステル系共重合体エマルジョ
ン（日本合成ゴム■製「商品名？ＡＥ−３３２」ガラス
転移点ニー１０°Ｃ）を１００部に顔料として合成シリ
カ（水沢化学工業■製「商品名：ミズカシルＰ−８３２
Ｊ平均粒子径３μｍ）を８０部加え、実施例−１と同様
にして塗布量が１４ｇ／ｍ”になるように塗布し感圧接
着シートを得た。

実施例−４ 接着剤としてアクリロニトリル／ブタジェン系共重合体
ラテックス（住人ノーガタック■製［商品名：　５ＮＸ
４５６９Ｊガラス転移点ニー２０°Ｃ）を１００部に顔
料として水酸化アルミニウム（昭和電工■製「商品名：
ハイジライトＨ−４２Ｊ平均粒子径１μｍ）を１５０部
添加し、実施例−１と同様にして塗布量が１７　ｇ／ｍ
”になるように塗布し感圧接着シートを得た。

実施例−５ 接着剤としてエチレン／酢酸ビニル系共重合体エマルジ
ョン（住人化学工業ｆｌ、１製「スミ力フレンス８４０
」ガラス転移点＝３°Ｃ）を１００部に、顔料として　
炭酸カルシウム（平均粒子径２μｍ）を２５０部添加し
、実施例−１と同様にして塗布量が１５ｇ／ｍ”になる
ように塗布し感圧接着シートを得た。

比較例−１ 接着剤としてアクリル酸エステル系共重合体エマルジョ
ン（日本合成ゴム■製「商品名：ＡＥ９４８」ガラス転
移点ニー４７°Ｃ）に、顔料として合成シリカ（水沢化
学工業■製「商品名：ミズカシルＰ−８３２Ｊ平均粒子
径３μｍ）を３００部添加し、実施例−１と同様にして
塗布量がＬｏｇ／　ｍ　２になるように塗布し感圧接着
シートを得た。

比較例−２ 接着剤としてエチレン／塩化ビニル系共重合体エマルジ
ョン（住人化学工業■製「商品名ニスミニリート１３１
０」ガラス転移点＝４２°Ｃ）に顔料として合成シリカ
（水沢化学工業■製「商品名：ミズカシルＰ−８３２Ｊ
平均粒子径３μｍ）を３０部添加し、実施例−１と同様
にして塗布量が６ｇ／ｍ”になる様に塗布し感圧接着シ
ートを得た。

〔評価） 接着性、耐熱性を以下の方法により評価した。

接着性：塗布面同士を対向させ、スーパーキャレンダー
で加圧した際の接着力を加圧圧力１００ｋｇ／ｃｍで評
価した。

Ｏｌ・、接合した感圧接着シートを分離すると紙層破壊
する程に強く接着している。

Δ・・・紙層破壊はないがよく接着している×・・・殆
ど接着しない 耐ブロッキング性；塗布面同士を対向させ、２ｋｇ／ｃ
ｍ２の圧力で２４時間放１後ブロッキング性を評価した
。

○・・・全くブロッキングしない △・・・軽いブロッキング ×・・・重いブロッキング 耐熱性：塗布面とステン板を対向して重ね２　ｋｇ／ｃ
ｍ２の圧力下で１１０℃で１分間放置し、ブロッキング
性で評価した。

○・・・全くブロッキングしない △・・・軽い剥離音がする ×・・・重いブロッキング 定着の際も給紙ロールに接着してミスフィード、紙詰ま
りが生じる等のトラブルはなくなり、またこの感圧接着
シートを接合加工する前にＺ折りして重ねた場合にも接
着剤同士が接合することもない。更に接着剤の塗布面と
支持体シート面が接触する状態で保存した場合もブロッ
キングを生じこともなく取扱作業上も支障を生じること
は全くない。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）、接着剤の塗布面同士を対向させ加圧することに
   より接着し得る感圧接着シートにおいて、該接着剤の基
   本的な組成が、ガラス転移点−３０℃〜２０℃の接着剤
   と、この接着剤に対して顔料を３０〜５００重量％含有
   させて成ることを特徴とする感圧接着シート。
2. （２）、接着剤がエチレン−酢酸ビニル系共重合体であ
   る請求項１記載の感圧接着シート。