JPH0214999Y2 - - Google Patents
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- JPH0214999Y2 JPH0214999Y2 JP1983156440U JP15644083U JPH0214999Y2 JP H0214999 Y2 JPH0214999 Y2 JP H0214999Y2 JP 1983156440 U JP1983156440 U JP 1983156440U JP 15644083 U JP15644083 U JP 15644083U JP H0214999 Y2 JPH0214999 Y2 JP H0214999Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seat
- mounting base
- cushion frame
- fixed
- seat cushion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 8
- 239000000463 material Substances 0.000 description 4
- NJPPVKZQTLUDBO-UHFFFAOYSA-N novaluron Chemical compound C1=C(Cl)C(OC(F)(F)C(OC(F)(F)F)F)=CC=C1NC(=O)NC(=O)C1=C(F)C=CC=C1F NJPPVKZQTLUDBO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 210000001015 abdomen Anatomy 0.000 description 1
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Seats For Vehicles (AREA)
- Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、シートベルトの荷重支承構造に関
し、詳しくは、取付けベースとシートクツシヨン
フレームとの間にシートトラツクを介在させるこ
とにより、シートクツシヨンの車体に対する前後
方向の位置を調節することができるようになつた
自動車用シートにおいて、シートベルトアンカを
シートクツシヨンフレームに取付けるとともにシ
ートが最も後方に位置するときシートクツシヨン
フレームとシート取付けベースの上下方向の相対
動を阻止しうるように構成した堅牢な荷重伝達手
段を設けることにより、シートベルトを取扱いや
すくするとともに非常時にシートベルトにかかる
強大な引張荷重を上記荷重伝達手段を介して有効
にシート取付けベースに支承させるようにしたも
のに関する。
し、詳しくは、取付けベースとシートクツシヨン
フレームとの間にシートトラツクを介在させるこ
とにより、シートクツシヨンの車体に対する前後
方向の位置を調節することができるようになつた
自動車用シートにおいて、シートベルトアンカを
シートクツシヨンフレームに取付けるとともにシ
ートが最も後方に位置するときシートクツシヨン
フレームとシート取付けベースの上下方向の相対
動を阻止しうるように構成した堅牢な荷重伝達手
段を設けることにより、シートベルトを取扱いや
すくするとともに非常時にシートベルトにかかる
強大な引張荷重を上記荷重伝達手段を介して有効
にシート取付けベースに支承させるようにしたも
のに関する。
自動車のリヤシートのシートベルトは、乗員の
腰部ないしは下腹部を後から前へ巻くようにした
左右一対のベルトを乗員の体の前部で連結して使
用するように構成されている。また、一般に乗用
車のリヤシートのように、フロアメンバ等に固定
されていて前後に移動できないようになつたリヤ
シートにおいては、シートベルトの基端部を固定
すべきシートベルトアンカは、シートクツシヨン
とシートバツクのすきまを通したシートベルトを
フロアメンバに対して止着するように構成されて
いる。この場合、万一の非常時において、シート
ベルトに加わる引張荷重は、直接的にフロアメン
バに支承され、乗員が前方へ投げ出されるのが有
効に阻止される。
腰部ないしは下腹部を後から前へ巻くようにした
左右一対のベルトを乗員の体の前部で連結して使
用するように構成されている。また、一般に乗用
車のリヤシートのように、フロアメンバ等に固定
されていて前後に移動できないようになつたリヤ
シートにおいては、シートベルトの基端部を固定
すべきシートベルトアンカは、シートクツシヨン
とシートバツクのすきまを通したシートベルトを
フロアメンバに対して止着するように構成されて
いる。この場合、万一の非常時において、シート
ベルトに加わる引張荷重は、直接的にフロアメン
バに支承され、乗員が前方へ投げ出されるのが有
効に阻止される。
ところで、最近開発が盛んなワゴン車形式の7
人ないし8人乗りの乗用車では、前後二組のリヤ
シートの一方を回転可能とし、これらのリヤシー
トを互いに向き会わせることができるようになつ
たものが見受けられる。また、シート取付けベー
スとシートクツシヨンフレームの間にシートトラ
ツクを介在させ、シートが車体に対して前後方向
に移動できるようになつたものも見受けられる。
このようなシートのシートベルトアンカは上に述
べた通常の固定状のシートの場合のようにフロア
メンバあるいはシート取付けベースに固定するわ
けにはいかない。このようにすると、回転型シー
トの場合はシートを回転させること自体が不可能
となるし、前後移動可能型のシートの場合は、シ
ートの位置によりシートベルトの有効長さが変化
するため、シートの位置を変えるたびにシートベ
ルトの長さの調節をする必要が出るからである。
人ないし8人乗りの乗用車では、前後二組のリヤ
シートの一方を回転可能とし、これらのリヤシー
トを互いに向き会わせることができるようになつ
たものが見受けられる。また、シート取付けベー
スとシートクツシヨンフレームの間にシートトラ
ツクを介在させ、シートが車体に対して前後方向
に移動できるようになつたものも見受けられる。
このようなシートのシートベルトアンカは上に述
べた通常の固定状のシートの場合のようにフロア
メンバあるいはシート取付けベースに固定するわ
けにはいかない。このようにすると、回転型シー
トの場合はシートを回転させること自体が不可能
となるし、前後移動可能型のシートの場合は、シ
ートの位置によりシートベルトの有効長さが変化
するため、シートの位置を変えるたびにシートベ
ルトの長さの調節をする必要が出るからである。
この場合、シートベルトアンカは、シートクツ
シヨンフレームに取付けざるをえなくなる。しか
しながら、シートベルトアンカを前後移動しうる
シート構成部材に取付ける場合、非常時にシート
ベルトにかかる強大な引張荷重は、シートクツシ
ヨンフレームないしシートトラツク等の構成部材
を介して最終的にシート取付けベースに支承され
ることになるので、この各構成部材が破壊して乗
員が前へ放り出されないようにするには、シート
ないしシート取付けベースにいたるシート構成部
材を、通常のシートおよび乗員の重量を支持する
に必要な強度をはるかに越える堅牢なものとして
おく必要がでてくる。このように、非常時を予定
してシートとシート取付けベースとの間に介在す
る部材をこの非常時に荷重に耐えうるように構成
することは、材料コストが高騰し、かつ車両重量
の著しい増加を招くという問題がある。
シヨンフレームに取付けざるをえなくなる。しか
しながら、シートベルトアンカを前後移動しうる
シート構成部材に取付ける場合、非常時にシート
ベルトにかかる強大な引張荷重は、シートクツシ
ヨンフレームないしシートトラツク等の構成部材
を介して最終的にシート取付けベースに支承され
ることになるので、この各構成部材が破壊して乗
員が前へ放り出されないようにするには、シート
ないしシート取付けベースにいたるシート構成部
材を、通常のシートおよび乗員の重量を支持する
に必要な強度をはるかに越える堅牢なものとして
おく必要がでてくる。このように、非常時を予定
してシートとシート取付けベースとの間に介在す
る部材をこの非常時に荷重に耐えうるように構成
することは、材料コストが高騰し、かつ車両重量
の著しい増加を招くという問題がある。
このような問題を解決したものとして、たとえ
ば実開昭49−77624号公報に示されているものの
ように、シートベルトのシートベルトアンカが非
常時にのみフロアメンバなどのシート取付けベー
スの一部に掛合するようにしたものがある。この
ものは、シートクツシヨンの側部に一定の抵抗を
有して回動可能に軸着された掛合アームの軸着部
近傍にシートベルトの端部を止着し、非常時、シ
ートベルトに強大な引張荷重がかかると、上記掛
合アームが上記抵抗に打ち勝つて回動し、これの
先端の掛合爪がシート取付けベースに固定状に設
けられたロツクピンに掛合するように構成されて
いる。すなわち、このものは、通常時は、シート
ベルトの引張力をシートクツシヨンに支承させる
一方、非常時には、シートベルトにかかる強大な
引張荷重に掛合アームを介してシート取付けベー
スに支承させるようにして、シート自体あるいは
シートとシート取付けベースの間に介在する部材
の強度を必要以上に高めることなく、非常時にシ
ートベルトが支承可能であるべき最大荷重を保安
基準に適合させている。
ば実開昭49−77624号公報に示されているものの
ように、シートベルトのシートベルトアンカが非
常時にのみフロアメンバなどのシート取付けベー
スの一部に掛合するようにしたものがある。この
ものは、シートクツシヨンの側部に一定の抵抗を
有して回動可能に軸着された掛合アームの軸着部
近傍にシートベルトの端部を止着し、非常時、シ
ートベルトに強大な引張荷重がかかると、上記掛
合アームが上記抵抗に打ち勝つて回動し、これの
先端の掛合爪がシート取付けベースに固定状に設
けられたロツクピンに掛合するように構成されて
いる。すなわち、このものは、通常時は、シート
ベルトの引張力をシートクツシヨンに支承させる
一方、非常時には、シートベルトにかかる強大な
引張荷重に掛合アームを介してシート取付けベー
スに支承させるようにして、シート自体あるいは
シートとシート取付けベースの間に介在する部材
の強度を必要以上に高めることなく、非常時にシ
ートベルトが支承可能であるべき最大荷重を保安
基準に適合させている。
しかしながら、上記の従来例をもつてしてもな
お、掛合アームを介して強大な荷重を支承するこ
とから、この掛合アームおよびこれを軸着するた
めの構造には相当の強度が必要であり、したがつ
て、これらの掛合アームおよびこれの支持構造
は、その外形が大型化しかつその重量が増加せざ
るをえない。回転式であつてシートトラツクを備
えた自動車用シートにあつては、回転機構がすで
に大幅な車体重量増加を招いていることから、上
述の各従来例の構成では、ますます車体重量を増
大させる結果となる。
お、掛合アームを介して強大な荷重を支承するこ
とから、この掛合アームおよびこれを軸着するた
めの構造には相当の強度が必要であり、したがつ
て、これらの掛合アームおよびこれの支持構造
は、その外形が大型化しかつその重量が増加せざ
るをえない。回転式であつてシートトラツクを備
えた自動車用シートにあつては、回転機構がすで
に大幅な車体重量増加を招いていることから、上
述の各従来例の構成では、ますます車体重量を増
大させる結果となる。
本考案は、上記のような事情のもとで考え出さ
れたもので、その目的は、きわめて簡単な構造の
荷重伝達手段を設けることにより、車体フロアに
対して回転可能であつてしかも前後方向移動可能
なシートクツシヨンフレームに取付けられたシー
トベルトアンカへかかる非常時の強大な荷重を、
上記荷重伝達手段を介してシート取付けベースに
支承させるようにし、たとえば、シートトラツク
等の部材の必要強度を下げうるようにしたシート
ベルトの荷重支承構造を提供することである。
れたもので、その目的は、きわめて簡単な構造の
荷重伝達手段を設けることにより、車体フロアに
対して回転可能であつてしかも前後方向移動可能
なシートクツシヨンフレームに取付けられたシー
トベルトアンカへかかる非常時の強大な荷重を、
上記荷重伝達手段を介してシート取付けベースに
支承させるようにし、たとえば、シートトラツク
等の部材の必要強度を下げうるようにしたシート
ベルトの荷重支承構造を提供することである。
このような目的を達成するため、本考案では、
次の技術的手段を講じている。
次の技術的手段を講じている。
すなわち、本願考案の自動車用回転式シートに
おけるシートベルトの荷重支承構造は、 フロアメンバに固定されたシート台座に対して
シート取付けベースを回転可能に支持するととも
に、このシート取付けベースに対してシートトラ
ツクを介してシートクツシヨンフレームを支持し
てなり、車体に対して回転可能であるとともに、
前後方向位置を調節しうる自動車用回転式シート
におけるシートベルトの荷重支承構造であつて、 上記シートクツシヨンフレームの後部にシート
ベルトアンカを固着する一方、 上記シートクツシヨンフレームと上記シート取
付けベースの一方の部材に、断面横コ字部と、こ
れの両縁からそれぞれ垂直方向に延びる一対の鍔
と、上記断面横コ字部の溝部を掛け渡すように固
着されたリブとをもつ断面略ハツト状の係止片を
上記断面横コ字部の背部において固着するととも
に、 上記シートクツシヨンフレームと上記シート取
付けベースの他方の部材に、上記係止片の両鍔を
同時に抱持しうる一対の断面略U字部を両縁に有
する略チヤンネル断面状の抱持部材を固着し、 上記係止片と上記抱持部材は、上記シートクツ
シヨンフレームと上記シート取付けベースとがシ
ートトラツクにより相対移動する限りにおいて互
いに干渉しないように配してなる荷重伝達手段を
設けたことを特徴とする。
おけるシートベルトの荷重支承構造は、 フロアメンバに固定されたシート台座に対して
シート取付けベースを回転可能に支持するととも
に、このシート取付けベースに対してシートトラ
ツクを介してシートクツシヨンフレームを支持し
てなり、車体に対して回転可能であるとともに、
前後方向位置を調節しうる自動車用回転式シート
におけるシートベルトの荷重支承構造であつて、 上記シートクツシヨンフレームの後部にシート
ベルトアンカを固着する一方、 上記シートクツシヨンフレームと上記シート取
付けベースの一方の部材に、断面横コ字部と、こ
れの両縁からそれぞれ垂直方向に延びる一対の鍔
と、上記断面横コ字部の溝部を掛け渡すように固
着されたリブとをもつ断面略ハツト状の係止片を
上記断面横コ字部の背部において固着するととも
に、 上記シートクツシヨンフレームと上記シート取
付けベースの他方の部材に、上記係止片の両鍔を
同時に抱持しうる一対の断面略U字部を両縁に有
する略チヤンネル断面状の抱持部材を固着し、 上記係止片と上記抱持部材は、上記シートクツ
シヨンフレームと上記シート取付けベースとがシ
ートトラツクにより相対移動する限りにおいて互
いに干渉しないように配してなる荷重伝達手段を
設けたことを特徴とする。
シートクツシヨンフレームが基準位置、すなわ
ち、最も後方位置にあるとき、上記抱持部材は上
記係止片を抱持するように重なりあい、両者が上
下方向に相対動することはできなくなる。この係
止片および抱持部材は、それぞれ上記のような特
殊な形態に形成されていることにより、両者を上
下方向に引き離そうとする強大な外力がかかつて
も、容易に破壊されえない程度の強度を持つてい
る。非常時、シートベルトアンカないしシートク
ツシヨンフレームには、このシートクツシヨンフ
レームをシート取付けベースから引き剥がそうと
する強大な力がかかるが、この力は、上記係止片
と抱持部材とからなる荷重伝達手段を介して効果
的にシート取付けベースに支承されるため、乗員
がシートごと前方へ放り出されるといつた事態は
有効に回避される。しかも、上記係止片および抱
持部材は、それぞれ断面形状を特殊な形態として
いるので、とくに係止片のシートトラツクの軌道
方向の長さをきわめて小さくすることができ、た
とえその部材の断面積を上げて強度を著しく上げ
ても、それほど重量増加を招くことがなく、した
がつて本願考案のシートベルトの荷重支承構造
は、ただでさえ回転機構によつて重量増加を免れ
ない回転式シートにおいて、非常に効果的かつ効
率的な安全機構となる。
ち、最も後方位置にあるとき、上記抱持部材は上
記係止片を抱持するように重なりあい、両者が上
下方向に相対動することはできなくなる。この係
止片および抱持部材は、それぞれ上記のような特
殊な形態に形成されていることにより、両者を上
下方向に引き離そうとする強大な外力がかかつて
も、容易に破壊されえない程度の強度を持つてい
る。非常時、シートベルトアンカないしシートク
ツシヨンフレームには、このシートクツシヨンフ
レームをシート取付けベースから引き剥がそうと
する強大な力がかかるが、この力は、上記係止片
と抱持部材とからなる荷重伝達手段を介して効果
的にシート取付けベースに支承されるため、乗員
がシートごと前方へ放り出されるといつた事態は
有効に回避される。しかも、上記係止片および抱
持部材は、それぞれ断面形状を特殊な形態として
いるので、とくに係止片のシートトラツクの軌道
方向の長さをきわめて小さくすることができ、た
とえその部材の断面積を上げて強度を著しく上げ
ても、それほど重量増加を招くことがなく、した
がつて本願考案のシートベルトの荷重支承構造
は、ただでさえ回転機構によつて重量増加を免れ
ない回転式シートにおいて、非常に効果的かつ効
率的な安全機構となる。
以下、本考案の実施例を、図面を参照しつつ具
体的に説明する。
体的に説明する。
シート1は、シートトラツク2により、シート
取付けベース3に対して前後方向に移動可能にな
つている。すなわち、シートクツシヨンフレーム
4の下部に適当なブラケツト5を介してアツパレ
ール6が取付けられており、これが、シート取付
けベース3の上面に取付けられたロアレール7に
対して前後方向に摺動可能に係合している。な
お、実際には、シートクツシヨンフレーム4をそ
の前後移動範囲の所望の位置で固定するためのロ
ツク機構が設けられるのであるが、これは本考案
の要部ではないので図示を略してある。また、シ
ート取付けベース3は、フロアメンバ9に固定さ
れたシート台座8に対して公知の機構によつて回
転可能に支持されており、これにより、シート1
は、前向きおよび後向きを選択できる。
取付けベース3に対して前後方向に移動可能にな
つている。すなわち、シートクツシヨンフレーム
4の下部に適当なブラケツト5を介してアツパレ
ール6が取付けられており、これが、シート取付
けベース3の上面に取付けられたロアレール7に
対して前後方向に摺動可能に係合している。な
お、実際には、シートクツシヨンフレーム4をそ
の前後移動範囲の所望の位置で固定するためのロ
ツク機構が設けられるのであるが、これは本考案
の要部ではないので図示を略してある。また、シ
ート取付けベース3は、フロアメンバ9に固定さ
れたシート台座8に対して公知の機構によつて回
転可能に支持されており、これにより、シート1
は、前向きおよび後向きを選択できる。
上記シートクツシヨンフレーム4の両側部フレ
ーム4aの後方部4a′と、シートクツシヨン4が
最も後方に位置しているとき、すなわち、シート
クツシヨンが基準位置にあるときの上記後方部4
a′と対応するシート取付けベース3上の部位との
間には、シートクツシヨンフレーム4がシート取
付けベース3に対してシートトラツクの軌道方向
に移動するのを許容し、シートクツシヨンフレー
ムがシート取付けベース3に対して上方に動くの
を阻止しうる荷重伝達手段10が設けられてい
る。
ーム4aの後方部4a′と、シートクツシヨン4が
最も後方に位置しているとき、すなわち、シート
クツシヨンが基準位置にあるときの上記後方部4
a′と対応するシート取付けベース3上の部位との
間には、シートクツシヨンフレーム4がシート取
付けベース3に対してシートトラツクの軌道方向
に移動するのを許容し、シートクツシヨンフレー
ムがシート取付けベース3に対して上方に動くの
を阻止しうる荷重伝達手段10が設けられてい
る。
この荷重伝達手段10の詳細を第2図以下に示
す。
す。
第2図に表れているように、シートクツシヨン
フレームの側部フレーム4aには、ある程度の厚
みを有する板部材をおりまげ形成した支持片12
の上端部が溶接などの手段によつて固着されてお
り、これの先端部12aは、シート取付けベース
3に設けられた前後方向に延びる垂直状の側板1
1の外側に、平行状に対向するように延びてい
る。この支持片12の先端部12aの内側には、
垂直方向に広がる上下の鍔13a,13bを有す
る断面略ハツト状の係止片13の背部が溶接など
によつて固着されている。なお、上記鍔13a,
13bの縁は、シートトラツク2の軌道の方向と
平行となるようにしてある。この係止片13は、
非常時に後記する抱持部材14と係合してシート
クツシヨンフレーム4がシート取付けベース3か
ら引き剥がされるのを阻止してシートベルトで束
縛された乗員の安全をはかるものであるから、比
較的機械的強度の大きい、たとえば高張力鋼を使
用するとよい。また、第2図に表れているよう
に、上記係止片13の、コ字を形成する空間部に
は、リブ15を設けておくと、上記上下の鍔13
a,13bを上下方向に圧縮しようとする力に対
して強くなるので、この鍔13a,13bが後記
する抱持部材14と係合する非常時での強度を上
げることができ、好都合である。また、支持片1
2の先端部における上記係止片13を固着した位
置から前後方向にずれた位置には、シートベルト
アンカ17がボルト18により固着されている。
フレームの側部フレーム4aには、ある程度の厚
みを有する板部材をおりまげ形成した支持片12
の上端部が溶接などの手段によつて固着されてお
り、これの先端部12aは、シート取付けベース
3に設けられた前後方向に延びる垂直状の側板1
1の外側に、平行状に対向するように延びてい
る。この支持片12の先端部12aの内側には、
垂直方向に広がる上下の鍔13a,13bを有す
る断面略ハツト状の係止片13の背部が溶接など
によつて固着されている。なお、上記鍔13a,
13bの縁は、シートトラツク2の軌道の方向と
平行となるようにしてある。この係止片13は、
非常時に後記する抱持部材14と係合してシート
クツシヨンフレーム4がシート取付けベース3か
ら引き剥がされるのを阻止してシートベルトで束
縛された乗員の安全をはかるものであるから、比
較的機械的強度の大きい、たとえば高張力鋼を使
用するとよい。また、第2図に表れているよう
に、上記係止片13の、コ字を形成する空間部に
は、リブ15を設けておくと、上記上下の鍔13
a,13bを上下方向に圧縮しようとする力に対
して強くなるので、この鍔13a,13bが後記
する抱持部材14と係合する非常時での強度を上
げることができ、好都合である。また、支持片1
2の先端部における上記係止片13を固着した位
置から前後方向にずれた位置には、シートベルト
アンカ17がボルト18により固着されている。
一方、シート取付けベース3の側壁11の外面
には、上記係止片13の、上下の鍔13a,13
bを抱持する一対の断面略U字部を有するように
形成された抱持部材14が溶接などにより固着さ
れている。すなわち、この抱持部材14は、上記
側壁11の外面に密接する背部14aと、この背
部14aの上下端部から係止片13の上側鍔13
aの上方、および下側鍔13bの下方を通つてそ
れぞれ外方に延びる上下の水平部14b,14
b、および、これらの水平部14b,14bの先
端部から互いに近付くように垂直方向に延びる垂
直部14c,14cとを有している。第2図によ
く表れているように、上記垂直部14c,14c
の端部のなす間隔は、上記係止片13の上下方向
の幅より狭くなつている。なお、この抱持部材1
4も上記係止片13と同様、機械的強度の大きい
材料で作成しておくべきである。
には、上記係止片13の、上下の鍔13a,13
bを抱持する一対の断面略U字部を有するように
形成された抱持部材14が溶接などにより固着さ
れている。すなわち、この抱持部材14は、上記
側壁11の外面に密接する背部14aと、この背
部14aの上下端部から係止片13の上側鍔13
aの上方、および下側鍔13bの下方を通つてそ
れぞれ外方に延びる上下の水平部14b,14
b、および、これらの水平部14b,14bの先
端部から互いに近付くように垂直方向に延びる垂
直部14c,14cとを有している。第2図によ
く表れているように、上記垂直部14c,14c
の端部のなす間隔は、上記係止片13の上下方向
の幅より狭くなつている。なお、この抱持部材1
4も上記係止片13と同様、機械的強度の大きい
材料で作成しておくべきである。
上記係止片13と抱持部材14は、シートクツ
シヨンフレーム4がシートトラツク2の軌道どう
りに前後移動するかぎり互いに干渉しない。しか
しながら、第1図または第2図に示すようにシー
トクツシヨンフレーム4がその前後移動範囲の最
も後方に位置しているときにシートベルト16に
第1図矢印方向の強大な引張力がかかり、これに
よつてシートクツシヨンフレーム4に、これをシ
ート取付けベース3から引き剥がすような力がか
かると、すなわち、第2図において、静止状の抱
持部材14に対して係止片13を強力に上方へ引
き上げようとする力がかかると、シートトラツク
などシートクツシヨンフレームとシート取付けベ
ース3との間に介在する部材はその力に負けて歪
み、やがて係止片13と抱持部材14は互いに係
合し、上記の強大な力は、係止片13および抱持
部材14を介してシート取付けベース3に確実に
支承されることとなる。
シヨンフレーム4がシートトラツク2の軌道どう
りに前後移動するかぎり互いに干渉しない。しか
しながら、第1図または第2図に示すようにシー
トクツシヨンフレーム4がその前後移動範囲の最
も後方に位置しているときにシートベルト16に
第1図矢印方向の強大な引張力がかかり、これに
よつてシートクツシヨンフレーム4に、これをシ
ート取付けベース3から引き剥がすような力がか
かると、すなわち、第2図において、静止状の抱
持部材14に対して係止片13を強力に上方へ引
き上げようとする力がかかると、シートトラツク
などシートクツシヨンフレームとシート取付けベ
ース3との間に介在する部材はその力に負けて歪
み、やがて係止片13と抱持部材14は互いに係
合し、上記の強大な力は、係止片13および抱持
部材14を介してシート取付けベース3に確実に
支承されることとなる。
このように、本考案にかかるシートベルトの荷
重支承構造では、通常時のシートおよび乗員の重
量ならびにシートベルトの引張荷重をシートトラ
ツク等、シートクツシヨンフレームとシート取付
けベースとの間に介在する構成部材そのものの強
度によつて支承させるとともに、非常時には、上
記の構成部材とは別途形成した大きな耐荷重強度
を有する荷重伝達手段によつて、シートクツシヨ
ンフレームを引き剥がそうとする強大な力を受け
るようにしている。したがつて、上記シートトラ
ツク等の部材の強度を非常時を予定したきわめて
強いものとする必要がなく、これは、車両重量の
軽減および材料コストの軽減に大きく寄与する。
とくに、本願考案においては、荷重伝達手段の中
心をなす係止片をリブ付きの断面ハツト状に形成
するとともに抱持部材も上記係止片を有効に抱持
できる形態としているので、上記の非常時の強大
な力を効果的に支承できて安全性が高まるのみな
らず、とくに上記係止片のシートトラツクの軌道
方向の長さを著しく短縮しても差支えなくなり、
したがつて、本願考案のシートベルト荷重支承構
造は、自動車用回転式シートにおいて、荷重支承
効果がきわめて高く、しかも、重量増加を極力抑
制した効率的なものとなる。また、荷重伝達手段
は、固定状の係止片および抱持部材をそれぞれシ
ートクツシヨンフレームおよびシート取付けベー
スに固着するだけのきわめて簡単な構造なため、
簡単に実施することができ、かつ、コストもそれ
ほどかからない。
重支承構造では、通常時のシートおよび乗員の重
量ならびにシートベルトの引張荷重をシートトラ
ツク等、シートクツシヨンフレームとシート取付
けベースとの間に介在する構成部材そのものの強
度によつて支承させるとともに、非常時には、上
記の構成部材とは別途形成した大きな耐荷重強度
を有する荷重伝達手段によつて、シートクツシヨ
ンフレームを引き剥がそうとする強大な力を受け
るようにしている。したがつて、上記シートトラ
ツク等の部材の強度を非常時を予定したきわめて
強いものとする必要がなく、これは、車両重量の
軽減および材料コストの軽減に大きく寄与する。
とくに、本願考案においては、荷重伝達手段の中
心をなす係止片をリブ付きの断面ハツト状に形成
するとともに抱持部材も上記係止片を有効に抱持
できる形態としているので、上記の非常時の強大
な力を効果的に支承できて安全性が高まるのみな
らず、とくに上記係止片のシートトラツクの軌道
方向の長さを著しく短縮しても差支えなくなり、
したがつて、本願考案のシートベルト荷重支承構
造は、自動車用回転式シートにおいて、荷重支承
効果がきわめて高く、しかも、重量増加を極力抑
制した効率的なものとなる。また、荷重伝達手段
は、固定状の係止片および抱持部材をそれぞれシ
ートクツシヨンフレームおよびシート取付けベー
スに固着するだけのきわめて簡単な構造なため、
簡単に実施することができ、かつ、コストもそれ
ほどかからない。
なお、本考案の範囲は、図面に示した実施例に
限定されないことは勿論である。
限定されないことは勿論である。
すなわち、図示例では、係止片をシートクツシ
ヨンフレーム側に、これを抱持する抱持部材をシ
ート取付けベース側に、それぞれ設けてあるが、
これとは逆に、係止片をシート取付けベース側
に、抱持部材をシートクツシヨンフレーム側に取
付けても全く同様の効果がある。また、シートベ
ルトアンカは図示例のように支持片に固着する必
要な必ずしもなく、シートクツシヨンフレームな
いしこれと一体的な部材であればどこに固着して
もよい。
ヨンフレーム側に、これを抱持する抱持部材をシ
ート取付けベース側に、それぞれ設けてあるが、
これとは逆に、係止片をシート取付けベース側
に、抱持部材をシートクツシヨンフレーム側に取
付けても全く同様の効果がある。また、シートベ
ルトアンカは図示例のように支持片に固着する必
要な必ずしもなく、シートクツシヨンフレームな
いしこれと一体的な部材であればどこに固着して
もよい。
第1図は、本考案の構造を適用したシートの部
分断面側面図、第2図は、第1図の−線断面
図、第3図は、支持片および係止片を示す斜視
図、第4図は、抱持部材を示す斜視図である。 1……シート、2……シートトラツク、3……
シート取付けベース、4……シートクツシヨンフ
レーム、8……シート台座、9……フロアメン
バ、10……荷重伝達手段、13……係止片、1
3a,13b……鍔、14……抱持部材、15…
…リブ、17……シートベルトアンカ。
分断面側面図、第2図は、第1図の−線断面
図、第3図は、支持片および係止片を示す斜視
図、第4図は、抱持部材を示す斜視図である。 1……シート、2……シートトラツク、3……
シート取付けベース、4……シートクツシヨンフ
レーム、8……シート台座、9……フロアメン
バ、10……荷重伝達手段、13……係止片、1
3a,13b……鍔、14……抱持部材、15…
…リブ、17……シートベルトアンカ。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 フロアメンバに固定されたシート台座に対して
シート取付けベースを回転可能に支持するととも
に、このシート取付けベースに対してシートトラ
ツクを介してシートクツシヨンフレームを支持し
てなり、車体に対して回転可能であるとともに、
前後方向位置を調節しうる自動車用回転式シート
におけるシートベルトの荷重支承構造であつて、 上記シートクツシヨンフレームの後部にシート
ベルトアンカを固着する一方、 上記シートクツシヨンフレームと上記シート取
付けベースの一方の部材に、断面横コ字部と、こ
れの両縁からそれぞれ垂直方向に延びる一対の鍔
と、上記断面横コ字部の溝部を掛け渡すように固
着されたリブとをもつ断面略ハツト状の係止片を
上記断面横コ字部の背部において固着するととも
に、 上記シートクツシヨンフレームと上記シート取
付けベースの他方の部材に、上記係止片の両鍔を
同時に抱持しうる一対の断面略U字部を両縁に有
する略チヤンネル断面状の抱持部材を固着し、 上記係止片と上記抱持部材は、上記シートクツ
シヨンフレームと上記シート取付けベースとがシ
ートトラツクにより相対移動する限りにおいて互
いに干渉しないように配してなる荷重伝達手段を
設けたことを特徴とする、自動車用回転式シート
におけるシートベルトの荷重支承構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1983156440U JPS6062358U (ja) | 1983-10-07 | 1983-10-07 | 自動車用回転式シートにおけるシートベルトの荷重支承構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1983156440U JPS6062358U (ja) | 1983-10-07 | 1983-10-07 | 自動車用回転式シートにおけるシートベルトの荷重支承構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6062358U JPS6062358U (ja) | 1985-05-01 |
JPH0214999Y2 true JPH0214999Y2 (ja) | 1990-04-23 |
Family
ID=30345194
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1983156440U Granted JPS6062358U (ja) | 1983-10-07 | 1983-10-07 | 自動車用回転式シートにおけるシートベルトの荷重支承構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6062358U (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54122525A (en) * | 1978-02-18 | 1979-09-22 | Hammerstein Gmbh C Rob | Rail guide apparatus for car seat |
JPS60257B2 (ja) * | 1977-10-13 | 1985-01-07 | アイシン精機株式会社 | ブレーキ液圧制御システム |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58184361U (ja) * | 1982-06-03 | 1983-12-08 | 三菱自動車工業株式会社 | シ−トベルト装置 |
JPS60257U (ja) * | 1983-06-16 | 1985-01-05 | トヨタ自動車株式会社 | ラツプインナアンカ装置 |
-
1983
- 1983-10-07 JP JP1983156440U patent/JPS6062358U/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60257B2 (ja) * | 1977-10-13 | 1985-01-07 | アイシン精機株式会社 | ブレーキ液圧制御システム |
JPS54122525A (en) * | 1978-02-18 | 1979-09-22 | Hammerstein Gmbh C Rob | Rail guide apparatus for car seat |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6062358U (ja) | 1985-05-01 |
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