JPH02149321A - フィルタ組立体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本出願は、参考のため以下に記載するライマン（Ｌｙｍ
ａｎ）等の１９８６年１０月２８Ｅｌｌ付けの米国特許
出願第９２３，９０６号（発明の名称：マルチウェル試
験プレート）の一部継続出願に基づくものである。

［産業上の利用分野］ 本発明は、マイクロリットル量の流体を分析するのに有
用なマルチウェル・フィルタストリップに関する。

［従来の技術］ 微孔性メンブランフィルタを利用する２つの基本的な分
析方法が公知である。その第１は単純に微孔性膜を用い
て分析のための小さな粒子を採取する方法であって、例
えば、酢酸セルロース膜上に三塩化酢酸化蛋白質の沈澱
物を採取する方法である。その第２は、第１の物質をフ
ィルタに固定し、フィルタに反応物質を加えて上記物質
と反応させる方法であって、例えば、−末鎖のＲＮＡ又
はＤｌｌＡヲニトロセルロース膜上に固定し、核酸の交
雑を行うといった、フィルタをより能動的に使用する方
法であるｏ　Ｊｏｕｒｎａｌ　ｏｆ　Ｍｏ！ｅｃｕｌａ
ｒＥｉｏｌｏｇｙ１２：　８２９−８４２　（＋９６５
）のＧ１１ｌｅｓｐｉｅ、　Ｄ、及びＳｐｉｅｌｇｃｌ
ｍａれ、Ｓ、の論文を参照すると良い。

こうした分析方法は、益々微細化していく一方であるた
め、現在、１つのウェル当たり１００乃至２００μＱの
試験容積を利用する９６−ウェル・マイクロプレートが
広く使用されている。装置の微小化に伴い、隣接するウ
ェル内の標本が相互に汚染されるのを防止することがよ
り困難となり、このため、反応時間中、ウェル内の少量
の標本から流体が漏れるのを防止することがより重要と
なる。例えば、キオフスキイ（Ｋｉｏｖｓｋｙ）等の米
国特許第４゜５２６．６９０号は、１００μＣ以下の標
本を利用する９６−ウェル装置を開示している。９６の
ウェルの底部に取り付けられた連続的な微孔性膜すなわ
ち限外ろ過媒体２６から成る複雑なフィルタ構造体か提
供され、汚染及び脱水作用を防止するため、膜と布地の
間に微小なスペース３４が形成された状態にて、疎水性
布地３０が膜の下方に配設され、各ウェルの下方には、
案内スパイク６０が設けられている。

この疎水性布地３４は、膜の前後に作用する差圧が存在
しないとき、流体がウェル内部から横方向に移行し、及
び（又は）重力により流動することによりロスされるの
を防止するといわれている。

上記スパイクは、反応時間中に流体がウェルから垂れ落
ちてロスするのを防止すると共に、垂れ落ちる液滴とし
て形成された流体を下方の適当なウェル室に案内するた
めのガイド手段という２重の機能を発揮するといわれて
いる。

別のマルチウェル試験装置が、コール（Ｃ０１Ｃ）等の
米国特許第１，１０７，９４３号に記載されている。

成形されたプラスチックトレー１２は、取り外し可能な
カバー１８を備えている。このカバー１８は、底部が開
放した複数の円筒状の凹所２０を備えており、これら凹
所２０の各々は、その下縁部に熱密封された膜２２を備
えている。使用時、標本は、凹所内に注入されて、膜を
通りトレー内に流動する。膜は、洗滌され、必要により
試薬で処理して標本中に特定の物質が存在するか否かを
検出する（第９欄第６３行乃至第１０欄第１３行）。

コールの米国特許第４，２４６，３３９号に記載された
別のマルチウェル試験装置は、その間に液体リザーバを
画成する入り子犬のカバ一部材１０及び基部部材１２と
、該部材１０．１２を開放位置に偏倚させる弾性的な発
泡部材１６と、基部部材内にＯ 配され表面層３６及び本体部分３８を有する吸収材１８
と、及びカバ一部材に形成された複数のウェル２０とを
備えている。これら複数のウェル２０は、その各々が底
部穴を有し、これらの穴は、数人の外周に対して液体密
の状態に密封された微孔性の膜２２により覆われている
。カバ一部材と基部部材間の吸収材１８は、開放位置に
おいて、膜から離間されているが、閉じた位置にあると
きは、該膜と接触している。上記部材を押して閉じた位
置にすることにより、液体は膜を通ってウェルから吸収
手段に流動する。表面部材を弛緩させ、洗滌液を試験ウ
ェル内に入れ、再度、表面部材を押して、洗滌液が膜を
通って吸着材内に流動するようにして膜を洗滌し、反応
しなかった材料を除去することが出来る。吸着材の表面
層は、ウェルを経て流動する液体により湿潤状態にされ
るのに抵抗し、膜が、その前に使用した液体により再度
湿潤状態にされるのを軽減している。

［発明が解決しようとする課題Ｊ 本発明の目的は、隣接するウェル間の汚染を最小限にし
、極く少量のマイクロリットル量の標本を試験し得るよ
うにする、各種のろ過及び分析方法用のマルチウェルフ
ィルタストリップを提供することである。

本発明の別の目的は、ウェルを相互にかつホルダに対し
て着脱自在に取り付け、幾多のウェルを選択的に試験す
ることが出来るマルチウェルフィルタストリップを提供
することである。

本発明の別の目的は、ウェル内の中身が、ストリップを
操作することにより汚染されることがなく、かつ操作者
がウェル内の放射性又は毒性の標本に接触する必要のな
いマルチウェルフィルタストリップを提供することであ
る。

本発明のさらに別の目的は、少量の標本を利用して、分
析前の予備ろ過に使用される回収率に優れたマルチウェ
ルフィルタ組立体を提供することである。

本発明のさらに別の目的は、真空マニホルド内にて使用
するだめのマルチウェルフィルタストリップを提供する
ことである。

＋１ 本発明のさらに別の目的は、フィルタストリップを位置
決めすると共に、該フィルタストリップから出ろう液を
案内するための手段を有する真空マニホルドを提供する
ことである。

本発明のさらに別の目的は、フィルタ膜を支持し、該膜
の前後に差圧が作用する間に膜がフィルタのウェルから
分離するのを防止するための構造体を有する真空マニホ
ルドを提供することである。

本発明のさらに別の目的は、フィルタストリップと、ト
ランスファープレートと、及びマルチウェル試験プレー
トとの組合体であって、該トランスファープレートが、
膜を通るろ液を試験プレートの対応するウェル内に誘導
するようにした前記組合体を提供することである。

［課題を解決するための手段］ 本発明は、少量の液体をろ過するマルチウェルフィルタ
ストリップ及び複合構造体に関する。

このフィルタストリップは、頂端部及び底端部にて開放
し、真直ぐな１列状に配設された複数の円筒状ウェルと
、各ウェルの底端部を閉じる別個のフィルタ膜とから構
成されている。これら複数のウェルは、極く隣接するが
、接触はしない状態に隣接するウェルを離間させる脆弱
なウェブにより相互に接続されており、又、上記フィル
タ膜は、相互に離間して配設されている。このフィルタ
ストリップは、該ストリップを長方形のフレーム内に保
持しかつ支持するための外方向に伸長するタブを各端に
有している。このフレームは、ホルダにより支持された
各ウェルを識別するために１列に配列されたアルファベ
ットと数字の符号を有している。ストリップは、ホルダ
に着脱可能に取り付けることが出来、各ストリップ内の
ウェルは、着脱可能に取り付けて、該ストリップ内の任
意の数のウェルを分離させることが出来るようになって
いる。

フィルタ組立体は、基部及び取り外し可能なカバーとを
有する真空マニホルドと、該真空マニホルド内の室と、
数案と連通し、数案に減圧された圧力を作用させるマニ
ホルドの通路と、マルチウェルフィルタストリップと、
フィルタストリップｌ：（ を支持するためにカバーに形成された１列の円筒状凹所
と、フィルタストリップの６膜を室と連通させることに
より、室に加えられた減圧が、膜を通じて該室内に導入
されるようにする、凹所の底部に形成された穴と、を備
えている。フィルタスｉ・リップの６膜を通って流動す
るろ液を別々に採取することが望ましい場合には、閉じ
た底部を有するウェルストリップをマニホルド基部のト
ラフ内に位置決めし、１列の各ウェルがフィルタストリ
ップのウェルの下方に整合されるようにすることが出来
る。ノズルが、カバーの６穴の周間に配設されており、
膜から流動したろ液を底部の閉じた整合させたウェル内
に案内し、ろ液が飛散したり、相互に汚染し合うのを防
止する。各フィルタストリップの各ウェルを支持するマ
ニホルドカバーの円筒状の凹所は、膜の外周を支持しか
つウェル底部にてシールを形成する中央漏斗状部分及び
外周ショルダ部分を備えている。真空制御装置が、マニ
ホルドカバーに設けられており、室内に吸引されたが、
閉じたウェルストリップ内には収容されていないろ液を
除去することが出来る。

別の実施例において、マルチウェルフィルタストリップ
と、フィルタストリップと同様の寸法を有し、フィルタ
ストリップの下方に位置決めされた底部の閉じたウェル
と、フィルケス１−リップと底部の閉じた１列のウェル
間に配設されて、該フィルタストリップ及びウェルに係
合しかつこれらを整合させて、フィルタストリップの６
膜を通って流動するろ液が、その列の対応する別個のウ
ェル内に入るようにするトランスファープレートとから
成るフィルタ組立体が設けられている。このトランス７
アープレートを圧力マニホルド内に使用して、フイルク
ストリソ／の膜の上方に高圧を作用させ、液体が膜を通
って流動し得るようにするこきが出来る。

［実施例］ 第１図乃至第３図において、本発明のフィルタストリッ
プ１８は、各々、円筒状の側壁２６を有しその頂部２２
及び底部２４にて開放した８個の略円筒状のウェル２０
を１列に配設して構成されている。別個のウェル２０は
、脆弱なウェブ２８により接続され、ストリップは、透
明なプラスチックの単一構造体として形成されている。

ストリップの両端には、円形のタブ３０及び四角のタブ
３２が設けられており、これらタブにより、ストリップ
の各端部を識別し、かつ手で又はフレーム状の支持体内
にてストリップを操作しかつ支持する。

この方法は、第１１図及びここに引用して本明細書の一
部としたライマン等の１９８６年ｌＯ月２８日付の米国
特許出願第９２３，９０６号「マルチウェル試験グレー
ト」に記載されている。

各ウェル２０の開放した底部２４は、透過性の膜３４に
より閉じられる。各ウェルの個々の膜は、他方から分離
している個別のディスクであり、ろ液又は滞留液が１方
のウェルから別のウェルに移動するのを防止する。隣接
するウェルの隣接面の間には、空隙３６が存在し、従っ
て、液体が１つのウェルの壁２６から別のウェルの壁に
流動することがない。各ウェルの底部２４を閉じる膜３
４は、ヒートシール、超音波溶接、又は溶剤すなわち接
着剤により、円筒状の壁２６の底面に取り付けることか
出来る。

隣接するウェルを接続する脆弱なウェブ２８の詳細が第
２図に図示されている。各ウェブ２８はウェル間を垂直
方向に伸長し、細長い主リブ４０と、横方向の交差リブ
４２とを備えている。これらリブ４０．４２は、ウェブ
２８に対して丁字形の断面を形成する。主リブ４０の高
さＨ２はウェル２０の高さＨ＋の約１／２である一方、
横方向のリブ４２の高さＨ３は、主リブ４０の高さＨ２
の約１／４である。横方向リブ４２の肉厚Ｔ１は、主リ
ブ４０の肉厚Ｔ２より太きい。ウェブ２８の特定の寸法
は、米国特許出願第９２３，９０６号に記載されたもの
、又は、ウェルを直線状に保持すると共にウェルの容易
な分離を可能とする他の任意の寸法とすることが出来る
。隣接するウェルを連結する丁字形のウェブは、その下
端縁４４（リブ４０の底端部）がウェルの底部２４より
上方に配設されているため、ウェル間には別個の空隙が
存在する。

この空隙のため、以下により詳細に説明するように、共
に使用される真空マニホルド又はトランスファープレー
ト内に設けられた別個の容器にウェルを嵌め込むことが
出来る。

上述した丁字形のウェブを有するウェルズＩ・リップは
、一体物として容易にかつ低廉に成形することが出来る
。ウェブは、ウェルの全底面を単一の面にあるようにし
てこれらウェルを平坦な直線状の列に保持する。ウェル
ストリップは、ストリップの両端のタブ３０．３２の一
方又はその両方を掴持することにより、支持体から容易
に取り外すことが出来る（第９図参照）。又、操作時、
該ストリップに対して故意に力を加えない限り、ストリ
ップが湾曲あるいは屈曲したり又は撓わむことかない。

１列全体のウェルより少数のウェルを使用することが望
ましい場合には、個々のウェル又は２〜３のウェルをス
トリップから破断することが出来る。

第４図乃至第７図には、フィルタストリップ１８に対し
て使用することの出来る真空マニホルド６０が図示され
ている。この真空マニホルド６０は基部６２及びカバー
６４から成る細長いハウジングから構成されている。こ
れら基部及びカバは代表的にはポリ炭酸エステル材料に
て形成することが出来ると共に、カバーが基部上に緊密
に係合しかつシールを形成することを可能にする係合外
周壁６６．６８を有している。これら基部６２及びカバ
ー６４は、以下に説明するように、減圧させた圧力を作
用させることの出来る室７０を画成する。

第４図及び第５図に図示するように、好適な実施例にお
いて、基部６２の内側の底壁７２には、閉じた底部を有
するウェル７８のストリップ７６が係合し、かつ室７０
に減圧された圧力が加えられたときに、ろ液を収容する
ことが出来るトラ７７４が形成されている。閉じた底部
を有する１列のウェル７６は、フィルタストリップ１８
と略同−の形状を有しているが、フィルタストリップ１
８は個別の膜３４により閉じられた開放した底部を有す
るウェルを備えているのに対して、閉じた底部を有する
ウェル７８はいずれの材料に対しても不透過性を示す。

１列のフィルタストリップ１８は、米国特許出願第９２
３，９０６号に記載されたマルチウェルストリップと同
一にすることが出来る。

カバー６４には、フィルタストリップ１８の個々のウェ
ル２０を受け入れる１列の円筒状の凹所８０が形成され
ている。第４図、第６図及び第７図から明らかなように
、カバー６４の上面８２から下方に伸長する個々の凹所
８０は、これら凹所を相互に分離させる肉厚の薄い部分
８４により離間されている。各凹所８０は、漏斗状の中
央部分８８及びこれを包囲するショルダ部分９０を有す
る底部壁８６を備えている。穴９２が漏斗状の部分８８
の底部からカバーを通って伸長してろ液がフィルタスト
リップ１８のウェル２０から室７０内に流動するための
貫通路を提供している。ショルダ部分９０は、ウェル２
０の平坦な底部２４に係合する寸法になされ、ウェルの
底部を閉じるフィルタ膜３４の外周を支持しかつこれら
の間を密封する。

フィルタストリップが、カバーの凹所８０の中にウェル
を位置させた状態で定置され、また、差圧が膜の前後に
加えられると（例えば、室７０内の圧力を減圧させるこ
とにより）、膜３４を通じてフィルタストリップのウェ
ルから液体を吸引することが出来る。膜を通じて吸引さ
れたろ液は、閉じた底部を有するウェルストリップ７６
の個々のウェル内に採取するが、又は、室７０内にて混
合させることが出来る。この後者の構成は、典型的に、
ろ液ではなく、滞留液をフィルタストリップウェルから
採取することを目的とするときに採用されるであろう。

ろ液を採取しようとする場合には、当然、個別のウェル
７８を設けて、各フィルタストリップのウェル２０から
別個に流体を採取することが必要である。

真空マニホルド６０の基部６２に形成されたトラフ７４
は、閉じた底部を有する１列の個々のウェル７８をフィ
ルタストリッ７’１８のウェル２０と整合させる作用を
する。第４図から明らかであるように、カバーの各凹所
の底部壁８６の穴９２は、トラフ７４内に位置決めされ
閉じた底部を有する対応するウェル７８の略中心と整合
され、このため、全てのろ液は、閉じた底部を有する対
応するウェル内に採取される。ろ液が閉した底部を有す
るウェル内にさらに排出されるようにするため、カバー
には、各人の周囲にて下方に伸長する７ランジ９４を形
成することが出来る。その穴９２の周囲の各フランジ９
４は、特に、真空力（即ち、極めて低圧）が室７０に加
えられて、流量か増大したときに、穴９２から出る際の
る液の飛散を防止するためのノズルを画成する。

第６図は、室に加えられる真空力を制限するために使用
することの出来る各種の装置の１つが真空マニホルド６
０に組み込まれた状態を示している。この第６図におい
て、１列のウェル８０の１端にて、カバー６４に設けら
れたダックビル弁１００が図示されている。別の形態と
して、ボール逆止め弁又はその他の周知の任意の逃がし
弁を使用することが出来る。これら何れの構成によって
も、液体の飛散を生じ、又は、ウェル２０の底部全体に
対してフィルタ材料を形成する膜３４が耐え得る圧力を
上回るような過度の真空力が室７０に加わるのを防止す
ることが出来る。より望ましくは、弁１００は、以下に
説明する通路１１０に隣接して設け、フィルタストリッ
プに対して均等な圧力制御が可能であるようにする。

第５図には、室７０に圧力を加える手段が図示されてい
る。通路１１０が、Ｉ・ラフ７４の側壁１１２及びニッ
プル１１４を通って伸長している。

このニップル１１４に対して管を入り子犬に係合させ、
通路１１０を真空ポンプ（図示せず）に接続することが
出来る。この実施例において、通路１１０は、略扇状に
図示されており、その断面積は、トラフの側壁１１２の
内面１１６からニップル１１４内の通路１１０の伸長部
分まで滑らかに減少している。側壁１１２の通路１１０
の底部は、トラフの底部壁１１８の高さ付近にあり、こ
のため、トラフ内の液体は、全て真空力によりニップル
１１４を介してマニホルドから吸引される。通路１１０
が扇状の形状でへることから、空気流は、トラフ７４の
底部壁の略全体にわたって分散され、２：（ ｉ・ラフ内のろ液の飛散を防止することが出来る。

トラフ内に閉じた底部を有するウェルを設けずに、ろ液
がトラフ自体内に集まるようにした場合、通路１１０の
かかる形状により全部の材料の除去を容易にすることが
出来る。室７０に真空力を加えるｌ：めの通路１１０は
、室に集まる液体の全てを除去し得る位置に位置決めす
ることが重要である。

第８図乃至第１３図において、フィルタストリップを採
用する別の組立体が図示されている。第８図に図示した
この組立体において、遠心トランスファープレート１２
０が、■又は２以上のフィルタストリップ１８を従来の
９６−ウェルプレート１２２の閉じた底部を有するウェ
ルと連通させ、ストリップ１８のウェルからプレート１
２２のウェルへのる液の移送は遠心機（図示せず）の作
用により行う。第９図に図示するように、複数のフィル
タストリップ１８は、米国特許出願第９２３，９０６号
に詳細に記載されたストリップボルダ１７０により支持
されている。このホルダ１７０は、以下に説明するよう
に、ウェルプレート１２２の外周端縁に係合する。９６
−ウェルプレート１２２を推奨したが、プレートに代え
て、米国特許出願第９２３．９０６号に記載されたもの
と同一の閉じた底部を有する多数のストリップを使用す
ることも出来る。この場合、これらストリ／ブは、上記
米国特許出願に開示されたストリップホルダにより支持
することが出来る。フィルタストリップ及び閉じた底部
を有するウェルストリップ用の２つのホルダは、第８図
に図示したと同様の方法により相互に整合させることが
出来る。

第１０図乃至第１３図に別個に図示されたトランスファ
ープレート１２０は、その上面１４４に多数の円筒状の
凹所１３０が形成された成形プラスチック体である。こ
の凹所１３０は、水平方向のショルダ部分１３２を包囲
する垂直の側壁１３１を有し、該ショルダ部分１３２は
漏斗状の底部壁１３３を囲繞している。底部壁１３３は
、貫通ずる穴１３６を有し下方向に伸長するノズル１３
４と整合する。各ノズル１３４は、９６−ウェルプレー
ト１２２のウェル１４０の開放した頂部１Ｇ ３８と整合可能となるような外径を有している（第８図
参照）。ノズル１３４は開放したウェル１４０に嵌まり
、ウェル１４０内に蓄積したガスを排出することが出来
る僅かな空隙を形成する。

ノズル１３４は、トランスファープレートの下面１４２
から下方向に伸長し、閉じた底部を有するウェル１４０
内に入り、プレート１２２にて１つのウェルから別のウ
ェルにかけて液が汚染されないようにする。

凹所１３０の垂直壁１３１は、フィルタストリップ１８
のウェル２０の外側壁に係合する一方、水平方向のショ
ルダ部分１３２は、フィルタストリップ１８のウェル２
０の平坦な底面２４に係合する。

水平方向ショルダ部分１３２は、ウェル２０をトランス
７アープレートエ２０の穴１３６と整合させ、又、フィ
ルタ膜３４の外周を支持し、膜に対して高圧の差圧が加
わったときに嗅がウェル１２０の底部から剥離するのを
防止する。

フィルタストリップをトランス７アープレートと整合さ
せるのをさらに促進するため、４つの隣接する漏斗状凹
所により画成されたスペース内にて、トランスファープ
レートの上面１４４には、テーパ付きのポスト１４６が
設けられている。ポスト１４６がテーパ付きの形状であ
るため、ウェル２０の下部外端縁は、第８図に図示する
ように、凹所の側壁１３１（テーパを付けることが出来
る）の間、及び平坦なショルダ部分１３２に上に案内す
ることが出来る。

第８図の組立体が整合されるのをさらに支援し得るよう
に、トランスファープレートの外周端縁１４ｇは、スト
リップホルダ１７０の下部端縁にて垂直方向７ランジ１
５０内に嵌入する。ホルダ１７０の７ランジ１５０に隣
接する水平方向のショルダ部分１５２は、）・ランスフ
ァープレートの上面１４４に係合し、該トランスファー
プレートを適正な高さに支持し、各ウェル２０の底部に
しっかりと係合するようにする。

組立体は、遠心力を受けるため、第４図乃至第７図の実
施例におけるように、真空力を維持するためのシールが
必要とされず、各ウェル内の液体に対して同一の駆動力
が加えられ、液体が膜を通って流動し、その目的のため
、トランスファープレートの底面に取り付けられた９６
−ウェルプレート又は閉じた底部を有するウェルストリ
ップ内に集められる。

第１４図乃至第１５図には、本発明のさらに別の実施例
が図示されており、この場合、圧力マニホルドは、８−
ウェルフィルタストリップ及び閉じた底部を有する８−
ウェルストリップを収容している。この圧力マニホルド
は、基＠２００と、トランスファープレート２０１と、
１対の外側垂直ポスト２０３により垂直状態に積み重ね
られかつ着脱可能に取り付けられたカバー２０２とを備
えている。この垂直ポスト２０３は、基部、トランスフ
ァープレート、及びカバーに形成された整合穴を通る。

各基部、トランスファープレート、及びカバーの間にて
、ポストの周囲にはばね２０４が設けられており、各構
成要素を偏倚させて相互に離反させ、第１５図に図示す
るように、トランスファープレートの上方及び下方にて
、それぞれ、フィルタストリップ１８及び閉じた底部を
有するストリップ７６を容易に装填し及び解除し得るよ
うにする。ポルト２２０のような着脱可能な締め付は手
段が設けられている。これら締め付は手段は、ろ過中、
第１４図に図示するように、ばねの偏倚力に抗して各構
成要素を閉じた位置に保持する作用をする。

マニホルドカバー２０２の下面は、各端にぎざぎざのあ
るショルダ部分２０５と、突出する中央部分２０６とを
備えている。この中央部分２０６には、１列の８個のノ
ズル２０７が形成されており、又、ノズルの間には１列
の凹所が形成されている。各ノズル２０７は、カバーの
内側を長手方向に伸長する水平方向の室２１０に接続さ
れ、かつ中央ボア２１１に接続された中央穴２０９を備
えている。注射器２１２のような空圧装置が、ポア２１
１に着脱可能に接続されて、室２１０及びノズル穴２０
９を介して、トランスファープレートとカバー間に配設
されたフィルタストリップ１８の各ウェルに対して大き
い圧力を作用させる。

ゴムガスケット２１３は、各凹所２０８とウェル２０の
上端２２間に柔軟なシールを形成し、フィルタストリッ
プをカバーに対して密封する。このようにして、減圧さ
れた圧力がフィルタストリップの膜３４の下方に加えら
れる第４図乃至第７図の真空マニホルドと対照的に、第
１４図乃至第１５図の圧力装置において、大きな圧力が
膜３４の上に加えられ、ウェル２０内の標本を膜３４を
通じて押し出す。

トランスファープレート２０１は、第１０図乃至第１３
図のトランスファープレートと略同−の形状に構成され
ており、上部の円筒状凹所２１４が漏斗状の底部壁２１
５及び外側ショルダ部分２１６を備え、ウェル２０の底
部及びノズル２１８の中央穴２１７を支持し、ろ液をト
ランスファプレート下方の整合ウェル７８内に案内する
。トランスファープレート２０１の下面２１９は、ウェ
ルストリップ７６の上面に着座する。トラフ２２が基部
２００の上面に形成され、ウエルスＩ・リップ７６をト
ランスファープレート２０１の下方に支持しかつ整合さ
せている。

本発明に関する上記詳細な説明により、本発明の多くの
利点が完全に理解されたであろう。フィルタストリップ
１８の形状により、少量の標本を多数個ろ過することが
出来、かつ操作も簡単である。隣接するフィルタウェル
２０に接続する脆弱なウェブ２８を利用して、個々のフ
ィルタストリップ１８を破断させ別個のウェルとするこ
とが出来る。典型的に、これは、ろ過された滞留液を試
験管に入れるのが望ましい場合に有利である。

本発明のさらに別の利点として、フィルタ組立体は、各
ウェルの母体の位置を失うことなく、９６個までの標本
を同時にろ過することが可能である。これは、１２個の
フィルタストリップと共に、第９図のホルダを使用する
ことにより達成出来る。

ストリップ１８の特別の方向は、上記米国特許出願第９
２３，９０６号に詳細に記載されているように、端部タ
ブ３０．３２及びボルダ１７０のアルファベット−数字
符号１７１により規定される。これは、装置が別人であ
る患者の標本を各ウェル又はストリップに入れる診断用
、又は、多数の標本を処理しなければならない他の分野
にて使用される場合に特に重要である。

さらに、本発明によれば、膜は個々のウェル又はストリ
ップ基部上にて取り扱うことが出来、これは、ユーザに
とって著しく便利である。ユーザは必要なストリップの
数を設定し直すだけでよいから、無駄な時間を少なくす
ることが出来る。

フィルタを基層として使用することは、標本が基層の内
面又は外面に物理的又は化学的に結合することを利用し
て試験を行う多くの分析診断の分野にて極めて望ましい
ことである。微孔性膜は、無孔性の平坦な表面と比べ極
めて大きい表面積を提供し、その結果、結合は著しく増
大する。さらに、限外ろ過媒体を含む多くの専用の膜材
料を使用して、特別の結合特性を実現することが出来る
（ここで使用するように、フィルタ膜は限外ろ過媒体を
含む）。結合段階が完了したならば、はとんどの診断試
験は、一連の反応及び洗滌段階を行い、反応しない、又
は接合しない物質を除去することが必要である。真空マ
ニホルド又は遠心力利用のトランスファープレートの何
れかを使用することにより、かかる反応及び洗滌段階は
さらに容易なものとなる。

本発明のさらに別の利点によると、培養期間中、フィル
タストリップのウェル頂部はプレート又はストッパ（例
えば、感圧フィルム）にて密封し、及びフィルタストリ
ップは湿度を維持し脱水を防止するために水を加えた閉
じた底部を有するストリップの上に位置決めする。下部
ストリップは、又、フィルタストリップの中身が作業台
の上に滴下するのを防止する。

本発明に関して上記詳細な説明により、当業者は、本発
明の精神から逸脱することなく、多数の変形例が可能で
あることが理解され得よう。従って、本発明の範囲は、
図示しかつ説明した特定の実施例にのみ限定されるもの
ではなく、特許請求の範囲の記載及びその均等物によっ
て判断されるべきである。

【図面の簡単な説明】

；（；３ 第１図は本発明によって構成したフィルタストリップの
斜視図、第２図は隣接するウェルを接続するウェブの断
面を示す、第１図のフィルタストリップの１つのウェル
の側面図、第３図は第１図のフィルタストリップの断面
図、第４図は本発明に従い、基部及びカバーを有する真
空マニホルド、基部内の閉じたウェルプレート、及びマ
ニホルドカバー上に取り付けられたフィルタストリップ
から構成された組立体の断面図、第５図は第４図のマニ
ホルド基部の上方斜視図、第６図は真空圧力を制御する
装置を有する、第４図と同様の真空マニホルドの断面図
、第７図は第４図及び第６図のマニホルドカバー内のウ
ェル室の部分断面図、第８図は本発明に従い、フィルタ
ストリップ、ストリップホルダ、遠心力利用トランスフ
ァープレート、及び閉じた底部を有するウェルプレート
から構成された組立体の部分断面図、第９図は第８図の
組立体に使用された２つのフィルタストリップを収容す
るストリップホルダの上方斜視図、第１０図は第８図の
組立体に使用された遠心力利用のトランスファープレー
トの平面図、第１１図は第１０図のトランスファプレー
トの側面図、第１２図は第１０図の線＋２−１２に沿っ
たトランスファープレートの部分断面図、第１３図は第
１０図の線＋３−Ｈに沿ったトランスファープレートの
部分断面図、第１４図は本発明に従い、圧力マニホルド
、ゴムガスケット、フィルタストリップ、トランスファ
ープレート及び閉じた底部を有するウェルプレー１・か
ら構成された組立体の断面図、及び第１５図はフィルタ
ストリップ及び閉じた底部を有するウェルプレートを圧
力マニホルドに対して装填あるいは圧力マニホルドから
取り外す際の緩められた状態で示す注射器及び第１４図
の組立体の上方斜視図である。 （主要符号の説明） １８：フィルタストリップ ２０：ウェル　　　　　２２：ウエル頂部２４：ウェル
底部　　　２６：ウエル側壁２８：脆弱なウェブ　　３
０：円形タブ３２：四角タブ ３６：空隙 ４２：交差リブ ６０：マニホルド ６２：基部 ６６．６８：外周壁 ７４；トラフ ７８：ウェル ８６：底部壁 ９０：ショルダ部 ９４：フランジ １１０：通路 １１８ニドラフの底部壁 ３４：膜 ４０：主リブ ４４：下端縁 ６４：カバ− ７０二室 ７６：ストリップ ８０：凹所 ８８：漏斗状部分 ９２：穴 １００：弁 １１４：ニップル 図面の浄書（内容に変更なし） 秦１図 第２ 関 為５ 図 淳７ ろ 凹 Ａθ 秦７ 氷８ 凹 圀 葬、１５図 手 続 補 正 書（方式） １、事件の表示 １へ成１年特ム′１・願第２４７５０号２、発明の名称 フィルタストリップ組立体 ３゜ 補正をする者 事件との関係　　　特許出願人 住所 名　称　　コスタ−・コーポレーション４、代 理 人 住 所 東京都千代川区人手町二丁目２番１号 新人ｆ町ビル　２０６区 ５、補正命令の［１付 平成１年 ４月２５　［１ （発送ｒｌ　） ６、補正の対象 適正な図面

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、上端部及び底端部にて開放し、その軸心が相互に平
   行となるように真直ぐに一列に配設された略円筒状の複
   数のウェルであって、相互に極く隣接するが接触しない
   よう前記ウェルを離間させる脆弱なウェブにより連結さ
   れた前記複数のウェルと、 各ウェルの底端部を閉じる、相互に離間された個別のフ
   ィルタ膜と、を備えることを特徴とするフィルタストリ
   ップ。 ２、外方向に伸長するストリップ支持用のタブが、スト
   リップの両端のウェルに固着されていることを特徴とす
   る請求項１記載のフィルタストリップ。 ３、ウェルの底端部及びフィルタ膜が全て同一面に位置
   することを特徴とする請求項１記載のフィルタストリッ
   プ。 ４、基部及び取り外し可能なカバーを有する真空マニホ
   ルドと、 該真空マニホルド内の室と、 該室と連通し、該室に減圧された圧力を作用させるマニ
   ホルドの通路と、 ストリップの各ウェルの底部を閉じるフィルタ膜を有す
   るマルチウェルフィルタストリップと、フィルタストリ
   ップを支持するためにカバーの外側に形成された手段と
   、 フィルタストリップの各膜を前記室と連通するように定
   置させることにより、該室に加えられた減圧が前記ウェ
   ル内の液体を膜を通じて前記室内に吸引するように、前
   記カバーに形成された穴と、を備えることを特徴とする
   フィルタ組立体。 ５、カバー上に設けられた前記手段が、各々、外面に形
   成されてフィルタストリップの１つのウェルの底部端を
   受け入れる個々の複数の凹所を備え、 カバーの前記穴が、各凹所の底部から前記室内に伸長す
   ることを特徴とする請求項４記載のフィルタ組立体。 ６、カバーに設けられた手段が、膜を通って各ウェルか
   ら室に流動するろ液間の混合を防止することを特徴とす
   る請求項４記載のフィルタ組立体。 ７、第２マルチウェルストリップを支持する手段が、前
   記室内に設けられることにより、第２ストリップ内の各
   ウェルが、フィルタストリップ内の別個のウェルからろ
   液を受け取ることを特徴とする請求項６記載のフィルタ
   組立体。 ８、各凹所が、中央部分にて漏斗状をし、平坦なショル
   ダ部分により包囲された底部壁を有し、マルチウェルフ
   ィルタストリップのウェル前記凹所内に取り付けられた
   とき、各凹所の平坦なショルダ部分が、各ウェルの底部
   に対してシールを形成するようにしたことを特徴とする
   請求項５記載のフィルタ組立体。 ９、カバーに形成された穴が、凹所の底部壁の漏斗状部
   分の最下部と連通することを特徴とする請求項８記載の
   フィルタ組立体。 １０、外方に伸長するストリップ支持用のタブが、スト
   リップの両端のウェルに固着されていることを特徴とす
   る請求項６記載のフィルタ組立体。 １１、フィルタストリップのウェルの各膜が、同一平面
   にあることを特徴とする請求項６記載のフィルタ組立体
   。 １２、真空制御装置が、真空マニホルドに設けられて、
   室に加えられる減圧された圧力を制限することを特徴と
   する請求項４記載のフィルタ組立体。 １３、脆弱なウェブが、ストリップの個々のウェルを接
   続し、かつウェルが相互に容易に分離し得るようにした
   ことを特徴とする請求項４記載のフィルタ組立体。 １４、マニホルドの前記通路が基部に形成され、かつ室
   の底部に接続され、別個に収容されていないろ液の全部
   を室から除去し得るようにしたことを特徴とする請求項
   ４記載のフィルタ組立体。 １５、マニホルドの前記通路が基部に形成され、かつ室
   の底部に接続され、別個に収容されていないろ液の全部
   を室から除去し得るようにしたことを特徴とする請求項
   ７記載のフィルタ組立体。 １６、前記室が底部壁及び囲繞する側壁を備え、トラフ
   が底部壁に形成されて、カバー上のマルチウェルフィル
   タストリップと整合する状態にてマルチウェルストリッ
   プを受け入れ、 前記通路がトラフの通路に接続されることを特徴とする
   請求項４記載のフィルタ組立体。 １７、前記トラフが底部壁及び側部壁を備え、前記通路
   が前記側部壁を通ってトラフに入り、前記通路が側壁か
   ら滑らかに減少する断面積を有し、前記室から流動する
   ろ液の飛散を軽減することを特徴とする請求項１６記載
   のフィルタ組立体。 １８、前記通路が側壁から滑らかに減少する断面積を有
   し、前記室から流動するろ液の飛散を軽減することを特
   徴とする請求項１６記載のフィルタ組立体。 １９、上端部及び底端部にて開放し、その軸心が相互に
   平行となるように一列に配設された略円筒状の複数のウ
   ェルを有するマルチ−ウェルフィルタストリップと、 各ウェルの底部全体に密封されたフィルタ膜と、フィル
   タストリップ内のウェルと同様の寸法を有すると共に１
   列に接続されかつ閉止された底部を有する略円筒状のウ
   ェルであって、底部が閉じられたウェルの軸心が、平行
   でかつ離間して配設されて、前記閉じた底部を有するウ
   ェルが、フィルタストリップのウェルと整合するように
   した前記略円筒状のウェルと、 フィルタストリップのウェルの底部及び前記１列の１ウ
   ェルの１ウェル頂部に係合し、フィルタストリップのウ
   ェル上の膜を通るろ液が、整合されたｌ列のウェルの対
   応する別個のウェルに入るようにするトランスファープ
   レートと、を備えることを特徴とするフィルタストリッ
   プ組立体。 ２０、前記トランスファープレートが、各々、漏斗状の
   底部壁及び囲繞するショルダ部分を有する整合された１
   列の凹所を備え、 前記ショルダ部分が、フィルタストリップのウェルの径
   に対応する径を有し、各ウェルの底部全体にて膜の外周
   を支持するようにし、 さらに、トランスファープレートの漏斗状の底部壁を通
   って伸長し、ろ液がトランスファープレートを通るよう
   にする穴を有することを特徴とする請求項１９記載のフ
   ィルタストリップ組立体。 ２１、中央穴を有するノズルが、各漏斗状底部壁から下
   方に伸長し、１列のウェルの頂部内に達し、１列のウェ
   ルをストリップのウェルと整合させることを特徴とする
   請求項２０記載のフィルタストリップ組立体。 ２２、基部及びカバーを有する圧力マニホルドをさらに
   備え、前記フィルタストリップ、トランスファープレー
   ト及び閉じた底部を有する１列のウェルが、前記カバー
   と基部の間に配設されることを特徴とする請求項１９記
   載のフィルタストリップ組立体。