JPH04227032A

JPH04227032A - マルチサンプル濾過プレート集成装置

Info

Publication number: JPH04227032A
Application number: JP3120941A
Authority: JP
Inventors: George G Fernwood; ジョージ　ジー．　ファーンウッド; William A Penaluna; ウィリアム　　エー．　ペナルーナ; Janet Geisselsoder; ジャネット　ゲイセルソダー
Original assignee: Bio Rad Laboratories Inc
Current assignee: Bio Rad Laboratories Inc
Priority date: 1990-07-18
Filing date: 1991-05-27
Publication date: 1992-08-17
Also published as: US5141719A; GB2246081B; CA2043633A1; DE4123874C2; GB2246081A; DE4123874A1; ITRM910512A1; CA2043633C; FR2664825A1; GB9115091D0; FR2664825B1; ITRM910512A0; IT1250493B

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は広範囲の生化学試験、ス
クリーニング及び精製の方法に適用性を有する膜濾過に
関してである。特に、本発明はフロースルー膜との接触
を含んだ方法による複数サンプルの同時処理のための装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】マイクロリッターの範囲での濾過はあら
ゆるタイプの生化学分野における精製に用いられる。一
つの例として、ＲＮＡ　、タンパク質及び宿主細胞の処
理に用いられたあらゆる化学物質のような他の物質を含
む混合物からＤＮＡ　を単離することが挙げられ、これ
はＤＮＡ　配列決定に用いる鋳型ＤＮＡ　を得るために
行われる。この工程及びこれに類似する工程において膜
濾過、特に真空濾過は、沈澱段階並びにその工程に関連
する段階、たとえば乾燥及び再懸濁の段階を必要としな
いという利点を提供する。膜濾過は一連の吸着及び脱離
の段階を通常含み、そしてこれにより物質を固相との多
くの種類の相互作用を通して生化学的試料から単離する
ことを可能とする。膜自体が吸着剤となることもあれば
、また厳密には粒状の吸着剤を用いたフィルターとなる
こともあり、この場合は濾過前に別の容器中で吸着を行
い、そして次にスラリーとしてその吸着剤及び吸着物質
を膜に適用する。

【０００３】このような膜の機能の働きにもかかわらず
、ほとんどの生化学的工程での濾過はバッチ方式、即ち
多数のサンプルを一器具の中で同時に処理することによ
って最も効率的に行われている。本発明は、サンプルが
１００　マイクロリッターもしくはそれ以下のような少
量の場合、並びに自動装置を用いて広範囲の処理液を分
けるとき及び／または単離すべきものを検査もしくは検
出する場合特に望ましい。例えば標準的な配列をとるマ
ルチウェルの列、例えばマイクロタイタープレートに見
られる２４ウェルの配列またはそれよりさらに大きい系
で見られる９６ウェルの配列を含んだ器具が特に有用で
ある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このマルチサンプル膜
濾過機構に必要なことは、各サンプルが液及び固相間の
十分な相互作用を達するように十分な膜表面面積を提供
する能力、すべてのサンプルが均一の速さで濾過される
ために、各サンプルに均一な真空状態を適用する能力、
緩衝液または他のキャリアー液体によるさらなる希釈に
よらないで、望ましい物質を膜から取り除く能力、及び
単離操作を行った後、各サンプルの残留物を個々に集め
る能力、を含む。

【０００５】これらすべての要望を単一の系で供給する
ことは困難である。典型的な問題は、単離物が非常に少
量で存在し、そして単離物の希釈が最小限でなければな
らない場合、脱離された単離物を膜から採集ウェルに移
す困難性である。さらなる問題は、共通真空源から膜の
下部に均等な真空状態を分配しながら、それぞれ個々の
サンプルからの単離物を別々のウェルに向けることの困
難さにある。また、他の場所、例えば膜自体の側面から
の交差混入を防ぐことにも注意を払わなくてはならない
。可能である上記の要望を兼ね合わせた現状の器具は、
多数の部品、時間がかかること、そして組み立て、分解
及び洗浄のための複雑な工程の欠点を有する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】濾過プレート集成装置が
今回開発され、これは上記の問題を回避する方法での多
数のサンプルの同時濾過を提供する。

【０００７】本集成装置の中心となる特徴は、各サンプ
ルウェルの底を形成する膜の下方に付いた落下ガイドプ
レートにある。落下ガイドプレートに一体化した細い管
状の通路はサンプルウェルに沿って並び、そして落下ガ
イドプレート自体はその管状の通路のみが各サンプルウ
ェルの底を通る液通路のための唯一の出口を提供するよ
うに組み立てられている。十分に細い管状の通路によっ
て、重力または真空によって引き起こされる差圧のいず
れかの単独のもとで観察することができる最小のサイズ
の小滴よりもはるかに小さい小滴を膜から落下させるこ
とができることが発見された。ウェルの上方から落下ガ
イドプレート間にかけて、均一な真空の伝達を可能にす
るためにそのウェルと落下ガイドプレートとの間に解放
通路があるにもかかわらず、管状の通路はまた、落下す
る小滴を下方の採集プレート中の採集ウェルに導き入れ
るのに有効である。

【０００８】この集成装置の落下ガイドプレート及び他
のプレートは本発明における好ましい態様の特性を明ら
かにする。これらのいくつかの態様は、例えば落下ガイ
ドプレート中の管状の通路は、高められたランドまたは
管の開口部をとり囲む周辺領域におけるそれらの上端で
終結する。これらの高められたランドは、膜の下にある
ガスケットシートのための圧縮表面としての働きをし、
そしてこれによって各ウェルの回りを密閉することが促
進され、交差混入を防いでいる。さらなる態様は、サン
プルウェル、膜、ガスケット及び落下ガイドプレートを
リザーバーで支えるためのブロック台及びウェルの下方
に向かって真空を引き起こす真空付属品を含む。ブロッ
ク台はまた採集ウェルを含む採集プレートをリザーバー
内に、可動方式で支えている。

【０００９】本発明における他の特徴、態様及び利点は
以降に詳細によって明らかにされている。

【００１０】便宜上、本発明の説明は図中描かれた一つ
の特定なる態様を参照しながら行う。

【００１１】この態様における集成装置全体を構成する
部品を図１に示す。上部プレート１１は開口部１２また
は穴の列を含んでおり、それはプレート中を完全に突き
抜けている。これら各開口部１２は１つのサンプルウェ
ルの横壁を形成し、そしてその配置は、便宜上の問題と
して、そして／または多数のサンプル操作用の他の用具
備品と同様の並びに従うように選択された幾何学的な並
びとなっている。この態様におけるプレートは６×４に
並んだ２４個のウェルを含んでいる。本態様におけるウ
ェルは円形であり、そしてここで図示はしていないがそ
れらの垂直断面は、ウェルを通過する液体に種々の流れ
の特徴を付与するために、まっすぐであったり、斜めで
あったりまたはその他の形であったりすることができる
。

【００１２】多孔性のシート膜１３をウェルの下に取り
付けた。シートはウェルの列全体に広がるサイズであり
、各開口部１２の下方部を遮断する。シート膜１３は濾
過工程において、開口部１２中に置かれ、そして下方に
引き出されるスラリーまたは懸濁物中の固相粒子を保持
し、または同様に開口部に置かれ、そして下方に引き出
される溶液中に溶解されている物質を吸着するためのい
ずれかのフィルターとして働く。膜の機能に依存して、
膜の材質及び孔サイズはさまざまである。特定の工程の
例を以下の実例として示した。

【００１３】図１に描かれた膜１３は多孔性材質の、連
続的で均一なるシートである。一つの手段は各開口部１
２の底に固定できるまたは固定された個々のディスクで
ある。他の手段は、示した膜と同じ大きさではあるが、
但し多孔性円形の領域を含む非多孔性フィルムまたはシ
ートであり、それらは個々の開口部１２と整合して存在
する。さらにもう一つの手段は、当業者に明らかであろ
う。

【００１４】シート膜１３の下部に位置するのはガスケ
ットシート１４であり、そしてこのガスケットシートの
下部に落下ガイドプレート１５がある。本態様における
落下ガイドプレートは二つの機能として働く。第１は溶
液が通過できるようにしながらシート膜１３を各開口部
１２の下方のへりに押しつける接触面を提供することで
あり、そして第２はシート膜１３から下方向に小滴を引
き出すことを促進することである。

【００１５】落下ガイドプレート１５の下に支持プレー
ト１６があり、これは落下ガイドプレートをその上の構
成部分に押しつけるための固定板としての働きをする。この支持プレートは落下ガイドプレート１５を補うのに
相対するその上面にくぼみを有しており、これによって
落下ガイドプレートを受け取り、そしてその位置決めを
する。支持プレート１６はまた落下ガイド１５の管がそ
の下方の採集プレート１９に入り込むことを可能とする
ように設計された開口部１８を含む（以下にさらに詳し
く説明する）。

【００１６】採集プレート１９は採集ウェル２０の列を
含み、それらは上部が解放され、下部は閉じており、膜
１３からの脱離した後の精製または単離された物質を集
めるためにある。採集プレート１９はブロック台２１の
内側の解放されたリザーバー２２の中に収まり、そして
このプレートはリザーバーの底よりも上の位置に設計さ
れた出っ張り２３の上に載っている。リザーバー内を真
空にするため、真空源２４を吸引口２５に通してリザー
バーに継ぎ、これによってそれぞれの部品が組み立てら
れたとき、膜１３を境に差圧が適用される。

【００１７】上部のプレート１１、シート膜１３、ガス
ケットシート１４、落下ガイドプレート１５及び落下ガ
イド支持プレート１６は上部半組み立て部品を形成し、
そしてそれらは並べられ、そして締め付けネジ２６によ
って一構成単位として合わさって固定されるように組み
立てられる。このような特定の態様において、シート膜
１３及び落下ガイドプレート１５の横の寸法は、上部プ
レート１１、ガスケットシート１４及び支持プレート１
６のそれよりも小さい。このことは、ウェルの列を囲む
後者のそれぞれに、ある領域を付与することであり、こ
れはこれら構成要素の間にさらに小さな構成要素をはさ
んで締めつけるのに有用である。４つのネジ２６はこれ
ら構成要素の穴２７，　２８，　２９を通り、最下部の
穴のセット２９をくぐり抜ける。ウェルの列周辺の多彩
な種類、数、そして配置の通常の締め付け具は、図に示
されるネジにとって代わることができる。

【００１８】落下ガイド支持プレート１６及びブロック
台２１は合わせて下方の半組立部品を形成し、これも同
じように一構成単位として合わさって固定されるよう組
み立てられる。別々の組の締め付け具が下方半組み立て
装置を支えるものであり、本態様における締め付け具は
ブロック台２１の周辺に配置された４つの掛けがね３０
により成り、それぞれは落下ガイド支持プレート１６の
周辺に相当する位置にある止めがね３１と組みを成す。このような種類の器具の一例として、一体形成ヒンジを
有するポリプロピレン成形かけがねがある。これら及び
これに類似する器具はプラスチック工業界において容易
に入手できる。

【００１９】ブロック台２１のリザーバー２２中の真空
を保つのを補助するため、通常の環状ガスケット３２を
ブロック台２１の上面と落下ガイド支持プレート１６の
下側の間にはさむ。

【００２０】落下ガイドプレート１５の詳細を図２（ａ
）及び（ｂ）にて拡大して示した。落下ガイドプレート
は濾液及び溶出液を採集プレート１９のウェルの中に導
き入れるように設計されている。これは落下ガイドプレ
ート中のチューブ４０の列によって達成され、その一つ
の断面図を図２（ｂ）に示した。各チューブは、濾液及
び溶出液が通過して下方の採取ウェルに入るように限定
された径の通路４１を形成している。各チューブの長さ
は特に臨界ではないが、しかし任意のチューブを通過す
る液が周辺の領域へ損失されないように、対応する採集
ウェルに導き入れられるための長さを必要とする。なぜならその液がチューブを出る際に減圧を受けること
によってしぶきを立てたり散らばったりするためである
。典型的な長さの範囲は約０．２５インチ（０．６３ｃ
ｍ）から約１．０　インチ（２．５４ｃｍ）である。本
発明における一つの特定の態様は、落下ガイドプレート
の下面からチューブの長さが、０．３７５　インチであ
る。

【００２１】前記チューブの内径はまたあらゆるもので
あることができるが、しかしそれは予備選択された最小
のサイズの液滴が、チューブの断面全体にわたって広が
ることができるのに十分に小さいものでなくてはならず
、そしてこれによって液滴は差圧によりチューブ中を、
下方に引かれる。本発明において、その最小のサイズ自
体は臨界なものではないが、しかしながらこの発明が利
用されるほとんどの場合において、２０〜３０マイクロ
リッターほどの小さい液滴がチューブの通路に広がるこ
とができることが望ましい。このような液滴のサイズに
とっては、チューブの通路の内径が１／１６インチであ
ることが特に効果的である。広い意味における本発明は
、チューブ通路の内径が約０．１インチ（０．２５４ｃ
ｍ）　未満であり、好ましくは約０．０５インチから約
０．０８インチ（０．１２７ｃｍから０．２０３ｃｍ）
である。

【００２２】この図に示された本態様における各チュー
ブの下方の末端は、ふち取りされており、これによって
チューブ末端にある液滴がそのチューブから離れ易くな
るようにしている。上記の特定の態様におけるふち取ら
れた末端は、そのチューブの先端を切り取って平らな外
周リング４２とし、リングの幅が０．０１０　インチ（
０．０２５４ｃｍ）となるようにしてある。

【００２３】各チューブの上端の穴は高くなっているラ
ンド４３（すなわち、高くなった平らな部分）に囲まれ
ている。そのようなランドが全体に備えつけてあり、そ
してその目的は落下ガイドプレート１５とガスケットシ
ート１４が一緒になって留められたとき、その部分のみ
が部品間の接触面として働くことであり、これによって
締め付けの力を各独立ウェルの周辺に集中することがで
きる。この態様における前記ランドは円形であるが、し
かしながらその形状は任意的である。その径は決まって
おらず、そして都合によってあらゆる大きさになりうる
。特定の例として、前記ランドは外径０．３７５　イン
チ（０．９５ｃｍ）を有し、チューブ通路の穴は０．０
６３　インチ（０．１６ｃｍ）である。この例における
各ランドの高さは０．０２５　インチ（０．０６３５ｃ
ｍ）である。

【００２４】図３（ａ）及び（ｂ）は採集プレート１９
の拡大図である。採集ウェル２０はその上部のみが解放
されており、そしてそれらは図２（ａ）の落下ガイドプ
レート１５のチューブと同じ配列で配置されている。前
記ウェル２０の他に、採集プレート１９は通路４３を含
んでおり、これによって採集プレートの下からこのプレ
ートの上部の領域及びウェル２０の中にかけて真空の伝
達が可能となる。前記採集プレートの一つのコーナー４
４は不慣れなまたはうかつなオペレーターによる、プレ
ートの置く位置を誤ることを防ぐため、斜めになってい
る。ブロック台リザーバー２２に対応するコーナーも同
様斜めになっている。

【００２５】本集成装置部品の断面図を図４で示した。ここでわかるように、シート膜１３が上方プレート１１
中の開口部１２の底の穴にわたって広がることでサンプ
ルウェルを形成し、そしてガスケットシート１４がこの
サンプルウェルに沿って穴を含むことで液が通過できる
ようになっている。落下ガイドプレート１５の中のチュ
ーブ通路４１は各サンプルウェルの下に位置し、また各
ウェルの中心にあり、そしてそれらはその各チューブの
下端が真下の各採集ウェル２０の上部の「へり」より下
まで伸びるのに十分な長さにある。採集プレート１９の
外端５０は、ブロック台中のくぼみの内壁にわたって広
がる出っ張り２３の上に載っている。

【００２６】本集成装置のプレートは任意の硬質の不活
性材料、例えば透明な材料及び不透明な材料によって組
み立てられる。例えばアクリル、ポリカーボネイト、ポ
リプロピレン及びポリスルホンのような通常の材料を用
いることができる。プレートは任意の通常の手段によっ
て形成することができ、射出成形は特別に便利な技術で
ある。ガスケットシートは密閉形成可能な任意の変形し
うる弾性、不活性材料により形成されうる。このような
材料の例としてシリコンゴム、ポリウレタンエラストー
マー及びポリビニルクロライドが挙げられる。ガスケッ
トの厚みは決まってなく、シールを形成できることのみ
が要求される。典型的なガスケットの厚みは通常約０．
１ｃｍ　から約０．５ｃｍ　の厚さの範囲である。上述
の膜は、任意の広範囲にわたる材料により形成され、そ
してそれはその膜がサイズ排除フィルターとして正確に
働くか、またはそれらがまた液相中の物質と相互作用（
例えば免疫相互作用またはその他のあらゆるタイプの親
和作用）する固相として働くことにより、接触を経て物
質を固定化することができるかに依存する。

【００２７】本発明における集成装置の多くの適用のう
ちで、以降の実施例として二例を詳細に説明する。この
実施例は実例の目的のためのみを含むものであって、本
発明の任意的な方法を定義または制限するものではない
。

【００２８】

【実施例】実施例１受容体Ｅ．ｃｏｌｉ　細胞中でのＭ１３ファージの５時
間増殖によって得られた培養上清液を、ＤＮＡ　源とし
て用いた。上清液に氷酢酸を加えることで（上清１ｍＬに対して１
０μＬ）ファージ粒子が沈澱された。得られた混合物を
、テフロン（登録商標）製マトリックスに珪藻土を結合
させることによって形成された膜に適用した。該膜は孔
の径が１〜５ミクロンであり、試験プレート集成装置は
、本明細書に添付した図面が示す配置にある。適用は、
該混合物をサンプルウェル１２の上から加えることによ
って達成された。この段階での集成装置は採集プレート
１９を含んでいなかった。

【００２９】次に膜の下より吸引して１３インチ水銀柱
となるようにした。１ＭのＮａＣｌＯ４、０．０５Ｍの
Ｔｒｉｓ−ＨＣｌ（ＰＨ８）　及び１０ｍＭのＮａ２Ｅ
ＤＴＡ（ｐＨ８）を含む溶液をフィルター面に適用し、
そして１０分間吸引しないでファージとの接触を保つこ
とで、そのタンパク質被膜を不可逆的に変性させ、ファ
ージを溶解させた。この間に露出されたＤＮＡ　は膜材
料に吸着された。１０分間経過後、再度真空状態を適用
し、膜を通して液体を濾過せしめた。各ウェル当たり２
５０　μＬの２回のアリコートを加え、そしてそれらを
それぞれ別々に、真空によって膜を通して濾過すること
によって、サンプルを前記溶液により洗浄した。次に過剰の塩及びタンパク質成分を２０ｍＭのＴｒｉｓ
−ＨＣｌ（ｐＨ７．５）　、２ｍＭのＥＤＴＡ、０．４
　ＭのＮａＣｌ及び５０％エタノールの洗浄液２５０　
μＬによる３回の洗浄により除去した。

【００３０】次に採集プレート１９を挿着し、そして上
部プレート１１の各ウェルに１０ｍＭのＴｒｉｓ−ＨＣ
ｌ（ＰＨ８）　及び１ｍＭのＥＤＴＡを含む溶液６０μ
Ｌを加えた。次に真空を適用し、精製された一本鎖ＤＮ
Ａ　を、直接使用するのに適した状態で独立した採集プ
レートのウェルに溶出させた。

【００３１】実施例２Ｍ１３ファージの単一プラークを対数増殖初期のＥ．ｃ
ｏｌｉ　２ｍｌに加え、そして３７℃で５時間インキュ
ベートした。次にこの細胞懸濁物を１．５ｍＬの遠沈管
に移し、細胞を沈澱させるために遠心機で１５分間遠心
した。次に清浄を遠沈管中で、この上清液（１ｍＬ）に
１０μＬの氷酢酸を混合し、そして室温で５分間インキ
ュベートした。次に珪藻土（３μＬ）を添加して混合し
、そしてさらに５分間室温で静置させた。次にこの混合
物を３０秒間遠心し、そしてその上清液を吸引により除
去した。

【００３２】以上の結果もたらされたペレットを次に１
ＭのＮａＣｌＯ４、０．０５ＭのＴｒｉｓ−ＨＣｌ（Ｐ
Ｈ８）　及び１０ｍＭのＮａ２ＥＤＴＡ（ｐＨ８）を含
む溶液１５μＬ中に再懸濁し、室温にて１０分間インキ
ュベートし、次に３０秒間遠心した。この上清液を吸引
により除去し、そしてこのペレットを前記ＮａＣｌＯ４
溶液２５０　μＬで再懸濁させた。この操作を、さらに
もう一度繰り返し、この後ペレットを２０ｍＭのＴｒｉ
ｓ−ＨＣｌ（ｐＨ７．５）　、２ｍＭのＥＤＴＡ、０．
４　ＭのＮａＣｌ及び５０％エタノールを含む洗浄液２
５０　μＬで再懸濁し、次に３０秒間遠心し、そして洗
浄を２回繰り返した。このペレットを次に１０ｍＭのＴ
ｒｉｓ−ＨＣｌ（ｐＨ８）　及び１ｍＭのＥＤＴＡ溶液
５０μＬで再懸濁した。

【００３３】これによってもたらされた懸濁物を次に図
に描かれた、ポアの径が１〜５ミクロンであるテフロン
製膜を用いたプレート集成装置に添加した。真空状態が
適用された後、精製された一本鎖ＤＮＡ　が直接使用で
きる状態で個々の採集プレートウェルに溶出された。

【００３４】上述はもともと実例の目的のために示した
ものである。当業者にとって既に明らかなことであるが
、本発明の範囲を逸脱することなく、本明細書の詳細に
対して材料、大きさ並びに部品の形状及び配置をさらに
変更することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に従ったプレート集成装置の遠近法に従
った分解図である。

【図２】（ａ）は図１に示す集成装置に含まれる落下ガ
イドプレートの上面図であり、（ｂ）は図１に示す集成
装置に含まれる落下ガイドプレートの、図２ａのＢ−Ｂ
線上における横断面図である。

【図３】（ａ）は図１に示す集成装置に含まれる採集プ
レートの上面図であり、（ｂ）は図１に示す集成装置に
含まれる採集プレートの、図３ａのＢ−Ｂ線上における
横断面図である。

【図４】図１に示す集成装置の横立断面図である。

【符号の説明】

１１…上部プレート１２…開口部１３…シート膜１４…ガスケットシート１５…落下ガイドプレート１６…落下ガイド支持プレート１７…くぼみ１８，２０…穴１９…採集プレート２１…ブロック台２２…リザーバー２３…出っ張り２４…真空源２５…吸引口２６…ネジ２７，２８，２９…ネジ穴３０…掛けがね３１…止めがね３２…へり４０…チューブ４１…通路４２…外周リング４３…高くなったランド４４…コーナー５０…外端

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】　　多数のサンプルの濾過を行うプレート
集成装置であって：多孔性の膜によって片側が閉じられ
た多数の開口部を有する上部プレート；その中を通過し
、そして前記開口部に沿って並ぶ多数の、約０．１イン
チ未満の径を有するチューブを有する単一部品の落下ガ
イドプレート；前記開口部及び前記チューブに沿って並
んだ多数のウェルを有する下部プレート；それぞれの前
記チューブの一端が、前記開口部の前記多孔性膜により
閉じられた側の下側に位置し、それぞれの前記チューブ
の他方の端が前記ウェルのうちの一つの内側まで伸びて
入り込むことを可能とする状態で、一緒に合わさって、
組み立てられている前記上部プレート、前記落下ガイド
プレート及び前記下部プレート；及び液体を前記開口部
から前記チューブに通過させて前記ウェル中に引き入れ
るために、連結された前記の上部プレート、前記の落下
ガイドプレート及び前記の下部プレートの間にわたって
真空を引き起こす手段；を含んで成る集成装置。
【請求項２】　　前記チューブのそれぞれが約０．０５
インチから約０．０８インチの径を有する、請求項１に
記載のプレート集成装置。
【請求項３】　　前記多孔性膜が、多数の前記開口部全
体にわたって広がる多孔性材料の単一シートを構成し、
前記チューブが、前記開口部それぞれの径よりも大きい
径である個々の高くなったランドに終結し、そして前記
高くなったランドを前記上部プレートの下側の各前記開
口部の周囲の領域に対して押さえ付けるための締め付け
手段をさらに含んで成る、請求項１記載のプレート集成
装置。
【請求項４】　　前記の締め付け手段が：前記落下ガイ
ドプレートの前記チューブの入り込むことを可能とする
、少なくとも一つの通路を有する落下ガイドサポートプ
レート；及び前記上部プレートと前記落下ガイド支持プ
レートとの間にはさまれたただ一つのガスケットシート
を含んで成り、ここで該ガスケットシートはその中に前
記開口部に沿って並ぶ穴を有し、該穴の径は前記開口部
とほぼ同等であり；そして、前記上部プレート、前記落
下ガイドプレート及び落下ガイド支持プレートは、該上
部プレート及び該落下ガイド支持プレートの間に前記多
孔性材料シート、前記ガスケットシート及び前記落下ガ
イドプレートをはさんで一緒に締め付けられることが可
能な状態で合わさって組み立てられ、これによって該上
部プレート、該多孔性材料シート、該ガスケットシート
、及び該落下ガイドプレートを一緒に押さえ付けること
ができる；請求項３に記載のプレート集成装置。
【請求項５】　　前記上部プレート、前記落下ガイドプ
レート及び前記落下ガイド支持プレートがそれぞれ実質
的に長方形であり、該上部プレート及び該落下ガイド支
持プレートの両者が落下ガイドプレートよりも少なくと
も縦及び横のいずれかの寸法において大きいものである
請求項４に記載のプレート集成装置。
【請求項６】　　前記上部プレート及び前記落下ガイド
支持プレートの両者が前記落下ガイドプレートよりも縦
及び横いずれかにおいて大きいものである請求項５に記
載のプレート集成装置。
【請求項７】　　前記上部プレートと前記落下ガイド支
持プレートとを、前記多孔性材料シート及び前記落下ガ
イドプレートの間にはさんで締め付けるためのボルト締
め付け具をさらに含んで成り、前記多孔性材料シート及
び前記落下ガイドプレートの横にボルトが位置するよう
になっている、請求項５に記載のプレート集成装置。
【請求項８】　　その中にチャンバーを有するブロック
台、前記チャンバー内を真空に引き起こすための手段及
び前記チャンバー内に前記下部プレートを支えるための
手段をさらに含んで成る、請求項１に記載のプレート集
成装置。
【請求項９】　　前記上部プレート、前記落下ガイドプ
レート及び前記落下ガイド支持プレートが集合して半組
み立て装置として定義され、そして前記プレート集成装
置が上面においてくぼみを有する前記ブロック台（該ブ
ロック台は前記くぼみの上方に前記半組み立て装置を支
える大きさである）、前記くぼみの中に前記下部プレー
トを支えることができる手段、及び前記くぼみの中に真
空を引き起こす手段、を含んで成る請求項４に記載のプ
レート集成装置。
【請求項１０】　　多数のサンプルの濾過を行うための
プレート集成装置であって；列となって並んだ多数の開
口部をその中に有する上部プレート；前記開口部の列に
わたって広がる多孔性のシート膜；唯一のガスケットシ
ート（該ガスケットシートはその中に前記開口部に沿っ
て並んだ多数の穴を有する）；その中を通過し、そして
前記開口部に沿って並ぶ多数の、約０．０５インチから
約０．０８インチの径、約０．２５インチから約１．０
　インチの長さを有し、そして高くなった区画の上端に
て終結するチューブを有する単一部品の落下ガイドプレ
ート；前記落下ガイドプレートが収まるための大きさを
有し、そして前記チューブの通過を可能にするためにそ
の中に少なくとも一つの穴を有する落下ガイド支持プレ
ート；前記多孔性シート膜及び前記ガスケットシートを
前記上部プレートの下側に押し付ける前記の高くなった
ランドにより前記落下ガイド支持プレートを前記上部プ
レートに締め付ける手段；前記開口部及び前記チューブ
に沿って並んだ多数のウェルを有する、前記下部プレー
ト；及び上面にくぼみを有するブロック台（該ブロック
台は前記くぼみより上に前記落下ガイドプレートを支え
るように組み立てられ、そして前記くぼみの中に前記下
部プレートを支えるための手段及び前記くぼみの中に真
空を引き起こすための手段を含む）；を含んで成る集成
装置。