JPH0214838A - 光学素子成形用型部材 - Google Patents

光学素子成形用型部材

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JPH0214838A
JPH0214838A JP16065788A JP16065788A JPH0214838A JP H0214838 A JPH0214838 A JP H0214838A JP 16065788 A JP16065788 A JP 16065788A JP 16065788 A JP16065788 A JP 16065788A JP H0214838 A JPH0214838 A JP H0214838A
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tantalum
molding
mold
layer
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正明 横田
Kiyoshi Yamamoto
潔 山本
Makoto Kameyama
誠 亀山
Tetsuo Kuwabara
鉄夫 桑原
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
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    • C03B2215/02Press-mould materials
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は光学素子成形装置に用いられる型部材に関し、
特に高温での離型性が良好で容易に高精度を実現でき且
つ耐久性良好な光学素子成形用型部材に関する。この様
な光学素子成形用型部材はたとえば直接光学面を形成す
る高精度成形のための型部材として好適に利用される。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題]一般に
、レンズ、プリズム、ミラー及びフィルタ等の光学素子
は、ガラス等の素材を研削して外形を所望の形状とした
後に1機能面即ち光が透過及び/または反射する面を研
摩して光学面とすることにより製造されている。
しかして1以上の様な光学素子の製造においては、研削
及び研摩により所望の表面精度(即ち表面形状及び表面
粗さ等の精度)を得るためには。
熟練した作業者が相当の時間加工を行なうことが必要で
あった。また、機能面が非球面である光学素子を製造す
る場合には、−層高度な研削及び研摩の技術が要求され
且つ加工時間も長くならざるを得なかった。
そこで、最近では、上記の様な伝統的な光学素子製造方
法に代って、所定の表面精度を有する成形用金型内に光
学素子材料を収容して加熱しながら加圧することにより
プレス成形にて直ちに機能面を含む全体的形状を形成す
る方法が行なわれる様になってきている。これによれば
、a能面が非球面である場合でさえも比較的簡単IJつ
短時間で光学素子を製造することができる。この様なプ
レス成形法は光学素子の連続製造に適する。
以上の様なプレス成形において使用される型部材に要求
される性質としては、十分な硬度、良好なll1lJI
′1%性、良好な鏡面加工性及び成形時において光学素
子材料と融着な起さないこと等があげられる。
そこで、従来、この様なプレス成形用型部材としては金
属、セラミックス、及びこれらに適宜の材料をコーティ
ングした材料等数多くの種類が提案されている。
たとえば、特開昭49−51112号公報には13Cr
マルテンサイト鋼を用いた型部材が開示されており、特
開昭52−45613号公報には炭化ケイ素(S i 
C)を用いた型部材及び窒化ケイ素(Si3N4)を用
いた型部材が開示されており、特開昭60−24623
0号公報には超硬合金に貴金属をコーティングした型部
材が開示されており、また特公昭62−21733号公
報には窒化チタンをコーティングした型部材が開示され
ている。
しかして、上記13Crマルテンサイト鋼は鹸化しやす
く更に高温のプレス成形時においてFeがガラス材料中
に拡散してガラスが着色する難点がある。また、上記S
iCやSi3N4は一般的には酸化されにくいとされて
いるが、高温ではある程度の酸化が生じ型部材表面に5
i02の膜が形成されるためガラスとの融着を生じやす
く更に硬度が高すぎるため加工性が極めて悪いという難
点がある。更に、表面に貴金属をコーティングした材料
は硬度が低いために傷付きやすく且つ変形しやすいとい
う難点がある。更に、表面に窒化チタンをコーティング
した材料はかなり良好な特性を示すが高温で長期間連続
的に使用した場合にはガラスとの融着が発生しやすくな
るという難点がある。
そこで1本発明は、上記従来技術に鑑み、容易に高精度
に製造でき且つプレス成形に際し精度劣化が少なく特に
高温でも長期にわたって融着を生することのない長寿命
の光学素子成形用型部材を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば、以上の如き目的を達成するものとして 少なくとも成形面が窒炭化タンタルで被覆されているこ
とを特徴とする。光学素子成形用型部材、 及び、 少なくとも成形面が窒炭化タンタルで被覆されており、
該空家化タンタル被覆層の下層としてタンタル層が設け
られていることを特徴とする。光学素子成形用型部材。
が提供される。
上記本発明の光学素子成形用型部材において、窒炭化タ
ンタルはタンタル含有率20〜80原子%であるのが好
ましい。
また1本発明によれば、上記の如き目的を達成するもの
として。
少なくとも成形面が窒炭化タンタルで被覆されており、
該空炊化タンタル被覆層が厚さ方向に関しM1成が変化
し7ていることを特徴とする、光学素子成形用型部材、 が提供される。
この本発明の光学素子成形用型部材において、空炊化タ
ンタル被覆層は表面から型母材側へと次第にタンタル含
有率が高くなる組成を有するのが好ましく、また窒炭化
タンタル被Ju+は型母材との界面においてタンタル含
有率45〜100[子%であるのが好ましく、更に空炊
化タンタル被覆層は表面においてタンタル含有率20〜
80原子%であるのが好ましい。
C実施例コ 以下、図面を参照しながら本発明の具体的実施例を説明
する。
第1図は本発明による型部材の第1の実施例を示す概略
断面図である。本図において、130は型fQ材を示し
、132は該型母材の成形面に形成された空炊化タンタ
ル被覆層を示す。
本発明においては、型母材130としては、たとえば超
硬合金や焼結SfCを用いることができる。これらIQ
材材料はりJ削、研削、研摩等の加工により所望の外形
とし、特に成形面は所望の表面精度に仕上げておく。
に記母材130の表面に空炊化タンタル層132を形成
するには、たとえばBunshah法による活性化反応
蒸着法や反応性スパッタリング法等の物理的気相法(P
VD法)あるいはプラズマCVD法や光CVD法や熱C
VD法等の化学的気相法(CVD法)を用いる。
本発明において、窒炭化タンタルとはTaCN等の窒化
炭化物を含むたとえば侵入型窒炭化物のa造をもつもの
を意味し、但しタンタル元素単体、窒素元素単体あるい
は炭素元素単体が混合されていてもよい。
空炊化タンタル層132は、その組成において窒素及び
炭素とタンタルとの原子比率をかなりの範囲で変化させ
ることができるが、実用的範囲としては、たとえばタン
タル含有率が20〜80ffX子%程度のものが好適で
ある。また、炭素と窒素との原子比率はたとえばl:9
9〜99:1の範囲であり、好ましくは40 : 60
〜60 : 40の範囲である。
空炊化タンタル層132の厚さは製造条件により適宜設
定されるが、使用時に所望の特性が発揮できる様な厚さ
(たとえば0.1〜1101L、好ましくはlpm程度
)とすればよい。
空炊化タンタル層132は物に高温でのガラスとの融着
性が著るしく低く離型性が良好であるので、これまで型
部材との融着のために高精度成形を工業的に実施するこ
とが困難であるとされている高融点のガラスを用いる成
形にも良好に適用でき、更には一次成形されたガラスま
たは溶融ガラスを型装置内に収容してプレス成形する光
学素子製造に適用して繰返し使用しても良好な精度の光
学素子を得ることができるという利点がある。
第2図は本発明による型部材の第2の実施例を示す概略
断面図である0本図において、130はダII′1材を
示し、131は該型母材の成形面に形成されたタンタル
層を示し、132は該タンタル層1−に形成されたR4
 +&化タンタル被薗層を示す。
本発明においては、型母材130としては、たとえば超
硬合金や焼結SiCを用いることができる。これらlす
材材料は切削、研削、研摩等の加工により所望の外形と
し、特に成形面は所望の表面精度に仕上げておく。
上記母材130の表面にタンタル層131及び空炊化タ
ンタル層132をこの順に形成するには、たとえば蒸着
法及びBunsbah法による活性化反応蒸着法やスパ
ッタリング法及び反応性スパッタリング法等の物理的気
相法(PVD法)あるいはプラズマCVD法や光CVD
法や熱CVD法等の化学的気相法(CVD法)を用いる
タンタル層131の厚さは製造条件により適宜設定され
るが、使用時に所望の特性が発揮できる様な厚さ(たと
えば0.01〜5ILm、好ましくは0.2井m程度)
とすればよい。
該タンタル層131は、型母材130と窒炭化タンタル
層132との接合力を高め、使用時における被1tIP
:!の剥離を防止する作用をなす、即ち、該タンタル層
131を形成せずに型母材130上に直接窒炭化タンタ
ル層を形成すると、該窒炭化タンタル層には比較的大き
な内部応力が残留する。該炭化タンタル層の成膜条件を
適宜設定することにより残留内部応力を小さくすること
もできるが、該成膜条件を変化させると膜の内部構造も
変化し所望の表面精度が得られなくなることもあり、こ
のため内部応力の低下のみを最適化する条件設定は現実
的ではない、そこで、型母材130と窒炭化タンタル層
132との間にタンタル層131を介在させることによ
り、窒炭化タンタル層132の内部構造を良好に維持し
つつ該窒炭化タンタル層132とタンタル層131とか
らなる被覆層の残留内部応力を低下させることが可能と
なるのである。かくして、使用時において、比較的高い
温度での繰返しプレス成形による熱履歴を受けても容易
には被覆層の剥離を生じない耐久性良好な型部材が得ら
れる。
本発明において、窒炭化タンタルとはTaCN等の窒化
炭化物を含むたとえば侵入型窒炭化物の構造をもつもの
を意味し、但しタンタル元素中体、窒素元素単体あるい
は炭素元素単体が混合されていてもよい。
窒炭化タンタル層132は、その組成において窒素及び
炭素とタンタルとの原子比率をかなりの範囲で変化させ
ることができるが、実用的範囲としては、たとえばタン
タル含有率が20〜80原子%程度のものが好適である
。また、炭素と窒素との原子比率はたとえばl:99〜
99:lの範囲であり、好ましくは40 : 60〜6
0 : 40の範囲である。
窒炭化タンタル層132の厚さは製造条件により適宜設
定されるが、使用時に所望の特性が発揮できる様な厚さ
(たとえば0.1−10gm、好ましくはlpLm程度
)とすればよい。
窒炭化タンタル層132は特に高温でのガラスとの融着
性が著るしく低く離型性が良好であるので、これまで型
部材との融着のために高精度成形を工業的に実施するこ
とが困難であるとされている高融点のガラスを用いる成
形にも良好に適用でき、更には一次成形されたガラスま
たは溶融ガラスを型装置内に収容してプレス成形する光
学素子製造に適用して繰返し使用しても良好な精度の光
学素子を得ることができるという利点がある。
第3図は本発明による型部材の第3の実施例を示す概略
断面図である1本図において、130は型母材を示し、
132′は該型母材の成形面に形成された窒炭化タンタ
ル被覆層を示す。
本発明においては、型母材130としては、たとえば超
硬合金や焼結SiCを用いることができる。これら母材
材料は切削、研削、研摩等の加工により所望の外形とし
、特に成形面は所望の表面精度に仕上げておく。
上記母材130の表面に窒炭化タンタル層132′を形
成するには、たとえばBunshah法による活性化反
応蒸着法や反応性スパッタリング法等の物理的気相法(
PVD法)あるいはプラズマCVD法や光CVD法や熱
CVD法等の化学的気相法(CVD法)を用いる。
本発明において、窒炭化タンタルとはTaCN等の窒化
炭化物を含むたとえば侵入型窒炭化物の構造をもつもの
を意味し、但しタンタル元素中体、窒素元素単体あるい
は炭素元素単体が混合されていてもよい。
上記窒炭化タンタル層132′は厚さ方向に関し組成(
即ちタンタルと窒素及び炭素との原子比率)が変化して
いる。
第4図(a)〜(+)は窒炭化タンタル層132′の厚
さ方向に関するタンタル含有率の分布の例を示すグラフ
である0図において、縦軸はタンタル(Ta)含有率(
原子%)を示し、横軸は型Di材130との界面を基準
とした厚さを示し、窒炭化タンタル層132゛の厚さが
tであるとされている。
第4図(a)〜(e)では直線状にTa含有率が変化し
ており、第4図(f)、(g)では曲線状にTa含有率
が変化しており、第4図(h)では折れ線状にTa含有
率が変化しており、第4図(f)では階段状にTa含有
率が変化している。
変度化タンタル層132′は1表面(即ちプレス成形の
際に光学素子材料と接触する面)においてTaとN及び
Cとの原子比率がl:l程度で且つflに材130との
界面においてTa含有率が比較的高くなっているのが好
ましい、なぜなら、型母材との接合強度を高めプレス成
形時の変度化タンタル層の剥離を防止するためにはでき
るだけTa含有率の高いのが有利だからである。この様
な観点から、変度化タンタル層132′は、実用上、た
とえば表面におけるTa含有率が20〜80原子%程度
、より好ましくは50原子%程度であるのが好ましく、
更に母材との界面におけるTa含有率が45〜100原
子%であるのが好ましい。
また、炭素と窒素との原子比率はたとえば1:99〜9
9:1の範囲であり、好ましくは40:60〜80 :
 40の範囲である。
以上の様な変度化タンタル層132′における厚さ方向
の組成分布は、変度化タンタル層形成の際の上記PVD
法やCVD法において製造条件を適宜設定することによ
り得ることができる。
変度化タンタル層132′の厚さは製造条件により適宜
設定されるが、使用時に所望の特性が発揮できる様な厚
さ(たとえば0.1〜10Bm、好ましくはIJLm程
度)とすればよい。
変度化タンタル層132′は特に高温でのガラスとの融
着性が著るしく低く離型性が良好であるので、これまで
型部材との融着のために高精度成形を工業的に実施する
ことが困難であるとされている高融点のガラスを用いる
成形にも良好に適用でき、更には一次成形されたガラス
または溶融ガラスを型装置内に収容してプレス成形する
光学素子製造に適用して繰返し使用しても良好な精度の
光学素子を得ることができるという利点がある。
以下1本発明による上記第1〜i3の実施例の型部材の
製造及びそれを用いたガラス成形の実施例を示す、尚、
同時に、比較のために、従来及び比較のための型部材の
製造及びそれを用いたガラス成形の例をも示す。
製   び  その−−1: 超硬合金EWC(90%)+Co (10%)]及び焼
結SiC型母材材料として型母材を作り。
該母材の成形面に変度化タンタル層を形成して、以下の
通り上記第1図に示される本発明による型部材を製造し
た。また、比較のために、上記型母材の成形面に被覆を
行なわない型部材及び該成形面にSiC層またはTiN
層を形成した型部材を製造した。製造した型部材の一覧
表を?lS1表に示す、尚、第1表において、No、1
及びNo、2は本発明実施例であり、No、3、No、
4、No、5及びNo、6は比較例である。
第 ■ 表 これら型部材の製造は以下の様にして行なわれた。
先ず、型母材材料を切削加工し、次いで成形光学素子の
機能面(光学面)に対応する成形面を所望の表面精度に
加工した。型fn材の成形面は凹面であり、先ずダイヤ
モンド砥石による研削で所望の曲率に加工し、次いで粒
径1pmのタイヤモンドパウダーを用いた研摩を行ない
、ニュートン9フフ1本程度の表面形状精度及びRma
xo 、02pm程度の表面粗さ精度に仕上げた。
次に、上記No、1及びN022については、Buns
hah法による活性化反応蒸着法により型母材の成形面
上に変度化タンタル層を形成した。
変度化タンタル層の形成は次の様にして行なった。
上記の様にして得られた型母材を有機溶剤で洗浄し、真
空槽内にセットした0次に、該真空槽内を約lXl0−
5Torr以下に減圧し、同時に型母材を300℃程度
に加熱した0次いで1反応ガスとして炭化水素ガス(メ
タン及びアセチレン)と窒素ガスとを適縫混合して3X
10−4から8XIO−4Torr導入し、イオン化電
圧50v程度を印加しながら金属タンタルを電子銃で蒸
発させた。これにより、蒸発タンタルと窒素と炭素とが
反応して型母材表面上に堆植し変度化タンタル層が形成
された。得られた変度化タンタル層のタンタル含有率は
50原子%であり炭素含有率及び窒素含有率はいずれも
25jX子%であった。また、該変度化タンタル層の厚
さは約1pmであった・ −1−記No、6については、上記No、l及びNO1
2の場合と同様にしてBunshah法による活性化反
応蒸着法により型母材の成形面上にTiN層を形成した
。得られたTiN層の厚さは約1=mであった。
また、上記No、5については1通常のスパッタリング
法により母材の成形面上にSiC層を形成した。得られ
たSiC層の厚さは約lJLmであった。
次に1以上の様にして製造された型部材を用いて、光学
ガラスのプレス成形を行なった。
第5図はプレス成形に用いた装置を示す断面図である。
第5図において、4は取入れ用置換室であり。
6は成形室であり、8は蒸着室であり、lOは取出し用
置換室である。12.14.16はゲートパルプであり
、18はレールであり、20は該レール上を矢印A方向
に搬送せしめられるパレットである。24.38,40
.50は油圧シリンダであり、26.52はバルブであ
る。28は成形室6内においてレール18に沿って配列
されているヒータである。
成形室6内はパレット搬送方向に沿って順に加熱ゾーン
6−1.プレスシー76−2及び徐冷ゾーン6−3とさ
れている。プレスゾーン6−2において、上記油圧シリ
ンダ38のロフト34の下端には成形用上型部材30が
固定されており。
上記油圧シリンダ40のロッド36の上端には成形用下
型部材32が固定されている。これら上型部材30及び
下型部材32は、上記第1図の本発明による型部材であ
る。蒸着室8内においては、蒸着物質46を収容した容
器42及び該容器を加熱するためのヒータ44が配置さ
れている。
フリント系光学ガラス(SF14.軟化点5p=586
℃、ガラス転移点Tg=485℃)を所定の形状及び寸
法に粗加工して、成形のためのブランクを得た。
ガラスブランクをパレット20に裁置し、取入れ置換室
4内の20−1の位置へ入れ、該位置のパレットを油圧
シリンダ24のロッド22によりA方向に押してゲート
バルブ12を越えて成形室6内の20−2の位置へと搬
送し、以下同様に所定のタイミングで順次新たに取入れ
置換室4内にパレットを入れ、このたびにパレットを成
形室6内で20−2峠拳番・・・→20−8の位置へと
順次搬送した。この間に、加熱ゾーン6−1ではガラス
ブランクをヒータ28により徐々に加熱し20−4の位
置で軟化点以上とした上で、プレスゾーン6−2へと搬
送し、ここで油圧シリンダ38.40を作動させて上型
部材30及び下型部材32により10kg/cm2の圧
力で5分間プレスし、その後加圧力を解除しガラス転移
点以下まで冷却し、その後油圧シリンダ38.40を作
動させて上型部材30及び下型部材40をガラス成形品
から離型した。該プレスに際しては上記パレットが成形
用下型部材として利用された。しかる後に、徐冷ゾーン
6−3ではガラス成形品を徐々に冷却した。尚、成形室
6内には不活性ガスを充満させた。
成形室6内において20−8の位置に到達したパレット
を、次の搬送ではゲートバルブ16を越えて蒸着室8内
の20−9の位置へと搬送した。
通常、ここで真空蒸着を行なうのであるが、本実施例で
は該蒸着を行なわなかった。そして、次の搬送ではゲー
トバルブ16を越えて堆出し置換室10内の20−10
の位置へと搬送した。そして、次の搬送時には油圧シリ
ング50を作動させてロッド48によりガラス成形品を
装置2外へと取出した。
以上の様なプレス成形の前後における型部材30.32
の成形面の表面粗さ及び成形された光学素子の光学面の
表面粗さ、ならびに成形光学素子と型部材30.32と
の離型性について第2表に示す。
第 表 次に、融着発生のないN021、No、2゜No、3及
びN016について、同一型部材を用いて連続1000
0回のプレス成形を行なった。
この際の型部材30.32の成形面の表面粗さ及び成形
された光学素子の光学面の表面粗さについて第3表に示
す。
第 表 以上の様に1本発明実施例においては、繰返しプレス成
形に使用しても良好な表面精度を十分に維持でき、融着
を生ずることなく良好な表面精度の光学素子が成形でき
た。
また、成形面に変度化タンタル層を有する未発明実施例
の型部材は、同様のAJ材にT i N層を有する型部
材に比べて、成形回数が少ない時は殆ど差がないが、成
形回数が多くなっても離型性の低下が極めて少ないこと
が分った。
M l&化メタンタル中金属タンタルが存在しても、T
aの酸化物生成標準l]由エネルギーはTiよりも大き
いので、金属チタンより酸化しにくいためガラスとのぬ
れ性が低い、このため1本発明実施例の型部材はガラス
成形時にガラスとの融着発生が少ないのであろうと推測
できる。
L記実施例では空腹化タンタル層の形成方法としてBu
nshah法による活性化反応蒸着法が用いられている
が、空腹化タンタル層はその他の方法たとえば反応性ス
パッタリング法を用いて形成することもできる。
第6図は空腹化タンタル層形成のための反応性スパッタ
リング装置の概略構成図である。
第6図において、140は真空槽である。該真空槽には
排気口142が接続されており、該排気11は不図示の
減圧源に接続されている。真空槽140内の上部にはヒ
ータ144が配置されており、145はその電源である
。該ヒータ144の下方に型母材支持体14Bが配置さ
れており、該支持体には成形面を下向きにして型母材1
48が支持される。149は該型母材に対しバイアス電
圧を印加するためのバイアス電源である。該型母材14
8のF方にはグロー放電発生用のコイル150が配置さ
れており、151はその高周波電源であり、152は整
合回路である。上記真空槽140内の下部にはカソード
屯極154が配置されており、該電極上にはタンタルタ
ーゲット156が配置される。157は」二記カンード
電極154に対し電圧を印加するための電源である。1
58は上記タンタルターゲット156の方に向けてアル
ゴンガスを供給するためのパイプであり、また160は
上記型母材148の方に向けて炭化水素ガス(メタン及
びアセチレン)及び窒素ガスを供給するためのパイプで
ある。尚、炭化水素ガスと窒素ガスとは不図示の装置に
より所望の比率で混合することができる。
空腹化タンタル層の形成時には、所定の精度に仕りげら
れた型母材148を有機溶剤で洗浄した後に型母材支持
体146により支持する0次に、真空槽140内を所定
の真空度まで排気し、パイプ15Bからアルゴンガスを
導入し、高周波電源によりコイル150に高周波電圧を
印加してグロー放電を発生させ、更にバイアス電源14
9により型母材148に負の電圧を印加して、アルゴン
イオンによる型母材148のスパッタクリーニングを行
なう、その後、電i;(157によりカンード電極15
4に高J4波または直流の電圧を印加して該タンタルタ
ーゲラ)156の近傍にアルゴンのグロー放電を発生さ
せて、タンタル含有率−/ トにアルゴンイオンの衝撃
を与え、同時にパイプ160から炭化水素ガス(メタン
及びアセチレン)及び窒素ガスを導入し、電i;(15
1によりコイル150に高周波Tlt圧を印加して炭化
水素及び窒素のプラズマを形成し、バイアス@rA14
9により5母材148に負のバイアス宅圧を印加して、
上記炭化水素及び窒素のプラズマ中の炭素イオン及び窒
素イオンを型母材148の方へと引き込むことにより、
タンタルの反応性スパッタリングを行なうことができる
。これにより、型Rk材148の表面に空腹化タンタル
層が形成される。
該空腹化タンタル層中のタンタル含有率は、成膜条件を
適宜設定するにより所望の値とすることができる。該比
率に大きく影響する成膜条件としては、真空槽140内
の真空度、アルゴンガスの圧力及び炭化水素ガス及び窒
素ガスの圧力、及び電源145,149,151,15
7のi((圧等がある。
以上の様な反応性スパッタリング法によれば、型母材近
傍に炭化水素ガスと窒素ガスとの混合ガスを供給して炭
化水素及び窒素のプラズマを形成するので、任意の炭素
/窒素/タンタル比率の空腹化タンタル層を容易に形成
することができる。
この様な反応性スパッタリング法を用いて、上記No、
1と同様の超硬合金製母材の成形面に炭未含有率50原
子%でタンタル含有率50原子%の空腹化タンタル層を
形成した型部材(No。
7)を得た。
、偵No、7を用いて、L記第5図に関し説明したと同
様にして、連続12000回のプレス成形を行なった。
そして、上記No、1についても更に累計12000回
までのプレス成形を行なった。この際の型部材の成形面
の表面粗さ及び成形された光学素子の光学面の表面粗さ
について第4表に示す。
第 表 第4表から、12000回のプレス後においてはNo、
7の型部材の方がNo、lの型部材よりも若干優れてい
ることが分る。
1及び ノの−−例2: 超硬合金[WC(90%)+Co (10%)]及び焼
結SiC型母材材料として型母材を作り、該母材の成形
面にタンタル層及び空家化タンタル層をこの順に形成し
て、以下の通り上記第2図に示される本発明による型部
材を製造した。また、比較のために、上記型母材の成形
面に被着を行なわない型部材及び該成形面にSiC層ま
たはTjN層を形成した型部材、更には該成形面に直接
炭化タンタル層を形成した型部材(これは上記実施例1
のものに相当するが、ここでは比較例としている)を製
造した。製造した型部材の一覧表を第5表に示す、尚、
第5表において、No、8及びN089は末完11実施
例であり、No、10、No、11.No、12.No
、13、No、14及びNo、15は比較例である。
第 表 これら型部材の製造は以下の様にして行なわれた。
先ず、型母材材料を切削加工し、次いで成形光学素子の
機能面(光学面)に対応する成形面を所望の表面精度に
加工した。型母材の成形面は凹面であり、先ずダイヤモ
ンド砥石による研削で所9゛の曲率に加工し1次いで粒
径lJLmのダイヤモンドパウダーを用いた研摩を行な
い、ニュートンリング1本捏度の表面形状精度及びRm
axo 、02ルm程度の表面粗さ精度に仕上げた。
次に、上記N018及びNo、9については。
蒸着法及びBunshah法による活性化反応蒸着法に
より型母材の成形面上にタンタル層及び室床化タンタル
層をこの順に形成した。
タンタル層及び室床化タンタル層の形成は次の様にして
行なった。
上記の様にして得られた型+U材を有機溶剤で洗浄し、
真空槽内にセットした3次に、該真空槽内を約lXl0
−5Torr以下に減圧し、同時に型母材を300℃程
度に加熱した1次いで、金属タンタルを電子銃で蒸発さ
せた。これにより、蒸発タンタルが母材表面上に堆積し
タンタル層が形成された。該タンタル層の厚さは約0.
2gmであった。続いて金属タンタルを蒸発させながら
、反応ガスとして炭化水素ガス(メタン及びアセチレン
)と窒素ガスとを適量混合して3X10−4〜8XIO
−4Torr導入し、イオン化電圧50V程度を印加し
た。これにより、蒸発タンタルと窒素と炭素とが反応し
て1−記タンタル層−Fに堆積し密度化タンタル層が形
成された。 frJられた密度化タンタル層のタンタル
含有率は50原子%であり窒素含有率及び炭素含有率は
いずれも25原子%であった。また、該密度化タンタル
層の厚さは約1pmであった。
1−記No、13.No、14及びNo、15について
は、L記N018及びNO19の場合と同様にしてBu
nshah法による活性化反応蒸着法により型母材の成
形面一1−にTiN層または密度化タンタル層を形成し
た。1!多られたTiN層または空腹化タンタル゛層の
厚さはいづれも約17Lmであった。
また、−上記No、12については1通常のスパッタリ
ング法により母材の成形面上にSiC層を形成した。得
られたSiC層の厚さは約1pmであった。
次に1以上の様にして製造された型部材を用いて、上記
製造及び成形の実施例1と同様にして光学ガラスのプレ
ス成形を行なった。
プレス成形の前後における型部材30.32の成形面の
表面粗さ及び成形された光学素子の光学面の表面粗さ、
ならびに成形光学素子と型部材30.32との離型性に
ついて第6表に示す。
次に、融着発生のないN。
、8、 No、9、 No 、10.No、13.No、14及びN。
15について、同一5ffl材を用いて連続10000
回のプレス成形を行なった。この際の型部材30.32
の成形面の表面粗さ及び成形された光学素子の光学面の
表面粗さについて第7表に示す。
第 表 以上の様に、未発IE1実施例においては、繰返しプし
・ス成形に使用しても良好な表面精度を1−分に維持で
き、融着を生ずることなく良好な表面精度の光学素子が
成形できた。
ト記10000回のプレス成形で表面粗さが良好であっ
たNo−8,No、9.No、14゜No、15につい
て同一型部材を用いて更に連続20000回までのプレ
ス成形を試みたところ、No、14.No、15はいず
れも14000回に到達するまでに被覆層が剥離したが
、No。
8、No、9はいづれも20000回まで被覆層の剥離
を生ずることがなく且つ型部材及び光学素fの双方とも
表面粗さはそれ程劣化しなかった。
1−記実施例ではタンタル層及び電像化タンタル層の形
成方法として7A着法及びBunshah法による活性
化反応蒸着法が用いられているが、タンタル層及び電像
化タンタル層はその他の方法たとえばスパッタリング法
及び反応性スパッタリング法を用いて形成することもで
きる。この方法は上記第6図の装置を用いて行なうこと
ができる。
タンタル層及び電像化タンタル層の形成時には、所定の
精度に仕−Lげられた型ItJ材148を有機溶剤で洗
浄した後に型+ij材支持体146により支持する6次
に、真空槽140内を所定の真空度まで排気し、パイプ
158からアルゴンガスを導入し、高周波電源によりコ
イル150に高周波電圧を印加してクロー放電を発生さ
せ、更にへイアス′心源149により型Il材148に
負の′電圧を印加して、アルゴンイオンによる型ffl
材148のスパッタクリーニングを行なう、その後、電
源157によりカンード電極154に高周波または直流
の電圧を印加して該タンタルターゲット156の近傍に
アルゴンのグロー放電を発生させて、タンタル含有ゲ−
/1・にアルゴンイオンの衝撃を与え。
バイアス゛irL源149により型母材148に負のバ
イアス電圧を印加して、タンタルのスパッタリングを行
なうことができる。これにより、型母材148の表面に
タンタル層が形成される。続いて、更にパイプ160か
ら炭化水素ガス(メタン及びアセチし・ン)及び窒素ガ
スを導入し、′1liIQ151によりコイル150に
高岡波゛電圧を印加して炭化水素及び窒素のプラズマを
形成し、該プラズマ中の炭素イオン及び窒素イオンを型
母材148の方へ5と引き込むことにより、タンタルの
反応性スパッタリングを行なうことができる。これによ
り、上記タンタル層Eに電像化タンタル層が形成される
該空腹化タンタル層中のタンタル含有(シは、成膜条件
を適宜設定するにより所望の値とすることができる。該
比率に大きく影響する成膜条件としては、真空槽140
内の真空度、アルゴンガスの圧力及び炭化水素ガス及び
窒素ガスの圧力、及び電源145,149,151,1
57の電圧等がある。 以上の様な反応性スパッタリン
グ法によれば、型母材近傍に炭化水素ガスと窒素ガスと
の混合ガスを供給して炭化水素及び窒素のプラズマを形
成するので、任意の炭素/窒素/タンタル比率の電像化
タンタル層を容易に形成することができる。
この柱な反応性スパッタリング法を用いて、それぞれ上
記No、8.No、9と同様のffJ材、タンタル層及
び電像化タンタル層を有する型部材(No、16.No
、17)を得た。尚、この時得られた電像化タンタル層
のタンタル含有率は50原子%であり窒素含有率及び炭
素含有率はいずれも25原子%であった。
該No、16.No、17を用いて、上記第5図に関し
説明したと同様にして、連続20000回のプレス成形
を行なったところ、タンタル層及び電像化タンタル層の
1離は生じなかった。また、型部材及び光学素子の双方
とも表面粗さはそれ程劣化しなかった。
製″′  び成/の一施 3: 超硬合金[WC(90%)+Co (10%)]及び焼
結SiC型母材材料として型母材を作り、該母材の成形
面に厚さ方向に上記第4図(c)の組成分布を有する変
度化タンタル層を形成して、以下の通り上記第3図に示
される本発明による型部材を製造した。また、比較のた
めに、上記型母材の成形面に被覆を行なわない型部材及
び該成形面にSiC層またはTiN層を形成した型部材
、更には該成形面に厚さ方向に組成が均一の変度化タン
タル層を形成した型部材(これは上記実施例1のものに
相当するが、ここでは比較例としている)を製造した。
製造した型部材の一覧表を第8表に示す、尚、第8表に
おいて、No、18及びNo、19は本発明実施例であ
り、No、20゜No、21.No、22.No、23
.No、24及びNo 、25は比較例である。
第 表 これら型部材の製造は以下の様にして行なわれた。
先ず、型母材材料を切削加工し、次いで成形光学素子の
機1七面(光学面)に対応する成形面を所望の表面精度
に加工した。型母材の成形面は凹面であり、先ずダイヤ
モンド砥石による研削で所望の曲率に加工し1次いで粒
径1pmのダイヤモンドパウダーを用いた研摩を行ない
、ニュートンリング1本捏度の表面形状精度及びRma
Xo、02JLm程度の表面粗さ精度に仕上げた。
次に、上記No、18及びNo、19については、Bu
nshah法による活性化反応蒸着法により型母材の成
形面上に変度化タンタル層を形成した。
変度化タンタル層の形成は次の様にして行なった。
上記の様にして得られた型母材を有機溶剤で洗浄し、真
空槽内にセットした0次に、該真空槽内を約lXl0−
5Torr以下に減圧し、同時に型母材を300℃程度
に加熱した1次いで1反応ガスとして炭化水素ガス(メ
タン及びアセチレン)と窒素ガスとを適量混合して導入
し、イオン化電圧50V程度を印加しながら金属タンタ
ルを電子銃で蒸発させた。この際、炭化水素ガス(メタ
ン及びアセチレン)と窒素ガスとの混合ガスを3X10
−4から8X10−4Torrまで徐々に増加させ1回
時に電子銃の調節により金属タンタル蒸発量を徐々に少
なくした。これにより、蒸発タンタルと窒素と炭素とが
反応して型母材表面上に堆植し変度化タンタル層が形成
された。得られた変度化タンタル層の厚さ方向のタンタ
ル含有率分布は上記第4図(C)の通りであり窒素と炭
素との原子比率はl:lであった。また、該変度化タン
タル層の厚さは約171mであった。
上記No 、24及びNo、25については、炭化水素
ガス及び窒素ガスの導入量及び電子銃を一定の条件に維
持することを除いて、それぞれ上記No、18及びNo
、19の場合と同様にして変度化タンタル層を形成した
。得られた変度化タンタル層のタンタル含有率は50[
子%であった。
また、該変度化タンタル層の厚さはいづれも約1μmで
あった。
上記No 、23については、上記No 、24及びN
o 、25の場合と同様にしてBunshah法による
活性化反応蒸着法により型母材の成形面上にT i N
層を形成した。得られたTiN層の厚さは約l鉢mであ
った。
また、上記No、22については1通常のスパッタリン
グ法により母材の成形面上にSiC層を形成した。得ら
れたSiC層の厚さは約17zmであった。
次に1以上の様にして製造された型部材を用いて、上記
製造及び成形の実施例1と同様にして光学ガラスのプレ
ス成形を行なった。
以上の様なプレス成形の前後における型部材30.32
の成形面の表面粗さ及び成形された光学素子の光学面の
表面粗さ、ならびに成形光学素子と型部材30.32と
の離型性について第9表に示す。
第 表 次に、融着発生のないNo、18.No、19、NO,
20、No、23.No、24及びNo、25について
、同一型部材を用いて連続1oooo回のプレス成形を
行なった。この際の型部材30.32の成形面の表面粗
さ及び成形された光学素子の光学面の表面粗さについて
第1θ表に示す。
第 表 以上の様に、 本発明実施例においては。
繰返し プレス成形に使用しても良好な表面精度を十分に維持で
き、融着を生ずることなく良好な表面精度の光学書fが
成形できた。
」二足10000回のプレス成形で表面粗さが良好であ
ったNo、18.No、19.No、24 、No 、
25について同一型部材を用いて更にi!に続2000
0回までのプレス成形を試みたところ、No 、24 
、No 、25はいずれも14000回に到達するまで
に被覆層が剥離したが。
No、18.No、19はいづれも20000回まで被
覆層の剥離を生ずることがなく且つ型部材及び光学素子
の双方とも表面粗さはそれ程劣化しなかった。
」;記実施例では空腹化タンタル層の形成方法としてB
unshah法による活性化反応蒸着法が用いられてい
るが、空腹化タンタル層はその他の方法たとえば反応性
スパッタリング法を用いて形成することもできる。この
方法は上記第6図の装置を用いて上記製造及び成形の実
施例1と同様にして行なうことができる。
その際、空腹化タンタル層中のタンタル含有率は、成膜
条件を適宜設定するにより所望の値とすることができる
。該比率に大きく影響する成膜条件としては、真空槽1
40内の真空度、アルゴンガスの圧力及び炭化水素ガス
及び窒素ガスの圧力、及び電[145,149,151
,157の電圧等がある。これら成膜条件を適宜変化さ
せなから成膜を行なうことにより、厚さ方向に組成分布
が変化する空家化タンタル層を形成することができる。
以上の様な反応性スパッタリング法によれば、型ハI材
近傍に炭化水素ガスと窒素ガスとの混合ガスを供給して
炭化水素及び窒素のプラズマを形成するので、任意の炭
素/窒素/タンタル比率分布の空家化タンタル層を容易
に形成することができる。
上記実施例では成形される光学ガラスとしてフリント系
のものが用いられているが1本発明の型部材によればそ
の他のクラウン系等のガラスについても同様に良好な精
度での成形が可滝である。
上記実施例では、PVD法やCVD法で形成された空家
化タンタル層をそのまま用いているが、該方法により空
家化タンタル層を比較的厚く形成しておき、その後表面
を鏡面研摩した上で用いることもできる。また、多数回
のプレスにより表面に欠陥が生じた場合にも、この様な
研摩により良好な表面を再生することができる。
[発明の効果] 以上の様な本発明によれば、成形面が空家化タンタル層
で被覆されているので、繰返しプレス成形に際し精度劣
化が少なく、更に特に高温での使用においてもガラスと
の融着を生ずることのない長寿命の光学素子成形用型部
材が提供される。
更に、空腹化タンタルのヌープ硬さHkはたとえば28
50であり、ヌープ硬さ2000のTiNに比較し高硬
度であるため傷が付きにくく、このため使用時において
クリーニングを繰返しても傷付きにくく、それ故に良好
な表面精度の光学素子を長期にわたって製造することが
できる。
また1本発明型部材は、型母材として加工性の良好なも
のを選択することができるので、製造が容易である。
更に、本発明によれば、空家化タンタル層の下層として
タンタル層を設けることにより、被覆層の内部応力が少
なく且つ被覆層と型母材との接合力が大きく従って耐久
性の良好な型母材が得られる。
更に、本発明によれば、空家化タンタル層の組成を厚さ
方向に変化させて型母材側を高タンタル含有率とするこ
とにより、被覆層の内部応力が少なく且つ被覆層と型母
材との接合力が大きく従って耐久性の良好な型母材が得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本発明による型部材を示す概略断面図
である。 第4図(a)〜(i)は空家化タンタル層の厚さ方向に
関するタンタル含有率分布を示すグラフである。 第5図は光学素子のプレス成形に用いられる装置の断面
図である。 第6図は本発明による型部材の製造に使用される装置を
示す図である。 30.32:型部材、  130:型母材、131 :
タンタル層。 132.132’ :空家化タンタル層、148:型母
材。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも成形面が窒炭化タンタルで被覆されて
    いることを特徴とする、光学素子成形用型部材。
  2. (2)少なくとも成形面が窒炭化タンタルで被覆されて
    おり、該窒炭化タンタル被覆層の下層としてタンタル層
    が設けられていることを特徴とする、光学素子成形用型
    部材。
  3. (3)窒炭化タンタルがタンタル含有率20〜80原子
    %である、請求項1または2に記載の光学素子成形用型
    部材。
  4. (4)少なくとも成形面が窒炭化タンタルで被覆されて
    おり、該窒炭化タンタル被覆層が厚さ方向に関し組成が
    変化していることを特徴とする、光学素子成形用型部材
  5. (5)窒炭化タンタル被覆層が表面から型母材側へと次
    第にタンタル含有率が高くなる組成を有する、請求項4
    に記載の光学素子成形用型部材。
  6. (6)窒炭化タンタル被覆層が型母材との界面において
    タンタル含有率45〜100原子%である、請求項4に
    記載の光学素子成形用型部材。
  7. (7)窒炭化タンタル被覆層が表面においてタンタル含
    有率20〜80原子%である、請求項4に記載の光学素
    子成形用型部材。
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