JPH02145743A - ロッカーアーム - Google Patents

ロッカーアーム

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JPH02145743A
JPH02145743A JP63301263A JP30126388A JPH02145743A JP H02145743 A JPH02145743 A JP H02145743A JP 63301263 A JP63301263 A JP 63301263A JP 30126388 A JP30126388 A JP 30126388A JP H02145743 A JPH02145743 A JP H02145743A
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    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の目的】
(産業上の利用分野) この発明は、自動車用内燃機関の動弁機構の構成部品と
してカムシャフトやピボットなどと共に利用される高ク
ロム鋳鉄のロッカーアームに関するものである。 (従来の技術) 自動車用内燃機関においては、エンジンのシリンダヘッ
ド部分に設けた吸気バルブおよび排気バルブを開閉させ
るための動弁機構を備えている。 この動弁機構としては種々の構造を有するものがあるが
、一般的にはカムシャフトの回転をカムフォロワとなる
ロッカーアームで往復運動に変換し、この往復運動によ
って吸気バルブおよび排気バルブを往復運動させること
により、吸気バルブおよび排気バルブを開閉する構造の
ものとしている。 従来、この種のロッカーアームとしては、鋳造用アルミ
ニウム合金を用いたアルミダイキャスト品からなるもの
や、高クロム鋳鉄を用いた一体鋳造品からなるものなど
があり、それぞれに一長一短を有しているが、いずれに
しても自動車用内燃機関の高性能化の要請に伴って小型
軽量化、高スj命化、メインテナンスフリー化が求めら
れている。 これらのうち、後者の高クロム鋳鉄を用いた−体鋳造品
からなるものとしては、例えば、合金成分として、Cr
、C,SfおよびMn等を含有し、その際Crの含有率
が30%前後であり、Cr / Ccy)組成比が9〜
13でかッCr / C/S1の組成比が15以上であ
る組成を有する30%系高クロム鋳鉄を用いたものがあ
り、より具体的には、C:2.4〜3.2%、Si:0
.5〜1.0%、Mn:1.0%未満、Cr:25〜3
5%の組成を有する高クロム鋳鉄を用いたものがあった
(特開昭56−84442号公報)。 (発明が解決しよ゛うとする課題) しかしながら、このような高クロム鋳鉄の一体鋳造品か
らなるロッカーアームでは、Cr含有着が30%前後と
かなり多いものとなっており、相手材であるチル鋳鉄製
カム、バルブ軸端部あるいはピボットなどとの摺動表面
において粗大な針状炭化物がまばらに析出すると共に、
軟らかい残留オーステナイトもしくはフェライトが分散
した硬さの低いマルテンサイト母相を有する組織となっ
ていたため、相手材であるチル鋳鉄カム、バルブ軸端部
あるいはピボットなどを大きく摩耗させたり、ロッカー
アーム自身にシビアースカッフィング摩耗を生じたりす
ることがありうるという課題があった。 (発明の目的) この発明はこのような従来の課題にかんがみてなされた
もので、ロッカーアームそれ自身の摩耗量を著しく少な
くすることができると同時に相手材の摩耗量をも著しく
少なくすることが可能である自動車用内燃機関の動弁機
構用ロッカーアームを提供することを目的としているも
のである。
【発明の構成】
(課題を解決するための手段) この発明に係るロッカーア−1・は、高クロム鋳鉄を一
体鋳造することにより形成された高クロム鋳鉄よりなる
ロッカーアームであって、平均粒径が20Bm以下とな
る分布をもった微細な硬質炭化物が、Hv500以上の
硬さのマルテンサイト母相中に、面積率で305以上4
5タロ未満の範囲で析出しており、析出硬質炭化物の外
接円面積に対する析出硬質炭化物の実面積の比率(析出
硬質炭化物の球状化率)の平均値が40%以上である組
織を有する構成としていることを特徴としており、この
ようなロッカーアームの構成を上述した従来の課題を解
決するための手段としている。 この発明に係るロッカーアームのおいては、上述したよ
うに、平均粒径が20gm以下となる分布をもった微細
な硬質炭化物が、Hv500以上の硬さのマルテンサイ
ト母相中に、面積率で30%以上45%未満の範囲で析
出しており、析出硬質炭化物の外接円面積に対する析出
硬質炭化物の実面積の比率(析出硬質炭化物の球状化率
)の平均値が40%以上である組織を有するものとして
いるが、この場合、硬質炭化物の平均粒径が20gmを
超える分布をもったものであると、析出硬質炭化物の脱
落を生じたり、相手材であるチル鋳鉄製カム等に大きな
摩耗先生じさせたりするので好ましくなく、また、マル
テンサイト母相の硬さがHv500よりも低いと耐凝着
性に劣ったものとなり、スカッフィング摩耗を生じてロ
ッカーアーム自身および相手材である鋳鉄製カム等の摩
耗量を増大させることとなるので好ましくなく、さらに
、Hv500以上の硬さのマルテンサイト母相中に析出
する平均粒径が20gm以下となる分布をもった微細な
硬質炭化物の析出量が面積率で30%よりも少ないと、
析出炭化物がまばらに存在した組織となり、ロッカーア
ーム自身の耐摩耗性が不十分なものとなることから、そ
の結果として相手材の摩耗量をも増大させることとなる
ので好ましくなく、反対に面積率で45%以上となると
ロッカーアームの強度が低下してロッカーアームの全体
が脆いものとなると共に、相手材に対する攻撃性も大さ
くなるので好ましくなく、さらにまたマルテンサイト母
相中に析出する析出硬質炭化物の球状化率の平均値が4
0%よりも少ないと針状の炭化物による相手材に対する
攻撃性が大きくなり、相手材の摩耗量を増大してしまう
こととなるので好まl、<ない。 この発明に係るロッカーアームは、上述した構成を有す
るものであるが、そのより望ましい実施態様においては
、高クロム鋳鉄の化学組成が、重量%で、C:2.5〜
3.7%、Si:1゜O〜2.0%、Mn:0.5〜!
、0%、Cr:15〜20%、Ni:0.3〜0.7%
、P:0.3%以下、S:0.1%以下の範囲であり、
必要に応じて、W、Mo、V、Nb、Ta、Ti 、B
(Qうちから選ばれる1種または2種以上の合計=3〜
lO%を含み、残部Feおよび不可避的不純物よりなる
ものとするのがよい。 この場合、Cはロッカーアームの耐摩耗性を向−1ニさ
せるのに有効な元素であるが、このC含有量が少なずざ
ると、硬質炭化物の析出量が面積率で30%よりも少な
くなってコツカーアーム自身の耐摩耗性が不十分なもの
となり、その結果として相手材の摩耗量をも増大させて
しまうこととなるので、C含有量は2.5%以上とする
のが望ましく1反対にC含有量が多すぎると硬質炭化物
の析出量が面積率で45%よりも多くなり、強度が低下
してロッカーアームの全体が脆いものとなるので、C含
有量は3.7%以下とするのが望ましい。 また、Stの添加量は、1.0%未満では溶湯の融点が
高くなり、鋳込みの際に湯回りが悪くなるので好ましく
なく、2.0%を超えると炭化物の形成を阻害して黒鉛
が析出するので耐摩耗性が低下することから、Stは0
.1〜2.0%の範囲とすることが望ましい。 さらに、Mnは一部が炭化物を形成し、一部は基地に固
溶[7て基地組織のパーライト化を促進すると共に焼入
性を向上させる作用がある。しかし、0.5%未満では
これらの効果が得られず、1 、0%を超えると炭化物
の析出量が過多となるかあるいは基地がマルテンサイト
のとき炭化物周辺の基地の焼戻し脆性を生じさせ、材料
を脆化させるので、Mnは0.5〜1.0%の範囲とす
ることが望ましい。 さらに、Crは各種の炭化物を形成すると共にち密な酸
化膜を形成してロッカーアームの耐食性および耐摩耗性
を向」−させるのに有効な元素であるが、このCr含有
量が少なすぎると析出炭化物(Fe 、Cr)7 C3
の量が少なくなり、析出炭化物が母相中にまばらに存在
した組織となって、ロッカーアーム自身の耐摩耗性が不
十分なものとなり、その結果相手材の摩耗量をも増大さ
せることとなるので、Cr含有量は15%以上とするの
が望ましく、反対にCr含有量が多すぎると硬さの低い
マルテンサイト母相中に残留オーステナイトや一部フエ
ライトが存在し、ロッカーアーム自身および相手材にシ
ビアースカッフィング摩耗が生じやすくなるので、Cr
含有量は20%以下とすることが望ましい。 さらにまた、Niは靭性および焼入性の向上に寄与する
元素であるが、Ni含有量が少なすぎると靭性の向上に
対する効果が少ないので0.3%以上とすることが望ま
しく、Ni含有量が多すぎるとオーステナイト化が進行
して凝着摩耗を生ずるようになるので0.7%以下とす
ることが望ましい。 さらにまた、Pは鋳鉄組織中に硬質のステダイ) (F
e−Fe3 C−Fe3 F)として存在してロッカー
アームの耐摩耗性を向上させる作用を有するが、0.3
%を超えるとステダイト中のFe5Cが増加して硬くか
つ脆くなるため0.3%以下とするのが好ましく、Sも
0.1%以下とするのが好ましい。 さらニt、た、W 、 M o 、 V 、 N b 
、 T a 。 Ti、Bは炭化物を形成して#摩耗性を向上させ、炭化
物の球状化率を高めて相手材に対する攻撃性を低減する
のに有効な元素であり、このような耐摩耗性向上のため
に必要に応じて合計で3%以上含有させることが望まし
い、しかし、合計で10%よりも多く含有させるとロッ
カーアーム自身の靭性を低下させることとなるので、こ
れらの元素の合計で必要に応じて3〜10%の範囲で添
加するのもよい。 このようなより望ましい化学組成を有する高クロム鋳鉄
を素材として一体鋳造によりこの発明に係るロッカーア
ームは製作されるが、鋳造後に焼入れ焼もどし処理を施
してマルテンサイト母相の硬さがHv500以上である
ようにし、この後機械加工によって仕上げることにより
、耐凝着性の量れたロッカーアームとなるようにしてお
くことが望ましい。 (発明の作用) この発明に係るロッカーアームでは、Hv500以上の
硬さのマルテンサイト母相中に、平均粒径が20pm以
下となる分布をもった微細な硬質炭化物が、面積率で3
0%以上45%未満の範囲で析出しており、析出硬質炭
化物の球状化率の平均値が40%以りである組織を有す
るものとしているから、ロッカーアーム自身の耐摩耗性
を良好なものにしていると同時に相手劇に対する攻撃性
も小さく、相手材の摩耗量も少ないものにするという作
用がもたらされる。 (実施例) 第1表に示す化学組成の高クロム鋳鉄の溶湯を用い、こ
れをそれぞれ精密鋳造することによってロッカーアーム
粗材を得たのち、実施例1〜6および比較例8〜10,
12.13のロッカーアーム粗材に対しては焼入れおよ
び焼もどしの熱処理を施し、次いで熱処理を施さない比
較例7,12のロッカーアーム粗材をも含めて機械加工
することにより所定形状のロッカーアームを作製した。 次いで、各ロッカーアームにおける硬質炭化物の析出量
1粒径および球状化率を調べると共に、母相の組織およ
び硬さを調べた。これらの結果を同じく第1表に示す。 さらに、各ロッカーアームをエンジンに組み込み、第2
表に示す条件で耐久試験を行い、耐久試験後のロッカー
アーム自身の摩耗深さおよび相手材であるカムノーズの
トップ部分の摩耗深さをそれぞれ調べた。これらの結果
を第1図に示す。 第1表および第1図に示したように、比較例7のロッカ
ーアームにおいては、Cr含有量が多いためマルテンサ
イト母相中に残留オーステナイトが存在しており、焼入
れ焼もどしの熱処理を施していないため母材マルテンサ
イトの硬さが低いものとなっていると共に、W 、 M
 oなどの炭化物形成元素を含んでいないため炭化物の
球状化率が低いものとなっており、炭化物の粒径も大き
なものとなっているため、カムフォロワーであるロッカ
ーアーム自身および相手材であるカムの両方共に大きな
シビアースカッフィング摩耗を生じており、大きな段付
き摩耗を発生していて、耐摩耗性が不十分なものであっ
た。 この比較例7のロッカーアームの断面金属組織を調べた
ところ、m2図に示すものであった。第2図において、
塊状の白色部は炭化物(針状)であり、また塊状の灰色
部は残留オーステナイトであり、マトリックスはマルテ
ンサイトであって、この第2図より明らかなように、C
rを20%よりも多く含有しているために、軟らかい残
留オーステナイトもしくは一部フエライトが、硬さの低
いマルテンサイト母相中に存在しており、ヌカ−2フイ
ング摩耗を容易に発生させるものとなっていることが認
められた。また、WやMo等の炭化物形成元素を全く含
有していないために、析出炭化物(Fe、Cr)7Ca
 、(FB、Cr)23C6が針状でかつ粗大に成長し
ており、炭化物の粒径が大きいと共に球状化率が低いも
のとなっているため、相手材であるチル鋳鉄製のカムを
攻撃してその摩耗量を著しく増大させていることが認め
られた。 また、」二足比較例7のロッカーアームに焼入れ焼もど
しの熱処理を施した比較例8のロッカーアームでは、母
相マルテンサイトの硬さが増大したものとなっているこ
とから、比較例1のロッカーアームに比べれば摩耗量は
少なくなっているものの、母相中に残留オーステナイト
が含まれていると共に炭化物の粒径が大きく炭化物の球
状化率も低いものとなっているため、やはりシビアース
カツフィングをイ〒なって大きく摩耗していることが明
らかであった。このように、比較例8のロッカーアーム
においてもCr含有量が20%を超えているために、金
相学的に残留オーステナイトが焼入れ後も残存し、その
結果スカッフィングをやはり発生させてしまうものとな
り、また、針状炭化物の相手材カムへの攻撃性は比較例
7と同様に大きいものとなっていた。 次に、比較例9のロッカーアームは、Cr含有量が20
%を超えているため、比較例7,8のロッカーアームと
同様に、母相中に残留オーステナイトが存在するものと
なっており、シビアースカッフィング摩耗を生じている
ことが認められた。しかし、炭化物形成元素であるWと
MOを含有しているために、析出炭化物(Fe、Cr)
7C3、(Fe 、Cr) 23 C6(7)形状は球
状化していると共に、その粒径も小さなものとなってい
ることから、相手材であるカムへの攻撃性は多少減少し
ているものとなっていた。 また、比較例10のロッカーアームにおいては、Cr含
有量が15%未満と少ないために、析出炭化物(Fe 
、Cr)7 C3の量が少なく、第3図に示す断面金属
組織(塊状の白色部は炭化物、灰色のマトリックスはマ
ルテンサイト)からも、明らかなように析出炭化物がま
ばらに存在した組織となっているため、ロッカーアーム
自身の耐摩耗性が不十分なものとなっており、そのため
に相手材であるカムも大きく摩耗している結果となって
いた。 さらに、比較例11のロッカーアームは、LL7IIy
ロム鋳鉄を鋳造したままのロッカーアーム粗材に対して
焼入れ焼もどしの熱処理を施すごとなくそのまま機械加
工してロッカーアームとしているため、焼入れが不−1
−分であり、母相は硬さの低い〜プルテンサイドになっ
ているため、耐凝着性に劣るものとなっており、スカッ
フィング摩耗を伴ないやずく、ロー・カーアームおよび
相手材であるカム共に大きく摩耗してしまう結果どなっ
ていたやさらにまた、比較例12のロッカーアームにお
いては、W等の炭化物形成元素の含有量が少ないために
、第4図に示す断面金属組織(塊状の白色部は炭化物、
黒色のマトリックスはマルテンサイト)からも明らかな
ように炭化物が針状(球状化率は25%)でかつやや粗
大に析出したものとなっており、ロッカーアーム自身の
摩耗量は少ないものの相手材であるカムを著1. <摩
耗させる結果となっていた。 七らにまた。比較例13の口9カーアームでl↓、CO
含有量が少ないために析出炭化物量が面積率で27%と
少ないものとなっていることから、ロッカーアーム自身
の耐摩耗性が不十分であり、その結果として相手材であ
るカムも大きく摩耗している結果となっCいた。 これらの比較例7〜13に対し、実施例1〜6のo 7
カーアームにおいては、第5図に例示する実施例4の断
面金属&!I K”aのように、平均粒径16μmの微
細で球状化し、た硬質炭化物が面積率で37%の割合で
Hv738のマルテンサイト母相中に析出した組織を有
しCいるために、ロッカーアーム自身の耐摩耗性に優れ
ているだけでなく、相手材であるカムに対する攻撃性も
小さく、カムの摩耗量をも著しく少ないものとなってい
ることが認められた。
【発明の効果】
この発明に係るロッカーアームは、高クロム鋳鉄を素材
とし、平均粒径が20gm以下となる分布をもった微細
な硬質炭化物が、Hv500以上の硬さのマルテンサイ
ト母相中に、面積率で30%以上45%未満の範囲で析
出しており、析出硬質炭化物の外接円面積に対する析出
硬質炭化物の実面積の比率(析出硬質炭化物の球状化率
)の平均値が40%以上である組織を有しているものと
なっているので、ロッカーアームそれ自身の摩耗量を著
しく少ないものとすることができると同時に、相手材の
摩耗量をも著しく少ないものとすることができ1例えば
、鋳鉄製のカムとカムフォロワーであるロッカーアーム
との間での面圧が高く、潤滑条件が厳しい高性能エンジ
ンのカムとロッカーアームとの摺動に際してのシビアー
スカッフィングを伴う摩耗を著しく改善することができ
るようになり、動弁機構の高寿命化ならびにメインテナ
ンスフリー化が実現されるようになるという優れた効果
がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例1〜6および比較例7〜13
のロッカーアームをそれぞれエンジンに組み込んで耐久
試験を行った結果を示すグラフ、第2図、第3図、第4
図および第5図はそれぞれ比較例7.比較例10.比較
例12および実施例4のロッカーアームの断面金属組織
を示す金属顕微鏡写真である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)高クロム鋳鉄よりなるロッカーアームであって、
    平均粒径が20μm以下となる分布をもった微細な硬質
    炭化物が、Hv500以上の硬さのマルテンサイト母相
    中に、面積率で30%以上45%未満の範囲で析出して
    おり、析出硬質炭化物の外接円面積に対する析出硬質炭
    化物の実面積の比率(析出硬質炭化物の球状化率)の平
    均値が40%以上である組織を有することを特徴とする
    ロッカーアーム。
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