JPH0214546Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0214546Y2
JPH0214546Y2 JP1983115152U JP11515283U JPH0214546Y2 JP H0214546 Y2 JPH0214546 Y2 JP H0214546Y2 JP 1983115152 U JP1983115152 U JP 1983115152U JP 11515283 U JP11515283 U JP 11515283U JP H0214546 Y2 JPH0214546 Y2 JP H0214546Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
pipe material
adhesive
fitting hole
connecting member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1983115152U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6023489U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP11515283U priority Critical patent/JPS6023489U/ja
Publication of JPS6023489U publication Critical patent/JPS6023489U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0214546Y2 publication Critical patent/JPH0214546Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、自動二輪車、同三輪車等小型車両の
車体フレームを構成するパイプ材を相互に連結す
る技術に関するものである。
従来技術 自動二輪車の車体フレームとしてパイプフレー
ムを採用した場合、各フレームパイプの連結は、
接続部材たるラグを用いて、ラグとフレームパイ
プとを溶接、または蝋接で接合するか、あるいは
ラグを省略して、直接、アーク溶接で接合する。
この接合は、フレームパイプないしラグを広範囲
に赤熱することになり、熱歪を生じ易く、接合
後、歪を矯正しなければならない。この矯正のた
めに、大型の処理設備を要するとともに、工数増
となり、コストアツプにつながる。
また軽合金材料製のフレームパイプを使用する
時には、溶接金属内の気孔の発生、スラグの巻込
み、溶接割れ等を生じ易く、熟練した溶接技術者
を必要とする。
また実開昭50−99642号公報および実開昭50−
99644号公報に記載された車体フレームは、いず
れもパイプ接続部材内周とパイプ材外周との間
に、パイプ材の接続部材よりの離脱を抑止するた
めの抑止部材を嵌入し、接続部材、抑止部材およ
びパイプ材を接着剤にて一体に接合した構造であ
る。
さらに実開昭48−55611号公報に記載されたも
のでは、結合材と被結合部材との間隙に楔片を打
込むことにより、楔作用を働かせて両者の接合面
の摩擦力を増大させ、結合材と被結合部材との結
合を強固ならしめたものではある。
解決しようとする課題 しかしながら、実開昭50−99642号公報および
実開昭50−99644号公報に記載されたものは、こ
の抑止部材は係合によつて接合部材よりのパイプ
材の離脱を阻止し、接着剤は抑止部材の係合関係
を保持するための位置決めの役を果すもので、接
着剤の接着力でもつてパイプ材の離脱を積極的に
阻止するものではない。なんとなれば、接着剤の
厚さは接続部材、抑止部材およびパイプ材間の間
隙が不揃いであり、最大の接着力を発揮する厚さ
に接着剤層は設定されにくいからである。
このため、前記した従来の車体フレームでは、
構造が複雑となつて、コストダウンが困難とな
り、しかも接着剤の接着力を充分に発揮すること
ができず、強度、剛性がそれほど高くない。
また実開昭48−55611号に記載された結合構造
では、結合材と被結合部材との隙間に打込まれた
楔片が、振動や反復して両者間に加わる荷重等に
よつて少しでも緩むと、この楔作用による摩擦力
が急減し、両者の結合が解除される惧れがあつ
た。
課題を解決するための手段および作用効果 本考案は、このような難点を克服した小型車両
の車体フレームの改良に係り、複数本のパイプ材
を接続部材に構造用接続剤にて相互に接合して成
る小型車両の車体フレームにおいて、前記接続部
材は、前記パイプ材よりも大径のパイプ材嵌合孔
を有しており、前記パイプ材嵌合孔内に前記パイ
プ材を嵌装するとともに、該パイプ材嵌合孔内周
と該パイプ材外周との間に、前記構造用接着剤の
膜厚を調整する先端厚みが先細の調整部材を嵌入
し、前記接続部材、調整部材、パイプ材を構造用
接着剤にて相互に接合したことを特徴とするもの
である。
本考案は、前記したように構成されているた
め、前記接続部材に前記パイプ材を接合せしめる
構造用接着剤は、前記調整部材によつて最大接着
力を引出すことのできる厚さに調整され、その結
果、接合部分の接着強度は充分に高い水準に維持
されてこの接合部分部分の接着面積が縮小され、
車体フレームの大巾な軽量化が可能となる。
また本考案では、前記接続部材およびパイプ材
には何等の加工を施す必要がなく、しかも前記調
整部材は単純な先細形状に形成されているため、
加工工数が少なく、大巾なコストダウンを図るこ
とができる。
実施例 以下、第1図ないし第2図に図示された本考案
の一実施例を説明する。
第1図は、自動二輪車の車体フレームの一部を
要部切切き斜視図として示しており、ヘツドパイ
プ1に対して、一対のメインパイプ9、および一
対のダウンチユーブ11が接続されている。
この接続関係を明確にするために、各構成部材
の形状について説明する。(第2図参照)。
ヘツドパイプ11:ヘツドパイプ本体2と、
同ヘツドパイプ本体2の周壁から開脚状に突出
する上、下段各一対の管状受け部3,4とで形
成されている。管状受け部3,4は、断面矩形
のパイプ材嵌合孔6,8を有しており、各一対
の対面側壁5、7に一対のリベツト孔5a,7
aが形成されている。
メインパイプ9、ダウンチユーブ11:断面
矩形の管材であつて、その接合端部の対向側壁
10、12に一対のリベツト孔10a,12a
を有している。メインパイプ9、ダウンチユー
ブ11は、パイプ材嵌合孔6,8に遊嵌されう
る。
調整部材たる楔片13,14:その横幅W1
W4と、管状受け部3,4の内径W2(側壁5,
5の間隔)、 W5(側壁7,7の間隔)、およびメインパイ
プ9、ダウンチユーブ11の小外径W3、W6
間には次の関係がある。
W2>W1≧W3、W5>W4≧W6 ヘツドパイプ1、メインパイプ9、ダウンチ
ユーブ11、楔片13,14の形状は、前記の
通りであり、次に各部材の組立て方法について
説明する。
先ず、メインパイプ9、ダウンチユーブ11の
接続外周、およびヘツドパイプ1におけるパイプ
材嵌合孔6,8の内周に構造用接着剤(例、エポ
シキ系樹脂、アクリル系樹脂、)を塗布し、パイ
プ材嵌合孔6,8内に、メインパイプ9、ダウン
チユーブ11を嵌挿する。
次に、ヘツドパイプ1、一対のメインパイプ
9、および一対のダウンチユーブ11の各相対的
位置関係を仮保持治具を用いて決め、各パイプ材
9、11の上、下壁面とパイプ材嵌合孔6,8と
の間に楔片13,14を嵌入する。かくして、楔
片13,14は、接着剤層を介してパイプ材嵌合
孔6,8の内周面、およびメインパイプ9、ダウ
ンチユーブ11の外周面に密着する。なお、この
時、楔片13,14の嵌入荷重を調整することに
より、パイプ状嵌合孔6,8の内周面と楔片1
3,14との間隔量、およびメインパイプ9、ダ
ウンチユーブ11の外周面と楔片13,14との
間隔量を最適値に設定し、接着材による最大の接
合強度がえられるようにする。
この後ヘツドパイプ1と、各パイプ材9,11
とをリベツト15,16にて仮結合し、接着剤の
硬化処理を行う。
本実施例では前記のように、ヘツドパイプ1に
於けるパイプ材嵌合孔6,8にメインパイプ9、
ダウンチユーブ11を嵌挿した後、楔片13,1
4を各部材間に嵌入し、ヘツドパイプ1と、メイ
ンパイプ9、ダウンチユーブ11とを接続する構
造を採用したので、メインパイプ9、ダウンチユ
ーブ11の外径に比して、パイプ材嵌合孔6,8
の内径を余裕をもつて大きく形成することがで
き、鋳造によつてヘツドパイプ1を製造する場合
には、パイプ材嵌合孔6,8は鋳抜き状態のまま
で良く、機械加工を省略することによつてコスト
ダウンを計り得る。しかもパイプ材嵌合孔6,8
に対するメインパイプ9、ダウンチユーブ11の
嵌挿が容易であり、車体フレームの組付け誤差を
容易に吸収することができるため、車体フレーム
の組立て作業性が向上し、且つ楔片13,14を
用いることにより組立て精度および接合強度が保
証される。
又、パイプ材嵌合孔6,8の内周面と楔片1
3,14、および楔片13,14とメインパイプ
9、ダウンチユーブ11はそれぞれ構造用接着剤
にて接合されているので、長期間の使用について
も、楔片13,14の緩みが生ずることは無い。
更に楔片13,14の嵌入荷重によつて接着剤厚
さをコントロールすることができ、接着剤の接着
能力を最大限に利用しうる。
更に、本実施例では溶接接合のように熟練技術
を必要としないという利点の他、接合の際に熱歪
が生ずることが無いので、事故の歪取り作業が不
要で、工数減によるコストダウンが達成されると
いう利点もある。
なお、楔片13,14の表面に嵌入方向に沿う
複数本の小突条、或るいは複数の小突起を設け、
その突出高さを片えることによつて接着剤の層厚
を高精度でコントロールすることも可能である。
また、前記実施例ではメインパイプ9、ダウン
チユーブ11として角管を用いたが、丸管を用い
ることも可能である。この場合ヘツドパイプのパ
イプ材嵌合孔の断面形状を円形とし、楔片を断面
円孤状にすれば良い。
さらにまた、前記実施例では、ヘツドパイプ1
と、メインパイプ9、ダウンチユーブ11とを接
続する場合について説明したが、本考案は第3図
に示すように、角断面のセンターピラー20、バ
ツクステー21およびダウンチユーブ11を、接
続部材(ラグ)30にて接続する場合にも適用し
得る。即ち、接続部材30に於ける管状受け部3
1,32,33には各パイプ材20,21,11
の外径に比して大なる内径のパイプ材嵌合孔3
4,35,36が形成されており、パイプ材嵌合
孔34,35,36の内周面と各パイプ材20,
21,11の外周面との間に楔片37,38,3
9が接着材を併用して嵌入されている。図中40
はリヤフオークを示す。
以上の説明から明らかなように、本考案では、
小型車両の車体フレームに於いて、接続部材(ラ
グ)に設けたパイプ材嵌合孔の内径を、パイプ材
外径に比して大きく形成し、パイプ材嵌合孔内に
楔片を介してパイプ材を嵌挿するととともに、接
続部材、楔片、パイプ材の接触面間に構造用接着
剤を介挿したので、溶接接合のように熟練技術を
必要とせず、パイプ材嵌合孔に対するパイプ材の
嵌挿は極めて容易であり、組立て上の誤差も容易
に吸収でき、組立て性が著しく向上する。
又、楔片の嵌入荷重の大小に応じて接着剤の層
厚を適切にコントロールすることができ、接着剤
の接着能力を最大限に発揮させうる。その結果長
期間の使用によつても楔片の緩みが生ずることは
無い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る自動二輪車車
体フレームのパイプ接続関係を示す一部切り欠き
要部斜視図、第2図はその分解斜視図ず、第3図
は他の実施例に係る自動二輪車車体フレームのパ
イプ接続関係を示す要部側面図である。 1……ヘツドパイプ、2……ヘツドパイプ本
体、3,4……管状受け部、5……側壁、5a…
…リベツト孔、6……パイプ材嵌合孔、7……側
壁、7a……リベツト孔、8……パイプ材嵌合
孔、9……メインパイプ、10……側壁、10a
……リベツト孔、11……ダウンチユーブ、12
……側壁、12a……リベツト孔、13,14…
…楔片、15,16……リベツト、20……セン
ターピラー、21……バツクステー、30……接
続部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 複数本のパイプ材を接続部材に構造用接続剤に
    て相互に接合して成る小型車両の車体フレームに
    おいて、前記接続部材は、前記パイプ材よりも大
    径のパイプ材嵌合孔を有しており、前記パイプ材
    嵌合孔内に前記パイプ材を嵌装するとともに、該
    パイプ材嵌合孔内周と該パイプ材外周との間に、
    前記構造用接着剤の膜厚を調整する先端厚みが先
    細の調整部材を嵌入し、前記接続部材、調整部
    材、パイプ材を構造用接着剤にて相互に接合した
    ことを特徴とする小型車両の車体フレーム。
JP11515283U 1983-07-26 1983-07-26 小型車輛の車体フレ−ム Granted JPS6023489U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11515283U JPS6023489U (ja) 1983-07-26 1983-07-26 小型車輛の車体フレ−ム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11515283U JPS6023489U (ja) 1983-07-26 1983-07-26 小型車輛の車体フレ−ム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6023489U JPS6023489U (ja) 1985-02-18
JPH0214546Y2 true JPH0214546Y2 (ja) 1990-04-19

Family

ID=30265918

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11515283U Granted JPS6023489U (ja) 1983-07-26 1983-07-26 小型車輛の車体フレ−ム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6023489U (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5133631Y2 (ja) * 1971-10-26 1976-08-20
JPS5099642U (ja) * 1974-01-18 1975-08-19
JPS5099644U (ja) * 1974-01-18 1975-08-19

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6023489U (ja) 1985-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5292143A (en) Bicycle drop-out and method of attachment
JPS6029787U (ja) 自動二輪車用リヤフォ−ク
JPH0214546Y2 (ja)
JPS598590B2 (ja) 自動二輪車のフレ−ム
JP3293120B2 (ja) フレーム車体の部材結合構造
JPH0134627Y2 (ja)
JPS6127714A (ja) リヤフオ−ク
JPS6349591A (ja) 自転車用前ホ−ク
JPH0221610Y2 (ja)
JP2588507Y2 (ja) 自動車車体のフレーム構造
JP3787929B2 (ja) 車体結合部構造
JPH0527258Y2 (ja)
JPS63145185A (ja) 自動二輪車用車体フレ−ム
JPH07115174B2 (ja) オ−トバイのフレ−ム溶接構造
JP3194288B2 (ja) 自動二輪車の車体フレーム
JPS6240802Y2 (ja)
JP3098668B2 (ja) 柱と柱の接合構造
JPH0632477Y2 (ja) 自転車前ホ−ク肩とホ−クステムとの接着結合装置
JP2785024B2 (ja) 自動2輪車のリヤスウィングアーム
JPH1120435A (ja) サスペンションアーム用部材
JPS63151592A (ja) 自動二輪車用車体フレ−ム
JPS6235643Y2 (ja)
JPH0454059Y2 (ja)
JPS61159272A (ja) パイプの接合方法
JP2874195B2 (ja) 前ホーク及びその製造方法