JPH0214251B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は自動紙揃え機と組み合せて能率よく自
動的に多数枚の紙等を分割して次の処理工程に供
給できるようにした紙等のシート供給装置に関す
るものである。

（従来技術） 従来、印刷などを施した後の大判の紙などを断
裁機にかけて所要の寸法に断裁するには、印刷な
ど加工済みの紙（シート）を適宜枚数積層して、
これを断裁するのであるがその作業を行なう前に
当然のことながら各紙をずれのない状態に整えた
後断裁機に送り所要寸法に断裁することになるか
ら、必ず作業の途中で大判の紙（シート）を揃え
る操作が不可欠であり、これを人手によつて行な
つていたが、取扱い紙層の重量が大であるために
重労働となり、しかも作業能率も低いなどの欠点
があるため、この種作業を自動化する紙揃え機が
近時開発され、実用に供されている。しかし乍
ら、この自動紙揃え機が開発されたとしても、た
とえば印刷工場などから断裁工程、製本工場など
に印刷済みの紙を運搬するにはパレツトなどの上
に積層して行なわれることになるので、このパレ
ツト上に積み重ねられた被処理紙を紙揃え機に移
すにはどうしても人手を要し、適量づつ分割して
該揃え機のテーブル上に載せるにはこれまた多く
の労力を必要として不都合である。とりわけ紙の
積層したものは可成りの重量を有するので、これ
を頻繁に揚げ降しするような作業は相当な体力を
必要とすることになつて、作業者の疲労が激し
く、長期間このような作業に従事していると腰痛
を患うことが多く、労働安全衛生上好ましくな
い。

（発明の目的） 本発明は斯かる問題点を解決して、自動的にパ
レツト上から適宜量づつ分割して積層されたシー
トを自動揃え機に移し、正常に揃えた後次の工程
に送り出し得るようにした自動供給装置を提供す
ることにある。

（発明の構成） 本発明は、昇降機構に搭載された被処理シート
積層物から、所要量分割したシート層を次工程の
シート処理装置に供給するシート供給装置におい
て：平行配設した一対の本体フレーム間に、前記
昇降機構は後半部位置に、また前記シート処理装
置は前半下部位置に、それぞれ配設してあり；該
昇降機構の上方後部からシート処理装置設置部手
前までの区間には、分割シート層を受支し得る区
間のみに複数本の受支ローラを配列した分割シー
ト搬送用のローラーコンベアが、前記シート処理
装置の設置部手前で下降退避するようにして設
け；昇降機構上部からシート処理装置の上部に
は、本体フレーム間に架設されて横行移動するキ
ヤリヤフレームと、該キヤリヤフレーム中央部に
付設されて、被処理シート積層物の切込み分割す
るエアーガンを備えた掬い片とその上側に配され
た押え片とでなる分割シート層を掴むクランプ機
構と、該クランプ機構を進退並びに上下変位可能
に操作するクランプ支持移動体と、キヤリヤフレ
ーム内の両脇で掴時後のシート層先端部両端を受
支するように設けた受け棚と、からなるクランプ
移送機構が設けてあり；前記ローラーコンベアの
退避位置隣接部と次工程のシート処理装置との間
に傾斜ガイド板を配設し、ローラーコンベアは、
その受支ローラ部が前記クランプ機構によるシー
ト層分割掴み操作時まで退避位置にあつて、その
後分割されるシート層とシート積層物との間に進
入して、分割シート層を受支した後は、クランプ
移送機構の前進に連動して、該分割シート層をシ
ート処理装置への受渡し傾斜ガイド板部まで受支
するように関連させた構成の積層シート供給装置
である。

また、本発明にてはクランプ移送機構のクラン
プ機構を支持するためのキヤリヤフレームを、機
体の両フレーム内側に沿設したガイドレールに支
持せしめて走行可能に架設し、巻掛け駆動により
往復動するようにし、このキヤリヤーフレームの
中央部には所要寸法前進する間に定位置から適宜
寸法上方へ持上げられるようカム機構で操作され
るエアーガンを備えた受け片と垂直操作体により
上下動する押え片とでなるクランプ機構を設け、
かつ前記キヤリヤフレーム両端内下部には被処理
分割シート層の両側端部を受支する受棚を形成し
たのである。

（実施例） 以下本発明装置を一実施例について図面により
詳述すれば、次の通りである。

供給装置１は少なくとも被処理シート積層物Ａ
の長さ寸法よりも広幅にてなる間隔で一対の本体
フレーム２，２を平行して立設し、このフレーム
２，２間の後半部位置には被処理シート積層物Ａ
をパレツトＰ等に積んで受入れ載置し、適宜量づ
つ昇降するようにした昇降機構３が配置されてい
る。この昇降機構３は最下部に吊り下げ式のシー
ト積層物搭載テーブル３１を配し、該テーブル３
１は両側に立設した側板３１′，３１′を両フレー
ム内側上部に設けた駆動軸３２端にそれぞれ取付
く鎖車３３，３３に巻掛けられて垂下緊張するエ
ンドレスチエン３４，３４と連結して、昇降用電
動機３５からウオーム歯車機構３６を介し駆動軸
３３′が回動することでエンドレスチエン３４，
３４を駆動してテーブル３１を昇降させるように
なつており、そのエンドレスチエン３４，３４は
本体フレーム２，２にそれぞれブラケツト３７及
びステー軸３７′を介して支持されるガイド板３
８の周囲に沿い移動するようなされている。３９
は積層したシートの端面を保持するガイドであ
る。

そしてこの昇降機構３の上昇量は本体フレーム
２の適所に検知スイツチたとえば光電スイツチの
如きものを設けて、これにより被処理シート積層
物Ａの上限を検知することで制御するようにして
ある。

而して前記した昇降機構３の上方から装置中央
部にかけて分割したシート層を受支搬送するロー
ラーコンベア４が逆Ｌ字状に両フレーム２，２間
に設けてあり、このコンベア４は各フレーム２の
内側面に平行して、フレーム後部間で架設した軸
４１上の鎖車４２と、フレーム中間位置でブラケ
ツト４３，４３′によりそれぞれ回転自在に遊支
された鎖車４４，４４′と、フレーム中間位置の
下方にて上下方向に調節可能に支持される軸４５
上の鎖車４５′とに、無端状にチエン４６を対称
に巻掛けて、フレーム後部に架設の軸４１を電動
機４７からの駆動力が伝達されるようになつてお
り、斯くした一対のチエン４６間においてその巻
掛け下側の所要区間には適宜間隔で複数本の分割
シート層受支ローラ４８を両軸端で回動自在に架
設配列した構成となし、以後に述べる分割シート
層の移送機構１０の作動と関連して間欠的に受支
ローラ４８架装部分がコンベアチエンの垂下位置
アと前記昇降機構３の上方位置との間を往復動す
るようになつている。

フレーム２，２は正面からみて丁度Ｔ字形状に
なつていて、その直立した部分の上部から前方
（図上右側）に突き出したアーム状部分の各内側
面にはガイドレール５が水平に沿設してあり、こ
の両ガイドレール５，５間にはキヤリヤフレーム
１１がその両端に取付けたアーム１２先端付設の
ガイドローラ１２′を前記ガイドレール５に各々
当接受支せしめて中間位置から前端までの区間移
動自在に架設し、このキヤリヤフレーム１１を主
体とする分割シート層の移送機構１０が設けてあ
る。

而してキヤリヤフレーム１１は第３図乃至第５
図にて示すように、中央部の前面から背面までを
適宜幅の空間部１３に切り込んだ状態で、長手方
向両側は下向き広幅チヤンネル状になつていて、
外側端板１１′，１１′に前記アーム１２が取付け
てある。そしてフレーム両端部下方には分割シー
ト層の先端両脇部分を受支する受け棚１１″，１
１″が対称に設けてあり、この各受け棚１１″，１
１″の先端並びに内側端部は分割シート層の受け
入れ容易なように先下りの緩い勾配が付されてお
り、上下方向に内懐が大きくなるよう形成してあ
る。そしてこの受け棚１１″，１１″の下限位置は
前記したローラーコンベア４のローラ上面よりや
や上側に位置するように関係づけられている。こ
のようなキヤリヤーフレーム１１の中央空間部１
３の前面には繋ぎ部材１４を取付け、またこの空
間部１３に隣接するフレームの上面には左右対称
に機体の中心線に平行してガイドシヤフト１５，
１５が両端をフレーム１１上面突設の突片１５′，
１５′にてそれぞれ支持せしめ配列してあり、空
間部１３にはクランプ支持移動体１６がその両側
端に突き出した突起部１６′，１６′に付されてい
るスライドベアリング１６″を前記ガイドシヤフ
ト１５，１５にそれぞれ被嵌滑合せしめて、繋ぎ
部材１４前面に取付く一対のエアーシリンダ１
７，１７の各ピストン杆１７′，１７′と前面で連
結し、間欠的に作動するようになつている。更
に、このクランプ支持移動体１６の中央部には上
下方向にシート層掴み方向に対する前位置にて複
数本のスピンドル１８（実施例では２本）を、そ
して後位置にて１又は複数本のスピンドル１８′
をそれぞれ昇降自在にかつ下限を設定できるよう
に上端にて頭部鍔を付して配設し、前位置のスピ
ンドル１８は後位置のスピンドル１８′よりも長
寸にしてその下端にエアーガン２１を先端に備え
た掬い片２２を直角に取付け、該スピンドル１８
の中間部にクランプ操作板２３が固着されてお
り、後位置のスピンドル１８′端はこのクランプ
操作板２３に取付けてある。該クランプ操作板２
３の後端部上面にはクランプ操作用エアーシリン
ダ２４が立設されており、このシリンダピストン
杆２４′はクランプ操作板２３の下側で押え片２
５と固着連結し、この押え片２５は後部位置で前
記前位置のスピンドル１８，１８にブツシユ（又
はスライドベアリング）を介して摺動自在に案内
支持されている。斯かるクランプ操作板２３の両
側板後部には側方へそれぞれ固定軸２３′を突出
して、その軸２３′端に各々カムローラ２３″を付
し、キヤリヤフレーム１１の空間部１３内側面に
沿つて対称に付設された後方から前方へ所要の高
低差が得られるよう傾斜面を有するカム１９に、
前記カムローラ２３″を当接し、前記クランプ支
持移動体１６の前進移動に従いクランプ操作板２
３とこれに取付く各部がカムローラ２３″を介し
てカム１９により上昇するようになつており、こ
れらによつてクランプ機構２０を構成する。

上述したような機構を備えたキヤリヤフレーム
１１はその両側に付設のアーム１２に、本体フレ
ーム２，２付設の前記ガイドレール５，５に平行
して上方位置にて先端部と中間位置との間に架設
した無端状駆動チエン２６の一部を固着し、この
駆動チエン２６はフレーム２，２間上部に設けた
駆動装置２７により所要速度に減速されて間欠的
に正逆転するようになされている。

なお、本体フレーム２，２間の前部下方位置に
は、周知構造の自動紙揃え機５０（シート処理装
置）が移動可能に配設されている。

そしてこの自動紙揃え機５０と前記ローラーコ
ンベア４の架装部分が退避位置である垂直位置の
隣接上部との間にガイド板６が傾斜して配設され
ており、この傾斜下端部をフレーム２側にブラケ
ツト７を介して上下調節可能に調節片６′により
支持してあり、紙揃え機５０の高さその他の条件
に応じて調節設定できるようにしてある。

上記した各部の機構は電気的制御機構によつて
所定順序で順次作動するよう関係づけてある。ま
た、エアーガン２１及びクランプ操作のためのエ
アーシリンダ１７，２４に対する圧気は本体フレ
ーム２，２の適所から、或いは装置の上部適所か
ら制御バルブ（図示省略）を介してキヤリヤフレ
ーム１１及びクランプ支持移動体１６の移動に支
障なきよう繋いである。

斯くの如く構成された本発明装置の作用は、先
づ作業に先立つて本体フレーム２，２間の昇降機
構３におけるテーブル３１を最下位にして、その
テーブル３１上にたとえば印刷済みのシートを積
層した被処理シート積層物ＡをパレツトＰと共に
載置する。次いで一回の分割送り出しの積層寸法
を検知部で設定してこれに従い昇降機構３の駆動
部が作動するようにする。かくして供給装置１の
制御部に作動開始の信号を与えれば、先づ昇降機
構３の駆動電動機３５が作動して、駆動機構の働
きで駆動軸３３′が回動することにより該軸３
３′上の鎖車３３，３３に巻掛けられたエンドレ
スチエン３４，３４にて吊り下げられるテーブル
３１上搭載のシート積層物Ａが所要高さ上昇す
る。この際クランプ機構２０はキヤリヤフレーム
１１が最前進した位置で該フレーム１１の中央空
間部１３内後退位置にあり、またローラーコンベ
ア４は受支ローラ４８部が退避位置アにある（第
６図参照）。

次いでクランプ支持移動体１６の操作エアーシ
リンダ１７，１７が作動して該移動体１６を前進
させれば、キヤリヤーフレーム１１の空間部内側
面付設のカム１９に沿つてカムローラ２３″を介
してクランプ操作板２３が持ち上げられることに
なり、この操作時クランプ機構２０の掬い片２２
先端部は先端を尖らせたエアーガン２１になつて
いて、該エアーガン２１に供給される圧気をノズ
ル２１′から噴射させながら被処理シート層積層
物Ａの所定位置に差込み（或いは差込むと同時に
エアーを噴射し）、このエアーガン２１、即ち掬
い片２２が前進するにつれて斜上向きに変位する
ことでエアーガンノズル２１′からの噴出エアー
によつて差込み部が拡大してそれより上層が分割
され、上層の部分は掬い片２２によつて第７図に
示す如く持ち上げられることになる。これと同時
に押え片操作エアーシリンダ２４が作動して押え
片２５を下降させ、掬い片２２にて持ち上げられ
つつある分割シート層A′端部をクランプする
（第８図参照）。

このようにして分割シート層A′をクランプし
た後、クランプ支持移動体１６をその操作シリン
ダ１７にて後退操作するようにし、端部中央をク
ランプされた分割シート層A′を引張ることによ
り、該クランプ部分の両側がキヤリヤフレーム１
１内両下部に設けられた受け棚１１″により受支
される（第９図参照）。

しかる後昇降機構３の駆動部を逆作動させてテ
ーブル３１を一定寸法下降すると、第１０図に示
す如くクランプされた分割シート層A′端部とテ
ーブル３１上の被処理シート積層物Ａ上面との間
に大きな間隙が生じることになり、この間隙ａ部
に対してローラーコンベア４の駆動により受支ロ
ーラ４８部を進行させ、該受支ローラの先頭のも
のにて未分離状態にある分割シート層A′を、該
コンベアのローラ上に受支するように操作する
（第１１図参照）。

斯くして所要量のシート層A′が分割されると
キヤリヤフレーム１１がガイドレール５，５に沿
つて後退するようにし、これに同調させてローラ
ーコンベア４もその受支ローラ４８部を後退させ
る。するとクランプ機構２０によつて一端部をク
ランプされた分割シート層A′はローラーコンベ
ア４にて受支されつつ本体フレーム２，２間をそ
の前部に搬送され、クランプ部分はキヤリヤフレ
ーム１１の進行につれてそのまま移動し、その他
の部分を全面的に受支しているコンベア４部は受
支ローラ４８がフレーム中間位置迄移行すると順
次下方に退避し（第１２図参照）、やがてキヤリ
ヤフレーム１１が最後退位置に達する頃、分割シ
ート層A′の後端部がローラーコンベア４の受支
ローラ４８から離れて、機体前下部に位置する自
動紙揃え機５０のテーブル５１上に先づシート層
A′の後端部が受け止められる。この際該紙揃え
機のテーブル５１を上昇させて引き出して来た分
割シート層A′が適度な落差で受取られるように
し、やがてキヤリヤフレーム１１が最後退して定
位置に達すると押え片２５を上昇させてクランプ
操作を解除すれば、シート層A′がその自重によ
つてテーブル５１上に受支される（第１３図参
照）。従つて分割シート層A′を受けた紙揃え機５
０は作動してずれを生じている分割シート層
A′の各シートを正しく揃える。この紙揃え機５
０の振動操作は定位置において当初から作動した
状態で上記の受取り操作を行えば、シート層
A′の落下時に該シート層A′がさばかれてテーブ
ル上に載せられると同時に振動を受けることにな
るので揃え操作が速やかに行なえる。

而して上記要領で所要量分割して引き出した分
割シート層A′を紙揃え機５０に移した後のキヤ
リヤフレーム１１とそれに付属するクランプ機構
２０は当初の位置まで前進して待機するのであ
り、また被処理シート積層物Ａは昇降機構３の作
動によつて所要量上昇し、以後前記の順序により
所要量分割して引き出し、紙揃え機まで移行させ
て処理する操作を順次繰返すのである。

なお、紙揃え機５０のテーブル５１上に順次分
割シート層を積み重ねるに際して、先に揃えたシ
ート層がずれを起さないようにするために、該テ
ーブル５１にシート層の押えローラとその操作機
構を付属させておき、これにてテーブル上に分割
シート層が受入れられるまで先のシート層を押え
ておくようにすればよい。

また、被処理シート積層物Ａをエアーガン２１
の差込みによつて分割する作業を行う際、積層物
にずれが発生するおそれのあるときには、本体フ
レーム２，２間の昇降機構３上部適所に、第２図
にて示すような中間部にばね機構を介在させて下
向き推力が作用するような下端に押えパツド８′
を有する紙押え棒８を配設し、この紙押え棒８に
よりシート積層物Ａが持ち上げられた際、自動的
に後半上部を適度な推力で押えてエアーガン２１
による分割差込みでのずれの発生を阻止すること
ができる。

更に、必要に応じて昇降機構の上部後方位置
に、上下動可能若しくは固定してシート層の端部
補正板を設けるようにすれば、エアーガンの差込
み時の推力でシートがずれることを阻止するのに
役立つことになる。

なお、昇降機構のテーブル上に被処理シート積
層物を持込むについては、該テーブルを最下位に
降した状態で本体フレームの後部からフオークリ
フト等の運搬機によりパレツト積みしたものを載
置すればよい。またクランプ移送機構の駆動につ
いてはチエン駆動のほかにベルト駆動などを採用
することもできる。更にクランプ移送機構におけ
る各操作シリンダはエアシリンダ以外に油圧シリ
ンダ或いは電動シリンダの如きアクチユエータを
採用することもできる。

（発明の効果） 叙上の如く本発明によれば、予め１回の分割シ
ート層の量を設定しておけば、装置の運転開始指
令を行うだけで被処理シートの積層物が自動的に
分割されて順次持ち出され、これを自動紙揃え機
と組み合せておくことにより所要量のシートを正
しく揃えて次の作業工程に供給することがすべて
機械操作でもつて行われることになり、殊に印刷
等表面に加工が施されたシートの取扱いにおいて
は、分割後横移動させて紙揃え機のテーブル上に
シート層を移す際、所要シート層の一端をクラン
プした状態でその反対側自由端からテーブル上に
落すようにしてこの際各シートがさばかれた状態
となるようにし、テーブル上に移して揃え操作が
容易に行えるようにしたのである。そしてシート
層を所要量分割して紙揃え機まで移動する際エア
ーガンによる分割とほぼ同時に中央部端をクラン
プし、かつクランプ側の両側端部をだれないよう
に受支して安定状態に保つて紙揃え機に分割シー
ト層を移す直前までローラーコンベアでもつて受
支するようになし、人手を要していたシート層の
供給作業が容易となり、労働力の軽減と能率の向
上とが併せ実施できるようになし得たのである。

なお、本発明供給装置によれば紙揃え操作を必
要としない供給作業にも利用できることはいうま
でもなく、この場合には紙揃え機に代えてテーブ
ルが昇降可能な搬送機、或いは間欠的な横行機能
を有する搬送機と組み合せ、所要量づつ積層した
シートを目的個所まで供給することができる。

更に、上記した実施例での作業順序については
一例であつて、必要に応じてその作業順序を変更
できることはいうまでもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の一実施例縦断正面図、第
２図は第１図の−視図、第３図はクランプ移
送機構の要部正面図、第４図は第３図の平面図、
第５図は第３図の−視図、第６図乃至第１３
図は作業態様を示す図である。 １……供給装置、２……本体フレーム、３……
昇降機構、４……ローラーコンベア、５……ガイ
ドレール、６……ガイド板、１０……移送機構、
１１……キヤリヤフレーム、１３……空間部、１
４……繋ぎ部材、１５……ガイドシヤフト、１６
……クランプ支持移動体、１７，２４……エアー
シリンダ、１８，１８′……スピンドル、１９…
…カム、２０……クランプ機構、２１……エアー
ガン、２２……掬い片、２３……クランプ操作
板、２３″……カムローラ、２５……押え片、２
６……駆動チエン、２７……駆動装置、３１……
テーブル、３４……エンドレスチエン、３９……
ガイド、４６……コンベアのチエン、４８……分
割シート層受支ローラ、５０……紙揃え機、Ａ…
…被処理シート積層物、A′……分割シート層。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 昇降機構に搭載された被処理シート積層物か
   ら、所要量分割したシート層を次工程のシート処
   理装置に供給するシート供給装置において： 平行配設した一対の本体フレーム２間に、前記
   昇降機構３は後半部位置に、また前記シート処理
   装置５０は前半下部位置に、それぞれ配設してあ
   り； 該昇降機構３の上方後部からシート処理装置５
   ０設置部手前までの区間には、分割シート層
   A′を受支し得る区間のみに複数本の受支ローラ
   ４８を配列した分割シート搬送用のローラーコン
   ベア４が、前記シート処理装置５０の設置部手前
   で下降退避するようにして設け； 昇降機構３上部からシート処理装置５０の上部
   には、本体フレーム２間に架設されて横行移動す
   るキヤリヤフレーム１１と、該キヤリヤフレーム
   １１中央部に付設されて、被処理シート積層物Ａ
   の切込み分割するエアーガン２１を備えた掬い片
   ２２とその上側に配された押え片２５とでなる分
   割シート層A′を掴むクランプ機構２０と、該ク
   ランプ機構２０を進退並びに上下変位可能に支持
   操作するクランプ支持移動体１６と、キヤリヤフ
   レーム１１内の両脇で掴持後のシート層先端部両
   端を受支するように設けた受け棚１１″と、から
   なるクランプ移送機構１０が設けてあり； 前記ローラーコンベア４の退避位置隣接部と次
   工程のシート処理装置５０との間に傾斜ガイド板
   ６を配設し、ローラーコンベア４は、その受支ロ
   ーラ４８部が前記クランプ機構２０によるシート
   層分割掴み操作時まで退避位置にあつて、その後
   分割されるシート層A′とシート積層物Ａとの間
   に進入して、分割シート層を受支した後は、クラ
   ンプ移送機構１０の前進に連動して、該分割シー
   ト層をシート処理装置５０への受渡し傾斜ガイド
   板６部まで受支するように関連させた、ことを特
   徴とする紙等のシート供給装置。