JPH02139832A - 偏向ヨーク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、テレビジョン受像機等の陰極線管に設置さ
れる例えばサドル形水平偏向コイルおよびトロイダル形
垂直偏向コイルを備えた偏向ヨークに関するものである
。

〔従来の技術〕

現在、民生用テレビジョン受像機等において使用されて
いるインライン型カラー受像管、すなわち３個の電子ビ
ーム放射口を水平軸上に一直線に配列しているインライ
ン型カラー受像管に装着される偏向ヨークと、しては、
サドル形水平偏向コイルおよびトロイダル形垂直偏向コ
イルを備えた偏向ヨークが主流となっている。

そして、このような偏向ヨークにおいては、コンバーゼ
ンス回路不要のいわゆるセルフコンバーゼンス構成とす
るため、サドル形水平偏向コイルによって、第６図に示
すようなビンクツション状分布（糸巻き状分布）の水平
偏向磁界を生成し、トロイダル形垂直偏向コイルによっ
て、第７図に示すようなバレル状分布（たる状分布）の
垂直偏向磁界を生成している。なお、第６図および第７
図は、蛍光体スクリーンから電子銃を見た状態を示し、
この第６図および第７図において、Ｘは水子軸を示し、
Ｙは垂直軸を示し、Ａ、、Ａ、は磁力線を示している。

また、水平軸（Ｘ軸）上に一直線に配列された３個のＯ
印は赤（Ｒ）、緑（Ｇ）。

青（Ｂ）用の各電子ビーム放射口Ｍ　＋　、　Ｍ　ｚ、
　Ｍ　ｓを示している。

上記において、トロイダル形垂直偏向コイルによって生
成される垂直偏向磁界は、第８図に示すように、電子銃
から蛍光体スクリーンまでの管軸方向（Ｚ軸方向）の各
点においてバレル状傾向を示している。

ところが、実際には、ラスタ歪におけるビンクツション
形歪の補正を行うために、第９図に示すように全体とし
て垂直偏向磁界分布をバレル状傾向に保ちながら、蛍光
体スクリーン側でわずかにビンクツション状傾向の磁界
を生成している。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、上記のようにラスク歪補正のために、蛍
光体スクリーン側においてビンクツション形磁界を生成
すると、前述のようにセルフコンバーゼンスの目的を達
成するために全体として垂直偏向磁界はバレル形傾向を
保たなければならないので、電子銃側において一層バレ
ル状傾向の強い磁界分布を形成しなければならない。

ところが、この電子銃側におけるバレル状磁界は、３個
の電子銃を蛍光体スクリーン側から見て左側より青、緑
、赤の順に配列してなるインライン電子銃配列のカラー
受像管においては、センタビーム（緑）の偏向量がサイ
ドビーム（赤、青）に対して小さくなる傾向にあるため
、上記バレル状磁界が強くなると、第１０図に示すよう
に、蛍光体スクリーンＳＣ上において緑の走査線Ｌ１が
赤、青の走査線Ｌｘに対して垂直方向で内側にきてしま
い（緑ナロー現象）、セルフコンバーゼンスの目的が達
成できなくなる。また、垂直偏向感度においても、電子
銃側で偏向磁界のバレル状傾向が強くなると、低下をき
たしてしまう。

このような問題に対し、センタビーム（緑）とサイドビ
ーム（赤、青）の偏向量を同等にするため、カラー受像
管内の電子銃に第１１図に示すように、青（Ｂ）および
赤（Ｒ）の電子銃近傍において、サイドビーム（赤、青
）の軌道をそれぞれ包み込むように磁性体ＭＧ、、ＭＧ
２で囲んで補正を行う。なお、第１１図は蛍光体スクリ
ーンＳＣ側から電子銃を見た状態を示している。

このように、サイドビーム（赤、青）の軌道を囲む磁性
体ＭＣＩ、ＭＧ！を配置して、両磁性体Ｍ　Ｇ　１．　
Ｍ　Ｇ　ｘによって磁力線Ａ、を生じさせると、センタ
ビーム（緑）が垂直方向に受ける力Ｆｃ（矢印で示す）
とサイドビーム（赤）およびサイドビーム（青）が垂直
方向に受ける力Ｆｗ、ＦｓとがＦｅ　＞Ｆｌｌ＝ｐｍの
関係になり、この力Ｆｃ。

Ｆｅ、Ｆｍの差により、センタビーム（緑）の偏向量が
大きくなるとともにサイドビーム（赤、青）の偏向量が
小さくなるように補正され、この結果、コンバーゼンス
が適正に保たれる。

しかし、前記のように垂直偏向磁界において電子銃側の
バレル状傾向を大きくすると、この磁性体Ｍ　Ｇ　＋　
、　Ｍ　Ｇ　ｔも大きくしなければならず、磁性体ＭＧ
、、ＭＧｔによる偏向量の補正には自ずと限界を生じる
。

したがって、この発明の目的は、セルフコンバーゼンス
機能を損なうことなく、すなわちセンタビームの偏向量
をサイドビームの偏向量と同等量に保ちつつ、ラスタ歪
の補正を行い、さらに垂直偏向感度の向上も同時に図る
ことができる偏向ヨークを提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

この発明の偏向ヨークは、例えばサドル形の水平偏向コ
イルおよび例えばトロイダル形の垂直偏向コイルの電子
銃側で、絶縁枠体の筒状径小部に沿いかつ水平軸上で垂
直軸を挟んで配置される偏向磁界分布制御用の一対の磁
性体片を設け、この一対の磁性体片より側方へ張り出し
て一対の磁性体片の各々に対応する各トロイダル形垂直
偏向コイルの電子銃側端にまで達する磁界誘導部材を設
けたものである。

〔作　　　用〕

この発明の構成によれば、一対の磁性体片および磁界誘
導部材を設けたことにより、垂直偏向コイルから漏れ発
散する磁界が磁界誘導部材を通して一対の磁性体片間に
集められ、一対の磁性体片間でバレル状磁界を生じさせ
、このバレル状磁界が垂直偏向コイルによって生じるバ
レル状磁界と電子銃近傍で重畳されることになる。この
結果、垂直偏向磁界の電子銃側領域において、垂直偏向
磁界はバレル磁界領域が増加するものの予備偏向領域が
電子銃側へ延びることおよび電子銃近傍（ＣＲＴ内）に
配置された磁性体周辺の磁界が強まることによる磁性体
の作用の増強によって、ラスタ歪のビンクツション傾向
歪の改善および緑感度（ＶＣＲ＝ナロー傾向）の改善を
図ることができる。さらに、予備偏向領域の伸長により
偏向感度の改善（低パワー化）も同時に図ることができ
る。

（実　施　例〕 以下、この発明の一実施例を第１図ないし第５図に基づ
いて説明する。

第１図はこの発明の一実施例の偏向ヨークの外観図で、
トロイダル形垂直偏向コイルと絶縁枠体と偏向磁界制御
用の一対の磁性体片との取付関係を示す。

第２図は主要部分である偏向磁界制御用の一対の磁性体
片の詳細を示す図であり、第２図（ａｌは垂直軸（Ｙ軸
）より見た側断面図、第２図中）は管軸（Ｚ軸）より見
た上面図、第２図（Ｃ）は水平軸（Ｘ軸）より見た背面
図である。

第１図および第２図（８）、山１．　（Ｃ１において、
４はバレル状偏向磁界生成用のトロイダル形垂直偏向コ
イルである。ビンクツション状偏向磁界生成用のサドル
形水平偏向コイルの図示は省いている。

３はトロイダル形垂直偏向コイル４が傾斜面部に取り付
けられる樹脂製の漏斗状の絶縁枠体で、３ａは受像管の
ネック部が挿通される筒状径小部、３ｂは電子銃例の箱
状つば部であり、絶縁枠体３は筒状径小部３ａによって
受像管ネック部に締めつけ固定される。

ｌａおよび２ａは、偏向ヨークの電子銃側に付設された
偏向磁界制御用の一対の磁性体片で、垂直軸（Ｙ軸）を
挟んで対向するように付設されるとともに、絶縁枠体３
の筒状径小部３ａの外周面に沿って配設されており、ま
た水平軸（Ｘ軸）上に配設されている。磁性体片１ａお
よび２ａは第２図に示すように箱状つば部３ｂに沿って
、トロイダル形垂直偏向コイル４の電子銃側端まで達す
るように、磁界誘導部材１ｂ、ｌｃおよび２ｂ。

２Ｃが段形に連接され、トロイダル形垂直偏向コイル４
からの漏れ磁界が引き込まれる。なお、４ａはトロイダ
ル形垂直偏向コイル４のコイル部、４ｂはトロイダル形
垂直偏向コイル４のコア部である。

このように構成された偏向ヨークでは、トロイダル形垂
直偏向コイル４のコア部４ｂの電子銃側より漏れ発散す
る磁束を、磁界誘導部材１ｃ。

２Ｃによって引き込み、磁界誘導部材１ｂ、２ｂで導き
、一対の磁性体片１ａ、２ａから放出させることによっ
て、一対の磁性体片１ａ、２Ｃ間に第３図のようにバレ
ル状の垂直偏向磁界（Ａ４は磁力線を示す）を生じさせ
る。この垂直偏向磁界がトロイダル形垂直偏向コイル４
による垂直偏向磁界に重畳されることになる。Ｍ　＋　
、　Ｍ　ｔ、　Ｍ　ｓはそれぞれ電子ビーム放射口であ
る。

上記のように、一対の磁性体片１ａ、２Ｃ間に生じるバ
レル状の垂直偏向磁界が生じ、この垂直偏向磁界がトロ
イダル形垂直偏向コイル４による垂直偏向磁界に重畳さ
れると、垂直偏向磁界の電子銃側領域において、予備偏
向磁界領域が第４図中）に示すように電子銃側へ向かっ
て延びることになる。すなわち、垂直偏向磁界が電子銃
側領域において、破線の状態（一対の磁性体片１ａ、２
ａがない状態）から実線の状態（一対の磁性体片ｌａ、
２ａがある状態）に変化することになる。

この結果、第４図ｔａ＋に示すように垂直偏向中心が破
線の状態（一対の磁性体片１ａ、２ａがない状態）の７
１点から実線の状態（一対の磁性体片ｌａ、２ａがある
状態）の■２点へ、すなわち電子銃側へ向かって移動す
る。なお、第４図（ａｌにおいて、実線および破線の曲
線は、一対の磁性体片ｌａ、２ａがある状態およびない
状態における電子ビームの経路を示している。

以上のことによって、第５図に示すように、ピンクッシ
ョン形のラスタ歪を破線の状態から実線の状態へ改善す
ることができる。また、電子銃例の磁界の作用が強まる
ことによって、緑感度補正用磁性体（ＣＲＴ内）の作用
が強められ、緑ナロー現象が改善される。さらに、この
ことによって、垂直偏向感度も同時に改善される。

〔発明の効果〕

この発明の偏向ヨークによれば、一対の磁性体片および
磁界誘導部材を設けたことにより、電子銃に近いところ
において垂直偏向磁界のバレル状傾向を強めて予備偏向
磁界領域を延ばすため、ラスク歪、偏向感度、緑感度の
三者の同時改善を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の偏向ヨークの外観図、第
２図（ａ）〜（Ｃ１はこの発明の一実施例の偏向ヨーク
の主要部分である偏向磁界制御用の一対の磁性体片の側
断面図、上面図および背面図、第３図はこの実施例にお
いて一対の磁性体片が形成する磁界分布図、第４図（ａ
ｌは垂直偏向中心の移動を示す説明図、第４図ｆｂｌは
管軸上における垂直偏向磁界の分布の変化を示す図、第
５図はラスタ歪の変化を示す図、第６図はビンクツショ
ン状の磁界分布を示す図、第７図はバレル状の磁界分布
を示す図、第８図および第９図はそれぞれセルフコンバ
ーゼンス方式における垂直磁界分布の管軸上の傾向およ
び全体の分布を示す図、第１Ｏ図は緑ナローのパターン
を示す図、第１１図はカラー受像管内で緑感度を補正す
る磁性体片を示す概略図である。 ３・・・絶縁枠体、４・・・トロイダル形垂直偏向コイ
ル、１ａ、２ａ−・−磁性体片、ｌｂ、　　２ｂ、ｌｃ
。 ２Ｃ・・・磁界誘導部材 第１図 第２図 第 図 ヒ０ンクンションジ ↑ 第 図 第 図 第 図 第 図 ■ 第 図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ３個の電子ビーム放射口が水平軸上に一直線に配列され
   たインライン型カラー受像管に装着される偏向ヨークで
   あって、 漏斗状の絶縁枠体と、この絶縁枠体の傾斜面部に取り付
   けられた水平偏向コイルおよび垂直偏向コイルと、この
   水平偏向コイルおよび垂直偏向コイルの電子銃側で、前
   記絶縁枠体の筒状径小部に沿いかつ水平軸上で垂直軸を
   挟んで配設された偏向磁界分布制御用の一対の磁性体片
   と、この一対の磁性体片より張り出して前記垂直偏向コ
   イルの電子銃側端にまで達する磁界誘導部材とを備えた
   偏向ヨーク。